執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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緊張を2種類に分けて考える。「適度な緊張」と「過度の緊張」。

緊張を2種類に分けて考える。「適度な緊張」と「過度の緊張」。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

緊張は、よいことなのでしょうか。

それとも悪いことなのでしょうか。

「緊張」といっても種類があり、意味も変わります。

緊張には「よい緊張」と「悪い緊張」があります。

よい緊張は、心や体を引き締め、パフォーマンスを上げる効果があります。

一方、悪い緊張は、ミスや失敗を招く原因になることもあります。

その違いはどこにあるのか。

分岐点は「度合い」です。

緊張は、度合いによって意味も価値も変わります。

緊張と上手に付き合うためには、緊張を2種類に分けて考えることが大切です。

「適度な緊張」と「過度の緊張」です。

適度な緊張

私たちが「よい緊張」と呼んでいるのは、適度な緊張です。

適度な緊張は「緊張感」という呼び方をされることもあります。

適度な緊張は、やる気や根気を促したり、集中力や注意力を高めたりなど、120パーセントの状態にさせてくれます。

一時的に能力や精神力を高め、仕事のパフォーマンスの向上に役立ちます。

上手に適度な緊張を生かせば、勝負所で力を発揮しやすくなります。

過度の緊張

私たちが「悪い緊張」と呼んでいるのは、過度の緊張です。

物事をスムーズにする緊張も、過度になると意味が変わります。

集中力や注意力が低下して、パフォーマンスを上げるどころか下げてしまい、ミスや失敗を招く原因になります。

本来の力の発揮どころか、妨げになります。

めまい・腹痛・下痢など、体調不良を引き起こす原因になります。

長期化・重症化すると、神経症や精神障害に発展する可能性もあります。

過度の緊張は体によくないため、ほぐす必要があります。

§

緊張について考えるなら「適度な緊張」と「過度の緊張」に分けて考えましょう。

適度な緊張は役立ちますが、過度の緊張は妨げになります。

適度な緊張は必要ですが、過度の緊張は不要です。

緊張を区別することで、緊張との付き合い方が上手になります。

緊張対策に役立つ基本知識(5)
  • 緊張を「適度な緊張」と「過度の緊張」に分けて考える。
緊張する場面の、7つの代表例。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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