今あなたが社会人であるならば、少なからず人間関係に悩んだことがあることでしょう。
社会の中では、人間関係は避けては通ることのできないことだからです。
特に大変なのが、上司です。
学生時代は、好きな友人と付き合っていればいいだけでした。
自分が好きな人と付き合っているだけでしたから、当然のことながらトラブルも少なく、不快に感じることもありませんでした。
自分が苦手で嫌いだなと思う人は、避けていればいいだけでした。
どれだけ仕事を楽しくできるかは、ほとんどの人が何をするのかが重要だと思っています。
たしかに何をするのかも大切な要素になります。
しかし「何をするのか」は二の次で、実はさらに重要なことがあります。
夫婦が仲良くなるためのポイントは、お互いに尊敬し合っていることだといわれています。
お互いに尊敬し合えるところが1つでもあれば、相手に対して敬服する気持ちが出て、けんかをしにくくなってしまうのです。
私の両親も、いつもお互いが尊敬し合っている状態です。
上司とうまくやっていくための効果的な言葉があります。
「勉強になります」の一言です。
これは、相手のためにも自分のためにもなる強力な言葉です。
何でもかんでもわからないと答えてしまっては、上司に嫌われます。
他人の力ばかりを頼り、自分の力で問題を解決しようとしない態度は、なにより上司は厳しくチェックしています。
上司が見ているのは、あなたがどれだけ知っているかではなく、どれだけ知ろうと努力しているかなのです。
「おはようございます」
朝はまずこの一言から始まります。
仕事をするうえでも欠かせない当たり前の一言ですが、ささいな工夫で人間関係にも良い影響を与えることができます。
時に自分の背負っているストレスを、わざわざ自分で大きくさせている場合があります。
上司がちょっとした注意で言ったことが、相手は大げさに受け止めてしまい、ひどく叱られたと思ってしまうケースです。
新人1年目の私は、驚くほどの叱られ役でした。
上司と少しでもうまくやっていくためには、お土産がポイントです。
長期休暇で実家に帰ったときは、必ずお土産を買うようにしましょう。
自分の土地の名物でかまいません。
上司はあなたがどれだけ一生懸命にやっているかを見ています。
どれだけうまくできたかとか、どれだけ知識があるのかは後の話です。
まず部下としていちばん大切なことは、全力で仕事にぶつかっていく一生懸命さです。
上司は自分から仲良くなろうとしてきません。
仲良くなろうとすることはまれで、むしろ嫌われるようなことばかりしてきます。
それが上司の仕事だからです。
上司とは鎖につながれていない野良犬のような存在です。
うなりながらにらみをきかし、今にも噛みついてきそうな雰囲気を醸し出しています。
実際の犬と同じように、あなたが逃げ始めたら、追いかけてきて噛みついてくるのです。
どんな上司であろうと、必ずあなたのためになる先生となります。
それはたとえ短所があり、うんざりしてしまうという上司でもそうです。
良い上司というのは、尊敬でき長所がある上司だけでなく、短所のある上司も、実はあなたのためになるのです。
どんな人間関係でもそうですが、初めにどちらかが仲良くなろうとアプローチをしなければなりません。
理想をいえば、お互いに同時に仲良くなろうとしていくことです。
お互いに仲良くなろうと心がけ、態度に出していけば、すぐ仲良くなります。
小学校のころの嫌な先生は、存在感が強く、ずっと印象深く記憶に残っているものです。
その当時は大変嫌な思いをして、嫌な思い出しか残らないように思います。
ところが時間がたつにつれて、嫌な思い出も自然と懐かしく感じられ、印象深い思い出へと姿を変えます。
上司とうまく付き合っていくためには、手柄を上司にプレゼントしてしまうことです。
「えーそんなことしたら、自分の評価が得られなくなる」
そんな声が聞こえてきそうですね。
一般的に、上司は見えとプライドを持っています。
自分はできる人間だという意識があります。
この見えとプライドを、部下であるあなたが壊しては、関係も一緒に壊れます。
言葉より、行動です。
上司に「おや」と思わせるためには、まず行動で示すことです。
あなたが口だけで理想論を言うのではなく、具体的な行動をしているところを見て、初めて「頑張っているな」と注目してくれます。
社会に出たばかりの新人は、実際にやりたい仕事をやらせてもらえない現実を目の当たりにします。
音楽をしたいからと音楽業界に入った人も、音楽とは関係のない雑用ばかりをやらされるという現実に、驚きを隠せません。
音楽業界に限らず、映画をつくりたいから映画関係の仕事に就く人。
仕事といってもデスクに向かって淡々とこなすだけが仕事ではありません。
時には、上司を楽しませることも大切な仕事の1つになります。
上司の前で、つんとするのではなく、上司を笑わせることも大切なことになるのです。
仕事をしていると、必ずしもいちばん効率のいい方法で仕事を進めていけるとは限りません。
時として、回り道になるような効率の悪い方法で仕事をさせられることもあります。
自分より年上の先輩である上司だからとはいえ、いちばん効率のいい方法を知っているとは限らないのです。
仕事はできるのに、礼儀やマナーのない人がいます。
仕事はできるのに、横柄な態度だったり、挨拶がなかったりするのです。
「せっかく仕事ができる人なのだから、もう少し礼儀があればいいのにな」と思います。
素直な人は、どの世界でも愛されます。
単純に混じり気のない澄みきった心が感じられ、安心できるのです。
一緒に仕事をする場合にも、相手が年上や年下であろうと、素直になって接しているだけで、気がおけない仲になれます。
仕事をするとき、上司との関係は大切です。
自分に合わない人が上司になることもあります。
上司とそりが合わず、意見のすれ違いやコミュニケーション不足による単純なミスなどが、仕事に影響を及ぼすこともあります。
報告・連絡・相談をまめにすれば、上司との関係が良くなります。
小さくてささいな報告は、いちいち言うのが面倒です。
たしかに一つひとつの小さなことを報告していると、それだけでも相当な量になります。
上司との付き合い方で困る1つが、自慢話と武勇伝です。
上司はときどき、得意げに自慢話や武勇伝を語り始めます。
「俺が新人のころは、もっと大変だった」
ホウレンソウの中でも特に言いにくいホウレンソウは、トラブルに関することです。
ささいなトラブルや、ささいな失敗などは、上司に言いにくいものです。
叱られるのは目に見えているし、落ち込む自分も予想できてしまいます。
本番だけ本気で行う人を、上司は喜びません。
本番ではなく、練習のときでも本気になってぶつかっていく人を上司は快く思います。
一般的に言えば、本番のときにいちばん全力を出すべきだと思われがちです。
今後の人間関係のために、上司の性格はしっかり把握しておきましょう。
上司の性格がわかれば、どう対応すればいいのかがわかり、適した話題を選べるようになります。
上司の真似ができるくらいにまで、性格を正確につかんでおくのです。
どんな上司であろうと、あなたのためにならない上司はいません。
