人には「言葉」というコミュニケーション・ツールがあります。
人とほかの動物との進化を大きく分けた原因の1つは「言葉の発達」です。
私たちがこれほど豊かに進化できたのは、言葉のおかげです。
しっかり謝れる人は、かっこいい人です。
なかなか自分のプライドが邪魔をして、謝れない人がいます。
謝ることができない人は、子どもです。
「お願いします」は、夢を叶えるおまじないです。
誰でも叶えたい希望というのがあります。
希望や好きなこと、したいこと、それらの究極は「夢」です。
「なるほど」とは、相手の意見を受け入れる言葉です。
相手の意見を聞いて、自分の中に取り込むことが大切です。
いろいろな人から、いろいろな価値観を学ぶということは、自分の器を大きくすることに比例します。
「そうだね」は、相手の話を前に進める魔法の言葉です。
自分の話に「そうだね」と言われると、もっと話したくなります。
「自分の話を聞いてくれている。受け入れてくれている。もう少し話してみよう」と思います。
話を前に進めるためには「それから?」と言えばいいだけです。
これは「もっと話を聞きたい」という意思表示です。
「それから?」ということで、相手はさらに奥深い話をしてくれます。
「もう仕方なくって、家に帰っちゃった」
「そう、それでいいんだよ」
こうした会話をすると、相手はほっとします。
私は、先日、友人に嬉しいことを言われました。
「タカ、また本を書いたの。すごいね。その調子!」
嬉しくなりました。
「大丈夫」には、2つの意味があります。
「けがしちゃって、大丈夫?」と言う相手を心配する意味と「まだまだ大丈夫だよ」という自分の丈夫さを表現する意味です。
両方で使うといいです。
相手の話を聞きながら、相手に好感を持ってもらう一言があります。
「へえ」です。
相手が一生懸命話しているのに「知ってるよ」とか「なんだ、そんなことか」と言うと、相手をがっかりさせるでしょう。
相手に話しかけるときには、謙虚になることが大切です。
偉そうに話しかけてくる人には、良い印象は持ちません。
謙虚に「すみません」と言って、話しかけましょう。
「もっと」という言葉は、大きなパワーが込められた一言です。
しかし、使い方1つで、人を偉人にさせ、一方で人をダメにさせてしまう言葉です。
「もっと話が聞きたい」
「いいんじゃない?」と言われると、やる気が出てきます。
「何かをやりたい」と思うときに、もう1つ、勇気づけてもらいたいものです。
最初から自分に自信満々という人はいません。
「うん」と言うときは、うなずいています。
うなずいているときは、承諾を意味しています。
「うん」という一言は、相手の話に了解すると言う意味です。
「……」
これほど強力な魔法の言葉はありません。
使い方しだいで、武器にも防具にもなり、諸刃の剣です。
「もし」は面白い言葉です。
「もし」には、2つの意味があります。
創造力をアップさせるおまじないとしての使い方と、友人のことをもっと知るための使い方です。
「なぜ」を使うと、話の奥が深くなります。
自分に対して使ってもいいし、他人に使ってもいいでしょう。
「なぜなんですか?」と聞くと、相手はそのわけを話してくれます。
これは「なるほど」と「そうだね」を1つにした応用です。
基本的な魔法の言葉を紹介するのが、この本の趣旨です。
ですが、この2つを1つにして覚えておくと、人付き合いが上手になりますから思いきって紹介します。
アメリカはレディーファーストの社会です。
私はレディーファーストが好きです。
レディーファーストは、する側もされる側も気持ちいいです。
毎日は、朝昼晩の繰り返しです。
毎日は、1日の繰り返しです。
1日は、朝に始まり、夜に終わります。
褒め言葉は、人間関係の大切な潤滑油です。
「すてきだね」は、褒めるときの言葉です。
褒めるときには「いいね」とか「すごいね」と褒めることがあります。
話すときは、常にライブです。
そのときに思いつき、そのときに話します。
練習のない会話だからこそ、奥が深く、面白いわけです。
「あのね……」と言われると、どきっとします。
つい「え、何を話すんだろう」と耳を傾けてしまいます。
私が中学生のとき、女の子に告白をするときも「あのね……」から始まりました。
プライベートな言葉です。
これが使えるようになれば、仲のいい友人の仲間入りです。
普通プライベートなことは、誰にでも話せることではありません。
会話では、本とは違い、どこが大切な部分なのかわかりにくいときがあります。
本では大切な部分が太字で書かれていたり、大きく書かれていたりしているため、見てすぐわかります。
それに対し、会話では、声の強弱程度でしか意味の強さを表現できません。
