執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。

「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

中学生のころ、授業の話を聞いていると、わからないところが出てきました。

気になったので、手を挙げて先生に質問すると、こんなことを言われました。

「いい質問だね」

これを言われると、嬉しく感じます。

「いい質問だね」と、質問を褒めているだけでなく、そんな鋭いところに気づく生徒も同時に褒めていることになるからです。

「そういうところに気づくなんて素晴らしい。あなたはいい問題意識を持っているね」

口に出しては言いませんが、そうしたニュアンスが伝わってきます。

つい、私も「ありがとうございます」と言ってしまいました。

嬉しく感じて、先生に何か認めてもらえたような気になります。

子どもが親に質問してきたら、可能なかぎり言ってあげましょう。

「いいところに気づいたね」と。

子どもは嬉しくなり、親からの返事を真剣に聞くようになるでしょう。

いい質問かどうかは、大した問題ではありません。

子どもが疑問を持つことは、素晴らしいことですから、すべてに対して「いい質問だね」と言えるはずです。

「もっと認めてもらいたい」という気持ちが湧いてきます。

さまざまなことに対して、さらに疑問を持ち始めることでしょう。

「考える力」のある子どもに育てる方法(24)
  • 質問してくる人には「いいところに気づいたね」と褒めてあげる。
「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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