執筆者:水口貴博

文章がうまくなる30の方法

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いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。

いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。 | 文章がうまくなる30の方法

人の心にすっと入っていく文章を書くためには、論理的に整理整頓して書くより「気持ちの流れ」で書くことが大切です。

一見、文章を上手に書くときには、文章を整理整頓することが大切であるように思われます。

たしかに整理整頓も大切です。

しかし、人の心を打つ文章というのは、しっかり整理整頓された文章より、気持ちの流れで書いた文章なのです。

整理整頓された文章は、いじりすぎです。

考え直し、読み直し、考え直し、を何度も繰り返しすぎています。

論理的に「1、2、3、4、5」と順番どおりに整った文章は、整いすぎると、人の心を打つような文章は書けません。

人の心にすっと入っていく文章を書くためには、練習なしのいきなり本番で書くことです。

どうしても気持ちの流れで書いてしまいます。

私の文章も、できるだけ気持ちの流れで書くようにしています。

練習や下書きなしの、ぶっつけ本番です。

思いついたまま指を動かし、自分の考えている順番で文字を打っています。

読み手には私の考えている道筋をたどることができ、理解しやすくなっているのです。

しっかりした文章を書こうと思うと、きれいな文章を書いてしまいがちです。

表現や文法の誤りもなく、きちんとした仕上がりになっています。

たしかによい文章ではありますが、それでは面白みが出てこないのです。

原因と結果だけを書いた文章は、つまらないです。

面白いのは、原因と結果の間にある「プロセス」です。

そのプロセスを大切にしましょう。

読み手は、そのプロセスを知ることで、面白いと感じてくれます。

私はラブレターを書くときには、練習なしで一気に書きます。

最初に言いたいことを述べてから、頭に浮かんだ順番に書くことで、読み手には、私のもどかしい気持ちが伝わります。

結論までたどり着くまでの「気持ちのプロセス」を書くことで、読み手に私の気持ちをうまく伝えることができるのです。

文章を書くときには、気持ちの流れで書きましょう。

気持ちの流れで書いた文章は、わかりにくいようで、実はわかりやすい文章になっているのです。

文章がうまくなる方法(9)
  • 「気持ちの流れ」で書く。
書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。

文章がうまくなる30の方法

  1. とにかく書いてみるだけでいい。
    書いてさえしまえば、書くコツがだんだんわかってくる。
  2. うまい文章を書くために大切なことは「読みやすさ、わかりやすさ、面白さ」。
  3. まず「結論」から始めることが大切。
  4. 漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。
    必要以上に漢字を使わないようにしよう。
  5. 聞いてもわかる文章が、うまい文章。
  6. 言い切る文章にしよう。
    言い切ることで、読者の心に残る。
  7. しっかりインプットさえしていれば、うまくアウトプットができるようになる。
  8. 「最高の文章」と「最低の文章」から、書くコツを学ぶ。
  9. いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。
  10. 書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。
  11. 感嘆符を使いすぎると、気持ちや強調が、半減する。
  12. 言葉は、言い切らないと、伝わらない。
  13. 元気になる文章を書くには「すればいい」という表現を使う。
  14. 説得力のある文章を書くには、自分が経験したエピソードを入れるだけでいい。
  15. 長い文章を書いては、読んでもらえなくなる。
  16. 書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。
  17. 文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。
  18. 「一万二千三百四十五」より「12345」のほうが、読みやすい。
  19. 「箇条書き」は、これからのスピードの時代に合った書き方だ。
  20. 大きい字であるほど、読みやすい。
  21. 「その、あの」を使いすぎると、読者が混乱する。
  22. 同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。
  23. すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。
  24. わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。
  25. 成功談は面白い。
    失敗談はもっと面白い。
  26. 失敗から這い上がってきたエピソードに、人は感動する。
  27. クレームは、よい文章を書くための貴重な意見。
  28. 余白を大切にすると、文章の質が上がる。
    余白が、1文1文の価値を上げる。
  29. 文章力をつけるには、書くことを「習慣」にすればいい。
  30. 面白いお笑いコンビと、そうでないコンビの違いとは。

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