「実は」の「実」というのは、果物の「実」のことを言います。
果物でいちばんおいしいところは「実」の部分です。
会話のいちばんおいしい部分は「実は(じつは)」と日本語では表現します。
これは、相手との距離を近づけるための魔法の言葉です。
私は留学時代に、仲のいい女友達から「タカと私って、似ている部分が結構あるよね」と言われました。
その人とは、考え方が似ている部分があると、以前から感じていました。
これは気合を入れるための魔法の言葉です。
朝起きたときや仕事を始めるとき、新しいことに挑戦するときなどには、気合を入れることが大切です。
なかなかうまく気合が入らないときは、意識して「よし」と言ってみましょう。
日本人は、占いや相性、血液型やおみくじが大好きです。
やはり何か、神秘的な力が欲しいのでしょう。
そんなときには「おまじない」という言葉を使ってみましょう。
相手の存在に感謝したいときのとっておきの一言は「もっと早く出会いたかったね」です。
相手への感謝の気持ちを、たった一言に圧縮している強力なおまじないです。
「たくさんの感動をありがとう。たくさん教えてくれてありがとう。わざわざ協力してくれてありがとう」
人には「言葉」というコミュニケーション・ツールがあります。
人とほかの動物との進化を大きく分けた原因の1つは「言葉の発達」です。
私たちがこれほど豊かに進化できたのは、言葉のおかげです。
言葉のおかげで、意思の疎通が容易になり、人との連携が取れるようになりました。
知識と知恵を共有できます。
協力がしやすくなったのも、言葉のおかげです。
言葉には、強い力があります。
私はこれを「魔法」と呼んでいます。
魔法と呼ぶには、大げさな表現かもしれません。
しかし、魔法と呼ぶにふさわしいほどのパワーを秘めていると感じます。
あるときは、人の心を明るくします。
あるときは、涙を呼びます。
あるときは、相手に感動を与えます。
私たちは、素晴らしい言葉を使う、魔法使いです。
「言葉」という「魔法」で、相手の内側にある「心」を動かせます。
どんな言葉を、どう使うかによって、人生も変わります。
私たちは、言葉の中でも基本であり、いちばん大切な魔法の言葉を、生まれて最初に習います。
「ありがとう」です。
感謝を伝えるためのいちばん大切な言葉です。
「ありがとう」ほど、気持ちをきれいに表現できる言葉はありません。
たった一言であるにもかかわらず、最も奥が深い言葉です。
老若男女、世界中の人が使う共通の言葉でもあります。
もし、私たちの言葉から「ありがとう」が消えてしまえば、人生は大変なことになるでしょう。
感謝をしない生活では、けんかが絶えないに違いありません。
しかし「ありがとう」が素直に言える人は、人生を明るく楽しく生きることができます。
感謝すべきところは、日常に数多く存在しています。
たくさんのことに感謝すればするほど、自分の豊かさに気づけます。
気づくために、勉強をたくさんする必要はありません。
気づくためには「ありがとう」を言えるようになるだけでいいのです。
「ありがとう」を、明るくはっきり言えるようになりましょう。
「ありがとう」の一言が、あなたをどんどん幸せにします。
私からもあなたに感謝の言葉があります。
「この本を読んでくれて、ありがとう」
しっかり謝れる人は、かっこいい人です。
なかなか自分のプライドが邪魔をして、謝れない人がいます。
謝ることができない人は、子どもです。
いくら肩書や階級が上の人でも、謝ることができない人は子どもなのです。
大人になりたければ、しっかり謝れるようになりましょう。
謝る言葉も、簡単な一言です。
「ごめんなさい」
これが言える人は、相手を尊重している人です。
「相手に迷惑をかけてしまった。気分を悪くさせてしまった」と、そんな個人の感情をしっかりケアしている人です。
人間ですから、間違えることもあります。
間違ってしまったから、自分はダメだと思う必要はありません。
間違うことは、人間らしい証しなのです。
間違ったときには、人間らしい行動を取りましょう。
「ごめんなさい」と、言うことです。
相手は怒っていても「ごめんなさい」と言われると、もうそれ以上、何も言えなくなります。
相手が反省しているならば、もうそれ以上叱る必要はないからです。
「ごめんなさい」とは、相手の怒りを静める魔法の言葉なのです。
「お願いします」は、夢を叶えるおまじないです。
誰でも叶えたい希望というのがあります。
希望や好きなこと、したいこと、それらの究極は「夢」です。
そんな「夢」を実現するのは、実はとても簡単な一言があなたを夢に近づけます。
「お願いします」です。
小さな希望でもいいのです。
