公開日:2011年5月3日
執筆者:水口貴博

場を盛り上げる30の会話術

  • 嫌いな話で盛り上げるより、
    好きな話で盛り上げる。
    これが気持ちのいい会話の鉄則。
場を盛り上げる30の会話術

嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。
これが気持ちのいい会話の鉄則。

盛り上げる会話には、2種類あります。
「好きなことについて」と「嫌いなことについて」です。
どちらも盛り上がりはします。

大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。

人と会話をするときは、常に反応を確認し合う連続です。
話している相手は、自分が口にしている反応によって、次の話を考えます。
無反応なら「きちんと話を聞いているのかな」「聞きたくないのかな」「疲れているのかな」と不安になります。

会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。

会話の反応が大きい人には、もっと話をしたくなります。
話の反応といえば、何を想像しますか。
反応には、2種類あります。

「うん。そうだね」より「うん。うん。そうだね」。

あなたが相手と話をするとき、何回うなずいていますか。
相手の話に同意するとき「うん。そうだね」と、1回うなずいて聞いているのではないでしょうか。
1回、首を立てにふるしぐさです。

「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。

「きれいな目をしているね」
そう言われたとき、残念な反応をしてしまう女性がいます。
男性から、褒め言葉を言われると「どうせ誰にでも言っているんでしょ」と反射的に否定をする人がいるのです。

わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。

私の知り合いに、乗りのいい女性がいます。
乗りがいいので、ぜひともここで紹介させてください。
私が19歳のときに出会った女性なのですが、いまだに交友が続いています。

会話の乗りがいい人は、負けるとわかっているけんかを売ってくる。

腕相撲の話になったとき「負けないよ」と挑発してきた小柄な女性がいました。
男性陣は笑っています。
「負けないよ!」と乗りで言ってきます。

お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。

先日、女友達から嬉しい連絡がありました。
「小説のコンクールで受賞したよ」という吉報です。
彼女は、7歳の子どもを持つ専業主婦です。

質問しながら、相手をさらりと褒める方法。

会話に相手の名前を含めるのは、好感のある会話方法の1つです。
相手の名前を会話に含めることで、相手は身を乗り出して話を聞いてくれるようになります。
個人を尊重されていることがわかり、嬉しくなるのです。

歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。

私は、メールの返信でよく使うフレーズがあります。
「メールが来るのを待っていました」です。
実は私が考えたわけではなく、あるとき、友人からそういう返事をもらいました。

返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。

難しい問題があります。
のりのいい会話を心がけるために、気の利いた返事を心がけようとします。
できるだけ鋭い返事のほうが、相手も喜びますし、会話も盛り上がるだろうと思うからです。

リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。

会話の調子を上げるのは、返事や表情だけではありません。
姿勢も大切です。
テーブルを挟んで、椅子に座って話をするとき、どのような姿勢になっていますか。

経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。

あなたは北極に行ったことがありますか。
「いいえ、行ったことはありません」
北極のような極寒のへき地ですから、おそらくほとんどの人が「行ったことがない」という返事をしたことでしょう。

大まかに話すと、会話のテンポが良くなる。

会話のテンポを良くするために、大まかな会話を心がけましょう。
細かく話したほうが、より多くの情報が伝わるので、会話のテンポが良くなるのではないかと思います。
しかし、実際は逆効果になるほうが多い。

「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。

親切にされたとき、普通は「ありがとうございます」と答えます。
多くの場合「ありがとうございます」で終わっているのではないでしょうか。
ありきたりな感謝の表現です。

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。

私はグリーンピースが苦手です。
という話をすると、よく笑われます。
「なぜグリーンピースが苦手なの」

会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。

ある日、レストランで友人と一緒に食事をしていたときのことです。
楽しい話に時を忘れていたのですが、一瞬、落ち着きを取り戻す出来事がありました。
相手の視線が、一瞬だけ、時計に移動したのです。

会話を、会話だけで、終わらせない。

アメリカのロサンゼルスに留学していたころの話です。
友人と旅行のことで盛り上がりました。
私も旅行好きでしたが、相手も負けないくらい旅行好きです。

「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。

意気投合して話をするのは、まれです。
相手の話を聞いているとき「それは少し違うのでは?」と思うときがあります。
そういう場面は、多いものです。

テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。

「聞かれるまで答えない」というのは、良くありません。
会話を盛り上げるためには、聞かれる前に、知っていることを口にすることが大切です。
知っていることは、どんどん口にしたほうが、会話は盛り上がりやすくなります。

会話上手な人は、いざというときのために、飴玉あめだまを持っている。

いきなりですが、手持ちのカバンに飴玉を入れておくだけで、会話がうまくなります。
なぜと思うでしょう。
これが役立つのです。

誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。

会話を盛り上げるためにお酒を活用するのは、よくある話です。
お酒は、適量を守れば、有効な道具です。
「適量、適量、適量」と耳にタコができるほど、よく聞きますよね。

同じ会話は二度とできない意識を持つ。

人にも一期一会がありますが、会話にも一期一会があります。
そのときの会話は、もう二度と味わえません。
会話は、単に言葉の羅列だけではないのです。

自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。

私は、豚カツが大好きです。
昔から好きだったわけではありません。
幼少期は何も思わなかったのですが、あるきっかけで好きになりました。

相手を元気にさせる魔法の言葉。
「その魅力は何?」

中学生のころ、功一君という友人がいました。
功一君は、大のアニメ好きです。
少しマニアックな話になりますが、功一君は『魔方陣グルグル』の大ファンです。

「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。

相手の話に同意をするとき「その気持ちわかる」ということがあります。
「その気持ちわかる」という言葉は、なかなか難しい一言です。
状況によって、相手を傷つけることがあるからです。

気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。

先日、友人と電話で話をしているとき「なぜ書くのが好きなの。書く魅力は何?」と聞かれました。
友人は、HAPPY LIFESTYLEの読者でもあります。
私は書くのが大好きです。

会話に、正論を持ち込まない。

「水口さんは、よくそれだけ話が書けますね」
よくこういうお便りをいただきます。
それは正論を持ち込んでいないからだと思います。

意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。

先日、実際にあった失敗です。
勤めている会社で全体会議があり、その後親睦会がありました。
同僚と一緒に楽しくお酒を飲んでいて、いい気分になっていたときのことです。

いずれにせよは、言わないほうがいい。

会話の中で「いずれにせよ」という発言をする人を耳にします。
比較的に気軽に口にしてしまう言葉ですが、この表現は注意です。
なぜでしょうか。

全文

プロローグ
1

嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。これが気持ちのいい会話の鉄則。

嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。これが気持ちのいい会話の鉄則。 | 場を盛り上げる30の会話術

