冠婚葬祭のマナーは、関心のない人が多いようです。
私も以前は、その1人でした。
結婚式や葬式は若い人にはあまり機会がありません。
お付き合い、婚約を経て、めでたく結婚することが決まれば、問題は職場です。
まず必要なのは「上司に結婚を報告する」というマナーです。
部下より上司から先に報告することを忘れないようにしましょう。
社会人ともなれば、友人の結婚式に招待されることがあります。
結婚式は、新郎新婦にとって人生の大イベントですから、出席する側も式を壊さないように気を使います。
そんな結婚式へ出席するときのマナーです。
職場の上司なら、部下が結婚をする際、スピーチを依頼されることがあります。
特に社内恋愛による結婚など、新郎も新婦も共通の上司の場合、頼まれる確率は高くなるでしょう。
披露宴でのスピーチでは、叱咤激励のスピーチをしてあげたいと思うかもしれません。
結婚する2人には「結婚祝い金」を送ります。
結婚してからの生活も大変であり、金銭面で少しでも援助ができる意味で、祝い金を送ります。
また結婚式の費用に充ててもらうためでもあります。
お祝い金を渡すときには、いくつかのマナーがあります。
まず、お祝い金についてですが、基本的に折り目のない新札にしましょう。
折り目が付いているお札だと「縁も折れてしまう」という意味があり、好ましくありません。
友人や知人から、結婚式の案内状が届きます。
しかし、仕事やそのほかの諸事情により、出席できない場合があります。
そうした場合には、金額は「半額」から「3分の1」でもいいので、お祝い金を送るのがマナーです。
結婚式は、普通の飲み集まりの招待とは異なります。
気持ちのこもった招待です。
披露宴の人数には、限りがあります。
社会人になると、知り合いが増えるため、結婚式に出席する機会が増えます。
しかし、同時に、悲しいことではありますが、葬式に出席する機会も増えます。
人として、死は避けることができない宿命です。
突然の死の知らせがあると、誰もが驚きます。
それは人として当然のことですね。
同時に「なぜ亡くなったのか」という疑問も湧いてきます。
「香典」とは何か。
ご存じない方が多いので、わかりやすく説明します。
「香典」とは、わかりやすくいえば「お香の料金」ということです。
御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。
結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。
しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。
結婚式は、基本的なマナーさえ守っていれば、比較的難しいことはありません。
結婚式は、基本的に「見ているだけ」だからです。
よほどのマナー違反でないかぎりは、新郎新婦に迷惑はかかりません。
冠婚葬祭では「忌み言葉」と呼ばれる言葉があります。
不幸を連想させる、縁起の悪い言葉ということです。
「苦しむ」「つらい」という言葉は、聞いてのとおり気持ちの良い言葉ではありませんから使わないのは言うまでもありません。
冠婚葬祭で使ってはいけない言葉の代表に「忌み言葉」があります。
しかし、使ってはいけないのは、忌み言葉だけではなく、もう1つ大切な言葉もあります。
「重ね言葉」です。
まれなケースですが「慶事と弔事が重なってしまう場合」があります。
つまり「結婚式と葬式が同じ日に行われる」ということです。
身内が結婚する日に、身内の葬式がある場合には、困ります。
仕事の仲間、あるいは取引先の人が「仕事中に倒れて入院した」という知らせを受けることがあります。
実は私も、職場の人間が仕事中に突然泡を吹いて倒れたことがありました。
大声で叫んでから倒れてしまいました。
あなたはお見舞いに行くとき、どんなものを持っていくでしょうか。
・お菓子
・花
次の花は、お見舞いには不適切とされています。
「美しいかどうか」を基準に考えるのではありません。
「不幸を連想させるかどうか」を基準に考えるのです。
冠婚葬祭では「花」は数多く登場します。
結婚式、葬式、また友人の誕生日など、さまざまなところで登場します。
本当はすべてのマナーを知っていればいいのですが、なかなか素人には難しいものです。
お見舞いのときに患者にかける言葉は、結婚式のスピーチと同じです。
縁起の悪い言葉、忌み言葉、不幸を連想させる言葉を使ってはいけないというところでは、共通しています。
私も入院した経験があります。
お見舞いの際、長居も禁物です。
人によって、長く居続けることが患者を元気にさせることだと思っている人がいます。
その勘違いには早く気づいたほうがいいでしょう。
お中元、お歳暮の季節になれば、会社間で贈り物のやりとりが行われます。
その代表といえば、やはり「お中元」「お歳暮」です。
お得意先、取引先から、夏のお盆前にお中元をいただきます。
お中元を贈れば、お歳暮も贈るのが基本です。
ときどき、お中元を贈ってお歳暮を贈らない人がいます。
またお中元は贈っていないのに、お歳暮は贈る人がいます。
もし、あげていない相手から贈り物が届いた場合はどうすればいいのでしょうか。
基本的に、礼状を書いて返事をするくらいでかまいません。
もちろん返事として贈り物を贈ってもいいのですが、無理やりする必要まではありません。
お中元やお歳暮を贈ったときに「受け取れません」と拒否されるケースがあります。
「嫌われている」「失礼だ」と思うのは早合点です。
実は、お中元やお歳暮を贈ることや受け取ることができない正式なケースがあります。
1年の始まりといえば、年賀状です。