ポーカーフェイスで「これがいい」と指さすのではなく「これをお願いします」と言うと、相手も気持ちよく引き受けてくれます。
自分一人の力では、生きていけない世の中です。
人が生きていくには、たくさんの人の協力を得ることが大切です。
協力をお願いするときには「お願いします」と言えばいいだけです。
ただ、無表情で言うのではありません。
「お願いします」は、目を見つめた後、頭を下げて口にするのが基本姿勢です。
それぞれの言葉には、効果的に発揮するためのコツがあります。
「ありがとう」は、笑顔で言うこと。
「ごめんなさい」は、頭を下げて言うこと。
「お願いします」は、目を見つめて、頭を下げること。
実は、人がうまく人生を送るためには、この「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」が言えるだけでいいのです。
ほかにも大切な言葉がありますが、この3つ以上に大切な言葉はありません。
この3つが言えるならば、あなたの人生は大丈夫。
うまくいきます。
「なるほど」とは、相手の意見を受け入れる言葉です。
相手の意見を聞いて、自分の中に取り込むことが大切です。
いろいろな人から、いろいろな価値観を学ぶということは、自分の器を大きくすることに比例します。
たくさんの価値観を取り入れれば取り入れるほど、精神的に成熟します。
精神的に成熟していけば、少しのことでは驚かなくなります。
驚かなくなると、おとなしくなります。
それが「大人らしい」ということです。
ときどき、相手の話を聞かず、自分の話ばかりをしている人がいます。
相手の時間は無限ではありません。
そんな貴重な相手の時間を、自分の面白くない話で相手を退屈させてしまうと、時間泥棒になります。
なおかつ、自分の話ばかりする一方、相手の話は無視するようでは、本人は成長できません。
そういうときこそ、相手の話に「なるほど」と言いましょう。
「なるほど」という言葉は、相手の話を受け入れられる簡単な言葉なのです。
「そうだね」は、相手の話を前に進める魔法の言葉です。
自分の話に「そうだね」と言われると、もっと話したくなります。
「自分の話を聞いてくれている。受け入れてくれている。もう少し話してみよう」と思います。
相手が話をしてくれればしてくれるほど、あなたに信頼を置くことになります。
話をどんどん進めていくと、いずれプライベートな話になります。
そこでも「そうだね」ということで、どんどん話が前に進んでいきます。
相手がプライベートまで話してくれるということは、あなたに信頼を置いているということです。
信頼されれば、あなたは普通の友人から卒業できます。
「特別な存在」になります。
それは相手ともっと仲良くなった証拠です。
デジタルになっていく現代社会で、信頼できるという人は少ない。
冷たい社会だからこそ、温かく話を聞いてくれる人が必要とされるのです。
「そうだね」をいうことで、相手は温かい気持ちになってくれます。
「友人関係をもっと温かくしたいな」と思ったら「そうだね」と言えばいいだけです。
話を前に進めるためには「それから?」と言えばいいだけです。
これは「もっと話を聞きたい」という意思表示です。
「それから?」ということで、相手はさらに奥深い話をしてくれます。
興味を持って話を聞いているということですから、相手も喜んで話をしてくれます。
私も「それからどうしたの?」と聞かれると、嬉しいです。
自分の話に興味を持って聞いてくれる人は、好感が持てます。
「もう少し話を聞きたい」と思うときには「それから?」と言えばいいだけです。
「もう仕方なくって、家に帰っちゃった」
「そう、それでいいんだよ」
こうした会話をすると、相手はほっとします。
「それでいいんだよ」と話しかけることで、相手は自分の行動は間違いないと自信を持ってくれます。
何か間違ったことをしてしまったときには、誰しも「叱られる! 大変だ!」と思います。
そんなときに「それでいいんだよ」と言われると、ほっと安心します。
「それでいいんだよ」を、会話の中に取り入れましょう。
相手は「これはいけないことなんだ」という意識を持っています。
誰かに「それはいけないこと」というふうに洗脳されてしまったのです。
親、学校、環境からです。
「いけないこと」なんてありません。
本人が成長するためにあるのです。
すべてのトラブルは、すべて成長のためにあります。
人生に、1つの無駄もないのです。
私は、先日、友人に嬉しいことを言われました。
「タカ、また本を書いたの。すごいね。その調子!」
嬉しくなりました。
応援されたからです。
自分を認めてくれて、応援されると、嬉しくなるものです。
