話がうまくなるための良い方法があります。
自分にとって「手本」を見つけることです。
先生でも、友人でも、テレビに出演している有名人でもかまいません。
話し上手になるための極意は、聞き上手になることです。
話が成立するということは、必ず聞き手がいます。
これは、テレビで例えることができます。
話すときには、できるだけ専門用語を使わないようにしましょう。
専門用語を使って話すと、聞き手は理解できなくなります。
私が友人に、パソコンの説明をしていたときのことです。
話し上手な人は、みんなにもわかる話題で話をします。
自分だけがわかる話では、楽しめるのは自分だけになり、周りのみんなは自慢話に聞こえます。
みんなの前で話をするときには、みんなに共通する話題で話しましょう。
話すときには、自分の話の速さで話すのではなく、相手の話す速さに合わせて話すことが大切です。
自分の速さで話す人は、相手のことを考えていない人です。
自分は話の内容をわかっていますから、処理しやすい話かもしれません。
話し上手になるためには、表現力が必要です。
言葉での表現力も大切ですが、もっと手っ取り早く、わかりやすく表現する方法があります。
身ぶり手ぶりです。
話すときには、雰囲気が大切です。
雰囲気が硬いと、面白い話も笑いにくくなります。
雰囲気が柔らかいと、面白くない話も面白いように聞こえてきます。
話し上手の人は、あらゆる手段を使って表現します。
伝える手段は、言葉だけではありません。
絵を使っても、十分に伝えることができます。
プロの演説家は、小声で話すというテクニックを使います。
大きい声で話せば強調できると思い込んでいる人は、初心者です。
大切なところを大きな声で話せばいいなら、大切なところほど、うるさい演説になります。
相手のことがわからないと、どんな話から始めればいいのか、わからないときがあります。
こんなときに、誰でも共通する、とっておきの話題があります。
「食」の話題です。
話し上手は雰囲気を大切にします。
みんなが楽しく会話するためには、明るい雰囲気にすると、会話が弾みやすくなります。
明るい雰囲気なら、メンバー同士が冗談を言ったりふざけ合ったりすることもあります。
何が言いたいのか、はっきりさせることが大切です。
話が終わって、何が言いたかったのかわからなかったというのは、面白くありません。
話には、必ず、結論があることが大切です。
結婚式では、仲人のスピーチは前置きから始まるのが定番です。
「今日はお日柄もよく、皆さんお忙しいところをわざわざお越しいただきまして、ありがとうございます」
ごく一般的な形式であり、丁寧な姿勢が感じられますね。
男性と女性とでは、話し方を変えるようにしましょう。
男性と女性とでは、どんな話し方が好まれるのか、多少違いが出てきます。
男性は、論理的な話が好きです。
話をうまくするために大切なことは「強調ができる」ということです。
そのためには、うまく言葉の意味を強めるテクニックを身につけましょう。
言葉の意味を強めるときに「沈黙」を使うと大変効果があります。
話し上手な人は、相手の気分を悪くさせるような話はしません。
話は、お互いが気分よくできることが理想的です。
しかし、相手の気分を害してしまう話題があります。
基本的なことですが、話をするときに、大切なことがあります。
話すときには、相手の目を見ることです。
話しているときに、相手の目を見ずに下を向いて話をされても、話よりその挙動不審な行動が気になります。
【まとめ】
会話では、自分だけがしゃべれば良いわけではありません。
会話は、みんなで楽しむものです。
話の奥を深めるためには、抽象的な話題から、具体的な話題にしていくとうまくいきます。
たとえば、食べ物の話をしていて、甘い食べ物の話題になったとします。
甘い食べ物は、抽象的です。
話し上手に共通することは、みんな姿勢が良いということです。
話しているときには、背筋をピシッと伸ばし、胸を張って、堂々と話していると、説得力があります。
ドイツの独裁者、ナチスのヒトラーは、演説のときは顔を前に向けて、胸を張り、いつも堂々としていました。