年の始まりには身内や友人間で年賀状を送るのが通例になっています。
仕事でも、特に大切なお得意先や取引先には、年賀状を送らないほうが珍しいくらいです。
年賀状は、元旦に届いてこそ意味があります。
新年早々の年賀状は、気持ちいいですね。
しかし、1月1日に思わぬ人から年賀状が届く場合があります。
最初に「栄転」と「左遷」の違いについて説明します。
まず栄転とは、仕事の功績が職場で認められ、昇格に伴い仕事先も変わるということです。
「栄誉のある転勤」です。
身内が亡くなれば、悲しみのために生活活動の一部を控えます。
身内がなくなったというのに、パーティーやお祝い事など明るいことをするのは、亡くなった人に対して失礼だからです。
年賀状は、喪中の相手には送らないのは、すでにご存じのマナーですね。
冠婚葬祭のマナーは、関心のない人が多いようです。
私も以前は、その1人でした。
結婚式や葬式は若い人にはあまり機会がありません。
そんな私が、冠婚葬祭のマナーについて勉強をしようと思い始めたのは「ある出来事」がきっかけでした。
実は、結婚式にまつわる大きな失敗があります。
マナーとは直接関係のない話ですが、まずこのお話を告白してからのほうが、私としても心の整理が付きます。
わたくしごとで恐縮ですが、1つ、悲しい思い出を告白します。
私がまだ25歳のころです。
親友の1人が、結婚することになりました。
新郎も新婦も同じ、25歳です。
特に新郎とは高校時代からの知り合いで、仲が良かったものです。
仲のいい友人が結婚という知らせは私にとっても吉報で素直に嬉しく感じました。
しかし、当時の私にはどうしても1つ気になることがありました。
当時の私にお金がなかった、ということです。
東京で一人暮らしを始めたばかりの私にとってお金に余裕はなく、経済状態が苦しいときでした。
実家に帰るお金もないほどの状態です。
当然、結婚を祝えるほどの金銭的余裕はありませんでした。
礼服を持っていないのですが、買うお金もない。
もちろん祝い金を用意することもできなかった。
礼服を借りたり、祝い金を用意したり、交通費やらなにやらと、すべてを用意しようと思うと、5万円以上はかかることでしょう。
仲のいい友人が結婚するというのにもかかわらず、出席できないもどかしさに、私はとても落ち込みました。
大変に仲の良かった友人だっただけに出席したいが、出席できる余裕がありません。
「お金がないから出席できない」と言えず「仕事で行けない」という言い訳でその場をしのぐ自分に、また落ち込みます。
結婚式に出るために借金をすれば、今度は東京に戻ったときに借金に苦しみます。
なんとか出席したいものの、出席できる余裕はない。
私は、完全に落ち込みました。
結局そのことがきっかけで、以来、友人とは連絡を取りづらくなり、疎遠になってしまいました。
友人が結婚することがきっかけで、友人を失うというのは初めてのことでした。
その友人とは仲が良かっただけに、深く落ち込みます。
そのときに「結婚式とはなんだろう」と考えてしまいました。
「素直に祝いたいけど、なぜこんなにお金が必要なのか」と、何度も繰り返し念仏のように唱えていました。
結婚することになったため、仲のいい友人を祝福するどころか、縁を切ることになってしまった。
今では完全に連絡を取らなくなりました。
結婚式に出られなかったという理由と、嘘をついたという自分に苦しみ、余計に連絡を取りづらいのです。
こうした経験は、私だけでしょうか。
特に20代で結婚式に出席するのは、私に限らず皆さん、資金繰りに苦しいと思います。
「結婚式に出席するにもお金がかかる」と実感した経験でした。
もし、自分が結婚するときは、披露宴はやめようと考えました。
当時の私のように出席する側がお金に苦しむからです。
本当はお金が消えていくのがつらいけれど、無理に嬉しそうな顔をされるのもつらいです。
私が結婚式のマナーを真剣に考えるようになったのも、それからです。
同じ失敗を二度と繰り返したくないため、どうすればいいのかというマナーをあらかじめ知りたくなりました。
私の人生における最大の失敗の1つでした。
大きな失敗を犯してからでは遅いことを、痛切に感じました。
特に「冠婚葬祭」です。
人生に一度の結婚式や葬式など、間違いを犯してからでは取り返しがつきません。
それからというもの、私は失敗をしないようにあらかじめ冠婚葬祭におけるマナーを勉強するようになったのです。
皮肉にも親友を失ったことが、きっかけだったのです。
お付き合い、婚約を経て、めでたく結婚することが決まれば、問題は職場です。
まず必要なのは「上司に結婚を報告する」というマナーです。
部下より上司から先に報告することを忘れないようにしましょう。
結婚するという報告は、自分の職場の上司に、自分の口から直接報告します。
仕事を管理、監視、調整している上司としては、部下が結婚することとなれば、仕事の管理やスケジュールを見直してくれます。
上司は、結婚がいかに大変で大きなイベントであるかを知っています。
人生に一度の大きな晴れ舞台のためには、やはりかなりのストレスや準備に時間がかかることを知っています。
結婚する部下のために仕事を軽くしたり、スケジュールを見直したりしてくれることでしょう。
結婚することが正式に決まれば、仕事に大きな穴を開けないためにも、上司に早めに報告したほうがいいのです。
一時的ではありますが、特別に扱ってくれます。
結婚の準備に必要な多少の休暇、早退も、許可してもらいやすくなります。
結婚式の準備をする自分のためでもあり、仕事のためでもあるのです。
社会人ともなれば、友人の結婚式に招待されることがあります。
