公開日:2008年4月12日
執筆者:水口貴博

気が利く人になる30の方法

  • 人に喜んでもらうために、
    気が利く人になろう。
気が利く人になる30の方法

人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。

私の知り合いに、モテる女性がいます。
顔も普通。
スタイルも普通。

気が利いた体験をするから、気の利いたことができるようになる。

「気が利く人になりたいけど、どうしていいかわからない」
おそらくほとんどの人が、そう感じることでしょう。
当然のことです。

気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。

私の手帳には、最後のページに特別なメモをしています。
気の利いた行動です。
実際に恩師や上司からされた「気の利いた行動」をメモにして、たくさん蓄積しています。

ゲーム感覚でもいい。
相手がしてほしいことを推察しよう。

「気が利く」とは「相手の気持ちがわかる」ということです。
喉が渇いていたときに「お茶をどうぞ」とお茶を持ってきてもらえると「気が利くな」と思います。
相手に喜んでもらうために「何をしてほしい」と直接聞くのは、芸がありません。

大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。

昔のことで、なぜ叱られたのかは忘れてしまいました。
私が、高校2年のときです。
あるミスのため、みんなの前で先生にひどく叱られたことがありました。

当たり前の言葉をかけるだけでいい。

いつも会社の始業30分前に来ている人が、ある日、ぎりぎりの時間で出社しました。
「今日は何かあったのかな」と、誰もが思います。
しかし、心の中で思うだけで、言葉にする人はいません。

花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。

私が花粉症で、くしゃみを何度もしていたときのことです。
仕事で確認しなければいけない資料が机の上にあるので、下を向きます。
下を向くと鼻水がだらだら出そうになるので、すぐ少し上を向きます。

立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。

一般的に家庭内には「父としての役目、母としての役目」というのがあります。
「これは父がするものだ。これは母がするものだ」という取り決めです。
しかし、これはあってないようなものです。

いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。

「立場を交代する」というのは、気の利いた人になるために必要なポイントです。
たとえば、父が母の立場になり、母が父の立場になります。
すると、父は母の子育ての難しさを理解し、母は仕事のストレスがどれだけ大変かがわかるようになります。

気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。

気の利く人になることは、連想ゲームの達人になることです。
ある結果があったとき、さまざまな原因を連想します。
その原因の解決を、先に発言や行動をすればいいのです。

本当に気が利く人は「何かお手伝いすることはありませんか」と聞かない。

「何かお手伝いすることはありませんか」
忙しいとき、そんな一言を言ってもらえると嬉しいですね。
忙しそうな人がいたとき、「何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけることがあるでしょう。

気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。

気が利く人になるためには、プレゼントは欠かせません。
親の誕生日のプレゼント、友人の誕生日プレゼントなど、年間を通してプレゼントをする機会はたくさんありますね。
誕生日にプレゼントをすると「覚えてくれていたんだね。さすがだね。気が利くね」と喜んでもらえます。

「気が利く」とは、少し早めに行動すること。

気が利く人には「予定より少し早く」という習慣が身についています。
予定より1つ早く行動すれば、おのずから「気の利く行動になる」と言っても過言ではありません。
ミスや間違いを防ぎ、事故を減らします。

ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。

仕事をするときには「報告・連絡・相談」が大切です。
いわゆる「ホウレンソウ(報・連・相)」です。
よくありがちなことですが、仕事で重要な情報は、誰もが上司へホウレンソウします。

言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。

ある日の電車でのことです。
隣り合わせた女性2人のこんな会話を耳にしました。
「相談があるんだけど。内緒だよ。実は○○さん、わきがだと思うの」

気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。

仕事の打ち合わせで、クライアントと一緒に食事に行くことがあります。
特に中華料理では、お決まりの光景です。
大皿1つに大きな料理が出て、小皿で分けるというシチュエーションはよくあることです。

誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。

エレベーターで面倒なのは、ボタン押しです。
デパートで1階から乗り、最上階の展望レストランまで上がろうとすると、途中の階で何度もエレベーターが止まります。
通常、ボタンの前に立つ人が、ドアの開け閉めをしなければいけません。

手伝う人が、手伝われる。

誰も手伝ってくれないと愚痴を言う人は、誰かを手助けしていない人です。
誰に対しても手伝おうとしないので「助けてあげよう」という気持ちになってもらえないのです。
冷たい人には、冷たく接してしまいます。

気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。

何でも、だらだら長い人がいます。
・説教をだらだら話す人
・雑談をいつまでもだらだら話す人

見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。

私たちが褒めるとき「見えるところ」にフォーカスを当てるのが一般的です。
たとえば、体型・髪型・持ち物です。
「スリムですね」

気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。

年間を通して、プレゼントを贈ったり、受け取ったりする機会は多くあります。
父の日、母の日、敬老の日、友人の誕生日。
まだまだあります。

気の利かない人は、クレームを人に言わせる。
気の利く人は、クレームを自分で言う。

気の利かない人は、クレームを自分で言いません。
他人に言わせます。
クレームを言うのは、面倒だからです。

気の利く人は、次の人のことを考える。

トイレの洗面台を使ったら、きれいにしてから出るのがマナーです。
次に洗面台を使う人が気持ちよく使えるように、きれいにしてからトイレを出ます。
特に公共のトイレでは、そういう意識が大切です。

思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。

気の利く行動のためには、大前提として「余裕」が必要です。
余裕がなければ、気の利く行動をするお金も時間も体力もありません。
気の利く行動をするためには、最初のステップとして「余裕」をつくることがポイントです。

相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。

気の利く人は「まとめて一緒に」という習慣を身につけています。
自分の用事で行動するときに、相手の用事も一緒にできないかと考えるのです。
たとえば、友人と2人でカジュアルなレストランへ食事に行ったとします。

「七味ありますか」と聞かれたときに取るべき、スマートな対応とは。

飲食店でお客さんが店員さんに「七味ありますか」と聞きました。
それに対し店員さんは「はい、ございます。お持ちしましょうか」と答えました。
お客さんは「はい、お願いします」と答え、それから店員さんは七味を取りに行き、お客さんに手渡しました。

気が利く人は、わざと負ける。

気が利く人は、負け上手です。
負けることで、人間関係の歯車がうまく噛み合うことを知っています。
会社の付き合いで、上司と一緒にゴルフに出かけることがあります。

気を利かせて、バックアップを取っておく。

私が会社に入社して、間もないころです。
同じ職場に、冨本とみもとさんという先輩がいました。
10歳ほど年上で、単身赴任で大阪から来ていました。

気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。

気の利く人は、傘をあえて会社に1本置いています。
その傘は、予備の傘です。
会社に予備の傘を1本置いていると、さまざまな場面で役立つからです。

気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。

私が気を利かした行動をしようと思い始めたのは、友人の気の利いた行動に何度も助けられた経験があるからです。
親に助けられ、恩師に助けられ、友人、先輩、同僚、後輩に助けられました。
嬉しくなれば、何か自分もお返しできないかと考えます。