話し上手は、常に話の先を読んでいます。
いつもとっさの思いつきから話をしているのではなく、あらかじめネタを考えているのです。
どんな話をするのかわからないときは、話しながらネタを考えることが大切です。
「会話」とはいえ、これほど範囲が広いものはありません。
政治経済の話題、核開発の話題、宇宙の話題も、立派な会話が成り立ちます。
会話の範囲の広さに比べれば、テストの試験範囲なんて、なんと狭いことでしょう。
笑うときには、顔のしわは気にしないようにしましょう。
特に、年ごろの人は、顔のしわが気になるものです。
私も自分の顔のしわを、以前は気にしていました。
話し上手に共通することは、敬語が上手に話せるということです。
敬語は難しいとはいえ、車の運転技術のようなものです。
操ることができて、初めて安全運転ができるようになります。
会話を弾ませるには、お互いが興味を示している話題であることが大切です。
会話のところどころで、うまい質問をすると、もっと会話が弾みます。
質問をするということは「私は興味があるから質問します」という意思表示にもなります。
話術の名人と知られている徳川夢声は、話し方のポイントの1つにこうしたことを述べています。
「賛成ばかりの意見では、きちんとした対話はできない」
会話では、自分の意見を言わないといけないときがあります。
会話にも、地図をつくってしまうことが大切です。
今、自分が話のどの部分にいるのかを確認できるほうが、聞く人にとって頭の中を整理しやすくなります。
「まず1番目のコツは……、次に2番目のコツは、それから3番目のコツは……」
話し上手な人は、話をすべて言い切らない人です。
1つの話題にしても、本当に言い切ろうと思ったら、大変な時間がかかります。
できるだけ「無駄」を省き、大切なところだけを最小限で言うことが大切です。
相手のことを、しっかり名前で呼ぶことが大切です。
たとえ、相手が年下でも「お前」とか「あんた」と呼ぶのではなく、しっかり名前で呼ぶようにしましょう。
自分の名前を覚えていてくれると嬉しいものです。
今の会話を、次につなげることが大切です。
次への会話につながるように、会話の最後には、しっかりお礼をしましょう。
テニスの試合では、どちらが勝った負けたに関係なく、最後には必ず握手で終わります。
話がうまくなるための良い方法があります。
自分にとって「手本」を見つけることです。
先生でも、友人でも、テレビに出演している有名人でもかまいません。
「話をするのが上手だな」と思う人を、1人でいいから、見つけましょう。
手本を見つけたら、真似してしまいましょう。
真似をするのが、勉強です。
漫才師の世界では、師匠と弟子の師弟関係があります。
師匠は弟子に、ただひたすら師匠の漫才を見させることから始めます。
師匠の芸を盗ませるためです。
コツとは、自分が見つけて自分が試してみないと、本当に身につかないものです。
話し上手になるためには、話が上手な先生を見つけることから始めます。
話し上手になるための極意は、聞き上手になることです。
話が成立するということは、必ず聞き手がいます。
これは、テレビで例えることができます。
テレビ局は、好き勝手な番組を放送すればいいわけではありません。
きちんと視聴者が楽しんでみてくれる番組をつくるテレビ局が、良いテレビ局です。
どんな番組を喜んで見てくれているのかを、視聴者に聞く必要があります。
それが視聴率です。
話し上手になるためには、まず聞き手が楽しんで喜んでくれる、もっと話を聞きたいような話をすることが大切です。
話すためには、まず聞き手になり、耳を傾けることが必要なのです。
話すときには、できるだけ専門用語を使わないようにしましょう。
専門用語を使って話すと、聞き手は理解できなくなります。
私が友人に、パソコンの説明をしていたときのことです。
私は親切丁寧に説明しているつもりでした。
パソコンにはたくさんの専門用語があります。
LAN、ASP、データベース、バッチ処理、ジャンパーピン、BIOS。
bps、ブルートゥース、エンドユーザー、C++、IPアドレスなど。
このようにたくさんの専門用語を使って、説明していました。
