執筆者:水口貴博

整理整頓で心まで豊かにする30の方法

  • 「部屋の整理整頓=心の整理整頓」
整理整頓で心まで豊かにする30の方法

「部屋の整理整頓=心の整理整頓」

整理整頓を、ただ物をきれいに整え並べることだと思っていませんか。
たしかに整理整頓は、物をきれいに整え並べることです。
しかし、実は単純な話ではないのです。

整理をするとは、捨てること。

本屋に行けば、整理整頓についての本をたくさん見かけます。
「上手な整理の仕方」
「片付けるためのポイント集」

いらない物は片付けるより、捨てるのが一番。

整理整頓とは、きれいに片付けることです。
散らかっている部屋を整理することで、きれいになるでしょう。
しかし、どんな整理整頓にも、もっともっと、大切な前提が抜けています。

捨てることは、物質的に限った話ではない。
精神的なことにも当てはまる。

余裕がないとは、いっぱいになっている状態のことを指します。
「気持ちに余裕がない」というのは、何かに忙しくて、考える時間も気持ちもなく、目の前のことで頭がいっぱいのことをいいます。
余裕がない状態は、すでにレッドゾーンに差し掛かっている状態です。

部屋にたくさんの物が置かれているのは、心の穴を埋めている姿。

寂しがる人ほど、人形を持ちたがる傾向にあるのをご存じですか。
顔のついたキャラクターを部屋中に並べます。
「自分は1人ではない」という錯覚を作るためです。

コンプレックスを埋めるために、物を持とうとしてしまう。

貧乏な人の部屋のほうが、整理整頓がされていません。
貧乏ですからお金がなく、物が少ないはずだから部屋もきれいだと思われがちですが、実際は逆です。
貧乏でお金に対して執着が強い人ほど、お金に対するコンプレックスが強く、部屋を物で埋めることで穴を埋めようとします。

過去→心→言葉→行動。

私は、その人の行動を見れば、その人がどういう人なのかがおおよそわかります。
超能力者ではないため、生年月日や細かなことを当てることはできませんが、行動を見ていれば「人となり」が見えてくるのです。
というのも「行動」というのは、その人の「心」と「過去」が映し出された結果だからです。

捨てることは、手に入れること。

捨ててしまうことは手に入れることだということに、ほとんどの人が気づいていません。
部屋にある物を捨ててしまえば、部屋の物は少なくなりますが、大きなことを手に入れた瞬間です。
「時間」と「余裕」です。

心がすっきりしている人は、メモが習慣になっている。

心がすっきりしている人はいつも何を考えているのかというと、頭の中は空っぽなのです。
頭の中が空っぽだから、心の中もすっきりしています。
空っぽの状態ほど、余裕があって吸収の準備ができているということであり、これほどすっきりしたことはありません。

いろいろな物を中途半端にもたない。
一点豪華主義になる。

はやらないレストランの特徴というのは、メニューが豊富であることです。
多種多様なメニューがあり、一目で何屋さんかわかりません。
和風のメニューもあれば、洋風のメニューもあり、ごちゃ混ぜになっています。

整理整頓するから心がすっきりするのではない。
心がすっきりしているから部屋も整理整頓されていく。

整理整頓ができれば、心もすっきりします。
見た目が整い、きれいにそろっていると、すっきりした印象を受け、心も一緒にすっきりします。
「整理整頓するから心がすっきりする」より「心がすっきりしているから整理整頓もすっきりする」といったほうが正しいのです。

手放すから余裕ができる。
整理整頓は、手放したときに実現する。

何かを手放すことは、穴があくことです。
つまりスペースができ、余裕ができ、新しく何かを受け入れる準備ができるということです。
ぎゅうぎゅう詰めに詰まった本棚に、新しい本を入れようとしてもなかなか入りません。

「高い安い」で整理整頓しない。
「好き嫌い」で整理整頓する。

整理整頓をしようとするとき、つい値段のことを考えます。
高価な物は捨てづらく、また安いものは捨てやすいものです。
高いお金を出して買ったけれども実際は全然使わないものもあれば、安かったけれどもよく使うというものもあります。

おしゃれな入れ物を捨ててしまう。

整理整頓には入れ物が必要です。
お歳暮や誕生日プレゼントで贈られたものの中には、きれいな柄の入れ物があります。
「捨てるにはもったいない。そうだ、入れ物として使おう!」

