「友人に戻りたい」
そう告白をしてきたのは、彼女からでした。
6年間付き合い続けた彼女とは、不思議な関係でした。
どの時代、どの国でも告白をするのは、男性です。
子孫を残す本能があり、強い性欲があります。
勢いがあります。
女性は、一見するといちずです。
恋愛中「あなたしかいません。あなたがいないと生きていけない」と言います。
付き合っているときも、1人の男性に徹底します。
人は誰かに告白をしたり、付き合ったりしているとき、ふと思うことがあります。
「もっといい人がいるかもしれない」です。
付き合う前は、強い憧れがあって輝かしく見えたのに、いざ付き合いが始まると、急に色あせて見えることがあるのです。
恋愛で慣れてしまうと、態度が悪くなると言います。
実際に慣れてしまうと、慣れていることすら、気づかないものです。
それを実感した出来事がありました。
「恋愛は、依存症に似ているな」
失恋をして、そう思いました。
相手がいることで、ほっと安心します。
さいころは、四角い形の面に、1から6までの数字が刻まれています。
サイコロをふると、1から6までの数字のどれかが出ます。
さいころは不思議です。
恋愛の法則があります。
「大好きは、大嫌いにもなりやすい」です。
誰かを大好きになっているとき、怖くなるときがあります。
「友人とする約束」と「好きな人とする約束」があります。
どちらも約束には変わりありません。
しかし、破られたときのショックには、違いがあります。
失恋をしたとき「地震に似ているな」と思いました。
自分、これまで何度か失恋をして、ふと気づきました。
失恋の実感や苦しみは、失恋直後ではなく、しばらく経ってからやってきます。
「好きになったら負け。好かれるのが勝ち」
恋愛では、この格言を耳にすることがあります。
たとえ、耳にしたことがない人でも、何度か恋愛をしているうちに気づくこともあるでしょう。
他人の失恋を知って、笑ったり非難したりする人がいます。
「どうせうまくいかないと思ったよ」
「何かひどいことをしたんでしょう」
私は失恋をしたとき、ほっとしました。
悲しい気持ちはもちろんあったのですが、妙な安心感もありました。
「この失恋が、結婚前で良かった」
失恋をしたのは、夜でした。
当然、その夜は、なかなか寝られませんでした。
付き合っていたことを思い出したり、自分の悪いところを反省したりしていました。
昼間は、太陽からの日光のおかげで正常な精神を取り戻せます。
失恋直後でも、昼間は太陽の光さえ浴びていれば、比較的正気を取り戻せます。
しかし、問題は、夜です。
失恋した直後、思ったことを吐き出したい欲求に駆られました。
今、書いています。
思いついたことを、思いついた順番にどんどん書いています。
今、失恋をしてぼうっとしています。
失恋直後の人が、ぼうっとする気持ちについて、今ならよくわかります。
口では言い表せないほど、何もしたくないのです。
振られたとき、思いました。
自分が振られる側で良かったと。
振られたとき、泣きました。
失恋をすると、食欲がなくなります。
食欲が湧かないどころの話ではありません。
食べたい気持ちが湧かない。
恋人と別れたとき、だらだらした未練がありました。
本音を言えば「またよりを戻したい」と思っていました。
よくないとわかっていても、別れてからしばらくの間は、考えてしまうのです。
人間は、失恋をしないと成長できません。
自分が経験をして、そう思いました。
何も言い訳をするために、無理に言っているわけではありません。
失恋をした直後、東日本大震災が起きました。
マグニチュード9.0の超巨大地震です。
私は、東京の新宿にある高層ビルの22階にいました。
失恋をしたとき、歴史の本を読んでみましょう。
私は歴史が好きなので、本棚にいつも歴史の本があります。
山川出版社の日本史と世界史の両方をそろえています。
「男は、付き合えないとわかった瞬間から、急に冷たい態度を取るよね」
これは昔、キャバクラ嬢をしていた女友達が、ふと口にした言葉です。
どきっとしました。
失恋直後には、2通りの反応があります。
・失恋したからこそ、新しい恋へ目を向け、行動する人
・失恋直後は、しばらく1人でいたい人
失恋をした直後「何もやりたくない」という衝動に駆られました。
不思議な感覚です。
「何かをしたい」という衝動ではなく「何もしたくない」という衝動です。
失恋直後は、心にぽっかり穴があきます。
その穴を埋めようと、自然と新しい人間関係を求めたくなります。
大切な人を失ったからには、怖いものはありません。
私の失恋は、昔からなぜか寒い冬に多い気がします。
わざとそうしているわけではありません。
なぜか、多いのです。
寒い状況は、どことなく考え方がマイナスに傾きます。
ただでさえ失恋をすれば悲しい気持ちになりますが、そのうえ寒いと、苦しい状況がより鮮明になるのです。
寒いと、行動も鈍くなりがちです。
失恋をした人が、よく吐く言葉があります。
「男が信じられなくなった」
「女が信じられなくなった」
「友人に戻りたい」
そう告白をしてきたのは、彼女からでした。
6年間付き合い続けた彼女とは、不思議な関係でした。
お互いを知るほど仲良くなる一方、見てはいけない部分も見えてくるようになりました。
過酷な経済事情、重い病、お互いの住んでいる場所、相手方のご両親について、年齢差。
詳しくは書けませんが、彼女は深い事情を背負っていました。
付き合いが長くなるにつれ、いろいろなことが具体的にわかってくるようになりました。
そういうことを考えた結果、お互いがうすうす気づき始めました。
「好きだけれど、別れなければいけない」という苦渋の決断です。
しかし、わかっていても、なかなか言い出せなかったのです。
私には、その勇気がありませんでした。
自分から言い出せなかった。
最初に言い出したのは、彼女からでした。
「友人に戻りたい」と。
「別れたい」という言い方をしないところに、9歳年上の彼女らしい知性を感じました。
もちろん最初は拒みました。
「嫌だ。ダメ。なぜ?」
子どものように駄々をこねました。
しかし、彼女の悟ったような口調に押され、友人に戻ることになりました。
泣きながら別れました。
必ずしも、嫌いになって別れるわけではない。