全文

プロローグ
1

人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。

人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。 | 気が利く人になる30の方法

私の知り合いに、モテる女性がいます。

顔も普通。

スタイルも普通。

声も、話も、普通。

しかし、ほかの人より圧倒的にモテています。

見た目は一見して普通なのですが、接していて「なんだか違うな」という印象がありました。

その理由が、はっきりわかりませんでしたが、ある日のこと、ふと気づきました。

彼女が、ほかの女性と違うのは、気が利く点です。

私が困っているときに「お手伝いしましょうか」と話しかけてくれます。

悩んでいる表情を見て、気を利かせて話しかけてくれたのでしょう。

「大丈夫ですよ」と答えますが、話しかけてくれたことに嬉しさを感じます。

仕事中、私のおなかが鳴ると、引き出しにある一口サイズのチョコレートを取り出します。

「お1つ、どうぞ」と、差し出してくれます。

おなかの音を聞いて、気を利かせてくれたのです。

話しかけるときの話題も、絶妙です。

私が好むような話題を選んで、話しかけてきます。

自分のペースで話をするのではありません。

相手に合わせたテーマから話しかけ、だんだん輪を広げていきます。

私の心を見抜いているかのように、行動しているのです。

気の利く行動が、彼女がモテる理由でした。

人に喜んでもらうためには、どうすればいいか。

まず思い浮かべるのは、誕生日にプレゼントを渡したり、お手伝いをしたりなどです。

しかし、もっと簡単な方法があります。

彼女のように、気が利く人になればいいのです。

「気が利く」とは、ありふれた表現ですが、奥の深い言葉です。

自分が人のために役立ち、人から喜んでもらえるのです。

これほど素晴らしいことはありません。

何のために気が利く人になるのかというと、自分が輝くためになるのです。

気が利く人になる方法(1)
  • 人に喜んでもらうために、気が利く人になる。
2

気が利いた体験をするから、気の利いたことができるようになる。

気が利いた体験をするから、気の利いたことができるようになる。 | 気が利く人になる30の方法

「気が利く人になりたいけど、どうしていいかわからない」

おそらくほとんどの人が、そう感じることでしょう。

当然のことです。

どう行動すればいいのかがわかれば、これほど楽なことはありません。

気が利く人になるために大切なことは、まず自分が「気の利いた体験」をしてみることです。

最初は、される側の立場に立つことが大切です。

「気にかけてもらえた、嬉しいなあ」

「先を読んで行動しているなあ」

実際に自分がそういう体験をしてみることで「なるほど、こういうことが気の利いたことなのか」とわかります。

体験するから、真似もしやすくなるのです。

私たちの周りには、たくさんの手本がいます。

両親、友人、恩師、上司、同僚、部下。

いくら人間関係に恵まれていない人でも、きっと気が利く人が1人はいるはずです。

気が利く人の振る舞い方を見たり体験したりすることで、学んでいくのです。

レストランの給仕が気の利いたサービスを提供するには、自分がお客さんになり、サービスを受ける立場にならなければいけません。

気が利く人になるために「気が利くとはどのような行動なのか」を知っておく必要があります。

振る舞うためには、まず吸収が大切です。

たくさんのサービスを受けたときに、それを吸収します。

言葉遣い、話し方、しぐさ、表情、タイミング。

真似をしたり、自分なりにアレンジしたりして表現します。

気が利く人になるために、何をどうしていいかわからないときこそ、まず自分が気の利いたサービスを受けてみるのが大切なのです。

気が利く人になる方法(2)
  • 気の利いたサービスを受けてみる。
3

気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。

気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。 | 気が利く人になる30の方法

私の手帳には、最後のページに特別なメモをしています。

気の利いた行動です。

実際に恩師や上司からされた「気の利いた行動」をメモにして、たくさん蓄積しています。

折を見て、その手帳を読み返します。

すると、そのときの光景が脳裏によみがえり、嬉しさが再現されます。

自分も、そういう気の利いた行動をしたくなります。

気の利く行動は、まず自分が受け身になって体験することがいちばんです。

体験できたときには、すぐメモを取る習慣を身につけましょう。

人間は忘れやすい生き物ですから、メモは必要です。

ノートにでも、日記でもかまいません。

文字として残すことが大切です。

できれば、体験した直後に書きとめておくといいでしょう。

体験直後のほうが、記憶もはっきりしていますから、具体的にメモしやすくなります。

手を動かして書けば、より頭に強く残り印象的になるでしょう。

またメモを取ることで、ほかの人へも伝えやすくなる利点もあります。

たとえば、私の手帳に記している気の利いた行動を、ここで紹介して、今あなたに伝えることができています。

自分が嬉しかった出来事は、周りの人に紹介することです。

人の悪口は周りの人に言い散らしてはいけませんが、人の気の利いた素晴らしい話は、周りの人に紹介してかまいません。

気が利く人になる方法(3)
  • 気の利くことをされたら、すぐノートに書きとめる。
4

ゲーム感覚でもいい。相手がしてほしいことを推察しよう。

ゲーム感覚でもいい。相手がしてほしいことを推察しよう。 | 気が利く人になる30の方法

「気が利く」とは「相手の気持ちがわかる」ということです。

喉が渇いていたときに「お茶をどうぞ」とお茶を持ってきてもらえると「気が利くな」と思います。

相手に喜んでもらうために「何をしてほしい」と直接聞くのは、芸がありません。

聞かなくてもわかり、行動を先取りするのが「気が利く」ということです。

忙しい人を見て、相手の仕事を先回りして片付けます。

「忙しそうだったから、私が処理しました」と言えば「気が利くなあ」と嬉しくなります。

相手を見て、相手の状況を確認します。

困っているようなら、相手がしてほしいことを推察して、先回りするのです。

「推理ゲーム」と同じです。

推理ゲームでは、それぞれのキャラクターの考えや感情、状況など、さまざまなことを考える必要があります。

頭を磨くトレーニングになります。

迷惑になるようなことはおすすめできませんが、相手に喜んでもらえることなら、どんどんしたほうがいいのです。

そういう謎解きのような「わくわく」を楽しみながら、相手に喜んでもらうのです。

相手を助け、喜んでもらうために、頭を使って先を読んでいきましょう。

気が利く人になる方法(4)
  • 推理ゲームと考える。
5

大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。

大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。 | 気が利く人になる30の方法

昔のことで、なぜ叱られたのかは忘れてしまいました。

私が、高校2年のときです。

あるミスのため、みんなの前で先生にひどく叱られたことがありました。

授業が終わって家に帰ろうと思い、学校の自転車置き場のところで、ばったりクラスメートと会いました。

私は先生に叱られた落ち込みから、下を向いて、帰ろうとしたそのときです。

クラスメートが、ある言葉をかけてくれました。

「さっきは大変だったね」

私の気持ちを表現した、飾り気のない一言です。

しかし、私は、その言葉が無性に嬉しかったことを覚えています。

なぜ先生から叱られたのかは忘れたのに、友人からのその言葉は、今でも忘れられません。

そのくらい、嬉しかったということです。

クラスメートが口にした言葉は、まさに私が心で思っていることそのままでした。

私が思っていることを、友人が代わりに声を出して表現してくれたようでした。

私たち人間は、自分の感じている気持ちを、自分で言葉にすることはありません。

悲しいときや落ち込んでいるときは、誰にも会いたくはありません。

何も話したくなくなり、自分の殻に閉じこもってしまいがちです。

クラスメートが、私の落ち込んでいる姿を見て、話しかけてくれたとき、私は心の中で「そうなんだよ!」と共感できたのです。

私は「自分をわかってくれる人がいた」と思った瞬間、気持ちが楽になりました。

自分の気持ちをわかってくれる人が1人でもいると、泣きそうになります。

気が利く人になるためには、相手が思っている心の言葉を、あなたが代わりに口にしてあげるだけでいい。