結婚式は、新郎新婦にとって人生の大イベントですから、出席する側も式を壊さないように気を使います。
そんな結婚式へ出席するときのマナーです。
まず「新郎新婦より派手な格好をしない」という基本マナーです。
仲のいい友人が結婚することになれば、あなたも気持ちが高ぶり、服装も派手になってしまいがちです。
しかし、結婚式での主役は新郎新婦です。
主役を目立たせるためにも、出席者は派手な服装を控えたほうがいいのです。
もちろん地味すぎる私服もNGです。
男性は、新郎にそっくりな黒いタキシードは控えたほうがいいでしょう。
通常の礼服に、シルバーのネクタイというお決まりの格好で十分です。
派手なデザインの服も結婚式という場ではふさわしくありません。
女性なら、まず真っ白の服は控えるようにしましょう。
白のドレス、白のワンピースなどです。
本来「白は花嫁が着る色」とされています。
真っ白な服を着ていると大変目立ちます。
新婦が着ている服と重なり、どちらが主役かわからなくなります。
目立ちすぎる服装は、注意が必要です。
職場の上司なら、部下が結婚をする際、スピーチを依頼されることがあります。
特に社内恋愛による結婚など、新郎も新婦も共通の上司の場合、頼まれる確率は高くなるでしょう。
披露宴でのスピーチでは、叱咤激励のスピーチをしてあげたいと思うかもしれません。
ただし、めでたい結婚披露宴では暗い話に要注意です。
結婚披露宴のスピーチでは、不幸な話を避けるようにしましょう。
たとえば、次のような話題は、スピーチで不適切です。
こうした暗い話をすると、会場が暗い雰囲気になり、新郎も新婦も気持ちが下がるでしょう。
悪気はなくても、気持ちのいい話題ではありません。
もちろんさらりと表面だけ触れるくらいならいいですが、詳しく話すのは避けるのが賢明です。
結婚披露宴は、幸せな2人の門出を祝うための宴会です。
出席する人は新郎新婦を祝福するのが役目ですから、スピーチでも明るく楽しい話をして、会場の雰囲気を盛り上げましょう。
スピーチに限らず、会場内での会話も不幸話は控えつつ、できるだけ明るく楽しい話題を選ぶようにします。
出席する人は、新郎新婦を明るく祝福するのが役目なのです。
結婚する2人には「結婚祝い金」を送ります。
結婚してからの生活も大変であり、金銭面で少しでも援助ができる意味で、祝い金を送ります。
また結婚式の費用に充ててもらうためでもあります。
祝い金には、一般的に3万円が相場です。
友人、知人、親族、また仕事の同僚・部下など、だいたい3万円が共通です。
2万円という人もいますが、みんなが3万円で送る中、1人だけ2万円の人は、大変目立ちます。
できれば、3万円が相場でしょう。
さらに兄弟・姉妹に限っては、自分が20代の場合は5万円となり、30代の場合は10万円となります。
ここでひとつ注意があります。
一般的に相場は3万円といいました。
しかし、特にお世話になっているからという理由で、もう少し多めに送りたいケースも出てくることでしょう。
だからとはいえ「4万円」は送ってはいけないのです。
また9万円も送ってはいけない祝い金とされています。
勘のいい人なら、理由はすぐぴんとくるはずです。
4は「死」を連想させ、9は「苦」を連想させてしまうからです。
2人を祝うための祝い金なのですから、不幸を連想させてしまう金額は避けたほうがいいのです。
偶数を避けることも忘れてはいけません。
偶数は「2で割り切れる」ため「割り切れる=別れる」ということを連想させてしまいます。
先にあげた2万円は控えたほうがいいという理由も、この偶数で割り切れる意味があるからです。
ただし偶数にも例外があります。
8万円は許されるケースが多いようです。
8は「末広がりで縁起がいい」ためです。
「8」という字が、無限を表す「∞」という字と重なります。
「2人の仲は永遠に続く」という縁起の良い数字なのです。
お祝い金を渡すときには、いくつかのマナーがあります。
まず、お祝い金についてですが、基本的に折り目のない新札にしましょう。
折り目が付いているお札だと「縁も折れてしまう」という意味があり、好ましくありません。
また裸のままで現金を渡すのは、厳禁です。
お祝い金は、入れるための専用の袋があります。
「祝儀袋」です。
現金を入れられる封筒なら何でもいいわけではなく、のし付きの縁起のよさを意識した専用の袋があるので、それに入れます。
コンビニに売っているので、それで十分です。
そこで終わらせてはいけません。
祝儀袋を、さらに「袱紗」と呼ばれる布に包みます。
私は社会人になるまで、このふくさと呼ばれるものがあることを知りませんでした。
ふくさを忘れている人が多いので、特にここは要注意です。
祝儀袋と見てすぐわかる形では目立ちます。
なぜふくさに包むのかというと、お祝い金をふくさに丁寧に包むことで、相手を思いやる気持ちを表現できるからです。
お祝いのときは、赤、ピンク、紫色のふくさを使います。
特に紫色は、慶弔ともに使える色なので便利です。
祝儀袋も、直接、新郎新婦に渡すのではありません。
式当日に、会場の受付に手渡しでOKです。
ここで、ふくさから祝儀袋を出して、受付に渡すのです。
手渡すときには、受付の方に「このたびはおめでとうございます。心ばかりのお祝いです。お納めください」と言えれば、完璧です。
友人や知人から、結婚式の案内状が届きます。
しかし、仕事やそのほかの諸事情により、出席できない場合があります。
そうした場合には、金額は「半額」から「3分の1」でもいいので、お祝い金を送るのがマナーです。
人生に一度の結婚というのに、何もお祝いを贈らないというのも冷たいものです。