応援にはコツがあります。
「頑張れ!」と言う代わりに「その調子!」と言うことが大切です。
「頑張れ!」と言われると「もうすでに頑張っています」と言い返したくなります。
本人はすでに一生懸命なのに「自分は今まで一生懸命を認められていなかったのかな」と感じ、複雑な心境になるのです。
「頑張れ!」の代わりに「その調子!」と言ってあげましょう。
どんどん調子に乗っていけばいいのです。
調子に乗りすぎて、けがをしてもいいのです。
けがは、貴重な体験です。
けがは一生懸命にやった証拠です。
「その調子」と言って励ませば、友人はどんどん生き生きするでしょう。
「大丈夫」には、2つの意味があります。
「けがしちゃって、大丈夫?」と言う相手を心配する意味と「まだまだ大丈夫だよ」という自分の丈夫さを表現する意味です。
両方で使うといいです。
相手が心配なときには「大丈夫?」と話しかけることで「自分は気にかけられている」と精神的に楽になります。
人間、やはり気にされたいのです。
たいていの場合「大丈夫?」と話しかけると「大丈夫だよ」と返事をします。
相手は自分に「大丈夫」と言い聞かせることで、精神的に強くなります。
「自分は丈夫なんだ!」と自分で自分に自己暗示をかけるのです。
相手が自分で行動することが大切です。
「大丈夫?」とは、間接的に相手の「精神」を丈夫にさせる魔法の言葉なのです。
相手の話を聞きながら、相手に好感を持ってもらう一言があります。
「へえ」です。
相手が一生懸命話しているのに「知ってるよ」とか「なんだ、そんなことか」と言うと、相手をがっかりさせるでしょう。
人によっては気分を害するかもしれません。
そんなときは「へえ」と言ってみましょう。
話が面白くなくても「へえ」と驚いてあげれば、相手はあなたに良い印象を持ってくれます。
話し手にとって「へえ」というリアクションほど気持ちの良いものはありません。
「へえ」も、立派な相槌になるのです。
相手に話しかけるときには、謙虚になることが大切です。
偉そうに話しかけてくる人には、良い印象は持ちません。
謙虚に「すみません」と言って、話しかけましょう。
「すみません、ちょっとお時間、よろしいですか」
「すみません、ちょっとお聞きしたいことがあるのですが」
このように話しかけるとうまくいきます。
私は留学生活でわかったことがあります。
誰しも友人になりたがっているけれど、相手のことがわからないからと警戒して、話しかけられないでいるのです。
私が「すみません。ちょっとお聞きしたいことがあるのですが」と言って話しかけると、みんな親切に教えてくれます。
怖い顔の人でも、話しかけると、親切な人かもしれません。
私は「なんだ、実はみんないい人なんだ」と思いました。
みんないい人なのです。
ただ、話しかけるタイミングがなかなかできないだけです。
見ず知らずの人に話しかけるときには「すみません」と言って、謙虚に話しかけましょう。
相手はきっと、笑顔で振り向いてくれます。
「もっと」という言葉は、大きなパワーが込められた一言です。
しかし、使い方1つで、人を偉人にさせ、一方で人をダメにさせてしまう言葉です。
「もっと話が聞きたい」
「もっと頑張って」
「もっと欲しい」
いい響きにも、悪い響きにもなります。
「もっと」は、良い意味で使いましょう。
「もっと仕事ができるようになりたい。もっと勉強したい」という「向上心」で使うといいのです。
私も日頃から「もっと」を心がけています。
ここでとどまらないためにも、もっと前に進みたい欲求があります。
それが私にとっての精神的なエネルギーになっています。
「いいんじゃない?」と言われると、やる気が出てきます。
「何かをやりたい」と思うときに、もう1つ、勇気づけてもらいたいものです。
最初から自分に自信満々という人はいません。
相手に自信を持ってもらうために「いいんじゃない?」と言うといいのです。
本当のことを言うと、行動して、成功しようが失敗しようが、本人の成長になるため、どちらでもいいのです。
とにかく行動第一に考えます。
行動すれば、何でも大成功なのです。
行動するための励ましは「いいんじゃない?」と言ってあげましょう。
「うん」と言うときは、うなずいています。
うなずいているときは、承諾を意味しています。
「うん」という一言は、相手の話に了解すると言う意味です。
話をしていても、うんともすんとも言わない人がいます。
うんともすんとも言わないなら、イエスなのかノーなのかもわかりません。
私は昔、あまり母の言葉には答えていませんでした。
面倒だったからでもありますし、わかっていたから答えなかったと言うこともあります。