涙を流している人を見て「つらいね」と言葉をかける。

怒っている人を見て「いらいらしているね」と言葉をかける。

喜んでいる人を見て「嬉しそうだね」と言葉をかけます。

難しいことではありません。

しかし、こんな単純なことで、相手は喜んでくれます。

自分の気持ちをわかってくれていると共感できるからです。

気が利く人になるために、相手の気持ちをあなたが言葉にして表現してあげればいいのです。

気が利く人になる方法(5)
  • 相手の気持ちを、代わりに表現してあげる。
6

当たり前の言葉をかけるだけでいい。

当たり前の言葉をかけるだけでいい。 | 気が利く人になる30の方法

いつも会社の始業30分前に来ている人が、ある日、ぎりぎりの時間で出社しました。

「今日は何かあったのかな」と、誰もが思います。

しかし、心の中で思うだけで、言葉にする人はいません。

「寝坊したのかな」

「たまたまだろう」

「電車が遅れていたんだろう」

忙しい朝ですから適当な理由を思い浮かべ、話しかけることをやめてしまいます。

しかし、そんなときに「珍しいですね。何かあったんですか」という当たり前の言葉をかけるのです。

当たり前の言葉を、さりげなく話しかけるだけでかまいません。

いつもと違った行動を見て「何かあったのかな」と思ったら、そのまま口にしてみましょう。

十分に気が利く人をアピールできるポイントです。

話しかけてあげると、喜んでくれます。

「珍しいですね」と話しかけるのは、普段からその人のことを見ていなければわかりません。

たまたま電車遅延で遅れたときに「珍しく遅いですね」と話しかけることは、相手のことを知っているからこそできることです。

「普段の自分のことを見てくれている」「心配してくれている」という気持ちを伝えるチャンスなのです。

気が利く人になる方法(6)
  • いつもと違った行動を見て「珍しいですね」と話しかける。
7

花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。

花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。 | 気が利く人になる30の方法

私が花粉症で、くしゃみを何度もしていたときのことです。

仕事で確認しなければいけない資料が机の上にあるので、下を向きます。

下を向くと鼻水がだらだら出そうになるので、すぐ少し上を向きます。

上を向くと、机の上にある資料が見えなくなります。

鼻水が引けば下を向いて仕事を始めますが、そのうち鼻水がたれてきます。

鼻水がたれてくるので上を向いたり、資料を見るために下を向いたり、頭を上下に動かします。

上を向けば仕事ができない。

下を向けば、鼻水が出る。

困り果てた状況です。

そのうえ、他人から見れば、かなり危ない動きです。

そこで「上を向きながら下を見る」という方法に切り替えました。

鼻水をたれずに、資料を見ることができます。

しかし、これをする欠点は、相当危ない顔になってしまうことです。

そんな危ない動きや、危ない表情をしている私を見るに見かねて、隣に座っている人が、そっとティッシュを差し出してくれました。

私がつらそうにくしゃみをして、上を向いたり、下を向いたりしている様子を見て、気を使ってくれたのです。

もちろん私は大助かりでした。

そっとティッシュを差し出したその姿が、上品に見えました。

こういうアプローチは、スマートでかっこいいものです。

最初から自分でティッシュを使っていれば良かったのですが、苦しんでいるときは、視野が狭くなります。

ティッシュを使うという当たり前のことも、忘れてしまうのです。

そういうときに気を利かせてくれる人がいると、助かります。

あなたの周りに、花粉症でくしゃみをしている人はいませんか。

そんなとき、あなたが持っているティッシュを、そっと差し出してあげましょう。

ティッシュを差し出してくれて、喜ばない人はいません。

ささいなことですが、これだけで喜ばれるのです。

気が利く人になる方法(7)
  • 鼻水が出て困っている人に、そっとティッシュを差し出す。
8

立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。

立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。 | 気が利く人になる30の方法

一般的に家庭内には「父としての役目、母としての役目」というのがあります。

「これは父がするものだ。これは母がするものだ」という取り決めです。

しかし、これはあってないようなものです。

幻です。

一般的にそういう考えがあっても、法律によって決められているわけではありません。

いつの間にか、そういう常識にとらわれて、型にはまった生き方しかできなくなっています。

むしろ、そういう考えにとらわれず「思いきって立場を逆転させてみる」という発想が、気の利く人になるために必要な要素です。

立場を逆転させてみると、思わぬ効果があります。

私の家庭では、父と母が立場を交代するという光景をよく目にします。

父が母のようになり、母が父のようになります。

たとえば、料理をするときには、ときどき母の代わりに父が料理をします。

母も、父の代わりに車の運転をすることがあります。

「お互いの立場を逆転させる」ということです。

父と母が、一度お互いの役目を交代すると、より夫婦の理解は深まります。

父は母の立場になったとき「料理って大変だな」とわかるようになります。

母が父の立場になったとき「車の運転は気を使うから大変だな」とわかるようになります。

相手の立場を頭で考えるだけでなく、実際に体験してこそ、わかることがあります。

立場を交代すると、次からは「気の利いた行動」ができるようになります。

一度、自分が相手の立場になって仕事をしたことがあるからです。

父は母を理解できるようになり、母も父が理解できるようになります。

立場を交代することで、お互いが助け合えるだけでなく、理解し合えるのです。

そのうえ、相手の気持ちを読むことができるようになり、気の利いた行動ができるようになります。

私は職場でも、ときどき「立場を交代させる環境」をつくるようにしています。

立場を交代するという発想は、重要です。

慣れていない人が仕事をするのは、一見効率が悪いのですが、お互いを理解し合うという意味では、重要な意味があるのです。

相手の大変さがわかれば、優しく接することができるようになり、人間関係も向上するのです。

気が利く人になる方法(8)
  • 一度、相手の立場を体験してみる。
9

いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。

いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。 | 気が利く人になる30の方法

「立場を交代する」というのは、気の利いた人になるために必要なポイントです。

たとえば、父が母の立場になり、母が父の立場になります。

すると、父は母の子育ての難しさを理解し、母は仕事のストレスがどれだけ大変かがわかるようになります。

先生が生徒の立場になり、生徒が先生の立場になります。

すると、先生は生徒にとってわかりやすい説明ができるようになり、生徒は先生の教える難しさを理解できるようになります。

気を利かせるとはいえ、相手のことを知らなければ、行動しようがありません。

まず、立場を交代して、相手の大変さを体験するのです。

もちろんいきなり立場を逆転するのは、難しいことでしょう。

父が母の真似をしていきなり料理をしてみると、包丁で指を切るかもしれません。

母が父の真似をして、パソコンを使うと、逆に大切なファイルを削除してしまうかもしれません。

慣れていないことを突然すれば、思わぬ事故につながりかねません。

では「お手伝い」というレベルから始めるのはいかがでしょうか。

父が母のお手伝いをして、母が父のお手伝いをするというアプローチから始めるといいでしょう。

完全に立場を交代するのではなく「お手伝い」という入りやすい入り口から、少しずつ相手の立場になります。

少しずつ相手の立場を体験して、頭ではなく、体で理解するのです。

最終的に、完全に相手の立場になりきれるようになれば、満点です。

相手の立場を体験できたとき、必ず相手の考えていることがわかるようになります。

相手の気持ちが理解できれば、相手が今してほしいことがわかるようになり、気の利いた行動ができるようになるのです。

「お手伝い」とは、気が利く人になるための第一歩なのです。

気が利く人になる方法(9)
  • まず、お手伝いから始める。
10

気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。

気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。 | 気が利く人になる30の方法

