私はこれまで何度か海外旅行に行って、つくづく思うことがあります。
海外旅行に行くためには、やはり時間やお金がかかります。
国を超えて旅しますから、それなりのまとまった時間とお金が必要ですね。
飛行機に乗っているとき窓をのぞけば、地上には広大な山や海などが見渡せます。
視界に入りきらないくらい大きな山々や広大な海。
何かわくわくする感じはありませんか。
国内旅行を飛行機で移動する場合、乗っている時間が短くなりがちです。
乗っている時間が短いので、機内食を食べる機会も少ないでしょう。
国内旅行では、飛行機でも機内食が食べられない場合が多い。
海外旅行への飛行機は、基本的に長時間です。
国の外へ出て、海を越えることになります。
渡航先によっては、半日以上、飛行機に乗り続けることも珍しくありません。
遠くへ旅行に行ったとき、どのようなルートで見て回りますか。
おそらく多くの場合、見どころを観光するのが中心ではないでしょうか。
旅行というくらいですから、当然といえば当然です。
本当の現地の様子は、観光地では見ることはできません。
観光地以外の何でもない場所を散策することで、見て感じ取れます。
観光地は、観光客ばかりでにぎやかです。
韓国に海外旅行中、食事を注文しようとしたときのことです。
韓国語がわからなかったので、英語を使って注文しようとしました。
すると、困った表情をされたことがあります。
海外旅行に慣れていない人は、往々にして「受け身」になりがちです。
知らない場所の旅行は、やはりびくびくします。
パッケージツアーなら、添乗員の言うことに一から十まで従うことになるでしょう。
海外旅行をするときには、一度、母国のことを忘れることが必要です。
完全に忘れるわけではありません。
「一時的に距離を置いて遠ざける。頭の片隅に置く」という意味です。
「キュキュキュ」
飛行機が陸に降り立った音がすると同時に「ついに到着した」という気分になります。
飛行機から出たとき、初めに感じる変化は「空気」ではないでしょうか。
海外旅行をするなら、ぜひとも手にしたいのは「ガイドブック」です。
これがないと何も始まらない。
あったらいいね、どころではありません。
「ここはなんだろう。どんなところだろうか」
ツアーに参加していると、気の利いた添乗員が、いいタイミングで説明を始めてくれます。
「ああ。聞いているだけでいいから楽だなあ。ガイドブックはいらないな」
車の運転免許を取得1年未満の人には「初心者マーク」をつけるのが義務付けられています。
初心者マークをつけたことがある人ならわかると思いますが、つけて走ると、周りの車の様子が変わります。
道を譲ってくれやすくなります。
観光地で「これなんだろう」と思うことがあります。
疑問を持つのは、素晴らしいことです。
しかし、せっかく疑問を持っても、恥ずかしいから聞くのをやめる人がいます。
海外に行くと、繁華街や商店街の至る所に、お店の看板が掲げられています。
ぱっと見て、そこが何なのかすぐわかるように立ててあります。
しかし、海外ですから、外国語で書かれている文字に目を背けてしまいがちです。
海外に行ってからの楽しみの1つに、海外で提供されている母国料理があります。
ぜひ海外に行ったら、母国の料理を食べてほしい。
「なぜわざわざ海外にまで行って母国料理を食べるのか。それなら帰国してからいくらでも食べられるだろう」と思います。
海外に行くと、母国の料理が恋しくなります。
先進国では、おおむねどの国の料理も口にできます。
そこで海外旅行先で、母国料理を口にしようと思うことがあります。
持ち物は、少ないほうが海外旅行を楽しめます。
たいていの人は、現地で何があっても対応できるように、必要な物をすべて持っていこうとします。
必要な物は当然持参すべきですが、持参しすぎると、フットワークが重くなります。
海外旅行は、短い期間でさまざまなところを見て回る日程がほとんどです。
1カ月のような長期で海外旅行に行くことは、珍しいことでしょう。
海外旅行に行くとなると、仕事・学校・家庭・育児などの都合をつける必要があります。
パッケージツアーで旅行をするとき、さまざまなオプションが用意されているものがあります。
・夜のディナーを豪華客船で楽しむオプション
・ヘリコプターで夜景の町を楽しむオプション
海外旅行の行きと帰りに「ついでにほかの国も楽しめないか」工夫してみましょう。
一度で二度楽しむように工夫をすれば、より濃い旅行ができるようになります。
たとえば目的地に向かうとき、途中でどうしても別の国の国際空港を経由しなければいけないときがあります。
せっかくの海外旅行なら、やはり晴れてほしいと考えるところです。
いい天気のほうが、海外旅行をより楽しめると思います。
ガイドブックに天気のいい写真しか写っていないため、余計にそう考えます。
初めて海外旅行に行ったとき、誰でも大変もどかしい気持ちを味わうことがあります。
海外旅行は、現地の人とのやりとりがスムーズになれば、もっと楽しめます。
「トイレを探しています」
長距離を移動する海外旅行では、現地のリズムと体のリズムがずれて、時差ぼけになるのがネックです。
近くの国に旅行するなら、まだいいです。
飛行時間が6時間を越えれば、時差ぼけになる場合が多いでしょう。
アメリカに留学中、友人の家に遊びに行くと、日本からの女の子2人連れが遊びに来ていました。
最初の印象は「2人のギャップ」です。
少し話をしていると、1人は控えめな行動をするお嬢さまというタイプの子でした。
「そのときの感動は、二度と味わえない」
これは、私は何度か旅をして得た教訓です。
海外旅行で感動できた場所は「また来ればいい」と思います。
旅行では、たくさん歩くことになります。
国内旅行であれ海外旅行であろうと、関係ありません。
タクシー・電車・バス・地下鉄などが使えるのは、大きな移動だけ。
海外旅行は、迷いの連続です。
「Aも食べたいけれど、Bも食べたいな」
「Aも行きたいけど、Bも行きたいな」
