ビジネスで成功している人は、必ず時代の先を読んでいます。
時代の先を読めたから、ビジネスで成功しました。
会社を経営する社長なら「時代の先を読むのが仕事」と言っても過言ではありません。
時代を読むときに必要とされるのは「現状の把握」です。
まずはここからです。
今の状態を知ることなしに、未来の状態を正確に予想することもできません。
未来を知るためには、現状についてしっかり把握することから始まります。
今の状態を知り、どういう方向へ向かって進んでいるのかがわかれば、おのずからやってくるであろう未来の姿が見えてきます。
しかし、できるようになるのは「幅広い情報収集」が大前提です。
時代の先を読もうと思ってまず飛びつくのは、マスメディアからの情報です。
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など、数多くの情報が飛び込んできます。
時事や政治経済のニュースは、特になくてはならない情報です。
一つひとつの記事を丁寧に読むのは、時間も体力も必要です。
真面目なのは結構ですが、時間がかかりすぎるため現実的ではありません。
そこで、ニュースをまとめた記事を活用します。
「毎日忙しくて、新聞を読む暇さえない」
どうしても忙しくて情報を収集する時間がないときに、いい方法があります。
1週間分の主要な記事をまとめてわかりやすく要約した「週刊ダイジェスト」を利用します。
1990年代後半、女子高校生の間で「ルーズソックス」が大はやりしました。
通常のソックスは足のラインに沿ったものですが、ルーズソックスはその名のとおり、足のラインより大きいためたるんでいます。
一見すると、かっこ悪いと感じます。
「全米が泣いた映画」
「話題のベストセラー」
「人気、急上昇中のタレント」
あなたは、電車の中で何をしているタイプですか。
もし、目的地に着くまでぼんやりしているのだとしたら、もったいないことです。
電車の中は、時代の流れを読むための情報があふれている場所です。
時代を読むのは、店の「中」より「外」です。
特に入り口付近は注目です。
入り口付近は、大変目立つ場所です。
「ベストセラーなんて、どうせ単なるブームに決まっている」
ベストセラーを軽く見ている人を、ときどき見かけます。
ロングセラーのように長期にわたって売れているものは、長い販売実績があるため、内容についても信用ができます。
1つ、時代の先を読むために、わかっているキーワードがあります。
歴史は「人の感情がつくり出している」という事実です。
これまでの過去を振り返れば、はっきりわかります。
過去の歴史を振り返ると、時代の先を読みやすいヒントがあります。
いい例として挙げれば、十返舎一九という人が書いた『東海道中膝栗毛』という旅物語です。
弥次郎兵衛と喜多八の2人が、東海道に沿って江戸から始まり、伊勢神宮・京都・大阪を旅する珍道中記です。
今の社会は、大人たちが働いて成り立っています。
成人した大人たちが、さまざまな分野で実績を挙げて、より良い商品やサービスが生まれています。
社会を支えているのは、もちろん大人たちが主役です。
現代社会の主役は、大人たちです。
しかし、どんな大人たちも、いずれ現役を引退する日がやってきます。
人はみんな、例外なく年を取るからです。
私は休日には、よく都会の町をぶらぶらしています。
三軒茶屋に住んでいて、渋谷に近いので何か刺激がないかなとぶらぶらします。
もちろん用事があって出かけることもありますが、意味もなく、街の一角をぐるぐると観光します。
時代を予想するためには、いつもアンテナをできるだけ広げておくことが大切です。
できるだけ異分野で幅広く情報を収集することは、時代の流れを感じるために必要です。
特に経験しておきたいことがあります。
あなたは情報収集のために、どのような手段を使っていますか。
自分から企業に行って、代表者から話を聞いたり、工場を訪問したりしている人は少ないことでしょう。
自分が情報を集めるのは現実的ではありません。
テレビのコマーシャルが流れ始めると、何をしていますか。
コマーシャルが始まると、急いでトイレに向かっている人。
ほかに面白い番組がないか、チャンネルを変える人。
デパートに出かけたときに、店内を歩けばいくつかのショーウインドーを目にします。
スタイルのいいマネキンに、最新のファッションや売れ筋の洋服が着せられています。
特にデパートではたくさんのお店が集まっているため、数多くのショーウインドーを目にすることになるでしょう。
世の中には「必要とされるものが残り、必要とされないものは消える」という法則が働いています。
多くの人々から必要とされれば存続できますが、必要とされなくなったら行き場を失います。
まず、この基本を押さえたうえで、次の話を聞いてください。
あなたの3年後の自分を想像してみましょう。
どんな自分になっていると思いますか。
答えを見つけるヒントがあります。
私が高校時代、歴史を勉強していたときのことです。
歴史が好きで、日本史だけでなく世界史も一緒に勉強していました。
過去は、事件の連続です。
人間は、親族内では似たような行動パターンを取るものです。
私は、妹と似ている部分が多くあります。
基本的な考え方や行動パターンは、私と妹はそっくりです。
あなたが、自分より10歳年下の人と、これからの時代がどうなるのかを予想をし合ってみましょう。
おそらく年上のあなたのほうが、より正確に新時代の予想ができることでしょう。
できるだけ具体的な例を挙げて、うまく説明できるはずです。
ある日、私は町内の祭りに参加して遊歩道を歩いていたときのことです。
ふと、ずいぶん長い行列ができている屋台を見つけました。
ほかの屋台はすいているのに、その1件だけ長蛇の列です。
私は、予言者ではありません。
しかし、人と話をしているとき、その人の未来が、ふっと目に浮かぶことがあります。
私の経験と勘です。
競争の世界では、誰かがいちばんです。
1番は、1つだけです。
トップを走っていて、その後を追いかけているという状態です。
「土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える」
これは自然の法則です。
自然淘汰です。
世の中は、日々便利な物が増えています。
便利な物が増えているというのは確実です。
指1本で火が付くライターが発明されました。
ビジネスで成功している人は、必ず時代の先を読んでいます。
時代の先を読めたから、ビジネスで成功しました。
会社を経営する社長なら「時代の先を読むのが仕事」と言っても過言ではありません。
「人々が求めていることは何か」
「これからどんな時代へと変わるのか」
「次の時代には、どんな商品やサービスがヒットするのか」
これからやってくる時代を読んで、売れるであろう商品やサービスを前もって準備しておきます。
先を読んで準備したからこそ、商品が大ヒットして、ビジネスで成功するチャンスをつかめます。
言うまでもなく、先の時代を読み、準備ができている会社は必ず商売が繁盛します。
経営者のみならず、会社員にとっても大切です。