どんな上司でも、あなたが学び、吸収するべき点は必ず1つはあります。
そこに気づけるかどうかは、あなたの裁量しだいです。
今あなたが社会人であるならば、少なからず人間関係に悩んだことがあることでしょう。
社会の中では、人間関係は避けては通ることのできないことだからです。
特に大変なのが、上司です。
上司ほど厄介な存在はいません。
上司というだけで、偉そうに命令するのはもちろんのこと、仕事ができたらできたで今度はその仕事のあら探しをします。
嫌われるようなことをするのが趣味ではないのかと思うくらいに、かちんとなるようなことばかりしてきます。
それが上司の仕事なのです。
嫌われるのが、上司の仕事といってもいいくらいです。
中には「ありがとう」を決して口にしない横柄な上司も存在します。
また偉そうにするのが上司の仕事だと思っている人さえいます。
たいていの場合、上司は厄介な存在となり、苦手意識を持ってしまうようになります。
私も以前に自分とはまったくそりの合わない上司と一緒に仕事をしたことがあります。
自分とは似ても似つかない正反対の性格を持った上司だけあって、すぐ苦手意識を持ってしまいました。
やることなすことはもちろんのこと、考え方もまったく異なっていたため、一緒に仕事をしていてさんざんな目にあったことがあります。
仲良くなりたいという私の気持ちとは裏腹に、仲の悪くなるような態度を取る上司でした。
嫌われるようなことや、不快な気持ちにさせる発言をしてくるため「どう付き合えばいいのか」と悩んだことがあります。
このように、眠れない夜を与えてくれる厄介な上司に一度は当たってみるといいでしょう。
人間関係について、これほど考えさせられることはありません。
私もそんな厄介な上司に一度大当たりしたことが幸いして、人間関係について考える良い機会ができました。
今はこのように冷静になって上司とうまく付き合っていくためのコツを考え、紹介していくことができています。
何事もストレスと感じることは、乗り越えるための大きな力になります。
実は、厄介な上司とうまくやっていくためにはそれなりのコツがあります。
ここで紹介するコツたちは、学生の人たちには特に新鮮な響きに聞こえることでしょう。
たいていの人は、学生までの人間関係がすべてだと思っています。
しかし、実際、本当の人間関係は、社会に出てから初めて経験することなのです。
学生時代までは、好きな人とだけ付き合い、嫌いな人は無視する人間関係です。
特に大きなストレスもなく、温室の中にいるような人間関係でした。
しかし、社会での人間関係は、好きな人だけでなく嫌いな人とまでうまく付き合っていかなければならなくなります。
学生時代とは違い、嫌いな人といつも一緒にいるという生活もあります。
嫌いな人とうまくやっていくためにどうすればいいのかを真剣に考えることもしばしばです。
社会ではこれが日常茶飯事です。
社会人として、世の中に出たばかりの新人が仕事に慣れてくれば、いずれ、この壁にぶつかるときが必ずやってきます。
社会に出たことのない学生たちにも、ここで挙げるコツはさらなる人間関係を向上させるための大きな知恵となるでしょう。
学生時代は、好きな友人と付き合っていればいいだけでした。
自分が好きな人と付き合っているだけでしたから、当然のことながらトラブルも少なく、不快に感じることもありませんでした。
自分が苦手で嫌いだなと思う人は、避けていればいいだけでした。
しかし、社会に出るとそうはいきません。
まず社会に出た人がいちばん大変に感じることは「人間関係」です。
社会の中で仕事をするのは、つまり人間関係のしがらみの中で仕事をするということです。
自分にぴったりの人と一緒に仕事ができるというのは珍しく、たいていの場合は自分とは似ても似つかない人と一緒に仕事します。
それも仕事ですから、付き合いを切るわけにはいきません。
たとえ大嫌いな人とでも、一緒に仕事をしなければならず、そのうえ毎日顔を合わせなければならないのです。
この経験は、社会に出て初めてすることになります。
これは、仕方ないことでもあります。
人間関係をどう乗り切るか、苦手な人とどう付き合っていけばいいのかを考える機会は、社会に出る前の学生時代にはないことです。
学生時代は、ただ嫌いな人を避けていればいいだけのことでしたが、できないのが社会なのです。
どれだけ楽しく仕事ができるかも、実はこの「人間関係」で決まります。
仕事がどれだけ楽しく感じるかは、仕事の内容が重要だと思っていませんか。
たしかに仕事の内容も大切です。
しかし、それ以上に大切なことは、人間関係そのものなのです。
意外なことかもしれませんが「何をやるか」より「誰とやるか」のほうが、楽しく仕事をするうえでは大切なのです。
私は予言者ではありませんが、あなたがまだ学生であるならば、社会に出たとき人間関係のトラブルに見舞われることでしょう。
あなたがすでに社会人なら、私の言っていることに、うなずきながら聞いていることでしょう。
あなたに限らず、みんな一度は悩んでしまうことなのです。
しかし、ここで逆の発想をしてみましょう。
仕事の楽しさは、人間関係で決まると言いました。
仕事がなかなか楽しく感じられない理由がそれならば、仕事を楽しく感じる理由もそれであるはずです。
つまり、人間関係に強くさえなれば、あなたは社会人として、世の中をうまくわたっていくことができるわけです。
私はここでは、仕事の方法や内容の話はしません。
仕事をするうえでの人間関係に対して、どうすればうまくやっていくことができるのかという「知恵」を紹介したいと思います。
どれだけ仕事を楽しくできるかは、ほとんどの人が何をするのかが重要だと思っています。
たしかに何をするのかも大切な要素になります。
しかし「何をするのか」は二の次で、実はさらに重要なことがあります。
それが「誰とするか」です。
実際は「何をするか」より「誰とするか」のほうが、仕事を楽しくするうえでは重要です。
好きな仕事でも、嫌いな人と一緒なら、好きな仕事も面白くなくなります。
しかし、逆に、好きでもない仕事でも、好きな人と一緒に仕事をするなら、仕事が楽しくなります。
楽しく仕事をするためには、仕事そのものより、誰と一緒にやるのかのほうがよほど重要なことなのです。
この現実に早く気づきましょう。
楽しく仕事をするうえで、最も大きなポイントになることは「誰とするか」です。
私は以前楽しく仕事をしていたときに、たまたま上司の都合により(体調不良)、別の上司に変わってしまったことがありました。
それまでは、ユーモアがあり楽しい上司だったので仲が良かったのですが、代わりに来た上司はとても嫌な性格の人でした。
人の悪口を言ったり、部下の仕事をけなしたりすることしかせず、正直言うと自分とはそりが合わない人でした。
そうすると、仕事が面白くなくなってきたのです。
仕事の内容は変わっていませんが、上司が変わっただけで、仕事に対する面白さややる気までがらりと変わってしまいました。
そんなときに私は、仕事をするとき「何をやるか」より「誰とやるか」のほうが大切であると、しみじみ感じたものです。
それ以来、私は仕事をするときには「誰とやるか」をまずなにより大切にするようになりました。
