一流になるための方法と聞くと、特別なルールがあるのかと思います。
特別なルールではありません。
実は、当たり前のルールです。
人から好かれたいと思い、いい人になろうとするのは、人間らしい当然の行動です。
付き合いを増やしたり、コミュニケーションを増やしたり、人間関係の向上を目指します。
たくさんの知り合い、友人を増やして、みんなから好かれようとします。
仕事の場では、上司や同僚と飲みに行くことがあります。
人間関係のために、たまにならいいでしょう。
頻繁に参加するのは無駄が多いというのは、今さらいうまでもありません。
何かを得るために、何かを潔く捨てることです。
捨てられるとしたら「おしゃれ」です。
おしゃれをしたから、仕事の質が上がるのは、接客業のみです。
新しく商品を購入しても、説明書を読む人がどのくらいいるのでしょうか。
テレビ・洗濯機・電子レンジ・携帯電話・パソコンなど、どんな商品にも必ず説明書が付いています。
にもかかわらず、説明書をしっかり読む人は、少ないはずです。
みんながしていることは、差がつきにくい部分です。
当たり前のことは、誰でも当然のように手をつける仕事なので、差がつきにくいです。
当たり前のことをしても、評価されにくい。
私たちはうまくいく方法に関心があり、そればかりを追い求めています。
仕事でも恋愛でも勉強でも、うまくいく方法を学ぼうとするものです。
ノウハウといえば「うまくいく方法」が代表的でしょう。
「寝ることは仕事ではない」
そう思っている人もいるのではないでしょうか。
いいえ、実は寝ることも仕事の一部です。
「探し物が見つからない!」
仕事をしていると、必要な道具が見つからないときがあります。
どこに置いたのか、デスク周りが整理できていないため、探す時間が発生します。
読書といえば、1冊の本を読んでいるところを想像している人がほとんどではないでしょうか。
椅子に座って、一冊の本を黙々と読み進めていきます。
「1冊の本を読み終えてから、次の本に手を出す」
「やる気を出して仕事をしよう」
これまでの仕事術では「いかにやる気を出すか」に焦点が当てられていました。
「どうすればやる気が出るのか」「やる気を出す方法」など、やる気は出せば出すほどいいという考え方が一般的です。
「たくさんの仕事を抱え込むのはよくない」
仕事ではこうした考え方が一般的です。
自己啓発の本では、仕事は1人で抱え込まず、できる仕事は他人にお願いしようという内容が書かれています。
仕事の前と言えば、事前準備が基本です。
手術や商用作業など、計画的に進める大きな作業では、本番で失敗しないようにするために、事前に準備をしておきます。
「余裕を持って十分に準備をしておこう」
「結婚できますように」
「仕事がうまくいきますように」
「いつまでも健康でありますように」
「人の言うことは、素直になって信じよう」
私たちは、子どものころ、このように教えられてきました。
これほど危ない言葉はないと思っています。
会社を頼っていると、さまざまな保険が適用します。
大きな失敗さえなければ、安定して仕事をもらえます。
「基本給」が保証され、独身なら「住宅手当」が支給され、家族がいれば「家族手当」が出ます。
厳しい選択をすることで、自分を高めるチャンスになります。
間違いを避けるために、簡単な問題を選んでばかりでは成長できません。
算数の簡単な問題は、10問解いても100問解いても、基礎学力は変わりません。
日本の学校の夏休みでは「夏休みの宿題」が恒例です。
およそ1カ月間の休暇中にしなければならない宿題が、山のようにあります。
私も小学生のころから、夏休みの宿題には何度も悩まされてきました。
社会では、自分の意見をはっきり言うことが大切です。
学生までは、もぞもぞ自分の意見を濁らすことができました。
しかし、社会で仕事をしている以上、意見ははっきり言わなければ相手にきちんと伝わらず、誤解を招くもとになります。
商談・プレゼン・重要会議など、腹ごしらえが大切に思われます。
おなかがぺこぺこの状態では十分なパフォーマンスを発揮できません。
車のガソリン満タンのように、しっかり食事をして腹を満たしておけば、最高のパフォーマンスを発揮できるように思われます。
突然ですが、あなたにクイズです。
「生まれたときは1つも持っていなくて、年を取るほど持つものは何でしょうか」
答えは単純です。
「他人の意見は、よく聞いて取り入れよう」
これまでの仕事術の本には、他人の意見はたくさん取り入れろという教えが書かれていました。
他人からの意見は、客観的な意見です。
計画を前もって立てるのは、これまでの常識でした。
間違いをなくし、系統立てて作業を進めるために、計画はあって当たり前です。
しかし、仕事のできる人は「計画の弊害」に気づいています。
「言い訳をするな」
社会人なら誰でも耳にする格言です。
社会人として言い訳をせず、何でも仕事を請けられる人は、器が大きく、仕事のできる人だとされます。
用事があって人に話しかけるとき、あなたはどんな言葉から始めていますか。
いきなり用事から話しかけていませんか。
大した話でなければ、いきなり話しかけてもいいでしょう。
仕事ができる人といえば「やることリストの作成」です。
しなければいけない仕事をリストアップして、優先順位をつける作業です。
これは比較的、誰でもしている仕事術です。
仕事ができる人は、隠れてこそこそ水を飲んでいます。
それも、がぶがぶ飲んでいます。
仕事のできる知り合いから話を聞いていると「水をよく飲んでいる」という話が必ず出ます。
「諦めるな」
「最後まで粘れ」
「途中で逃げるな」
「知っています」
「わかっています」
「当然です」
私が社会経験を通して、よく目の当たりにしている実態なので、紹介したくなりました。
「学校に通う人は失敗しやすい」という法則です。
社会人で勉強のために、学校に通っている人をよく見かけます。
一流になるための方法と聞くと、特別なルールがあるのかと思います。