好きだけれど、別れなければいけない恋愛があります。
男女間の仕方ない事情で、付き合いを続けられない特殊な状況があります。
彼女は、別れて1カ月も経たないうちに、新しい彼を見つけました。
職場で一緒に仕事をしている男性とのことです。
彼女が私と別れて、わんわんと泣いているところを見て「実は前から好きだった」と告白をしてきたとのことです。
私はそれで良かったと思いました。
悔しい気持ちがないといえば嘘になりますが、悲しんだままの状態は良くありません。
人の弱みに付け込む告白の仕方と考える人がいますが、そうでしょうか。
寂しがっている人を救おうとしているのですから、むしろありがたいことです。
私は、その彼が彼女を救ったと思いました。
自分が幸せにできないと悟ったときは、潔く、ほかの人にバトンタッチをすることです。
別の人のほうが、もっと幸せにできる。
適切であることもあります。
悔しい気持ちを抑えながら、そう自分に言い聞かせました。
心の整理がつくまでしばらく時間はかかりますが、大局的に見て、それでいいのだと思いました。
どの時代、どの国でも告白をするのは、男性です。
子孫を残す本能があり、強い性欲があります。
勢いがあります。
狙った女性を獲得するまでは、汗を流して必死になります。
そのため、男性は本能として積極的になろうとするのです。
たくさんの子孫を残すために、浮気もしたがるのです。
一方、別れを切り出すのは、女性です。
男性の場合、一度愛した女性と別れるには、大きな勇気が必要です。
男性は基本的に、力があっても、寂しがります。
力では勝っても、精神的に負けてしまうのです。
「ああ。もうダメだ」という感覚に弱い生き物です。
プライドはありますが、心が折れるときには、簡単に折れます。
男性は、寂しがり屋です。
普段は強く見せているのは、弱さの裏返しです。
強がっているのです。
得たものを失うのが怖くて、別れたほうがいいとわかっていても、自分から別れをなかなか言い出せません。
そこで、女性から切り出します。
女性は、賢明です。
女性は男性に比べて力が劣っている分、現在の状況を的確に判断する賢さがあります。
女性は、妻や子どもたちを養うだけの度量や経済力のある男性を求めます。
女性には、子どもを産んで育てる大きな任務を背負っています。
「彼には、妻子を養う能力がない」と思えば、つらい気持ちを振り切ってでも、賢明な判断をするのです。
自分と子どもの将来のためにです。
それが女性の強さです。
精神的に強いのです。
男性には、できないのです。
失って寂しい思いをするのが、嫌だからです。
その結果、男性から告白をして恋愛が始まり、女性から別れを告げて恋愛が終わるパターンが目立つのです。
女性は、一見するといちずです。
恋愛中「あなたしかいません。あなたがいないと生きていけない」と言います。
付き合っているときも、1人の男性に徹底します。
いちずでも、大切な人を失ったときの切り替えは早いものです。
「あなたしかいません。あなたがいないと生きていけない」と言っていたのに、実際に別れると、すぐ別の男性を見つけます。
引きずりはしますが、なんだかんだで、生きようとします。
その結果、前より明るくなったり幸せになったりする場合が多いです。
不幸を転機に変え、幸せにつなげます。
それが女性の強さです。
精神的につぶれる前に、支えを見つけようとします。
自分と子どもを養える、力や経済力のある男性を見つけようとします。
死んでしまうくらいなら弱いところを見せて、恥を感じてでも誰かを頼りにして、必死に生きていこうとします。
生きようとする力は男性以上です。
バネにして、教訓にして、もっといい人生にしていこうとします。
弱そうに見えますが「生きてやるぞ」という気持ちの裏返しです。
しばらく引きずり、泣き続けはしますが、いずれ立ち直れるのです。
一方で男性は、なかなかそれができません。
恥を感じるなら、やめたほうがましだと思います。
泣くこともかっこ悪いことだと思っています。
泣けないから、なかなかストレスを吐き出せません。
プライドが邪魔をして、結果として、別れた女性のことを引きずってしまいやすいのです。
失ってしまったのは、自分の能力が乏しいからだと、うすうす気づいてはいます。
自分の能力の欠如を認めたくはないので、引き止めたり引きずったりします。
場合によっては、暴力で阻止しようとします。
それがいちばん恥じるべきことです。
見習うべきは男性のほうです。
女性の、恥を捨ててでも生きようとする力を見習う必要があります。
精神的に強いのは倒れないことではありません。
倒れても起き上がれる力なのです。
諦めたら終わりです。
恥を感じながら頭を下げ、涙を流す顔を見られてでも生きようとする姿勢がかっこいいのです。
人は誰かに告白をしたり、付き合ったりしているとき、ふと思うことがあります。
「もっといい人がいるかもしれない」です。
付き合う前は、強い憧れがあって輝かしく見えたのに、いざ付き合いが始まると、急に色あせて見えることがあるのです。
慣れ合いも関係していることでしょう。
好きな人のさまざまな面を見すぎてしまうことも関係しています。
知るほど愛着が湧きますが、付き合っているからこそ見えてくる悪い部分もあります。
そうしたとき、ある考えが思い浮かぶのです。
「もっといい人がいるかもしれない」と。
それは、自分が「欲張り」になりつつある証拠です。
欲張りになっていれば、たとえほかの人と付き合ったとしても、同じように思えてくるでしょう。
誰にでも、1つや2つの欠点や弱点はあります。
付き合う前には気づきにくく、付き合い始めてしばらく経ってから気づくものです。
欲張りを直さないかぎり、誰と付き合っても同じです。
完璧を求めないことです。
理想を追求しすぎないことです。
理想は見つけるのではなく、つくることです。
付き合い始めてから知ってしまった相手の一面を、いかに愛することができるか。
残念な部分を見てしまったとき「どうすれば乗り越えられるか」「どうすれば愛せられるか」と、思考を切り替えればいいのです。
理想は初めからあるのではなく、あとからつくるものです。
恋愛で慣れてしまうと、態度が悪くなると言います。