盛り上げる会話には、2種類あります。

「好きなことについて」と「嫌いなことについて」です。

どちらも盛り上がりはします。

しかし、盛り上がり方に違いがあります。

気持ちよく会話を盛り上げるなら、好きなことについて話をしましょう。

好きなことについて話をすると、自然と会話が盛り上がります。

元気になります。

たとえば、食べ物についてです。

「どんな食べ物が嫌い」と「どんな食べ物が好き」を比べてみましょう。

どちらの話題も盛り上がりはしますが、盛り上がり方に違いがあります。

「どんな食べ物が嫌い」という会話でも盛り上がりはしますが、雰囲気が悪くなります。

嫌いな食べ物を想像しながら話をしているので、吐き気がしたり、いらいらしたりするのです。

一方「どんな食べ物が好き」という会話も盛り上がります。

好きな食べ物の話をすれば、うきうき心が躍ってきます。

そもそも自分が好きなものについてですから、積極的に聞いてもらいたい話題です。

話をしているだけで元気になりますし、ポジティブになります。

好きな食べ物なので、話をしているうちに食欲が湧いてきます。

「じゃあ、一緒に食べに行こうか」という行動力が出てきます。

これで相手とより親密になれるのです。

話をしているうちに、元気になり勢いがつくのです。

お互いが好きな趣味について紹介し合う話題を出してみましょう。

これは、好きな映画、好きな俳優、好きな音楽など、あらゆるジャンルに通じます。

嫌いな話より、好きな話です。

嫌いな話で盛り上げるのではなく、好きな話で盛り上げるのが、気持ちのいい会話の鉄則なのです。

場を盛り上げる会話術(1)
  • 嫌いな話題より、好きなことを話題にして、話をする。
2

大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。

大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。 | 場を盛り上げる30の会話術

人と会話をするときは、常に反応を確認し合う連続です。

話している相手は、自分が口にしている反応によって、次の話を考えます。

無反応なら「きちんと話を聞いているのかな」「聞きたくないのかな」「疲れているのかな」と不安になります。

話をやめようと思います。

たとえ反応があったとしても、反応が小さければ「あまり興味がなさそうだな」と思い、話題を変えようとします。

反応は大切です。

無反応や小さな反応では、なかなか会話を盛り上げにくいのです。

会話のテンポを良くするために、いちばん大切なことは何でしょうか。

会話の反応を大きくすることです。

これがいちばん大切なことです。

これができれば、自然とテンポのいい会話になります。

相手の話を聞いたとき、あなたがどのような反応を返すかによって決まります。

たとえば、人と話をしたときの反応を、これまでの1.5倍、大きくしてみましょう。

2倍は大きすぎるので、1.5倍くらいがいいでしょう。

驚くとき「え!」という声だけでなく、驚いた表情まで見せる。

悲しい話のときは、うつむいて悲しんでいる反応を見せる。

笑ったときに見せる歯を、少しいつもより、大きくしてみる。

相手の反応が大きいと、接していて次第に興奮してきます。

会話が盛り上がり、もっと話をしたくなるのです。

簡潔に言えば、反応をこれまでの1.5倍大きくするだけで、会話のテンポはよくなります。

そのくらいあなたの反応は、会話の調子をつくるために大切なのです。

場を盛り上げる会話術(2)
  • 反応を、これまでの1.5倍、大きくする。
3

会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。

会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話の反応が大きい人には、もっと話をしたくなります。

話の反応といえば、何を想像しますか。

反応には、2種類あります。

「目に見えない反応」と「目に見える反応」です。

会話の反応といえば、やはり「返事」ですよね。

目に見えない反応です。

しかし、いくら気の利いた返事をしても、無表情で返事をするのでは味気ない。

きちんと話を聞いているのかと、不安になります。

反射的に言葉を返しているだけではないかと思い、話したい気持ちが薄れます。

もちろん返事も大切ですが、もっと大切なのは「表情」です。

表情は、目に見える反応です。

怖い話をしたときの怖がった表情や、難しい話をしたときの困ったような表情などです。

話をしたとき、相手の表情に変化があるリアクションがあると、相手の胸の内が、よくわかりますね。

目に見えてわかるリアクションをしたほうが、気持ちを伝えやすくなります。

話しやすくなるのです。

そういう意味で、乗りのいい人には、多種多様な表情があります。

笑っている表情、困った表情、驚いた表情、泣いた表情、真面目な表情、必死になっている表情。

豊かな表情は、会話を盛り上げるスパイスです。

はっきり目に見えるリアクションを取っていきましょう。

場を盛り上げる会話術(3)
  • リアクションは、言葉より表情を重視する。
4

「うん。そうだね」より「うん。うん。そうだね」。

「うん。そうだね」より「うん。うん。そうだね」。 | 場を盛り上げる30の会話術

あなたが相手と話をするとき、何回うなずいていますか。

相手の話に同意するとき「うん。そうだね」と、1回うなずいて聞いているのではないでしょうか。

1回、首を立てにふるしぐさです。

それでもいいのですが、会話のテンポを良くするために、もう少し工夫の余地があります。

「うん。そうだね」ではなく「うん。うん。そうだね」と言ってみましょう。

意味はまったく同じですが、相手に伝わる印象は少し違います。

「うん。うん」と2回うなずいて話を聞くほうが、より深く理解して、話に聞き入っている印象があります。

相手の話にのめり込んでいるような印象ですね。

会話を盛り上げるのがうまい人は、2回うなずきます。

首を立てに2回振ってうなずくと「なるほど。もっと話を聞きたい」というアピールになります。

そういう人にはもっと話をしたくなります。

自然と会話が盛り上がるのです。

場を盛り上げる会話術(4)
  • 2回、うなずく。
5

「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。

「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。 | 場を盛り上げる30の会話術

「きれいな目をしているね」

そう言われたとき、残念な反応をしてしまう女性がいます。

男性から、褒め言葉を言われると「どうせ誰にでも言っているんでしょ」と反射的に否定をする人がいるのです。

恥ずかしい気持ちを隠そうとして、逆に否定してしまうのです。

「誰にでも言っているんでしょ」と言いたくなっても、ぐっとこらえましょう。

禁句です。

会話のテンポが悪くなります。

会話が途切れてしまうフレーズですから、できるだけ言わないようにしましょう。

男性は、勇気を出して、思いきって褒めてくれました。

そういうことを口にすることは、あなたとの恋の関係を期待しているのかもしれません。

にもかかわらず「どうせ誰にでも言っているんでしょ」と言われると、会話が止まってしまいます。

せっかく出した勇気を否定されたような気がして、がっかりするのです。

たとえ、わざとらしくても「ありがとう。嬉しい」と、素直に言いましょう。

素直が会話を盛り上げます。

相手の会話を否定せず、素直に受け止めることで、会話が前に進むのです。

場を盛り上げる会話術(5)
  • 「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は、禁句にする。
6

わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。

わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。 | 場を盛り上げる30の会話術

私の知り合いに、乗りのいい女性がいます。

乗りがいいので、ぜひともここで紹介させてください。

私が19歳のときに出会った女性なのですが、いまだに交友が続いています。

10年以上も付き合いが続いているのも、彼女の話がうまいからです。

いつも話をうまく盛り上げます。

私が会話をするときには、よく機械関係の話が自然と出てしまいます。

「今、何をしていたの」と聞かれて、ありのまま答えます。

「サーバーのスペックが足りなくて、新しいものにリプレースしたところ。次のサーバーは性能がよくて(かくかくしかじか)」

もともと自分の得意分野なので、つい勢いで話してしまいます。

普通の人は、そこで「興味がないな」「わからないな」という反応をします。

わからないから、おおむね反応が鈍いのです。

気持ちはよくわかります。

わからないことに関しては、返事がしにくいものですね。

反応が鈍いと「あまりこの話はできないな」と思って、会話を中断してしまいます。

しかし、その女性は違うのです。

「へえ、よくわからない。そういうのがわかる人って尊敬する」

そう言われると、嬉しくなるのです。

うまく私を褒めちぎるのです。

「わからない」で話が終わると、次に続きません。

難しい話をしてしまった側にも罪悪感が出ます。

しかし「わからないけど、そういうことがわかる人って、尊敬する」と言われると、気持ちいい。

わからないと言われても、嫌な気がしません。

むしろ、いつの間にか褒められている。

きちんと自分と相手との違いを認めていますし、遠回しに褒めてくれています。

彼女とは性格も性別も違いますが、相手を認めたり褒めたりする彼女の姿勢が、人間関係を長続きさせているのだと感じます。

わからない話がでたときは、相手を褒めるチャンスです。

自分にわからないことを相手は知っている。

見方を変えれば、褒められる点であり、尊敬できる点なのです。

場を盛り上げる会話術(6)
  • わからないときは「そういうのがわかる人は尊敬する」と言って褒める。
7

会話の乗りがいい人は、負けるとわかっているけんかを売ってくる。

会話の乗りがいい人は、負けるとわかっているけんかを売ってくる。 | 場を盛り上げる30の会話術

腕相撲の話になったとき「負けないよ」と挑発してきた小柄な女性がいました。

男性陣は笑っています。

「負けないよ!」と乗りで言ってきます。

けんかを売ってくるのです。

もちろんけんかを売るとはいえ、本気ではありません。

軽い冗談で言ってきます。

自分が負けるのがわかっていながら、わざと「負けないよ」と言ってきます。

それはとても乗りがいいです。

そう言われると、勝負の前から結果がわかっていても、つい勝負をしたくなります。

「よし、やってやろうじゃないか!」

火がつくのです。

相手が乗り気だと、こちらまで乗り気になります。

結果は当然、男性が勝ちました。

力の弱い女性は、男性に勝てません。

やはり負けるのです。

しかし、その瞬間、実は男性こそ、女性にうまく操られている気がしました。

負けるとわかっている勝負にわざと名乗り出て、相手を勝たせてあげる。

勝たせてあげることで、機嫌をよくさせ、場を盛り上げる彼女の知性だと思ったのです。

場の雰囲気を盛り上げるのが上手な人がよくやっている方法です。

負け上手は、盛り上げ上手です。

乗りがいい人は、負けるとわかっているけんかを売ってくるのです。

場を盛り上げる会話術(7)
  • うまく負け役を、買って出る。
8

お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。

お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。 | 場を盛り上げる30の会話術

先日、女友達から嬉しい連絡がありました。

「小説のコンクールで受賞したよ」という吉報です。

彼女は、7歳の子どもを持つ専業主婦です。

空いている時間に、自分の実体験を交えながら書いたと言います。

その連絡を受けて、私もすごく嬉しくなりました。

彼女とは、私が19歳のころから交友が続いている仲です。

付き合いが長いだけに、友人の幸せは私の幸せでもあります。

めでたい知らせに、私はすぐ彼女に電話をして「おめでとう!」と伝えました。

本当に嬉しかったのです。

もちろん私も、書くのが大好きです。

書くことは、お互いの共通点です。

その友人とは、普段から書くことについて話が盛り上がります。

「書くのは面白いよね」という話題で、何時間も盛り上がります。

性格が似ているので、自然体で話ができます。

気持ちが共有できると、どんどん話ができます。

書くことは楽しいことばかりではない話。

アイデアの出し方。

なかなか集中できないという苦しみ。

書いているからこそ味わえる楽しみもあれば、書いているからこそ味わう苦しみや挫折もあります。

彼女とは、私と同じ「書くこと」に関して共通点があるため、話が盛り上がるのです。

共通点は、話題を盛り上がるポイントです。

「俺たちは似ているね」という会話をよくします。

お互いが共通する話題を出せば、自然と会話が盛り上がるのです。

場を盛り上げる会話術(8)
  • お互いの共通点を、話し合う。
9

質問しながら、相手をさらりと褒める方法。

質問しながら、相手をさらりと褒める方法。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話に相手の名前を含めるのは、好感のある会話方法の1つです。

相手の名前を会話に含めることで、相手は身を乗り出して話を聞いてくれるようになります。

個人を尊重されていることがわかり、嬉しくなるのです。

さらに上級テクニックがあります。

工夫したいのは、名前の呼び方です。

たとえば、パソコンの使い方でAさんに尋ねるとき、どのような言葉を言いますか。

「パソコンの使い方で、Aさんに聞きたいことがあります」

おそらくこうした質問になるでしょう。

間違ってはいませんが、普通すぎます。

「なんだよ。面倒な話はよしてくれよ」と思う人もいるかもしれません。

しかし、会話上手は、次のようなうまい表現を使います。

「パソコンに詳しいAさんに、聞きたいことがあります」

いかがでしょうか。

ほんの少し表現方法を変えただけですが、印象が変わりますね。

質問をしながら、遠回しに相手を褒めていることがわかります。

「パソコンに詳しいAさん」という前ふりで褒めているので、嬉しくなります。

嬉しくなると、質問にも答えたい気持ちになるのです。

少しくらいなら話を聞いてあげようと思うのです。

こうした表現を、会話で積極的に使っていきましょう。

「子育てについて、Aさんに聞きたいことがあります」を「子育てに慣れているAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

「数学の問題で、わからないところがあります」を「数学に詳しいAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