心ばかりのお祝い金を送ることで、相手も喜んでくれることでしょう。
お祝い金は通常どおり、のし付きの祝儀袋に入れて、結婚式の1週間前までに届くようにします。
ふくさは、あってもなくてもかまいません。
たとえふくさで包んでいても、相手に失礼になることではありませんから大丈夫です。
迷ったときには、ふくさを選ぶようにしましょう。
より丁寧さを表現できます。
もちろん現金を送ることになるのですから「現金書留」を忘れないように注意しましょう。
その際も、折り目のない「新札」であることをお忘れなく。
結婚式は、普通の飲み集まりの招待とは異なります。
気持ちのこもった招待です。
披露宴の人数には、限りがあります。
その限りの中で「あなたにだけは、ぜひ、お越しいただきたい」という熱い思いが込められています。
あなたは数多くの人の中から、厳選されたのです。
結婚式の丁寧な招待状にも、多少なりともお金がかかっています。
結婚式に招待されれば、極力出席するのが、招待した側への礼儀です。
仕方ない場合を除いて、できるかぎり出席しましょう。
出席そのものが、新郎新婦を祝福していることになります。
社会人になると、知り合いが増えるため、結婚式に出席する機会が増えます。
しかし、同時に、悲しいことではありますが、葬式に出席する機会も増えます。
人として、死は避けることができない宿命です。
事故による突然の死もあることでしょう。
そんな葬式でも、いくつかのマナーがあります。
まずいちばん気をつけたいマナーは、服装です。
葬式のような弔事では、一般的に「露出の少ない黒い服装」がマナーです。
露出は、弔事ではタブーです。
男性は、短パンやタンクトップのような露出の多い服装は控えます。
たとえ真夏日に葬式があったとしても、気持ちはわかりますが、やはり露出を控えた黒の服装にするべきです。
社会人なら、基本的に黒の礼服に黒のネクタイです。
女性なら、キャミソール、ミニスカートは論外です。
アクセサリーも派手なアクセサリー、光沢のあるアクセサリー、二連になっているものは控えるようにしましょう。
1つだけ例外があります。
「真珠もの」です。
真珠ものは、涙を表現することになるので、葬儀の際は唯一許されています。
化粧も薄めにして、口紅やマニキュアの色も控えめにします。
男女ともにデパートで売られている通常の喪服を着用すれば、まず問題になることはありません。
ただし、人の死というのは突然です。
仕事中に、突然の訃報が入ることがあります。
その際はスーツ姿でもかまいませんから、すぐ通夜の会場へ向かうようにしましょう。
学生なら、学生服でもOKです。
どうしても明るい服や露出の多い服の場合は、一度帰宅して、着替えてからにしましょう。
突然の死の知らせがあると、誰もが驚きます。
それは人として当然のことですね。
同時に「なぜ亡くなったのか」という疑問も湧いてきます。
だからこそ、犯してしまいがちなマナー違反があります。
葬儀の場で、死因について話をするタブーです。
葬儀中に、人の死の理由を探るような会話は、タブーです。
「なぜ亡くなられたのか」
「事故なのか。病気なのか」
「なんという病気だったのか」
気になる気持ちはわかりますが、葬儀の場で遺族に直接尋ねるべきではありません。
気になる気持ちはあっても、抑えるようにしましょう。
悲しんでいる遺族を、さらに悲しませます。
参列している人間同士が、こそこそと「なぜ亡くなったのか。何があったのか」と話をするのも、控えるようにしましょう。
気持ちのいいことではありませんね。
葬儀が終わり、家に戻ってからにしましょう。
後日、知る程度でいいのです。
「香典」とは何か。
ご存じない方が多いので、わかりやすく説明します。
「香典」とは、わかりやすくいえば「お香の料金」ということです。
お香とは、お線香のことです。
葬儀では死者を弔うためにお線香をたきますが、その線香を参列者が持参するわけにはいきません。
突然の死であるにもかかわらずお線香を持参していると、準備が良すぎて、死を待っていたかのように思われるからです。
誤解を招く恐れがあるということです。
基本的に葬儀では、お線香は参列者が持参するのではなく、遺族が用意します。
「突然の死のために、お線香を用意できませんが、せめてお線香代だけでもお納めください」
こうした意味で、葬儀では「香典」を渡すことが習わしになっています。
そのほか、葬儀に必要な機材や準備費に充ててくださいという意味も込められています。
突然の友人知人の死では、驚きのほうが先行してしまい、つい香典を忘れがちになります。
しかし、社会人として葬儀では香典を用意するのは基本ですので、注意しましょう。
御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。
結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。
しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。
逆を言えば、葬式のような不祝儀では、香典は「折り目の付いたお札」が基本になります。
「香典には新札を入れてはいけない」というマナーがあります。
「突然の訃報連絡のため手持ちのお札しか用意できない」というニュアンスを折り目のあるお札に、込められているからです。
私たちが普段お財布に入れているお札は、どれも折り目の付いたお札ですね。
もし、新札を入れてしまえば「死ぬことがわかっていたので、あらかじめ用意していた」という失礼なニュアンスになります。
人によっては新札でもいいという考えの人もいますが、やはり年配者はまだまだ気にしている人が多いです。