実際に慣れてしまうと、慣れていることすら、気づかないものです。
それを実感した出来事がありました。
真夏の炎天下の中、横浜の中華街をデートしていたときのことです。
彼女の動きが、いつもより、のろのろしていました。
「早くおいでよ。置くよ」
だらだら歩く彼女は、やる気がないのかと思いました。
私は見たいところがあるので、彼女を少しせかしました。
ゆっくり歩く彼女のことを考えていませんでした。
自分は普通だと思っていましたが、慣れているからこそ、普通だと思っていただけでした。
一緒に行ったテーマパークで、たくさん歩こうとする私に、嫌な顔をしました。
私は、ようやく気づきました。
完全に忘れていました。
男性が普通に女性を引っ張ろうとすると、無理な話です。
男性より女性のほうが、体格も体力も小さいわけです。
同じ環境の場合、女性のほうが先に苦しくなります。
普段なら気づくのかもしれませんが、彼女との付き合いに慣れてしまっていた私は、鈍感になっていました。
気づこうとする努力を怠っていました。
当時は「なぜのろのろしているのだろう」と思っていましたが、真夏の炎天下だったので、その体力がなかったのです。
気づけなかった自分に恥ずかしくなり、申し訳なくなりました。
男性ペースで、女性を引っ張るのではありません。
女性のペースに男性が合わせるのです。
「恋愛は、依存症に似ているな」
失恋をして、そう思いました。
相手がいることで、ほっと安心します。
もはや相手が、自分の一部になっているような気がするのです。
しかし、付き合っているときは、それになかなか気づけません。
いるのが当たり前になっているからです。
存在の重要性になかなか気づけないのです。
別れたとき、急に重要性に気づいて、じたばたします。
息苦しくなって、気が変になり、自制心を失うのです。
「恋愛は依存症みたいだ。依存がなければ楽なのに。依存するのは悪いことなのか」
真剣に考えました。
依存というと、悪い響きがありますね。
してはいけないような感じです。
「もう恋愛はしない。1人で生きていこうかな」
一瞬、そう思いかけました。
思いかけたところで、やめました。
1人で生きていこうとすると、誰にも弱音を吐けなくなります。
いくら仲のいい友人でも、吐ける弱音に限度があります。
弱みを見せないで強がって生きていくことほど、つらい人生はないと思ったのです。
強がっているのは、偽りの自分です。
偽りの自分で生きていても、生きた心地がしません。
もちろん1人で行動をすることも大切です。
自分の責任で行動することで成長も早くなりますが、常に1人は苦しいです。
誰かと一緒にいる時間を豊かにするために、1人になって成長したり心を調えたりします。
1人の時間は、そういう時間です。
HAPPY LIFESTYLEは、私が吐く弱音の裏返しなのかもしれません。
自分で書いていて、そう思いました。
弱音は、本音です。
本音は、人の心を動かします。
「弱音を吐いてはいけない」
そういう考えを、ずっと持っていました。
大人になるにつれて、弱音を吐くのはいけないことだとされています。
しかし、人間、やはりどこかで弱音を吐きたいのです。
本音を吐きたい。
弱音の1つでも吐いていないと、長い人生、やっていけません。
そもそも1人では弱いのですから。
弱音を吐くと、すっきりします。
それで解決するわけではありませんが、心が軽くなって元気になります。
元気になると、解決しようとする力が湧いてくるのです。
さいころは、四角い形の面に、1から6までの数字が刻まれています。
サイコロをふると、1から6までの数字のどれかが出ます。
さいころは不思議です。
「1が出ろ」と思うと、1以外が出ます。
「3が出ろ」と思うと、3以外が出ます。
願った結果が返ってくることもありますが、6分の1の確率ですから、出ない確率のほうがはるかに高いのです。
期待をすると、たいていはがっかりします。
さいころは無心になってふるのが楽しむコツです。
恋愛も、さいころのようです。
恋愛では思うような反応が返ってこなくて、もどかしくなります。
恋愛で誰かを好きになると、期待値が自然と大きくなります。
思うようにいくことより、いかないことのほうが、多く感じられるようになるのです。
そういうとき「恋のサイコロを振っているんだ」と思ってください。
ころころころ……。
期待しすぎない。
期待しすぎると、がっかりも大きくなります。
願った結果が返ってくることもありますが、思っていない一面が返ってくる確率のほうが、はるかに高いのです。
何が出るかわからないことを楽しむのです。
相手から思いもしない反応が返ってきたとき「そうきましたか」と思います。
期待しすぎず、結果を、ありのまま受け入れます。
何が出るかわからないことを楽しんでいると、相手に嫉妬したり怒ったりすることがなくなるのです。
恋愛の法則があります。
「大好きは、大嫌いにもなりやすい」です。
誰かを大好きになっているとき、怖くなるときがあります。
大好きな人とは、大嫌いにもなりやすいからです。
今が幸せすぎればすぎるほど、失ったときのことが怖くなります。
たとえば、誰か人を好きになったとします。
相手に対して、気持ちが大きくなります。
喜怒哀楽も、いつもより大きくなります。
楽しみや喜びという気持ちだけ大きくなってくれればいいのですが、そうはいきません。
人を好きになってしまうと、相手への期待値も大きくなる。
楽しみや喜びだけでなく、怒りや悲しみまでも大きくなってしまうのです。
期待値が大きすぎると、がっかりを飛び越えて、怒りになります。
愛する人と幸せな時間を過ごしていたほど、別れるときには、強い怒りや悲しみがこみ上げます。
深い恋愛ほど、悲しみの深い失恋になりやすいのです。
その結果、大好きな人を、大嫌いにもなりやすい。
ここが注意です。
今まで2人で作った数々の思い出を、別れるときに大げんかをして、全部壊してしまいやすいのです。
せっかく一生懸命に作ったガラスの作品を、うっかり落として、粉々にしてしまう感じです。
別れるとき、これまでの思い出が一気に消えてしまう。
大嫌いになると、思い出すのさえ、苦痛になります。
場合によっては、絶縁に踏み切ろうとすることもあります。
それは後味が悪い。