たとえば、将来、人気が出るであろう資格は何かと考えます。
「これから少子化・高齢化の時代がくるであろう。福祉関係の資格の要望が増えるはずだ」
そういうことを予想したうえで福祉関係の資格を取れば、職に苦労することはないはずです。
多くの人から必要とされることでしょう。
「これからは国際化の時代になる。これまでより英語力が要求されるであろう」
そういうことが予想できれば、英語関係の資格に波がやってくることが予測できます。
稼ぎやすい資格を目指せます。
人気が出る資格が事実ヒットすれば、仕事にも困らず、お金も稼ぎやすくなるでしょう。
ビジネスだけではありません。
仕事をしていない人にとって、時代の予想は必要です。
たとえば、あなたが結婚をして、子どもが生まれたとします。
「その子どもが大人になるころには、どんな時代になっているのか」
「その時代のために、親として、してやれることは何か」
こうしたことは、時代を読んでおかないと行動できません。
子どものためと思えば、時代の成り行きにも関心が出てきます。
すべての人にとって、時代の先を読むことが必要です。
これから来るであろう時代のために、準備をしっかり読むことが必要です。
それらがわかれば、あらかじめ来るであろう災難を最小限に食い止めたり、逆にビジネスをつかむチャンスに変えたりできます。
先を読むというのは、それだけ大切なのです。
時代を読むときに必要とされるのは「現状の把握」です。
まずはここからです。
今の状態を知ることなしに、未来の状態を正確に予想することもできません。
現在の状態を知り、どの方向へ向かっているのかを知ることで、やってくるであろう未来の姿が見えてきます。
では、現在の状態を知るためにどうする必要があるのかというと「幅広い情報収集力」です。
これは学校の試験範囲より、はるかに広い範囲です。
そのため1年や2年の勉強では難しく、長年に及ぶ勉強が必要です。
あらゆる情報に目を通して、現在の実態を学びます。
さまざまな分野の情報を幅広く収集していくことが大切です。
政治・経済・食品・コンピューター・サイエンス・スポーツなど、広ければ広いほど傾向が見えてきます。
余裕があれば国内だけでなく、世界に目を向けるといいでしょう。
1つの分野だけ集中して学ぶのは良くありません。
たしかにその分野には詳しくなりますが、見えている視野が狭いと正確な未来予想ができません。
異分野が影響を与え合っているので、それぞれの勢いを知る必要があります。
未来を知るためには、現状についてしっかり把握することから始まります。
今の状態を知り、どういう方向へ向かって進んでいるのかがわかれば、おのずからやってくるであろう未来の姿が見えてきます。
しかし、できるようになるのは「幅広い情報収集」が大前提です。
学校のように試験範囲が限られていればいいですが、社会の勉強は試験範囲が途方もなく広いです。
そこで情報収集する際のポイントが、2つあります。
学校の勉強では「深く狭く」でした。
しかし、社会の全体像を把握するために必要なのは、基本的に「広く浅く」です。
「全体像の把握」というくらいですから、全体を勉強しなければなりません。
もちろんすべてを勉強できるならいいですが、特に社会人は忙しくて、そんな余裕はないはずです。
すべてを広く浅くというわけではなく、自分が仕事に関わっている分野については、深く掘り下げて勉強することです。
仕事に関係している分野では、必要な知識はもちろん、同僚や上司とのコミュニケーションでも頻繁に出てくるからです。
それは時代の先を読むためという目的だけでなく、今の仕事を快適に進めるためにも必要です。
私の場合、自分が関係するコンピューターの分野は、特に深く掘り下げて勉強しています。
そのほかの分野は、広く浅く学んでいます。
コンピューター関係に関しては、自宅でサーバーを立てて、ウェブサイトをつくって運営するほど専門的に深く掘り下げています。
一方で関係がない分野も、まったく知らないのは不利になるので、ニュースサイトをチェックします。
年度別に発行される用語集に目を通して、広く浅く把握します。
そういう「狭く深く」と「広く浅く」のメリハリをつけて情報を収集していくことが大切です。
限られた時間の中で、より効率よく情報を集めるポイントなのです。
時代の先を読もうと思ってまず飛びつくのは、マスメディアからの情報です。
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など、数多くの情報が飛び込んできます。
時事や政治経済のニュースは、特になくてはならない情報です。
これだけは押さえておく必要があります。
経済の動向や政治の動きに注意を払うことは、時代の流れを読むことにつながるからです。
逆に、最も参考にならないニュースは、ゴシップやスキャンダルのニュースです。
「有名人が結婚」
「アイドルが離婚した」
「歌手のAさんが、事務所と契約内容についてトラブル中」
これらはすべて無視してかまいません。
むしろ、意識をして無視しましょう。
無視したほうが時間の節約になります。
有名人の結婚・離婚はいつの時代にもあり、あなたの生活に何の役にも立ちません。
他人の噂に耳を傾けるのは、時間の無駄です。
不思議なことに、ゴシップやスキャンダルの内容は、ほとんどは不幸話が大半です。
「人の不幸は蜜の味」と言いますが、人の不幸を笑うことに時間を費やすほど無駄はありません。
そういう時間があるなら、政治経済のニュースを見たほうが、何倍も有益なのです。
一つひとつの記事を丁寧に読むのは、時間も体力も必要です。
真面目なのは結構ですが、時間がかかりすぎるため現実的ではありません。
そこで、ニュースをまとめた記事を活用します。
「今日のスポーツのハイライト」
「出来事のダイジェスト」
「小説のあらすじ」
「物語の概要」
私は、こうした重要な部分をピックアップした記事が大好きです。
短時間で、できるだけ正確に情報を入手するためには、時間と体力のショートカットに使わない手はありません。
たとえば、ロシアの文豪ドストエフスキーには『罪と罰』という作品があります。
これは社会にも影響を与えた、世界的にも有名な作品です。
有名なので、政治経済ニュースを読んでいても頻繁に目にします。
私はあまりに目にする作品なので、無性に気になって仕方なくなりました。
そこである日、どんな作品なのか気になって調べてみると、なんとページ数の多い超大作です。
内容を知るために分厚い本を徹夜して読破するのは、時間も体力もかかりすぎます。
そういうときこそ、あらすじをまとめた記事を活用します。
インターネットで検索すると『罪と罰』のあらすじをまとめたサイトがあるので、そこで概要だけチェックしておけばいいでしょう。
もちろん概要を読んで興味をそそられ、さらに深く読みたいと思ったときには、あらためて文庫本を購入して読めばいい。
内容をまとめた記事があれば、ぜひ、最大限に活用しましょう。
大幅に時間を節約でき、情報収集する力を、強化できます。
「毎日忙しくて、新聞を読む暇さえない」