「ダイエットのことで、Aさんに聞きたいことがあります」を「スリムなAさんに聞きたいことがあります」と言い換えます。

いかに相手の機嫌を取って、その気にさせるかなのです。

場を盛り上げる会話術(9)
  • 相手を褒めながら、質問する。
10

歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。

歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。 | 場を盛り上げる30の会話術

私は、メールの返信でよく使うフレーズがあります。

「メールが来るのを待っていました」です。

実は私が考えたわけではなく、あるとき、友人からそういう返事をもらいました。

素直に嬉しいと感じたので、私も真似をするようになったのです。

「メールが来るのを待っていました」と言われると「メールをして良かった」と思います。

またメールしようと思いますから、人間関係が長続きしやすくなります。

予約していたレストランに入ったとき、給仕から「お待ちしていました」と言われるような感覚です。

歓迎されているような気がして、嬉しくなりますよね。

そういうフレーズを日常でも積極的に使っていきましょう。

会話のテンポが良くなり、弾みやすくなります。

ちなみに私は、約束をしていた電話に出るときも「待っていました」とよく言います。

友人と19時に電話をしようと約束をして、時間どおりに電話がかかってきます。

電話に出て、最初に「待っていました」と言うと、相手は笑ってくれます。

会話が必ず盛り上がります。

ぜひ試してみましょう。

相手を歓迎するフレーズから始めると、会話が盛り上がりやすくなるのです。

場を盛り上げる会話術(10)
  • 「待っていました」と、言う。
11

返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。

返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。 | 場を盛り上げる30の会話術

難しい問題があります。

のりのいい会話を心がけるために、気の利いた返事を心がけようとします。

できるだけ鋭い返事のほうが、相手も喜びますし、会話も盛り上がるだろうと思うからです。

しかし、気の利いた返事を心がけていると、ある問題が起こりやすくなります。

返事が遅くなってしまうのです。

考える時間ができるからです。

返事が遅いと、相手は興味がないのかなと誤解したり、会話のノリが悪くなったりします。

会話ののりをよくしようと思った結果、逆に会話ののりを悪くしてしまうのです。

もちろん返事の内容も大切です。

しかし、返事の内容以上に、返事の早さはさらに大切です。

返事を、あと0.1秒、早くしましょう。

たった0.1秒です。

0.1秒で、変わります。

気の利いた返事を返すより、返事を早くするほうが、はるかにテンポが良くなります。

ただ返事が早いだけで「あなたの話を聞いています」「面白い話ですね」という前向きなニュアンスが相手に伝わります。

相手の話を聞いた瞬間に気の利いた言葉が思い浮かべば、すぐ返事をしましょう。

もし、気の利いた言葉が思い浮かばなければ「へえ」「なるほど」というありきたりな反応でもかまいません。

すぐ返事をすることが、会話を盛り上げるポイントです。

ありきたりな返事すら浮かばないなら、笑うというリアクションでもいいです。

積極的に笑うことも心がけましょう。

笑い声が聞こえるだけで、話が理解され、会話を楽しんでいることが相手に伝わります。

会話の雰囲気が温まり、テンポが良くなるのです。

場を盛り上げる会話術(11)
  • 返事を、あと0.1秒、早く心がける。
12

リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。

リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話の調子を上げるのは、返事や表情だけではありません。

姿勢も大切です。

テーブルを挟んで、椅子に座って話をするとき、どのような姿勢になっていますか。

気をつけたいのは、椅子の背にもたれる姿勢です。

椅子の背にもたれていると、リラックスできますね。

椅子の背にもたれて会話をするのが癖になっている人もいるでしょう。

しかし、だらりとした様子は、相手にあまりいい印象を与えません。

疲れているようなメッセージになり、話しにくくなるのです。

相手を不安にさせたり不快にさせたりします。

雰囲気が悪くなります。

もっと話をしたい気持ちを萎えさせるのです。

だらりとした様子を相手に見せないことも、会話のテンポでは大切です。

会話を盛り上げようとするなら、椅子の背にもたれず、前かがみになりましょう。

前かがみになって身を乗り出していると、相手の話に興味を持って話を聞いていることが伝わります。

前かがみになって身を乗り出す姿勢は「興味を持って話を聞いています」という姿勢です。

相手は、もっと話をしたくなるのです。

場を盛り上げる会話術(12)
  • 椅子の背にもたれず、前かがみになって話をする。
13

経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。

経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。 | 場を盛り上げる30の会話術

あなたは北極に行ったことがありますか。

「いいえ、行ったことはありません」

北極のような極寒のへき地ですから、おそらくほとんどの人が「行ったことがない」という返事をしたことでしょう。

経験がないことですから、当然の答えです。

大変正直な回答です。

それ以上、返事のしようがないと思われます。

しかし、ちょっと待ってください。

たとえ正直な返事とはいえ「ない」で終わってしまうと「そうですか」で会話が終了です。

会話が続かないのです。

では、どうすればいいのでしょうか。

経験がなくても、会話を続けるうまい返事の仕方あります。

「行ったことはありません。でもいつか行ってみたいです」と答えればいいのです。

こうすれば、会話が続きますね。

経験がなければ「経験をしてみたい」という希望が言えるはずです。

会話のテンポが良くなります。

未来に向けた希望を言いましょう。

「ハワイに行ったことがありますか」と聞かれたとき「ない」と答えるのではなく「ない。でもいつか行ってみたい」と言います。

「アボカドを食べたことがありますか」と聞かれたとき「ない」ではなく「食べたことはない。でも食べてみたい」と言います。

「オーロラを見たことがありますか」と聞かれたとき「ない」ではなく「見たことはない。でもいつか見てみたいな」と言います。

テンポのいい返事が返ってくると、相手も「そうだよね」と言ったり「なぜ」と返事をしたりなど、会話を続けやすくなります。

場を盛り上げる会話術(13)
  • 経験がないなら「経験をしてみたい」という返事で、会話を続ける。
14

大まかに話すと、会話のテンポが良くなる。

大まかに話すと、会話のテンポが良くなる。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話のテンポを良くするために、大まかな会話を心がけましょう。