気持ちよく別れるのは、思ったより難しい。
言うのは簡単ですが、実際、実行するのは難しいのです。
大恋愛をしても、いかに気持ちよく別れるか。
思ったより難しいですが、自分の成長のための挑戦なのです。
「友人とする約束」と「好きな人とする約束」があります。
どちらも約束には変わりありません。
しかし、破られたときのショックには、違いがあります。
同じ約束内容でも、破られたときのショックは、友人より好きな人のほうが大きくなりやすいのです。
10時に待ち合わせの約束をしたのに、遅刻をしてくる。
今日の夜に電話をすると言ったけれど、電話をしてくれなかった。
友人から約束を破られても「まあ、いいか」「たまたまだろう」と軽く許せても、好きな人では、大きなショックを受けます。
相手が約束を破ると、自分のことを軽く見られているようで、残念な気持ちになります。
「相手が約束を破るなら、自分も約束を破ってやる!」
好きな人から約束を破られて、むかっとすることがあります。
なぜでしょうか。
好きな人への期待値が大きいからです。
好きという気持ちは、同時に期待値も大きくさせます。
気持ちが大きい分、約束を守ってくれた喜びも大きくなりますが、約束を破られたときのショックも大きくなるのです。
普段は穏やかな人でも、好きな人から約束を破られると、動揺することが多いのです。
ひどい経験をしたので、仕返しをしたい気持ちが出てくるかもしれません。
しかし、好きな人から約束を破られても、自分からは、破らないようにしましょう。
決して仕返しをしようと思わないこと。
約束は、他人とする前に、まず自分とするものです。
自分が口にしたことを、自分が従って行動できるか。
相手がどういう態度で接してきても、態度を変えないことが大切です。
失恋をしたとき「地震に似ているな」と思いました。
自分、これまで何度か失恋をして、ふと気づきました。
失恋の実感や苦しみは、失恋直後ではなく、しばらく経ってからやってきます。
もちろん失恋直後も、大きなショックを受けます。
別れ方にはいろいろありますが、やはり気持ちのいいものではありません。
別れるというのは、大きなパワーが必要です。
多くの場合、やはり後味の悪い別れ方になるものです。
けんか別れをすることもあるでしょう。
自然消滅もあるでしょう。
そのタイミングで「失った」というショックを受けますが、冷静です。
失恋の悲しみもすぐ味わうかと思いますが、そうではありません。
実感が湧かないのです。
実感が湧かないので、苦しみも、まだ小さい状態です。
現実味が湧くのは、しばらく経ってからです。
地震の津波のように、少し遅れてやってきます。
なぜでしょうか。
悪循環が始まるからです。
失恋をすれば、落ち込んで、マイナス思考になります。
マイナス思考になるから、また失ったことを考えます。
「彼女を失った。これまでの楽しい思い出も時間も無駄になった。苦しい」
失ったことを考えるから、落ち込んでマイナス思考になります。
また失ったことを考えるので、落ち込みます。
「落ち込む→マイナス思考になる→失ったことを振り返る→さらに落ち込む→さらにマイナス思考になる→失ったことをまた振り返ってしまう→※繰り返し」
悪循環なのです。
ゆっくりですが、少しずつ悪い方向へ偏っていきます。
しばらく経って、ようやく失恋の実感が湧いてきます。
失恋の実感とともに、苦しみも感じ始め、涙が止まらなくなるのです。
失恋の実感や苦しみは、失った直後ではなく、しばらくして波がやってきます。
体感として、失恋後、数日から数週間後です。
タイムラグがあるのです。
「失った」という本当の実感は、時間がたってからやってくるのです。
「好きになったら負け。好かれるのが勝ち」
恋愛では、この格言を耳にすることがあります。
たとえ、耳にしたことがない人でも、何度か恋愛をしているうちに気づくこともあるでしょう。
昔から、好かれるより好きになったほうが、弱い立場になると言われます。
どういうでしょうか。
一般的に、好きになったほうがアプローチをしますね。
相手のことが好きですから、相手のわがままに応えたり、相手の無理なお願いも受け入れやすくなったりします。
嫌われたくないので、寛容になります。
一方、好きになってもらった側は、相手から好かれているので、優位な立場になりやすい。
「自分のことが好きなのだから、言うことを聞いてくれるよね」
自己中心的になり、相手を振り回しやすいのです。
好きになる側と好かれる側とでは、最初から立場や意識に違いがあるのはたしかです。
信じたくない事実ですが、現実です。
さて、困ったのはここからです。
何度か恋愛を経験すればするほど「好きになったら負け。好かれるのが勝ち」という不安が、だんだん強くなります。
できるだけ好かれる側になろうと思う一方、人を好きになりづらくなります。
その結果、恋愛に対して消極的になってしまうのです。
人を好きになるのが、怖くなってしまう。
その気持ち、私にもよくわかります。
それは勘違いです。
「好きになったら負け」というのは言いすぎです。
負けではありません。
むしろ勝ちです。
好きな人へ積極的にアプローチをする側は、強い精神力が必要だからです。
アプローチできるのは、勇気がある証拠です。
誰かを好きになるのは、愛にあふれている証拠です。
相手のために尽くすことができるのは、思いが強い証拠です。
なにより、一度しかない人生を一生懸命に生きようとする、積極性のある証拠です。
そういう人は負けではありません。
強い人です。
精神力の強い人は、恋愛以外でも、うまくやっていけるに違いありません。
そういう素晴らしい自分に気づきましょう。
他人の失恋を知って、笑ったり非難したりする人がいます。
「どうせうまくいかないと思ったよ」
「何かひどいことをしたんでしょう」
「あなたは恋愛が下手だね」
失恋をして、ただでさえ落ち込んでいるのに、他人から笑われたり非難されたりするのです。
二重の苦しみです。
鋭いとげが、心に突き刺さるようです。
しかし、そういう人は無視して結構です。
笑ったり非難したりするのは、うらやましい気持ちの裏返しです。
恋愛経験をしている人に対して、嫉妬しているのです。
堂々と胸を張りましょう。