仕事の内容がつまらないものでも、自分と仲のいい人とやれば、自然と面白くて楽しくなります。
仕事がつまらないと思っているのは、案外仕事そのものが原因なのではなく、人間関係が原因であったりするのです。
人の存在は、それほどまでに人間の心の状態に大きな影響を及ぼしてしまうことなのです。
夫婦が仲良くなるためのポイントは、お互いに尊敬し合っていることだといわれています。
お互いに尊敬し合えるところが1つでもあれば、相手に対して敬服する気持ちが出て、けんかをしにくくなってしまうのです。
私の両親も、いつもお互いが尊敬し合っている状態です。
私の母は几帳面で、約束事は必ず守る人です。
前の晩に遅く寝たとしても「6時に起こして」とお願いすると、どんなに眠くてもきちんと約束は守ってくれます。
それに対して私の父は、どんなに仕事が大変でも責任を持って行う人です。
私が子どものころから、帰宅がいつも遅い人でした。
会社での仕事が残っているため、全部を片付けるまでは家には帰らない主義を持った、責任感のあふれる人でした。
そんな責任感のある父を母は尊敬し、父も約束はしっかり守る母を尊敬しています。
お互いがお互いを尊敬し合っている関係ということです。
そのおかげもあって、私は生まれてからまだ一度も両親がけんかをしているところを見たことがありません。
いつも仲がよく、うまくいかないことがあってもお互いがお互いを助け合っています。
「お互いに尊敬できるところがある」というのは、人間関係を安定させるための基本的な土台になります。
尊敬し合える関係というのは、夫婦に限らず友人関係や仕事の関係でも言えることです。
なかなかそりが合わず厄介な上司と仲良くなるためには、上司の中から尊敬できる部分を見つけると言うことが大切です。
どんな人間でも自分にはない尊敬できるという部分が必ず1つはあります。
嫌いだなと思う上司でも、必ず1つは自分が見習うべき点があるはずです。
そこをなんとか探し出し、敬服しましょう。
見習うべき点を見つけられれば、素直にすごいなと感動できます。
「いつもは嫌な人だけど、こんなすごい部分もあるんだ」
そう思えるようになったとき、自然と上司への感情も丸くなるのです。
上司とうまくやっていくための効果的な言葉があります。
「勉強になります」の一言です。
これは、相手のためにも自分のためにもなる強力な言葉です。
この一言さえ身につけていれば、上司ががみがみ言ってきても、その高ぶった感情を抑えることができるようになります。
「勉強になります」と言われてしまうと「そうか。がみがみ言ったかいがあった」と、気持ちが落ち着きます。
上司に対しては、一種の満足感を与えることができる一言です。
自分にも「勉強になります」と言うことで、お説教をうまく受け止め、自分の中に吸収できるようになります。
初めは吸収する気持ちがなくても、この言葉を言ってしまうと吸収することが簡単にできるようになるのです。
自分のためにも相手のためにもなる、大事な場面の決めの言葉です。
これは仕事の関係のみならず、どんな人に対しても使えます。
年上年下も関係ありません。
もちろん学生たちも使うことができる、大事な場面の言葉なのです。
何でもかんでもわからないと答えてしまっては、上司に嫌われます。
他人の力ばかりを頼り、自分の力で問題を解決しようとしない態度は、なにより上司は厳しくチェックしています。
上司が見ているのは、あなたがどれだけ知っているかではなく、どれだけ知ろうと努力しているかなのです。
わからないことでも、自分から積極的になって知ろうとする人からはやる気が感じられます。
誰か他人の言葉ではなく、まず自分なりに考えて答えを出していくことです。
初めは答えが間違っていてもかまいません。
あなたが自分から問題を解決していこうとする態度を見ているのです。
一生懸命に自分の力で出して間違った答えなら、上司は寛大になって許してくれます。
むしろ喜んでくれるほどです。
部下の一生懸命になっている姿を見て、気を悪くする上司はいません。
よくありがちなことですが、完璧な答えなど上司は求めていません。
自分の力でどれだけ問題を解決しようと努力したのかを、上司は高く評価するのです。
「おはようございます」
朝はまずこの一言から始まります。
仕事をするうえでも欠かせない当たり前の一言ですが、ささいな工夫で人間関係にも良い影響を与えることができます。
それは「言われる前に言う」ということです。
挨拶をまず自分から言うことで、相手には「先を越された」という印象を与えることができます。
上司とはただでさえ格の差があるのですから、せめて挨拶の一言くらいは相手より先手を打つのです。
少しでも上司に「早い。先を越された」と思わせるような行動をしないと、上司との格差はどんどん広がっていくばかりです。
この習慣は、上司に限らず誰にでも有効なのでぜひ身につけていただきたいと思います。
思ったより効果があり、知らず知らずのうちに相手との距離も縮めていく効果があります。
私の場合、挨拶だけは相手より先に言うよう、心がけています。
それもたいていの場合、遠くから挨拶をします。
相手との距離は関係なく、視界に入ったら挨拶をするといった具合です。
社内では常識的なマナーを守った声の大きさですが、遠くからでも挨拶をすればするほど相手には好印象を与えることができます。
遠くから話しかけるほど、相手には驚きも一緒に与えることができるからです。
たとえ声が聞こえなくてもかまいません。
代わりに周りにいる人たちが「あの人は礼儀が良い」という好印象を持ってくれるのです。
時に自分の背負っているストレスを、わざわざ自分で大きくさせている場合があります。
上司がちょっとした注意で言ったことが、相手は大げさに受け止めてしまい、ひどく叱られたと思ってしまうケースです。
新人1年目の私は、驚くほどの叱られ役でした。
ことあるごとに、上司からお説教をされるため「私はよほど嫌われているのか」と不安になったくらいです。
同期で入った同僚の人は「かわいそうに。また叱られている」と思っていたことでしょう。
私は当時あまりに毎日叱られていたせいで、だんだん慣れてくるといった不思議な感覚を経験したことがあります。
数をこなせば慣れるというものです。
はじめこそ、1回1回のお説教を重く受け止め落ち込んでいましたが、1日に何度も叱られると、慣れてきてしまうのです。
途中でわかったことですが、上司はとにかく憂さ晴らしをしたいという理由から怒ってくることがあります。
きっかけはほんのささいなことでも、ささいなこと以上に大げさに怒ってきます。
私は、ストレスのごみ箱的存在でした。
周りの人いわく、どうやら私は怒りやすいキャラクターを持っているとのこと。
あまり嬉しくない役柄ですが、何度も叱られるという経験により、だんだん精神的な強さを得ることができるようになりました。
必要以上に重く受け止めないことで、ストレスにも耐えられるようになります。
精神的に強くなるためには、必要以上に重く受け止めないことです。
上司と少しでもうまくやっていくためには、お土産がポイントです。
長期休暇で実家に帰ったときは、必ずお土産を買うようにしましょう。