特別なルールではありません。
実は、当たり前のルールです。
私たちが今、資本主義社会の中で生きています。
資本主義社会で大切なルールがあります。
「品質・コスト・納期」です。
「より良い品質を、より低価格で、納期を守って提供すること」です。
利益を得る仕事をするうえでの、基本的な鉄則です。
私たちは、資本主義社会の中に生きていますから、資本主義のルールが私たちのルールでもあります。
「品質・コスト・納期」を誰よりまめに実行できる人が、より高く評価されます。
そういう規則の中で生きているかぎり、規則に従って生きることです。
このルールを私たちにも当てはめて考えてみましょう。
一流が常に意識しているのは「品質・コスト・納期」です。
これだけです。
忘れてはならないのは、どれか1つでも欠けてはいけないということです。
品質だけでもいけません。
安ければいいわけでもいけません。
仕事が速ければいいわけでもありません。
高品質で、低価格で、早く完成させるという3つがそろって、初めて一流になれます。
仕事ができる人は、この部分に気づいて、実践しているのです。
人から好かれたいと思い、いい人になろうとするのは、人間らしい当然の行動です。
付き合いを増やしたり、コミュニケーションを増やしたり、人間関係の向上を目指します。
たくさんの知り合い、友人を増やして、みんなから好かれようとします。
しかし、実は、これほど疲れる生き方はありません。
たくさんの人と連絡を取るために、電話の回数、会う回数が増えます。
付き合う人が増えるため、常に自分のことより、他人の目が気になります。
だんだん自分の時間がなくなり、肝心な仕事に専念する余裕をなくしてしまいます。
私は「あの人は本当にいい人ね」と言われる人で、仕事のできる人を見たことがありません。
人間性として物腰が柔らかいのはわかりますが、果たして仕事ができるかどうかというと、疑問が残ります。
いい人になるほど人付き合いが急激に増えて、お金も時間を大量に使ってしまいます。
結果として、仕事の質を下げ、納期を遅らせてしまいます。
仕事のできる人は、どこかクールです。
いい人になろうと気を使うどころか、あえて、いい人にならないように気をつけています。
行きたくない誘いには「ノー」と言って、きっぱり断ります。
電話の用事が終われば、すぐ切ります。
仕事が終われば、付き合いなしで、まっすぐ自宅に帰ります。
これらは、一部の人には嫌われる態度です。
しかし、参加したくもない誘いを断るのは、実は最も正直です。
わかってくれる人は、わかってくれます。
断られて「あの人はつまらない」と愚痴をこぼす人は、自分の傷のなめ合いをしたいだけです。
いい人にならないことで、仕事に集中する時間が増えるのです。
仕事の場では、上司や同僚と飲みに行くことがあります。
人間関係のために、たまにならいいでしょう。
頻繁に参加するのは無駄が多いというのは、今さらいうまでもありません。
しかし「断りにくい誘い」があります。
「断ってはいけない誘い」と言ってもいいでしょう。
たとえば「歓迎会」や「送別会」です。
歓迎会は、新しくやってくる新人を歓迎するためです。
送別会は、これまでお世話になった上司に感謝を込めて送るための会です。
「行きたくはありません」とも言えません。
むしろ、断ってはいけないと言ってもいいでしょう。
歓迎会や送別会には、できるだけ参加しましょう。
しかし、1つ、約束があります。
参加するのは、1次会のみにしましょう。
2次会からは「用事があるから」と適当な理由をつけて、そそくさと帰宅します。
2次会からは、不確定な要素が大きいからです。
1次会までは会社の付き合いが多いので、場所・費用・参加メンバーなど予想できます。
しかし、2次会からは、たいてい付き合いを超えて脱線します。
予想以上に夜遅くまで続き、終電を越えることもあるでしょう。
思ったより費用が大きければ、予想外の出費に生活が苦しくなります。
知らない人が急に参加したり、どれだけお酒が入ったりするのかも、はっきりしません。
そのため、2次会からはできるだけ不参加にします。
「歓迎会」や「送別会」は、1次会に出席した時点で十分に意味を果たせています。
仕事ができる人は、1次会が終わればこっそり帰ります。
これは、できる人がこっそり実践している秘密の仕事術なのです。
何かを得るために、何かを潔く捨てることです。
捨てられるとしたら「おしゃれ」です。
おしゃれをしたから、仕事の質が上がるのは、接客業のみです。
机に向かって仕事をする人は、おしゃれを捨てたほうが、仕事の質が上がります。
おしゃれを意識して毎日の服装を考えていると、時間を取られます。
ネクタイとワイシャツの組み合わせを考え、さらに上下の組み合わせなど、おしゃれを意識して服を選んでいると、時間を要します。
ただでさえ忙しい朝の余裕が、さらになくなります。
そういうところで貴重な時間を使うのはもったいないです。
仕事ができる人は、なぜか、いつも同じ服ばかりを着ています。
1枚の服をいつも着ているわけではありません。
貧乏だからでもありません。
無駄なことをしたくないからです。
実は、同じような服を着ていても、毎日きちんと着替えています。
同じ服を何着も持っています。
しかも、同じ服だからとはいえ安っぽい服ではなく「質の高い服」を何着も持っています。
仕事ができる人は、服選びに時間を使いたくはありません。
仕事に専念するために、あえて、おしゃれを捨てています。
服選びのような無駄なところで時間と思考を取られたくないと思っているのです。
新しく商品を購入しても、説明書を読む人がどのくらいいるのでしょうか。
テレビ・洗濯機・電子レンジ・携帯電話・パソコンなど、どんな商品にも必ず説明書が付いています。
にもかかわらず、説明書をしっかり読む人は、少ないはずです。
面倒だからです。
分厚い説明書は、見るだけでもうんざりです。
