まったく体臭がない人はいません。
ある程度の体臭は、誰にでもあるものです。
生きているかぎり、新陳代謝によって、垢ができます。
実は、汗そのものは、ほぼ無臭です。
汗には塩分が混ざっているので、わずかに塩分のにおいがするものの、鼻をつんざくようなにおいではありません。
人間なら、誰でも汗をかきます。
人と話をしていると「自分は汗かきなんだよね」という会話を耳にすることがあります。
悩ましい顔をして、病気にでもなっているような言い方です。
しかし「汗かき」という基準は、実に曖昧です。
汗を分泌するところを「汗腺」と言います。
汗腺から出る汗は、見た目には1種類に感じますが、実は1つではありません。
汗腺には、2種類あります。
汗を抑えたければ、汗をかく状況の理解が必要です。
汗をかく3つの状況を理解することは、汗を抑える方法にもつながります。
堅苦しい話とも思えますが、ぜひ押さえておきましょう。
スポーツをするときにかく汗は、気持ちいいものです。
さほど、におわず、すぐ乾きます。
一方、満員電車の中でかく汗は、じめじめしていて乾きにくく、においやすいものです。
汗には、2種類あります。
においにくい良い汗と、においやすい悪い汗です。
もともと肌は、弱酸性です。
汗には「いい汗」と「悪い汗」があります。
いい汗は、水のようにさらっとしていて、においにくい汗のことです。
汗腺の機能が高いので、汗をかいても、汗に含まれるミネラル分が汗腺から再吸収されます。
体臭に悩んでいる人は、まず朝のシャワーを習慣にしてみましょう。
就寝前のバスタイムできれいに体を洗うとはいえ、限界があります。
実は、睡眠中にも、汗や皮脂が分泌されています。
デパートの下着売り場を見ていると、ふと、気になる商品を目にすることがあります。
「抗菌」と名のつくタイプの下着です。
「菌が抑えられるのだな」と思いますが、菌の増殖が抑えられるというのは、においも抑えられるということでもあります。
人間は、汗をかくことで体温調整をしています。
ちょうど良いと思う気温でも、一定の体温を保つため、実はわずかな汗をかいています。
夜、脱ぎ捨てた服をにおってみると、汗臭いことがわかるはずです。
汗をかいても、しばらく経てば、自然に汗は乾きます。
「汗を拭くのは、たしかに面倒だなあ。まあ、ほうっておけば、自然に乾くだろう」
これが体臭の原因です。
汗をかいてしばらく経つと、異臭が漂い始めます。
皮脂が酸化したり、汗の中で雑菌が繁殖したりする影響です。
汗をかいたら、異臭を放つ前に、汗をこまめに拭き取ることで、体臭を抑えることができます。
「水を飲む量を減らせば、汗の量も減るのではないか」
汗を抑えるため、あまり水を飲まないようにしようとする人がいます。
そもそも水分を取らなければ、汗が出る量も少なくなるだろうと思っているのです。
デート前日、ニンニク料理はご法度です。
ニンニクのにおいは、体の中から出てくるものです。
「アリシン」と呼ばれるにおい物質が血中に混ざり、体全身を巡ります。
においを感じやすい人もいれば、感じにくい人もいます。
人には、およそ4,000万個の嗅覚細胞があります。
あくまで「およそ」というところがポイントです。
私の職場に、以前、工藤さんという同僚がいました。
失礼ですが、とにかく太っている30代中盤の男性でした。
力士のような体格です。
暑い夏は、大量の汗をかきます。
同じ柄の下着をあらかじめ持参して、出社してから下着だけ着替えます。
同じ柄の靴下を用意します。
身だしなみの1つとして、デオドラントを愛用している人も多いのではないでしょうか。
デオドラントには、さまざまなタイプがあります。
スプレータイプ、クリームタイプ、シートタイプなどです。
「シュー、シュー」
ある日、私の職場で、不思議な音を耳にしました。
何かと思って振り向くと、同僚の男性が消臭スプレーを使っている音でした。
半身浴には、さまざまな美容効果があります。
血行促進、新陳代謝の向上、ストレスの軽減、肌荒れなど、たくさんの美容効果があります。
こうした美容効果が強調されているためでしょうか。
「冷え性」と「汗かき」
一見、真逆に思える内容です。
普通に考えれば、体が冷えるほど、汗はかかないように思えますね。
「体臭は、汗をたくさんかくせいだ」
汗そのものはにおいませんが、体臭のきっかけになりやすいのは、たしかです。
汗をかきやすいと、垢や皮脂と混ざりやすいため、においも発生しやすいのです。
一流の女優ともなると、汗の出方を自由にコントロールできるといいます。
スポットライトが当たるとき、自然と汗を止められたり、迫真の演技で額に汗をにじませたりできるとのことです。
長年の仕事のたまものです。
私は、汗かきです。
それを自覚したのは、高校生のころのある定例会がきっかけでした。
私が登校していた高校では、毎週月曜日に大規模な朝礼がありました。
どくん、どくん、どくん。
緊張をすると、心拍数が速くなります。
心臓の中に、チョウが飛んでいるかのようです。
悩みは、仲がいい人なら、打ち明けることができます。
たとえば、人には言いにくい恋愛の悩みは、仲のいい友人になら言えます。
強い信頼関係があれば、親身になって聞いてくれるでしょう。
人がかく汗は、気温によるものだけではありません。
精神的なストレスによる汗もあります。
精神性発汗です。
精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」である可能性があります。
暑くも寒くもないのに、心だけは落ち着かず、汗が止まらないなら、心理的な影響を疑ったほうがいいでしょう。
ストレスが多い現代社会です。
私が31歳のとき、仕事の関係で、緊張したプレゼンをする機会がありました。
会社で一大プロジェクトを行っていて、私がそのプロジェクトに関わっています。
代表として、発表することになったのです。
まったく体臭がない人はいません。
ある程度の体臭は、誰にでもあるものです。
生きているかぎり、新陳代謝によって、垢ができます。
体温調整によって汗をかきますし、皮脂も分泌されます。
空気中に漂う小さなちりが、体に付着します。
汗、垢、皮脂、ちりなどが混ざったとき、雑菌が繁殖し、独特のにおいが漂い始めます。
必ず誰しもあるものです。
ない人はいません。
「体臭? まさか自分に限ってあり得ない」
そう思っても、必ず体臭はあるのです。
たとえば今すぐ、あなたの手のひらを鼻に近づけて、におってみましょう。