細かく話したほうが、より多くの情報が伝わるので、会話のテンポが良くなるのではないかと思います。

しかし、実際は逆効果になるほうが多い。

たとえば、細かく会話をした例を1つ挙げます。

「家から南に歩いて100メートルくらいのところに、○○神社という豊作をまつった神社がある」

細かいことまで表現をするとなると、言葉数が多くなります。

会話の趣旨にもよりますが、細かく説明しすぎると、どれがポイントなのかがわかりにくくなります。

多くの単語が出てくるので、理解をするのに頭を使います。

疲れやすくなり、聞きにくくなるのです。

最初から細かい情報を伝えると、ありがた迷惑になり、逆に聞きづらくなります。

大まかに言い換えましょう。

「家の近くに神社がある」

これだけでいいのです。

おおむね言いたいことは伝わりますね。

大まかに話すと、一文が短くなる。

一文が短くなることで、理解しやすくなり、話の展開も早くなります。

会話のテンポが良くなり、会話にスピード感が出てくるのです。

実際のところ、言う側にとっても楽なことはありません。

もし、もっと細かい情報が知りたければ、必要に応じて答えればいいのです。

場を盛り上げる会話術(14)
  • 基本は大まかに話し、必要に応じて、詳しく話す。
15

「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。

「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。 | 場を盛り上げる30の会話術

親切にされたとき、普通は「ありがとうございます」と答えます。

多くの場合「ありがとうございます」で終わっているのではないでしょうか。

ありきたりな感謝の表現です。

「ありがとうございます」だけの場合は、単に「感謝」だけになっています。

それだけでもいいですが、会話がうまい人は、それだけでは終わらせません。

この感謝の表現を、さらに印象よくする表現があります。

「ありがとうございます。気が利きますね」です。

たったこれだけです。

「感謝+褒める」になっていますね。

感謝を伝えると同時に、相手を褒めることができる返し技です。

より印象がいい感謝を伝えることができるのです。

褒められた相手は機嫌が良くなるでしょう。

気が利きますねと褒められれば、機嫌が良くなり「人助けは本当に気持ちいいな」と思う。

そう思わせれば、さらに親切な人へと変わることでしょう。

さあ、今日からあなたが感謝をするとき「ありがとうございます」に「気が利きますね」も加えましょう。

この2つのフレーズをワンセットにします。

「気が利きますね」と言えない状況もありますが、親切にされたり助けられたりした大半のシチュエーションで使えるはずです。

あなたが「感謝+褒める」の言葉を言えば、ほかの人より印象がいい感謝ができます。

今日からあなたの感謝の言葉が、パワーアップです。

場を盛り上げる会話術(15)
  • 「ありがとうございます。気が利きますね」を、口癖にする。
16

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。 | 場を盛り上げる30の会話術

私はグリーンピースが苦手です。

という話をすると、よく笑われます。

「なぜグリーンピースが苦手なの」

「小学生でも食べられるのに」

「ええ! 信じられない。変だね」

一応、私も笑います。

自分で自分を、大笑いをします。

「わはは、そうだよね。いい年してダメだよね」

その笑いは、本音ではありません。

偽りの笑いです。

実は悲しい気分になっているのを、ごまかすために笑っているのです。

嫌いな話で盛り上がって笑われると、どう感じるでしょうか。

自分の弱点を侮辱されているように感じてしまいますね。

嫌いな話をしているうちに、悲しくなったり気分が悪くなったりします。

マイナスの感情をごまかすために、大笑いをしようとするのです。

場の雰囲気を考え、マイナスの感情をありのまま表に出すわけにもいかず、逆の態度に出る。

それが、苦笑いです。

しかし、ここで悪循環があります。

笑っている様子を見て「この話題は盛り上がるな」と勘違いします。

余計に、その話を掘り下げようとするのです。

そういうとき私は「もう勘弁してよ。今日はこのくらいにしてください」と思います。

しかし、そう思っても、口に出しては言えない。

言ったら言ったで、また笑われそうだし、私もさらに落ち込みます。

とりあえず笑って、その場が早く流れることを祈っています。

ここなのです。

嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。

そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。

嫌いな話が出て、笑う相手の心理に気づけるかどうかです。

「笑い」と「苦笑い」は、見た目はそっくりです。

しかし、微妙に違うのです。

そこに気づけるかどうかです。

嫌いなことの話は、なぜか会話が盛り上がりやすい。

それは相手が強がろうとしやすいからです。

「話をしてほしくない」と、強がっている態度の裏返しです。

嫌いなことに関する話は、あまり深く突っ込まないことです。

笑いは笑いでも、苦笑いに気づける人になりましょう。

場を盛り上げる会話術(16)
  • 相手の苦笑いに気づく。
17

会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。

会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。 | 場を盛り上げる30の会話術

ある日、レストランで友人と一緒に食事をしていたときのことです。

楽しい話に時を忘れていたのですが、一瞬、落ち着きを取り戻す出来事がありました。

相手の視線が、一瞬だけ、時計に移動したのです。

1秒未満。

おそらく0.5秒くらいだったと思います。

それに気づいてしまった自分がいる。

時計を見るしぐさが一瞬であるゆえに、ばれないように心がけているのがわかりました。

その瞬間、不安になりました。

「楽しんでいるように見えるけれど、本当は帰りたいのかな」と思ってしまったのです。

一緒に楽しく話をしているつもりでしたが、いろいろ不安が思い浮かびます。

気づかれないようにしているのはわかりますが「気づかれないような何かがあるのでは?」と思います。

「実は我慢して話に付き合ってくれているのではないか」

「ほかの予定があるのかな」

「早く帰りたいのかな」

これまで楽しんでいた様子が、実は芝居だったのかもしれないと思うようになってしまいました。

一瞬でも時計をちらりと見ることで、楽しく盛り上がっていた会話に急ブレーキがかかるのです。

時間を気にしているなら「何時かな」と言ってくれたほうがまだいい。

隠さず言ってくれたほうが、話し相手としては、気が楽です。

無理に隠そうとして、不自然な態度を取られるほうが、逆に気になってしまうのです。

場を盛り上げる会話術(17)
  • 時計をちらりと見るくらいなら、はっきり時間を聞く。
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会話を、会話だけで、終わらせない。