ほとんどの人は、適当にボタンを押した後の機械の反応を見て、操作を覚えようとします。
仕事ができる人は、説明書なんて読まなくても、操作をできるような賢い人が多いです。
しかし、仕事ができる人は、あえて、説明書を熟読します。
できる人がこっそり実践している秘密の仕事術です。
説明書を見なくてもわかるような基本操作は、もちろん読み飛ばします。
どんな機械でも基本的な操作は、もちろん説明書を読まなくてもわかることでしょう。
読もうとする部分は、説明書を読まないと気づかないような操作の部分です。
どんな機器でも、説明書を読まないとわからないような、意外な操作方法があります。
別に隠しているわけではありませんが、機能が豊富な機械ほど、最新の機能を実現するために意外な操作があります。
ボタンを長く押す操作、連打する操作、押しながらする操作など、少し特殊な操作は、説明書を読まないと気づきません。
特に最新の電子機器には、新しい機能が付いているため、特殊な操作を要求されることが多いです。
せっかくの最新の機能も、使い方を知らなければ、宝の持ち腐れです。
最新の機能を十二分に活用するためにも、あえて説明書を読みます。
説明書を読まないとわからないような操作を覚えて、機械を自在に操ることで、ほかの人と仕事の差をつけるのです。
みんながしていることは、差がつきにくい部分です。
当たり前のことは、誰でも当然のように手をつける仕事なので、差がつきにくいです。
当たり前のことをしても、評価されにくい。
そこで仕事ができる人は、みんながしたがらないことを、あえてやろうとします。
みんながしたがらないことをしたときに、周囲から驚かれ、評価されます。
たとえば、生ゴミの掃除です。
普通のごみ箱の掃除より、みんながしたがらない生ゴミの処理をします。
きちんと生ゴミの処理まですることで「おや! この人は細かいところにまで気づく人だな」と驚かれます。
「細かいところまで配慮できるなんて素晴らしい。しかも積極的に動いている。将来は大物になるかもしれない」
意外な評価を得られることでしょう。
旅行に行くときも、みんなが行きたがるところではなく、誰も行かないようなところへ旅行に行きます。
誰も行かない旅行先のほうが、珍しい体験ができたり、誰もできない旅行のネタを話したりすることで、一目置かれるでしょう。
作家は、当たり前のことを書いているうちは、人気が出ません。
誰も思いつかないような発想や考え方ほど、読者を驚かせることができ、評価されやすくなります。
仕事ができる人は、みんながしないこと・したがらないことを選択します。
それがほかの人と差をつける仕事術だと、知っているのです。
私たちはうまくいく方法に関心があり、そればかりを追い求めています。
仕事でも恋愛でも勉強でも、うまくいく方法を学ぼうとするものです。
ノウハウといえば「うまくいく方法」が代表的でしょう。
書店を見ても、うまくいく方法を教授する書籍が大半を占めています。
勉強熱心なあなたであれば、本を読んだりインターネットで調べたりなど、うまくいく方法を一生懸命学んでいるに違いありません。
もちろんうまくいく方法を知ることも大切ですが、一方で見落とされがちなことがあります。
それが「うまくいかない方法」です。
私たちはうまくいく方法ばかりに注意が向く一方、うまくいかない方法にはそっぽを向きます。
うまくいかない方法は価値がない印象が持たれやすい。
うまくいかない方法があっても「役立たない」「参考にならない」「学ぶ必要はない」とスルーされることが多いものです。
しかし、実際は役立たないどころか、非常に役立ちます。
うまくいく方法だけでなく、うまくいかない方法も学ぶことです。
「OKパターンだけでなくNGパターンも学ぶ」ということです。
「こうすれば仕事がうまくいかない」
「こうすれば恋愛がうまくいかない」
「こうすれば勉強がうまくいかない」
うまくいかない方法を知っても仕方ないと思うかもしれませんが、誤解です。
うまくいかない方法とは、いわば「地雷」です。
人生とは「いかに地雷を避けて進んでいくか」です。
仕事でも恋愛でも勉強でも、ゴールにたどり着くためには、地雷を避けながら進むことが欠かせません。
一度でも地雷を踏むと、大けがを負います。
場合によっては一発でアウトです。
うまくいかない方法は、今まで積み上げたものをすべて帳消しにするほどの破壊力があります。
たとえば、仕事であれば「上司へのため口」です。
勉強であれば「参考書の浮気」です。
恋愛であれば「清潔感の欠如」です。
どれも「これをやったらアウト」の代表例です。
これらは一例であり、まだまだほかにもたくさんあります。
うまくいかない方法を学んでおくことで、地雷を避けながらゴールに向けて進んでいけるようになります。
うまくいく方法だけではなく、うまくいく方法もしっかり学んでおきましょう。
うまくいく方法とうまくいかない方法の両方を学んでおけば、鬼に金棒です。
「寝ることは仕事ではない」
そう思っている人もいるのではないでしょうか。
いいえ、実は寝ることも仕事の一部です。
一流の仕事術の1つです。
むしろ、起きているときの仕事より大切な仕事と言っても過言ではありません。
しっかり寝ていないと、前日の疲れが残ってしまうため、質の高い仕事ができなくなってしまうからです。
一流ほどしっかり寝て、前日の疲れをすっかり解消しています。
質の高い仕事には、集中力・やる気・根気など、数多くの気力が必要です。
そういう気力は、あなたにも私にも誰にでもあります。
しかし、一流と二流とで気力に差が出てしまうのは、睡眠に差があるからです。
気力は、どこで充電するのかというと、睡眠中です。
眠っている間に疲れを取り、翌日からの仕事に備え、気力を充電しています。
睡眠の価値を軽く考える人は、どこかで失敗します。
もし、睡眠不足で目覚まし時計に叩き起こされると「眠いなあ。やる気が出ない」と弱気になります。
やる気が起きないのでは、いい仕事ができるはずもありません。
