物作りは「もっと複雑にしよう」と思うと、失敗するでしょう。
難しいほうがレベルが高く、高度であるような気がします。
「複雑なことをしています」と言うほうが、周りの人から尊敬される気もします。
複雑なことに立ち向かっている自分に、酔っているのかもしれません。
しかし、複雑に考えている自分がいれば、要注意です。
複雑そのものが、すでに不便です。
どんなに高機能でも、使いにくければ、使われません。
複雑は、喜ばれない世の中です。
本当に世の中が求めている物は、単純で、使いやすい物です。
使いやすいからこそ、手に取りやすく、気軽に活用できます。
使いやすいから人に勧めやすく、勧めやすいから広まりやすくなります。
素晴らしい物とは、複雑ではなく、シンプルな物です。
物作りに行き詰まったとき「もっとシンプルにできないか」と考えてみましょう。
当たり前にする。
わかりやすくする。
見やすくする。
はっきりさせる。
押しやすくする。
やり直しやすくする。
説明書さえ必要としない物が、理想的です。
「もっとシンプルにできないか」と考えると、物作りの突破口が見えてきます。