特に不祝儀のような悲しいことでは、ささいなマナー違反も気になるものです。
もし手持ちのお金が新札しかなければ、自分でわざと新札を折って、折り目をつけましょう。
細かなマナーですが、ここまでできてこそ社会人です。
結婚式は、基本的なマナーさえ守っていれば、比較的難しいことはありません。
結婚式は、基本的に「見ているだけ」だからです。
よほどのマナー違反でないかぎりは、新郎新婦に迷惑はかかりません。
しかし、不祝儀ではそうはいかないのです。
特に、マナーに注意が必要なのは「祝儀」より「不祝儀」です。
葬儀では、参列者が献花をしたり、焼香をしたりと、体を動かす動作が多いものです。
それもちょっとした動作に大きな意味があり、あらかじめ知っておかなければ、ついやってしまいがちなマナーさえあります。
その筆頭に挙げられるのが「焼香の際に火を消すときのマナー」です。
亡くなった死者を弔うため、焼香します。
焼香には「粉末の線香(抹香)をつまんで行う形式」と「棒の線香を立てて行う形式」の2種類があります。
問題は「棒の線香を立てて行う形式」の際です。
私たちは普段、小さな火なら、口で息を吹きかけて消そうとします。
またそれが癖になっています。
癖になっているせいもあり、焼香の火を口で息を吹きかけて消そうとする人がいます。
これは良くありません。
「火を消す動作」は、息を吹きかけて消すのが普通ですが、不祝儀ではしてはいけません。
人の口から吐く息はけがれているため、仏様に向けてはいけない意味があるからです。
私も子どものころは、このマナーを知らず、よく親から叱られていました。
やってはいけないと聞かされると、余計にやりたくなってしまった子ども心を覚えています。
では、どう消すのかというと「手であおいで消す」のです。
手であおいでも風が弱いですから、火を消しにくいものです。
火をつける際に、あらかじめ火が大きくなりすぎないように注意が必要です。
うっかり犯してしまいがちなこのマナーを、しっかり守れるようになりましょう。
冠婚葬祭では「忌み言葉」と呼ばれる言葉があります。
不幸を連想させる、縁起の悪い言葉ということです。
「苦しむ」「つらい」という言葉は、聞いてのとおり気持ちの良い言葉ではありませんから使わないのは言うまでもありません。
悲しんでいる人に使わないようにします。
本当に難しいのは、私たちが普段から使っている当たり前の言葉にも、忌み言葉があるということです。
たとえば「切れる」という言葉です。
普段から私たちはよく使いますが、忌み言葉なのです。
なぜ不幸を連想させてしまうのかというと「切れる」は「縁が切れる」という不幸や離別を表現してしまうからです。
「散る」という言葉も忌み言葉です。
「散る」という言葉で「家族が散る」ということを連想させてしまうからです。
つまり「大切な人が亡くなる」「離婚してしまう」ということです。
「帰る」という当たり前に使っている言葉も、立派な忌み言葉です。
「せっかく結婚をして嫁いだ娘が実家に帰ってくる」、つまり「離婚する」という意味を表現してしまうからです。
「迷う」という言葉もあります。
「結婚をして人生に迷う」というよくない印象があります。
なんと難しいのでしょうか。
あらかじめ勉強していないと、つい使ってしまう言葉がたくさんありますね。
忌み言葉は、あらかじめ知っておくほうが無難です。
うっかり口にしてしまい、相手を不快にさせてからでは遅いのです。
冠婚葬祭で使ってはいけない言葉の代表に「忌み言葉」があります。
しかし、使ってはいけないのは、忌み言葉だけではなく、もう1つ大切な言葉もあります。
「重ね言葉」です。
「重ねる」というのは「繰り返される」という意味を持ちます。
慶事(結婚)でも、弔事(葬式)でも、繰り返されるということは良くありません。
重ね言葉も、冠婚葬祭では使わないことがマナーになっています。
しかし、忌み言葉と同じように、重ね言葉も普段から使っている言葉が多いため、難しいところです。
たとえば「返す返す」という言葉です。
「返す」という言葉が、二重に繰り返されていますので、重ね言葉です。
結婚が繰り返されるということは、離婚をするということです。
死別が繰り返されるということも、良くありません。
葬式では「返す返すも残念です」と遺族に対して、うっかり使いそうになりますね。
つい自然と使いそうになりますから、注意しましょう。
またこのほかにもこれらはすべて同じ言葉を重ねているので、注意です。
「ますます」
「しばしば」
「またまた」
「い良いよ」
「再三」
「これくらいいいじゃないか」と思われる言葉もありますね。
しかし、気にする人もいますから、気をつけましょう。
まれなケースですが「慶事と弔事が重なってしまう場合」があります。
つまり「結婚式と葬式が同じ日に行われる」ということです。
身内が結婚する日に、身内の葬式がある場合には、困ります。
どちらも大切な式ですから、どちらを優先させるべきか、迷ってしまいますね。
一応、形式としてマナーがあります。
基本的には「弔事を優先させるのがマナー」です。
もちろん慶事も大切です。
しかし、人が生きている慶事と、人の死である弔事では、死のほうが明らかに「重い」のです。
お祝いは、後日、個人的にお祝いができますね。
しかし、人の死については、絶対にあとからやり直すことはできません。
葬式は1回しか行われないし、また死が関係している弔事のほうが、さらに式としては重くなります。
突然弔事へ参加することになれば、すぐ新郎新婦に連絡をして「仕方ない事情で」と内容を曖昧にしておきます。