しかし、しっかり眠った後は「よし! 今日も頑張るぞ!」と思います。
十分寝るからこそ、気力の充電ができ、朝から調子よくなります。
睡眠時間は、気力の充電時間です。
忙しいときこそ、睡眠時間を削ろうとします。
しかし、忙しいからこそ、睡眠時間をいつもより多く取るべきなのです。
「探し物が見つからない!」
仕事をしていると、必要な道具が見つからないときがあります。
どこに置いたのか、デスク周りが整理できていないため、探す時間が発生します。
見つからないと仕事にならないため、仕事を中断せざるを得ません。
探している時間は、完全に仕事がストップしてしまいます。
さらに悪いことには、探し物のために体力と時間を使ってしまうことです。
探す時間は、完全に無駄な時間です。
仕事をしている時間でもなく、準備をしている時間でもありません。
そんなところで貴重な資源である体力と時間を使うことほど、無駄遣いはありません。
散らかっている仕事場では、必ず仕事の質が悪くなるばかりか、仕事のスピードまで遅くなります。
1回の探している時間は短いことでしょう。
しかし、回数が多くなると、大きな時間に変わります。
あなたの仕事場が散らかっているということは、こうした無駄な時間が大量に発生しています。
さあ、今すぐ仕事場を片付けてください。
使わないものは、整理ではなく、廃棄です。
使わないものは、いらないものです。
使わないものを捨てるだけでも、仕事場はすっきりして、集中しやすくなります。
いかに持つかより、いかに捨てるかです。
整理や掃除の手間が大幅に減り、仕事に集中しやすくなるのです。
読書といえば、1冊の本を読んでいるところを想像している人がほとんどではないでしょうか。
椅子に座って、一冊の本を黙々と読み進めていきます。
「1冊の本を読み終えてから、次の本に手を出す」
真面目な人ほど、本は1冊ずつ読み進めていくものだという先入観にとらわれています。
もちろんそれもいいですが、真面目すぎます。
あえて、読書を並列に読み進めていくのが、深く解釈するためのポイントです。
本は1冊と言わず、複数同時に読み進めてみましょう。
読み方も、1ページ目から順番に読むのではなく、無作為です。
ジャンルの違う本を、無作為のページから読んでいると、頭の中がぐちゃぐちゃになります。
ジャンルの異なる本を同時に読むことで、複眼的な視点を意図的につくることができるようになります。
たとえば、歴史の本を読みながら、心理学の本を読みます。
読むページもいきなり、50ページから読み始めるという大胆な方法にします。
すると、歴史と心理学を結びつけて読みやすくなり、意外な発見や発想をしやすくなります。
人間の心理が歴史をどう及ぼしているのかを、考えやすくなるでしょう。
また、経済の本を読みながら、漫画を同時に読んでみます。
すると、漫画で登場する人物の経済事情を考えるようになります。
『ドラゴンボール』で登場する人物と経済の話が、つながります。
「孫悟空は戦ってばかりいるが、お金はどうやって稼いでいるのだろうか。アルバイトでもしているのかな」
面白おかしい発想ができるようになり、意外な視点から漫画を楽しむことができるようになります。
「漫画家はどのくらい稼いでいるのかな」
「漫画は経済にどのような影響を与えているのだろうか」
複数の本を同時に読み進めていくことで、意外な視点から読み進めることになり、より深く読書を楽しめます。
仕事のできる人は、カバンの中が違います。
ちょっとのぞいて見てみましょう。
勉強のために、本が入っているのは当然です。
しかし、1冊ではなく、何冊も本が入っているはずです。
同時に本を読み進めているからです。
仕事ができる人は、複数の本を同時に読み進めることで、読書の効率を上げています。
複数の本を同時に読み進めていくというのは非効率どころか、むしろ効率的です。
深い思考を実現できているのです。
「やる気を出して仕事をしよう」
これまでの仕事術では「いかにやる気を出すか」に焦点が当てられていました。
「どうすればやる気が出るのか」「やる気を出す方法」など、やる気は出せば出すほどいいという考え方が一般的です。
たしかにやる気は大切です。
やる気を出すことで、仕事の質が良くなり、スピードも出て、結果が出やすくなります。
しかし、やる気ばかりを出していては都合の悪い時間があります。
休憩時間です。
真面目な人ほど、休憩が下手です。
休憩も仕事の一部なら、休憩の時間には、むしろやる気を出してはいけません。
いつもやる気に満ちて、仕事のことばかり考えていると、ゆっくり休憩すらできません。
休憩時間は、仕事のことは忘れてしまうのがいちばんです。
仕事をするときには、やる気を出して仕事をしますが、休憩時間には仕事のことは忘れてリラックスします。
やる気になってばかりではいけません。
あえて、やる気をなくす時間をつくることが大切です。
やる気のない時間をつくる人が、本当に仕事のできる人です。
肩の力が抜けて、ほどよくリラックスができるのです。
「たくさんの仕事を抱え込むのはよくない」
仕事ではこうした考え方が一般的です。
自己啓発の本では、仕事は1人で抱え込まず、できる仕事は他人にお願いしようという内容が書かれています。
しかし、いつも他人の協力を借りてばかりでは、あなたの成長は平行線のままです。
いつまでもぬるま湯に浸かっている状態では、知恵も知識も技術も磨かれません。
あえて自分を追い込むシチュエーションをつくります。
わざと、仕事を抱え込みます。
もちろん仕事に押しつぶされない程度の「適度な負荷」が条件です。
いつもより多く仕事を抱え込むことで、知識を磨き、技術を向上させるチャンスに変えることができます。
また、自分の実力がどのくらい通用するのかを試す機会にもなります。
「たくさん仕事を抱え込む」というのは、いわばダンベルを重くする行為と同じです。
筋トレで軽いダンベルばかりを使っていても、筋力の向上は小さいでしょう。