何か、におうはずです。
小さなにおいだから、普段は気にならないだけです。
すべての人に体臭があるにもかかわらず、体臭の強い人と、そうでない人がいます。
違いがあるとすれば、清潔感の違いです。
日々、どれだけ体臭を抑えるケアを積み重ねているかです。
体臭が強い人は、においに対するエチケットが欠けている面があります。
汗をかいても拭き取らなかったり、体の洗い方が悪かったりです。
手洗いの習慣がなかったり、毎日同じパジャマで寝ていたりなどです。
一つひとつはささいな習慣ですが、積み重ねてそのままにしていると、強い体臭へと変わるのです。
一方、体臭がない人も、まったく体臭がないわけではありません。
においがほとんど感じられないレベルまで、身の回りの清潔感を維持しているだけです。
朝のシャワーを心がけて、睡眠中の汗や皮脂を落としています。
日中に汗をかいても、こまめに拭き取っています。
身につけるものは、毎日着替えています。
身の回りの清潔感を整える習慣があるから、迷惑になるほどの体臭になっていないのです。
ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
違いがあるのは、体臭に対するエチケットなのです。
実は、汗そのものは、ほぼ無臭です。
汗には塩分が混ざっているので、わずかに塩分のにおいがするものの、鼻をつんざくようなにおいではありません。
人間なら、誰でも汗をかきます。
もし汗そのものが原因なら、すべての人がひどい体臭に悩まされるはずです。
ジョギングでたっぷり汗をかいた後は、異臭騒ぎが起こることでしょう。
そうではありませんね。
ジョギングでたっぷり汗をかいた直後は、強いにおいは感じられません。
におい始めるのは、しばらく経ってからです。
汗が、垢や皮脂と混ざると、雑菌の繁殖が始まり、アンモニアと似た悪臭を放つようになります。
これが、私たちが一般的に呼ぶ「汗臭い」というにおいの正体です。
体臭の原因といえば「汗そのもの」という印象がありますが、そうではありません。
厳密には「汗そのもののにおい」ではなく「汗が、垢や皮脂と混ざったときのにおい」というほうが正しいのです。
汗のにおいの予防は、まずこの理解から始まります。
人と話をしていると「自分は汗かきなんだよね」という会話を耳にすることがあります。
悩ましい顔をして、病気にでもなっているような言い方です。
しかし「汗かき」という基準は、実に曖昧です。
実は「汗を、1日に何ミリリットル以上かけば、汗かき」という明確な定義はありません。
単に暑くて汗をかくのは、病気ではありません。
人には、個人差があります。
人によって、声の違いや身長差など、違いがあるわけですから、汗の出る量も差があって当然です。
汗が出る汗腺の量は、個人差があります。
個人差があるだけで、それだけです。
別に問題でも何でもありません。
しかし、声や身長の違いは問題視しなくても、汗の出方の違いは問題視することが多いようです。
普通の人より緊張しやすいと、汗もかきやすくなるでしょう。
それは病気ではありません。
普通の人より汗をかきやすいのは、まったく何でもありません。
普通の人より多く汗をかくとはいえ、病気でもないのです。
それは「私とあなたとで声や身長が違います。これは病気です」と言っているのと同じです。
ただの個人差であり、病気ではありません。
治してもらうために病院に行っても、先生は対応に困ることでしょう。
もちろん汗が止まらない病的な汗かきは話は別ですが、暑さや緊張で、普通よりたくさん汗をかく程度は、正常の範囲です。
汗かきを、病気だと思わないことです。
あえていえば、体質です。
人にはそれぞれ個性がありますが、汗かきも自分の体質だと思うことです。
恨まない、憎まない。
人間的に、何か欠点があるわけではありません。
恥ずかしいことでもありません。
堂々としていればいいのです。
汗を分泌するところを「汗腺」と言います。
汗腺から出る汗は、見た目には1種類に感じますが、実は1つではありません。
汗腺には、2種類あります。
「エクリン腺」と「アポクリン腺」です。
それぞれ、汗腺の場所、色、臭いなどに特徴がありますので、見ていきましょう。
私たちが一般的に呼ぶ「汗」は、エクリン腺から出ているものです。
汗の色は、透明です。
99%以上は水分であるため、ほぼ無臭です。
この汗腺は、全身に分布しています。
全身で、およそ200万個から300万個にも及びます。
特に手のひらと足の裏は、エクリン腺がたくさん集中しています。
手のひらと足の裏が汗ばみやすいのは、そのためです。
エクリン腺の働きが活発な人が「汗かき」の体質になります。
アポクリン腺は、体の一部にしかありません。
脇の下、性器の周辺、へそ、乳輪、肛門周辺、耳の穴などです。
色は少し黄色であり、普段はにおいもありません。
アポクリン腺から分泌された汗は臭いません。
しかし、アポクリン腺からの汗に雑菌がつくと、分泌物に含まれる脂肪酸の分解が始まり、ひどいにおいを放ち始めます。
このにおいがひどい状態のことを「わきが」といいます。
つまり、わきがの体質の人は、生まれつきアポクリン腺が多かったり働きが活発であったりする人だと言えます。
汗を抑えたければ、汗をかく状況の理解が必要です。
汗をかく3つの状況を理解することは、汗を抑える方法にもつながります。
堅苦しい話とも思えますが、ぜひ押さえておきましょう。
まず1つ目は、暑さによって出る汗です。
私たちにとって、最もなじみの深い汗ですね。
常に体は、36度から37度の平熱を保とうとします。
夏場やスポーツなどで体温が上昇すると、体が危険な状況になるため、汗を流して体温を下げようとします。
汗に塩分が含まれているのは、蒸発したとき、熱を逃がしやすいためです。
温熱性発汗を抑えるためには、暑くなるような状況を避けることです。
それが、体の健康を守る行為にもつながります。
驚いたり、緊張したり、不安になったりしたときにも、汗が出ます。
「冷や汗」も、精神性発汗の1つです。
なぜ、心理的・精神的ストレスがかかったとき、汗が出るのでしょうか。
精神性発汗は、私たちが猿人だったころからの「滑り止めの名残」といわれています。
敵が現れたとき、道具を持ったり走ったりなど、すぐ敵との対処ができるよう汗をかいて、摩擦をつくろうとしているのです。
一瞬で交感神経が優位になると、心拍数が上がり、汗をかき始めます。