気の利く人になることは、連想ゲームの達人になることです。

ある結果があったとき、さまざまな原因を連想します。

その原因の解決を、先に発言や行動をすればいいのです。

たとえば、ある人がくしゃみをしました。

ささいなことと思わず、くしゃみの原因について、考えてみます。

ゲーム感覚でいいのです。

「風邪なのかな」

「寒いのかな」

「誰かが噂しているのだろうか」

面白く、おかしな原因でもかまいません。

ゲーム感覚のほうが、より自由な発想が浮かびやすくなるでしょう。

原因がわかれば、解決策も思い浮かびます。

その解決策につながる一言こそ、気の利いた一言です。

その1

  • 結果

くしゃみをした。

  • 原因

風邪かな。

  • 対策

「風邪薬を持っていますよ」と話しかける。

その2

  • 結果

くしゃみをした。

  • 原因

寒いのかな。

  • 対策

「エアコンを調整しましょうか」と話しかける。

その3

  • 結果

くしゃみをした。

  • 原因

誰かが噂しているのかな。

  • 対策

「○○さんのことを誰かが噂しているのかも」と話しかける。

単純ですね。

面倒だと思わず、ゲーム感覚で楽しんでいきましょう。

1つの結果から原因を考え、原因から対策を考えます。

勝手に原因を連想して、当てずっぽうでいいのです。

これは練習するうちに、うまくなります。

原因を探る習慣が身につくと、思考の幅が広がって、いろいろな発想が浮かんでくるようになります。

対策になるような言葉をかければ「気の利いた発言」になります。

気が利く人になる方法(10)
  • 連想ゲームの達人になる。
11

本当に気が利く人は「何かお手伝いすることはありませんか」と聞かない。

本当に気が利く人は「何かお手伝いすることはありませんか」と聞かない。 | 気が利く人になる30の方法

「何かお手伝いすることはありませんか」

忙しいとき、そんな一言を言ってもらえると嬉しいですね。

忙しそうな人がいたとき、「何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけることがあるでしょう。

気の利いた一言を言えば、気遣いや積極性をアピールできそうな気がします。

もちろん悪いことではありません。

積極的に手伝いを申し出ているのですから、むしろ素晴らしい気遣いです。

人間関係では、自発的な協力が大切です。

相手は「助かる」「ありがとう」と、親切な配慮を喜んでくれるでしょう。

「何かお手伝いすることはありませんか」というセリフは、気が利く人らしい一言のように思えます。

しかし、ここに誤解があります。

本当に気が利く人は「何かお手伝いすることはありませんか」と聞きません。

相手にわざわざ仕事を尋ねるのは、まだ本当に気が利いているとは言えません。

気遣いの1つではありますが、本当に気が利く人なら、もう一歩進んだ行動をします。

「○○をしておきますね」と言うやいなや、さっと手伝うのです。

わざわざ相手に質問しません。

相手の様子や状況から必要な仕事を察して、自発的に手伝うのです。

求めている仕事を先回りできれば、相手は驚き、感動するに違いありません。

ベストタイミングで、ベストな配慮をするその様子は、かっこよく写るでしょう。

正確に相手の心情を把握しなければいけないため、難しいことではありますが、だからこそ取り組む価値があります。

気遣いの達人になりましょう。

人には「観察力」「想像力」「思考力」という素晴らしい能力があります。

相手の様子を観察しながら、相手の立場を想像して、思考します。

すると「こうしてほしいのではないか」「こうすれば喜んでくれるだろう」という配慮が見えてくるでしょう。

相手が心で求めている行動を読み取って、先に取り組みましょう。

相手の喜ぶ笑顔を想像すると、楽しみながら取り組めます。

これこそ本当の意味で「気が利く」ということです。

気が利く人になる方法(11)
  • 「何かお手伝いすることはありませんか」と聞くより「○○をしておきますね」と言って、さっと手伝う。
12

気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。

気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。 | 気が利く人になる30の方法

気が利く人になるためには、プレゼントは欠かせません。

親の誕生日のプレゼント、友人の誕生日プレゼントなど、年間を通してプレゼントをする機会はたくさんありますね。

誕生日にプレゼントをすると「覚えてくれていたんだね。さすがだね。気が利くね」と喜んでもらえます。

しかし、まだ序の口です。

本当に気が利く人は、誕生日前にプレゼントを贈ります。

誕生日当日は、いろいろな人からのプレゼントが殺到するため、友人も忙しいものです。

贈り物の感動を、一つひとつ、味わう暇がありません。

しかし、誕生日前なら、プレゼントを贈る人はいません。

友人も時間に余裕があることでしょう。

あなたが独占できるのです。

相手の時間に余裕があるタイミングを見計らって、すてきなプレゼントをするのです。

ゆっくりプレゼントの感動を味わう時間ができることでしょう。

「予定より少し早く」というのは、気の利く人に欠かせない習慣なのです。

気が利く人になる方法(12)
  • 誕生日プレゼントは、誕生日前に贈る。
13

「気が利く」とは、少し早めに行動すること。

「気が利く」とは、少し早めに行動すること。 | 気が利く人になる30の方法

気が利く人には「予定より少し早く」という習慣が身についています。

予定より1つ早く行動すれば、おのずから「気の利く行動になる」と言っても過言ではありません。

ミスや間違いを防ぎ、事故を減らします。

感動を大きくさせる効果があります。

誕生日プレゼントに限らず、何事も、予定より少し早く行動することです。

必ず、相手にとっても、自分にとっても、プラスになります。

たとえば、いつもより少し早めに家を出て、会社へ出社します。

万が一、電車遅延があっても、早めに家を出たおかげで間に合うでしょう。

早めに出社すれば、朝からの仕事のために、ほかの人より早く支度ができます。

ほかの人より早く出社していると、いい意味で、目立ちます。

  • プリンターの電源を入れる
  • プリンターの用紙を補給
  • メールチェック
  • 会社の郵便箱を確認
  • お化粧室で、顔のチェック

朝だからこそ、やらなければいけないことが山積みです。

早めに出社してゆっくり仕事の準備をする時間があれば、仕事上でもミスが減ることでしょう。

早く出社していれば、ほかの人の遅刻によるミスを、カバーできるかもしれません。

目立ちにくい習慣ですが、見る人は見ています。

「予定より少し早く」というのは、大切な習慣なのです。

気が利く人になる方法(13)
  • 「予定より少し早く」という習慣を、身につける。
14

ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。

ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。 | 気が利く人になる30の方法

仕事をするときには「報告・連絡・相談」が大切です。

いわゆる「ホウレンソウ(報・連・相)」です。

よくありがちなことですが、仕事で重要な情報は、誰もが上司へホウレンソウします。

重要な情報ですから、当然ですね。

しかし、問題なのは、ささいで軽微な情報の場合です。

ささいなことまでホウレンソウするのは面倒なので、ほとんどの人が、ほったらかしにしてしまいがちです。

「まあ、これくらいいいだろう」と思ってしまうのです。

仕事で差ができるのは、ここです。

気が利く人は、こうしたささいで軽微な情報が、仕事のミスを防ぎ、効率を上げることを知っています。

ささいな情報の積み重ねこそ、大きな仕事の土台になることを知っています。

ささいなことでも欠かさずホウレンソウします。

面倒なことだと軽く見られがちですが、そういう積み重ねが、仕事では重要です。

仕事は、チームワークです。

小さな情報をホウレンソウして、人間関係を強くすることで、大きな成果へと結びつきます。

いかにささいなことをホウレンソウできるかによって、ほかの人と差をつけることができます。

気が利く人とは、小さなことから大きなことまで、ホウレンソウできる人なのです。

気が利く人になる方法(14)
  • ささいで軽微な情報も、ホウレンソウ(報・連・相)する。
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言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。