友人は「そんなにたくさんの専門用語を使われたら、理解できないよ。もっと簡単に説明して」と言いました。
自分の知っている単語だからとはいえ、相手が知っているとは限りません。
難しい単語では、相手に話を理解してもらえなくなります。
話すときには、相手にもわかる言葉を使って話すことが大切なのです。
話し上手な人は、みんなにもわかる話題で話をします。
自分だけがわかる話では、楽しめるのは自分だけになり、周りのみんなは自慢話に聞こえます。
みんなの前で話をするときには、みんなに共通する話題で話しましょう。
私の友人で熱狂的なサッカー好きの友人がいます。
みんなが集まる飲み会で、サッカーの話になります。
いつもサッカーの話を聞かせてくれるのはいいのですが、話についていけません。
日本の選手だけでなく、フランスやイタリアの選手の名前になると、さっぱり理解できなくて、みんな話を聞いているだけです。
これでは、彼の1人演説になります。
私は、みんなが集まっているのだから、みんなにもわかる話なら、もっと楽しめたのにな、と思いました。
話をするときには、相手にもわかる話題を選びましょう。
相手もわかる、共通の話題なら、相手も楽しみながら話を聞くことができるのです。
話すときには、自分の話の速さで話すのではなく、相手の話す速さに合わせて話すことが大切です。
自分の速さで話す人は、相手のことを考えていない人です。
自分は話の内容をわかっていますから、処理しやすい話かもしれません。
しかし、初めて聞く人には、頭の中で理解しながら聞きますから、負担がかかります。
相手の頭の処理速度というのは、たいてい、話す速さでわかります。
早口の人は考える処理が速く、話すのが遅い人は考える処理の遅い人です。
友人で極端に話の速い人と遅い人がいます。
極端に速い人は、話につくことができません。
極端に遅い人は、話にいらいらしてしまいます。
自分が話すときには、相手の話の速さに合わせて話しましょう。
相手の話の速さが、相手の考える処理速度の速さでもあります。
話し上手な人は、相手の考える処理速度に合わせて話すことができる人なのです。
話し上手になるためには、表現力が必要です。
言葉での表現力も大切ですが、もっと手っ取り早く、わかりやすく表現する方法があります。
身ぶり手ぶりです。
言葉だけで話すと、口だけが動いています。
それに対して身ぶり手ぶりは、体全体を使って表現できます。
これは国境に関係なく、大きな表現力があります。
特に、漫才師の人たちが、上手です。
たとえば、漫才師の今いくよ・くるよさんは、体全体を使って表現します。
自分の持ち味の、細い体型と小太りの体型を組み合わせて、口でわからなければ体で表現します。
これは、わかりやすい。
見ている人すべて、その表現を理解でき、みんなが楽しめます。
話し上手になるために、身ぶり手ぶりや体全体を使って話をすると、表現力をつけることができるのです。
話すときには、雰囲気が大切です。
雰囲気が硬いと、面白い話も笑いにくくなります。
雰囲気が柔らかいと、面白くない話も面白いように聞こえてきます。
もちろん話すときには、雰囲気が柔らかいほうがいい。
テレビの収録前には「前座」があります。
収録を行う前に、まだ売れる前の芸人さんにコントをしてもらい、お客さんの雰囲気を柔らかくしてもらうそうです。
話す雰囲気を柔らかくするために、簡単なコツは、笑いです。
アメリカでは、プレゼンの始めには、まず軽いジョークから始まります。
お堅い雰囲気では、良い企画も通らなくなってしまうからです。
話をうまく盛り上げるためには、雰囲気を柔らかくほぐしましょう。
ほぐすために、ただ軽いジョークでみんなに笑ってもらうだけでいいのです。
話し上手の人は、あらゆる手段を使って表現します。
伝える手段は、言葉だけではありません。
絵を使っても、十分に伝えることができます。
話題によっては、絵のほうがわかりやすく理解できる場合さえあります。
話し上手の人は、絵を使ってうまく表現できる人です。
言葉を聞いただけでは、なかなかわかりづらく、理解できないところは、絵を使って表現しましょう。