会話を、会話だけで、終わらせない。 | 場を盛り上げる30の会話術

アメリカのロサンゼルスに留学していたころの話です。

友人と旅行のことで盛り上がりました。

私も旅行好きでしたが、相手も負けないくらい旅行好きです。

「次どこに行きたい?」

すると、驚きました。

偶然ですが、私も相手も「次はラスベガスに行きたい」と言いました。

同じ答えになったのです。

それから、会話はさらに盛り上がりました。

ラスベガスの話で盛り上がって、なんとそのまま「じゃあ、一緒に行こうか」という話になってしまいました。

すぐ旅行代理店に連絡をして、一瞬で予定が決まってしまいました。

友人と2人で、バスツアーを一緒に申し込み、朝早くに集合場所で待ち合わせ、ラスベガスに行ってきました。

嘘のような本当の話です。

お互いの会話で「ラスベガスに行ってみたいね」という話が盛り上がっただけあり、旅行は本当に楽しいものでした。

会話に勢いがあったおかげで、一瞬で決まった旅行計画でした。

最も印象に残っている旅行の1つです。

多くの人の場合、会話が盛り上がって終わりになっている場合が多いものです。

会話が盛り上がるだけで終わらせるのは、もったいない。

せっかく盛り上がったのですから、行動力に変えましょう。

行動ができてこそ、会話が盛り上がった意味があります。

「ケーキがおいしいね」という話が出れば「じゃあ、一緒にケーキを食べに行こう」と言いましょう。

「この映画、面白そうだね」という話で意気投合すれば「じゃあ、一緒に見に行こう」と言いましょう。

これが未来を変える会話力です。

単に会話をしただけでなく、一緒に行動をした思い出もできます。

会話の勢いは大切にしましょう。

より豊かに人生を送るコツです。

場を盛り上げる会話術(18)
  • 会話の勢いのまま、行動する。
19

「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。

「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。 | 場を盛り上げる30の会話術

意気投合して話をするのは、まれです。

相手の話を聞いているとき「それは少し違うのでは?」と思うときがあります。

そういう場面は、多いものです。

つい、反論が口から出そうになりますが、ちょっと待ってください。

反論するかどうかは、会話のテンポに影響する重要なポイントです。

反論すると、少し会話の流れが悪くなります。

少し違うと思うことまでいちいち細かく反論していると、その都度会話が止まります。

会話の流れが悪くなるのです。

このような場合、会話の流れを大切にするよう、私なりに心がけている基準があります。

大まかに、2つの基準で分けます。

「明らかに違うな」と思うときと「少し違うな」と思うときです。

明らかに違うなと思ったときには、反論をします。

友人として嘘はつきたくありません。

反論して事実を伝えたほうが、相手のためにもなるでしょう。

しかし、少し違うなと思うくらいなら、反論せずそのまま話を聞き続けます。

「そういうこともあるかもしれない」と考えられるからです。

少し反発を感じる内容でも、受け入れようと心がければ、すいすい聞けるものです。

いきなり頭の器を広げるのは難しいですが、じわじわなら、無理がありません。

「そういうこともあるかもしれない」と考えることができれば、自分の視野も広がり、世界観を広げる機会になります。

世の中にはいろいろな考えの人がいるなと、実感できるチャンスでもあるのです。

場を盛り上げる会話術(19)
  • 少し違うなと思うくらいの話なら、反論せずに、そのまま受け止める。
20

テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。

テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。 | 場を盛り上げる30の会話術

「聞かれるまで答えない」というのは、良くありません。

会話を盛り上げるためには、聞かれる前に、知っていることを口にすることが大切です。

知っていることは、どんどん口にしたほうが、会話は盛り上がりやすくなります。

会話中に、そのテーマで知っていることは、どんどん口にしていきましょう。

たとえば、私は愛媛県出身です。

愛媛県はミカンで有名なので、よくミカンの話をします。

ミカンの話をしたとき、2つの反応が返って来ます。

「へえ、そうなんだ」という初めて知るような反応をする人と「それなら知っている」と言って、さらに深い話をしてくる人です。

知らなければ「この話は、この辺にしておこうかな」と思います。

それ以上に深い話をしても、相手の理解が追いつかないだろうと思うからです。

最初から説明をするのも、なかなか疲れます。

しかし、相手がそのことについてあれこれ知っていることを話していると、意識が変わります。

「なんだ。そこまで知っているなら、もう少し深い話もできそうだな」

そう思って、さらに会話のレベルを上げることができるのです。

すでに相手が知っているので話も早い。

「そこまで知っているのか!」と思わせることが大切です。

話しているテーマについて知っていることは、聞かれる前に話をして、どんどんアピールしておくほうがいいのです。

場を盛り上げる会話術(20)
  • テーマについて知っていることは、聞かれる前に、積極的に話す。
21

会話上手な人は、いざというときのために、飴玉あめだまを持っている。

会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。 | 場を盛り上げる30の会話術

いきなりですが、手持ちのカバンに飴玉を入れておくだけで、会話がうまくなります。

なぜと思うでしょう。

これが役立つのです。

飴玉の使い道は、多種多様です。

人と会話をするとき、少しでも会話のテンポを良くするための道具になります。

小腹がすいたとき、飴玉をなめれば、元気が出ますね。

「お菓子」になります。

友人と会話をするとき「1つどうぞ」と言って、あげましょう。

すると「プレゼント」になります。

急にお菓子をもらえた喜びがあります。

「優しいな。気が利くな」と思い、印象もよくなるでしょう。

飴玉をなめながら会話をすると、緊張感がほぐれてきます。

人間は何か食べながら会話をすると、リラックスして、会話の乗りが良くなるのです。

すると「会話のスパイス」にもなります。

ちなみに、普通の飴玉でもいいですが、食感のある飴玉がおすすめです。

変わった食感のほうが、ネタになり、話が盛り上がりやすくなるからです。

小さな飴玉1つとはいえ、人間関係に影響を及ぼすと思えば、すごいと思いませんか。

見方を変えれば、飴玉は道具です。

いつでも使えるように、カバンに入れておきましょう。

手持ちのカバンに飴玉を入れておくだけで、会話がうまくなってしまうのです。

場を盛り上げる会話術(21)
  • 飴玉を、カバンに入れておく。
22

誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。

誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話を盛り上げるためにお酒を活用するのは、よくある話です。