言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。 | 気が利く人になる30の方法

ある日の電車でのことです。

隣り合わせた女性2人のこんな会話を耳にしました。

「相談があるんだけど。内緒だよ。実は○○さん、わきがだと思うの」

どうやら、友人の1人がわきがのようで、悩んでいるようでした。

「言えない。言ったら絶対に傷つくと思うの」

女性は、わきがであることを相手に言えず、どうすればいいのか悩んでいる様子でした。

においは嫌だけど、注意したくても注意しづらいという難しい状況です。

その気持ちはわかります。

しかし、私は、そのわきがの友人が、彼女にとって本当の友人ではないことがわかりました。

「言ったら絶対に傷つくと思う」という発言は、相手のことを考えている、優しい言葉のように思えます。

しかし、本当に相手のことを心から考えていれば、必ず言いにくい一言を言えることができるようになるはずです。

わきがだと知らないまま日常生活を送っていれば、ほかの人たちへも迷惑がかかります。

早めに教えてあげることができるのが、本当の友人です。

本当の愛であり、本当の優しさです。

「言ったら絶対に傷つくと思うの」という発言は、どこかでまだ「人ごと」という意識があるのです。

「一応友人だけど、他人だから、自分には関係ない」と思い、会話のネタにします。

こういうのが、いちばん良くありません。

優しいどころか、陰でこそこそ悪口を言っている人と変わりありません。

優しいふりをしているだけです。

もし、私がわきがなら、一刻も早く知らせてほしいと思います。

わきがという事実が恥ずかしいことでも、知らないまま生活をするほうが、もっと恥ずかしいものです。

わきがだと知らなければ、いつまで経っても解決もしません。

それでいて、いつの間にか、周りの人に迷惑をかけてしまいます。

自分がわきがだと早く知れば、何か対策を講じることができるでしょう。

デオドラントを使ったり、朝にシャワーを浴びたり、何かできるはずです。

それは、まず知らないとできません。

相手の将来を考え、本当に気を利かせたければ、言いにくい一言こそ、早めに伝えてあげることです。

それができる人こそ、本当の友人です。

たしかに相手は、一瞬傷つくかもしれません。

しかし、早めに伝えてくれたあなたのことを、感謝してくれるようになります。

気が利く人になる方法(15)
  • 言いにくい一言こそ、早めに伝えてあげる。
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気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。

気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。 | 気が利く人になる30の方法

仕事の打ち合わせで、クライアントと一緒に食事に行くことがあります。

特に中華料理では、お決まりの光景です。

大皿1つに大きな料理が出て、小皿で分けるというシチュエーションはよくあることです。

大きな皿に料理が出れば、それぞれが、小皿で自分の分を分けます。

こういう場合「取り分ける」という作業が、会話の妨げになる場合があります。

話が盛り上がれば、食事を取り分ける暇がなくなります。

食事を取り分けようとする行為が、会話の妨げになる場合もあります。

だからとはいえ、せっかく出てきた料理に手をつけないと、料理も冷めてしまいます。

会話を楽しみ、かつ、料理も楽しむために「取り分ける」という面倒な作業を乗り越えなければいけません。

そんなとき、あなたが気を利かせて、ほかの人たちの分を取り分けてあげればいいのです。

気の利く人は、一緒に食事に行ったとき、料理の取り分けを積極的にします。

仕事の話に専念して会話の妨げにならないように、食事を取り分けるのです。

目立ちませんが、そうした存在は、社内で必要とされます。

会話に華を咲かせている陰で、あなたの「取り分ける」という作業が役立つのです。

気が利く人になる方法(16)
  • 場の様子を見ながら、料理を取り分ける。
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誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。

誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。 | 気が利く人になる30の方法

エレベーターで面倒なのは、ボタン押しです。

デパートで1階から乗り、最上階の展望レストランまで上がろうとすると、途中の階で何度もエレベーターが止まります。

通常、ボタンの前に立つ人が、ドアの開け閉めをしなければいけません。

「開」のボタンを押したり「閉」のボタンを押したり、気を使うものです。

誰もがボタンの前のポジションを嫌がります。

気の利かないオヤジは、エレベーターに入ると、自分の上がりたい階のボタンだけを押し、そそくさと後ろの隅に逃げてしまいます。

うっかりボタンの前に立ってしまうと、面倒なドアの開け閉めという作業が必要になるからです。

そういう面倒な作業をしたがらないから、オヤジとも言います。

一方、気の利く人は、逆の行動をするのです。

エレベーターに入るや否や、ボタンの前に積極的に立とうとします。

誰もが嫌がるボタンの開け閉めだからこそ、代わりに自分がしようとします。

自分がエレベーターガールになり、それぞれの階でドアの開け閉めをするのです。

そういう人が1人でもいれば、残りの人たちは助かります。

気の利く人になりたければ、エレベーターガールになりましょう。

あなたがボタンを押す係になることで、ほかの人たちが助かるのです。

気が利く人になる方法(17)
  • エレベーターガールになる。
18

手伝う人が、手伝われる。

手伝う人が、手伝われる。 | 気が利く人になる30の方法

誰も手伝ってくれないと愚痴を言う人は、誰かを手助けしていない人です。

誰に対しても手伝おうとしないので「助けてあげよう」という気持ちになってもらえないのです。

冷たい人には、冷たく接してしまいます。

協力を得られる人は、普段から誰かのお手伝いをしている人です。

「いつも気を利かして、手伝ってもらっているので今度は私が助けてあげよう」

そう思ってくれるのです。

優しい人には、優しく接したくなります。

光を集めたければ、まず自分が光ることです。

周りを明るく照らすことです。

自分が輝き、周りを明るく照らせば、光が反射して自分のところに戻って、さらに明るくなれます。

暗い人はどんどん暗くなりますが、明るい人はどんどん明るくなるのです。

気が利く人になる方法(18)
  • まず、手伝う人になる。
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気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。