しかし、それでは私がイエスと思っているのか、ノーと思っているのか相手にはわかりません。
最低でも、一言「うん」という必要があるのです。
「うん」の一言で、相手に考えが伝わります。
自分の考えを伝えるために、難しいスピーチの練習なんてしなくていいです。
「はい」「そうですね」「もちろん」など、承諾にはいろいろな表現があります。
「うん」と言うだけで、伝わるものなのです。
「……」
これほど強力な魔法の言葉はありません。
使い方しだいで、武器にも防具にもなり、諸刃の剣です。
言いたいことがたくさんあって何も言えないときには「……」となります。
「あなたには言う価値がない」と言ったときも「……」となります。
それから、喜怒哀楽も「……」で表現できます。
たくさんの気持ちを伝えるために、たくさん「言葉」を言うことは、たしかに必要です。
しかし「……」ほど、たくさんの気持ちがこもった言葉はないのです。
「……」とは、いわゆる沈黙です。
友人と電話で話しているときに、沈黙になってしまう瞬間と言うのがあります。
話の流れから「……」となってしまうことがあるのです。
こんなときの「……」は、奥が深いです。
言うことがなくなったり、どう表現していいのかわからなかったりしたときなど、たくさんの意味が考えられます。
「……」は、無限に解釈できるのです。
友人関係から、恋人関係に発達していくほど、実は「言葉」でのコミュニケーションの量が減ります。
代わりに、スキンシップやアイコンタクトになり、結果としてコミュニケーションが「……」になります。
お互いのことがだんだんわかり、言葉で意思疎通をする必要がなくなるのです。
本当に仲のいいカップルはあまり話しません。
究極のコミュニケーションは「……」です。
もはや言葉で表現しきれない心の気持ちは「言葉」では伝えることができないのです。
「もし」は面白い言葉です。
「もし」には、2つの意味があります。
創造力をアップさせるおまじないとしての使い方と、友人のことをもっと知るための使い方です。
「もし」を自分に使うと、創造力をアップさせることができます。
人間の想像力を上げるときには、特別なことをする必要はありません。
セミナーや、通信教育や学校にも行く必要はありません。
ただ自分で自分に「もし」と唱えるだけで、想像力はついてきます。
私は日頃からいろいろなことを考えています。
そんなとき私の頭はどうなっているのかというと「もし」でいっぱいです。
無限に「もし」を唱えています。
「もし」と自分に唱えることで、自分が自分に問題を出して、自分で答えます。
自問自答ということです。
絶対の答えはありません。
自分が考えたことは何でも答えになります。
世の中には、ルールというのがあります。
たとえば、赤信号は止まれ、青信号は進め、というルールがあります。
このルールは絶対なのかというと、そうではありません。
このルールを無視できる世界があるのです。
頭の中です。
頭の中は、何でも可能になる世界です。
頭の中なら、一瞬でイタリアに行けるし、宇宙飛行士になることも、アメリカ大統領になることも、何でもできるのです。
自分の頭で「もし」を唱えることは、無限に広がる答えを考えることです。
たった1つの絶対な答えなんてありません。
答えは、人間が考えた人間のためのルールなのです。
想像力を身につけたければ「もし」と自分に唱えるだけでいいのです。
もう1つの使い方は、友人と仲良くなるための使い方です。
「もし、宝くじで100万円当たったらどうする?」
「もし、君が僕なら何をしたい?」
「もし、旅行できるとしたらどこに行きたい?」
こうして友人に質問していけば、コミュニケーションの幅を広げることができます。
友人と仲良くなるために、コミュニケーションすることが必要です。
コミュニケーションは、難しい論理的なことを話す必要はありません。
たわいない会話でいいのです。
「もし、宝くじで100万円当たったらどうする?」も、しっかりしたコミュニケーションです。
どのような答えでも間違っていないし、どう答えてきても、話があとに続きます。
どんどん話していくことで、その人の「人となり」が見えてきます。
相手のことをもっとよく知りたいから、相手に「あなたはどんな人ですか」と聞くのは下手な質問の仕方です。
そんなときこそ「もし」を使うのです。
「もし、結婚するとしたら、いくつくらいが理想?」と聞くことで、答えが返ってきます。
相手が「27歳くらい」と答えるところに、その人が表れます。
「27歳」という数字で返ってくることで、その27には、何かこだわりや考え方がこびりついているのです。
そのこびりついたことから、相手を知ることができます。
