公開日:2007年10月7日
執筆者:水口貴博

説得力を高める30の方法

  • 説得力があると、
    話を聞いてもらえるようになる。
説得力を高める30の方法

説得力があると、話を聞いてもらえるようになる。

人間は、自分の話は聞いてもらいたいけれど、人の話はなかなか聞こうとしません。
「愛されたい。認められたい」という欲求があるからです。
自分の主張はしても、人の主張は聞こうとしないのです。

話の面白さは、話す内容より話し方。

私は、多くの読者に読んでもらえるよう、説得力を意識しています。
話す内容より、話し方に気を使っています。
話す内容は、大した問題ではありません。

「事実だけを述べる話し方」より「イメージのできる話し方」。

感動は、事実だけを述べた内容にはありません。
事実だけを述べている話し方は「説明書」です。
間違ってはいませんが、面白くありません。

体験談は、何でも面白い。

説得力のある話し方を心がけるために、初心者が取り組みやすい方法を紹介します。
「自分の体験談を紹介すること」です。
体験談を話す口調は、説得力のある話し方になっています。

表情は、言葉より語る。

話をするときの表情は大切です。
「表情は、言葉より、語る」と言われます。
表情は、言葉以上にパワーを持つメッセージです。

わかりやすい例を挙げると、説得力が増す。

話をするときに、淡々と事実だけを述べる話し方は、上手な話し方とは言えません。
正しいけれど、説得力がなければ、聞いている人の気持ちをつかむことはできません。
校長先生のつまらない話と同じです。

相手の話を3度受け入れてから、Butで反論。

相手の話を聞いていると「それはちょっと違うな」と思うことがあります。
特に自分の話に自信を持っている人は、当たり前であるかのように話を進めます。
しかし、納得できないあなたは、こう言います。

相手の心に突き刺さる話し方のほうが、メッセージ性は高くなる。

私はいつも自分の文章の説得力を上げるために「言い切る」というスタイルで書いています。
自信を持ち言い切った話し方は、説得力が向上する話し方です。
「~します」

説得力のある言葉は、短い。

ときどき話の長い人がいます。
言いたい気持ちが度を越えて、くどくど話を長く続ける人です。
本当に聞いてもらいたい話は、長くてはいけません。

説得力のある人は、経験が豊富な人。

私の職場に、説得力のある話し方をする人がいます。
話の一つひとつに説得力があり、ついうなずいてしまいます。
「なぜだろうか」と振り返ったとき、彼の話の共通点に気づきました。

納得させるために、わかりやすい例を出そう。

言いたいことをダイレクトに言っても、説得力がないと、弱いメッセージになります。
そのままを口にするのもいいのですが、説得力を加えるためには、もう少し工夫が必要です。
私がいつも行っている説得力を上げるための工夫を紹介しましょう。

あらゆる話に、善も悪もない。
説得しだいの話である。

私は書けば書くほど、浮き彫りのように気づいてしまうことがあります。
「世の中には、善も悪もない」という事実です。
気づきたくないですが、これだけたくさんの文章を書いていると、気づいてしまいます。

比べると、説得力が生まれる。

1本足のやじろべえは、足が1本しかないだけに、不安定です。
転げやすくなります。
しかし、2本足の人間は、左右に足がありますから、2本足で安定しています。

逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。

私が仕事で、部下にお願いするときのことです。
ある仕事のお願いをしたときに、ちょっと苦手そうな顔をするときがあります。
私は直感的に「あまりやりたくないんだな」とわかりますが、おかまいなしに続けていつも言う言葉があります。

精神論で語らない。
方法論で説得する。

説得する言葉には「精神論」と「方法論」があります。
精神論で説得する言葉には、次のような語り文句があります。
「もっと頑張ろう」

「ここだけ」「今だけ」
限定を設けると説得できる。

人間は、限定に弱い生き物です。
限定を感じると、焦り始め、行動をしたくなります。
デパートで「今だけ30%オフ」と書いていると「今だけなら買っておこうかな」と思います。

相手を認める表現を使うと、説得ができる。

「今日、残業してくれない」
こう言われると、誰もが嫌がります。
その気持ちは、よくわかります。

褒められて、悪い気分になる人はいない。

説得力とは「いかに押すのか」ではありません。
「いかに、その気にさせるか」です。
その気にさせるために、まずは相手を褒めちぎって、元気になってもらうことがポイントです。

相手のところへ出向くと、お願いも通りやすくなる。

お願いのポイントは、あなたが相手のところへ出向くことです。
お願いをするからとはいえ、相手を自分のところへ呼び寄せるのでは失礼です。
あなたが相手のところまで、わざわざ出向きます。

説得するときの服装は、重要。

説得をしているときの、あなたの服装をチェックしましょう。
説得といえば、話術ばかりに気を向けてしまいます。
しかし「話術」だけでなく「外見」も重要なポイントです。

丁寧な言葉を使う人のお願いを、聞きたくなる。

説得させようとするときは、言葉と態度が重要です。
しかし、ときどき、相手にイエスを言わせるために、わざと威圧的な言葉を使う人がいます。
「やれ!」

「あなたじゃないといけない!」

説得するとは、相手を愛することです。
相手を愛することが、説得することにつながります。
愛のない説得は、単なる自分都合の話です。

お世話をする側に立つから、お世話をされるようになる。

「ギブ&テイク」という言葉は、よく耳にします。
しかし「テイク&ギブ」という言葉は、不思議と耳にしません。
物事のやりとりの基本は「まず与えてから受け取る」という流れだからです。

元気という燃料で、今日も明るく突っ走る。

私は文章を書くときには、前向きな言葉をたくさん使うようにしています。
元気になるような言葉です。
明るく積極的になる言葉です。

説得させるために、まず自分が元気であるところを見てもらおう。

あなたが誰かを説得するためには、まずあなたが元気になっておきましょう。
あなたが元気になっていると、そのオーラは必ず相手に伝わります。
元気になっているあなたを見て「同じようになりたい」と思い始めるからです。

大事な話・お願い・説得ほど、直接会うのがベター。

説得が必要な場面では、謙虚になることが大切です。
偉そうな態度を取らない。
腰を低くしながら丁寧にお願いをするほうが、相手の心を動かしやすくなるため、説得に応じてもらいやすくなります。

説得は、午前10時前にしよう。

私は仕事上、人を説得して、お願いをすることがあります。
もちろん私は説得をする立場なので、十分に相手に気を使って説得をしようと思います。
自分の経験から、午後になってお願いをすると、なかなか説得がしにくくなる法則を感じています。