「ホテルなんて寝るだけだろ。安いホテルでいいよ」
予算に余裕がないとき、最初に削ろうと考えるのは「ホテルのグレード」です。
安いホテルに泊まって、予算を少しでも抑えようとする人も多いのではないでしょうか。
現地の人は、歩くガイドブックです。
勇気があれば現地の人に「この辺りで面白いところはないですか」と聞いてみましょう。
現地のことに詳しいのは、やはり現地の人です。
私はこれまで何度か海外旅行に行って、つくづく思うことがあります。
海外旅行に行くためには、やはり時間やお金がかかります。
国を超えて旅しますから、それなりのまとまった時間とお金が必要ですね。
時間とお金がないならわかります。
しかし、時間とお金があり、海外に行きたい気持ちがあるにもかかわらず、行こうとしない人がいます。
そういう人は決まって言います。
「海外旅行は、不安がある」と。
この不安とは、さまざまな意味が含まれています。
慣れない文化、聞き慣れない言葉、まったく見知らぬ土地などです。
往々にして海外旅行は、勇気が必要とされる場面の連続です。
いくらお金があっても、勇気がなければ、まず海外旅行に行くことさえできません。
言葉が壁になり、聞きたいことがあっても恥ずかしさがあると聞くことができず、心から旅行を楽しめません。
たとえ行けたとしても、現地では不安でいっぱいになるため、何も行動できなくなってしまうでしょう。
実は海外旅行で最も必要とされるのは、時間やお金ではありません。
勇気です。
これこそ、海外旅行を楽しむために、いちばん大切なことです。
勇気があれば、低予算で時間がなくても、海外に行けます。
言葉の壁があっても、身ぶり手ぶりで尋ねる勇気が出てきます。
気になる場所があれば尋ねることができ、知らないお店に入れます。
押し売りの人がいても振り払うことができ、防犯面も強化されます。
勇気があることで、より、海外旅行を楽しむことができるようになります。
時間やお金をつくるより、まず勇気を出しましょう。
海外旅行を楽しめるようになるのです。
飛行機に乗っているとき窓をのぞけば、地上には広大な山や海などが見渡せます。
視界に入りきらないくらい大きな山々や広大な海。
何かわくわくする感じはありませんか。
景色や風景もそうですが、いちばんどきどきしているのは、とんでもなく遠くへ向かっているという実感があるからです。
海外旅行で山や海を越えているとき、自分を超えるイメージを持つことが大切です。
道らしい道のない、大きくて高い山。
1人の力では絶対に超えられない、広大な海。
それらを飛行機で飛び越えるとき、まさにこれまでの自分を超えるのと同じ状況です。
これまでの住み慣れた土地を一時的に離れ、今まで目にしたことのない土地へ向かっています。
その先には、これまでの自分には目にしたことのない光景が、確実に広がっています。
その見たことのない光景を見た瞬間、自分はどんな反応をするのか。
それは自分でもわかりません。
実際に現地に着いて、新しい反応を示す自分に驚きます。
飛行機の中で寝たり、映画を見たりする人もいるでしょうが、ほんの少しでもいいので、窓から外の様子を眺めましょう。
飛行機の窓から見える山と海の感動は「とんでもなく遠くへ向かっているぞ」という実感を少しでも持つこと。
海外旅行を楽しむ前の大切な儀式なのです。
国内旅行を飛行機で移動する場合、乗っている時間が短くなりがちです。
乗っている時間が短いので、機内食を食べる機会も少ないでしょう。
国内旅行では、飛行機でも機内食が食べられない場合が多い。
一方、海外旅行となると、ほとんどの場合で機内食を口にすることになります。
遠い距離を移動するため、食事が出ます。
この機内食は、航空会社によって結構バラエティーに富んでいます。
もちろん飛行機の中ですから、狭い空間の中で食べることになりますが、それでもおいしいと感じてしまう。
いつもと違った食事内容や食事形式に、わくわくしてしまいます。
機内食は、本当に独特です。
一風変わっているからこそ「ああ。海外旅行をしているぞ」という気分にさせてくれます。
私は機内食が大好きです。
すべて食べきるタイプです。
苦手なグリーンピースを除いて、残したことはありません。
そのくらい楽しみです。
機内食でわくわくしてしまいます。
海外旅行の欠かせない楽しみの1つになっています。
海外旅行の楽しみは、飛行機の機内食から始まっているのです。
海外旅行への飛行機は、基本的に長時間です。
国の外へ出て、海を越えることになります。
渡航先によっては、半日以上、飛行機に乗り続けることも珍しくありません。
そこで最近の国際線は、長時間のフライトと思わせないよう、機内での暇つぶしが充実しています。
音楽・映画・ゲームなどがそろっています。
しかし、ここで音楽・映画・ゲームを楽しみすぎていると、あとから疲れがやってきます。
フライトは短く感じても、現地に着いてから、一休みしたくなります。
現地で疲れきって、行動する元気がなくなる。
ホテルに到着して「少しだけ休もう」と思っていると、気づけば寝ています。
海外旅行の貴重な時間を、失うことになる。
到着時間が昼間になるなら、飛行機内では徹底的に寝ることをおすすめします。
現地に到着してすぐ行動できるよう、体力温存をするためであり、時差ぼけを防ぐためです。
うっかり飛行機内で音楽を聴いたり映画を見続けていたりすると、体力を使ってしまいます。
音楽・映画・ゲームは、帰国してからいくらでも楽しめます。
できれば、耳栓があればベストです。
耳栓があれば音が聞こえにくくなり、うるさい飛行機内でも寝やすくなります。
飛行機内で寝てから、温存した体力を現地で爆発させます。
そのほうが時差ぼけにもなりにくい効果もあります。
遠くへ旅行に行ったとき、どのようなルートで見て回りますか。
おそらく多くの場合、見どころを観光するのが中心ではないでしょうか。
旅行というくらいですから、当然といえば当然です。