たわいない答えほど、偽りのない答えです。
私の母に、父のことをどう思っているのかを聞くときに「お父さんのこと、どう思う?」と聞くのは、下手な質問の仕方です。
「もし、お父さんと結婚していなかったら、どうしていたと思う?」と質問するほうが、父へのこだわりを知ることができます。
その父へのこだわりから、今度は、母を知ることができます。
そのこだわりを持っていることから、母の「人となり」を学べるのです。
「もし」と言って、質問することで、その人の普段見えない心が見えてくるのです。
創造力をつけたければ、自分に「もし」を使おう。
「なぜ」を使うと、話の奥が深くなります。
自分に対して使ってもいいし、他人に使ってもいいでしょう。
「なぜなんですか?」と聞くと、相手はそのわけを話してくれます。
わけを話すということは、話の奥が深くなるということです。
「それなりのわけ」があることを話すことは、プライベートになっています。
相手も知らず知らずのうちに、自分のプライベートを話すことになり、知らず知らずのうちに仲良くなっています。
これは、魔法です。
私は相手と仲良くなりたいと思うときに、さりげなく「なぜ」と聞くことにしています。
この「さりげなく」が重要です。
相手に負担をかけては、単なるセクハラになるため、軽くさりげなく聞くことが大切です。
さりげなく聞くと、さりげなく答えてくれます。
次第に仲良くなります。
ゆっくり仲良くなればいいのです。
負担のかからないお付き合いは、長続きします。
これは「なるほど」と「そうだね」を1つにした応用です。
基本的な魔法の言葉を紹介するのが、この本の趣旨です。
ですが、この2つを1つにして覚えておくと、人付き合いが上手になりますから思いきって紹介します。
「なるほど」は、相手の話を理解して、飲み込むための魔法です。
「そうだね」は、相手の話を承諾して、話を進めるための魔法です。
この2つは別々のおまじないですが、1つにしてしまいましょう。
「なるほど、そうだね」ということで、相手の価値観を学び、飲み込み、消化できます。
この言葉を聞いた相手は、嬉しくてたまりません。
自分の話を理解して、聞いてくれる人には、もっと話したくて話したくてたまらなくなるのです。
コミュニケーションが上手な人は、相手との会話のキャッチボールが上手な人です。
ボールを受け止めて、投げることが、一連の動きです。
「なるほど」と受け止めて「そうだね」と投げ返すと、上手に会話のキャッチボールができるのです。
アメリカはレディーファーストの社会です。
私はレディーファーストが好きです。
レディーファーストは、する側もされる側も気持ちいいです。
日本では、レディーファーストがあまり浸透していませんが、それに当たる言葉があります。
「お先にどうぞ」です。
レディーファーストとは「譲ること」です。
譲る行為は、余裕を表現しています。
「自分は急いでいない、大したことない、あとから追いかけ追いつくことができます」といった余裕なのです。
かっこいいです。
女性だけに限らず、年配者や障害者にも「譲る」という精神を持ちましょう。
芥川龍之介の有名な文学作品に『クモの糸』というのがあります。
主人公は悪人で、死んだ後地獄に落ちてしまいますが、生きているときに1回だけ、クモを助けたことがあります。
お釈迦様は、主人公を1回だけ地獄から引き上げるチャンスをあげようと、天からクモの糸を1本下ろします。
主人公は、地獄から抜け出したいと、いちばん乗りでクモの糸に飛びつき、這い上がります。
あとから、追ってくる人もクモの糸に飛びつきます。
主人公は、クモの糸が切れてはいけないと、足でけ飛ばします。
それを見たお釈迦様は「彼には思いやりがない」と残念に思い、クモの糸を切ってしまいます。
主人公には「譲る」という余裕がなかったのです。
物語の場面は、死んだあの世の話であり、極端な例ですよね。
しかし、極端な例だからこそ、わかりやすいのではないでしょうか。
生きているこの世の世界でも、通じる内容です。
常に「譲る精神」を持ちましょう。
助け合うのです。
そのときには「お先にどうぞ」という一言があれば、さらに印象が良くなります。
余裕のある人は、ずうずうしく自分一人が前に出る人ではなく、相手に譲ることのできる人なのです。
毎日は、朝昼晩の繰り返しです。
毎日は、1日の繰り返しです。
1日は、朝に始まり、夜に終わります。
1日が始まる朝に、1日を気持ちよくスタートするための魔法の言葉があります。
「おはようございます」です。
気持ちの良い1日をスタートすることは難しくありません。
人との関わり合いのある社会でうまくやっていくためには、朝にまず「おはようございます」から始めることが大切です。