絵を使って話をすると、聞くほうはとてもわかりやすいです。
たとえば、車の設計図を、言葉を使って伝えようとしても、日が暮れます。
そんなときこそ、絵を使い、話をすることで、ビジュアル的に理解できるのです。
「百聞は一見にしかず」です。
きれいな絵を描く必要はありません。
相手にわかりやすければ、うまく話を進めていくためには、絵を使って表現すると、うまくいくのです。
プロの演説家は、小声で話すというテクニックを使います。
大きい声で話せば強調できると思い込んでいる人は、初心者です。
大切なところを大きな声で話せばいいなら、大切なところほど、うるさい演説になります。
プロの演説家は、小声のほうが強調できることを知っています。
話の要所要所で、聞こえるか聞こえないかくらいの声を使うことで、聞き手の集中をかき立てることができます。
私が中学生のころ、面白い話で笑わせてくれる先生がいました。
ときどきその先生は、面白いところに限って、小さな声で話します。
うっかりしていた私は、聞き損ないました。
周りのみんなは、大笑いしています。
私は、先生がなんと言ったのか、気になって落ち着きません。
それで隣の席の子に「今、先生は何て言ったの?」と聞いたのです。
小さな声で話すことで「ここだけの話」というようなニュアンスが伝わります。
これが聞き手に集中力を与えるのです。
ひそひそ話をしていると、何を話しているのか気になります。
話し上手になるためには、大切なところほど小さな声で大きく強調しましょう。
大切なところは、大きい声で話せば良いわけではないのです。
相手のことがわからないと、どんな話から始めればいいのか、わからないときがあります。
こんなときに、誰でも共通する、とっておきの話題があります。
「食」の話題です。
食べることは、人間の3大欲の1つです。
生まれてきて、いまだ「食べる」ことを経験したことのない人はいません。
「食べる」を経験したことがない人は、もう死んでいます。
生きている人なら、誰でも共通する話題は「食べ物」「食事」の話題なのです。
これは、世界に共通する話題でもあります。
私はいつも英会話で話題に困ったときは、食べ物の話をすることにしています。
ほかの国の人と話をするときにも、やはり話題に困るものです。
相手が誰だろうが、世界中の人が、食べることなら経験したことがあります。
極端な話「水」さえも話題になります。
きれいな水、おいしい水、水のトラブル、水の効果など、単なる水とはいえ話題が広がります。
「食」に関する話題は、基本的な話題であり、話の広がるテーマなのです。
話し上手は雰囲気を大切にします。
みんなが楽しく会話するためには、明るい雰囲気にすると、会話が弾みやすくなります。
明るい雰囲気なら、メンバー同士が冗談を言ったりふざけ合ったりすることもあります。
「つまらない冗談」というものがあります。
センスのない中年が言う冗談のことです。
話し上手な人は、つまらない冗談にも笑ってくれます。
つまらない冗談で場が白けてしまっては、あとから明るい雰囲気を取り戻すのに時間がかかることを知っているからです。
これは、芸能人の明石家さんまさんが上手です。
さんまさんを中心にメンバーが集まり、メンバーの1人が面白くない冗談を口にしてしまうことがあります。
人間ですから、話が滑ってしまうこともあるでしょう。
そんなとき、さんまさんは明るくフォローします。
話が途切れないように、さんまさんも笑って雰囲気を大切にします。
話し上手な人は、雰囲気を壊さないために、つまらない冗談にも笑ってくれる優しい人なのです。
何が言いたいのか、はっきりさせることが大切です。
話が終わって、何が言いたかったのかわからなかったというのは、面白くありません。
話には、必ず、結論があることが大切です。
漫才師の話には、必ず笑える結末があります。
笑える結末があるからこそ、すっきりとした気持ちになり、話の後味が良くなります。
「これが言いたかったんだ」という結論を早く話すことで、言いたいことを早く伝えることができます。
早く伝えたほうが、印象にも深く残ります。
話し上手は、言いたい結論をはっきりさせることのできる人なのです。