自分の土地の名物でかまいません。
連休明けの出社のとき、職場の人にお土産を贈ると、上司からの印象が良くなります。
また地方の名物だけあって、何かと話に花が咲きます。
誰もが、地元の名物には思い入れがあり、つい熱く語ってしまうのです。
こうしたお土産は、上手に「与えること」をアピールするチャンスとなります。
「与えること」が上手にできる人は、人付き合いの上手な人です。
与えることになると、相手は受け身となり、お世話になっている気持ちが湧いてきます。
与えられると心のどこかで「申し訳ない」という気持ちが湧き、上司との心の距離が縮まります。
相手は「お返しをしないといけない」という意識を持ち始め、あなたへの接し方も少し変わるのです。
1年の節目には、お中元やお歳暮といった贈り物があります。
それらは、プレゼントそのものが大事なのではなく、物を通じてお世話になっている気持ちを伝えることが目的です。
同時に「これからもよろしくお願いします」という気持ちを一緒に込めることができ、人間関係の向上に一役買っているのです。
1年には連休と呼ばれる節目がいくつかあります。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などです。
それらの連休は、上司との心の距離を縮めるチャンスとなるのです。
上司はあなたがどれだけ一生懸命にやっているかを見ています。
どれだけうまくできたかとか、どれだけ知識があるのかは後の話です。
まず部下としていちばん大切なことは、全力で仕事にぶつかっていく一生懸命さです。
特に新人は何も知らないことが前提です。
わからなくてできなくても、当然のことなのです。
必ずしも初めから何でもできる状態でなくてもいいし、無理やり自分ができることをアピールしなくてもかまいません。
素直にできないことを認め、その代わりに一生懸命に学び解決していく態度を上司はなにより重要視してくるのです。
たとえば、次のような一生懸命さは特に大切です。
こうした一生懸命さを見せると、上司は怒鳴ったりせず「そこまで一生懸命ならやらせてみよう」と気をよくしてくれます。
実際にできなくてもかまいません。
わからなくてもかまいません。
そういう姿勢を見せることです。
前向きで一生懸命な姿や態度をしっかり上司にアピールすれば、向上心を伝えられるのです。
上司は自分から仲良くなろうとしてきません。
仲良くなろうとすることはまれで、むしろ嫌われるようなことばかりしてきます。
それが上司の仕事だからです。
上司にとって「命令」や「偉そうな態度を取る」ことは好きでやっているわけではなく、仕事だからやっているのです。
しっかりした上下関係を結んでおかないと、仕事をふることも命令することもできません。
「あれをやれ。これをやれ」と命令し、お説教をしたり、怒ったりするのは、仕事だから仕方なくそうしているのです。
嫌われて当然なのです。
誰でも、偉そうな態度や命令ばかりしてくる人を嫌ってしまうのは当然のことです。
上司はそんな嫌われることばかりしないといけない、大変悲しい立場なのです。
上司は会社の中では嫌われている存在ですが、そんな上司も仕事だからそうしているのだということに気づいてあげましょう。
そうすると今までに憎い気持ちが炎炎と燃えさかっていた心の炎も、いくぶん弱火になります。
自分のことばかりではなく相手の事情も理解すれば、関係の向上へとつながります。
上司とは鎖につながれていない野良犬のような存在です。
うなりながらにらみをきかし、今にも噛みついてきそうな雰囲気を醸し出しています。
実際の犬と同じように、あなたが逃げ始めたら、追いかけてきて噛みついてくるのです。
逃げれば逃げるほど、上司はあなたを追いかけたくなってしまうのです。
これは部下であるあなたに、報告・連絡・相談がないことが原因です。
報告・連絡・相談がないため、部下が何をやっているのか不安で噛みついてきます。
何も連絡することがなければ「何もありません」という報告ができるはずです。
何もないからと、報告・連絡・相談を省くから、上司は余計に気になって仕方なくなり追いかけてくるのです。
上司は犬と同じで逃げれば逃げるほど追いかけてきます。
噛みつかれたくなければ、逃げてはいけません。
逆に向かっていけばいいのです。
自分から進んで近づいていけば、不思議なことに噛みつかれません。
つまり、自分から進んで報告・連絡・相談を心がけることです。
自分からこまめに報告、連絡、相談をしていけば、上司は部下が今何をやっているのかを把握でき、安心するのです。
上司から「こまめだね」と驚かれるくらいに、心がけることです。
こまめな報告・連絡・相談は、部下の仕事です。
部下からうるさいくらいに上司に向かっていけば、もはや上司は噛みつく必要がなくなり、円満な関係になります。
どんな上司であろうと、必ずあなたのためになる先生となります。
それはたとえ短所があり、うんざりしてしまうという上司でもそうです。
良い上司というのは、尊敬でき長所がある上司だけでなく、短所のある上司も、実はあなたのためになるのです。
悪い上司からは「反面教師」として学べるからです。
反面教師とは、相手の悪い部分から「こうなってはいけない手本」として学んでいくことです。
自分にはない部分を学びながら、同時に性格や態度が悪い上司からは「こうなってはいけない」ということを学びます。
ということは、あなたの上司がどんな上司であろうと、必ず学ぶべき点があるということになるのです。
あなたが上司をどう見るかで、どれだけ学べていけるかが変わってきます。
いつかくるであろう上司になる日のために、今からいいところをどんどん吸収していきましょう。
今はつらい時期でも、将来必ずあなたのためになります。
私も仕事をしていると「世の中にはこんなに性格の悪い人が存在するんだ」と驚いてしまうほど、性格の悪い人もいます。
それは上司とは限らず、同僚であったり、お客さまであったりします。
天然記念物になるのではないかと思うくらい、嫌われる態度や発言しかしない人です。
そんなとき、にこにこ私は表情こそ穏やかにしてはいますが、心の中ではストレスをぐっとこらえています。
そんな人を目の前にすると、やはり私もいらいらしてしまうこともあります。
しかし、それと同時に「このようには絶対ならないようにしよう」と強く思います。
そんな経験が、今このように本を書くためのネタとなり、原動力ともなってくれているわけです。
性格の悪い上司でも、少なからず私の向上心に火をつけてくれる大役を果たしてくれているわけです。
嫌な人であるほど、忘れられない存在になります。
学ぶことなどないのは結局あなたが学ぶべき点を見つけられないということでしかないのです。
すべての人は先生になるのです。
どんな人間関係でもそうですが、初めにどちらかが仲良くなろうとアプローチをしなければなりません。
理想をいえば、お互いに同時に仲良くなろうとしていくことです。
お互いに仲良くなろうと心がけ、態度に出していけば、すぐ仲良くなります。
しかし、これはあくまでも理想的な形で、現実には、なかなかそうはいかないこともあります。
社会に出てからの立場では、必ず上下関係が付きまとってきます。