あえて、曖昧にしたほうがふさわしい場面があります。
「身内が亡くなったので突然ですが欠席します」
正直に言えば、新郎新婦の気持ちを暗くさせるでしょう。
あえて理由は濁すこともマナーです。
本当の理由は、式が終わって、後日伝えるようにしましょう。
仕事の仲間、あるいは取引先の人が「仕事中に倒れて入院した」という知らせを受けることがあります。
実は私も、職場の人間が仕事中に突然泡を吹いて倒れたことがありました。
大声で叫んでから倒れてしまいました。
けいれんを起こし、口からは泡を吹いています。
こういうことは、急に起こることです。
もちろん救急車を呼び、すぐ病院へ運ばれました。
大切な仲間の1人ですから、職場の誰しもが心配します。
だからとはいえ「じゃあ次の日にみんなでお見舞いに行こう」というのはNGです。
お見舞いに来られる側の立場になりましょう。
病で倒れて、体調を大きく崩しているから入院しています。
そんな体調が不安定な人のところへ、大勢がいきなり押し掛ければ、どうなるでしょうか。
余計に気を使わせ、さらに病状を悪化させてしまうことになりかねません。
こういう場合には、まず様子を見るのが礼儀なのです。
丁寧で早い対応が、逆効果になるというケースがあることを知っておきましょう。
「誰がいつお見舞いに行くか」ということを、職場の人で話し合います。
難しい会議まで開く必要はありません。
職場の人たちでお見舞いに行く代表者を選んで、入院して数日たってからお見舞いに行くようにします。
入院した次の日にいきなり大勢でお見舞いでは、まだまだ病状や体調に無理があります。
入院している人も、精神的に不安定です。
あえて数日間は時間を置きます。
体力、精神、病状などが回復してからというタイミングで、お見舞いに行くようにします。
その際も、代表者が数人でお見舞いに行く程度でいいのです。
あなたはお見舞いに行くとき、どんなものを持っていくでしょうか。
できるだけ患者が早く元気になるような明るい品物を持っていきたいものですね。
せめて花を見て、精神的に少しでも元気になってもらえれば、お見舞いに行った意味もあるでしょう。
そんなお見舞いの品物にも、ありがちなタブーがあります。
「植木鉢の花」です。
花とはいえ「植木鉢の花」を持っていく人がときどきいます。
たしかにきれいな花でも、実はNGです。
植木鉢の花の「根づく」というイメージが「寝付く」という意味を連想させ、お見舞いの品物として適切ではありません。
「病院に寝付いてください」「いつまでも退院しないでください」などと、誤解させる場合があります。
送る側がそういうつもりで贈ったわけではなくても、受け取った側がそのように受け止めてしまいかねません。
避けたほうが無難なのです。
次の花は、お見舞いには不適切とされています。
「美しいかどうか」を基準に考えるのではありません。
「不幸を連想させるかどうか」を基準に考えるのです。
まず「根づく」という意味のある植木鉢の花は、持っていってはいけない花の代表です。
しかし、そのほかにもタブーとされる花があります。
注意をして、持っていかないようにしましょう。
まず、キクは「仏花」とされています。
葬式に使われる花として有名です。
もうおわかりですね。
キクの花を贈ってしまうと「早く亡くなってください」「成仏してください」という悪い縁起になります。
次にツバキです。
ツバキは枯れたときに、首の部分が落ちてしまいます。
枯れるときに花や首が落ちる花は「死」をイメージさせてしまい、病状回復を目指す患者には不向きです。
バラもタブーです。
真っ赤だからです。
赤色は「血」をイメージさせてしまい、患者の気分を悪くさせる恐れがあるからです。
特に手術前の患者には、赤い花は絶対にNGです。
バラだけでなく、血を連想させる真っ赤な花は、すべてNGと考えていいでしょう。
ユリは縁起が悪いとされる理由は「うつむいているから」です。
元気のない人間を表現しているようです。
うつむいている花は、見ているとこちらまで元気がなくなります。
お見舞いには不向きなのです。
シクラメンは、シ(死)ク(苦)ラメンというよくない響きが含まれているからです。
そのほか「香りの強い花」にも気をつけましょう。
病室には、ほかにも患者さんがいます。
アレルギーを持った患者さんもいることでしょう。
香りの強い花は、アレルギーを持つ患者さんの迷惑になるかもしれないからです。
上記のバラやユリがNGとされる理由も、香りの強い花だからという意味もあります。
冠婚葬祭では「花」は数多く登場します。
結婚式、葬式、また友人の誕生日など、さまざまなところで登場します。
本当はすべてのマナーを知っていればいいのですが、なかなか素人には難しいものです。
花の縁起は、考え始めると切りがありません。
私の場合は、いつも花屋さんに相談するようにしています。
まず花を選ぶ目的を、花屋さんに伝えます。
たいていの場合、これだけで問題は解決されます。
たとえば、お見舞いに行くときには花屋さんに「お見舞いに行くのですが、良い花はありませんか」と伝えます。
すると「こうした花がいいですね」と適切な花を選んでくれます。
お花屋さんは、花の専門家です。
1日に数多くのお客さんの用途に合わせて花を選び、飾っている専門家です。
お見舞いに持っていってはいけない花も当然知っているはずです。
困ったときには花屋さんからの指示に従ったほうが間違いありません。
花選びに関して、プロとしてのアドバイスがもらえます。
お誕生日に贈る花も花屋さんのアドバイスはとても頼りになります。
「おばあちゃんの誕生日」
「孫の誕生日」
「いとこの誕生日」
「恋人の誕生日」