人の数が説得力に変わる。

説得とはいえ、相手が自分より年上であったり、身分が高い人であったりする場合があります。
当然ですが、自分より立場の高い人にお願いをしても、断られるケースが多くなります。
そうは言っても、年上の人や身分の高い人を説得しなければならない場合があることでしょう。

相手の目を見ないと、説得ができない。

私が以前に、ある人から説得を受けたときのことです。
大きな仕事をするときに、複数のグループをつくりました。
1人ではできない内容だったので、グループをいくつかつくって、仕事を分けて処理しようと思ったときのことです。

「見つめる」「にらむ」「凝視」は、敵対のサイン。

説得をするときに、相手の目を見ることは大切です。
しかし、目を見るとはいえ、適度さが必要です。
目を見ることを「見つめる」「にらむ」「凝視」と大げさにする人が、ときどきいます。

全文

プロローグ
1

説得力があると、話を聞いてもらえるようになる。

説得力があると、話を聞いてもらえるようになる。 | 説得力を高める30の方法

人間は、自分の話は聞いてもらいたいけれど、人の話はなかなか聞こうとしません。

「愛されたい。認められたい」という欲求があるからです。

自分の主張はしても、人の主張は聞こうとしないのです。

そんなときに必要な技能が「説得力」です。

話をするときに、説得力は大切です。

話を聞いてもらうために、パワーのある説得力を身につけることは、社会人として必須と言っていいでしょう。

話をするときに「こうですよ。ああですよ」と言います。

しかし、話し方によっては、聞いてもらえたり、信じてもらえなかったりします。

その違いこそ、話し方による説得力の違いです。

話のネタの善しあしではありません。

話すときに、どれだけ説得力をつけて話をしているかが大切です。

話をするときに説得力がないと、面白さがなく、信じてもらえません。

私は「すべての話は、説得力しだい」と思っています。

説得力しだいというのは、楽しい話にも悲しい話にもできるということです。

話し方による説得力の違いで、どんな話でも、どうにでもなります。

ただし、人によって説得力の違いがあるため、なかなか思うように行かない場合が多いようです。

説得力にはポイントがあります。

説得力さえあれば、つまらない話も、面白い話に変えることができます。

嘘も真実に変えてしまう力があるのです。

説得力を高める方法(1)
  • 話の説得力を身につける。
2

話の面白さは、話す内容より話し方。

話の面白さは、話す内容より話し方。 | 説得力を高める30の方法

私は、多くの読者に読んでもらえるよう、説得力を意識しています。

話す内容より、話し方に気を使っています。

話す内容は、大した問題ではありません。

どれだけ強い説得力のある話し方をしているかで、読者の反応が決まります。

たとえば、体験談です。

「タバコは体に悪い」という話し方をしても「それはわかっている」と思われるだけです。

しかし「身内にタバコが原因で病気になり、自殺をした人がいる」という話し方のほうが、説得力があります。

「ええ? 本当に! じゃあ、自分もタバコ、やめようかな」と心変わりします。

どちらも「タバコはやめたほうがいい」という訴えに変わりはありません。

話し方によって、メッセージの重みが変わり、読者への印象も変わります。

いかに読んでいる人の感情を揺さぶれるかです。

プロのお笑い芸人ほど、それをよく知っています。

どんな話も笑いに変えてしまう彼らは、話す内容より、話し方のほうが大切だと知っています。

お笑い芸人の話を深くチェックしてみましょう。

話の内容そのものは、よくありふれた内容ばかりです。

面白く感じてしまう秘密は、話し方に力を入れているからです。

説得力によって、話の価値が変わるのです。

説得力を高める方法(2)
  • 話す内容より、話し方に力を入れる。
3

「事実だけを述べる話し方」より「イメージのできる話し方」。

「事実だけを述べる話し方」より「イメージのできる話し方」。 | 説得力を高める30の方法

感動は、事実だけを述べた内容にはありません。

事実だけを述べている話し方は「説明書」です。

間違ってはいませんが、面白くありません。

面白い内容になるのは、イメージができる話し方のときです。

たとえば、次の2つの表現では、いかがでしょう。

どちらも「男性が苦手であることを表現したい内容」です。

印象を強く感じるほうを、あなたが感じ取りましょう。

  1. 「彼女は男性に苦手意識がある」
  1. 「男性が現れた瞬間に、彼女の笑顔が突然消えた」

いちばんのほうは、事実をありのまま並べているだけです。

「彼女は男性が苦手である」という事実を、そのまま表現しています。

意味はわかりますが、そっけなく、つまらない内容です。

「そうですか」と白けてしまい、それ以上の印象は残りません。

しかし、2番のほうは、イメージができる話し方に変えています。

「男性が現れた瞬間に、彼女の笑顔が突然消えた」という文を読みながら、そのシチュエーションを想像したことでしょう。

イメージができると、不思議なことに、人間特有の「感情」が含まれるようになります。

彼女の笑顔が突然消えるところを想像できると、頭の中で描いた場面を見て「本当に男性が苦手なんだな」と感じます。

感じることができるようになると、感動が含まれる内容になるのです。

実際には、その現場が見えるわけではありません。

文章を読んで想像して、そういうふうに感じただけです。

しかし、イメージができるだけで、印象が本当に変わります。

説得力のある話し方とは、イメージができる話し方です。

想像ができる話し方ということです。

具体的なイメージができるほうが、説得力があります。

あなたの単調な話し方を、読者が想像しやすい話し方に変えましょう。

そのほうが、シチュエーションを具体的にイメージできます。

聞いている人の「感情」を揺さぶることができるのです。

説得力を高める方法(3)
  • イメージのできる語りをする。
4

体験談は、何でも面白い。

体験談は、何でも面白い。 | 説得力を高める30の方法

説得力のある話し方を心がけるために、初心者が取り組みやすい方法を紹介します。

「自分の体験談を紹介すること」です。

体験談を話す口調は、説得力のある話し方になっています。

人から聞いた話は「~らしいよ」という言葉遣いになります。

それは人から聞いた話ですから、仕方ありません。

しかし、自分の体験を話せば「~だったよ」という過去形を使って話ができます。

自分が体験したことは、言い切る表現を使えます。

過去形を使ってはっきり話せます。

言葉にパワーが生まれるのです。

なにより、体験を紹介するときには、自然と表情に力が入ります。

自分の嬉しかった、楽しかった、悔しかった、悲しかった気持ちを思い出して、表情が豊かになって話をしてしまいます。

その豊かな表情が相手に伝わり、説得力のある話に、さらにパワーが加わります。

体験談は、何であろうと、面白いのはそのためです。

私が恋愛について話をするときには、まず自分の恋愛体験から話を始めます。

「恋はああだ、こうだ」と論を並べるより「自分はこうだった」と体験を話したほうが、説得力があり、聞いてもらえるからです。

論は面白くありません。

体験談が面白いのです。

説得力を高める方法(4)
  • 論より、体験談を話す。
5

表情は、言葉より語る。

表情は、言葉より語る。 | 説得力を高める30の方法

話をするときの表情は大切です。

「表情は、言葉より、語る」と言われます。

表情は、言葉以上にパワーを持つメッセージです。

「楽しいです」という言葉より「楽しそうな笑顔」があれば「本当に楽しんでいるなあ」とわかります。

「つまらないよ」という言葉より「つまらなさそうな表情」をしているほうが、相手に与える印象は強くなります。

「悲しい」という一言より「涙を流している表情」があれば、それだけで十分に伝わります。

話そのものは、問題ではありません。

語るときの表情が、大切なのです。

プロの漫才師は、話がお客さんに受けているかどうかを、表情から感じ取ります。

自分では受けると思っている話でも、実際に話をしてみると、白けることがあります。

お客さんの表情は、自分の話が面白いかどうかを知るための、いちばん正確な回答です。

面白いときには笑い、悲しいときには涙を流し、怒るときには眉間にしわが寄ります。

人間の表情は、感情が素直に表れる部分です。

話をするときは、面白い話ほど、自分が楽しそうな表情をすることがポイントです。

不思議と話をしている内容が面白くなります。

悲しいことを伝えたければ、悲しい表情で話をすることです。

それこそ大切な説得力の1つです。

プロの漫才師を見てみましょう。

豊かな表情で語っているではありませんか!