恋愛で最も残念な人は、何も行動をしなかった人です。
他人の恋愛の失敗ばかりを見て、笑ったり非難したりするのが、いちばんいけない。
まったく行動をしていないと、ゼロの状態です。
笑ってくる人を、逆に笑い返せばいいのです。
たとえ、失恋をしたとしても「うまくいかなかった恋」を知ることができます。
「失敗経験」というと聞こえは悪いですが、その経験は人生のどこかで、必ず役立ちます。
恋愛経験を積むことができたことで、大きな成長があります。
行動ができる人は、みんな成長があるのです。
私は失恋をしたとき、ほっとしました。
悲しい気持ちはもちろんあったのですが、妙な安心感もありました。
「この失恋が、結婚前で良かった」
心からそう思ったのです。
つらいと言えばつらいですが、涙を流すだけで済みます。
もしこの失恋が結婚をしてからだと、つらいだけでは済みません。
大変な話になっていたでしょう。
子どもがいれば、別れたくても別れられません。
無理に別れようとするなら、精神面だけでなく慰謝料など、金銭面の負担もあるでしょう。
「失恋が、結婚前で良かった」と、思ったのです。
失恋をすると、自分の悪いところが見えてきます。
行動の悪い点も見えてきます。
私は失恋をしたとき「こうすれば良かった」と思うことが、たくさん出てきました。
取り返しのつかない失敗もありました。
深く反省しています。
今後はそういうことがないよう、次回の恋に生かそうと思います。
失敗で得た教訓は、次の恋愛や今後の結婚に生かせます。
失恋は、失敗ではなくなります。
失恋をしたのは、夜でした。
当然、その夜は、なかなか寝られませんでした。
付き合っていたことを思い出したり、自分の悪いところを反省したりしていました。
震えが止まらず、寝られないのです。
次の日が、週末だったのが幸いでした。
もし次の日に仕事があったら、確実に何らかの支障が出ていたはずです。
たまたまそういう状況だったのですが「失恋をするなら週末だな」と思ったりもしました。
ひどく落ち込んでいて、とにかく動きたくないし、動く元気もありませんでした。
だんだん外が明るくなってきました。
すると、朝になって変化が出てきました。
普段は何も思わない日光が、失恋直後に限って、妙に魅力的に感じられます。
失恋をして、これほど昼間の日光をありがたいと思ったことはありません。
日光を当たるため、無理やり用事をつくって、外出しました。
昼間の日光は、神の光。
日光に当たっているだけで、あらゆる落ち込みが消え、元気になります。
意味もなく、外をぶらぶら散歩をしていました。
日光に当たっていると、暗い気持ちがどんどん元気になるのです。
日光には精神的に影響を及ぼす力があります。
失恋をした直後こそ、無理にでも太陽に当たることです。
明るいうちは、外に出る用事をつくりました。
いつもは夜中にする買い物や洗濯を、わざわざ昼間にしたくらいです。
元気がなくて動きたくない気持ちになりますが、無理にでも外へ出て、日光に当たりましょう。
日光は、失恋の悲しみを消す光です。
昼間は、太陽からの日光のおかげで正常な精神を取り戻せます。
失恋直後でも、昼間は太陽の光さえ浴びていれば、比較的正気を取り戻せます。
しかし、問題は、夜です。
失恋直後、夜があれほど怖いと思ったことはありません。
夜に不思議な力があるのは、以前から気づいていました。
夜は少しテンションがおかしくなります。
周りが真っ暗です。
自分の存在が、宙に浮いた感じがあります。
なぜか過去の失敗を思い出して、落ち込んだり、泣きやすくなったり、やる気も生きる希望も失いやすいのです。
とりわけ失恋直後は、夜の魔力が顕著に感じられます。
失恋直後は、自分の存在を否定されたような気持ちになっています。
夜が怖くてたまりませんでした。
夕方、次第に暗くなっていくのに、初めて恐怖を覚えました。
太陽が落ちていくのを見て、これほど悲しいと思ったことはありません。
何気ない夜の存在を、これほど恐れたこともありませんでした。
「夜が怖い」
そんなとき、ふとアイデアを思いつきました。
「外が暗くなる前に寝ればいいんだ」と。
夜と付き合う時間を、できるかぎり短くしようと思いました。
いつも以上に早く寝始め、夜と接する時間を短くしたのです。
失恋直後は、早く寝る生活になったのです。
失恋した直後、思ったことを吐き出したい欲求に駆られました。
今、書いています。
思いついたことを、思いついた順番にどんどん書いています。
書いて書いて書きまくっています。
書くと、かなりすっきりします。
この文章も、支離滅裂ですが許しましょう。
形式にこだわらず、思いついた順番から、とにかく書いています。
不思議とすっきりします。
心の抑圧が軽減されるのです。
失恋した原因は、書かないと忘れます。
忘れたら、また同じことを繰り返しそうなのです。
失恋からなかなか立ち直れないのは、思考の繰り返しをしてしまうからです。
実体験から言えることですが、失恋直後、思っていることは何度も繰り返してしまいます。
「A→B→C→A→B→C→A→B→C」のように、同じことを繰り返し考えてしまうのです。
考え終わったことはもう考えなくてもいいのですが、時間がたつと、また考えます。
思っていることや考えていることは、目に見えません。
しかし、書くと目に見えるようになります。
目に見えてわかるので「よし。吐き出し終わった」という感じがします。
心の整理をつけやすくなります。
反復が軽減され、精神的な抑圧から解放されます。
区切りがついた感じになるのです。
今、失恋をしてぼうっとしています。
失恋直後の人が、ぼうっとする気持ちについて、今ならよくわかります。
口では言い表せないほど、何もしたくないのです。
じっと寝ているだけでいい。
布団の中で、ずっと暮らせそうな気がします。
ただ何もしない。
たしかに体は動かしていませんが、頭はフル回転しています。
世間一般的には「落ち込んだときこそ行動をすれば元気になる」といわれています。
ある程度、回復の兆しが見えている人には、たしかに有効な手段です。
しかし、実際はそう簡単ではありません。
失恋直後は、本当に、1人にしてもらいたいのです。
ベッドから離れたくない。
ぼうっとしているように見えますが、実はぼうっとしていません。