実に細かく、わがままな要望にも応えてくれ、適切に花を選び、飾ってくれます。
花屋さんは花選びに関してはプロです。
誰の誕生日という細かい要求にも、すぐ応えてくれます。
また余談ですが、私はいつもできるだけ年配者がいるお花屋さんを選んでいます。
若い店員さんは、まだ花に関する知識が乏しいことが考えられるため、アドバイスも乏しくなりがちです。
花選びにも、やはり経験がものをいう世界です。
具体的なアドバイス、選び方、装飾、色、大きさなど、経験を積んでいる人のほうがさらに間違いが少なくなります。
お見舞いのときに患者にかける言葉は、結婚式のスピーチと同じです。
縁起の悪い言葉、忌み言葉、不幸を連想させる言葉を使ってはいけないというところでは、共通しています。
私も入院した経験があります。
入院をして元気がないときには、普段使っているちょっとした縁起の悪い言葉も、いつも以上に暗く聞こえます。
お見舞いに行ったときの言葉遣いには、要注意です。
「やつれたね」
「顔色が悪いね」
「元気がないよ」
たとえ、その言葉が本当であったとしても、口にしてはいけません。
患者が落ち込むような言葉を避けて、元気になるような言葉をかけるようにしましょう。
患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいいです。
せっかくお見舞いに行って、患者を落ち込ませてしまうというのは本末転倒です。
「早く元気になってね」
「以前より顔色よくなったね」
「元気そうで良かった」
このときばかりは、嘘をついてもいいのです。
患者が元気になるような言葉をかけて、本当に元気になってもらいます。
「病は気から」と言います。
病を治すためにまず大切なことは「本人の気持ち」です。
少しでも元気に前向きに明るくなるような言葉をかけて気力を回復させることに、お見舞いの本当の意味があるのです。
お見舞いの際、長居も禁物です。
人によって、長く居続けることが患者を元気にさせることだと思っている人がいます。
その勘違いには早く気づいたほうがいいでしょう。
せっかくお見舞いに来てくれれば、患者もそれなりに気を使います。
短時間ならいいのです。
しかし、何時間も居座り続けるようなお見舞いは、逆に患者を疲れさせます。
なんとか患者に元気になってもらおうという気持ちが行きすぎ、いつまでも帰らないのはありがた迷惑なのです。
お中元、お歳暮の季節になれば、会社間で贈り物のやりとりが行われます。
その代表といえば、やはり「お中元」「お歳暮」です。
お得意先、取引先から、夏のお盆前にお中元をいただきます。
また年の暮れにはお歳暮をいただきます。
会社宛てに届いたものは会社が受け取りますから、当然、上司にもわかります。
問題は、個人に宛てた贈り物です。
個人に宛てた贈り物とはいえ、内緒にするのは良くありません。
取引先から個人で届いたお中元お歳暮は、基本的に上司にも報告するのがマナーです。
上司は、すぐお礼の電話を入れられます。
取引先と個人でやりとりをしていても「会社間のやりとり」であることを忘れてはいけません。
上司から「この取引先を対応しているのはあなただから報告しなくていい」という指示があれば、そのとおりにしてかまいません。
しかし、基本的には上司に報告です。
対応に迷ったときには、丁寧すぎる対応でかまいません。
お中元を贈れば、お歳暮も贈るのが基本です。
ときどき、お中元を贈ってお歳暮を贈らない人がいます。
またお中元は贈っていないのに、お歳暮は贈る人がいます。
お中元やお歳暮は、日頃の感謝を表現するのですから、片方だけでは不自然です。
お礼をしたり、しなかったりと態度がころころ変わるのは、おかしいですよね。
態度をはっきりさせることです。
お中元を贈れば、その年の暮れにもお歳暮を贈るようにしましょう。
またその際も、お中元のときと同水準の贈り物をお歳暮として贈ることです。
ランクが上がったり、下がったりと不安定な贈り物は「何か裏があるのでは」と相手に不要な考えをさせてしまいます。
夏にお中元を贈れば、年末にお歳暮を贈り、水準も保つというマナーを心がけましょう。
もし、あげていない相手から贈り物が届いた場合はどうすればいいのでしょうか。
基本的に、礼状を書いて返事をするくらいでかまいません。
もちろん返事として贈り物を贈ってもいいのですが、無理やりする必要まではありません。
相手の厚意なのですから、まず素直に受け取り、お礼だけはしっかりします。
お礼は「礼状」がベストです。
手書きで書いた礼状は、見える形で残りますし、何度も読み返せます。
会社への礼状は、社員で嬉しさを共有することもできます。
どうしても多忙な場合は「電話によるお礼」も良いでしょう。
もちろん本当は礼状がベストですが、仕方ない事情なら電話でもセーフです。
直接相手と話をすることで、素早く感謝を表現できます。
もちろん次回会ったときにも、お礼を言うようにしましょう。
お中元やお歳暮を贈ったときに「受け取れません」と拒否されるケースがあります。
「嫌われている」「失礼だ」と思うのは早合点です。
実は、お中元やお歳暮を贈ることや受け取ることができない正式なケースがあります。
政治関係です。
「賄賂」になってしまうからです。
賄賂とは、贈り物を贈って有利を得ようとする行為のことです。
政界では、票を集めるための贈り物のやりとりは厳禁です。
たとえそういう意味がなくてもいけません。
法律で禁止されています。
選挙による代表者の選出は公平に行わなければならないため、贈り物を贈ったり、受け取ったりするのはすべて違法になるのです。
また病院、学校、公務員、警察官でも同じです。