ガイドブックに乗っている名所や旧跡などを、観光バスや公共の交通機関を駆使して、時間の許すかぎり、見て回ることでしょう。
しかし、ふと変なことに気づきませんか。
少し不自然な場所だということに。
観光地というだけあり、国内や海外から大勢の人がやってきます。
観光地に行けば、売店と観光客ばかり。
本当は名所を楽しみに来たのに、実際に行ってみると、売店と観光客だらけだったりします。
名所より、そうした売店や観光客のほうが目立って気になります。
これはこれで仕方ないことです。
観光地はその土地の重要な収入源ですから、売店が多いのは仕方ありません。
しかし、観光地に来て、目にするのが売店と観光客の連続というのは、少し悲しい気分になりませんか。
もちろん観光地を否定しているわけではありません。
名所の長い歴史など、あるのは間違いないでしょうが、本来の現地の様子とは少し異なると感じます。
旅行に行ったなら、やはりできるだけ現地の生の感覚をつかみたい。
では、どうすれば、生の観光地をより深く楽しむことができるのでしょうか。
それは、早朝を利用します。
8時に開場するなら、8時ちょうどくらいがいいでしょう。
もし、時間制限が設けていない名所旧跡なら、もっと早い時間でもいいでしょう。
太陽が顔を出し始めた早朝は、おすすめです。
あえて、売店も人も少ない時間帯に行きます。
より観光地を、よりそのままの状態で感じ取ることができるようになります。
本当の現地の様子は、観光地では見ることはできません。
観光地以外の何でもない場所を散策することで、見て感じ取れます。
観光地は、観光客ばかりでにぎやかです。
有名どころゆえに、記念品やお土産用としての売り場がずらりと並んでいます。
観光地でよく耳にする言葉が「安いよ。おいしいよ。買ってよ」という声ばかり。
観光地は、商用としてお化粧します。
なかなかその国の素顔が見えにくく、雰囲気が感じにくい場所です。
そこで私は、旅行に行ったとき、あえてガイドブックにも載っていないような、何でもないところを散策するようにしています。
観光地でも何でもない場所です。
ホテルから出て、周辺をぶらぶら歩きます。
数時間かけて、たっぷり時間をかけて歩くこともあります。
するとそのとき、本当のその土地柄が見えてきます。
何でもない人の服装・動き・生活スタイルから「この土地の人はこういう生活を送っているのか」ということがよく見えてきます。
平々凡々な場所のほうが、その国の素顔が見えやすいのです。
韓国に海外旅行中、食事を注文しようとしたときのことです。
韓国語がわからなかったので、英語を使って注文しようとしました。
すると、困った表情をされたことがあります。
「私は英語なんて知りません。ここは韓国なんだから、韓国語で話してください」というメッセージです。
英語は国際標準語だから通じるだろう、という私の考えが甘かった。
通じると言えば通じます。
事実上、英語は国際標準語です。
すべての人が完璧に英語を理解しているわけではないですが、簡単な英語くらいなら、伝わることでしょう。
しかし、通じても、あまりいい気分はされません。
正しい英語の発音や文法で、いくら流暢に話せても、そこは人間です。
英語を話すほど、現地の人は「英語くらい知っているよね。理解できるよね」と上から目線で話しかけられていると感じます。
聞き慣れない言葉で話しかけられると、あまり気分は良くありません。
私は韓国語を詳しくわかりませんが、簡単な言葉はガイドブックに載っていました。
そこで簡単な韓国語で話しかけると、優しく教えてくれる場合が多いです。
たどたどしく、文法も発音もかなり間違っているはずです。
しかし、その現地の言葉で一生懸命に話そうとすると、急に態度が柔らかくなります。
「この人は外国人だな。でも、わが母国語を一生懸命に話そうとしてくれている。少しでも理解してあげたい。助けてあげたい」
そう思われます。
各国に旅行すれば、それぞれの国の言葉があります。
旅行先が英語圏内なら、もちろん英語がいいでしょう。
しかし、英語以外の言葉を話す国に旅行したときは、できるだけ現地の言葉で話をするように心がけましょう。
イタリアならイタリア語、中国なら中国語、韓国なら韓国語、ベトナムならベトナム語です。
「ありがとう」「お願いします」という簡単な言葉で結構です。
さあ、行きの飛行機の中で勉強です。
最低限の挨拶を覚えることができなければ、ガイドブックを見ながら現地の言葉を伝えてもかまいません。
たどたどしい言葉を恥ずかしがらないことです。
下手でもいいから現地の言葉を一生懸命話そうとすると、喜ばれます。
海外旅行に慣れていない人は、往々にして「受け身」になりがちです。
知らない場所の旅行は、やはりびくびくします。
パッケージツアーなら、添乗員の言うことに一から十まで従うことになるでしょう。
慣れない海外旅行で団体行動をしますから、ルールや規律を守るのは大切なことです。
しかし、その一方、本当に旅を楽しみたければ「ポジティブに動く」という姿勢も必要です。
団体行動のルールや規律を守りながらも、自由が許される範囲は、積極的に動きます。
もし、自由に動ける時間の少ないパッケージツアーなら、最初から自由時間が多いパッケージツアーがおすすめです。
自由時間が多ければ、行きたいところに行き、自発的に海外旅行を楽しみやすくなります。
見て回る行き先の効率が多少悪くなっても、積極的に動こうとする姿勢があるため、楽しみやすくなります。
ポジティブに動くほうが、よりポジティブになれる。
それは勉強でも同じです。
自分から積極的になるほうが楽しくなりますし、頭によく入ります。
仕事でも、自分から動くほうがやる気が出て、ストレスが小さくなります。
海外旅行でも、ポジティブになりましょう。
行きたいところを積極的に主張したほうがいい。
行きたい観光地に行く。
見たいショーを堪能する。
食べたいグルメを食べに行く。
「すべて任せた」という受け身の姿勢ではなく「これがしたい。これを楽しみたい」という身を乗り出す姿勢が大切なのです。