アメリカ人は「おはようございます」が上手です。
私がいつも行くコーヒーショップでは、店員さんに「Good Morning(おはよう)」と話しかけられます。
話しかけてもらうばかりでは悪いですから、今度はこちらから先に挨拶できるようになります。
朝からスターバックスで「おはようございます」の言い合いです。
ときどき、競争のようになっているときさえあります。
話しかけてもらうことで、相手は自分に敵意を持っていないとわかります。
安心できるのです。
積極的に好意を表現し合えばいいのです。
一方で話しかけにくい人は黙っている人です。
黙っているため、何を考えているのかわからず、警戒してしまい、話しかけづらいのです。
挨拶言葉はたわいない一言ですが、影響は大きい。
人間関係に大きな影響を与えます。
たった一言の挨拶が、人間関係の潤滑油になるのです。
褒め言葉は、人間関係の大切な潤滑油です。
「すてきだね」は、褒めるときの言葉です。
褒めるときには「いいね」とか「すごいね」と褒めることがあります。
もちろん褒める言葉ですから、それでもいいのですが、当たり前のようにみんなが口にする言葉で、新鮮味がありません。
そんなときは「すてき」という言葉がもってこいです。
まず「すてき」という響きそのものが、すてきです。
すてきという言葉は、本人が感動している意味が含まれています。
感動しているときには、感動をうまく表現できれば、友人は喜びます。
いろいろなシチュエーションで使え、応用が利きます。
たとえば、友人の料理を褒めるときに「すてきな料理だね」と褒めてしまいます。
普通は「すてきな料理」という表現は使いません。
聞いたことのない表現です。
だからこそ友人にはとても新鮮な響きに聞こえます。
できるだけ変わった切り口で褒めると面白いです。
そんなときは「すてき」を使えばいいのです。
話すときは、常にライブです。
そのときに思いつき、そのときに話します。
練習のない会話だからこそ、奥が深く、面白いわけです。
お互いに盛り上がるコツがあります。
相手と一体感を楽しむことです。
話す相手と一体になり、共通の話題で話すと盛り上がり、楽しめます。
相手と一体になって話を広げるときには「俺たちって」を使えばうまくいきます。
お互いに共通の話題を見つけ、それについていろいろな角度から話をすれば、一体になって話ができます。
私は先日、友人の飲み会に出席しました。
全員留学生の飲み会です。
私は、留学生みんなに共通する自分の失敗談を話しました。
失敗談は、受けを取れます。
私は特に自分の失敗は隠さず、みんなにどんどん話すタイプですから、私も楽しめました。
そこへほかの友人が新しく加わりました。
その人は自分の話ばかりをして、みんなに共通する話ではないため、なかなかついていけませんでした。
みんなと話すときは、みんなに共通する話題で話すことがマナーです。
話の中に「俺たちって」「私たちって」という部分が含まれていれば、大丈夫です。
楽しく会話をするときには「俺たちって」と口に出せる話題を選べばいいのです。
「あのね……」と言われると、どきっとします。
つい「え、何を話すんだろう」と耳を傾けてしまいます。
私が中学生のとき、女の子に告白をするときも「あのね……」から始まりました。
告白をするときは「あのね」の一言で、まず頭の中を整理します。
「まず何から言おうか」と考えるときには、時間稼ぎが必要なのです。
「あのね」はたった一言です。
しかし、私の頭の中は「あのね」の一言以上のことが、ぐるぐると台風のように回っています。
相手に思いきった告白を言うときは、まず頭の中を整理しましょう。
整理するために時間稼ぎをするのです。
時間稼ぎのために「あのね……」から始めれば時間ができるのです。
プライベートな言葉です。
これが使えるようになれば、仲のいい友人の仲間入りです。
普通プライベートなことは、誰にでも話せることではありません。
だからこそ「~だから打ち明けるんだけど」と言われると、とても嬉しくなります。
そうでなくても、相手と積極的に仲良くなりたいときにも使えます。
「~だから打ち明けるんだけど」というと「自分は大切なことを言われるくらい信頼されている」と関係を深めることができます。
相手と関係を深めるためのおまじないなのです。
会話では、本とは違い、どこが大切な部分なのかわかりにくいときがあります。
本では大切な部分が太字で書かれていたり、大きく書かれていたりしているため、見てすぐわかります。
それに対し、会話では、声の強弱程度でしか意味の強さを表現できません。
日常会話で、声を大きく荒らげるのは、品がありません。