どうしても忙しくて情報を収集する時間がないときに、いい方法があります。
1週間分の主要な記事をまとめてわかりやすく要約した「週刊ダイジェスト」を利用します。
週刊ダイジェストを活用すれば、1週間分の記事をまとめて読むのと、ほぼ同じ効果があります。
そういう記事を活用すれば、時間のない忙しいビジネスマンでも、最低限の情報収集ができるはずです。
もちろん新聞を毎日まめに読むほどの細かな情報は収集できませんが、大まかな概要をつかむにはもってこいです。
平日の新聞をこまめに読めば、もちろんたくさん情報を細かく収集できます。
しかし、なかには特に注目するほどでもない記事にも目を通してしまうことになり、時間の無駄が発生します。
その点、週刊ダイジェストは、とにかく大切な記事しか載っていません。
必ず時代の流れを知るうえで押さえておくべきニュースを、前もってピックアップしてくれています。
自分で情報の重要性を判断する手間が省ける分、なお嬉しいかぎりです。
平日に時間がなくても、時間のある週末にゆっくり時間を取って週刊ダイジェストに目を通せば、時代についていけるでしょう。
新聞や雑誌を購読していない人は、インターネットでも手軽に可能です。
検索エンジンで「週刊ダイジェスト」と検索すれば、数多くのサイトがピックアップされます。
自分に合った読みやすい記事を選ぶといいでしょう。
1990年代後半、女子高校生の間で「ルーズソックス」が大はやりしました。
通常のソックスは足のラインに沿ったものですが、ルーズソックスはその名のとおり、足のラインより大きいためたるんでいます。
一見すると、かっこ悪いと感じます。
しかし、人間は「他人の目を意識する生き物」ということを忘れないでください。
そもそもルーズソックスは、自然に発生したものではありません。
ある企業が世の中にブームをつくり、商品が売れやすくするためにルーズソックスを考え、発売し始めました。
これまでにない不思議な形をしたソックスは、大変注目を集めました。
女子高校生と言えば、他人の目を意識する年ごろです。
「ルーズソックスの注目性」と「注目されたいという女子高校生」の要望が一致し、急激に広まりました。
また、友人や知人がはいているところを見て、はいていないと気後れするため、真似をしようとします。
同調性を持つのが人間です。
ルーズソックスは、短い期間にもかかわらず全国的に広がりました。
都会のみならず、田舎まで浸透していました。
私はちょうど高校生でしたが、クラスの女子のほとんどはルーズソックスでした。
山奥の田舎でさえ、身につけている人がたくさんいたほどです。
そのくらい広まっていました。
さて、人間は飽きる生き物です。
全国的にブームになったとしても「当たり前」になってしまえば、注目性は低くなります。
人気度が上がりきってしまえば、そもそもルーズソックスが持っていた注目性は、急に低下します。
賢い企業はそのタイミングで、また別の新たなブームを考え出し、広告を打ちます。
ルーズソックスのときと同じように、注目を集めやすいものを、若い人たち向けに発表します。
ルーズソックスは忘れ去られ、次のブームへと以降し始めます。
さて、面白いのはここからです。
あれほど一大ブームを巻き起こしたルーズソックスは、次のブームに移行し始めると、急に古くさく感じます。
「時代に乗っている」と言われたルーズソックスは、一転して「時代遅れ」と笑われるようになります。
これまた、人目を気にする年ごろの人は、強く反応してしまいます。
今まで注目されたい一心で身につけていたルーズソックスを、むしろ身につけるのさえ恥ずかしいと感じ、手放していきます。
「かっこいい」と絶賛されたルーズソックスが「かっこ悪い」とののしられるのですから、世の中は面白いです。
世の中から姿を消してしまいました。
これが、1990年代後半に起こった「ルーズソックス」というブームです。
ブームとは、こういうものです。
ブームは、たしかに時代の1ページの1つです。
それはずっと続くような錯覚を受けます。
しかし「ブームがずっと続く」と考えるのは、早合点です。
必ず、一時的です。
つくり出したのが人間であり、また人間心理に乗じてうまく全国展開できますが、人間心理ゆえにいずれ忘れ去られます。
良くも悪くも、ブームです。
現在も、何らかのブームが起こっているはずです。
タレント・お笑い芸人・音楽・ファッションなどジャンルはさまざまですが、ブームとしての特徴は同じです。
急速に全国に広まった後、急速に忘れ去られます。
それに踊らされるかどうかは、あなたがブームの特徴を把握しているかいないかに関係します。
ブームの特徴を知れば、時代の先は見えているはずです。
賢い消費者になり、ブームに流されるのではなく、個性で生きてください。
「全米が泣いた映画」
「話題のベストセラー」
「人気、急上昇中のタレント」
「高視聴率のドラマ」
「今、売れ筋の漫画」
どんな時代でも「人気が出ている商品やサービス」があります。
多くの場合、ブームとは企業が大々的な広告を出して売れています。
しかし、全国にまで広がるほど極端に売れているのは、いくらブームとはいえ、一度チェックしておく必要はあります。
人気が出ているからとはいえ「たまたまだろう」「偶然だろう」で終わらせないでください。
国内の何百人もの人々が同時に集中するということは「単なる偶然」という言葉で片付けるには、規模が大きすぎます。
必ず、何か理由があるはずです。
その時代の人々の心をうまくキャッチできているから、人気が出ているということです。
その理由を感じ取るために大切なことは、まず「ミーハー」になることです。
ミーハーという言葉には、低俗的なイメージを持っている人がいますが、そんなことはありません。
時代の最先端を敏感に感じ取るセンサーだと思ってください。
むしろミーハーにならないといけません。
もちろんその商品やサービスに夢中になり、そのまま時代に流れるのではいけません。
あくまでも時代の流れをつかむため、わざと流行に流されて勉強しましょう。
人気が出ているものに飛びついて、できるだけ早く正確に「人気が出ている理由」を感じ取ります。
実際に商品を使ったり、サービスを受けてみたりすれば、何らかの手がかりがつかめることでしょう。
人気が出ている商品やサービスは、その時代を象徴している姿なのです。
あなたは、電車の中で何をしているタイプですか。
もし、目的地に着くまでぼんやりしているのだとしたら、もったいないことです。
電車の中は、時代の流れを読むための情報があふれている場所です。
つり革にある広告に目をやれば、今の新商品や新サービスが目に飛び込んでくることでしょう。
小さな広告でさえ、大きな広告費がかかっています。
会社が力を入れている商品が見えて、時代が傾こうとしている方向がよく見えてきます。
電車の中は、老若男女、さまざまな人がいます。
これだけ多種多様な人たちが1カ所に固まる場所は、ほかにはありません。
「電車に乗っている人たちが何をしているのか」を、じっくり観察しましょう。
子どもからお年寄りまで、人の動きをチェックします。
「新聞を読んでいる人が以前より少なくなったなあ」