海外旅行をするときには、一度、母国のことを忘れることが必要です。
完全に忘れるわけではありません。
「一時的に距離を置いて遠ざける。頭の片隅に置く」という意味です。
別に国に渡れば、その国のやり方があります。
母国でやっていたルールが、そのままほかの国で通じることもありますが、通じないこともあります。
通じないことばかりと思っておいたほうがいい。
そのほうが現地に入ったとき、新しい文化を吸収しやすくなるからです。
現地には現地のさまざまなルールがあります。
食事マナー・トイレ・乗り物の乗り方など、母国とは一風変わった文化やしきたりなどがあります。
飛行機が「キュキュキュ」という音で着陸したとき「今から新しい国の人間になったんだ」と思う合図です。
現地でやっている人の真似をします。
私が中でも特に驚いたのは、トイレに入るとき、お金が必要な国があったことです。
トイレの前に人が立っていて、お金を入れないと入らせてくれません。
日本では、まず考えられないことで、度肝を抜かれました。
漏れそうなときに、お金がなかったらどうするんだろうと思ったくらいです。
「キュキュキュ」
飛行機が陸に降り立った音がすると同時に「ついに到着した」という気分になります。
飛行機から出たとき、初めに感じる変化は「空気」ではないでしょうか。
母国から遠く離れた現地では、気温の変化が大きい場合が多いことでしょう。
「母国より暑い、寒い」という温度差が、すぐ感じられます。
そういうとき、不思議です。
普段は不快に感じる「暑い・寒い」も、なぜか嬉しく感動的に感じられます。
「別世界に来た。い良いよ海外旅行の本番だ」
わくわくする気分にさせてくれます。
現地に到着すれば、その国がどんなところなのかを理解するため、ぜひしてほしいことがあります。
大きな深呼吸をして、現地の息を吸い込みましょう。
現地の様子を鼻で感じ取る、最初の儀式です。
するとなんとも言えない、母国とは違った空気があるはずです。
その空気こそ、重要です。
自然が多ければ草木の香りであるでしょう。
独特の香りがあるかもしれません。
現地の人の汗もあります。
仕事や食事から発せられるさまざまなにおいもあるでしょう。
そうしたさまざまな空気が入り交じり、なんとも言えない「独特の空気」になっています。
通常私たちは、その町の文化や様子などを、言葉でうまく一言では言い表せません。
しかし「言葉」ではできなくても「におい」ならできます。
空気は、完全に混ざり合うことができるからです。
その国に点在するさまざまな空気が混ざり合い、独特の空気が出来上がっています。
見事、1つに、表現されているのです。
海外旅行をするなら、ぜひとも手にしたいのは「ガイドブック」です。
これがないと何も始まらない。
あったらいいね、どころではありません。
必須です。
これがあるかないかで、旅行の質は異なるといってもいいくらいです。
ツアーで添乗員が説明してくれるから不要だという人も、やはり手にしておくことをおすすめします。
これは旅の安全を確保し、より海外旅行を楽しむための道具です。
国内旅行ではなく、海外旅行です。
行ったことのある土地ならまだしも、初めて行く土地ならなおさらです。
国内旅行とは異なり、別世界に足を踏み入れるなら、やはり現地について少しでも勉強しておくほうが安心です。
海外旅行者のための専門書ですから、旅行に行く人の立場になり、わかりやすく書かれているはずです。
気の利いたガイドブックなら「やってはいけないマナー」が書かれている場合もあります。
ガイドブックの種類にもよりますが、大手出版社から出ているものなら、大きな外れはないはずです。
可能なら、最新のガイドブックを買うことをおすすめします。
数年前のガイドブックも使えないわけではありませんが、数年ごとに町の様子やお店など、異なる場合があるためです。
ガイドブックを手に入れれば、自分専属の気の利いた添乗員がそばにいるのと同じなのです。
「ここはなんだろう。どんなところだろうか」
ツアーに参加していると、気の利いた添乗員が、いいタイミングで説明を始めてくれます。
「ああ。聞いているだけでいいから楽だなあ。ガイドブックはいらないな」
気の利いた添乗員のいるツアーで旅行していると、次第にガイドブックがいらないような気がしてきます。
バスに乗って、話を聞いているだけでいい。
しかし、ここがポイントです。
たしかに楽ではありますが、これでは本当に旅行を楽しめません。
受け身の状態になっているからです。
受け身ではなく、自発的に行動してこそ、旅の楽しみを引き出せます。
たとえ添乗員が説明してくれても、あえてガイドブックで調べます。
「ここはどんなところなのか」「どんな歴史があるのか」などを、自発的に確認します。
ガイドブックは、いわば辞書です。
英単語も、自分の手で辞書を引けば、覚えやすくなります。
ガイドブックも同じです。
「ここはなんだろう」と思ったとき、自分の手で本を開いて調べることで、頭に入りやすくなります。
そのほんの一手間をかけられるかどうかで、旅の楽しみはまったく変わります。
わずか一手間で、より、旅が面白くなります。
添乗員からの説明は、ガイドブックに載っていない情報もあります。
逆に添乗員からの説明にも出てこない情報が、ガイドブックに載っていることもあります。
手間を惜しまず両方で確かめるのです。
車の運転免許を取得1年未満の人には「初心者マーク」をつけるのが義務付けられています。
初心者マークをつけたことがある人ならわかると思いますが、つけて走ると、周りの車の様子が変わります。
道を譲ってくれやすくなります。
急に周りの車が、親切になります。
初心者マークをつけることで、運転に慣れていないことが一目でわかるため、優しく接しようと思います。
そういう気にさせます。
海外旅行にも、実は初心者マークがあります。
ガイドブックです。
ガイドブックを持って歩くと、現地の人たちが親切丁寧に優しく接してくれるようになります。