ぼうっとしながら、いろいろなことを考えているのです。
自分の過ちを悔やんだり、涙を流したりしています。
たくさんのことを考えすぎて、脳がパンクしています。
疲れきっていて、ぼうっとしています。
ぼうっとしているときは、落ち着く時間が必要です。
車がエンストを起こしそうなときに、調子が悪いからもっと走らせようとすれば、余計に調子が悪くなります。
一度、エンジンをとめて、確認したり修理をしたりする時間が必要です。
何もやりたくないときは、何もしないのがいちばんです。
「何もやりたくない」というのは、大切な時間です。
まったく動いていなくてもいいのです。
少しずつ立ち直るための準備を進めているのです。
振られたとき、思いました。
自分が振られる側で良かったと。
振られたとき、泣きました。
つらい思いをしました。
そのつらい思いを、相手にさせたくないと思ったのです。
もちろん振る側も精神的につらいでしょうが、振られる側のほうがもっとつらいです。
自分を否定されたような気になります。
一瞬、死をかすめるくらいです。
男女の恋愛のいざこざで起こった殺傷事件を、ニュースで目にすることがあります。
今ならその気持ちが少しわかります。
おそらく振られた側が、むかっとしたのでしょう。
事件を起こすのは、振られた側が多い。
すべてどうでもよくなって、やけを起こすのです。
振る側は、振られる側より少しは楽です。
でも、本当は、振る側より、振られる側になったほうがいいのです。
振られる側になれば、次の恋愛がしやすくなります。
振った話をすれば嫌な人と思われがちですが、振られた側になると、かわいそうだと同情してくれる人が大勢います。
「好きな人に振られた」と言えば、次のステップに踏みやすい。
しかも、自分の悪い点を反省しやすいのです。
スポーツでも、勝つより負けたほうが、学びが多いのと同じです。
振られる側になることで、自分の悪い点が見つかります。
振った側は自分の悪い点が見えにくいですが、振られた側は反省します。
見つかる側で良かった。
改善をすればいいのですから。
私は彼女から振られるとき「自己中心的で嫌」と言われました。
それが私の悪い点です。
何十年もの間、誰も言ってくれなかった一言を、聞けたのです。
悪い点がわかったのが、幸いです。
直していくべき点がわかったのです。
失恋をすると、食欲がなくなります。
食欲が湧かないどころの話ではありません。
食べたい気持ちが湧かない。
食べようとしても、食事が喉を通らないのです。
漫画やドラマでそういうシーンがありますが、あれは本当の話です。
食に、関心がなくなります。
ダイエットをしていたころは食欲を抑えるのに必死だったのに、失恋をした直後は食欲を出すのに必死です。
「ダイエットをするなら、今がチャンスだな」
のんきなことを考え、1人で笑いました。
不思議な体の状態です。
ところで、なぜ食欲が湧かないのでしょうか。
胃や腸の動きが鈍くなっているからです。
失恋によって、脳に大きな精神的ダメージが加わると、自律神経の働きが異常になるからです。
胃や腸は、自律神経が制御しています。
失恋によって大きなショックを受けると、自律神経がショックを受け、正常に動かなくなります。
自律神経の働きが鈍くなると、自律神経が制御している胃や腸の働きまで鈍くなります。
それが「食欲が湧かない」という状態になるのです。
ちなみに失恋に限らず、日常生活で大きなショックを受けた際、食欲がなくなるのも同じ理由です。
食欲が湧かないのをほうっておくわけにはいきません。
まず解決策は、体を温めることです。
熱によって、停滞していた胃や腸の働きを促す効果があります。
手をおなかにあて、円を描きながらマッサージしましょう。
半身浴をして、体の芯から温めていきましょう。
少しずつ、正常な自律神経の働きを取り戻していけるのです。
恋人と別れたとき、だらだらした未練がありました。
本音を言えば「またよりを戻したい」と思っていました。
よくないとわかっていても、別れてからしばらくの間は、考えてしまうのです。
しかし、だらだらした未練を残すのは良くありません。
どうすればいいのかと思ったとき、ふと、自然と次の言葉が思い浮かびました。
「新しい恋、応援しているよ」
なぜかそういう言葉が、頭に浮かんだのです。
応援しているという言葉は、半分は本当ですが、半分は嘘です。
本音で言えば、またよりを戻したいと思っています。
しかし、もう終わった恋です。
悔やんでも仕方ありません。
終わった恋の未練を残していると、次の恋への足かせになります。
未練を振り切るため、あえて自分の考えと真逆の行動をする。
よりを戻したい気持ちがあっても、逆によりを戻せないようにする。
そういうことを考えていたとき「新しい恋、応援しているよ」というフレーズが頭に浮かんだのです。
天の声のように、ふと浮かびました。
別れてしばらくして、元彼女に「新しい恋、応援しているよ」というメールを送りました。
すると、彼女から「ありがとう。貴博君も新しい恋、応援しているよ」という返事が来ました。
心の決着がうまくついて、きれいに別れられそうな気がしたのです。
人間は、失恋をしないと成長できません。
自分が経験をして、そう思いました。
何も言い訳をするために、無理に言っているわけではありません。
きれい事のように聞こえるかもしれませんが、本当にそう思っています。
失うことで、得られることがありました。
失恋をすることで「恋愛」には明るいことだけでなく、つらいこともあると体感したからです。
人間は、物事がうまくいっているとき、自分の行動をなかなか反省しません。
うまくいっているときは「正しいことをしている」と思ってしまうからです。
「これでいい。このままでいこう」と思います。
しかし、うまくいかなかったとき、反省をします。
うまくいかなかったのは、何か理由があるはずです。
悔しかったり苦しかったりする心の葛藤を少しでも和らげるために、原因を知りたくなります。
原因がわかれば、次からうまくいくだろうと思えるようになり、心の傷が緩和されます。
スポーツの試合でも、勝つより負けるほうが、学びが多いのと同じです。
負けた事実は残念ですが、学びがあります。