「携帯をいじる人が多くなったなあ」
「電車の中で化粧する女性が多くなったなあ」
そのほか、さまざまな印象を受けることでしょう。
良いと感じることも悪いと感じることも、すべて受け入れて吸収します。
たくさんの人の行動を見ていると、国の将来は見えてきます。
たくさんの人が乗る電車ほど、人間の観察には抜群です。
時代をつくっているのは、人です。
人を見れば、時代の行く先が見えてくるのです。
時代を読むのは、店の「中」より「外」です。
特に入り口付近は注目です。
入り口付近は、大変目立つ場所です。
入ってくる人は、十中八九、目を留める場所です。
手に取りやすく、目に付きやすい場所です。
だからこそ、入り口付近は、今の最新をチェックできる場所です。
店側が勧める商品が、手に取るようにわかります。
洋服屋でも、ショーウインドーに展示している洋服が、最新の洋服です。
レストランでも、入り口付近で大々的に掲げている食事が、旬の食事です。
新商品ほど、前へと出してきます。
本屋でも同じです。
本屋の入り口付近には、ベストセラーが山積みになっています。
今、最も売れている作品をチェックすることで、今の人々が欲していることが見えてきます。
売れている本をチェックすることで、人が求めていることが見えてきます。
時代の流れる最先端は、入り口付近にあるのです。
「ベストセラーなんて、どうせ単なるブームに決まっている」
ベストセラーを軽く見ている人を、ときどき見かけます。
ロングセラーのように長期にわたって売れているものは、長い販売実績があるため、内容についても信用ができます。
しかし、ロングセラーとは違い、ベストセラーは売れている時期が短いです。
広告に力を入れているため、一時的によく売れている場合があります。
ブームと言えば、たしかにブームです。
たとえそうだとしても、やはり「売れている」という事実には変わりありません。
ベストセラーは売れている時期は短い。
だからこそ、ちょうどその時代の人々のニーズがベストセラーに現れています。
人々が抱えている悩みや不安が、売れる本のジャンルに反映されています。
売れているという事実に素直に目を向けて、今の時代について学び、これからどんな時代がやってくるのかを学ぶ機会にします。
勉強法についての本がベストセラーになっていれば、勉強をしたい欲求を抱えた現代人が数多く存在するということです。
空想小説がベストセラーになっていれば、現代の人々は、どこか非現実な世界を求めているということです。
お金に関する本がベストセラーになっているときは、景気が傾いている時代を映し出している場合があります。
時代によって、売れる本は異なります。
それだけベストセラーは、現代社会のニーズが最も反映されているということです。
ぜひ、ベストセラーのジャンルやタイトルに注目しましょう。
今の時代の姿が、見えてきませんか。
1つ、時代の先を読むために、わかっているキーワードがあります。
歴史は「人の感情がつくり出している」という事実です。
これまでの過去を振り返れば、はっきりわかります。
空を飛ぶ道具を夢見て、兄のウィルバーと弟のオーヴィルは、飛行機の製作に取り組みました。
1903年12月17日、人類初の動力飛行に成功しました。
ライト兄弟による飛行機の発明は、当時の人々からの大きな好感を得ました。
「遠くへ旅行ができる。ほかの国にも行きたいなあ」
「遠くにいる親戚にもすぐ会いに行ける」
「長距離の移動が楽になった」
まさに飛行機は、人だけでなく、夢まで乗せた素晴らしい商品でした。
人気が後押しとなって、その後、飛行機は短い間に何度も改良を重ねました。
今では、世界のどこへでも飛んでいけるようになりました。
飛行機が登場して、わずかの間に世界中へ広まりました。
飛行機のない国はないほど、私たちの生活に浸透しています。
一方、人々から反発された例としては「ギロチン」です。
フランスの医師ギヨタンが発明した、死刑囚を殺すための道具です。
その下に受刑者を寝かせ、刃が落下して首を切断するものとして、有名です。
フランス革命時代以来には、公開で処刑するための道具として頻繁に用いられました。
死刑にされるのは、当然、大きな罪を犯した人間です。
しかし、いくら悪人とはいえ、人間であることには変わりありません。
「いくら死刑囚の死刑とはいえ、残酷すぎる殺し方ではないか」
「人としての尊厳を無視した処刑法だ」
「道徳的ではない」
多くの人が、ギロチンの無残な処刑方法に反感を抱きました。
ギロチンそのものは、優秀な死刑の道具でした。
しかし、その処刑法が残酷すぎ、人々の反感が大きかったため、1981年には廃止されました。
あえて、極端な2例を挙げました。
良い商品はどんどん改良を重ねられ世界中に広まりますが、悪い商品は廃止されます。
「これまでの歴史は人の感情がつくってきた」ということは「これからの時代も、人の感情がつくっていく」ということです。
人気が出るである商品やサービスは、人から好感を得たものです。
廃れて消えていく商品やサービスは、人から反感を得たものです。
単純明快な事実です。
あなたが提供しようとしている商品やサービスは「人々から好感を得るのか、反感を得るのか」を客観的に見てみましょう。
人々から好感を得るものは、必ず繁栄します。
人々から反感を得るものは、必ず廃れます。
過去の歴史が、その証明なのです。
過去の歴史を振り返ると、時代の先を読みやすいヒントがあります。
いい例として挙げれば、十返舎一九という人が書いた『東海道中膝栗毛』という旅物語です。
弥次郎兵衛と喜多八の2人が、東海道に沿って江戸から始まり、伊勢神宮・京都・大阪を旅する珍道中記です。
もちろん旅は平坦ではありません。
旅の途中で起こるトラブルを、冗談や狂歌を交えて楽しめる内容に仕上がっています。
当時はほかにも文学作品があった中で「東海道中膝栗毛」が群を抜いて、大ヒットしました。
理由は文体にあります。
実は、当時の作品としては珍しく「口語体で書かれている文学」でした。
文学作品は、文語体が一般的です。
硬い表現でわかりにくくて読みにくいため、なかなか人々に受け入れられませんでした。
しかし「東海道中膝栗毛」が文学を口語体で表現したことで読みやすくなり、多くの人々に受け入れられました。
「これは読みやすい。面白いな」と感じたから、多くの人に受け入れられました。
どんなにいいものも、まず読んでもらわなければ始まりません。
おそらく十返舎一九は、わかりやすい口語体で書けば人気が出ることを、予想していたのでしょう。
この歴史から読み取れるポイントは「わかりやすいものはヒットしやすい」ということです。
わかりやすいことのメリットは子どもや老人も対象に含まれ、売れる幅が広がります。
これは過去に限った話ではなく、現代でもまったく通用する話です。
商品もサービスも、人が使います。
人が使いますから、人に受け入れられやすい形にすることで、よりヒットしやすくなります。
これからの時代も、よりわかりやすいものが生き残ることでしょう。
今の社会は、大人たちが働いて成り立っています。