明らかに旅行者だとわかり、その土地について疎いことがよくわかるからです。
道を尋ねたとき、親切に教えてもらいやすくなったり、商品の値引き交渉にも応じてくれたりします。
ガイドブックを持って歩くのは、いかにも旅行者のようで恥ずかしい人がいますが、恥ずかしがることはありません。
私の場合は、ガイドブックを見せつけて歩くようにしているくらいです。
ガイドブックは「ガイド」という役目と同時に「初心者マーク」としてのお守り効果があるのです。
観光地で「これなんだろう」と思うことがあります。
疑問を持つのは、素晴らしいことです。
しかし、せっかく疑問を持っても、恥ずかしいから聞くのをやめる人がいます。
尋ねることをしないのはもったいない。
新しいことを知るチャンスを捨てているからです。
旅行中は、どんどん恥をかくことを楽しむのがポイントです。
バスの乗務員でも現地の人にでもいいから、尋ねてみましょう。
わからないとぴんときませんし、本当に楽しめません。
旅先では、知っている人がいませんから、どんなことをしても恥にはなりません。
どうせ同じ場所に来ることはないから、恥はあって、ないようなものです。
また来たとしても、同じ人に会うとも限りません。
そもそも初めての土地では、何も知らなくて当たり前です。
質問をして「そんなことも知らないの」と思われることはない。
むしろ現地の人も「旅行者なら知らなくて当然だな。力になってあげよう」と考えてくれます。
「旅ではたくさん恥をかこう」と思って出かけるくらいでちょうどいい。
一期一会の精神で、どんどん恥をかきながら、気になったことは尋ねましょう。
そういう人が、旅を心から楽しむことができるのです。
海外に行くと、繁華街や商店街の至る所に、お店の看板が掲げられています。
ぱっと見て、そこが何なのかすぐわかるように立ててあります。
しかし、海外ですから、外国語で書かれている文字に目を背けてしまいがちです。
つい、反射的に「読めない」と逃げていませんか。
それではせっかくの海外旅行の楽しみが半減してしまいます。
看板を見ているだけではつまらない。
声に出して、読んでみます。
国の言語によっては、文字の形からして見づらいものがありますが、頑張って読んでみます。
読み方がわからなければ、ガイドブックを使って、発音を調べます。
読んでみると、現地の人の気分になれます。
自分が現地の人に一歩近づいた気になります。
ポイントは、実際に声にまで出すことです。
声を出すことで、実感が湧きやすくなります。
自分で発音をして、発音した声を耳で聞くことになるからです。
海外に行ってからの楽しみの1つに、海外で提供されている母国料理があります。
ぜひ海外に行ったら、母国の料理を食べてほしい。
「なぜわざわざ海外にまで行って母国料理を食べるのか。それなら帰国してからいくらでも食べられるだろう」と思います。
本来なら、せっかく海外に行きますから、現地の料理を食べるのが筋でしょう。
韓国に行ったなら、朝昼晩、韓国料理。
イタリアに行ったなら、朝昼晩、イタリア料理。
アメリカに行ったなら、朝昼晩、アメリカ料理です。
海外にいますから、海外旅行らしく現地の食事を堪能すべきと思われます。
海外で母国料理を口にするのは、時間とお金の無駄になる……。
と思っていると、そうとも限りません。
無駄ではありません。
実は、海外でしか食べられない母国料理もあります。
海外に行ったときに食べる母国料理と、自分の国で食べる料理と比べてみましょう。
「おや。何か味が違うぞ」
どこか微妙な違いがあります。
たしかに母国料理と言えばそうですが、何か癖があるはずです。
その違いを楽しんでください。
その違いこそ、現地の人向けにアレンジされている部分です。
いくら母国の料理とはいえ、海外で提供されている以上、その土地の人の舌に合うようにつくられています。
その違いこそ、現地の人が好む味です。
塩からいなら、現地の人は塩からいものを好むのでしょう。
淡泊な味なら、現地の人は淡泊な味を好むのでしょう。
研究や勉強として、その違いを楽しむのも、海外だからこそできる面白さです。
海外に行くと、母国の料理が恋しくなります。
先進国では、おおむねどの国の料理も口にできます。
そこで海外旅行先で、母国料理を口にしようと思うことがあります。
「現地に行って、不可解なものを口にしたくない」という気持ち。
「やはり食べ慣れたものを口にしたい」という気持ちなどがあるのでしょう。
アメリカで提供されている日本料理とはどんな味なのか、という興味もあるでしょう。
もちろんたまにならいいですが、海外に行って母国の料理ばかりに手を出すのは少しやりすぎです。
それではせっかく海外旅行をしている意味がありません。
海外に行くなら、海外でしかできない経験をたくさん積むことです。
食べられる回数は限られています。
海外に行ったとき、その土地の食文化を適度に楽しむことが大切です。
ただし、慣れない料理ですから、おなかを痛める可能性もあります。
体調が許すかぎり、海外にいるときは海外らしい食べ物を口にして、精いっぱい現地の食文化を味わいましょう。
持ち物は、少ないほうが海外旅行を楽しめます。
たいていの人は、現地で何があっても対応できるように、必要な物をすべて持っていこうとします。
必要な物は当然持参すべきですが、持参しすぎると、フットワークが重くなります。
荷物が多いと、別料金を取られます。
値段にもよりますが、別料金を払うなら、現地で買ったほうが安いことさえあります。
おしゃれやデートをするわけではないですから「使えればいい」「履ければいい」基準なら、かなり安いものが購入できるはずです。
なぜ持っていかないほうがいいのか。
現地で買い物をする機会が増えるからです。
「靴下を買おう」と思ったときに、現地のコンビニやスーパーなら、必ず靴下が売っているはずです。
現地のお金で、現地の人とやりとりをして、買い物を成立させる。
現地の通貨で買い物をする、いい機会です。