お酒は、適量を守れば、有効な道具です。

「適量、適量、適量」と耳にタコができるほど、よく聞きますよね。

「そんなこと、わかっているよ」

誰もがそう思います。

しかし、現実は少し異なります。

適量が大切とわかっていても、誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくいのです。

他人からの影響を受けやすいからです。

1人で飲むときならいいのです。

相手がいないので、自分のペースを守りやすくなります。

しかし、誰かと一緒に飲むと、他人からの影響を受けます。

お酒の場では、緊張が緩み、すぐ会話が盛り上がります。

そこからが危ない。

調子に乗って、つい、お酒の量が増えます。

相手から「さあさあ。もう一杯どうぞ」とお酒をすすめられると、断りにくい。

せっかくすすめられたお酌を「ダメです」とは言いにくい。

会話が盛り上がると、決まってお酒をすすめられるのが定番です。

つい飲んでしまう。

飲んでしまうと、さらに自制が利かなくなる。

次第にエスカレートして、頭で適量が大切とわかっていながらも、どうでもよくなるのです。

それからが大変です。

酔いすぎると、相手の発言を聞き流したり、言いすぎたりしてしまいます。

時には相手に失礼な態度を取ってしまうこともあるでしょう。

自分らしくない態度や発言をして、相手の気分を害してしまう。

次の日の朝になり「しまった」と後悔するお決まりのパターンです。

誰かと一緒に飲むとき、お酒は適量を守りにくいのです。

そういう意識を、いつも以上に強くしておくことが大切です。

場を盛り上げる会話術(22)
  • 他人と飲むお酒は、適量を守りにくいことに注意する。
23

同じ会話は二度とできない意識を持つ。

同じ会話は二度とできない意識を持つ。 | 場を盛り上げる30の会話術

人にも一期一会がありますが、会話にも一期一会があります。

そのときの会話は、もう二度と味わえません。

会話は、単に言葉の羅列だけではないのです。

会話はライブです。

生演奏です。

別の機会に同じ会話の状況を再現しようとしても、無理です。

会話には、そのときの雰囲気、時間、体調など、さまざまな条件が重なっています。

条件が少し変わるだけで、会話の流れ方、勢い、印象が微妙に変わってきます。

極端に言えば、少し腹が減っているだけでも、会話の流れ方や印象が変わるものです。

腹が減っていると、相手の話を聞き取りにくくなる。

そういう意味で、会話は常に最初で最後。

「同じ会話は二度とできない」

取り返しがつかない意識を持つことが大切です。

話す態度や聞く態度が、真剣になります。

一瞬、一秒を大切に、話をしようと思うようになるのです。

たとえば、私が今あなたにこの話をするのも、最初で最後です。

私はそう思っています。

文章ですから形として残りはしますが、別の機会に読むと、きっと印象が変わるでしょう。

「この話を前にも聞いたぞ」

そう思う時点で、やはり前回とは印象が変わっているのです。

そのときの時間や体調などの条件が変わるため、別の印象を受けるでしょう。

今この瞬間を、常に一生懸命に生きることが大切です。

そういうつもりで、私も今、一生懸命力を抜くことなく、全力で文章を書いています。

その熱意や気持ちが少しでも伝われば、幸いです。

場を盛り上げる会話術(23)
  • 同じ会話は、もう二度とできない意識で、会話する。
24

自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。

自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。 | 場を盛り上げる30の会話術

私は、豚カツが大好きです。

昔から好きだったわけではありません。

幼少期は何も思わなかったのですが、あるきっかけで好きになりました。

さかのぼること、20歳の学生時代になります。

当時、洋平という仲のいい友人がいました。

授業が終わった休み時間に、いつものようにたわいない会話をしていました。

会話の途中、洋平が好物の話を始めました。

「俺は豚カツが、めちゃめちゃ大好きだ」

「豚カツのためなら、どこへでも行く」

「豚カツがないと生きていけない」

どうやら豚カツが大好物のようです。

かなり強い主張をしてきます。

最初は「へえ、そうなんだ」という軽い気持ちで聞いていました。

しかし、洋平は熱く語ります。

洋平の目が輝き始めるのが私にもわかりました。

自分の好物なので、自然と熱く語ってしまうのでしょう。

しばらくすると、その熱意が私にも伝わってきました。

洋平の豚カツの話を聞いているうちに、私も食べたくなってきました。

学校の授業が終わってちょうど昼時でした。

「よし。じゃあ今から豚カツを食べに行こう」

洋平の話がきっかけで、学校帰り、地下鉄に乗って豚カツ屋に直行したことがあります。

そこでも不思議な体験をします。

洋平から、豚カツの魅力を聞かされていたので、いつも以上に豚カツがおいしく感じたのです。

映画は、いきなり見るより、あらすじを押さえてから見るほうが、より楽しめます。

同じように、豚カツの魅力を洋平からの話で聞かされていたので、いつもよりおいしく感じたのです。

その瞬間、私も豚カツが好物になりました。

私の人生に、洋平がいなければ、いまだに豚カツに対して、特別な意識はなかったはずです。

私の好きが1つ増えることで、人生に新しい豊かさができました。

自分の好きなことを話すと、誰かの人生を変えるかもしれない。

何気なく口にした自分の好きな話が、他人の人生に豊かさを与えることがあるのです。

私もHAPPY LIFESTYLEで「書くことが好きだ。書くのは面白い」と言って魅力について話をしています。

すると、読者から「影響を受けて、書くようになったらコンクールに受賞した」という連絡を受けたこともあります。

私の影響が誰かに伝わると、嬉しくなります。

好きなことを話した結果、他人の言動を触発させることがあります。

それは、あなたが好きなことにも当てはまるのです。

場を盛り上げる会話術(24)
  • 好きなことを話して、相手の豊かさを増やすお手伝いをする。
25

相手を元気にさせる魔法の言葉。「その魅力は何?」

相手を元気にさせる魔法の言葉。「その魅力は何?」 | 場を盛り上げる30の会話術

中学生のころ、功一君という友人がいました。

功一君は、大のアニメ好きです。

少しマニアックな話になりますが、功一君は『魔方陣グルグル』の大ファンです。

『魔方陣グルグル』の単行本だけでなく、ビデオも全作品をそろえています。

毎日、暇があったら見ていると言います。

遊びに行くと、部屋にはポスターが貼ってあり、登場人物の人形まで置かれています。

熱烈なファンである様子が、よくわかりました。

とりわけ漫画『魔方陣グルグル』に熱中しているので、そのアニメの魅力が気になりました。

「そのアニメの魅力は何だろうか」

純粋な疑問が浮かんだので、尋ねてみました。

彼はしばらく考えた後、自分なりに『魔方陣グルグル』の魅力を語り始めました。

「すべてのストーリーが前向き」

「必ず、面白い結末がある」「世界観が大好き」

数十分、あれこれと語り始めました。

すると、面白い出来事がありました。

「なんだか話をしているうちに元気になってきたぞ!」

功一君は、自分の好きな趣味について語っているうちに、元気になりました。

表情はぱっと明るくなり、嬉しそうに跳ねています。

興奮気味で、アニメのキャラクターの真似をしてくれ、私を笑わせてくれました。

私は単に「その魅力は何?」と尋ねただけです。

それ以外、何もしていません。

しかし、尋ねただけで相手を元気にさせてしまったのです。

その瞬間、はっと気づいたのです。

私はいつの間にか、彼の内観を深めるお手伝いをしていたのだと。

突然ですが、あなたの好きなことは何ですか。

好きな趣味を頭に思い浮かべてみましょう。

その魅力は何ですか。

「ええと、……」

「その魅力は何ですか」と聞かれて、言葉に詰まったと同時に、少し考えたはずです。

それはいい時間です。

好きなことを、さらに深掘りしているのです。

人間は、好きなことを答える機会はありますが「なぜ好きなのか」という理由まで答える機会は少ないものです。

「なんとなく好きだな」と思っているだけの場合が多い。

しかし、他人から「その魅力は何?」と聞かれると、あらためて自問自答することになります。

内観です。

「なぜ好きなのか」

「好きになったきっかけ」

「魅力について」

自分の好きなことについて、どんどん掘り下げる作用があるのです。

すると、元気になります。

「なるほど、自分が好きな理由はそういうことか」

他人に向けて話をしているにもかかわらず、話をしている本人こそ、驚くのです。

自分で自分を発見するからです。

相手の好きな話が出たら、次の質問を投げてみましょう。

「その魅力は何?」です。

すると相手は、魅力について自分なりに話をします。

「なぜ好きなのか」

相手は、たちまち元気になるはずです。

何気ない一言に、すさまじいパワーが秘められているのです。

場を盛り上げる会話術(25)
  • 好きな話が出たとき「その魅力は何?」と聞いてみる。
26

「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。

「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。 | 場を盛り上げる30の会話術

相手の話に同意をするとき「その気持ちわかる」ということがあります。

「その気持ちわかる」という言葉は、なかなか難しい一言です。

状況によって、相手を傷つけることがあるからです。

「簡単に理解できるほど、自分の気持ちは単純ではない!」

「話を軽く見られているようだ」

反感を抱く場合が多いものです。

もちろん悪気があって言ったわけではありません。

相手の気持ちを積極的に理解してあげようとしています。

状況や相手にもよりますが、反感を抱かれる場合が多いのです。

軽々しく「その気持ちわかる」というのは気をつけたほうがいいでしょう。

もし「その気持ちわかる」を言いそうになったら、別の表現を使いましょう。

「似たような経験がある」です。

完全に同じ経験はなくてもいいので、似たような経験があれば、告白しましょう。

この言葉は相手を傷つけません。

完全に相手の気持ちを理解はできなくても、少しでも理解しようとする努力や気遣いが感じられますね。

この言葉に、ほっと相手も癒やされるのです。

場を盛り上げる会話術(26)
  • 「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」と言う。
27