そのためになかなか思うような態度や発言ができず、もどかしい気持ちになることも多くあります。
私もこれだけ人間関係向上についての本を書いておきながら、やはりなかなかうまくいかないこともあります。
私は自分の体験で得た知恵を紹介しているのであって、それらがすべて完璧にこなせているわけではないのです。
自分で書いているのに「うん」とうなずきながら勉強しているくらいです。
社会での人間関係は、新人であるほど上下関係の差がはっきりしています。
そのために、言いたいことが言えず、仲良くしようとしてもうまくいかないことがあります。
しかし、うまくいかなくても、うまくいくように心がけたことは、素晴らしい経験になります。
私の場合は、自分が苦手だなと思う人ほど話しかけるようにして、なんとか相手との溝をなくしていこうと心がけています。
たった一言の挨拶だけでも、自分が苦手だなと思う人ほど話しかけていくことで溝はどんどん消えます。
自分から壁をつくり、関係が悪いままでは何の得にもならず、自分に跳ね返ってくることになります。
仲良くなるためのアプローチは、まず自分からだと思ってください。
相手の顔色をうかがう手間が省け、積極的に素早く仲良くなることができるようになります。
仲のいい人間関係をつくっていくためには「仲良くなろう」という心がけと態度を意識的に取っていくことが大切なのです。
小学校のころの嫌な先生は、存在感が強く、ずっと印象深く記憶に残っているものです。
その当時は大変嫌な思いをして、嫌な思い出しか残らないように思います。
ところが時間がたつにつれて、嫌な思い出も自然と懐かしく感じられ、印象深い思い出へと姿を変えます。
嫌な経験は、それだけ心に深く刻み込まれます。
一方、優しいだけの先生は、意外とすぐ忘れ去られます。
優しくて人気のある先生でも、印象が薄いため、時間がたつにつれて忘れられてしまいます。
いい先生が本当にいい先生なのかは、そのときではなく、後になってわかります。
「つらかったけれど、たくさんのことを学べた」と思うことができれば、プラスの経験だったということ。
往々にしてとても勉強になる経験は、つらい経験から得られます。
私は小学校6年生のときに、林先生という女性の先生にひどく叱られた経験がいまだに強く記憶に残っています。
生涯忘れることができないつらく印象深い思い出です。
トラブルの始まりは、私が書いた作文でした。
当時小学6年生だった私は「昔のおもちゃクラブ」というクラブ活動に所属をしていて、班長をしていました。
今のおもちゃではなく、昔のおもちゃをテーマに毎週つくっていくという、工作作業が中心のクラブ活動です。
凧揚げで使う凧をつくり、運動場で飛ばしたり、自分でコマをつくって回してみたりする。
学期末になり、クラブ活動のまとめを作文にして提出することになりました。
当時の私は何を思ったのか、悪口と批判ばかりの内容に仕上げた文章を提出していました。
私は、良い文章だと勘違いしていました。
他人の作品のあら探しをして、批判によって自分の知識と観察力をアピールするという、間違った書き方をしていた。
他人の評価を下げることで、自分の評価を上げるという小学6年生にしてはとても横柄な文章の書き方でした。
悪口と批判の塊であった作文を提出し、私は放課後、誰もいない教室に呼ばれることになります。
先生は、すでに顔を真っ赤にして怒っていました。
偉そうな文章を書き、悪口と批判をつらねた内容に憤慨していたのです。
先生の手は、怒りで震えていました。
そのときの私は、素晴らしい文章を書いていると思い込んでいたため、先生が腹を立てる理由が理解できませんでした。
お説教は、大切なことを言われていても、そのときはなかなか素直に心に入ってこないもの。
案の定、それ以来私は林先生がいちばん苦手な先生となり、見ることも話すことも嫌になってしまいました。
早く小学校を卒業して、完全に会わないようになりたいと思っていたくらいでした。
林先生は「悪口と批判を連ねた文章をここで認めてしまっては、この子の将来が危うい」と危険を察知していたのでしょう。
私は、小学校のころから文章を書くのが得意でした。
しかし、自分の能力をどう使っていけばいいのかわからず、なんとなく他人を傷つけることに使ってしまっていました。
その危険性を重く感じた先生が、私の将来を思ってひどく叱ってくれたのだと、今になってようやく理解ができます。
何時間も立たされたまま、教室に監禁された状態で、ひどく叱られた経験は、あのときの私には酷で忘れられない思い出です。
この経験がのちの私を大きく変える出来事になります。
ひどく叱られた経験は、貴重です。
時が経つにつれて、どれだけ大切なことを学んでいたのか、次第に理解できるようになります。
他人の悪口や批判は、それだけで文章の評価を大きく落としてしまう内容です。
悪口と批判というだけあり、必ずどこかで気を悪くしてしまう人がいるということです。
誰かの気分を悪くして怒りを買うような文章は嫌われる文章であり、読む人の心を汚してしまう行為。
そもそも今の私の文体は、このときの経験が生かされています。
「悪口や批判だけは書かない。褒め言葉や長所だけに焦点を当てて表現する」
私が文章を書くときにいちばん気をつけている信条は、この経験が発端です。
人生を大きく変えるほどのお説教を、小学6年生だった私が受けていたのかと思うと、価値のあるお説教に気づくのです。
人生を変えるお説教とは大げさな表現と思うかもしれませんが、実際に私はそれを経験しています。
せっかく文章を書く能力を持っていても、間違った方向に発揮していては、自分の人生を台無しにしてしまいます。
早い時期に、私は批判的文章を厳しくとがめられ、わかりました。
書くという力を「悪口や批判」の方向へ発揮するのではありません。
「褒めることや長所を表現すること」に向けることで、最大限に自分の能力を生かせます。
上司とうまく付き合っていくためには、手柄を上司にプレゼントしてしまうことです。
「えーそんなことしたら、自分の評価が得られなくなる」
そんな声が聞こえてきそうですね。
新人が、大きな手柄を持つ必要はありません。
新人は、得た手柄を上司にプレゼントしていくことが仕事です。
手柄を上司にどんどんとプレゼントしていくことで、上司との関係が円滑になります。
上司は自分の評価を上げる手助けをしてくれる部下を、なによりかわいく思います。
一緒にいて自分にメリットがある人を誰が嫌いになるでしょうか。
「これも上司が教えてくれたおかげです」
「今回の成功は、上司が助言をしてくれたからうまくいったのです」
「実は私ではなく、上司のおかげなんです」
このように、少しでも上司の株を上げるのです。
不思議なことに、あなたの株も上がります。
自分が苦手で、嫌っている上司に対しては、抵抗があるかと思います。
しかし、ぐっとこらえてプレゼントしていきましょう。
これが部下の仕事であり、上司と仲良くやっていくためのコツなのです。
一般的に、上司は見えとプライドを持っています。
自分はできる人間だという意識があります。
この見えとプライドを、部下であるあなたが壊しては、関係も一緒に壊れます。