手のひらと足の裏に限ってよく汗をかくのは、摩擦をつくる関係です。
精神性発汗を抑えるためには、ストレス解消や悩みの解決をして、心労を減らすことです。
ストレスが小さくなることで、精神性発汗も少なくなります。
からいものや濃い味付けの料理を食べたときに感じる強い刺激によって、汗が出ます。
香辛料による刺激によって、消化器官の運動が活発になります。
その分、熱を発生するため、汗をかくというメカニズムです。
味覚性発汗を避けるには、むやみに刺激物を口にしないことが大切です。
たまに食べるくらいは問題ありませんが、強い刺激のある料理ばかりを毎日食べていると、消化器官に負担をかけてしまいます。
胃や腸が炎症を起こす原因にもなるのです。
スポーツをするときにかく汗は、気持ちいいものです。
さほど、におわず、すぐ乾きます。
一方、満員電車の中でかく汗は、じめじめしていて乾きにくく、においやすいものです。
こうした違いを経験したことはありませんか。
この違いのことを、俗に「良い汗」と「悪い汗」といいます。
「え? 汗に種類なんてあるの」と驚く人もいるのではないでしょうか。
良い汗は、蒸発しやすく、においにくいのが特徴です。
悪い汗は、蒸発しにくく、においやすいのが特徴です。
なぜ、こうした違いが生まれるのでしょうか。
その違いの鍵を握るのは、汗に含まれる「ミネラル分」です。
本来、汗の99.5%以上は水分であり、残りはミネラル分です。
体の温度が上がると、体温を低下させるために、汗をかきます。
汗をかくとき、水分と一緒にミネラル分も出ますが、ここで面白い人間の機能があります。
汗と一緒にミネラル分が排出されても、再吸収されるのです。
ミネラルは、体の調整に必要な貴重な資源であるため、排出しても取り戻そうとします。
その結果、水分と塩分だけが残ります。
もともと肌は、菌を殺菌するため弱酸性です。
汗をかいても再吸収の機能によって、肌には水分と塩分だけが残るため、弱酸性を維持できます。
弱酸性の肌を保つことで、汗をかいても菌が繁殖しにくく、においにくくなるのです。
またミネラル分が少ないため、蒸発がしやすくなります。
一方、悪い汗は、ミネラル分を含みます。
悪い汗は、脂っこい食事に偏っていたり、運動不足で汗をかく習慣がなかったりする人が、よくかきます。
肉食で脂肪分が多いうえ、汗をかく習慣がないため、汗腺の機能が弱くなります。
いざ、汗をかくとき、ミネラル分が排出されやすいのです。
再吸収されればいいのですが、大量のミネラルであるため、再吸収が追いつきません。
汗腺の機能も低下しているため、再吸収の力も弱っています。
汗をかいたとき、ミネラル分が残りやすくなります。
残ったミネラル分の影響で、肌がアルカリ性に傾き、肌の殺菌力が低下します。
殺菌力が低下すれば、菌の繁殖がどんどん進むため、においやすくもなるのです。
これが、良い汗と悪い汗をかくメカニズムです。
現代人は、悪い汗をかきやすくなったと言われます。
昔に比べて運動量が減り、食の欧米化に伴って油分を多く含んだ食事を口にする機会が増えたからです。
油分を多く含んだ食事は、できるだけ控えます。
そのうえで、定期的な運動を心がけ、良い汗をかけるようにしましょう。
汗には、2種類あります。
においにくい良い汗と、においやすい悪い汗です。
もともと肌は、弱酸性です。
健康な肌は、ペーハー値が4.5から6.0の弱酸性です。
なぜ、肌は弱酸性なのか。
肌は、外部の細菌やカビなどの侵入や繁殖を防ぐため、弱酸性の状態を保つ仕組みになっています。
良い汗は、塩分を含んでいるため、肌を弱酸性に保てます。
汗をかいたとしても、弱酸性のおかげで菌が繁殖しにくくなり、汗もにおいにくくなります。
さらさらした、水のような汗になるのです。
一方、悪い汗は、ミネラル分を多く含んでいるのが特徴です。
汗に含まれるミネラル分が多くなると、肌が弱アルカリ性に傾き、殺菌力が低下します。
菌が繁殖しやすくなると、菌から異臭が発生し、においやすくなります。
どろどろした、滑りのある汗になるのです。
さて、こうした違いを見た目だけでは判断するのは困難です。
ここで、簡単に区別できる方法があります。
リトマス試験紙です。
リトマス試験紙とは、酸性とアルカリ性の判別に使われる特殊な紙です。
汗をかいたとき、その汗にリトマス試験紙を当ててみましょう。
青色のリトマス試験紙が赤色になれば、弱酸性ですから、良い汗です。
赤色のリトマス試験紙が青色になれば、弱アルカリ性ですから、悪い汗です。
興味があれば、ぜひ試してみましょう。
汗には「いい汗」と「悪い汗」があります。
いい汗は、水のようにさらっとしていて、においにくい汗のことです。
汗腺の機能が高いので、汗をかいても、汗に含まれるミネラル分が汗腺から再吸収されます。
水のように、汗がさらさらで、においも抑えられます。
しかし、悪い汗は、べたつきとにおいが目立ちます。
汗腺の機能が弱っているので、ミネラルの再吸収がされず、汗がべたつきやすく、においやすくなるのです。
良い汗をかけるかどうかは、汗腺が鍛えられているかどうかです。
汗腺が鍛えられているかどうかは、日頃の習慣です。
だらだらかく汗がいけないのです。
たとえば、暑い夏にもかかわらず、エアコンの効いた部屋ばかりにいると、汗腺の機能は低下します。
外は暑くて、部屋の中は寒い。
1日のうちに、暑い状況と寒い状況が交互にやってくると、体は「今は汗をかくべき瞬間なのかな」と困ってしまいます。
暑いのか寒いのかよくわからない状態が続くと、自律神経と交感神経のスイッチがうまくいかず、体調を崩しやすくなります。
汗腺の機能も低下して、ミネラル分を再吸収する力が低下するのです。
いけないのは、だらだらかく汗です。
汗をかくときには、メリハリが大切です。
汗を流すときには、したたり落ちるくらいたっぷり汗をかきましょう。
たとえば、運動やサウナです。
「今は汗をかくべき時間」をはっきりさせて、しっかり汗をかくほうが、自律神経も汗腺も鍛えられます。
汗腺を鍛えるいいトレーニングになります。
メリハリをつけることで、自律神経と交感神経のスイッチがスムーズになります。
汗腺を鍛えることで、ミネラルの再吸収が行われるので、汗をかいてもにおいにくくなります。
メリハリのある汗をかく習慣があれば、においの小さな汗をかけるようになるのです。
体臭に悩んでいる人は、まず朝のシャワーを習慣にしてみましょう。
就寝前のバスタイムできれいに体を洗うとはいえ、限界があります。