自分の身内にだけ特別扱いしてもらえるように、贈り物で好意を示すのは、やはりほかの人に不利になります。
公平を重んじる職種では、贈ることも受け取ることもできないのです。
法的に禁じられています。
贈り物を贈ることも受け取ることもできないからとはいえ「失礼だ」と考えるのは早合点です。
こうした事情があることをあらかじめ知っておきましょう。
1年の始まりといえば、年賀状です。
年の始まりには身内や友人間で年賀状を送るのが通例になっています。
仕事でも、特に大切なお得意先や取引先には、年賀状を送らないほうが珍しいくらいです。
そんな年賀状でも「損をする年賀状」と「得をする年賀状」の2種類があります。
「プリント印刷だけの年賀状」か「手書きも含まれた年賀状」かの違いです。
文章もすべてプリント印刷にした年賀状を見かけることがあります。
これは損をする年賀状です。
大量に印刷をしていることがわかり、自分のその1人だとわかるからです。
心も気持ちもこもっていない冷たい年賀状は、むしろ相手に失礼になりかねません。
さらにプリント印刷だけの年賀状を取引先に送ると、冷たい印象を与え、仕事に影響することもあります。
「手で書くのが面倒だったのだろうか」
相手をがっかりさせることは、自分が損をします。
そこで大切なのが「手書き」です。
大事なメッセージだけは、下手な字でもいいので、手書きを心がけるようにしましょう。
手書きの文字には、人の心をアナログで表現できる効果があります。
一生懸命に手で書いている姿が思い浮かび、ありがたい気持ちになります。
その温かさが、人間関係や仕事に良い影響を及ぼします。
住所氏名などの記載はプリント印刷でもいいですが、せめて大事な文章だけは手で書くようにしましょう。
年賀状は、元旦に届いてこそ意味があります。
新年早々の年賀状は、気持ちいいですね。
しかし、1月1日に思わぬ人から年賀状が届く場合があります。
「おや、こんな人から年賀状が届いている。急いで返事を書かなくちゃ!」
誰にでも、一度や二度は経験のあることです。
すぐ返事を書いて、郵便ポストに入れる分にはいいのです。
問題は「あとから書こう」と思っている場合です。
新年から仕事が入っていたり、用事があったりする場合は返事を書くのも後回しにしがちです。
あとからと考えると、人間は自然といつまでも書かないものです。
いつの間にか「松の内」を過ぎてしまうことがあります。
松の内とは、1月1日から7日までの7日間のことをいいます。
年賀とは、この松の内の期間を指しています。
年賀状は、その名のとおり、年賀にやりとりをする状です。
1月7日を越えるような年賀状は良くありません。
良い印象より、悪い印象が目立ち始めます。
私はたまに、年賀状の返事を1月10日くらいにいただくことがあります。
もちろん返事があるだけまだいいのですが、こんなに遅いと「この人は公私ともに時間にルーズなのかな」と残念に思います。
実際、仕事でやりとりする年賀状において、松の内を過ぎた年賀状はそう思われても不思議がありません。
松の内に届くように年賀状の返事を書くようにしましょう。
最初に「栄転」と「左遷」の違いについて説明します。
まず栄転とは、仕事の功績が職場で認められ、昇格に伴い仕事先も変わるということです。
「栄誉のある転勤」です。
もちろん喜ばしいことです。
その逆に「左遷」があります。
左遷とは、仕事で大きなミスを犯したため、前より低い地位になることです。
「降格に伴う転勤」です。
当然、喜ばしいことではありません。
取引先の担当者が、突然の転勤ということがあります。
もういなくなる人だからとはいえ、ほったらかしにするのは良くありません。
「有終の美」を飾る人こそ、社会人です。
最後でも、これまでお世話になった感謝を込めて贈り物をしたいですね。
取引先の担当者が、栄転のため転勤する場合があります。
そうした場合には「栄転祝い」を贈ります。
あらかじめ栄転だとわかっている場合には贈りやすいのです。
問題は転勤することがわかっていても、栄転か左遷かわからない場合です。
まれに左遷による転勤もあるため、判断には注意が必要です。
そうしたとき、良い贈り方があります。
「ご就任祝い」として贈ればいいのです。
ご就任という言葉には、栄転も左遷も両方で使える言葉です。
判断がつかない場合には、これが有効です。
左遷の可能性もあるため、のしは付けないで贈るようにしましょう。
これなら、わからない場合にも贈ることができます。
身内が亡くなれば、悲しみのために生活活動の一部を控えます。
身内がなくなったというのに、パーティーやお祝い事など明るいことをするのは、亡くなった人に対して失礼だからです。
年賀状は、喪中の相手には送らないのは、すでにご存じのマナーですね。
間違えやすいところがあります。
「喪中の人に対して、お中元とお歳暮を贈ってもいいかどうか」です。
正解から言うと、贈ってもかまいません。
大切なポイントは「めでたい」か「感謝」かの違いです。
そもそもお中元やお歳暮は「めでたい」という意味はありません。
あくまでも、日頃からお世話になっている人への「感謝」として贈るものです。
年賀状は新年を祝いますから「めでたい」意味があるためNGです。
お中元お歳暮は「感謝」という意味ですので大丈夫です。
贈り物はしていいのですが、もちろん派手な包装、めでたい水引などは控えるようにしましょう。
それらは「めでたい」という意味が含まれているためです。
また「暑中見舞い」「寒中見舞い」も、めでたい意味は含まれていませんから送ってもOKです。
喪中の相手に贈り物をする場合には「めでたい」か「感謝」かの違いに気をつければいいのです。