上司が「助けてやろう」と言ってきたときに「いえ、自分でできます」と頑固になるのではありません。
「ありがとうございます」と言って、素直に甘えるほうがいいのです。
上司が偉そうにできるシチュエーションは、見方を変えれば上司を主役にできる瞬間です。
見えとプライドのある上司は、自分が主人公になって偉そうにできる瞬間をいつも探し回っています。
自分が主役になっているときには、満足で心地よく感じています。
またそうさせてくれるあなたに、好印象を持ってくれるようになります。
あなたはすべてを自分の力でやってしまうスーパーマンになるのではありません。
あなたは上司をスーパーマンに仕立て上げるための「脇役」に徹するのです。
名役者ではなく、名脇役になるのです。
脇役は主人公ではないため、1番目立っているわけではありませんが、脇役抜きでは物語は語れません。
往々にして、主役は脇役のおかげで本当に主役になりきることができているのです。
脇役は地味で目立たない役ではありますが、なくてはならない存在なのです。
時代劇『水戸黄門』では、主役は黄門様ですが、助さんや格さんなどの脇役が存在しているから成り立っています。
実際の水戸黄門を見ると明らかですが、主人公の黄門様だけではなく、助さんや格さんの存在もとても印象的です。
それは黄門様の脇役としての仕事をしっかり果たしているから印象的なのです。
「黄門様を守ること」
これが脇役である、助さんと格さんの仕事です。
物語の中では、この仕事をしっかりこなしています。
これ以上ない仕事ぶりであるために見ている私たちは、存在感を抱かずにはいられません。
これは社会の中でも言えることです。
上司の脇役であるあなたは、主役である上司を引き立てるためにしっかり仕事をこなします。
手柄を上司にプレゼントをし、上司の手となり足となるのは、脇役の仕事としては当然のことなのです。
むしろ地味で目立たない仕事ほど、丁寧にこなすことです。
気づく人は、きちんと気づいてくれます。
「これを仕上げた人は誰だ」というとき「上司がやりました」と言っても、見る人が見れば脇役的存在の影響を評価してくれます。
それが、部下であるあなたが評価される瞬間です。
しっかり見てくれる人は見てくれます。
それは脇役らしく脇役の仕事をこなせばこなすほど「目立たず目立つ」ができるのです。
どうすればいいのかわからないときには、時代劇『水戸黄門』を思い出しましょう。
『水戸黄門』をしっかり頭に叩き込んでおくと、これほど社会勉強になることはありません。
『水戸黄門』は、上司と部下の関係を理想的に描いた社会的な時代劇なのです。
言葉より、行動です。
上司に「おや」と思わせるためには、まず行動で示すことです。
あなたが口だけで理想論を言うのではなく、具体的な行動をしているところを見て、初めて「頑張っているな」と注目してくれます。
いくら口で指示しても、空回りになってしまうだけです。
指示ばかりしている時間があるなら、実際に具体的な行動を見せていくほうが現実的です。
上司はあなたのことを認めてくれます。
言うのは簡単ですが、行動するのが難しいのです。
口だけに頼りすぎていると、逆に信用できなくなってしまうのです。
しつこい営業販売と同じと考えてもらえればわかりやすいことでしょう。
「これはいいですよ。お得ですよ。絶対買わないと損ですよ」
きれい事ばかりを並べて話すので「話がうますぎる」と疑いを持ってしまうのです。
仕事の現場でも「これがいい。あれがいい」ときれい事ばかり並べていても、行動を伴わない発言では、逆に疑わしくなるのです。
上司との仲を向上させるためには、あなたが口だけの人間になることを避けることが必要です。
口で言うだけでなく、実際に行動できる人間であることをアピールしましょう。
口を動かす時間があるなら、体を動かして行動すればいいのです。
実体験による説得力がいちばん強いのです。
社会に出たばかりの新人は、実際にやりたい仕事をやらせてもらえない現実を目の当たりにします。
音楽をしたいからと音楽業界に入った人も、音楽とは関係のない雑用ばかりをやらされるという現実に、驚きを隠せません。
音楽業界に限らず、映画をつくりたいから映画関係の仕事に就く人。
コンピューター・プログラミングをやりたいからPC業界に入ってくる人。
かわいい洋服をデザインしたいからアパレル関係に就職する人。
それぞれ多少の差はあれ、初めて入ったばかりのころは自分のやりたい仕事をさせてくれないので、いらいらしてしまいます。
「自分はコピーの仕事で、この会社に入っているわけではない」
「こういうことをやっても何の得にもならない」
「お茶くみだったら、誰でもできる」
こうした不満を抱き始めます。
しかし、ここはぐっとこらえましょう。
こつこつした地味な仕事を続けていくことです。
上司は部下であるあなたを手足のようにこき使い、なかなか思うように仕事をさせてもらえません。
しかし、そんなこつこつしたつまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えてもらえません。
仕事をするのは少しずつ積み上げて、初めてさせてもらえるのです。
むしろそのこつこつでつまらない作業を責任を持って対応しないと、逆に信用を落としてしまいます。
こんな程度の仕事もできないのかと上司は思うようになり、評価が下がってしまうわけです。
つまらない仕事ほど、一生懸命になってやることです。
「こんな地味でつまらない仕事、誰がやるんだろう」と思える仕事ほど、あなたが引き受けにいくのです。
意外なことにそんな仕事をしていると、上司はあなたを信用してくれます。
ささいでつまらない仕事を、手を抜くことなく一生懸命に取り組んでいる姿を見て、仕事に対する責任感を見てくれるのです。
つまらない仕事ほど手を抜いて、適当にするのではありません。
つまらない仕事ほどあなたの評価を上げる、絶好の機会となるのです。
仕事といってもデスクに向かって淡々とこなすだけが仕事ではありません。
時には、上司を楽しませることも大切な仕事の1つになります。
上司の前で、つんとするのではなく、上司を笑わせることも大切なことになるのです。
しかし、嫌いな上司であるほど、笑顔で楽しませるだなんて、なかなかできません。
嫌いな人の前ではできないと思うかもしれませんが、少しずつで良いので関係向上のためにしてみましょう。
上司に楽しませてもらうのではなく、あなたが上司を楽しませるのです。
学校の人気者は、常にみんなを楽しませる人です。
というより、楽しませることができるから人気者になれるのです。
人間関係において「楽しませる」とは「楽しさを与えること」です。
与える人が好かれない人になれないわけがありません。
たくさんの楽しみを与えてくれる人は、好かれる人となるのです。
「楽しませる」とは言い換えれば「楽しみを与える」と言うことです。
サーカスではいつもピエロに注目が集まりますが、ピエロが楽しみを与えているからです。
滑稽で、笑われるピエロは、実はその存在だけで見ている人に楽しみを与えていることになるのです。
ピエロのように楽しませるということは、人気者になるために大切なことなのです。