実は、睡眠中にも、汗や皮脂が分泌されています。
一晩で、汗を500ミリリットルほどかくといわれています。
小さなペットボトル1本分です。
寝る前、きれいに体を洗っていても、睡眠中に汗や皮脂で体が汚れます。
汗や皮脂をそのままにしていると、日中においやすくなるのです。
睡眠中に汚れた体をきれいにするために、朝にシャワーを浴びましょう。
特に体臭が強いと思われる人は、シャワーに加え、ボディーソープとシャワーで頭や体を洗うことをおすすめします。
もちろん入念に洗う必要はなく、寝ている間にかいた汗や皮脂を洗い流す程度で十分です。
体臭のほとんどは、朝のシャワーを習慣にするだけで、ほとんど解決します。
シャンプーもしましょう。
皮脂は、頭、背中、胸に分泌されます。
油分は、シャワーだけでは、きれいに落ちません。
ボディーソープやシャンプーを使って洗えば、体臭予防により効果的です。
もちろんあくまで汗と皮脂を落とすのが目的ですから、ごしごし洗う必要はなく、軽く触れる程度で十分です。
温かいシャワーによって眠気もすっきり取れます。
シャンプーのいい香りとともに、気持ちのいい1日をスタートできるのです。
デパートの下着売り場を見ていると、ふと、気になる商品を目にすることがあります。
「抗菌」と名のつくタイプの下着です。
「菌が抑えられるのだな」と思いますが、菌の増殖が抑えられるというのは、においも抑えられるということでもあります。
抗菌タイプなら、汗で下着が湿っても、細菌の増殖を抑えることができるため、においも抑えられるのです。
私は最初「何て大げさなのだろう」と思っていました。
しかし、実際に使ってみると、大げさではありませんでした。
抗菌タイプの靴下は、普通の靴下と比べ、明らかににおいにくいです。
まったくにおわないとはいきませんが、普通の靴下と比べて、明らかににおいが小さいことがわかります。
なにより、足のにおいが抑えられると、自分が気持ちいいのです。
多少蒸れても、まったく平気です。
この違いは、大きいです。
一度使うと、やみつきになります。
「あんな不快なにおいなんて、もうまっぴらだ」と思い、もはや、普通のタイプの靴下を選べなくなります。
私は今、靴下といえば、必ず「抗菌タイプ」を選ぶのが当たり前になりました。
抗菌タイプの黒の靴下をいつもはいています。
できるだけ最新技術が使われているものを見比べて、できるだけ抗菌力が強くて長持ちするものを選んでいます。
とりわけ靴下は、蒸れやすくてにおいやすい部分ですから、抗菌タイプが必須といっても過言ではありません。
抗菌タイプの下着にすれば、汗をかいてもにおいにくくなるのです。
人間は、汗をかくことで体温調整をしています。
ちょうど良いと思う気温でも、一定の体温を保つため、実はわずかな汗をかいています。
夜、脱ぎ捨てた服をにおってみると、汗臭いことがわかるはずです。
わずかな汗ではありますが、1日中着続けていると、汗のにおいもだんだん気になります。
服や下着に、汗のにおいが染み込むだけではありません。
汗のにおいが、服の内側に、充満します。
これというほど汗をかいていなくても、汗のにおいが、どんどん目立ってくるのです。
そういうとき、トイレの個室です。
トイレで用を足すとき、下半身のズボンなどを下ろしますね。
このとき、下半身だけでなく上半身も、衣服を前後上下に動かして、わざと空気の流れをつくります。
体全体の換気をしましょう。
服の内側に充満していた汗のにおいが外へ逃げていき、体臭がリセットされるのです。
ほんのわずかな一手間ですが、大きな効果があります。
トイレに行くたびに習慣にすれば、汗のにおいが和らぐのです。
汗をかいても、しばらく経てば、自然に汗は乾きます。
「汗を拭くのは、たしかに面倒だなあ。まあ、ほうっておけば、自然に乾くだろう」
これが体臭の原因です。
自然に乾燥しますが、汗が垢や皮脂と混ざっている時間が長いほど、汗のにおいがだんだん強くなります。
体臭の原因は「汗をほったらかす習慣」です。
体臭を防ぐためには、こまめに汗を拭き取ることが大切です。
汗が、垢や皮脂と混ざっている時間を短くすればいいのです。
通勤や通学でじわりじわりと汗をかけば、こまめに汗を拭き取りましょう。
タオル、ハンカチ、ウェットティッシュなどを使って、べたついた汗を拭き取ります。
できれば、湿ったもので拭き取るほうが、汗もにおいもきれいに拭き取れます。
汗が少なければ、垢や皮脂と混ざったときに放つ異臭も小さくなります。
こまめに汗を拭き取ることで、においを抑えることができるのです。
汗をかいてしばらく経つと、異臭が漂い始めます。
皮脂が酸化したり、汗の中で雑菌が繁殖したりする影響です。
汗をかいたら、異臭を放つ前に、汗をこまめに拭き取ることで、体臭を抑えることができます。
汗をこまめに拭き取るのは、体臭対策の基本ですね。
しかし、なかなか思うようににおいが消えてくれないことがあります。
こまめに汗を拭き取っているにもかかわらず、体臭が改善しない。
それどころか、においが強くなっているような気さえするのです。
「こまめに汗を拭き取っているのに、なぜにおい続けるのかな」
おそらくこの場合、拭き取り方に問題があるのではないでしょうか。
大切なのは「拭き取り方」です。
あなたは汗を、どういう方法で拭き取っていますか。
まず乾いたハンカチやタオルでは、汗を拭かないようにしましょう。
乾いたハンカチで汗を拭く光景が定番ですが、本当はあまりよくないのです。
乾いた布を使ったほうが、水分をよく吸収するため、においも抑えられるような気がします。
たしかに乾いた布のほうが、水分は効率よく吸い取ってくれる反面、意外な弱点があります。
水分は吸い取っても、肝心のにおいの成分までは吸い取ってくれず、肌に残ったままになるのです。
乾いた布を使っていると、汗を拭くたびににおい成分の濃度が、濃くなります。
汗を拭けば拭くほど、体臭も強くなってしまう悪循環になるのです。
では、どうすればいいのかというと、湿ったものを使えばいいのです。
湿らせたハンカチやウェットティッシュなどを使えば、汗もにおいも、きれいに取り除けます。
「水を飲む量を減らせば、汗の量も減るのではないか」
汗を抑えるため、あまり水を飲まないようにしようとする人がいます。
そもそも水分を取らなければ、汗が出る量も少なくなるだろうと思っているのです。
よく汗かきの人に見られる考え方です。