それは説得力をつけるためです。

臨場感にあふれ、話も面白く聞こえてくるのです。

説得力を高める方法(5)
  • 悲しい話は悲しそうに、楽しい話は楽しそうに話す。
6

わかりやすい例を挙げると、説得力が増す。

わかりやすい例を挙げると、説得力が増す。 | 説得力を高める30の方法

話をするときに、淡々と事実だけを述べる話し方は、上手な話し方とは言えません。

正しいけれど、説得力がなければ、聞いている人の気持ちをつかむことはできません。

校長先生のつまらない話と同じです。

気持ちをぐっとつかむことができる話し方をすることが大切です。

それが、例えです。

自分の言いたいことを、例えを使って上手に説明すれば、想像しやすくなります。

理解されやすくなります。

言いたいことと似ている例を出して説明すれば、相手も納得してくれます。

私は先日、両親に仕事で起きた、ある失敗について話をしたことがあります。

仕事といってもコンピューター業界に特化した難しい内容になり、説明をしても、理解に苦しんでいるようでした。

話をしていても、意味がよくわからないという返事が返ってきます。

「システムを正常に稼働させるため、INITプロセスを上げてからDispatcherプロセスを上げる手順がある」

「ところが、間違えて先にDispatcherを上げたため、システムに異常が発生して、サービスに影響を出してしまった」

そうした専門用語を使った話し方をしました。

単純な話も、専門用語が加わるだけで、難しい内容に聞こえます。

同じ職場にいる仲間なら「なるほど」と理解してくれますが、コンピューターにうとい人に説明するには苦労します。

そこで、両親にもわかる例を出しました。

「カレーをつくるときに、ニンジンを先に入れてから、次にジャガイモを入れるという順番があるよね。

しかし、間違えてジャガイモから先に入れてしまった。

火が通りにくいニンジンから先に入れないと、カレーを上手につくれないでしょう」。

そんなカレーに見立てた話し方をしました。

すると「なるほど。たしかにそれはいけない」と理解してくれたのです。

言いたいことは同じです。

「順番を間違えたため、よくない出来事につながった」と言いたいだけです。

両親にもわかる例を出して話をすればいいのです。

説得力が加わり、納得してくれます。

話をするときには、例を出して話をすることです。

専門用語がなくなるだけでも変わります。

一部の人にしかわからない話も、わかりやすい例えを使って話ができれば、すべての人に通じる話へと変わります。

説得力を高める方法(6)
  • わかりやすい例えを使って、話をする。
7

相手の話を3度受け入れてから、Butで反論。

相手の話を3度受け入れてから、Butで反論。 | 説得力を高める30の方法

相手の話を聞いていると「それはちょっと違うな」と思うことがあります。

特に自分の話に自信を持っている人は、当たり前であるかのように話を進めます。

しかし、納得できないあなたは、こう言います。

「でも、違うと思う」

「でも」を使って言い返します。

言い返すと相手の話を否定していることになり、多少ながらも、雰囲気が悪くなるものです。

「でも」で言い返した会話は、また「でも」と言い返されます。

一触即発の雰囲気です。

子どもじみたコミュニケーションになります。

一般的なコミュニケーションの上達本では、次のような会話を薦めています。

『「そうですね」と受け入れてから「でも」と言い返せばいい』

相手の話を、まず一度受け入れて、肯定することがポイントです。

「そうですね。でも」という話し方は「イエス→But」という流れです。

一度、相手の話を受け入れています。

私も多くのコミュニケーションの本を読んできましたが、共通しています。

悪くない話し方だと思います。

しかし、これだけでは物足りません。

私はさまざまな体験を通して、さらに効果的な説得力のある話し方を見つけました。

イエスを1回ではなく、3回言います。

イエスを3回言った後に、Butと言い返す話し方のほうが、さらに相手に聞いてもらいやすくなります。

「そうですね(イエス1回目)」

「たしかにそのとおりです(イエス2回目)」

「私の知人も同じことを言っていました(イエス3回目)」

「しかし、~(But)」

こうしたイエスを3回繰り返した話し方に変えるのです。

イエスを3回も言えば、相手の話を肯定していることを強調しますから「この人は私の話をわかってくれている」と思ってくれます。

その後にくるButも、聞いてもらいやすくなります。

もう1つ会話例を挙げます。

「勉強は難しいけれど、でもやはり大切だ」という内容を伝えたいときです。

「たしかに勉強は難しいし、面白くないですよね(イエス1回目)」

「私も子どものころは、勉強と聞くだけで元気がなくなってしまいました(イエス2回目)」

「夏休みの宿題は、いつも後回しでしたよ(イエス3回目)」

「しかし、勉強から逃げて育ってきたから、今、苦労しているんです(But)」

どうでしょう。

このように言われると「たしかにそうだな」と思いますし、なかなか説得力がありますね。

相手の話を肯定しつつ、柔らかく言い返すのが、上手な会話術です。

Butという反論でさえ、説得力が出てくるのです。

説得力を高める方法(7)
  • イエスを1回ではなく、3回言ってから、Butと言い返す。
8

相手の心に突き刺さる話し方のほうが、メッセージ性は高くなる。

相手の心に突き刺さる話し方のほうが、メッセージ性は高くなる。 | 説得力を高める30の方法

私はいつも自分の文章の説得力を上げるために「言い切る」というスタイルで書いています。

自信を持ち言い切った話し方は、説得力が向上する話し方です。

「~します」

「~です」

「~なのです」

自信を持って言い切られると、胸に突き刺さります。

「言い切るくらいなんだから間違いないんだろう」と思うのです。

言い切る話し方には、多少とげがあるのは、私もわかっています。

人によっては、この話し方にアレルギーを持つ人もいるようです。

私のところに寄せられてくる批判メールも、この言い切るスタイルに違和感を覚えた人が多いようです。

しかし、これは、わざとそういうふうにしています。

話の説得力を上げるための工夫です。

執筆という仕事をしているうえで、読者へのメッセージ性が強くなければ、そもそも作家という仕事はできていません。

伝えることこそ、作家の仕事です。

私は曖昧な話し方をできるだけ排除して、言い切る話し方をすることで、言葉を鋭くさせています。

鋭いハリのほうが刺さりやすいように、言葉も鋭いほうが読者の心に突き刺さりやすくなります。