少し重いと感じるくらいのダンベルでトレーニングをすることで、確実な成長ができます。
自分の筋力に応じて、徐々にダンベルの重さも重くします。
そうすることで、挫折することなく、無理なく筋力が鍛えられます。
仕事でも、同じです。
簡単な仕事や楽な仕事ばかりでは、成長は乏しいです。
同じ仕事の繰り返しでは、成長にも限界があります。
そこで、つぶされない程度に、わざとたくさん仕事を抱え込みます。
自分を追い込ませます。
「大変だぞ。こんなにたくさんどうやって片付けようか。何かいい方法はないか」
いつもより大きな負荷を感じるとき、今までのノウハウを1から見直そうとする姿勢に変わります。
これまでにない新しいノウハウを発見したり、身につけるチャンスになったり、技術の向上に一役買います。
もちろん長期にわたって仕事を抱え込むのは健康上良くありません。
「少し重いと感じる程度の負荷」という条件さえ守れば、仕事は適度に抱え込んだほうが、自分の成長のためになるのです。
仕事の前と言えば、事前準備が基本です。
手術や商用作業など、計画的に進める大きな作業では、本番で失敗しないようにするために、事前に準備をしておきます。
「余裕を持って十分に準備をしておこう」
ここまでは当たり前の話です。
ポイントは「いつ事前準備をするか」です。
はるか昔にした事前準備は、本番になり、用意した準備の内容を忘れています。
何をどこまで準備できているのかを忘れてしまっては、せっかくの準備も意味がありません。
仕事のできる人は、あえて「直前」に準備を始めます。
少し時間に余裕がないぎりぎりになり、ようやく事前準備を始めます。
もちろん運命に関係するような決断の前には、余裕のある準備が必要です。
特に、人命が関わるような「手術」や人生の道が決まる「受験」では、事前準備をしっかりしておかないと大変なことになります。
しかし、そうした天下分け目の大きな作業をのぞけば、話は別です。
あえて直前になって準備を始めたほうが、良い結果が生まれる場合があります。
タイムプレッシャーによって自分を追い込み、底力を発揮するためです。
学生時代のとき、試験日前になって必死になって勉強した徹夜のように、ぎりぎりになるまで自分を追い込みます。
「大変だ。時間がない」というタイムプレッシャーを利用すれば、底力を発揮できます。
こういうときは、自分でも驚くほどの力を発揮します。
タイムプレッシャーによって追い込まれているので、普段以上のやる気と集中力が発揮され、記憶力も高まっています。
タイムプレッシャーによる追い込みが成功すれば、短時間であるにもかかわらず、作業準備を効率よく進めることができます。
この方法は、あまり大きな声では言えません。
少しリスクが伴う方法ではありますが、効果があるのはたしかです。
仕事ができる人は、こっそり実践しているのです。
「結婚できますように」
「仕事がうまくいきますように」
「いつまでも健康でありますように」
神社に行って、神様に手を合わせて、お願いをします。
そういう風習は悪くはありませんし、ここでは問いません。
しかし、仕事ができる人は、神社へ行って手を合わせてお願いしたとしても、現実的ではないということに気づいています。
仕事のできる人は、内心、神様を信じていません。
もちろん自分がこの世に存在している素晴らしさや、神秘的な出来事が世の中にあるということは理解しています。
しかし、願えば何でも叶えてくれる神様という存在は疑いがあり、信じていません。
「結婚ができますように」とお願いをしても、出無精ならばどうでしょうか。
外に積極的に出会いに行かないかぎり、すてきな出会いがあるはずがありません。
神様は関係なく、自分しだいです。
自分から外に出て、習い事や教室に通って、積極的に異性に出会おうとする行動がなければ始まりません。
「仕事がうまくいきますように」と神様に願うこともナンセンスです。
仕事がうまくいくかどうかも、神様は関係ありません。
すべて自分しだいです。
自分がしっかり知識や技術を身につけて、そつなく仕事をこなしたときに、仕事は評価されて成功します。
「いつまでも健康でありますように」という願いも、神様は叶えられません。
健康でありたいと願いながら、暴飲暴食を繰り返す人は、どんなに神様に祈ったところで効果はありません。
健康のために、食事や生活をコントロールしてこそ、初めて効果が現れます。
神様に祈ったことは、どれも神様は叶えられません。
叶えられるのは自分だけです。
仕事のできる人は、神様を信じず、自分を信じます。
ゆえに仕事のできる人は、あえて神様を信じないのです。
「人の言うことは、素直になって信じよう」
私たちは、子どものころ、このように教えられてきました。
これほど危ない言葉はないと思っています。
こうした優しい言葉を信じていると、社会人になって危険を経験するでしょう。
疑うことを知らない人は、偽物のダイヤモンドを買わされて、大きな損をします。
何でも愚直に信じるのは、リスキーです。
「私の言うことを信じなさい」
ナチ党のヒトラーは、とにかく自分の言うことを愚直に信じなさいと説きました。
その結果、罪のないユダヤ人が大量に殺害されたという歴史があります。
疑うことなく、何でもただ愚直に信じてしまえば、人殺しさえ起こりかねません。
疑いから始めるのは、社会人として基本中の基本です。
仕事のできる人は、あえて素直に信じません。
まず、疑うことから始めます。
「それは本当ですか。証拠はありますか」と疑います。
たしかに感じは悪いですが、これでいい。
本物なら、それを証明できる回答が返ってきます。
たとえば、ダイヤモンドが本物なら、必ず証明書が添付されているはずです。
証明書がなくても、鑑定士に見てもらえば「本物に間違いありません」という答えが返ってきます。
本物は、360度、どこから見ても本物です。
疑われても怖くありません。
本当かどうかは疑いから始めないと、真相はつかめません。