気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。 | 気が利く人になる30の方法

何でも、だらだら長い人がいます。

  • 説教をだらだら話す人
  • 雑談をいつまでもだらだら話す人
  • 仕事をだらだらする人

不思議なことに、だらだらする人は、何をやらせてもだらだらします。

説教をだらだら話す人は、雑談もだらだらだし、仕事もだらだらです。

だらだらする人は「長時間=かっこいい」「長時間=一生懸命」という勘違いをしています。

時間が長いと、それだけ一生懸命に頑張っていると思っているのです。

そういう習慣が身についているので、生活面でも、すべてがだらだらで統一されています。

たとえば、だらだら説教する人がいるとします。

だらだら長く話せば、たくさん話すことができますから、相手に伝わると思っています。

しかし、実際は、たくさん話しすぎて、何が言いたいのか相手に伝わっていません。

残る印象は「長いお説教だった」という悪い印象だけです。

聞いている側は「いつまでこんなお説教が続くんだ」とうんざりしています。

そういう相手の気持ちがわからないくらい気の利かない人ですから、人間関係でも独りよがりで、すれ違いばかりです。

雑談をさせても、自分の興味を中心に話し、自分のペースばかりで話を進めます。

相手の話に、聞く耳を持ちません。

当然、仕事もだらだらします。

10分で終わる仕事を、だらだら1時間も続けます。

そういう人に限って「慎重に丁寧にやったので、1時間もかかった」と上手な言い訳をして、自分の頑張りをアピールします。

しかし、その実態は「ただだらだら仕事をして、1時間もかかってしまいました」です。

見る人が見れば、すぐわかります。

本当に集中して仕事をすれば、仕事は遅くなるのではなく、速くなるはずです。

私はそういうケースを仕事上で、何度も目にしています。

気の利く人は、まず話が短いです。

言いたいことを、一言で、まとめます。

だらだら話すと、言いたいことが何なのかテーマがぼやけてしまうことを知っています。

私たちがよく口にする「ことわざ」も、一言だから、わかりやすく、理解しやすく、伝わりやすいのです。

雑談も、自分の興味や自分のペースばかりで進めるのではありません。

相手の興味や相手のペースを考えながら、話をします。

そういう雑談は、だらだらせず、はきはきします。

お互いに興味をわかち合っているので、コミュニケーションのキャッチボールはテンポがいい。

仕事も、一生懸命すれば集中するため、きびきびした動きになります。

すると必ず、仕事が速く終わるはずです。

仕事ができる人ほど、定時で退社します。

毎日残業をする人は、一生懸命仕事をしているのではなく、集中せずにだらだら仕事をしているから、残業になるのです。

気が利く人になる方法(19)
  • だらだらは、かっこ悪いということに気づく。
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見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。

見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。 | 気が利く人になる30の方法

私たちが褒めるとき「見えるところ」にフォーカスを当てるのが一般的です。

たとえば、体型・髪型・持ち物です。

「スリムですね」

「髪型がすてきですね」

「おしゃれなバッグですね」

外見は、はっきり見えるのでわかりやすい。

わかりやすいから褒めやすいものです。

一方、見えないところは気づきにくいため、褒めたくても難しい現実があります。

もちろん相手の外見を褒めるのもいいですが、それは普通です。

見えないところを褒めてこそ、相手を感動させ、本当に喜ばせることができるでしょう。

では、見えないところはどうやって褒めていけばいいのか。

相手の外見を「手がかり」にするのです。

見えるところを手がかりにして、相手の「見えない努力」を察して、褒めていきます。

上手に褒めるコツは、人が気づきにくいところに着目し、指摘すること

相手の見えない努力は見えませんが、褒める方法はあります。

相手の外見を手がかりにすれば、ある程度は察しがつくはずです。

「こうではないだろうか」と想像できることがあるでしょう。

外見をそのまま褒められることはあっても、見えない努力を褒めてくれる人は少ない。

ほとんどいないと言っても過言ではありません。

だからあなたが褒めるのです。

上手に褒めるコツは、人が気づきにくいところに着目する、まさにこれです。

スリムな人は食事に気を遣っている証拠

スリムな人がいるといます。

スリムな人は、食事に気を遣っている証拠です。

もちろん体質や運動習慣もあるかもしれませんが、一般的には食事に気遣った成果と考えていいでしょう。

いつも食事の量や内容を気にしているから、結果としてスリムなスタイルを実現できています。

そこで、あなたが褒めます。

「スリムですよね。食事に注意されているんですね。健康意識が高いんですね」

そんな褒め方をすれば、相手は目を輝かせて笑顔になるでしょう。

スタイルを褒める人はいても、食生活まで褒める人は少ない。

相手は心の中で「そんなふうに褒められたのは初めて」と喜んでくれるに違いありません。

相手のスタイルが、筋肉質でたくましい体型だとします。

普段、筋トレを頑張っていると想像できるでしょう。

「筋肉がすごいですね! 筋トレを頑張っているんですね」という褒め方ができるでしょう。

必死に筋トレを頑張っていることを認められた気がして喜んでくれるでしょう。

筋トレを頑張ったかいがあったと喜ぶに違いありません。

相手がおしゃれなバッグを持っていたとします。

普段から熱心にファッション誌を読んで、美的センスを磨いていることが考えられます。

「いいバッグですね。すてきなセンス。おしゃれですね」と褒めるといいでしょう。

バッグを褒めるだけでなく、それを選んだ美的センスまで褒めてもらえると嬉しいものです。

「こういうものを選ばれるなんて素晴らしいセンスですね」と言われた気がして、相手は「認められた」と感じるでしょう。

見えるところを手がかりにして、見えない努力を褒めるのが、大人の褒め方

もちろん時には察しが外れることもありますが、落ち込む必要はありません。

少なくとも褒めているので悪印象になることはないでしょう。

失敗を恐れないでください。

仮に察しが外れたとしても「失礼しました」と言えばいいことです。

普通に外見を褒めるのもいいですが、できれば観察力を磨いて、褒め方のレベルアップを目指すといいでしょう。

見えるところを手がかりにして、見えない努力を褒めるのが大人の褒め方です。

気が利く人になる方法(20)
  • 見えるところを手がかりにして、相手の「見えない努力」を察して、褒める。
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気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。