しかも身軽ですから、身支度が手軽で、現地でも疲れにくくなります。
そもそも軽微なものなら、ホテルにアメニティーグッズとして置いてある場合があります。
事前に調べれば、ホテルの備品にシャンプー・ドライヤー・くしなどが置いてあるか、確認できるはずです。
ホテルに置いてあるものを、わざわざ持っていくのは非効率です。
よほどシャンプーやドライヤーにこだわりがある場合を除き、現地に置いてあるものは、持っていかないほうがいいのです。
海外旅行は、短い期間でさまざまなところを見て回る日程がほとんどです。
1カ月のような長期で海外旅行に行くことは、珍しいことでしょう。
海外旅行に行くとなると、仕事・学校・家庭・育児などの都合をつける必要があります。
現実的なところで言えば、3日から5日くらいでしょうか。
長くても、せいぜい10日前後といったところでしょう。
短い時間で、数多くの場所を回る日程なら、目まぐるしい日程になるはずです。
忙しいときというのは、地元の人々や町の風景を見ているようで見ていません。
全体の概要をさっと見て、見たような気になっている場合が多い。
あとから思い出そうとしても、ぼんやりしか思い出せません。
そこで私がよくしているのは、町の様子が見えるカフェで一休みすることです。
「疲れたなあ。コーヒーでも飲もうか。食事でもしようか」
そう思ったとき、できるだけ、店の外で食事が食べられるレストランなどを選ぶといいでしょう。
すると、どうでしょう。
街を歩く人々、町の風景をのんびり眺めながら食事を楽しめます。
外で食事をしながら、ゆっくり街を歩く地元の人々や町の風景を眺めていると、不思議なことに印象深く残ります。
人々のファッションはどんなものか。
どんな表情で歩いている人が多いのか。
家の屋根、家の造り。
そうした人々や町の特徴の細かい部分まで、見る余裕が出てきます。
食事を味わうと同時に、カフェから眺めるさまざまな光景も楽しむことができるようになるのです。
パッケージツアーで旅行をするとき、さまざまなオプションが用意されているものがあります。
プラスアルファを加えることで、海外旅行がより印象深くなるに違いありません。
しかし、こういうとき、考えてしまうのはやはり「お金」です。
オプションをつけると、別料金がかかります。
「お金がかかるなあ。どうしようかな。また今度来たときにしようかな」
つい、弱気になります。
人間は不思議で、海外旅行で何十万もお金を払うときには一気に支払えます。
一方、オプションのような数万円には、やけに悩んでしまいます。
小さな金額のほうが実感は湧きやすいので、大きく深刻に考えてしまいがちです。
しかも「また今度きたときに申し込もう」と思っても、二度と来ない場合が多い。
もちろんまったく興味がなければ不要ですが、気になって仕方ないなら、ぜひオプションも申し込むのが賢明です。
少しのお金を惜しんでいると、せっかく体験できる貴重な機会を逃してしまうことになります。
チャンスは一瞬、後悔は一生です。
予算を少しオーバーしてでも、勢いで申し込んでしまいましょう。
オプションは、そのときその場でしか楽しめませんが、お金はあとから稼げます。
オーバーしたお金は、帰国後に稼げばいい。
そのほうが、後悔しない海外旅行ができます。
海外旅行の行きと帰りに「ついでにほかの国も楽しめないか」工夫してみましょう。
一度で二度楽しむように工夫をすれば、より濃い旅行ができるようになります。
たとえば目的地に向かうとき、途中でどうしても別の国の国際空港を経由しなければいけないときがあります。
少しマイナーな国になると、直通の飛行機がなく、一度経由する必要があります。
そういうときがポイントです。
一度経由をするなら、完全にそこで一度下りてしまい、経由する国も楽しんでしまいます。
たとえば「日本の松山空港」から「アメリカのロサンゼルス国際空港」に行くとしましょう。
松山空港からロサンゼルス国際空港までは、現在、直通便がありません。
この場合、韓国の国際空港を経由して、ロサンゼルスに向かうルートがあります。
こういうときがポイントです。
一度韓国を経由するなら、韓国で下りて一泊し、韓国旅行もしてしまいます。
一度の海外旅行で「韓国」と「ロサンゼルス」の2カ所が楽しめます。
わざと、そういう旅行日程を考えるのも手です。
私は以前シアトルに旅行しようと思ったとき、ついでにサンフランシスコに行ったことがあります。
シアトルとサンフランシスコは、飛行機で2時間ほどの近い距離です。
「近いからついでに」と思って、2カ所を巡る旅をしたことがあります。
そのほうが別々に旅行するより、お金を節約できる効果もあります。
何かついでにできないか、工夫してみましょう。
飛行機の行きと帰りに立ち寄る国があれば、一度で二度楽しめます。
もちろんお金もそのわかかりますが、帰国してから稼げばいいのです。
せっかくの海外旅行なら、やはり晴れてほしいと考えるところです。
いい天気のほうが、海外旅行をより楽しめると思います。
ガイドブックに天気のいい写真しか写っていないため、余計にそう考えます。
しかし「晴れの日だけが観光に最適」とは限りません。
どんな地域であろうと、悪天候の日は必ずあります。
悪天候も、日常の風景の1つです。
むしろ雨の日は、雨の日らしい町の風景を見ることができると考えればいい。
晴れの日には見られない町の様子、傘を差した人の動きなどが見られることでしょう。
ほんの少し傘を差すのが面倒ではありますが、旅行のいい思い出になると思えばいい。
多少大変なくらいが、思い出になりやすい。
天気が悪くて風景が見られなければ、お天道さまを恨むのではありません。
「そういう景色も楽しみなさい」という神様からのメッセージと考えることです。
見られなくていらいらしていると、海外旅行が楽しめません。
悪天候でも、にこにこしていたほうが、楽しめるのです。
初めて海外旅行に行ったとき、誰でも大変もどかしい気持ちを味わうことがあります。