汗の99.5%は、水です。
水と汗の量に関係がありそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか。
残念ながら、汗を抑えるために水を控えても、無意味です。
水を飲む量を減らしても、汗の量は変わりません。
汗は、生理的に出るものです。
暑ければ暑いほど汗をかきますし、緊張もすればするほど汗をかきます。
生命維持に必要な汗ですから、水の摂取量にかかわらず、出るときには出るのです。
むしろ水を控えるのは、健康に良くありません。
暑いにもかかわらず、無理をして水を控えていると、脱水症状のリスクが高まります。
暑くてたくさん汗をかくなら、体臭のことは気にせず、積極的な水分補給が大切です。
体臭より、健康第一です。
重度の脱水症状では、最悪の場合、死に至ることもあります。
たくさん水を飲みすぎたとしても、余分な水分は、尿として排出されるだけです。
夏場やスポーツなど、たくさん汗をかくときほど、積極的な水分摂取を心がけましょう。
デート前日、ニンニク料理はご法度です。
ニンニクのにおいは、体の中から出てくるものです。
「アリシン」と呼ばれるにおい物質が血中に混ざり、体全身を巡ります。
体の内側からにおい始めるため、シャワーを浴びても歯を磨いても、体臭対策に一苦労するのです。
有名な話で、知っている人も多いのではないでしょうか。
ただし、デート前に控えるのは、ニンニクだけではありません。
とりわけ刺激性のある料理は全般的に、控えたほうが無難です。
からいもの、熱いもの、味付けの濃いものなどです。
汗が出る状況の1つに「味覚性発汗」があります。
たとえば、スパイスの効いたからいカレーを食べると、じわりじわりと汗をかきますね。
特に運動をしていなくても、体が熱くなり、汗が噴き出るのです。
強い刺激物を口にすると、消化器官の活動が活発になり、熱を出します。
体温が上がって汗が出やすくなるのです。
当然、汗が出やすくなれば、汗のにおいも目立ちやすくなります。
気をつけたいのは、腹痛です。
強い刺激物を食べると、胃や腸が驚きます。
刺激の程度によっては、腹痛の原因になることもあるのです。
急に、強い刺激のある食事を大量に食べると、胃や腸の調子を乱す原因になります。
胸焼け、胃もたれ、便秘などが起こることがあります。
デート前日にからいものを食べると、当日に腹痛で動けなくなっても不思議ではないのです。
もちろん気分や興味で食べるのもいいのですが、タイミングというのがあります。
体臭といい体調といい、大切な場面の直前は、強い刺激性の料理は避けたほうが無難なのです。
においを感じやすい人もいれば、感じにくい人もいます。
人には、およそ4,000万個の嗅覚細胞があります。
あくまで「およそ」というところがポイントです。
この嗅細胞の数は、個人差があります。
特に際立つのは、人種による差です。
嗅細胞の数は一般的に、白人より黄色人種のほうが多く、黄色人種より黒人のほうが多くなります。
少ない人もいれば、多い人もいるのです。
もちろん嗅細胞が多いほど、においを感じやすくなります。
ただし、必ずしも正比例するとは言えないのが、嗅覚の面白いところです。
たとえば、他人に「何か臭うよ」と指摘されて鼻に意識を集中すると、いつもよりにおいが感じやすくなりますね。
嗅細胞の数が少なくても、意識を向けて集中すると、感じやすくなります。
視力を失った人は、健常者より、においに敏感になるのも同じ理由です。
目が見えない代わりに、鼻に意識が向くため、嗅覚が研ぎ澄まされるのです。
一方、風邪をひくと、一時的に鼻の感覚が鈍くなります。
嗅覚は個人差があるうえに、意識を向けたり状況に左右されたりなど、感じやすさが変わりやすい特徴があるのです。
私の職場に、以前、工藤さんという同僚がいました。
失礼ですが、とにかく太っている30代中盤の男性でした。
力士のような体格です。
椅子に座ると、ぎしぎしと音を立てています。
入社してから早々、隣に座っている私に、こう言いました。
「においがひどかったら、言ってください」と。
「何のにおい?」と聞き返すと「体臭」と言います。
工藤さんは自分が汗かきで、体臭がひどいことを自覚している様子でした。
太っているという体格もあり、暑い夏場、滝のように汗をかくそうです。
見るからに、想像できました。
工藤さんは、夏場を覚悟している様子でした。
本格的な夏がやってきました。
私は工藤さんの真横に座っていたのですが、本人が言うほど、体臭は気になりませんでした。
私が「夏場は汗が大変でしょ」と尋ねると「実は、会社に着てからワイシャツを替えているんですよ。へへ」と言います。
「あまりに汗の量がすごいんで、シャツの替えを持ってきているんですよ。へへ」と言っています。
丸い顔で「へへ」と笑うのが印象的な、彼の特徴です。
脱ぎ終わったシャツは、ナイロン袋の中に入れ、においが外に漏れないようにしているといいます。
見せようとしてきたので、断りました。
驚いたのは、替え用も1着ではなく、2着も、持ってきているのです。
出勤してからすぐ着替えるワイシャツと、昼すぎに着替えるワイシャツです。
1日に2回も着替える配慮には、参りました。
「そこまでするか!」と思ったのです。
もともとかなり太っている体格で、夏場は1日中、滝のように汗が流れているのです。
体臭対策をしっかりしているだけあり、彼の体臭は、ほとんど気になりませんでした。
においがゼロというわけではありませんでしたが、工藤さんの努力を知っているので、もう言えないのです。
「やるだけのことはやっている。後は勘弁してくれ」という、本人なりのアピールだったのかもしれません。
暑い夏は、大量の汗をかきます。
同じ柄の下着をあらかじめ持参して、出社してから下着だけ着替えます。
同じ柄の靴下を用意します。
足のにおいがきつくなれば、お手洗いの個室で、履き替えます。
予備の下着類を持参するのは、いいアイデアです。
汗が染み込んだ下着そのものを取り換えれば、確実に体臭が抑えられます。
しかし、せっかく予備の下着で着替えても、残念な後始末があります。
脱いだ後の下着を、どうするかです。
そのままカバンに入れていないでしょうか。
下着に付着している汗、垢、皮脂などが、カバンに付着します。
体からのにおいは抑えられても、カバンからにおいが漂い始めるのです。
しかも体とは違い、カバンは洗いにくい。
体のにおいは抑えられても、カバンがにおい始めては意味がありませんね。