気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。 | 気が利く人になる30の方法

年間を通して、プレゼントを贈ったり、受け取ったりする機会は多くあります。

父の日、母の日、敬老の日、友人の誕生日。

まだまだあります。

お中元、お歳暮、バレンタインデー、ホワイトデーなど、年中贈っているといっても過言ではありませんね。

そんなとき、せっかくの機会だからとはいえ、プレゼントそのものに気合を入れていないでしょうか。

もちろんその気持ちはいいのですが、込めるのは、プレゼントではなく、気持ちです。

プレゼントに力を入れてしまう人は、つい「残るもの」を贈ってしまいがちです。

あらためて、考え直す必要があります。

もちろん残るものがいけないと言っているわけではありません。

少なくとも、贈る際に「処分しにくい」という精神的負担も贈っているという事実に気づくことです。

たとえば、プレゼントで「洋服」を贈るとします。

まず、服は相手が選んだものではありませんから、気に入るかどうかわかりません。

それに受け取ったプレゼントですから「この服を着てください」という暗黙のメッセージが込められています。

気に入ればいいのですが、気に入らなかった服の場合、着るのは大変です。

洋服は残るものです。

だからとはいえ、処分もしにくい。

捨ててしまうと、贈ってくれた人の気持ちを否定しているようで、罪悪感があります。

贈ってくれた側は悪気があってプレゼントしたわけではありませんから、できるだけ大切に使いたい。

とはいえ、やはりいらないものはいりません。

処分しようにもできず、たんすにしまうことになり、お荷物となります。

気の利く人が贈り物をするときは「残らないもの」を選びます。

残らない代わりに「たくさんの人と感動をわかち合える」という工夫を凝らします。

たとえば、大きな花束です。

花束なら、部屋に飾れば、一緒に住んでいる人たちも鑑賞でき、みんながハッピーになれます。

プレゼントを受け取る人だけでなく、プレゼントを受け取った周りの人までハッピーにさせることができます。

なにより、残らないので処分に困りません。

いずれ花が枯れてしまえば、捨てることができます。

受け取った側も、負担が少なくて済みます。

そのほか、お菓子もいいでしょう。

お菓子も、家族や友人と分け合うことができますし、残りません。

飼っているペットにも、与えることができます。

プレゼントをする本当の意味とは「気持ちを伝えること」です。

父の日、母の日なら「感謝の気持ちを伝えること」です。

友人の誕生日なら「誕生日を祝う気持ちを伝えること」です。

物が主役ではないのです。

気持ちが主役です。

物に力やお金を入れるより、伝えるべき気持ちに力やお金を使うことです。

それが、本当に上手なプレゼントの仕方です。

気を利かせて、相手の負担にならないプレゼントを贈り、かつ、手紙を添えるなどして、気持ちを上手に伝えるのです。

気が利く人になる方法(21)
  • 残らないものを贈る。
22

気の利かない人は、クレームを人に言わせる。気の利く人は、クレームを自分で言う。

気の利かない人は、クレームを人に言わせる。気の利く人は、クレームを自分で言う。 | 気が利く人になる30の方法

気の利かない人は、クレームを自分で言いません。

他人に言わせます。

クレームを言うのは、面倒だからです。

クレームを言うことで、自分が悪者扱いされる可能性があるからです。

できるだけ「いい人」だと思われたいので、言いたいクレームがあっても、他人に言わせようとします。

自分は安全圏域で動こうとせず、危険圏域は他人に向かわせようとします。

気の利かないオヤジは、レストランで注文した料理と違う料理が出てきたとき、同席している女性に言わせようとします。

自分で言うのはかっこ悪いし、面倒だから、他人にさせようとします。

ふんぞり返っているのが、かっこいいと勘違いしています。

本当は、やりにくいことを他人にやらせようとする人のほうが、かっこ悪いのです。

本当に気の利く人は、まず自分でクレームを言います。

自分が面倒な役をかって出る人が、かっこいい。

悪者扱いされても、店のため、人のためになっていれば、必ず気づいてくれる人がいます。

見る人が見れば、そういう行動の素晴らしさに気づいてくれます。

気づいてくれない人は、その程度なので、関わらなくてもOKなのです。

気が利く人になる方法(22)
  • 面倒なクレームこそ、自分で言う。
23

気の利く人は、次の人のことを考える。

気の利く人は、次の人のことを考える。 | 気が利く人になる30の方法

トイレの洗面台を使ったら、きれいにしてから出るのがマナーです。

次に洗面台を使う人が気持ちよく使えるように、きれいにしてからトイレを出ます。

特に公共のトイレでは、そういう意識が大切です。

みんなで使う共用の場ですから、一人ひとりが次に使う人のことを考えることが大切です。

次に使う人が、赤の他人でも関係ありません。

「知り合いだと、恥ずかしいからきれいにする」

「他人だったら関係ないから、汚れたままでもいい」

そういう、裏表のある意識は良くありません。

人のためになることは、自分のためになります。

人のためにきれいにすれば、自分もすがすがしい気持ちでトイレから出ることができます。

次に使う人のためにした行為が、自分のためにもなっているのです。

普段からそういう意識をするかしないかは、個人の問題です。

しかし、次の人のことを考えて行動したほうが、必ず、自分のためにもなります。

他人をきれいにするということは、自分をきれいにしている関係に、気づくことです。

気が利く人になる方法(23)
  • 次の人のことを、考える。
24

思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。

思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。 | 気が利く人になる30の方法

気の利く行動のためには、大前提として「余裕」が必要です。

余裕がなければ、気の利く行動をするお金も時間も体力もありません。

気の利く行動をするためには、最初のステップとして「余裕」をつくることがポイントです。

さて、この余裕をつくるためにはどうすればいいか。

まず、知恵を振り絞らなければなりません。

大切なことを見極め、無駄を省く必要があります。

気の利く行動をするためには、どれも面倒なことばかりですね。

頭でこうすればいいとわかっていても、面倒だからやめてしまいます。

それは人間だから仕方ありません。

しかし、同時に、人間だからこそ、乗り越えることができるはずです。

「余裕がないからできない」というのは、考えることができる人間のする発言ではありません。

人間は、ほかの動物とは違い「深く考えること」ができますから、時間やお金がない状況でも、知恵を振り絞り余裕をつくります。

余裕をつくることで、気を利かせた行動ができるようになります。

秩序のある社会が成り立つのです。

お互いを思いやり、助け合うという気持ちがなくなれば、人間社会は崩壊します。

「ああもうダメだ」

「どうせできない」

「自分には関係ない」

誰でも簡単に言える言葉ですが、これを言っては、終わりなのです。

それ以上の向上がありません。

人としての成長が止まります。

人間だからこそ、知恵を働かせてください。

「ダメでも考える!」

「解決の糸口を見つける!」

「自分には関係なくても、行動する」

そういう立ち向かう姿勢がかっこいいのです。

気を利かせた行動をし合うという文化があるからこそ、思いやりのある人間社会が成り立ちます。

思いやりのある人間社会の土台は「気を利かせ合うこと」です。

気を利かせることで、愛を伝え、お互いの結束を伝え合うのです。

人と人とが結びついたとき、糸になります。

その糸が集まれば、束になり、縄になります。

強いつながりのある社会ができるのです。

気が利く人になる方法(24)
  • 困難があっても、人間だからこそ、知恵を振り絞る。
25

相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。

相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。 | 気が利く人になる30の方法

気の利く人は「まとめて一緒に」という習慣を身につけています。

自分の用事で行動するときに、相手の用事も一緒にできないかと考えるのです。

たとえば、友人と2人でカジュアルなレストランへ食事に行ったとします。

2人とも、喉が渇いているのでドリンクバーを注文します。

自分のドリンクを取りに行くときに、自分の分だけを取りに行くのではありません。

気の利く人は、友人の分も一緒に持ってこようと心がけます。

「飲み物を持ってくるけど、何がいい?」と、友人の好みを尋ねます。

自分がドリンクを持ってくるついでに、友人のドリンクも一緒に持ってくるのです。

ついでですから、手間は、さほど変わりません。

友人は、優しい心遣いに嬉しく思うでしょう。

これが、気の利く行動です。

自分のことだけしか考えるのではなく、相手の人のことも考えます。

気の利く人は、友人が少しでも楽ができるように、知恵を働かせます。

自分が行動するついでに、相手の分もまとめて一緒にできないかと考えるようにしましょう。

気が利く人になる方法(25)
  • 自分が行動するついでに、友人の分もできないか、考える。
26

「七味ありますか」と聞かれたときに取るべき、スマートな対応とは。

「七味ありますか」と聞かれたときに取るべき、スマートな対応とは。 | 気が利く人になる30の方法