鋭い言葉のほうが、メッセージ性が強くなります。

言い切ったほうが、読者のハートを後押しする力が強くなり、行動に結びつきやすくなります。

苦い薬は、嫌われますが、回復効果は高いです。

厳しい先生ほど、生徒に嫌われますが、成長につながる先生です。

言葉も鋭いほうが、嫌われはしますが、読者にとってためになるのです。

説得力を高める方法(8)
  • 言い切って話をする。
9

説得力のある言葉は、短い。

説得力のある言葉は、短い。 | 説得力を高める30の方法

ときどき話の長い人がいます。

言いたい気持ちが度を越えて、くどくど話を長く続ける人です。

本当に聞いてもらいたい話は、長くてはいけません。

話が長いと、どんないい話も、お説教のように聞こえてきます。

人間は「お説教は聞きたくない」という本能が働き、聞いてもらいにくくなります。

私は小学生のころ、毎週月曜には朝会がありました。

体育館に全校生徒が集まり、校長先生の話を聞きます。

しかし、校長先生の話に限って、長いのです。

10分や20分は当たり前で、時には30分も、延々と1人で話し続けます。

話を聞いている途中、貧血で倒れている人が出ていたくらいです。

どんなにいい話で一生懸命に聞いていても、長い話は誰でも途中で疲れ、何を言いたいのかわからなくなります。

私は小学校の校長先生から聞いた話で「昭和天皇が亡くなりました」という話以外はまったく思い出せません。

それ以外の話は、どれもくどくど長すぎて、何も印象に残っていません。

驚くほどに、何も覚えていません。

校長先生は、長い話のほうが、説得力があると思っていたようです。

生徒へ伝えたい熱い気持ちが先走り、冗長な言葉に加え、切りのない長話に、全校生徒がぐったりしていました。

話は短いほうが、説得力があります。

ことわざは、どれも短い一文です。

短いから、聞きやすく、わかりやすく、納得しやすくなります。

すっと心に入り込んで印象に残ります。

説得力の高い話ほど、ことわざのように短くすることが大切なのです。

説得力を高める方法(9)
  • 言いたいことは「一言」で言い切る。
10

説得力のある人は、経験が豊富な人。

説得力のある人は、経験が豊富な人。 | 説得力を高める30の方法

私の職場に、説得力のある話し方をする人がいます。

話の一つひとつに説得力があり、ついうなずいてしまいます。

「なぜだろうか」と振り返ったとき、彼の話の共通点に気づきました。

実は「体験談」がほとんどです。

「私は以前、こんなことがありました」

「過去にこんなことがありました」

「見たことあります。聞いたことあります」

「そういう経験は何度もあります」

自分の経験をもとにして話をするので、強い説得力があります。

体験談ですから、否定のしようがありません。

彼に限らず、説得力のある話し方をしている人はみんな、自分の体験を通して話をしています。

そんなときに気づいたのです。

「説得力のある人は、経験が豊富な人だ。

経験を豊富にすれば、おのずから説得力のある話ができる」。

という事実です。

子どもの話に説得力がないのは、経験が浅いからです。

何も経験していない人の話は、説得力が浅く、なかなか信じてもらえません。

一方、年配者の話には説得力があります。

第2次世界大戦を経験した人の話には、強い説得力があります。

本人に、その経験があるからです。

誰も否定できず、また傷を負った経験ほど、強いメッセージになります。

経験が豊富な人ほど、説得力のある話ができるようになります。

体験談ほど、説得力の強い話はありません。

あなたが説得力を身につけたければ、どんどん経験の数をこなすことです。

たくさんの経験が、説得力へと変わるのです。

説得力を高める方法(10)
  • 体験談がたくさんできるように、経験の数を増やす。
11

納得させるために、わかりやすい例を出そう。

納得させるために、わかりやすい例を出そう。 | 説得力を高める30の方法

言いたいことをダイレクトに言っても、説得力がないと、弱いメッセージになります。

そのままを口にするのもいいのですが、説得力を加えるためには、もう少し工夫が必要です。

私がいつも行っている説得力を上げるための工夫を紹介しましょう。

「例えを話した直後に言いたいことを続ける」という工夫です。

たとえば「厳しい先生ほど生徒のためになる」とはいえ、ありふれた言葉に聞こえます。

しかし「苦い薬ほどためになるように、厳しい先生ほど生徒のためになる」と言えば「たしかにそうだな」と思ってくれるのです。

さらに具体例をいくつか挙げましょう。

「ヒマワリが明るい太陽に向くから成長できるように、人間も明るい方向に顔を向けるから成長できる」

「好きな人と付き合えば幸せになれるように、好きな人と結婚するほうが幸せになれる」

「愛のある親ほど子どもに厳しくなるように、愛のある先生ほど生徒に厳しくなる」

「空気や音が目に見えないように、本当に大切なことほど目に見えない」

いかがでしょうか。

想像しやすい例えを出した直後に、本当に言いたい言葉を続けると「なるほど」と思いませんか。

具体例を出した直後に言いたいことを話すと、なかなか良い説得力が生まれます。

説得力は、いかに相手を納得させるかです。

納得させるために、わかりやすい例を出せばいいのです。

説得力を高める方法(11)
  • 例えを出した直後に、言いたいことを続ける。
12

あらゆる話に、善も悪もない。説得しだいの話である。

あらゆる話に、善も悪もない。説得しだいの話である。 | 説得力を高める30の方法

私は書けば書くほど、浮き彫りのように気づいてしまうことがあります。

「世の中には、善も悪もない」という事実です。

気づきたくないですが、これだけたくさんの文章を書いていると、気づいてしまいます。

あなたは説得力のある話をするときには「正しいことを言わないといけない」と思っているのではないでしょうか。

たしかに正しい話は、相手に聞いてもらいやすくなります。

反論する人も少ないことでしょう。

その気持ちはわかります。

しかし、実際は「すべての現実において、正しいこともなければ、間違っていることもない」という事実があります。

「え? そんなまさか」と思っていることでしょうが、本当です。

問題は、説得力しだいなのです。

説得しだいによって、すべての善を悪に変えることもできれば、悪を善に変えることもできます。

たとえば「牛肉はおいしいです」という善があっても、そのために「牛を殺してしまおう」という話は悪になります。

「平和のために」という善があっても、そのために「戦争をして人を殺す」という現実は悪になります。