履き替えることばかりに意識が向き、脱ぎ終えた後の下着の処理を軽く考えていませんか。
脱ぎ終わった下着類は、ナイロン袋やビニール袋などに入れるのがベストです。
においが外に漏れないため、脱ぎ終わった下着類を、清潔に持ち帰ることができるのです。
身だしなみの1つとして、デオドラントを愛用している人も多いのではないでしょうか。
デオドラントには、さまざまなタイプがあります。
スプレータイプ、クリームタイプ、シートタイプなどです。
ただし、においを消すデオドラントとはいえ、気をつけたいことがあります。
選び方を間違えると、思ったより効果が出ないことがあります。
そればかりか、かえってにおいを強くさせることもあるのです。
デオドラントは、においの原因に応じて使い分けるのが、正解です。
大きく分けて、2種類あります。
まずすべてに共通する鉄則は「無臭タイプ」を選ぶことです。
においを抑えることが目的ですから、特別な理由がないかぎり、余計なにおいがするデオドラントは避けましょう。
スプレータイプでも、一時的ににおいを消すことができますが、また汗をかけば、すぐにおい始めます。
わきがにおすすめなのは、抗菌・殺菌作用のあるクリームタイプです。
直接、脇の下にクリームを塗ることで、わきがのにおいを、元から抑えることができます。
においにくい状態を、より長く、維持できるのです。
汗がだらだら流れるときには、クリームタイプやパウダータイプはあまりおすすめしません。
クリームタイプは、塗っても汗ですぐ流れ落ちてしまいます。
パウダータイプは、大量の汗と混じると固まったり流れ落ちたりするため、思ったほど効果が出ないのです。
特に汗をかきやすい人ほど、なかなか効果が出にくいことでしょう。
わきがではなく、単に汗のにおいを抑えたい場合は、スプレータイプやシートタイプがおすすめです。
まずスプレータイプは、勢いよく吹きつける消臭成分によって、汗のにおいを一瞬で消してくれます。
同時に、スプレーの吹きつける空気が「熱冷まし」の役割を果たすため、汗をかきにくい状態にもなるのです。
このほか、シートタイプもおすすめです。
湿ったシートタイプを使えば、汗のべたつきもきれいに拭き取りながら、においを抑えることができます。
ひんやりした使い心地によって体温が下がると気持ちも落ち着くので、汗が抑えられるのです。
「シュー、シュー」
ある日、私の職場で、不思議な音を耳にしました。
何かと思って振り向くと、同僚の男性が消臭スプレーを使っている音でした。
脱いだ靴のにおいを抑えるため、消臭スプレーでにおいを抑えようとしていたのです。
それを見て、私は、違和感がありました。
不快なにおいを抑える行為であるのは、わかります。
しかし、職場のような、多くの人の目につくところで使っていると「私は体臭がひどいです」と、公言する様子に見えたのです。
においを抑えようとする行為によって、かえって自分の体臭を強調しているように思えました。
スプレーの「シュー、シュー」という音を聞くと、においを撒き散らす嫌がらせのようにも、思えました。
彼の使っている消臭スプレーは、柑橘系のにおいがするものでした。
スプレーをした後、職場に柑橘のにおいが漂います。
「いい香りだ」と感じる人もいるでしょうが「悪臭だ」と感じる人もいるでしょう。
本人は決して悪気がなくても、そうした誤解やトラブルを生みやすいのです。
行為といい、音といい、においといい、人前でするものではありません。
脇の下の汗を、人前で堂々と拭き取る光景にも、心理的な抵抗があります。
きれいな女性が、大胆に脇を上げ、ウェットティッシュを脇の下でもぞもぞしている姿は、上品とは言えません。
目のやり場に困るのです。
身だしなみを整えるときは、人前を避けることが大切です。
あらゆるデオドラントに言えることです。
許せるのは、額から流れる汗をハンカチで拭くまでです。
それ以上の身だしなみは、人目の付かないところで、こっそり使いましょう。
そのために化粧室や更衣室が、あるのです。
半身浴には、さまざまな美容効果があります。
血行促進、新陳代謝の向上、ストレスの軽減、肌荒れなど、たくさんの美容効果があります。
こうした美容効果が強調されているためでしょうか。
このほかにも、半身浴には知られていない効果があります。
汗腺機能を高めるトレーニングです。
汗腺機能を高めるトレーニングとしては、定期的に運動やサウナなどが上げられますが、自宅で毎日手軽にできます。
積極的に汗をかくことで、汗腺機能が鍛えられ、いい汗をかきやすくなります。
汗をかいても、においにくくなるのです。
汗腺は、筋肉と同じです。
ほうっておくと、だんだん怠けてしまいます。
汗をかいても、においやすくなり、体臭の原因になるのです。
38度くらいのぬるま湯に、体の半分だけ浸かります。
少しぬるいと感じますが、次第に血行が良くなり、10分後には汗が噴き出るようになるでしょう。
ジョギングと比べると、半身浴は、心臓や肺に負担をかけないので、安全です。
毎日の入浴に工夫をするだけですから、簡単ですね。
定期的な半身浴は、汗腺機能を高める絶好の習慣です。
毎日できれば理想的ですが、時間の都合がないときは、週に1回でもかまいません。
汗腺機能を高めるトレーニングを、生活に取り入れましょう。
「冷え性」と「汗かき」
一見、真逆に思える内容です。
普通に考えれば、体が冷えるほど、汗はかかないように思えますね。
ところが、意外にもつながりがあります。
冷え性の人ほど、汗をかきやすい傾向があるのです。
メカニズムを見てみましょう。
冷え性になると、血行が悪い状態が続きます。
血行が悪いと全身の代謝が悪くなるため、体の中の水分が、下半身にたまりやすくなります。
冷え性の人の下半身がむくみやすいのは、そのためです。
しかし、血液は、全身を循環します。
下半身で温められた血液が、上半身に移動します。
顔、首、背中などが、暑く感じるようになります。
もちろん脳の温度も上がります。
いつもより温かくなった脳は「体温が上がっているから、汗を出さなければいけない」と思い、汗を出す命令を出し始めます。
その結果、体は寒いのに、汗がよく出る状態になるのです。
冷えによる汗かきの改善は「汗を抑える方法」より「冷え性の改善」に力を入れるのが、正解です。
冷え性は、体臭の問題だけでなく、免疫力が低下して、健康にもよくないことが報告されています。
