執筆者:水口貴博

金銭感覚を身につける30の方法

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割り勘をやめると、人間関係が長続きする。

割り勘をやめると、人間関係が長続きする。 | 金銭感覚を身につける30の方法

気持ちのやりとりをするためのお金の使い方は「割り勘をやめること」です。

割り勘とは、複数人で食事したときに、費用を各自が均等に分担することをいいます。

食事をして合計2,000円すれば、1人分の値段は1,000円となり、別々に支払います。

割り勘にすれば、お金のやりとりで、めることはなくなります。

単純に半分ずつにするのですから、損得はありません。

しかし、私は金銭感覚を本当に養いたければ、割り勘をやめることをおすすめします。

割り勘がいけないわけではありません。

ただ、割り勘をしていると、いつまで経っても金銭感覚が養われないからです。

割り勘をしないと、なぜ金銭感覚を養うことができるかおわかりですか。

「借りができた」という気がかりが残るからです。

割り勘をやめたとき、お金のやりとりから、気持ちのやりとりへと、スイッチを切り替えることができます。

「今回は、私が支払いますよ」と肩代わりされると「じゃあ、次回は私が全部支払おう」となります。

心のどこかで「借りを返さなければいけない」という気持ちが残ります。

また一緒に食事をしたときには「前回は払ってもらったから、今回は私が払いますよ」と言って、あなたが全部支払えばいいのです。

プラス・マイナス・ゼロになります。

もちろんそのときの食事の内容により多少の差はあるでしょうが、大きな損得はありません。

しかし、このやりとりを繰り返すことで、気持ちのキャッチボールができるようになるのです。

現金の貸し借りはいけませんが、食事の貸し借りはOKです。

割り勘をやめて「借りた。返す。返した。また借りる」を繰り返すと、気持ちのやりとりができるのです。

ある日、韓国人の友人から「なぜ日本人はいつも割り勘なの」と不思議な質問をされたことがあります。

韓国では、割り勘という風習があまりないそうです。

食事の際は、どちらかが代表して支払うことが風習となっているとのこと。

「気持ちのやりとりを大切にしているからだ」といいます。

お金の貸し借りはいけませんが、食事をおごられたという気持ちのやりとりは大切です。

私は好きな人がいるときには「今回は全部こっちで払うよ」と言います。

一度きりのデートで終わることはなくなります。

相手には「借りがあるから返さなきゃ」と気持ちが残り、相手から「また食事に行こうよ」と誘ってくれるようになるからです。

割り勘をやめると、人間関係が長続きします。

割り勘は、たしかに簡単で正しい。

ただし、数字も半分ですが、気持ちも半分です。

思い切って気持ちのやりとりをしたければ、割り勘は控えましょう。

「借りができた」という気がかりが残り、金銭感覚に変わります。

金銭感覚を身につける方法(29)
  • 気持ちのやりとりのために、割り勘をやめる。
お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。

金銭感覚を身につける30の方法

  1. 人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。
  2. 自分で働いて稼いだお金で、生活をする!
  3. 親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。
  4. 苦労は、あなたがしないと意味がない。
    苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。
  5. 痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。
  6. 「それは本当に必要なのか」
  7. 100への道のりは、終わりのない道のり。
  8. 最新を求める人は、お金も貯まらない。
  9. たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。
  10. いらない物を捨てると、お金も節約できる。
  11. 身にあまる生活は、浪費への第一歩。
  12. 箸が1膳の間にお金を貯めろ。
  13. 面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。
  14. 物がなくても、人間、生きていけるもの。
  15. 節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。
  16. 金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。
  17. お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。
  18. 金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。
  19. 節約ができても、幸せを失っては意味がない。
  20. 本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。
  21. 見栄を張るほど、お金は消える。
  22. 質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。
  23. お金の使い方に、人となりが表れる。
  24. クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。
  25. ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。
  26. 貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。
  27. お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。
  28. お金の値段は、世間が決める。
    物の価値は、自分が決める。
  29. 割り勘をやめると、人間関係が長続きする。
  30. お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。

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