あえて素直に信じないから、騙されにくくなり、真実に気づけるのです。
会社を頼っていると、さまざまな保険が適用します。
大きな失敗さえなければ、安定して仕事をもらえます。
「基本給」が保証され、独身なら「住宅手当」が支給され、家族がいれば「家族手当」が出ます。
資格を取ったときに「資格手当」が支給され、能力に応じて「能力給」が支給されます。
退職したときには「退職金」まで出ますから、まさに至れり尽くせりです。
会社を頼りにすることで、生活の土台が安定します。
真面目な人は、生活のすべてを捧げて、会社のために人生を捧げます。
しかし、実のことを言ってしまえば、これはあまり感心できることではありません。
ほとんどの会社が、人の寿命より短いからです。
一部の大企業を除いて、ほとんどの中小企業は、人の寿命よりはるかに短いです。
退職するまで会社が存続している可能性は、低いです。
ましてや、不況の時代には、いつ会社が倒産するかわかりません。
倒産したときに、会社に頼り切っていた人は職を失い、路頭に迷ってしまいます。
社員は「会社が倒産する」という縁起の悪いことは、社内では言えません。
しかし、そういう事態は十分に起こりうると、心得ておくことです。
リスク管理ができてこそ、万が一のことがあったときに、次の一手がスムーズに打てるようになります。
本当に頼りにするのは、自分です。
仕事のできる人ほど、会社を頼りにしていません。
万が一、突然倒産したとしても、食っていけるような技術や人間性を身につけようとします。
「会社に頼る生き方」ではなく「会社を利用させてもらう生き方」をしています。
会社は自分の食いぶちを稼ぐためや、能力を高めるために一時的に住まわせてもらっていると思っています。
それが本当の生きる力です。
会社で十分な力を身につければ、その力を生かせる次の職場へ転職するのです。
厳しい選択をすることで、自分を高めるチャンスになります。
間違いを避けるために、簡単な問題を選んでばかりでは成長できません。
算数の簡単な問題は、10問解いても100問解いても、基礎学力は変わりません。
足し算や引き算のような基本的な問題ばかりでは、間違えることはありませんが、成長することもありません。
間違えることを恐れ、簡単な問題ばかりを選んでいては、学力は現状維持のままです。
しかし、難しい問題なら、たった1問で変わります。
連立方程式のような複雑な問題なら、一筋縄ではいきません。
ちょっと頭をひねって考える必要があり、時間もかかります。
たった1問でも、脳に汗をかけます。
量は少なくても、深く考える必要があるため、学力の向上になる。
自分を高めるのは「量」より「質」の問題です。
問題の数は重要ではありません。
問題の質が重要です。
100の基本問題より、1つの難問です。
それが、あなたを高める課題になるのです。
日本の学校の夏休みでは「夏休みの宿題」が恒例です。
およそ1カ月間の休暇中にしなければならない宿題が、山のようにあります。
私も小学生のころから、夏休みの宿題には何度も悩まされてきました。
そんな夏休みの宿題について、ほかの生徒たちの取り組み方を見ていると、あることに気づきました。
勉強ができる人ほど、なぜか、夏休みの宿題を早く終わらせています。
驚くべきことに、夏休み前に夏休みの宿題を終わらせているという猛者までいました。
その人は、学年でトップの成績でした。
男子でも女子でも、どの学年でも共通して見られる傾向でした。
勉強ができるから、手を付けるのが早いのではありません。
手を付けるのが早いから、勉強ができるようになりました。
早めに問題に着手することで、自分の弱点も早く見つけることができます。
早い人ほど時間に余裕があるため、弱点への対策を立てやすく、結果として学力が上がってしまいます。
仕事ができる人は「早ければ早いほど有利」ということを、潜在的に気づいています。
初めから100%を目指さず、復習によって100を目指そうとします。
間違えるのは誰でも同じです。
大切なことは、間違いを改善できる時間があるかどうかです。
夏休みの宿題に早く着手する人は、取り組みが早いので、弱点に早く気づき、間違ったところも早く穴埋めができます。
十分な時間があれば、どんな弱点も補てんが利きます。
これは学生だけでなく、社会人でも同じです。
仕事ができる人ほど、仕事に着手するのが早いのが特徴です。
できる人は、初めから100%を目指さず、とにかく早く手を付け始めます。
そうすることで、ミスをしたとしても、改善する時間があるため、納期までに仕上がることが可能になります。
一方、仕事のできない人ほど、ゆっくりやろうとします。
ゆっくり丁寧にすることが、仕事の質を上げることだと思っています。
たしかにゆっくり丁寧に仕上げようとする姿勢は素晴らしい。
しかし、人間ですから、必ずどこかでミスが発生します。
ゆっくり丁寧に進めると、ミスをしたときに改善する余裕がなくなり、結果として仕上げが甘くなるのです。
社会では、自分の意見をはっきり言うことが大切です。
学生までは、もぞもぞ自分の意見を濁らすことができました。
しかし、社会で仕事をしている以上、意見ははっきり言わなければ相手にきちんと伝わらず、誤解を招くもとになります。
会議では自分の意見をはっきり言わないと、会議の意味がありません。
話し合いですから、自分の意見をはっきり発言することが仕事です。
しかし、何でも自分の意見を、遠慮なくはっきり言えばいいわけではありません。
ずけずけ口にした言葉のために、人間関係にひびを入れてしまうことがあります。
意見が対立してしまえば、けんかにさえなりかねません。
そういうことがないように、あえて他人の意見に同調することも社会の世渡り術の1つです。
100%納得しているわけではないが、けんかをするよりはましなのです。
商談・プレゼン・重要会議など、腹ごしらえが大切に思われます。