そんなときの決まり文句があります。
「本当は」を使うのです。
日本には「本音と建前」という文化があります。
日本人ですら、どの言葉が本当の言葉なのかがわかりにくいと感じることがあります。
しかし、相手が真剣な表情を浮かべて「本当は」と言えば、後に続く言葉は、本物です。
私も大切なことを話すときは「本当は」と言って、言葉の重みを意図的に重くさせて話をします。
もし、相手が「本当は」と言ったら、本音が聞けるチャンスです。
純粋な相手の心が表れた言葉が、後に続きます。
「実は」の「実」というのは、果物の「実」のことを言います。
果物でいちばんおいしいところは「実」の部分です。
会話のいちばんおいしい部分は「実は(じつは)」と日本語では表現します。
つまり「大切なことは」という意味です。
「実はね、昨日、彼氏とけんかしちゃって」というふうに使うと、大切なことを強調できます。
聞く側もわかりやすく、会話が進めやすくなります。
果物でおいしい部分がないと楽しめないように、会話でもおいしい部分がないと楽しめません。
プライベートなことを無理やり告白する必要はありません。
心を開いた会話をするときに、ほのかに使えばいいのです。
これは、相手との距離を近づけるための魔法の言葉です。
私は留学時代に、仲のいい女友達から「タカと私って、似ている部分が結構あるよね」と言われました。
その人とは、考え方が似ている部分があると、以前から感じていました。
自然体のまま、話が自然と盛り上がることがよくありました。
「感じ方がそっくりだ」と思っていました。
しかし、私はそう思っていただけで、口にしていませんでした。
最初に口にしたのは、彼女のほうからでした。
そのとき素直に「嬉しい」と感じたのです。
似ている部分があることで、相手との距離が近づいた気がしたのです。
似ているとは、共通点です。
価値観の一致です。
似ている部分を見つけることが、相手と仲良くなるために大切なことです。
仲良くなるために「似ている部分」を探してみましょう。
同じ人間なのですから、何か共通点があるものです。
似ている部分を見つけたら「似ているね」と声に出して伝えてみるのです。
相手もそれに気づいて「たしかにそうだ」と思い、笑顔になってくれます。
もっともっと、相手と仲良くなれそうな気がするはずです。
これは気合を入れるための魔法の言葉です。
朝起きたときや仕事を始めるとき、新しいことに挑戦するときなどには、気合を入れることが大切です。
なかなかうまく気合が入らないときは、意識して「よし」と言ってみましょう。
「よし」と言うと、気合が入ります。
自分で自分に魔法の言葉をかけてみるのです。
私は最初、意識的に「よし」と言っていたのですが、今では口癖になっています。
行動を起こすときには、生き生き行動したいものです。
そんなときには「よし」と言えばいいだけです。
日本人は、占いや相性、血液型やおみくじが大好きです。
やはり何か、神秘的な力が欲しいのでしょう。
そんなときには「おまじない」という言葉を使ってみましょう。
「このプレゼントは、仕事がうまくいくためのおまじない」と言って渡せば、単なるプレゼントが「お守り」へと変わります。
何か神秘的な力を表現してみることで、神様が助けてくれるような感じになります。
この本の中でも「魔法の言葉」という表現を使っています。
「おまじない」という表現を使うことで、かわいらしくて温かく優しい感じがするので、この表現にしています。
実際に行動するのは自分です。
何をどうしようが、自分しだいです。
あともう1つ、背中の一押しがないだけで、なかなか行動できないでいる。
そんなときには「おまじない」という言葉を使ってみることで、相手は「できそうな気分」になります。
「おまじない」という言葉が、相手の気分を明るく強くしてくれるのです。
相手の存在に感謝したいときのとっておきの一言は「もっと早く出会いたかったね」です。
相手への感謝の気持ちを、たった一言に圧縮している強力なおまじないです。
「たくさんの感動をありがとう。たくさん教えてくれてありがとう。わざわざ協力してくれてありがとう」
そんなたくさんの「ありがとう」を1つにまとめると、1つのキーワードに圧縮されます。
「出会い」です。
人は出会いによって、人生が大きく左右されます。
いつ、どんな人に出会ったかで、人生が決まってくるのです。
人との出会いというのは、それほどまでに影響の大きいイベントなのです。
「あなたと出会えて、本当に良かった。ありがとう。もっと早く出会いたかった」
これほどまでに嬉しい言葉はありません。
自分が誰かの役に立ったというのは、この上ない喜びなのです。