仕事をしていると、必ずしもいちばん効率のいい方法で仕事を進めていけるとは限りません。
時として、回り道になるような効率の悪い方法で仕事をさせられることもあります。
自分より年上の先輩である上司だからとはいえ、いちばん効率のいい方法を知っているとは限らないのです。
だからとはいえ、自分のやり方でやっていると、上司に目をつけられます。
「なぜ俺の方法でやらないのか」と指導を受けるでしょう。
自分の方法が正しいと言えば、上司の機嫌は悪くなり、人間関係のひびになる場合があります。
これが、人間関係の難しさです。
効率がいい方法があるにもかかわらず、言えず、それをさせてもらえない矛盾が、社会ではよく起こります。
こんなときには、にこにこしながら回り道になる選択肢を選んでいくほうが賢い選択となります。
効率の悪い仕事でもかまいません。
学校では、1を足して1を引けば、0になります。
しかし、社会では、1を足して1を引けば、2となってしまうのです。
大切なことは、どのくらい前に進めたのかではなく、どれだけ歩数を踏むことができたかです。
経験量を増やすことで、仕事の力が鍛えられます。
散歩と同じです。
近くのスーパーに買い物に行くとき、車より歩くほうが、時間はかかっても、足腰が鍛えられます。
歩いて鍛えられたフットワークは、散歩だけでなく、生活のいろいろな場面の体力として、大きな支えになるでしょう。
仕事にもまったく同じことが言えます。
回り道になるような、効率の悪い仕事でも、効率が悪いようで、実は効率がいいのです。
回り道のような仕事をしているほうが、仕事に対する体力を身につけることができ、社会人生活の体力の基盤になるのです。
仕事はできるのに、礼儀やマナーのない人がいます。
仕事はできるのに、横柄な態度だったり、挨拶がなかったりするのです。
「せっかく仕事ができる人なのだから、もう少し礼儀があればいいのにな」と思います。
仕事さえきちんとこなせば、それで十分ではありません。
たしかに仕事をしっかりこなすことは、社会人としての基本です。
責任持って仕事をすることで、より高い評価が得られます。
高い収入にもつながります。
しかし、仕事ばかりに目を向けて、忘れがちなことがあります。
人との関わりです。
どんな仕事でも、人の存在しない仕事はありません。
仕事をすることは、人と関わっていくことでもあります。
お客さまのために仕事をして、喜んでもらいます。
その対価としてお金をいただきます。
どんな仕事でも、必ず人との関わりが発生します。
礼儀やマナーも、仕事と同じくらい大切です。
「おはようございます」「お疲れさまです」という、基本的な挨拶言葉があります。
「ありがとうございます」「申し訳ございません」という感謝や謝罪の言葉があります。
仕事には全然関係しないような礼儀やマナーは、実は仕事に関係しています。
礼儀の正しさは、職種にかかわらず、すべてに共通する大切なマナーです。
社会人として生きていくとき、社会とは人の塊で成り立っていることに気づくことが大切です。
礼儀やマナーを大切にすることは、人を大切にすることへとつながります。
人を大切にすることとは、仕事の品質を上げることでもあるのです。
礼儀やマナーのある人は、他人からの協力や助けを得られやすくなるからです。
助けや協力によって、仕事の品質がさらに向上します。
礼儀やマナーも、仕事の1つです。
仕事の技術同様、身につける必要があるのです。
素直な人は、どの世界でも愛されます。
単純に混じり気のない澄みきった心が感じられ、安心できるのです。
一緒に仕事をする場合にも、相手が年上や年下であろうと、素直になって接しているだけで、気がおけない仲になれます。
付き合いにくい上司でも、時には素直に甘えることも必要です。
仕事をしていると、付き合い上で一緒に飲みに行くことがあります。
飲み終わり、食事の精算をするときに「今日は私のおごりだ」と言ってくれることがあります。
そんなときにあなたは「いえいえ、ここは割り勘で」などと言う必要はありません。
せっかく上司がおごってくれるというのに、言葉を突っぱねてしまっては、好意までも突っぱねてしまうことになるのです。
素直に「ありがとうございます。ごちそうさまでした」と甘えるほうがいい。
上司は威厳を保て、気もよくしてくれます。
甘えることも仕事のうちです。
上司は偉そうにしたいものであることを、まず理解しておきましょう。
甘えることは、上司のためにも部下のためにもなることなのです。
仕事をするとき、上司との関係は大切です。
自分に合わない人が上司になることもあります。
上司とそりが合わず、意見のすれ違いやコミュニケーション不足による単純なミスなどが、仕事に影響を及ぼすこともあります。
恥ずかしい話ですが、以前、私は上司とそりが合わず、コミュニケーションが大変不足していたときがありました。
できるだけ口をききたくないし、目も合わせたくないと思っていたくらいです。
そのためにお互いが効率よく仕事をしているつもりでも、2人がまったく同じ仕事をして重複するという失敗をしてしまいました。
別々の仕事を手分けしてすれば効率がいいことを、コミュニケーション不足が段取りの悪さを招いてしまったのです。
今思えば、情けない失敗話です。
このように上司との関係が悪くなると言うのは、回り巡って損をするのは自分だということに気づきます。
人間関係が悪くなると、何でもかんでも相手のせいにしてしまいがちです。
自分が仕事でうまくいかないのは、他人のせいだからと思ってしまいがちです。
「あの性格さえなんとかなれば、だいぶ仕事が楽になるのにな」と思っても、上司の性格が急に変わることはありません。
頑固なことも、上司の仕事のうちだからです。
頑固なことが、上司の代名詞と言ってもいいでしょう。
まずあなたの方から変わっていかないといけません。
上司を変えるより、まず自分が変わることで関係を向上させていくようにするのです。
相手が動くまで、自分はテコでも動かないというのでは、苦しむのは自分なのです。
報告・連絡・相談をまめにすれば、上司との関係が良くなります。
小さくてささいな報告は、いちいち言うのが面倒です。
たしかに一つひとつの小さなことを報告していると、それだけでも相当な量になります。
しかし、面倒と考えるより「上司とのコミュニケーションの量を増やすためにする」と考えるといいのです。
ホウレンソウをまめにすれば、コミュニケーションの量を自然に増やしていけます。
お互いが何をやっているのか、どんな問題があるのかを把握するために、少しでも会話量を増やしたほうがお互いのためなのです。
コミュニケーションは、交わす量が多いほど親しみを持つことができ、関係を向上させることができます。
上司との関係が悪い人はたいていの場合、コミュニケーションの量が不足しています。
日頃からのコミュニケーション不足が、お互いの理解不足を招き、間に壁ができてしまっているのです。
ベルリンの壁と同じように、どちらかが壁を壊さなければなりません。
壁をなくすということは、理解をし合うことです。
沈黙という壁を壊して、コミュニケーションが行き来できるようにしておかないと、お互いが理解し合うことは難しいのです。