その学びは貴重です。
負けないかぎり、わからないのです。
負けないかぎり、見えない一面もあります。
恋愛も、失恋という事実は残念ですが、学びがあります。
その学びは貴重です。
失恋しないかぎり、理解できないことがあります。
失恋しないかぎり、見えない一面もあります。
そのとき「失恋をして嫌だ。耐えられない」と考えるのをやめました。
「失恋をして、良かった」と考えるようにしました。
失恋を受け入れる。
すると、失恋の暗い面だけでなく、明るい面が見えてくるようになります。
失恋直後は苦しいですが、苦しみが成長へと変わるのです。
失ったことばかりだけではなく、得られたことに目を向けるのです。
失恋をした直後、東日本大震災が起きました。
マグニチュード9.0の超巨大地震です。
私は、東京の新宿にある高層ビルの22階にいました。
震源から少し離れていた東京では、震度5を観測しました。
ビルの高いところだったので、地上にいるよりはるかに大きな揺れを感じました。
あんなに大きな揺れを経験したのは初めてです。
一瞬、死を覚悟しました。
その後、ニュースで大きな津波によって、大勢の人たちが亡くなったことを知りました。
一瞬で建物が流され、町が壊滅する光景を目にしました。
その瞬間、自分が失恋していることが、ちっぽけに思えたのです。
「失恋をして落ち込んでいます」というのが、恥ずかしくなりました。
逆に、叱られそうな気がしました。
今まで自分の失恋で涙を流しましたが、地震と津波によって町が流され、人が亡くなった事実に涙を流しました。
命を失った人が大勢いますが、私の場合、命まで失ったわけではありません。
命を失うと取り返しがつきませんが、失恋はまた別の恋をスタートすればいいだけです。
自分より、苦境に立たされている人を見聞きしているうちに、自分の悩みが小さいことに気づきました。
悩みというほどのことではありません。
失恋をしたことはつらいですが、致命的ではないのです。
失恋をしたとき、歴史の本を読んでみましょう。
私は歴史が好きなので、本棚にいつも歴史の本があります。
山川出版社の日本史と世界史の両方をそろえています。
失恋をしたとき、ふと、歴史の本を読みました。
すると、なぜか心が軽くなったのです。
歴史と恋愛に何が関係しているのかと思うでしょう。
実は関係するのです。
歴史の本は、自分を慰めてくれる本です。
今でこそ豊かな生活がありますが、最初からあったわけではありません。
現代の豊かさを手に入れるまでには、過去に大変険しい道のりがありました。
苦労をしたというレベルではありません。
多くの人が剣を持って争い、血を流して、死を経験しました。
私たちの豊かな生活は、多くの先人たちのおかげです。
言い方は悪いかもしれませんが、大勢の死が、犠牲になっているのです。
歴史の本は、少しでも時代を豊かにしようとする戦いの連続です。
そんなとき、自分が失恋をして悩んでいても、ちっぽけな悩みだとわかります。
歴史の本を読んでいると、ひどい話をたくさん目にします。
すると、今の失恋で苦しんでいる自分の苦境が、ちっぽけに思えてくるのです。
未来のために死を捧げた人がいるからこそ、今の自分がいると思うのです。
「男は、付き合えないとわかった瞬間から、急に冷たい態度を取るよね」
これは昔、キャバクラ嬢をしていた女友達が、ふと口にした言葉です。
どきっとしました。
そのとおりだと思ったからです。
男性をよく観察している言葉です。
女性から見れば、不思議な光景に見えることでしょう。
「なぜ?」
多くの女性は困惑します。
残念ながら、これは男性の本能です。
いい面でもあり、悪い面でもあります。
男性には、何事も一点集中の傾向の本能があります。
生きるためや獲物を得るために力を一点に集中させます。
狙った獲物を獲得しやすくするためです。
獲物を狙うとき、一点に集中すれば獲得しやすくなります。
恋をした女性に対しても同様に、一点集中をします。
確実に落としやすくするためです。
男性は、女性を手に入れるまでは、熱烈なアプローチを仕掛けようとします。
ラブレターを書いたり、プレゼントを贈ったり、甘い言葉をかけたり、熱烈にデートに誘ったりします。
狙った女性に対して、一心不乱に追い求めます。
しかし、相手と付き合えないとわかれば、男性は急に態度を変える傾向があります。
優しい態度から冷たい態度に急変しやすいのです。
絶対に手に入らない人に対して、エネルギーを注ぐのは、時間とエネルギーの無駄です。
無理だとわかった瞬間、一切の努力をやめて、別の女性へと目を向けるようになるのです。
また、手に入れられなかった悔しさもあり、急に冷たい態度を取るのです。
その結果、別人のように、態度が変わります。
女性から見れば、男性の態度の急変に、戸惑うのです。
失恋直後には、2通りの反応があります。
どちらが良い・悪いということはありません。
どちらも正解です。
失恋後、新しい恋に目を向けて行動をする人は、束縛から解放された喜びを感じている人です。
付き合っているときにたくさんの制限があると、独り身になったとき、自由が堪能できます。
ほかの異性と夜遅くまで遊んでも、叱られません。
合コンも、し放題です。
失恋の傷がまだ癒えていないので、ほかの異性と触れ合うことで、早く忘れようとします。
そういう前向きな姿勢や行動もありです。
本人がそうしたければ、そうするのがいちばんです。
逆のケースもあります。
失恋をした直後「しばらくは1人でいたい」という人も、多いと感じます。
その気持ちは、私もよくわかります。
そう思うときは、そうするのがいちばんです。
気持ちの整理や心の傷が癒えていないうちに、無理に行動をするのは良くありません。
無理に行動をすると、ぎこちなくなります。
新しい恋は、心の準備が整えば、自然と湧き出るものです。
ゆっくりしているのは、心の傷の修復時間であり、充電時間です。
無理に、恋を急がない。
失恋直後、自然な自分の声に耳を傾けることです。
自分に正直な行動をすることで、次の恋に移りやすくなります。
失恋をした直後「何もやりたくない」という衝動に駆られました。
不思議な感覚です。
「何かをしたい」という衝動ではなく「何もしたくない」という衝動です。