結婚式では、仲人のスピーチは前置きから始まるのが定番です。
「今日はお日柄もよく、皆さんお忙しいところをわざわざお越しいただきまして、ありがとうございます」
ごく一般的な形式であり、丁寧な姿勢が感じられますね。
しかし、あまりに前置きが長すぎると、話は別です。
前置きが5分も10分も続いて、なかなか本題に入らないと、あくびが出ます。
長ければ長いほど、退屈な雰囲気が漂い始めます。
前置きはいいから、さっさと終わってほしいというのが、聞いている人の本音です。
聞いてもらいたい話も、聞いてもらえなくなるのです。
聞き手を退屈させないことが大切です。
面白く話をするためには、聞き手の興味を引かせてから、話を始めてみましょう。
面白い話には「興味を引かせる工夫」があります。
わくわくとした感覚です。
最初に興味が湧く雰囲気をつくれば、聞き手の注意を引くことができるため、話をしっかり聞いてもらえるようになります。
もちろんできるだけ、節度を守った、品のある興味の引き方が大切です。
たとえば、うまい仲人は、いきなり最初は興味を引かせるアプローチをします。
「ご結婚おめでとうございます。今日はお2人にぜひ聞いていただきたいお話があります。きっと皆さんの役にも立つはずです」
いかがでしょうか。
「どんな話が始まるのだろうか」と気になり、続きが気になるのではないでしょうか。
新郎新婦だけでなく、会場にいる人全員の注意も集めることができます。
しっかり聞いてもらえることで、話もよく伝わりやすくなります。
結果として、印象深くて面白いスピーチになるに違いありません。
面白いから興味が湧くというより、興味を引かせる工夫があるから、面白くなるのです。
男性と女性とでは、話し方を変えるようにしましょう。
男性と女性とでは、どんな話し方が好まれるのか、多少違いが出てきます。
男性は、論理的な話が好きです。
「○○だから、○○になるんだよ」
「○○を知ってる? ○○というのは、○○ということなんだ」
こうした論理的な話が、男性は大好きです。
話につじつまがあっていないと、納得できないのが男性の脳です。
それに対して、女性は感情的な話が大好きです。
「ハワイの青空は、とてもきれい。行ってみたい!」
「かわいい花を買って部屋に飾ったら、雰囲気が良くなったよ」
こうした気持ちを中心とした話で、盛り上がります。
本人が気分よく感じたことを言葉で表現するのが特徴です。
たとえば、映画をカップルで見に行ったときに、見終わってこんな会話が繰り広げられます。
女「主演の男優、すごくかっこ良かったね」。
男「そうだね。あの映画は、100億円もかかっているから、あのくらいかっこよく映るのも普通だよ」。
女「監督さんのほかの作品もSFチックなつくりになっていて、すごいなって思うんだけどな」。
男「あの監督も高齢だから、そのうちほかの監督に抜かれてしまうよ」。
会話が噛み合っているようで、噛み合っていないことに気づきましたか。
白けた会話になりがちです。
こんなときは、男性が女性に合わせるか、女性が男性に合わせて話をするとうまくいきます。
話し上手になるためには、相手の性別を考えて、話ができる人なのです。
話をうまくするために大切なことは「強調ができる」ということです。
そのためには、うまく言葉の意味を強めるテクニックを身につけましょう。
言葉の意味を強めるときに「沈黙」を使うと大変効果があります。
たとえば普通の日常会話で、こんな会話があったときです。
「今日、友人の家に突然遊びに行ったら、……(沈黙)、もう引っ越しした後で、いなかったんだ」
この「……」がポイントです。
この沈黙が聞き手の興味を、一気にかき立てる効果があります。
この沈黙には、驚きの意味にも取れるし、言いたくない意味にも取れるし、気まずいことだという意味にも取れます。
何も言わない沈黙の「……」ほど、意味深い言葉はありません。
ときどき会話の最中に、強調の意味として「……」という沈黙を入れると、話にリズムがついて面白くなります。
聞き手の興味をうまく引き寄せながらの会話ができるのです。
話し上手な人は、相手の気分を悪くさせるような話はしません。