コミュニケーションの量を増やすためには、難しいことはなく、日頃のホウレンソウをまめにするだけで十分な会話量になります。
ホウレンソウは仕事のためだけでなく、人間関係の潤滑油としても活用するのです。
上司との付き合い方で困る1つが、自慢話と武勇伝です。
上司はときどき、得意げに自慢話や武勇伝を語り始めます。
「俺が新人のころは、もっと大変だった」
「俺はこんな困難を乗り越えてきた」
「こんな大変な仕事をして、こんなに苦労した」
さまざまな困難を乗り越えてきた上司には、自慢話や武勇伝が山ほどあります。
自慢話と武勇伝は、上司の得意技。
バーゲンセールができるほど、ネタがたくさんあります。
苦労の多い上司ほど、自慢話や武勇伝を話したがります。
しかも長話が特徴です。
なかなか話が終わらず、自分の仕事ができません。
興味を持って聞けばいいのですが、どうしても興味が湧かないものもあるでしょう。
自慢話や武勇伝が役立つ内容ならいいですが、興味が湧かず、価値が乏しいことも少なくありません。
時代は変わりました。
昔の話をされても、今とは時代が違うので、役立たないこともあります。
「昔は昔。今は今」と思ってしまい、実用性が乏しいのです。
上司の自慢話や武勇伝で困るのが、リアクションです。
リアクションによっては、上司を不快にさせることがあります。
「大したものですね」と言えば、偉そうな言い方に聞こえ、上司をむっとさせるでしょう。
気の利いたセリフを返そうと思っても、スベることがあります。
「そうですか」と普通のリアクションでは、白けた雰囲気が出てしまい、上司を不快にさせるかもしれません。
かといって無言のリアクションでも、やはり雰囲気が悪くなるでしょう。
上司の自慢話や武勇伝には、どんなリアクションを返せばいいか戸惑います。
難しそうに思えますが、上司の自慢話や武勇伝に対するリアクションは、1つでいい。
驚くリアクションだけでいいのです。
「すごいですね!」
「さすがですね!」
「そうだったのですね!」
「そんなに大変だったのですね!」
「私なんてまだまだですね!」
本当は驚いていなくてもかまいません。
目と口を少し広げて、驚いた表情をしましょう。
驚いていなくても、表向きだけ驚くリアクションをしておきます。
演技とばれないように演技するのがポイントです。
相槌は、少し大げさにするのがポイントです。
ひとまず驚くリアクションさえしておけば、上司はご満悦です。
「自分の話が役立った」「価値を認められている」と感じた上司は、承認欲求を満たし、どんどん機嫌が良くなります。
嘘でも演技でもいいから、驚くリアクションを返しておくことです。
気の利いたセリフを返す必要はありません。
シンプルに驚くだけでいいのです。
驚いているだけで、上司から「話のわかる部下だ」と褒められます。
ホウレンソウの中でも特に言いにくいホウレンソウは、トラブルに関することです。
ささいなトラブルや、ささいな失敗などは、上司に言いにくいものです。
叱られるのは目に見えているし、落ち込む自分も予想できてしまいます。
ですから小さなトラブルは、ついかくしがちになります。
しかし、上司にとって嬉しくない報告でも、必ず報告しましょう。
それは上司を怒らせるために言うのではなく、お互いのために報告するようにするのです。
トラブルの最初は、小さなぼやから始まります。
家が火事になることと同じように、初めは小さな火が発火原因になります。
火は小さなうちに対処しておけば、大火事に至ることはありません。
しかし、人間とは愚かなことに「これくらい大丈夫」と甘くみてしまうのです。
これが火事の原因です。
こうした現象が会社の中でも起こっているのです。
ささいな失敗やトラブルやいざこざなど、まめに上司に報告しておきましょう。
あとから「なぜすぐ言わなかったんだ!」と叱られて、手遅れになるより、たびたび小さく叱られるほうがいいのです。
本番だけ本気で行う人を、上司は喜びません。
本番ではなく、練習のときでも本気になってぶつかっていく人を上司は快く思います。
一般的に言えば、本番のときにいちばん全力を出すべきだと思われがちです。
たしかに本当に力を発揮するための場として「本番」という瞬間が存在しています。
ですが本番で本当に力を発揮するためには、練習のときこそ本気になっていないといけないのです。
練習とはいえ、本番を前提として行っていることに変わりはありません。
練習のときに手抜きをしていると、本番で結果が反映されてしまうわけです。
本番で全力を出すためには、日頃から行っている練習のときこそ本気になる必要があるのです。
こうした積極的な態度は、周りの人たちに良い影響や雰囲気を与えていけます。
あなた1人が全力になるだけでも、社会の雰囲気が活性化され全体的な向上心アップにもつながっていくのです。
人生は常に本番であることに変わりはありません。
たとえ練習やリハーサルでも、本番さながらに全力でぶつかっていくことで、結果的には本番も全力を出し切ることができるのです。
今後の人間関係のために、上司の性格はしっかり把握しておきましょう。
上司の性格がわかれば、どう対応すればいいのかがわかり、適した話題を選べるようになります。
上司の真似ができるくらいにまで、性格を正確につかんでおくのです。
上司の性格がわかれば、どう接すれば話が通りやすいのかがわかってきます。
そうすると自然に関係上、ぶつかることもなくなります。
ということは、日頃から上司の話もたくさん聞いておかないといけないということです。
上司の特徴や好きな話題などを知るためには、単純に上司の話をたくさん聞いて好みを把握しておくのです。
嫌なことばかり言ってくる上司も、こうすれば言わなくなるという傾向と対策が見えてきます。
大学受験のときには、受験する大学を決めたら次にその大学の傾向と対策を調べ、それに沿って勉強をします。
大学がどんな問題を出す傾向があるのかを知っておくと、勉強をするこちらとしても対策を立てやすくなるのです。
上司と仲良くなるためにも、上司の傾向と対策を知っておきましょう。
受験には傾向と対策のために「赤本」がありますが、上司の傾向と対策は、上司との「生の会話」そのものが赤本になるのです。
どんな上司であろうと、あなたのためにならない上司はいません。
どんな上司でも、あなたが学び、吸収するべき点は必ず1つはあります。
そこに気づけるかどうかは、あなたの裁量しだいです。
あなたが見ようとしなければ、見えてくることはありません。
それに対し、見たいと願っている人には、必ず何かが見えてくるようになります。
すべての出会いは、あなたの成長を飛躍的に上げることができます。
自分とは違った人生を歩んでいるということは、自分にはないことも経験してきているということです。
これがあなたのためになるのです。
目の前にいる上司でも、あなたにはない「何か」を必ず持っています。
あなたが知らないだけで、気づこうとしていないだけです。
すべての人の中に、あなたの成長のための種が隠されています。
見ようとしないあなたの心の目を、いま一度見開いてみましょう。
すべての人との出会いが、大きな成長との出会いになるのです。