「家族のために」という善があっても、そのために「夜遅くまで働いて健康を崩してしまう」という現実はいけませんね。

物事には2面性があって、善と悪は表裏一体です。

善だけということもなければ、悪だけということもありません。

2つで1つです。

問題は説得しだいであり、どちらを強調するかだけです。

あなたが思っているであろう「正しいことを言わないといけない」というのは、そもそも幻想です。

一面しか見られていないということです。

必ず、もう一方があります。

少し見方を変えれば、事実は変わります。

どう考えても間違っている悪としか思えない話も、説得力しだい。

正しい話に変えたり、善に変えたりできてしまいます。

正しいことも間違っていることもありません。

説得によって、どちらを強調するかだけです。

説得力を高める方法(12)
  • 説得しだいで、現実を言い換えてしまう。
13

比べると、説得力が生まれる。

比べると、説得力が生まれる。 | 説得力を高める30の方法

1本足のやじろべえは、足が1本しかないだけに、不安定です。

転げやすくなります。

しかし、2本足の人間は、左右に足がありますから、2本足で安定しています。

1つでは不安定ですが、2つだと安定します。

これは、説得というテーマでも同じです。

話をするときにも、1つだけのテーマでは不安定になります。

欠点を見抜かれやすくなり、説得力が弱くなります。

もう1つ対照的な事実を出して、2つを比較すればいいのです。

比較をすれば、人間の足のように2本足になり、安定します。

対称的になり、わかりやすくなります。

「怒れば失敗する。笑えば成功する」

「汚い部屋は心も汚くなる。きれいな部屋は心もきれいになる」

「モテない男は爪が長い。モテる男は爪が短い」

ギャップの大きな話を比べると、わかりやすくなります。

そのわかりやすさが、説得力へと変わり、聞いている人をうなずかせます。

納得させればいいのです。

人間は理解して納得すると、不思議と信じてしまいます。

「なるほどな」と思ったら、そのまま信じてしまうのです。

説得力を高める方法(13)
  • 比較をした話し方をする。
14

逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。

逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。 | 説得力を高める30の方法

私が仕事で、部下にお願いするときのことです。

ある仕事のお願いをしたときに、ちょっと苦手そうな顔をするときがあります。

私は直感的に「あまりやりたくないんだな」とわかりますが、おかまいなしに続けていつも言う言葉があります。

「やりたくなければやらなくてもいいよ。ほかの人に頼むから」

するとほとんどの人の場合「大丈夫です! やります!」と目を輝かせ始めます。

さっきまで、やる気がなかったはずなのに、やる気になるのです。

仕事をお願いしていることには変わりありません。

少し言い方を変えただけです。

しかし、やらなくてもいいという逃げ道をつくられると、不思議と、人間はやりたくなります。

「しなくてもいいですよ」と言われると、したくなります。

「やめてもいいですよ」と言われると、続けたくなります。

「諦めてもいいよ」と言われると、もう少し頑張りたくなります。

不思議なもので、逃げ道を提供されると、逃げ道があるにもかかわらず、逃げたくなくなるのです。

なぜでしょうか。

理由は単純です。

すべての人には「認められたい」という欲求があります。

認められると、愛されていると感じるからです。

「やめてもいいですよ」と言われると、自分という存在を無視されるような気がします。

つい反発して「大丈夫です!」と言って続けたくなるのです。

自分を認めてもらいたいためにです。

相手を説得させたいときには、あえて逃げ道をつくってあげることも大切です。

「逃げ道があるんだ」と安心できると同時に、自分という存在を認めてもらいたいために、頑張ってくれるものです。

逃げ道をつくることが説得力です。

説得力を高める方法(14)
  • 「やりたくなければ、やらなくてもいいよ」と、逃げ道をつくってあげる。
15

精神論で語らない。方法論で説得する。

精神論で語らない。方法論で説得する。 | 説得力を高める30の方法

説得する言葉には「精神論」と「方法論」があります。

精神論で説得する言葉には、次のような語り文句があります。

「もっと頑張ろう」

「やる気を出せばいい!」

「気合を入れよう!」

励ましをして、相手の精神を揺さぶることで説得させようとします。

私たちがよく口にする「頑張れ」も精神論です。

頑張るのは、言われなくてもわかっています。

わかっていてもなかなかできないから、困っているのです。

こうした精神論も悪くはありません。

しかし、そうは言っても、具体性に欠けます。

精神論は、心の問題なので目にはっきり見えません。

心は不安定です。

時と場合によって、ぐらぐら変わるものです。

相手を説得させるためには、目に見えるような具体的な方法で説得しなければいけません。

それが「方法論」です。

「今日はダメなの。じゃあ、明日はどう?」

「表がダメなら裏を使おう」

「頭で計算しなくても、電卓を使えば早くて正確だよ」

具体的にどうするのかという「方法」を示します。

そうすることで、相手を説得します。

目に見えるような具体的な方法がわかると「こうすれば良かったのか!」と相手は安心します。

説得できるのです。

具体的な方法を示す「方法論」のほうが、説得する力が強いのです。

説得力を高める方法(15)
  • 方法論で説得する。
16

「ここだけ」「今だけ」限定を設けると説得できる。

「ここだけ」「今だけ」限定を設けると説得できる。 | 説得力を高める30の方法

人間は、限定に弱い生き物です。

限定を感じると、焦り始め、行動をしたくなります。

デパートで「今だけ30%オフ」と書いていると「今だけなら買っておこうかな」と思います。

「今だけ」という期間限定は、購買意欲を刺激します。

旅行へ行って「地方限定商品」があると、価値が高いように思えてなりません。

つい、手にとってしまいます。

その地方でしか売られていない限定商品ですから、ほかの商品より価値が高く感じられます。

「買っておかないと損」という感情が出てくるのです。

説得をするときには「限定」の効果を上手に活用しましょう。

嘘をついてはいけませんが、本当に限定的なことは「限定」を強調するほうがいいのです。

お互いにとってハッピーになれます。

限定を強調できれば、相手の心が揺さぶられるのは間違いありません。