話は、お互いが気分よくできることが理想的です。
しかし、相手の気分を害してしまう話題があります。
「プライバシー」です。
プライバシーに関係していることは、話に触れないようにしましょう。
相手のプライバシーは、繊細です。
相手が言いたくないこと、話したくないこと、聞かれたくないことです。
私も以前、プライバシーをしつこく聞いてくる人に気分を悪くしてしまったことがあります。
ただし、自分からプライバシーを話す場合は別です。
自分からプライバシーを話題にするときには、自分がそういう気分になっています。
しかし、そうでないかぎりは、こちらから相手のプライバシーに関わる話題を出すのは、相手の気分を悪くさせてしまいます。
たとえ気になって聞きたくても、聞くことを控えましょう。
基本的なことですが、話をするときに、大切なことがあります。
話すときには、相手の目を見ることです。
話しているときに、相手の目を見ずに下を向いて話をされても、話よりその挙動不審な行動が気になります。
しっかり相手の目を見て話すと、説得力が生まれますし、なにより自然なことです。
逆に、目を見すぎてしまうと、これも見られているほうは居心地が悪いです。
適当に目から視線を外しながら、目を見るようにしましょう。
話の奥を深めるためには、抽象的な話題から、具体的な話題にしていくとうまくいきます。
たとえば、食べ物の話をしていて、甘い食べ物の話題になったとします。
甘い食べ物は、抽象的です。
甘い食べ物といってもたくさんありますから、返事に困ってしまいます。
ここから具体的な甘い食べ物へと話を進めていくと、会話が盛り上がります。
たとえば「チョコレートパフェが好きだ」という話題に行き着いたとします。
チョコレートパフェは、具体的な答えです。
さらに話を進めていくと、チョコレートパフェの種類、大きさ、値段などの話題に広がります。
相手の好きな食べ物なら詳しく知っていますから、何か答えが返ってきます。
キャッチボールをしていくと、話をうまく進めることができるのです。
話し上手に共通することは、みんな姿勢が良いということです。
話しているときには、背筋をピシッと伸ばし、胸を張って、堂々と話していると、説得力があります。
ドイツの独裁者、ナチスのヒトラーは、演説のときは顔を前に向けて、胸を張り、いつも堂々としていました。
つまり、姿勢がいいのです。
ビジネスの世界でもそうですが、姿勢が良い人から話を聞くと、説得力があります。
「あんなに堂々と話しているからには、間違いないのだろう」
そう思ってしまうのです。
話し上手になるためには、姿勢を正しましょう。
姿勢がよければ、それだけで話に説得力が生まれるのです。
話し上手は、常に話の先を読んでいます。
いつもとっさの思いつきから話をしているのではなく、あらかじめネタを考えているのです。
どんな話をするのかわからないときは、話しながらネタを考えることが大切です。
話しながらネタを考えることなんて、難しいことだと思っていませんか。
そんなことはありません。
特定の人だけができる技ではなく、あるコツをつかめば、簡単に話しながらネタを考えることができます。
知らないふりをすればいいのです。
相手がある話題を出してきたことに、あなたはそれについて詳しく知っているとします。
しかし「それ、知ってるよ」とあえて言わず「初めて聞いたよ。どんな感じなの」と聞くのです。
もちろんあなたの知っていることですから、相手が話すことに簡単についていけます。
話の先を予想できるのです。
その「話の先を予想する」が「話しながらネタを考える」ということです。
自分の知っていることだからとはいえ自分だけが話していると、ただの自慢話に聞こえます。
話しながらネタを考えるには、知らないふりをすればいいだけだったのです。
「会話」とはいえ、これほど範囲が広いものはありません。
政治経済の話題、核開発の話題、宇宙の話題も、立派な会話が成り立ちます。
会話の範囲の広さに比べれば、テストの試験範囲なんて、なんと狭いことでしょう。
話し上手な人は、すべての話にネタを持ち、興味があるわけではありません。
人間ですから、ネタの範囲や興味の範囲も限られているはずです。