飲食店でお客さんが店員さんに「七味ありますか」と聞きました。

それに対し店員さんは「はい、ございます。お持ちしましょうか」と答えました。

お客さんは「はい、お願いします」と答え、それから店員さんは七味を取りに行き、お客さんに手渡しました。

ときどき飲食店で見かける光景で、普通のことに思われます。

実はここにもっとスムーズにできる工夫があります。

こんなときは「お持ちしましょうか」より「お持ちしますね」と答えたほうがスマートです。

「七味ありますか」と聞かれた時点で、お客さんが七味を必要としていることがわかります。

「お持ちしましょうか」と聞くと、ワンクッション置くことになります。

意図が十分わかる内容なら、わざわざワンクッションを入れる必要はありません。

スマートな対応をするためにも、ワンクッションを省くことでスマートな対応を実現できます。

これが「話が早い」ということです。

特にサービス業の場合、お客さんの思考を読み取り、できるだけ気の利いた行動を取ることが大切です。

もちろん重要な契約であれば、一つひとつ丁寧に確認する必要はありますが、日常的な場面であれば、そこまで細かい確認は不要です。

素早い対応ができるに越したことはありません。

店員さんに質問しただけで、七味を必要としていないケースもあるかもしれません。

そんなときは「お持ちしますね」と答えた後、お客さんが「ノー」を伝えてくるはずです。

思考を読み取るのが上手な店員さんが、お客さんから愛されるのです。

気が利く人になる方法(26)
  • 「七味ありますか」と聞かれたときは「お持ちしましょうか」より「お持ちしますね」と答えて、スマートに対応する。
27

気が利く人は、わざと負ける。

気が利く人は、わざと負ける。 | 気が利く人になる30の方法

気が利く人は、負け上手です。

負けることで、人間関係の歯車がうまく噛み合うことを知っています。

会社の付き合いで、上司と一緒にゴルフに出かけることがあります。

そのほか、お付き合い上、クライアントとボウリング、カラオケに行くこともあるでしょう。

そんなとき、気の利く人は、わざと負けるのです。

負けるとはいえ、演じているように負けるのではありません。

一生懸命を演じて、自然な形で負けます。

ばれない程度に、下手を演じます。

勝ってしまうと相手の気分を損ねてしまい、人間関係に影響するからです。

大事なクライアントとのゴルフで勝ってしまうと、クライアントの気分を害してしまい、今後の仕事の契約に影響しかねません。

カラオケでも、上手に歌おうとするのではなく、相手より下手に歌おうとします。

カラオケで、歌の下手な人が1人でもいると、ほかの人が歌いやすくなり、盛り上がります。

逆に、1人でも、歌がプロのようにうまい人がいると、ほかの人が引いてしまいます。

みんなが歌いづらくなり、雰囲気が悪くなります。

わざと下手を演じる心遣いは、大人だからこそできることです。

笑われて、自分も笑うことができてこそ、大人です。

勝つことばかりにこだわるのは、まだ子どもです。

負けにこだわり、下手を演じ始めることができるのが、できる社会人なのです。

気が利く人になる方法(27)
  • 「勝ち」より「負け」にこだわる。
28

気を利かせて、バックアップを取っておく。

気を利かせて、バックアップを取っておく。 | 気が利く人になる30の方法

私が会社に入社して、間もないころです。

同じ職場に、冨本とみもとさんという先輩がいました。

10歳ほど年上で、単身赴任で大阪から来ていました。

ある日のある事件が起こってから、社内では「気の利く先輩」ということで有名になりました。

その事件は、ある日、静かに起こりました。

「あっ!」

ある日、社員の1人が大声をあげました。

どうしたものかと近づいて様子をうかがうと、どうやら大事なデータを削除してしまったようです。

そのファイルは、やり直しができない大切なファイルです。

皆さんが使っているパソコンのキーボードの配置を見てみましょう。

「Enterキー」と「Deleteキー」が、近い場所に位置していますよね。

「Enterキー」を押そうとして「Enterキー」と「Deleteキー」を同時に押してしまいました。

わずかに「Delete」を先に押して「削除しますか」の警告を「Enter」も同時に押したのです。

確かめる間もなく「はい」を選択してしまい、ファイルを削除してしまいました。(※あなたも気をつけて)

さらにネットワーク上にあったファイルなので、一度消したファイルは「ごみ箱」へ移動せず「完全削除」と処理されます。

一瞬で起こった出来事で、ささいな操作ミスであるにもかかわらず、復旧不可という最悪の状態でした。

削除したファイルは、みんなで何日もかけて作った重要なファイルでした。

悪気があってファイルを消したのではないので、消した人を責めるわけにもいきません。

ささいな操作ミスで、完全にファイルを消してしまい、私たちはどうしようかとあたふたしていたときのことです。

そんなとき冨本さんが、一言、言いました。

「こういうこともあろうかと、バックアップを取ってあるから大丈夫」

なんと冨本さんは、ファイルのバックアップを取っていたのです。

私たちは、冨本さんがバックアップを取っていたことを、まったく知りませんでした。

将来起こるかもしれないトラブルに備えて、冨本さんは、ひそかにバックアップをしていたのです。

さらに冨本さんのすごいところは、バックアップ処理を「完全に自動化していた」ということです。

毎日、手動でバックアップをするのは仕事の負担になります。

そのため、毎日1回、定期的にバックアップができるようにプログラムをつくっていました。

私たちは、その冨本さんの見えない陰の努力に驚きました。

「さすが先輩!」と思ったのは、言うまでもありません。

バックアップは、してもしなくても、仕事に直接影響しません。

バックアップが役立つのは、データが破損したときです。

トラブルが起こったときに始めて、バックアップが活用されます。

バックアップは、きちんとする人と、まったくしない人で、わかれます。

それは将来に起こるであろうトラブルと考えているかどうかの違いです。

気を利かせてバックアップを取っておけば、まさに「備えあれば憂いなし」です。

気が利く人になる方法(28)
  • 万が一のために、バックアップを取っておく。
29

気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。

気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。 | 気が利く人になる30の方法

気の利く人は、傘をあえて会社に1本置いています。

その傘は、予備の傘です。

会社に予備の傘を1本置いていると、さまざまな場面で役立つからです。

私もそうしていますし、あなたもそうしたほうが、必ず役立つことを保障します。

たとえば、朝の通勤時は晴れていたけれど、帰りは雨だったことがあります。

「天気予報では、晴れると言っていたのに……」

いくら天気予報でも、予想ですから、外れることもあります。

行きは晴れですから、傘は持っていません。

しかし、会社に予備の傘を置いていると、帰りに困ることはありません。

先のことを考えて、予備の傘を置いているのです。

また「行きは晴れ。昼間は雨。帰りは晴れ」という特殊な状況もあります。

行きも帰りも晴れですから、傘は不要です。

問題になるのは、昼間です。

昼食を食べに外へ出かけるときには、傘が必要ですね。

また自分が外に出る用事がなくても、同僚が少しした用事で外に出ることがあるかもしれません。

そんなとき、あなたが余分に傘を1本持っていれば、同僚を救えます。

このように会社に余分に傘を1本置いていると、さまざまな場面で役立つのです。

気の利く人は、予備の傘を会社に置いているのです。

気が利く人になる方法(29)
  • 会社に、予備の傘を置いておく。
エピローグ
30

気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。

気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。 | 気が利く人になる30の方法

私が気を利かした行動をしようと思い始めたのは、友人の気の利いた行動に何度も助けられた経験があるからです。

親に助けられ、恩師に助けられ、友人、先輩、同僚、後輩に助けられました。

嬉しくなれば、何か自分もお返しできないかと考えます。

友人からの気の利いた行動に助けられると、その嬉しさから、恩返しをしたくなります。

真似をして、自分も気を利かせた行動をしたくなるのです。

私が、ほかの人に気を利かせた行動をすれば、その相手も喜んでくれ、気の利いた行動を真似してくれるようになります。

不思議なことに、気を利かせた行動は、伝染する作用があります。

1人がすれば、2人・3人と増え始めます。

嬉しいですからお返しをしたくなる。

病気を伝染させるのはいけませんが、気の利いた行動を伝染させるのはかまいません。

プラスの影響はどんどん広げて、明るい雰囲気をつくることです。

そうすると、相手を思いやる輪が広がります。

学校では仲間が増え、会社ではチームワークが良くなります。

あなたに心がけてほしいのは、プラスのオーラをたくさんの人に伝えてほしいということです。

あなたが気を利かした行動をすることで、気の利いた人が増えたり育っていったりします。

気が利く人になる方法(30)
  • 気を利かせた行動を伝染させる。

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