ここだけの話ですが、1つ種明かしをします。

私もHAPPY LIFESTYLEの文章を書くときに、ときどき、限定の効果を活用しています。

ここだけでしか話せない内容は、文章の中に「ここだけの話ですが」という表現を、わざと使っています。

そうすると、読者は興味を持って読んでくれます。

ほら、つい今しがた使ったばかりの表現です。

「ここだけの話ですが」と言われると「おや? なんだろう。聞くだけでも聞いておこう」と思います。

それも、説得力です。

「ここだけですが」と限定することで、価値を高め、説得しているのです。

説得力を高める方法(16)
  • ここだけの話で、相手を説得する。
17

相手を認める表現を使うと、説得ができる。

相手を認める表現を使うと、説得ができる。 | 説得力を高める30の方法

「今日、残業してくれない」

こう言われると、誰もが嫌がります。

その気持ちは、よくわかります。

突然、残業をお願いされると、誰でも気が進まないものです。

定時後にデートや見たいテレビ番組など、予定があるのでしょう。

そんなとき、次のような表現を使って説得しましょう。

「仕事のできるきみにお願いがある」

「君じゃないといけないんだ」

「君が頼りなんだ」

このように自分を認めてくれる表現なら、ちょっと嬉しくなりませんか。

人は誰でも「認められたい」「愛されたい」という欲求があります。

「自分のことを認めてくれている」と感じることができれば、心は変化します。

元気が出てくるのです。

説得をするためには、自分の要求ばかりを押し付けるのではありません。

まず相手を認めることから始めることが大切なのです。

説得力を高める方法(17)
  • 「君じゃないといけないんだ」と、相手を認めて説得する。
18

褒められて、悪い気分になる人はいない。

褒められて、悪い気分になる人はいない。 | 説得力を高める30の方法

説得力とは「いかに押すのか」ではありません。

「いかに、その気にさせるか」です。

その気にさせるために、まずは相手を褒めちぎって、元気になってもらうことがポイントです。

そのための魔法の言葉を紹介します。

「素晴らしい」と「感動しました」です。

これは自分の心が揺れ動いたことをアピールする言葉です。

シンプルな一言でありながら、強いアピール力があります。

心を動かすためには、心しかありません。

心が動いた話をすれば、相手の心も動き始めます。

「○○さんはいつも話が上手だよね。感心するよ」

「この前のお話、面白かったです!」

褒めれば褒めるほど、元気になるのが人間です。

褒めることにつなげて「話の上手な○○さんにお手伝いしてほしいことがあるんだけど」とつなげていきます。

勘が鋭い相手は「お願いするために褒めたんだな」と気づきます。

しかし、わかってはいますが、不思議と悪い気はしないものです。

お願いは、まず褒めて、説得することです。

いきなり説得は、反則なのです。

説得力を高める方法(18)
  • まず褒めてから、説得する。
19

相手のところへ出向くと、お願いも通りやすくなる。

相手のところへ出向くと、お願いも通りやすくなる。 | 説得力を高める30の方法

お願いのポイントは、あなたが相手のところへ出向くことです。

お願いをするからとはいえ、相手を自分のところへ呼び寄せるのでは失礼です。

あなたが相手のところまで、わざわざ出向きます。

足を運ぶのです。

この手間暇が、説得には必要です。

たとえば、あなたが仕事のリーダーだとしましょう。

部下を自分のところへ呼ぶのではなく、あなたが部下のところまで出向きます。

わざわざ足を運んでくれた人には、好意を持ちます。

せっかく来てくれたのだから、なんとかその苦労に報いたい気持ちが出てきて、お願いも通りやすくなります。

あなたが、ある人にお願いをしたいことがあるとします。

そんなときには、相手のところまで行って、お願いをすればいい。

「わざわざ足を運んできた」という行為を見せることで、相手にノーと言わせにくい雰囲気をつくればいいのです。

説得力を高める方法(19)
  • わざわざ相手のところまで出向いて、お願いをする。
20

説得するときの服装は、重要。

説得するときの服装は、重要。 | 説得力を高める30の方法

説得をしているときの、あなたの服装をチェックしましょう。

説得といえば、話術ばかりに気を向けてしまいます。

しかし「話術」だけでなく「外見」も重要なポイントです。

服装は、その人のことが、見た目でわかるところです。

ナース服を着ていれば「看護師だな」と、すぐわかります。

警察官の服を着ていれば「警官だな」と、一目でわかります。

ホームレスのような格好をしていると「なんだか信用できないな。怖い。頼りない」などといった印象を受けてしまいますね。

一方、スーツをしてネクタイを締めた格好は「信用、信頼、頼りにできる」という堅実な印象を受けます。

「人は、見た目ではない」という言葉があります。

しかし、実際には、人は見た目で大半が決まってしまうのです。

説得するときには、あなたの服装が大切だということです。

好きな人を口説くときには、やはり服装には気を使うことが必要です。

ブランドのような大げさな身なりをする必要はありません。

せめて「清潔感のある身なり」で整えておきたいところです。

清潔感は、必ず、相手に良い印象を与えます。

見た目は、あなたの印象へと変わり、口説くときに大いなる力を発揮するのです。

説得力を高める方法(20)
  • 説得するときには、清潔感のある身なりにする。
21

丁寧な言葉を使う人のお願いを、聞きたくなる。

丁寧な言葉を使う人のお願いを、聞きたくなる。 | 説得力を高める30の方法

説得させようとするときは、言葉と態度が重要です。

しかし、ときどき、相手にイエスを言わせるために、わざと威圧的な言葉を使う人がいます。

「やれ!」

「できないとは言わせないぞ!」

「歯向かったら、後でどうなるか、わかっているんだろうな」

乱暴な言葉を使い、相手を萎縮させ、なかば強制的に説得させてしまいます。

たとえ、これで相手が言うことを聞いてくれたとしても、大きな不快感が残ります。

嫌がり、嫌われ、やる気もなく、いいことはありません。

説得は、丁寧な言葉を使いましょう。

言葉遣いも、相手に与える印象を大きく左右します。

正しい言葉、丁寧な言葉を使う人の言うことを聞きたくなります。

「1つ、お願いをしてもいいですか」

聞いて、気持ちいい言葉ですね。

丁寧な言葉で、頭を下げてお願いされると「何でしょうか」と態度が良くなります。

礼儀正しい人には、礼儀を持って応えたくなるからです。