会話をしていると、まったくついていけない話題もあるでしょう。
話し上手は、そんなときにうまく話をするコツを知っています。
話をなんとか自分に結びつけるのです。
たとえばイタリア旅行の話題になったとします。
イタリアに行ったことのある人なら、体験がありますから話ができます。
しかし、旅行をしたことがない人には、何があるのか、どのようなところなのかがわからないものです。
そんなイタリア旅行の話題でも、自分に結びつけて話をしてみましょう。
イタリア旅行へ行ったことがなければ、いつか自分がイタリア旅行へ行くときのアドバイスを求めてみるだけでも会話になります。
イタリアに行ったことがなくても、通貨の話を聞いてみるだけで、自分の知っている日本の硬貨と比較できる会話を引き出せます。
自分の興味を刺激するために、自分に結びつけて会話をするのです。
自分の興味ない話題でも、自分と結びつけてみることで、会話は止まらなくなるのです。
笑うときには、顔のしわは気にしないようにしましょう。
特に、年ごろの人は、顔のしわが気になるものです。
私も自分の顔のしわを、以前は気にしていました。
だから昔は、笑うときには表情も少なめでした。
しわになるのを恐れて、笑うのをぐっと我慢していたのです。
あるときから、しわを気にするのをやめました。
しわが気になると悩んでいると、心から笑いたいときに笑えなくなってしまうのです。
これは本当につらい。
人生、笑いを我慢してまでしわのほうが大切なのかと考えた結果、しわのせいで笑いを我慢するのはやめました。
今では、結構豪快に笑うことができています。
しわは年とともに増えていくことは当たり前ですから、逆らうのをやめましょう。
逆らえば逆らうほど、違う別の部分を失っていくのです。
話し上手に共通することは、敬語が上手に話せるということです。
敬語は難しいとはいえ、車の運転技術のようなものです。
操ることができて、初めて安全運転ができるようになります。
敬語がうまく話せなければ、人間関係もうまく操ることが難しくなります。
自分は話し下手だと思っている人は、敬語が苦手なだけの人かもしれません。
私が車の免許を取るときに、同じ同期で入ってきた女の子がいました。
初対面の人ですから、相手の年齢、どんな仕事をしているのか、どのような性格なのか、もちろん知りません。
こういうときは、まず相手に失礼にならないよう、無難に敬語から話しかけるのがマナーです。
私が敬語で話しかけると、彼女は砕けた口調で返事をしました。
私はそれで彼女が年下だとわかりました。
教習所の教官にも、砕けた口調で話す様子には驚きました。
校長先生にも砕けた口調で話す様子は、隣で聞いていても、違和感がありました。
私は彼女と同期で入り、車の免許を取るまでの間、彼女の口から敬語を聞くことがありませんでした。
車の運転では急カーブ、上り坂、下り坂、縦列駐車などがあります。
それらをきちんと操ることができるように、教習場内で基本的な運転を練習して、技術を習得します。
会話のときも同じです。
会話をするときには、同世代だけではなく、年上年下、いろいろな人がいます。
それぞれの人と話ができるように敬語を使いこなせるようになることが大切です。
会話を弾ませるには、お互いが興味を示している話題であることが大切です。
会話のところどころで、うまい質問をすると、もっと会話が弾みます。
質問をするということは「私は興味があるから質問します」という意思表示にもなります。
相手もどんどん心を開いてくれます。
会話を弾ませるには、質問するだけでいいのです。
質問をするときには「ど」の付く質問をするのがコツです。
どのような、どこで、どう、どれが。
「ど」の付く質問をすると、相手は「はい、いいえ」で答えることができません。
詳しく話をしなければならない質問です。
だからいいのです。
詳しく話をしてくれるほど、こちらも相手のことが次第にわかってきます。
どんな人で、どんな性格か、どんな好みなのか。
こちらも話題を選びやすくなり、さらに会話がしやすくなります。
この好循環になると、後は自然に話が進み始めます。