成人した大人たちが、さまざまな分野で実績を挙げて、より良い商品やサービスが生まれています。
社会を支えているのは、もちろん大人たちが主役です。
しかし、大人ばかりが主役ではありません。
これから主役になるであろう存在を忘れてはいけません。
それが「子ども」です。
時代の先を読むヒントは、子どもです。
また、時代をつくるキーワードも、子どもです。
今の子どもたちが成長して大人になり、いずれ社会に出て働くことになるからです。
もし、未来を良くしたければ、子どもたちの教育には徹底的に投資することです。
子どもの教育に力を入れれば、知的な大人たちが増えることでしょう。
心の温かい子どもが育てば、思いやりのある大人たちが増えるに違いありません。
子どものしつけをしっかりすれば、マナーを守る未来がやってくるはずです。
まさに子どもへの投資は、未来の投資なのです。
現代社会の主役は、大人たちです。
しかし、どんな大人たちも、いずれ現役を引退する日がやってきます。
人はみんな、例外なく年を取るからです。
そのとき次に主役になるのは、今の子どもたちです。
今の子どもたちが健全に育っていれば、素晴らしい大人たちが増えることでしょう。
マナーはもちろん、学力の高い大人たちが増えれば、より良い商品やサービスを生み出すきっかけになるはずです。
そんな未来を担う今の子どもたちを見てみましょう。
何か異変はありませんか。
最近の子どもたちに何か異変があるなら、できるだけ早く対応が必要です。
子どもは、未来を映す鏡です。
以前よりマナーの悪い子どもが増えたということは、マナーの悪い大人が、今後増えていく可能性があるということです。
以前より子どもたちが受ける教育水準が低くなれば、将来、学力の低い大人たちが増えるということです。
ゲームばかりに夢中になる子どもたちが増えれば、視力の低い大人たちが増えることでしょう。
キレやすい子どもが増えれば、キレやすい大人が増える可能性があります。
改善は、今ならまだ間に合います。
大人になると行動や習慣などは、なかなか変えられません。
生きた年数が長ければ長いほど、これまでの実績や経験が積み重なるため頭が固くなり、思いきった変化が難しくなります。
しかし、子どもは経験が浅く、脳の柔軟性があるので、たとえ異変があっても「今なら」まだ間に合います。
子どもたちに何か異変があれば、できるだけ早いうちに気づきましょう。
できるだけ改善を早くしたほうが、改善もしやすいのです。
私は休日には、よく都会の町をぶらぶらしています。
三軒茶屋に住んでいて、渋谷に近いので何か刺激がないかなとぶらぶらします。
もちろん用事があって出かけることもありますが、意味もなく、街の一角をぐるぐると観光します。
彼女とデートをしながら、ぶらぶらすることもあります。
「どこに向かっているの」と聞かれ「別に」と答えることもしばしばです。
今の時代を感じるためです。
田舎より都会のほうが、より刺激にあふれます。
人や物・サービスが集中する都会は、最新が集まる場所です。
ただ単純に、都会の中をぶらぶらするだけでかまいません。
部屋の中ばかりでは、外で何が起こっているかはわかりません。
やはり部屋の中より、外に出て、町の刺激に触れることが大切です。
たとえ田舎でも、積極的に繁華街に出て、雰囲気や変化を感じ取ってみましょう。
さあ、外に出てみましょう。
都会の街を歩くだけでも、時代を感じ取るための勉強になります。
今まで見たこともないデザインに驚き、感動します。
新しい商品やサービスを、自分の仕事にも生かせないかと考えてみます。
町の人々の変化に、これからの時代を予想します。
そういうことを考えながらぶらぶら散策していると、素晴らしい勉強になるのです。
時代を予想するためには、いつもアンテナをできるだけ広げておくことが大切です。
できるだけ異分野で幅広く情報を収集することは、時代の流れを感じるために必要です。
特に経験しておきたいことがあります。
「今まで見たこともないような商品やサービス」です。
既存の商品やサービスは、すでに世の中に存在しているため、世間に与える衝撃と言っても大きくはないでしょう。
「以前より安くなった」
「以前より小さくなった」
「以前より軽くなった」
「以前より使いやすくなった」
「以前より機能は豊富になった」
既存の商品に加わる変更は、ある程度、予想ができます。
しかし、今までにない新商品や新サービスになると、条件が違います。
史上初の商品やサービスは、歴史を一転させる可能性があるからです。
今までにないことができるようになったことで、これまでの常識を覆すこともあります。
白熱電球の登場によって、夜でも昼間のように明るくなり、人の生活スタイルは大きく変容しました。
電話の登場によって、遠くの人と話ができるようになりました。
飛行機の登場によって、遠くの国に旅行ができるようになりました。
コンピューターの登場によって、人々の生活が大きく変わりました。
インターネットの登場によって、情報技術が飛躍的に伸びました。
もし今後、がんの特効薬が開発されれば、また世界は大きく変わることでしょう。
空飛ぶ車が開発されれば、世の中は大変化を遂げるはずです。
新しいことには敏感になっておくことが、時代の変化を予想する力になります。
こういう情報は、特に念入りにチェックしておく必要があるのです。
あなたは情報収集のために、どのような手段を使っていますか。
自分から企業に行って、代表者から話を聞いたり、工場を訪問したりしている人は少ないことでしょう。
自分が情報を集めるのは現実的ではありません。
時間と体力がかかりすぎます。
そのため情報の収集には、マスメディアの力を借りる場合がほとんどでしょう。
企業のインタビュー記事や事件などを、わかりやすく大衆向けに情報発信しています。
特にテレビなどは無料で見られるため、頼りにしている人も多いはずです。
しかし、マスメディアで公表されている情報だからとはいえ、何でもうのみにするのは良くありません。
マスメディアはスポンサーからの収益によって運営されているからです。
スポンサーがあって初めて成り立つ事業です。
テレビ・ラジオ・雑誌などのマスメディアには、必ず広告を出すスポンサーがいます。
そのため、広告主であるスポンサーに都合のいいように書かれた内容があります。
お金を出してもらっていますから、多少スポンサーの記事は、事実より表向きが良いように書かれています。
あってはならないことですが、事実を曲げている場合もあります。
もちろんすべてがその限りではありませんが、そういうことがあるのはたしかです。
そのほかにも気を配る点は数多くあります。
「記者の偏見で書かれている記事ではないのか」
「話題をつくるために、大げさに書いているだけではないか」
「臆測を誇張した記事ではないのか」
そういうところに気を配りながら、記事を読んでください。
マスメディアに書かれていることを、すべてうのみにするのではありません。
記事に書かれていることの真実を見極める目が必要なのです。
テレビのコマーシャルが流れ始めると、何をしていますか。
コマーシャルが始まると、急いでトイレに向かっている人。