説得するときには、言葉も態度も丁寧になることが大切です。

説得力を高める方法(21)
  • 説得するときには、態度も言葉も丁寧になる。
22

「あなたじゃないといけない!」

「あなたじゃないといけない!」 | 説得力を高める30の方法

説得するとは、相手を愛することです。

相手を愛することが、説得することにつながります。

愛のない説得は、単なる自分都合の話です。

相手を愛して、そのメッセージを伝えることが必要です。

説得とは、恋愛で相手を口説き落とすことと似ています。

自分のことを大切にしてくれている人のことを好きになり、言うことを聞きたくなります。

「あなただからお願いしている」ということをアピールすればいいのです。

「ほかの人ではいけない」

「あなたじゃないといけないんだ」

頼りにされることは、悪い気はしません。

愛されていると感じるからです。

自分のことを求めてくれる人がいると思うと、その期待に応えたくなります。

説得もしやすくなります。

説得とは「あなただからお願いしている」ということをアピールすることです。

相手を愛して、その気持ちを伝えることなのです。

説得力を高める方法(22)
  • 「あなたじゃないといけない」ことを伝える。
23

お世話をする側に立つから、お世話をされるようになる。

お世話をする側に立つから、お世話をされるようになる。 | 説得力を高める30の方法

「ギブ&テイク」という言葉は、よく耳にします。

しかし「テイク&ギブ」という言葉は、不思議と耳にしません。

物事のやりとりの基本は「まず与えてから受け取る」という流れだからです。

テイク(受け取ること)は、ギブ(与えること)から始まります。

「テイク&ギブ」ではなく「ギブ&テイク」です。

お願いをするときには、最初にギブをしておかないといけないということです。

与えることもなしに、受け取ろうというのは虫のいい話です。

嫌われる人の共通点です。

あなたは、お世話をする側に立っていますか。

「お世話をされるほうが楽だ」と思っていると、実は余計に大変になります。

人からの協力を得ることができなくなり、孤立してしまうからです。

誰かをお世話して、その喜んでくれる笑顔を見て、あなたも喜ぶのです。

相手をお世話しながら、自分も楽しめます。

日頃から、お世話をする側に立っている人は、いざというときにお願いを聞いてもらいやすくなります。

ギブをしている人ほど、テイクもされやすくなるからです。

説得力を高める方法(23)
  • 「お世話をされる側」より「お世話をする側」になる。
24

元気という燃料で、今日も明るく突っ走る。

元気という燃料で、今日も明るく突っ走る。 | 説得力を高める30の方法

私は文章を書くときには、前向きな言葉をたくさん使うようにしています。

元気になるような言葉です。

明るく積極的になる言葉です。

「君ならできる」

「大丈夫です」

「簡単です」

読者の心を少しでも軽くさせ「希望の光が見えてきた!」と思ってほしいのです。

日常の中で少しでも行動する力を与えるようにしています。

私はあなたに直接会っているわけではありません。

伝えられることといえば、こうした文章ですが、私が本当に伝えたいのは「元気」です。

元気にさえなってもらえれば、元気になったあなたは、自分から積極的に行動することでしょう。

幸せに役立ちたいのです。

今日も、ある女性の読者から、嬉しいお便りをいただきました。

「恋愛についての文章を読んで、好きな人とデートができるようになりました。ありがとうございます」という内容でした。

もちろん私も嬉しいです。

しかし、本当に頑張ったのは彼女です。

私は直接彼女に会って、彼との仲介役をしたわけではありません。

彼女が私の文章を読んで元気になり、積極的に行動したからこそ、デートが実現できたのです。

文章を通して、読者に与えられることは「元気」しかありません。

元気になって笑顔になり「よし! やってみよう!」と行動できれば、それでいいと思っています。

行動するのは、私ではなく、あなたです。

元気のある文章を書いて、あなたを説得して、少しでも日常における行動力を身につけてもらうために、こうして書いています。

私はときどき「自分はガソリンスタンドだな」と思うことがあります。

ガソリンのなくなった車が、ガソリンを入れるためにスタンドに立ち寄りますよね。

同じように、元気がなくなった人がこのサイトに立ち寄り、元気というガソリンを入れて、また日常に戻っていきます。

あなたに元気というガソリンを与えることができれば、その燃料で、また今日も頑張れるでしょう。

その元気は、きっとあなたの幸せにつながります。

私は元気のガソリンスタンドになるのです。

説得力を高める方法(24)
  • 元気のガソリンスタンドになる。
25

説得させるために、まず自分が元気であるところを見てもらおう。

説得させるために、まず自分が元気であるところを見てもらおう。 | 説得力を高める30の方法

あなたが誰かを説得するためには、まずあなたが元気になっておきましょう。

あなたが元気になっていると、そのオーラは必ず相手に伝わります。

元気になっているあなたを見て「同じようになりたい」と思い始めるからです。

元気には、伝染する作用があります。

体によくない病気が伝染するのはいけませんが、元気が伝染することはいいことです。

あなたの元気を、どんどん伝染させていきましょう。

説得は、あなたの明るいパワーを相手に伝えることです。

元気のない人の言うことは信用できませんが、明るい人の言うことは信用できます。

成績の良い営業マンほど、元気です。

明るい笑顔で、お客さまに商品を勧めているからです。

「この人についていけば、この人みたいに、私も元気になれるかも」

そう思わせているのです。

明るさが、お客さまを説得させているのです。

説得力を高める方法(25)
  • 元気を伝染させる。
26

大事な話・お願い・説得ほど、直接会うのがベター。

大事な話・お願い・説得ほど、直接会うのがベター。 | 説得力を高める30の方法

説得が必要な場面では、謙虚になることが大切です。

偉そうな態度を取らない。

腰を低くしながら丁寧にお願いをするほうが、相手の心を動かしやすくなるため、説得に応じてもらいやすくなります。

当然の心がけです。

ところが、実際はできていない人が多い。

何らかの説得をするとき、自分の行いを振り返ってみてください。

電話やメールを使って、説得しようとしていませんか。

メールや電話には、いつでもどこでも手軽にメッセージを送ることができるメリットがあります。