海外旅行は、現地の人とのやりとりがスムーズになれば、もっと楽しめます。
「トイレを探しています」
「もっと安くなりませんか」
「もっと大きい服のサイズはありませんか」
海外旅行の目的が、観光であれショッピングであれグルメであろうと、やはり現地の人との会話が必要です。
言葉がわからないと、うまく意図や気持ちが伝えられず、もどかしさを味わいます。
そこで必要になるのは「言葉」です。
海外旅行を楽しむなら、やはり基本的な現地の言葉を覚えるのがベストです。
韓国なら韓国語、フランスならフランス語、中国なら中国語を話せるようになるのがいちばんの理想です。
しかし、語学の習得は一筋縄でいくものではありません。
そういうとき、せめて英語だけでも話ができるようになることです。
英語圏ならいいですが、英語圏でない国でも、ホテル・駅などのハブ的な場所では、たいてい英語が通じるはずです。
また、英語は世界共通語ですから、一般の方々も勉強しているはずです。
「基本的な英語」だけでも勉強しておきましょう。
英語と旅行は、関係がないようですが、深い関係があります。
万が一のことがあったときも、英語ができれば、心強い。
どの国でも、ホテル・駅・空港のような人が行き交う場所では、英語のわかる人が常駐しているはずです。
困ったとき、人に助けを求めることもできるようになります。
長距離を移動する海外旅行では、現地のリズムと体のリズムがずれて、時差ぼけになるのがネックです。
近くの国に旅行するなら、まだいいです。
飛行時間が6時間を越えれば、時差ぼけになる場合が多いでしょう。
飛行時間も長くなった分、現地に到着して、ホテルに着くやいなや、一眠りしようと思うことがあります。
それはしないほうがいい。
寝てしまうと、現地のリズムと体のリズムがずれたままになり、時差ぼけに苦労することになります。
「ちょっとだけ」という心の緩みが、危険です。
少しでも寝てしまうと、ずれたままの状態で脳が覚えてしまい、調整が難しくなります。
夜に寝ようとしても寝られなくなり、昼に行動しようとしても眠くて大変です。
せっかくの海外旅行の日程全体が時差ぼけのため、台無しになる可能性があります。
大切なのは、どうスムーズに時差ぼけを解消させるかです。
難しいようですが、実に単純です。
「現地に到着してからは、あくまで現地時間に合わせて行動する」
これだけです。
自分の苦労した体験から、声を大にして言える鉄則です。
もし到着時間が夜なら、そのまま寝てもいいでしょう。
しかし、到着が昼間なら、疲れていても、現地が夜になるまで眠らないほうがいい。
現地に到着した初日だけ、一踏ん張りしましょう。
もし、現地で寝てしまいそうなときには、飛行機内で寝ておくのが得策です。
飛行機の中で寝ておけば、現地についてから一眠りする必要がなくなります。
うるさい飛行機内が寝にくければ、耳栓を持参していけばいい。
現地に到着すれば、あくまで現地時間に合わせて行動しましょう。
アメリカに留学中、友人の家に遊びに行くと、日本からの女の子2人連れが遊びに来ていました。
最初の印象は「2人のギャップ」です。
少し話をしていると、1人は控えめな行動をするお嬢さまというタイプの子でした。
もう1人の女の子は、プロレス観戦が大好きで、パンク系の女の子でした。
見た目からして、全然タイプが違う2人でした。
人間関係は、似たようなタイプが友人になることが多いですが、まれにタイプの違った人とでも深い関係になる場合もあります。
今回も、そういう珍しいタイプかなと思っていました。
しかし、2人はほとんど顔を合わせず、会話を交わしません。
それぞれの女の子と話していると、案の定「お互いにすべて全然合わない」と言います。
それから愚痴がどんどん出てきました。
「行きたいところに全然行けない」
「性格も違って、意見も合わない」
「ストレスがたまる」
「海外旅行が苦痛」
1人は買い物に行きたいと主張する一方、もう1人はテーマパークに行きたいと主張して、すれ違います。
なかなかうまくいっていない様子でした。
次々と愚痴が飛び出し「じゃあ、なぜ一緒に旅行しているの」と尋ねました。
「2人で行くと安かったから、なんとなく」
それだけです。
団体で申し込むと格安になる海外旅行があります。
お互いに海外旅行に行きたくて、相手は誰でもいい状態だったようです。
いくら海外旅行が安上がりになったとしても、中途半端な仲の人と行っても、すれ違う可能性が高くなります。
その後、2人が帰国してから話を聞くと、絶交状態になってしまったようです。
中途半端な仲の友人と行く海外旅行は、中途半端な旅になりやすいです。
かなり仲がよくないと、なかなかうまくいきにくいのが現実のようです。
「そのときの感動は、二度と味わえない」
これは、私は何度か旅をして得た教訓です。
海外旅行で感動できた場所は「また来ればいい」と思います。
もう一度同じ場所に来れば、再び、同じ感動を味わえるだろうと思います。
しかし、厳密に言えば、そのときの感動はもう二度と味わえない。
これは事実です。
その瞬間の感動には、いくつか要因が絡んでいるからです。
「慣れ」であったり「状況」であったりします。
初めてロサンゼルスのグリフィス天文台から夜景を見たとき、あまりの美しさに、心臓を打ち抜かれたような衝撃でした。
言葉にならない美しさ。
「百万ドルの夜景」とは、まさにこのことだと思いました。
その後、私はもう一度その感動を味わいたいと思い、高校卒業後の留学先はアメリカ・ロサンゼルスにしました。
留学中、現地の友人と再び夜景を見ると「1回目とは少し違う」と思いました。
感動できると言えば感動できますが、1回目とは違う感動です。
慣れていない友人に気を使い、たまたま人が多くて混雑し、ゆっくり夜景を見られる状況ではありませんでした。
すでに一度目にしたことがある夜景なので、初回ほどの大きな感動はありません。
その後も何度か訪れましたが、そのたびに別の感動がありました。