ほかに面白い番組がないか、チャンネルを変える人。
冷蔵庫から飲み物を取り出している人。
長い番組の途中で挟まれるコマーシャルの時間を、休憩時間に充てている人が多いことでしょう。
たしかに商品やサービスの紹介ですから、見ないようにしている人も多いことでしょう。
しかし、コマーシャルを「最新情報を収集する時間」として考えれば、面白く見られます。
コマーシャルで流れるものは、新商品や新サービスが大半です。
情報収集の時間として考えれば「最新」を知ることができる機会になります。
自分からわざわざデパートに足を運ばなくても、自宅で最新の商品やサービスを知ることができます。
テレビ・インターネット・ラジオなどで紹介された商品は、全国的に幅広く展開され、販売にも力を入れているものがほとんどです。
今後、私たちにとって当たり前の存在になる可能性も、十分に考えられます。
また、コマーシャルは、人の目を釘付けにするための工夫を凝らしている作品です。
映し方・音楽・場面の移り変わり方・人の言葉など、プロの技術を無料で見られる瞬間でもあります。
ほんの数十秒という限られた時間で、さまざまな情報を盛り込んでいるので、そういうテクニックは見習う必要があります。
つまらないと思われるコマーシャルからは「最新情報」のみならず「最新技術」まで知ることができる時間なのです。
デパートに出かけたときに、店内を歩けばいくつかのショーウインドーを目にします。
スタイルのいいマネキンに、最新のファッションや売れ筋の洋服が着せられています。
特にデパートではたくさんのお店が集まっているため、数多くのショーウインドーを目にすることになるでしょう。
デパートのショーウインドーを、ぼんやり眺めているだけではもったいない。
ウインドーショッピングで、買い物気分を楽しむのもいいですが、ぜひ、勉強の時間に変えましょう。
ぜひ、これからやってくるであろう時代を感じ取る時間に変えればいい。
「最近キャミソールをよく見かけるな。これからブームになりそうだ」
「フリフリのスカートを最近よく見かけるな。はやっているのかな」
「変わった靴を履いているな。これから広まるかもしれない」
ブームは、デパートのショーウインドーから始まります。
デパート内をぶらぶら歩いてさまざまなショーウインドーを目にするだけでも、おのずからこれからの時代が見えてきます。
もう1つ忘れてはならない大切なことがあります。
大切なことは、そのファッションセンスです。
ショーウインドーで見かけるマネキンのファッションは、プロがコーディネートしています。
洋服屋の店員は毎日服に触れるため、さまざまなファッションセンスに敏感であり、洗練されています。
そのプロがコーディネートしたファッションセンスを、マネキンを見ながら、ぜひ学んでください。
「自分もこんなふうに着れば、いいスタイルに見えるだろうなあ」と想像を膨らませながら見ます。
雑誌で見るのもいいですが、やはり生で見るのは実感があります。
「こんなふうに組み合わせるといいかもしれない」と、新たなファッションセンスを見つけるきっかけになります。
世の中には「必要とされるものが残り、必要とされないものは消える」という法則が働いています。
多くの人々から必要とされれば存続できますが、必要とされなくなったら行き場を失います。
まず、この基本を押さえたうえで、次の話を聞いてください。
ある企業が、新商品でヒットしました。
企業にとって売れている商品があれば、もっと売れるためにどうすればいいのかと考えます。
思いつくのは、やはり「高機能・高性能」です。
機能が向上して性能が良くなれば、さまざまことが実現できるため、より多くの人から愛されるに違いないと思います。
売れている商品に、新たな機能をどんどん追加します。
実は、ここが失敗の始まりです。
高機能・高性能は、人々が必要としている機能と限らないからです。
しかも高機能・高性能になるにつれて、使いにくくなります。
1つや2つくらいの機能追加なら、まだいいでしょう。
しかし、5つも6つも機能が追加されれば、ボタンがたくさん追加され、使いにくくなってしまいます。
機能が増えすぎて、かえって使いにくくなります。
「必要とされるものが残り、必要とされないものが消える」と言いました。
必要もしない機能をたくさん追加した結果、使いにくくなります。
そのうち、使いにくいものは必要とされなくなり、市場から消えてしまいます。
私は、高機能・高性能に走って失敗した例を数多く知っています。
高機能・高性能に走りすぎたビデオデッキは、はやりませんでした。
不必要な機能をたくさん追加しすぎために、リモコンのボタンが増えすぎて、操作がしにくくなりました。
若い人ならいいですが、お年寄りにはもはや手軽に使える商品ではありません。
電子レンジ・固定電話・携帯電話・自動車も、どれも同じです。
必要な機能を最低限に絞って深掘りしていくことが、正解なのです。
あなたの3年後の自分を想像してみましょう。
どんな自分になっていると思いますか。
答えを見つけるヒントがあります。
今の自分は何が土台となっているでしょうか。
過去が土台となっているはずです。
過去がなければ、今のあなたは存在するはずがありません。
過去に一生懸命になったことが、今の自分に反映されているはずです。
すなわち、今の自分は、3年前の自分が頑張った結果です。
3年前に一生懸命に勉強したことが、今につながっています。
3年前に出会った人と、今は友人や親友になっています。
いかなる人も、今は過去が土台になっています。
3年前に頑張っていたことが、今に反映されています。
さあ、そうすれば、おのずから3年後の未来の自分を予想する方法がわかりますね。
今のあなたが一生懸命にしていることが、3年後のあなたをつくります。
3年前の自分が今の自分の土台であったように、今のあなたは、3年後の自分にとっての土台になっています。
あなたが今一生懸命にしていることは、必ず未来の自分につながります。
私たちは、常に今しか生きていません。
今は未来の土台になっていますから、未来のために今できることといえば「一生懸命に今を生きる」、それしかありません。
一生懸命に仕事をする。
一生懸命に勉強をする。
一生懸命に恋愛をする。
その結果は、必ず未来に反映されます。
今を一生懸命に生きることで、素晴らしい未来も出来上がるということです。
未来の自分はつくっていきます。
つくる瞬間は、常に今しかありません。
今の積み重ねが過去になり、未来をつくっていくのです。
私が高校時代、歴史を勉強していたときのことです。
歴史が好きで、日本史だけでなく世界史も一緒に勉強していました。
過去は、事件の連続です。
事件には必ず「原因」があり「結果」があります。
事件には必ず人間が登場し、喜怒哀楽という感情が絡んでいます。
そういうことを学ぶのは「歴史の勉強」だけにとどまりません。
「社会の勉強」でもあり「心理学の勉強」ができます。
歴史からは、さまざまなテーマを学べる総合的教科といっても過言ではありません。
だから私は歴史が大好きです。
そんな歴史に夢中になっていた高校時代です。