涙を流して、気持ちは不安定になります。
ぼうっとするのですが、気持ちは不安定です。
行動をするのが怖くて、動きにくくなります。
私は普段、せっかちです。
常に何かをしていないと、時間がもったいないと思ってしまう性格です。
歩いているときも、ただ歩くだけではもったいないと思うので、オーディオブックを聴きながら歩いています。
お風呂に入っているときも、ただ湯船に浸かっているだけでは時間がもったいないと思うので、本を読みながら湯船に浸かります。
食事をしながら、テレビを見たり、インターネット検索をしたりします。
自分で言うのも変ですが、そんな私が、あらゆる行動をやめてしまった。
自分でも驚きです。
「あれもしたい、これもしたい」と思っていたのですが、一転して何もしたくないのです。
やればできるではないか、と変に思ったりもしました。
そのくらい失恋の衝撃は大きかったのです。
私は「休憩時間」と思いました。
普段、あれこれと慌ただしく動いているので「少し休みなさい」と強制的に休められている感覚です。
本能的に、いつも慌ただしく動きすぎているので、ちょうどいい機会です。
休憩時間と思い、素直に受け入れました。
「恋愛に疲れた心と体を癒やしてくれるために、失恋は苦しいのかもしれない」
そんなことを考えながら、ベッドで泣いていました。
失恋直後は、心にぽっかり穴があきます。
その穴を埋めようと、自然と新しい人間関係を求めたくなります。
大切な人を失ったからには、怖いものはありません。
もう失うものがないからです。
失うものがないのは、大きな強みです。
後は、得られる一方です。
失恋直後、少しだけ、自暴自棄になります。
なぜか不思議な勇気が出ます。
その結果、知らない人に話しかけたり、新しい恋愛の勇気が出やすくなったりするのです。
今までは「この人しか考えられない」と思っていましたが、別れてみると、周りには魅力的な人がたくさんいることに気づきます。
今までは見えていませんでした。
見ようとしていませんでした。
今までは行動していませんでした。
行動しようとしていませんでした。
失恋直後の不思議な行動力で、早く、次の人が見つかるかもしれません。
なぜか、怖いものがありません。
少しだけ、スーパーマンになった気分です。
失うものがなくなった人のみが感じる、特殊な感覚です。
こんな感覚を味わえただけでも、失恋をして良かったと思います。
つらいことがあったから、神様がご褒美に与えてくれているのかもしれません。
私の失恋は、昔からなぜか寒い冬に多い気がします。
わざとそうしているわけではありません。
なぜか、多いのです。
クリスマス直前や直後に、振られたこともあります。
寒い冬に失恋を経験していると、ふと思ったことがあります。
寒い冬に失恋を経験すると、震えている本当の原因がよくわからなくなります。
失恋をすると「ぶるぶる」という独特の震えがあります。
ショックが大きくて、体が震えるのです。
泣いて涙を流す。
涙で目の周りが湿ると、冷たくなる。
冷たくなると、さらに寒くなって震える。
寂しい心が寒い条件をつくり出し、寒い条件が寂しい条件をつくり出します。
寂しいからなのか。
寒いからなのか。
あるいは、両方なのか。
「失恋をするなら春や夏あたりがいいな。今度HAPPY LIFESTYLEのネタにしよう」
のんきなことを考えてしまう自分がいます。
こういうとき、いつも熱いお風呂に入るようにしています。
温かいお風呂に入っているとき、震えが止まるのです。
顔の血色が良くなり、考え方が前向きになるのです。
寒い状況は、どことなく考え方がマイナスに傾きます。
ただでさえ失恋をすれば悲しい気持ちになりますが、そのうえ寒いと、苦しい状況がより鮮明になるのです。
寒いと、行動も鈍くなりがちです。
寒い冬は、朝、ベッドから離れにくいですね。
行動力が鈍くなるので、新しい人間関係を求めたいと思いつつも、なかなか行動に移しにくいのです。
結果として、冬の失恋は、立ち直りに時間がかかりやすいのです。
昔から冬に失恋が多いので、この辺りの対策には慣れています。
寒い冬に失恋をすれば、いつもより体を温めるよう心がければいいのです。
汗ばむくらい、いつもより厚着をしましょう。
エアコンの温度を高めにして、部屋全体の温度を上げましょう。
お風呂は、いつもより少し熱めに温度を上げましょう。
ジョギングやウォーキングをして、積極的に汗をかきましょう。
積極的に体を温める条件をつくれば、悲しみの悪循環を断ち切る効果があります。
体が温かくなると同時に、考え方もプラスへと傾くのです。
失恋をした人が、よく吐く言葉があります。
「男が信じられなくなった」
「女が信じられなくなった」
失恋をするまでは「なぜそんなひどいことを言うのだろう」と思いました。
「何がきっかけでそう思ったのだろうか」
「相手の人生に何があったのだろう」
口にしている人が心配になります。
しかし、自分が失恋をしたとき、その気持ちがよくわかりました。
自分も同じ言葉を言いかけたからです。
実は私も「女が信じられなくなった」と、同じ気持ちになりました。
率直に、そう思いました。
なぜそう思ったのか。
自分を正当化させようとしたからです。
「自分は間違っていない。間違っているのは相手だ」
自分は正しく、相手に過ちがあると思いたくなります。
そう考えるほうが、不安定な心を少しでも安定させることができるからです。
失恋の苦しみが軽くなります。
まさか自分が同じような気持ちになるとは思いませんでした。
失恋をして同じ気持ちになったとき「そういうことだったのか」と、謎が1つ解けたような気になりました。
私の場合も「女が信じられなくなった」と言いそうになりました。
しかし、言いかけて、ぐっとやめました。
それを言えば、人生に絶望する気がしたからです。
言い始めると、本当に現実になってしまいそうです。
「女が信じられなくなった」と言っている自分を想像すると、醜かった。
今後一生、二度と異性と付き合えない気がしました。
異性を否定すると、付き合いはできません。
それは嫌です。
つらいことはありましたが、再起して、また誰かと付き合いたいと思っています。
相手のためだけでなく自分のためにも、異性への非難はやめたのです。