おなかがぺこぺこの状態では十分なパフォーマンスを発揮できません。
車のガソリン満タンのように、しっかり食事をして腹を満たしておけば、最高のパフォーマンスを発揮できるように思われます。
重要な仕事の直前には、本番に向けてしっかり食事をする人が多いのではないでしょうか。
しかし、現実は違います。
しっかり昼食をした後、眠気がどっと襲ってきて困った経験はないでしょうか。
満腹になると、急激に上がった血糖値を下げるため、膵臓からインスリンが大量に分泌されます。
血糖値が急激に下がってしまい、一時的に低血糖状態となります。
また、食べたものを消化するため、胃腸の血流量がアップしますが、一方で脳の血流量は低下します。
こうしたことから、食後は頭がぼうっとしたり眠気が襲ってきたりなど、脳のパフォーマンスに悪影響を及ぼすのです。
勝負に備えてしっかり食事をしたことが、かえってマイナスの影響になってしまうのです。
そのため、重要な仕事の直前は満腹より少し空腹がベストです。
重要な仕事の直前は、あえて空腹を心がけるのが賢明です。
ただし、あまり空腹でおなかがぺこぺこという状態も良くありません。
会議中やプレゼン中に、おなかが鳴って気まずい雰囲気になることもあるでしょう。
どうしても空腹に耐えられないなら、ちょっとお菓子をつまんだり軽食で済ませたりするのがベターです。
目安は、100~300キロカロリーです。
おなかが重くならない程度の軽食であれば、内臓への負担も軽くなるため、眠気による悪影響を抑えられます。
勝負所の前は、しっかり食事をして満腹になるのがよさそうに思えますが、実際は少し空腹のほうが好ましい。
重要な仕事の直前は、満腹より、少し空腹がベストです。
軽い空腹感は、仕事を成功に導く鍵です。
突然ですが、あなたにクイズです。
「生まれたときは1つも持っていなくて、年を取るほど持つものは何でしょうか」
答えは単純です。
「常識」です。
大人になるにつれて、常識や知識が増えていき「当たり前の行動」が得意になります。
「常識のある行動をしろ」と言われれば、すぐできます。
大人ほど、得意です。
朝に顔を洗い、人と挨拶をして、しわのないスーツを着て、仕事を真面目にします。
こうした常識ある行動は、大人になるほどすぐできます。
しかし「ばかなことをしろ」と言われると、できません。
大人ほど苦手です。
これまで培った知識や分別といった常識が頭にこびりついているため、当たり前の発想しか浮かびません。
非常識な行動は、大人になるほど難しいことです。
しかし、できる大人は評価されます。
仕事ができる人は、非常識に考えて、仕事をしようとします。
本当に評価されるのは、常識を破った仕事をしたときです。
仕事ができる人は、今まで誰もしたことのない発言を職場でします。
仕事の改革を生むために、今までの仕事のルールを破ろうとします。
誰もがやっている仕事はあえてせず、誰もがやっていない仕事をしようとします。
常識破りの仕事をするからこそ「この人は違う」と評価され、偉業が生まれます。
天才バカボンの生みの親である赤塚不二雄さんは、漫画の常識を変えました。
真面目な漫画は多かったですが「ばか」を徹底的に題材にした漫画を書きました。
ばかなことを題材にした漫画を書くと言っても、実は大変です。
常識のあるネタはすぐ思い浮かびますが、非常識なネタは、知識や分別が頼りにならないため、なかなか思い浮かびません。
私がばかな漫画を読んで驚くのは、ストーリーより「作者は、こんなばかな発想がよく思い浮かぶな」というところです。
「アイデアをひねり出すために、1日中こんなことを考えているのか。自分にはとても真似できない」と感服してしまいます。
仕事とはいえ、ばかなアイデアは非常識なので、大人には難しいことです。
常識ある人には絶対に思い浮かばないようなばかな発想ができるところに「この人はほかの人とは違う」と感じるのです。
「他人の意見は、よく聞いて取り入れよう」
これまでの仕事術の本には、他人の意見はたくさん取り入れろという教えが書かれていました。
他人からの意見は、客観的な意見です。
1人だけで仕事をしていると主観的になり、視野が狭く、考えも発想も固くなりがちです。
気づけば、思わぬ脱線をしていたということもあるでしょう。
仕事が脱線しないように、他人の意見を聞くことの大切さが書かれています。
できるだけ視野を広げて、柔軟な発想ができるようにします。
たしかに他人の意見を聞くことは大切です。
しかし、他人の意見ばかり聞いていてもいけません。
他人の意見を取り入れすぎると、流されやすくなり、自分の本当の考えがわからなくなってしまいます。
大臣からの意見を受け入れすぎたため、首相の国策が曖昧になってしまうことと同じです。
みんなの意見を取り入れるのは大切でも、すべてに答えようとすると、本来の焦点がぼやけてしまいます。
仕事ができる人は「あえて他人の意見を聞かない」という仕事術を活用します。
他人の意見を聞かず、自分一人で仕事をしていると、視野がどんどん狭くなります。
視野が狭くなるからこそ、物事を深く掘り下げることができます。
狭い視野が、プラスに働くことがあります。
視野が狭くなるからこそ、集中力を発揮でき、大きな仕事を短時間で仕上げることができます。
脱線したときも、脱線を味に変えてしまえばいい。
思わぬ方向に脱線することで、今までにない仕事につながるでしょう。
計画を前もって立てるのは、これまでの常識でした。
間違いをなくし、系統立てて作業を進めるために、計画はあって当たり前です。
しかし、仕事のできる人は「計画の弊害」に気づいています。
計画を立てると、とっさの判断や思いきったアイデア発想がなくなるということです。
形式張った行動しかできなくなり、臨機応変に対応できなくなります。
そのときになって感じる感情は、そのときになってみないとわかりません。
私は学生時代、恋愛の計画を立てても、往々にして失敗しました。
計画を立てすぎていたからです。