だんだん過去の歴史に詳しくなっていくと、不思議な感覚を持つようになったことを覚えています。
「テレビで報道される数々の事件に敏感になる」ということです。
なぜ敏感になるかというと「どこかで似た話を聞いたことがある」と思い始めるからです。
心当たりがあって思い出すと、最終的に「歴史の教科書」に行き着きます。
現在、実際に起こったさまざまな事件は、すでに過去に起こったことがあります。
もちろん登場する人や物などは時代によって異なりますが、おおむね事件の概要は似たり寄ったりです。
ある日、次のようなニュースを目にしました。
「雇用者がストライキを起こし、暴動事件にまで発展した」
ある企業が低賃金で無理な仕事を押し付けていたため、雇われていた雇用者が不満を爆発させました。
私は、すぐ日本史の「一揆」を連想しました。
昔と今とでは時代が異なりますから、もちろん登場する人や企業も異なります。
しかし、事件にまで発展した流れは、似通っています。
上の人から不合理な注文を押し付けられ、雇用者が不満を持ち、徒党を組んで起こした武装蜂起です。
過去に一揆があって、どのような結末になったのかを学べば、現代で起こっているストライキも、どうなるのかは、予想できます。
私たちは、未来を予想するために、前ばかりを見ようとします。
未来は前からやってくるので話の筋は合っていますが、実は過去こそ、未来を予想するためのポイントです。
未来で起こる出来事のほとんどは、過去にすでに起こっています。
過去を学ぶことで、未来に起こる出来事も予想できるようになるのです。
人間は、親族内では似たような行動パターンを取るものです。
私は、妹と似ている部分が多くあります。
基本的な考え方や行動パターンは、私と妹はそっくりです。
なぜ似てしまうのかというと、流れている血が同じだからです。
生みの親が同じであり、生まれ育った環境も同じだからです。
両親からの血を分け合って、生まれてきました。
基本的な部分は似ているはずです。
そのうえ、1つ屋根の下で生活を共にした時期も大変長いため、私と妹とでは性格まで似ている部分が多いです。
生まれ育った環境が似ていることは、成長にも大きな影響を与えます。
家族ですから、似ている部分は多くて当然です。
これは人間に限った話ではありません。
業種でも同じことが言えます。
業種が近ければ近いほど、参考にできる部分は多くなります。
たとえば「保険業と建設業」ではまったくの異業種のため、参考になる部分は少ないことでしょう。
しかし「ゴム製品とガラス製品」は、近い業種です。
「製造業」という生みの親が共通しているため、業種が異なっていても、流れている血は同じはずです。
ゴム製品で起こった起承転結を参考にすれば、ガラス製品の起承転結も参考になるはずです。
すべてが同じとは限りませんが、似たような血が流れているなら、似たような動きや性格になる可能性は十分に考えられるのです。
あなたが、自分より10歳年下の人と、これからの時代がどうなるのかを予想をし合ってみましょう。
おそらく年上のあなたのほうが、より正確に新時代の予想ができることでしょう。
できるだけ具体的な例を挙げて、うまく説明できるはずです。
理由は単純です。
あなたのほうが、世の中のことをよく知っているからです。
経験の差が、時代予想の的中率にはっきり表れます。
「企業の繁栄と衰退」
「人の生死」
「店の開業と廃業」
「人間性の光と影」
年上であるあなたのほうが、世の中の波乱万丈をたくさん目にしています。
いろいろな情報を知り、さまざまな経験を積んでいるため、それらをもとに先の時代の予想が正確にできます。
だてに年を取っているわけではありません。
生き方にも寄りますが「長く生きている」ということは、時代の先を読むために大変有利です。
さまざまな情報に触れ、たくさんの経験を積んできている分、時代の先を読むことが、より正確にできるのです。
経営者には、高齢者が多く見られます。
一部のベンチャー企業ではその限りではありませんが、おおむね一般的な企業では「地位の順位」は「年の順」になっています。
体力や知識の豊富さでは、若い人たちは負けていません。
なぜ、経営者に高齢者が選ばれるのかというと「経験の差」です。
会社の経営では、時代の先を予想しなければなりません。
時代の変化に柔軟に対応できるよう、これからの時代の流れを予想して、会社の経営に生かさなければなりません。
また、次にヒットするであろう商品やサービスを考え、利益につなげる必要があります。
予想が当たるか否かが、会社の存続に大きく関わりますから、その仕事は重要です。
こればかりは、本を読んでも答えは書いていません。
これからの時代がどうなるのかという正確な答えはありません。
これまで培った経験や勘が頼りに、予想するしかありません。
長く生きている人のほうが、世の中のことをよく知っているため有利です。
ゆえに、時代の先を読むことが要求される経営者ほど、高齢になってしまうのです。
ある日、私は町内の祭りに参加して遊歩道を歩いていたときのことです。
ふと、ずいぶん長い行列ができている屋台を見つけました。
ほかの屋台はすいているのに、その1件だけ長蛇の列です。
気になって私も並んでいました。
並んで待っていたとき、ちょうど私の前で待っている人たちが、小さな声でなにやら話し始めました。
ひそひそ小声で話している内容でしたが、そばにいる私は会話の内容を耳にできました。
「最新機種の携帯だけど買って失敗した。見た目はかっこいいけど、使いにくいんだよね」
「ボタンを押してからの反応が思ったより遅くて、使うたびにいらいらする。機能は増えたけど、使わない機能ばかりだし」
「これなら古い機種のほうがましだ。お金を返してほしい」
小さな声だけあって、まさに本音でした。
おそらく最新機種のため、たくさんの機能を盛り込んだのでしょう。
盛り込んだ機能が多すぎたため全体的な動作が遅くなり、結果として使用者の不満を大きくさせているようでした。
商品をつくっている側は、なかなかこれに気づきません。
商品を使っているユーザーだからこそ、感じる不満であり、本音です。
大きな声では言えないので、小さな声でひそひそ語られる会話は、往々にして本音が多いです。
デパートでショッピングしているときも、ひそひそ小声の声が聞こえてきます。
「使いにくいな」
「わかりにくいな」
「重いな」
これらもすべて本音です。
そういう小さな声ほど、しっかり聞いておく必要があります。
商品やサービスを提供する側は、消費者が求めているものは高機能・高性能だと思っています。
しかし、人々が本当に求めているのは、高機能・高性能ではなく、もっと別のことだったりします。
それは小声で語られる声を聞かなければいけません。
小さな声を聞いていれば、人々が本当に望んでいることが見えてきます。
高機能・高性能以外の要望が、見えてくるのです。
私は、予言者ではありません。
しかし、人と話をしているとき、その人の未来が、ふっと目に浮かぶことがあります。
私の経験と勘です。
次の3点に当てはまる形象を受けたとき「人生につまずくのではないか」と不安になります。