「慣れ」や「状況」という要因が複雑に絡み合い、同じ感動を味わおうと思っても、実際のところは不可能でした。
同じ光景を見れば、いつも同じ感動を得られるわけではない。
悲しいかな、人間です。
どの観光地でも同じです。
完全に同じ感動は、二度と味わえない。
同じ場所に来ることはできますが、まったく同じ感動をもう一度味わうのは不可能です。
すべての旅は「ライブ」です。
常に最初で最後の連続です。
ぜひ、それを意識しながら、旅をしてみましょう。
美しい夜景を見た。
珍しい美術品を見た。
楽しい買い物ができた。
おいしい食事を食べた。
そのとき「ああ。この感動は最初で最後か」と思います。
そう思いながら旅をすると、旅の感動を味わう姿勢が、断然強くなります。
旅行では、たくさん歩くことになります。
国内旅行であれ海外旅行であろうと、関係ありません。
タクシー・電車・バス・地下鉄などが使えるのは、大きな移動だけ。
デパートでショッピングをしたり、観光地を歩き回ったりのような小さな移動になると、やはり歩く量が必要です。
旅行を楽しめるかどうかは、実は「体力」と「足腰」がかなめです。
たくさん歩ける体力と強い足腰があれば、デパートでショッピングをより楽しんだり、観光地を歩き回ったりする余裕も生まれます。
そこで提案があります。
旅行をする1カ月前くらいから、ウォーキングを始めてみませんか。
すでにそういう習慣があればいいですが、ない人は旅行を楽しむ前準備としてウォーキングです。
目安としては、だいたい1日に10,000歩を難なく歩けるようになることです。
10,000歩も歩ければ、旅行でもかなり余裕が生まれるはずです。
旅を楽しむ前の前提なのです。
海外旅行は、迷いの連続です。
「Aも食べたいけれど、Bも食べたいな」
「Aも行きたいけど、Bも行きたいな」
「Aも欲しいけど、Bも欲しいな」
ショッピング・観光・グルメなど、その場でしか経験できないことですから、判断に迷うところです。
海外旅行では食べる回数に限りがありますし、見て回れる時間も有限です。
さて、ここで思わぬ、もう1つの選択肢があります。
「両方を選ぶ」という選択肢です。
予算と時間が許すかぎり両方を選び、一度で二度楽しめばいい。
もちろんお金は多少かかります。
しかし、お金は旅行が終わってから、また稼げばいい。
お金は、あとから取り戻せます。
あくまで、そのときにしかできない経験を最優先にします。
お金で解決できないか考えてみることです。
これが旅行を楽しむコツです。
「ホテルなんて寝るだけだろ。安いホテルでいいよ」
予算に余裕がないとき、最初に削ろうと考えるのは「ホテルのグレード」です。
安いホテルに泊まって、予算を少しでも抑えようとする人も多いのではないでしょうか。
しかし、ここが重要な着眼点です。
逆です。
旅行を楽しみたければ、実はホテルこそお金をかけるべきところです。
ホテルとは、いわば旅の拠点です。
旅行全体の印象を決めてしまう最重要ポイントです。
もし安いホテルに泊まってしまえばどうなるでしょうか。
安いホテルとはいえ差はありますが、多くの場合「古い」「不潔」「暗い」という特徴が挙げられるでしょう。
ホテルスタッフの態度が悪かったりサービスも不手際が多かったりします。
当然、防犯面も緩い。
そうした部屋の古さ・暗さ・不安感から、夜の寝つきも悪くなります。
せっかく素晴らしい観光地で気分が良くなっても、拠点になるホテルで気分が下がり、台無しになってしまいます。
言い方は悪いかもしれませんが、品質の悪いホテルは、旅全体の品質も落とします。
本当に旅行を楽しむなら、ホテルこそお金をかけるべきところです。
本当にいいホテルなら、ホテルが1つの「娯楽施設」になっています。
ホテルで1日が過ごせるくらい、さまざまな施設が完備されています。
夜景を見ながら食事ができるレストラン。
お酒を楽しめるバー。
温水プール。
ダンスフロア。
マッサージサービス、朝食のサービスなどです。
当然のことながら、部屋もきれい。
だからこそ、夜もゆっくり安心して寝られ、睡眠の質もよくなります。
これだけでも全然違います。
そういうところで、旅の印象は決まります。
たとえ回る観光地がどうであろうと、ホテルの品質がよければ「なんだか、いい旅行だったね」という印象へと変わります。
旅の印象を決めるのは「観光地」より「ホテル」です。
現地の人は、歩くガイドブックです。
勇気があれば現地の人に「この辺りで面白いところはないですか」と聞いてみましょう。
現地のことに詳しいのは、やはり現地の人です。
その土地で暮らしていると、生活の隅々まで知り尽くしています。
言葉の壁はありますが、試してみる価値はあります。
ガイドブックには載っていない、意外な情報や穴場を知っている可能性が高い。
ただし、あくまで場所だけ教えてもらうようにしましょう。
案内してあげるよとついていってしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる場合もあります。
「面白いところ」というキーワードを変えてみると、ほかにも応用が利きます。
「この辺りで『ゆっくりできるところ』はないですか」
「この辺りで『おいしいお店』はないですか」
意外な情報を聞ける可能性があります。
「そうは言っても少し恥ずかしいな。犯罪に巻き込まれるのも心配だ」
そういうとき、もう1つの手段があります。
ホテルスタッフに尋ねる方法です。
これはおすすめです。
ホテルの人なら、現地に住んでいるでしょうから、その土地周辺には詳しいはずです。
旅行者向けの施設のスタッフですから、地理に詳しく、旅行者向けの情報を豊富に知っていることでしょう。
高級ホテルなら「コンシェルジュ」という観光の手配や案内などを行う総合接客係がいる場合もあります。
無料で利用できるなら、ぜひ検討してみましょう。
たとえいなくても、ホテルのフロントの人に聞くだけでも、全然違うはずです。
ガイドブックにも載っていない、思わぬ情報を聞ける可能性があります。