気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。

気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。 | 場を盛り上げる30の会話術

先日、友人と電話で話をしているとき「なぜ書くのが好きなの。書く魅力は何?」と聞かれました。

友人は、HAPPY LIFESTYLEの読者でもあります。

私は書くのが大好きです。

聞かれたからには、答えたくなります。

嫌いなことを聞かれるのは嫌ですが、好きなことを聞かれるのは嬉しいものです。

にやにやしながら答えます。

好きなことですから、つい熱が入ってしまいますし、自然とにやにやしてしまうのです。

それだけで1時間くらい話ができる自信もあります。

恥ずかしい話ですが、実際、本当に1時間くらい話をしてしまいました。

とりわけ自分の得意分野でもあるので、話せてしまいますし、話したくなるのです。

しかし、たくさん話をしても、まったく疲れませんでした。

それというのも、相手の返事が良かったからです。

心地よい返事ばかりが返ってきました。

「へえ」

「なるほどね」

「私にも似たような経験があるよ」

そういうテンポのいい返事をしてくれたので、つい私も調子に乗って話をしてしまったのです。

一方的に話しすぎだと思いながらも「なぜ」「なるほど」という気の利いた返事をされると、止まらなくなります。

会話のテンポは、返事によって決まります。

返事がいいと、相手はどんどん調子に乗ります。

会話のテンポを決めるのは、返事の仕方です。

積極的に相槌あいづちを打っていきましょう。

場を盛り上げる会話術(27)
  • 「なぜ」「なるほど」という気の利いた返事をする。
28

会話に、正論を持ち込まない。

会話に、正論を持ち込まない。 | 場を盛り上げる30の会話術

「水口さんは、よくそれだけ話が書けますね」

よくこういうお便りをいただきます。

それは正論を持ち込んでいないからだと思います。

正しい、間違っているという考えは、あまり好きではありません。

なんだかそう考えると、夢がありません。

それ以上がないからです。

固定されています。

「正しい」「間違っている」を会話に持ち込むと、話の流れは悪くなります。

話がしづらくなります。

何が正しいのか、何が間違っているのかは、状況や人によって違うからです。

自分が正しいと思い込んでいることを言えば、さりげなく、誰かを否定することにもなりかねません。

「失恋はしないほうがいいよね」という会話をすれば、失恋中の人を傷つけます。

何が正しいのか、何が間違っているのかは、状況や人によって違います。

私は、正論はつくるものだと思っています。

状況によって、どんな事柄も明るい話になります。

それに気づきました。

「こういう見方をすれば明るくなるよ」という話をしています。

もし暗い話が出たとき、うきうきします。

「さあ、この暗い話をどうやって明るい話に変えてやろうか」

課題を与えられたかのように思え、やる気が出るのです。

そういう課題を解こうとすると、自分も元気になります。

暗い話を明るい話に転化すると、聞いてくれた人も元気になります。

そういう考え、そういう話は、私に限ったことではありません。

世の中にある、あらゆる出来事が前向きになります。

会話でも同じです。

「これは正しい」

「これは間違っている」

正否を求める話をしていませんか。

「正しい話をすれば明るくなる。間違っている話をすれば暗くなる」と思います。

しかし、どちらも大差はありません。

正しい話も間違っている話も、どちらも息苦しさがありませんか。

縛られているような気がするからです。

人間が考え方に縛られている。

そうではないのです。

人間が、考えを自在に操るのです。

正しい、間違っているという話をするくらいなら「こうすれば、明るい話になるよ」という話をしましょう。

それは自分で考え方を広げたり、変化させたりしている状態です。

人間が、考え方を操っています。

見方によっては、どんな話も「これはいいね」という話になります。

そういう話を見つけるのではありません。

そういう見方をしましょう。

だから、次々と話が出てきます。

私の目の前にあるすべてが、ネタになります。

すべてが、明るい話になるのです。

場を盛り上げる会話術(28)
  • 会話に正論を持ち込まず、すべてを前向きに考える。
29

意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。

意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。 | 場を盛り上げる30の会話術

先日、実際にあった失敗です。

勤めている会社で全体会議があり、その後親睦会がありました。

同僚と一緒に楽しくお酒を飲んでいて、いい気分になっていたときのことです。

たまたま仲の良かった後輩の女の子と話が盛り上がりました。

盛り上がった話は、彼女が付き合っている彼氏についてです。

なんとなく話の流れで「彼氏とはよくけんかをしますよ」という発言がありました。

「相手が男だろうが、けんかのときは本気になりますから!」

彼女の口から強気の発言が出たので、その度合いが気になりました。

けんかと言っても、いろいろあります。

口だけのけんかか、実際に暴力を振るうけんかか、少し気になりました。

私が「どのくらい本気でけんかをするの」と軽い気持ちで尋ねると、予想を超えた返事が返ってきました。

「本気で包丁を向けたこともありますよ。そのくらい本気でけんかをします」

けろりとした表情で言いました。

私は、その発言を聞いて、圧倒されてしまいました。

彼女が包丁を持って、彼氏に飛びかかっている様子を思い浮かべてしまったのです。

どん引きです。

私も今後、彼女とけんかをすることがあれば、包丁を向けられるのではないかと怖くなってしまいました。

一瞬、返事に詰まりました。

それまで楽しく話をしていた雰囲気が、急に悪くなってしまったのです。

曇った私の顔色にすぐ気づいた彼女も「しまった。言いすぎたかな」という表情を返してきました。

お互い気まずい雰囲気になり、微妙な空気が流れました。

その後も会話は続きましたが、私は「包丁」という言葉にインパクトが強く、頭から離れません。

会話の後味が悪くなってしまったのです。

それから2日後、彼女からメールが来ました。

「過去にヒステリックになっていた件は忘れてください」

どうやら彼女も、言いすぎてしまったことを気に掛けている様子でした。

しかし、本当に悪いのは私のほうです。

彼女が正直に答えてくれたというのに、驚きすぎてしまった私がいけないのです。

こういうときは、会話に圧倒されても、表情や態度には出さないことです。

会話の流れを止めないためにも、驚きすぎには注意なのです。

場を盛り上げる会話術(29)
  • 会話に圧倒されても、場の雰囲気を悪くさせないようにする。
エピローグ
30

いずれにせよは、言わないほうがいい。

いずれにせよは、言わないほうがいい。 | 場を盛り上げる30の会話術

会話の中で「いずれにせよ」という発言をする人を耳にします。

比較的に気軽に口にしてしまう言葉ですが、この表現は注意です。

なぜでしょうか。

たとえば、次の単純な言葉を聞いてどう感じますか。

「さっきからいろいろ話をしているけれど、いずれにせよ、キャンセルにしよう」

「AでもBでも、いずれにせよ、謝りに行こう」

いずれにせよと言われると、あまり気持ちが良くありません。

「どっちでもいいだろう」

「それ以上考えるのが面倒」

「もうどうでもいいだろう」

否定的なニュアンスが感じられるからです。

文法が間違っているかどうかの話ではありません。

文法や使い方としては間違っていません。

大切なことは、その発言を相手が聞いて、気持ちいいかどうかです。

話を取りまとめるのが面倒になって、うまい一言で言いくるめられたような気がします。

なんだか、感じが悪いのです。

気にしない人もいるかもしれませんが、気にする人もいます。

後味の悪くなる表現です。

うっかり口にしてしまう人は要注意です。

では「いずれにせよ」と言いたくなったとき、どうすればいいのでしょうか。

「そういうことを踏まえて」と言うようにしましょう。

これまで話をした内容を総括したような言い方なら、気持ちのいい締めくくり方ができます。

きちんと相手の話を聞いたうえで話をまとめようとする姿勢が感じられます。

気持ちのいい会話の流れを維持できるのです。

場を盛り上げる会話術(30)
  • 「いずれにせよ」と言いそうになったら「そういうことを踏まえて」と言い換える。

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