レンタルできるものは、徹底的にレンタルに頼る。

「もしかして、レンタルできないか?」
こう思いながら、一度部屋を見渡してみましょう。
いつか使う日のために、部屋の中に保管されているものが数多く存在します。

整理整頓は、生活しやすく住みやすくするための手段である。

そもそも整理整頓って、何のためにするのでしょうか。
「見た目をきれいにするため?」
「部屋の余裕を作るため?」

整理整頓の第一歩は、軽い気持ちで始める。

「掃除が面倒だな」
いくらきれい好きとはいえ、疲れているときはついそう思います。
眠かったり、疲れたりしているときには、掃除より怠けが先に出てしまうことがあります。

整理をするとは、統一させること。

「整理整頓ができません。どうすればいいですか」
整理整頓と頭の中ではわかっていても、もやもやした想像しか湧かず、具体的にどうすればいいのかわかりにくいものです。
私も子どものころは、整理整頓といわれると何をどうすればいいのかはっきりわからず困った経験があります。

テーマを決めると、整理整頓ができる。

何を中心に整理整頓をしていくのかを決めると、いくぶんやりやすくなります。
整理整頓のテーマを決めるということです。
テーマを1つ決めるだけで、磁石で引き寄せられるかのようにある一定の条件で整えられることができるようになります。

人の本性は「言葉」ではなく「行動」に表れる。

私はいつも人と接するとき、言葉よりその人の行動を見て、その人がどういう人なのかを見るようにしています。
鑑定士でも心理学者でも専門家でもないですが、過去にある経験をしてから、言葉より行動を重視するようになったのです。
私がアメリカへ渡って留学をしていたころ、韓国人の男友達とよく一緒に遊んでいました。

部屋がすっきりしていない人は、人間関係もすっきりしていない。

人の性格は、驚くほど表面に表れます。
髪型、服装、話し方、話の内容、振る舞い、態度。
そうした外面的な部分を見るだけでも、かなりその人の内面が見えてきます。

大きな模様替えの前には、大破壊が必要。

大掃除をした後には、以前より部屋をきれいに整えることができます。
たとえば年末の大掃除です。
年末だけあって大掃除の中でも、特に大きな掃除をします。

元気の出る部屋にしよう。

私の好きな色は、ホワイトとパステルオレンジ、パステルピンクの3色が一番のお気に入りです。
今住んでいる部屋のカーテンは、パステルピンク。
引っ越す以前に住んでいた部屋では、カーテンがパステルオレンジでした。

やる気は今が一番の旬。
後回しにすると、やる気がなくなってしまう。

私は本を書くときには、書きたいところから書くようにしています。
初めに「自分が今一番書きたい!」という気持ちの流れに従い、先にタイトルを決めてしまいます。
しかし、その後は、難しいことは考えず、書きたいところから手当たり次第に書くようにしています。

自分を偽る人は、本当の改善がいつまで経ってもできない人。

部屋の掃除を、自分のためではなく、やってくる人のためにする人がいます。
そういう人には本当の友人はいないし、できない人です。
普段は掃除も片付けも整理整頓もしない人が、友人が遊びに来るときに限って、一生懸命に掃除をして片付けます。

整理整頓が習慣になっている人は、すべてにおいて整理整頓ができるようになる。

習慣というのは、生活の一部になっているということです。
整理整頓が習慣となっている人は、体の一部になっており生活の一部になっているということです。
一部とはいえ、その影響は体と生活全体であるため、部屋がきれいな人はほかの部分でもきれいになっている傾向があります。

もらうより、買うほうがいい。

「これ余り物だけど、よかったら差し上げましょうか」
ときどきこうした親切な言葉をかけてくれる人がいます。
悪意を持って話しかけているわけではなく、あなたを思ってわざわざ話しかけてくれていることには感謝をしましょう。

整理整頓で、仕事も恋も友人関係もうまくいく。

整理整頓という要素は、部屋だけに限った話ではありません。
仕事や恋愛、友人関係といった人間関係にも大いに活用できる知恵です。
一度部屋がきれいに整理できるようになれば、その手法はほかの分野にも応用が利き、至る所で活躍するようになります。

手に入れる豊かさより、手放すことによる豊かさのほうが上回っている。

物に対する所有欲が、あなたの生活にしがらみを作ってしまっています。
「あれも欲しい」「これも欲しい」と所有することに目がくらみ、たくさん手に入れることで生活が豊かになると思っています。
たくさんの物を手に入れて、生活は豊かになりますが、同時に心まで豊かになっているのかというと疑問が残ります。

この世には、全体として宇宙という「1つ」しかない。

本当に物に対する感謝を持てば、物を持つことに執着はなくなります。
この世において、あなたの物は1つも存在しないからです。
あなたが持っている本棚も机もテレビもビデオもすべて、あなたが作ったものではなく、宇宙が作ったものです。

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