その一方、手軽さゆえに「軽率」として受け止められる傾向もあります。

恥ずかしがり屋は、電話やメールを使って告白する傾向がありますが、ベストとは限りません。

直接会わなくても、言葉を伝えられる電話やメールは、時と場合によって、不便になる場面もあります。

説得という大事な話のとき、電話やメールは要注意です。

特に好きな人への告白は、直接会って伝えるのが最も有効です。

誠実や本気が伝わりやすくなります。

目の前に本人がいると「ノー」を言いにくい心理的なメリットもある。

その結果、直接会って伝える告白が最も振られにくくなります。

たしかに恥ずかしい状況ですが、それに耐えるだけの恩恵はあります。

相手に真剣な交際を申し込むなら、恥ずかしくても、直接会って伝えるのがベストです。

説得力を高める方法(26)
  • 告白は、直接会って言う。
27

説得は、午前10時前にしよう。

説得は、午前10時前にしよう。 | 説得力を高める30の方法

私は仕事上、人を説得して、お願いをすることがあります。

もちろん私は説得をする立場なので、十分に相手に気を使って説得をしようと思います。

自分の経験から、午後になってお願いをすると、なかなか説得がしにくくなる法則を感じています。

午後になってから話しかけると、なかなか鋭い言い訳が返ってきます。

「今日はもう時間がないよ」

「そういうことは、もっと早く言ってくれ」

「忙しいから明日にしてほしい」

「疲れているから、また今度」

午後は、みんながそれぞれの仕事に打ち込んでいる最中です。

そんな忙しいときに、あらためて話をしようとすると、反感される場合が多いのです。

説得という反感されるであろう話なら、なおさらです。

そうしたとき、いつも気をつけているのが、午前10時までに話しかけるということです。

私の場合、説得はいつも午前10時前にするようにしています。

仕事は、たいてい9時から始まります。

みんながまだ本格的に仕事に入り込む前に話をしておくほうが、話が通りやすくなります。

会社に出社して「さあ、仕事を頑張るぞ」という気分になっている時間帯に、お願いをしておくと、受け入れやすくなるのです。

説得力を高める方法(27)
  • 説得は、午前10時前までにする。
28

人の数が説得力に変わる。

人の数が説得力に変わる。 | 説得力を高める30の方法

説得とはいえ、相手が自分より年上であったり、身分が高い人であったりする場合があります。

当然ですが、自分より立場の高い人にお願いをしても、断られるケースが多くなります。

そうは言っても、年上の人や身分の高い人を説得しなければならない場合があることでしょう。

そんなとき、説得が通りやすくなる、良い方法はないのでしょうか。

実はあるのです。

たとえ、相手が年上でも、身分の高い人でも、説得をしやすくなる方法を知っています。

それは「大人数で説得をする」というポイントです。

1人で相手のところへ向かい「お願いします」と説得しようとしても断られやすいものです。

1人からの説得は、力が弱く感じられるからです。

しかし、3人で相手のところへ向かい「お願いします」と説得すれば、相手は一転してノーと言いにくくなります。

大人数はパワーです。

人の数が、説得力に変わります。

また人数が多いだけに、一致団結した強い気持ちが感じられます。

1人のお願いを断ることができても、3人から説得されれば、さすがに断りにくくなるのです。

もし、10人で相手のところへ向かえば、ノーとは言われません。

10人もの人が、わざわざ自分のところまで足を運んでくれたことに加え、大人数の力が重なり、説得が通りやすくなります。

人の数が多いほど、それだけ強い説得力へと変わるのです。

説得力を高める方法(28)
  • 誰かと一緒に、説得しに行く。
29

相手の目を見ないと、説得ができない。

相手の目を見ないと、説得ができない。 | 説得力を高める30の方法

私が以前に、ある人から説得を受けたときのことです。

大きな仕事をするときに、複数のグループをつくりました。

1人ではできない内容だったので、グループをいくつかつくって、仕事を分けて処理しようと思ったときのことです。

ある人が「メンバーを入れ替えてくれないか」というお願いに来ました。

技能の問題、人の好き嫌いなど、理由があるようです。

言いたいことはわかりますが、私には引っかかることがありました。

目を見て話をしないのです。

視線をそらしながら話す姿は、私も不安になります。

「この人の言うこと本当かな? 何か裏があるのではないか? もっと別の理由があるのでは?」と疑いたくなります。

大切なことを話している途中、自信がないように見えると、私もノーと言いたくなります。

「せめて目を見て話してほしいな」と、私は思いました。

相手の目を見ることは、説得力に大きな効果を発揮します。

目を見つめて説得しないと、話が通らないといっても過言ではありません。

相手にノーを言わせないために、目を見て説得することが大切です。

説得するときに、相手の目を見て話すだけでいいのです。

その姿は、自信ありげの様子に移り、相手に好影響を与えるのです。

説得力を高める方法(29)
  • 目を見て、話をする。
エピローグ
30

「見つめる」「にらむ」「凝視」は、敵対のサイン。

「見つめる」「にらむ」「凝視」は、敵対のサイン。 | 説得力を高める30の方法

説得をするときに、相手の目を見ることは大切です。

しかし、目を見るとはいえ、適度さが必要です。

目を見ることを「見つめる」「にらむ」「凝視」と大げさにする人が、ときどきいます。

それは逆効果です。

相手に信用を与えるどころか、不快感を与えます。

人間には見つめる相手のことを敵と感じてしまう本能があります。

相手を見つめ続ける行為は「戦うとき」にすることです。

鳥類、は虫類も、戦うときには相手を見つめます。

その本能は、哺乳類である人間にとっても同じです。

ボクシングでは、一瞬でも相手から視線を外すと、身の危険に関わります。

油断ができないため、ずっと相手を見続けます。

敵対するような戦いのときにこそ、目を見つめるものなのです。

普段から相手を凝視していると、敵対されていると思われます。

説得どころか嫌われてしまうのです。

目を見る具体的な目安としては、7~8秒に1回、目を外すくらいがちょうどいいでしょう。

それ以上、見つめ続けていると「凝視」になり、それ以下だと「そらしている」という印象が強くなります。

説得力を高める方法(30)
  • 説得のときには、7~8秒に1回、目を外すくらいにする。

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