どれかに当てはまる形象を受けた人で、その後良い生き方をした人を見ていません。
権力・お金・セックスは、一時的な満足感は得られますが、深い満足感までは得られないからです。
一時的に得られても、すぐ「もっと、さらに」と欲が出ます。
「もっと高い地位が欲しい」
「もっとお金が欲しい」
「もっとセックスがしたい」
これらには、際限がありません。
満足感も一時的であり、本当に心から味わえる満足感までは得られません。
長期で見て、いつか堕落します。
では、何を求める人がうまくいくのでしょうか。
「愛情」です。
人に愛情を与えようとする人は、明るい未来が待っています。
人に愛を与えようとする行動をしている人は、深い満足感を得られます。
人間は愛情からできていますから、愛を基準にした生き方は、自然です。
深い満足感を得られ、幸せな人生を送ることができるのです。
競争の世界では、誰かがいちばんです。
1番は、1つだけです。
トップを走っていて、その後を追いかけているという状態です。
たとえば、コンピューター業界です。
世界初のコンピューター「ENIAC」は、第2次世界大戦中のアメリカ陸軍でつくられました。
当時は、軍事目的でした。
打ち上げるミサイルの軌道を、素早く計算するためにつくられました。
世界初というだけあり、想像を絶する巨体が印象的です。
幅は24メートル、高さは2.5メートル、奥行きは0.9メートル、重さは30トンもありました。
しかし、その技術が世界的に革新だったため、他国も追いかけました。
世界中で改良に改良を重ね、高性能・小型化になっていきました。
今では、私たちの生活に当たり前のように浸透しています。
続いてインターネットも、アメリカから始まりました。
インターネットの原形である「ARPAnet(アーパネット)」は、1969年、アメリカの防総省がつくり始めました。
軍事では、情報の伝達が重要です。
攻撃を受けたとき、全体が停止しないネットワークシステムをつくるためでした。
拠点の1つ災害を受けても、問題なく情報を伝達できるようなネットワークは、これまでになく革新的でした。
当初は、アメリカ国内の一部大学同士のみのネットワークでしたが、徐々に世界へと広まります。
今では、世界中がネットワークに参加しています。
コンピューター業界では、アメリカが先行して、他国が追いかけているという歴史が続いています。
そんなトップを走っている国で起こっている革新は、遅かれ早かれ、自分の国でも同じ革新がやってくる可能性が高いです。
トップを見ることは、近々やってくるであろう未来を見ることと言っても過言ではありません。
ほかの業種も注目しましょう。
今、トップが何をしているのかを知ることは重要です。
遠い夢のような商品やサービスも、私たちの生活に当たり前のように登場する日がやってきます。
そういう歴史が、今もなお続いているのです。
「土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える」
これは自然の法則です。
自然淘汰です。
あらゆる職種に当てはまります。
土台が大きければ大きいほど、強い風が吹いても、倒れることはありません。
だから生き残ります。
しかし、土台がなければ、いざというときに、すぐ倒れます。
貧弱な土台では、本当の根にはなっておらず、強さになっていません。
土台をなくして、本当の成長はできません。
日々のニュースで、企業が脱税をしたり、水増しをしたりする話をよく耳にします。
これは不公正な行動によって、偽りの成長を見せようとする行為です。
その成長は、嘘の成長です。
あるように見えても、実はありません。
土台がありません。
いずれ崩壊します。
不正な手法で経営を成り立たせようとするのは、土台がないため、トラブルに弱くなります。
不況にあったときに、倒産しやすくなります。
騙そうとすることに、時間・お金・労力を費やしている企業は、むしろ無駄が多い状態です。
また、あくどい手段によって、経営している場合は、本当の土台がないため、経営もなかなかうまくいきません。
悪循環になります。
土台がないとき、あっという間につぶれてしまいます。
無風のときは、企業の真価はわかりません。
真価が問われるのは、強い風が吹いたときです。
台風が来たときに、土台がしっかりしている大木は倒れません。
経営手法の土台がしっかりしていれば、不況がやってきても、乗り切れるはずです。
無駄なところは削減し、必要なところにだけ力を注いでいる企業は、無駄を初めから省いているため、不況にも強いです。
しっかり根を張った大木は、台風が来ても倒れないように、土台がしっかりした経営をしていれば、不況が来ても倒産しません。
注目すべき着眼点は、土台がしっかりしているかどうかです。
もちろん人間にも当てはまります。
学力にもスポーツにも当てはまるのです。
世の中は、日々便利な物が増えています。
便利な物が増えているというのは確実です。
指1本で火が付くライターが発明されました。
自転車ができて、長距離の移動が楽になりました。
携帯電話で移動しながら、海の向こうの人と話ができるようになりました。
人類の登場後、便利な道具があふれています。
これほど便利な物が増えれば、もはや、私たちの生活では不便が1つもなくなりそうです。
生きながらにして、天国のような夢の世界が出来上がりそうです。
しかし、どうでしょうか。
事実から言えば、不便はまったく減っていません。
便利な物が増えているにもかかわらず、なかなか不便が解消されない時代の矛盾に、気づきませんか。
あなたは、うすうす気づいているはずです。
便利な物ができたのに、不便が減らないとはどういうことでしょうか。
便利を実現する道具が、同時に、意外な不便を生み出す道具にもなっているからです。
指1本で火をつけるライターができたので、子どもでも操作ができるようになりました。
子どもが遊んで火をつけて、火事の件数が増えました。
自転車ができたので、移動が楽になりました。
しかし、歩く機会が減り、ストレス発散が難しくなりました。
携帯電話ができて便利になりました。
しかし、他人から24時間束縛されているという新たなストレスを感じ始めるようになりました。
便利さは、意外な不便さを生み出します。
便利さゆえにストレスは小さくなりますが、生み出された不便のために、新たなストレスが増えます。
その結果、精神的ストレスは、プラス・マイナス・ゼロとして帳消しになります。
私たちの時代は、この繰り返しです。
石器時代の人たちが感じていたストレスの大きさと、現代の社会人とでは、手にしている道具はまったく異なります。
手にしている道具が異なるため、感じるストレスの種類も違いますが、ストレスそのものの大きさは、変わっていないはずです。
便利な物が増えた世の中で、ストレスの重圧のため、自殺者まで増える結果です。
一見すれば前に進んでいるようですが、ほとんど前に進んでいません。
便利な物が増えたためストレスは減る一方で、意外な不便を生み出してストレスを感じます。
精神的重圧は、今も昔も、あまり変わりないのです。