定期的に運動したり、筋トレで筋肉量を増やしたりなど心がけ、体の内側から、冷えの改善を心がけるようにしましょう。
ただし、冷え性であることが、病気のサインである場合もあります。
冷え性の原因がはっきりわからない場合は、医療機関を受診されることをおすすめします。
「体臭は、汗をたくさんかくせいだ」
汗そのものはにおいませんが、体臭のきっかけになりやすいのは、たしかです。
汗をかきやすいと、垢や皮脂と混ざりやすいため、においも発生しやすいのです。
「汗をかきやすい体質だから、体臭がひどいのだろう」
いいえ、誤解です。
汗そのものは、ほぼ無臭です。
99%以上が、水分です。
残りの1%以下は、塩化ナトリウムやアンモニアなどです。
においの成分は多少混ざっていますが、微量です。
たっぷり汗をかいても、においません。
サウナでたっぷり汗をかいても、汗のにおいはあまり気になりませんよね。
スポーツで大量の汗をかいた直後は、あまり汗のにおいが気になりません。
汗をかいても、ハンカチやウェットティッシュなどですぐ拭き取れば、においは抑えることができます。
汗に対するマイナスの感情が大きすぎませんか。
汗に対するマイナスの感情があると、正常な汗も、いけないことだと感じやすくなります。
汗をかきやすい体質は、悪いことではありません。
本来汗は、体の体温調整のために、かくものです。
温熱性発汗であろうと、精神性発汗であろうと、汗をかくことは、体が正常に反応している証拠です。
仮に、人から汗の存在がなくなれば、どうなるでしょうか。
気温が高いとき、体温を下げることができないので、すぐ熱中症になります。
熱中症がひどい場合、最悪、死に至ることもあります。
汗をかきにくい体質は、体調をコントロールしにくいということです。
体臭面でデメリットがあるものの、ささいなことです。
汗は、体に必要です。
むしろ、正常に汗をかける体質を喜ぶべきです。
見方によっては、大変な健康体です。
たくさん汗をかく体質は、熱いときに体がすぐ反応して、体温を素早く下げることができます。
体を守ろうと、一生懸命に仕事をしている状態です。
緊張や焦りを感じたときにかく汗も、ストレスから体を守ろうとする働きが正常に行われている証拠です。
それらは、正常の範囲内です。
健康がいちばん。
汗を憎まない。
汗は悪者ではないのです。
一流の女優ともなると、汗の出方を自由にコントロールできるといいます。
スポットライトが当たるとき、自然と汗を止められたり、迫真の演技で額に汗をにじませたりできるとのことです。
長年の仕事のたまものです。
私たちには縁のない特殊能力のように思えますが、そうとも限りません。
普通の人でも、自分の意思で汗を止める裏技があります。
人体に備わった特殊な作用を利用する方法です。
人の体は、強い圧迫を感じた部分だけ、一時的に汗が止まる性質があります。
ただし、全身の発汗量を一定に保とうとする働きがあるため、完全に減るわけではありません。
一部でかく汗が減った分、別の部分で汗を余分にかくようになります。
たとえば、一回り小さい下着を身につけたときのことを思い出しましょう。
腰周りの汗が止まっている一方、股間あたりが汗でびしょびしょになった経験はありませんか。
この圧迫の作用による現象です。
この方法を応用すればいいのです。
どうしても汗をかきたくない場面の直前に、次のことを実施してみましょう。
男性なら、両方の乳首より5センチほど上の部分を、親指でぐっと強めに押してみましょう。
女性なら、わざとブラジャーのホックを一段階きつく締める方法でもかまいません。
すると、胸より上の部分の汗が、一時的に止まるようになります。
面談やプレゼン前など、汗をかきたくない場面で使える方法ですね。
もちろんいつも圧迫し続けていると、体に悪いので、あくまで一時的な手段として使いましょう。
発汗を一時的に抑えることができるのです。
私は、汗かきです。
それを自覚したのは、高校生のころのある定例会がきっかけでした。
私が登校していた高校では、毎週月曜日に大規模な朝礼がありました。
全校生徒全員が運動場に出て、こまごました報告をした後、校長先生の話を聞くという流れです。
しかも、校長先生の話が、長いのです。
まだそれはいいのですが、困ったのは、夏場でした。
真夏の強い日差しの中、立ち続けていると、滝のように汗をかくのです。
このときです。
周りにたくさんの生徒がいるのですが、私の背中だけ、びっしょりになっています。
それがきっかけで「自分は汗をかきやすい体質なんだな」と自覚するようになったのです。
校長先生の話が終わると、友人から「背中の汗がすごいよ」と笑われるのも、定例でした。
しかし、そう言われても、汗は自然に出るものです。
体全身の汗を、一度に抑える方法があります。
ポイントは、首筋です。
たとえば「冷却シート」を首の後ろに張ってみましょう。
首もとは、冷感効果が高い場所です。
首周りは、たくさんの神経が集中して通っています。
首周りを冷やすと、神経が冷やされて、冷たい刺激が脳に伝わります。
脳は「寒いなあ」と勘違いして、一時的に全身の汗が止まるようになるのです。
首だけ冷やしているにもかかわらず、体全身が冷たくなったように感じ、汗の量が減るのです。
こうした方法を「局所冷却法」と呼びます。
冷却シートがなければ、水で湿ったタオルを首に巻くだけでも、大変効果があります。
熱中症の予防や応急処置にも活用できますから、ぜひ覚えておきましょう。
どくん、どくん、どくん。
緊張をすると、心拍数が速くなります。
心臓の中に、チョウが飛んでいるかのようです。
たとえば、恋人とのデートの待ち合わせ前は、誰でも心臓が高鳴り、緊張して手に汗握るはずです。
緊張しているのは、半分、自制心を失っている状態です。
「緊張するな」と思うほど、余計にあがってしまい、汗をかきやすくなるのです。
まず、深呼吸です。
これでもかというほど、大きく息を吸い込みましょう。
次に10秒ほどかけて、ゆっくり肺の中の息を吐き出しましょう。
この「10秒かけてゆっくり」が大切です。
深呼吸は、急いでやればいいものではありません。
深呼吸は、ゆっくりやるから、意味があります。
焦っているときほど、焦らない行動が大切です。
この深呼吸を、3回繰り返しましょう。
3回の深呼吸を終えた後、驚くほど、緊張は和らいでいるはずです。
たっぷりの酸素が脳と心臓に行き渡り、胸の鼓動が落ち着いてきます。
ゆっくりした動作そのものが、脳にリラックス効果を与えます。