会話を弾ませたいなと思ったら、相手に「ど」の付く質問をするだけでいいのです。
話術の名人と知られている徳川夢声は、話し方のポイントの1つにこうしたことを述べています。
「賛成ばかりの意見では、きちんとした対話はできない」
会話では、自分の意見を言わないといけないときがあります。
意見は誰かからの受け売りで答えるのではなく、自分が自分で考えた答えで答えることが大切です。
ときどき、雰囲気を壊さないようにと、みんなと同じ意見を言う人がいます。
雰囲気を壊さないことは、たしかに大切です。
しかし、自分の意見ではなく、いつも他人に合わせてしまうのは、その人は自分で考えることができない人だと思われます。
自分の答えが、たまたまみんなと同じであるならいいのです。
大切なことは「答えに理由がある」ことです。
みんなと同じ意見をいうのではなく、自分が思うことなら、必ず「理由」があるはずです。
「理由」があれば、堂々と意見を述べていいのです。
賛成ばかりでは、対話になりません。
会話は受け売りの答えではなく、自分の答えで答えることが大切なのです。
会話にも、地図をつくってしまうことが大切です。
今、自分が話のどの部分にいるのかを確認できるほうが、聞く人にとって頭の中を整理しやすくなります。
「まず1番目のコツは……、次に2番目のコツは、それから3番目のコツは……」
と言っていると、聞いているほうは「いくつまであるんだ?」と思い、ストレスになります。
会話で言いたいことが複数あるときには、初めにいくつあるのかを言っておくことが大切です。
たとえば、紹介するコツが複数ある場合は「5つ、コツがあります」と最初に伝えておくといい。
すると聞いている人は、楽になります。
「今は3番目の話だから、あと2つある」と、聞き手の頭の中に地図が出来上がり、現在位置を確認できるのです。
話したいことが、複数あるときには、いくつあるのかを最初に言っておきましょう。
それだけで聞き手の頭の中に、地図ができるのです。
話し上手な人は、話をすべて言い切らない人です。
1つの話題にしても、本当に言い切ろうと思ったら、大変な時間がかかります。
できるだけ「無駄」を省き、大切なところだけを最小限で言うことが大切です。
1から10までを全部言うのではなく、大切な部分だけを言いましょう。
そうすると、話と話の間に隙間ができます。
先ほどの1から10でも、大切なところを1、4、7、9と4つにまとめたとします。
4と7の間には、5と6が抜けています。
ここで大切なことは、実際に5と6がわかっていなくても、話の流れで聞き手は想像ができるということです。
5と6は話していないため、実際は聞いている側の想像になってしまいますが、そうすることで話をすべて補うことができるのです。
話を短く大切なところだけをまとめ、なおかつすべてを語ることができることは、理想的です。
話を言い切らないことで、言い切ることができるのです。
相手のことを、しっかり名前で呼ぶことが大切です。
たとえ、相手が年下でも「お前」とか「あんた」と呼ぶのではなく、しっかり名前で呼ぶようにしましょう。
自分の名前を覚えていてくれると嬉しいものです。
会話の中に自分の名前が出てくると、自分の話題が出てきているような感じがして、話を聞く態度が真剣になります。
相手のことをきちんと名前で呼ぶだけで、話を聞く態度が全然違ってくるのです。
今の会話を、次につなげることが大切です。
次への会話につながるように、会話の最後には、しっかりお礼をしましょう。
テニスの試合では、どちらが勝った負けたに関係なく、最後には必ず握手で終わります。
「一緒にプレーができて良かった。ありがとう。また一緒にプレーしましょう」の意味が込められています。
普段の会話でもそうです。
話が終わったら「楽しかったよ。ありがとうね。また話そうね」と一言があると、相手の受ける印象は違ってきます。
「ありがとう」と言われると「また会いたいな。また話したいな」と思います。
今の会話を、次の会話へつなげるのです。
最後に「ありがとう」と言える人は、話を気持ちよく終えることができます。
お礼が、今の会話を次の会話につなげる橋になります。