こうして落ち着きを取り戻すことで、精神的な汗も抑えられるようになるのです。
「緊張したときほど、深呼吸」
このことを、心に刻み込んでおきましょう。
悩みは、仲がいい人なら、打ち明けることができます。
たとえば、人には言いにくい恋愛の悩みは、仲のいい友人になら言えます。
強い信頼関係があれば、親身になって聞いてくれるでしょう。
しかし、数多くある悩みの中でも、においの悩みは厄介です。
デリケートです。
仲がいいからとはいえ、言いにくいのです。
仲のいい友人だからこそ、話しにくいのかもしれません。
においの問題は、1人でくよくよ深刻に考えやすいのです。
気になり始めると、他人のあらゆる動作が、自分のにおいのせいではないかと思え、頭から離れません。
気になると、精神的に汗をかきやすくなり、かえって体臭が悪化してしまうこともあります。
考えるほど、精神的にまいってしまうのです。
どこまでも、落ちていきます。
1人でくよくよ悩んでいても、解決しません。
そういうときこそ、やはりきちんと医療機関を受診しましょう。
客観的に、専門医に話を聞いてもらうだけでもいいのです。
医師に、においの状態を確認してもらうことで、客観的な状態を知ることができます。
もしかしたら、自分で大げさに考えすぎているだけかもしれません。
においがあるなら、専門的なアドバイスをしてくれるはずです。
医師には守秘義務がありますから、外に漏れる心配はありません。
どんな友人より口が堅く、普通の人以上に具体的な対応をしてくれます。
悩みは、ため込んでいるばかりでは、解決しません。
ため込んでいた不安や苦しみを、医師に聞いてもらいましょう。
それだけでも、心はだいぶ穏やかになるはずです。
人がかく汗は、気温によるものだけではありません。
精神的なストレスによる汗もあります。
精神性発汗です。
緊張したり、焦ったりしたときは、体に汗をかきますよね。
プレゼンの前やテスト本番前などは、誰でも緊張して、冷や汗をかくものです。
誰でも緊張したとき、一時的に、汗をかくのは当然のことです。
特殊な状況で出る汗は、まったく不思議なことではありません。
しかし、そうした状況にも限度があります。
もし不安定な心の状態が止まらず、汗が出続ける状況が続くなら、話は別です。
「体質の問題」より「心の問題」である可能性があるのです。
長期的な心配事を抱えているかもしれません。
誰にも言えないことがあるだけで、心は不安定になるものです。
過去に経験した、心理的な強い打撃が原因であることもあります。
不安があると心の重荷になります。
潜在的な不安が関係していると、自分でも理由がわからず、汗が出続けることがあります。
自分でもわからないことは、自分で考えても仕方ありません。
何か心のわだかまりを感じれば、心療内科や精神科です。
心の治療が専門である医師によるケアが、有効です。
医師による心のケアによって心労が軽くなれば、汗も軽減されるのです。
精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」である可能性があります。
暑くも寒くもないのに、心だけは落ち着かず、汗が止まらないなら、心理的な影響を疑ったほうがいいでしょう。
ストレスが多い現代社会です。
ストレスに限らず、誰にも言えない重荷を背負っていても、不思議ではありません。
心療内科の医師に、話を聞いてもらいましょう。
誰にでも、家族にも親友にも言えない心理的な悩みがあるものです。
そういう悩みは、思いきって、心療内科の医師にぶつければいいのです。
デリケートな話、つらい過去の話などを伝えるのです。
「赤の他人に、私の苦労の何がわかる!」
そう思うでしょう。
もちろん心療内科の医師とはいえ、赤の他人です。
話したところで、根本的な解決は難しいかもしれません。
タイムマシンがあって過去に戻って、やり直せるわけでもありません。
しかし、話をするだけでいいのです。
「誰かに聞いてもらう」「誰かに話してみる」という思いきった経験が大切です。
思いきった取り組みが、過去の邪念を振り払います。
ポイントは「素直に、全部、話してしまうこと」です。
意地を張らずに、心配事は、すべて話しましょう。
話すことは、吐き出すことです。
「誰にも言えないこと」が1つでも減るだけで、大きな前進です。
話すだけで「吐き出した」という過去ができると、いい区切りができます。
心が軽くなり、気持ちが晴れてきます。
不安が完全に消すのは難しいかもしれませんが、重荷がわずかに軽くなるだけでも、大きな意味があるのです。
私が31歳のとき、仕事の関係で、緊張したプレゼンをする機会がありました。
会社で一大プロジェクトを行っていて、私がそのプロジェクトに関わっています。
代表として、発表することになったのです。
プレゼンそのものは、過去に何度か経験があります。
中学生のころ、300人くらいの前でスピーチした経験もあります。
人前で話をするのも、比較的、好きなほうです。
しかし、このときばかりは、いつもと違い、緊張しました。
出席者が、いつもと違うのです。
なんと、出席者の9割以上が、会社の社長なのです。
当然、社長全員が、私よりはるかに年上です。
さすがに社長ばかりが集まる場でプレゼンするのは、これまでありませんでした。
目つきといい、聞く姿勢といい、普段とは違ったプレゼンの雰囲気でした。
かなり緊張して、逃げ出したくなりました。
しかし、ある発想をすることで、汗を抑えることができました。
開き直ったのです。
私は昔から、ダメだと思ったら開き直る性格です。
「緊張しておしっこが漏れそう」と思ったら、緊張するのも面倒になって「どうにでもなれ!」と思ってしまうタイプです。
このときも「汗をかくまい」と思うより「汗をたっぷりかいてしまえ」と思いました。
すると、すっと落ち着いて汗が引いていったのです。
「汗をかくまい」と思えば思うほど、緊張してしまい、余計に汗をかくばかりです。
緊張したら発想の転換をしましょう。
私からのおすすめの方法です。
「たくさん汗をかいて、ギネス世界記録集の記録に載ってやろう」
「汗をかきまくって、この辺り一帯を、水浸しにしてやろうか」
大げさに、ばかばかしい発想をします。
そんなことを考える自分が笑えてきて、緊張が解けてくるのです。
気づけば、汗が引いていることでしょう。
考えるだけですから、誰の迷惑にもかかりません。
「汗をかくまい」と緊張するくらいなら、開き直ってしまうのです。