出会いから告白、お付き合いまで、あらゆることを計画しすぎていました。
恋愛では、意外な展開の連続です。
計画を立てすぎると、想定しない展開があったときに、計画にないので動きが止まってしまいます。
現実では、想定外ばかりです。
計画を立てて、計画に従いすぎると、むしろ恋愛のように失敗してしまいます。
恋愛が上手な人は、計画を立てません。
そのときのことはそのときになって考え、流れに任せた対応ができるようになります。
だから、意外なことが起こっても、臨機応変に対応できるようになり、うまく恋を成就させるのです。
「言い訳をするな」
社会人なら誰でも耳にする格言です。
社会人として言い訳をせず、何でも仕事を請けられる人は、器が大きく、仕事のできる人だとされます。
「仕事の仕組みがいけないんです」
「たまたま体調が悪かったんです」
「タイミングが悪かったんです」
もちろん自分勝手でわがままな言い訳は、良くありません。
これらの言い訳がいけないのは「改善案が含まれていないから」です。
ただ単に、自分の都合を一方的に押し付ける内容では、わがままと思われても仕方ありません。
しかし、1つポイントを押さえておけば「わがまま言い訳」は「素晴らしい意見」へと早変わりします。
「改善案を含めた言い訳」をすればいい。
仕事のできる人は、改善を含めて、言い訳をします。
「ここが悪いから、失敗しました。こうすればいいのではないでしょうか」
「この手順書がわかりにくいです。赤く大きな字にすればいいのではないでしょうか」
「疲れやすい手順だからいけないんです。こういう手順なら、疲れにくいのではないでしょうか」
改善を求めた言い訳なら、してOKです。
客観的な意見になり、1人だけでなく、大勢が助かります。
悪い部分をきちんと指摘して、改善案まで提示するなら「さすが」と思われることでしょう。
仕事のできる人は、あえて改善案を含めた言い訳を、ずけずけ言うのです。
用事があって人に話しかけるとき、あなたはどんな言葉から始めていますか。
いきなり用事から話しかけていませんか。
大した話でなければ、いきなり話しかけてもいいでしょう。
電話で簡単に済ませる方法もあります。
ささいな仕事は話しかけても、相手も大して時間を取られず、すぐ返事ができ、大きな迷惑はかからないはずです。
しかし、心の準備が必要になるような大きなお願いをするときには、そうはいきません。
下準備が必要です。
大きな仕事のお願いを、いきなり話してしまうととげがあり、乱暴な印象があります。
相手の気分を悪くすれば、通るお願いも通らなくなります。
大きな話なら、もはや直接会って話をするのがマナーです。
場所も、できるだけ改まった場所がいいでしょう。
会議室やミーティングスペースを活用して、静寂な雰囲気を大切にします。
大金が関わる法人契約なら、料亭でごちそうをしながら、話を進める方法もありです。
話も、いきなり持ち出すのではなく、最初にちょっとした雑談から始めます。
雰囲気を柔らかくするためです。
仕事の話をするのではなく、少し何でもない雑談を入れて、雰囲気を柔らかくします。
「最近は暖かくなりましたね。体調はいかがですか」
「近くにデパートができまして、週末は買い物に出かけたんですよ。人でいっぱいでした」
「家で飼っている犬に、最近子どもが3匹も生まれたんですよ。2匹がオスで、もう1匹がメスなんです」
雰囲気が柔らかくなれば「ところで話は変わりますが……」と言って、本題を持ち出します。
下準備とはいえ、大切な仕事術です。
これがあるとないとでは、印象がまったく変わります。
相手を気遣う姿勢があるからこそ、大きな話が通りやすくなるのです。
仕事ができる人といえば「やることリストの作成」です。
しなければいけない仕事をリストアップして、優先順位をつける作業です。
これは比較的、誰でもしている仕事術です。
誰かに教わらなくても、日々の生活習慣から自然に身についている人も少なくありません。
仕事でやらなければいけないことを、メモ用紙にリストアップします。
目立ちやすいように、机にはったり、カレンダーに書き込んだりします。
職場で人の目につくようなところでやっても、抵抗はありません。
しなければいけないことが目に見えていると、具体的に行動しやすくなります。
そのうえ、周りの人たちからは「仕事を頑張っているな」と評価を受けることでしょう。
しかし、です。
仕事ができる人は「やることリスト」のほかに、もう1つ大切なリストをつくっています。
それは、誰かに見られてはまずいリストなので、あなたの知らないところでこそこそと書いています。
「やらないことリスト」です。
仕事ができる人は、見えないところでそういうリストを必ずつくっています。
やってはいけないことをリストアップして「しないように気をつけよう」と心がけています。
やらないことのリストアップは、やることのリストアップより大切です。
無駄を省くための大切なことだからです。
例として挙げると、以下のようなメモです。
このように、やらないことをあえて書き出しておきます。
「やらないこと」というくらいですから、過激な内容が含まれている言葉もあります。
あまり人に見られたくはありません。
できれば誰にも見られないようなところにメモしておくのがコツです。
手帳や自分の部屋など、プライベートを確保できるところに張っておきます。
意識的に毎日目にすることで「やらないぞ!」という意識を高めます。
「やることリスト」だけでなく「やらないことリスト」まで作成してこそ、一流のビジネスマンなのです。
仕事ができる人は、隠れてこそこそ水を飲んでいます。
それも、がぶがぶ飲んでいます。
仕事のできる知り合いから話を聞いていると「水をよく飲んでいる」という話が必ず出ます。
仕事中に水を飲みすぎると、頻繁にトイレに行きたくなり、業務に支障が出てしまうため、仕事中は飲むのを控えます。
そのため、ほかの人は、水をがぶがぶ飲んでいることを知りません。
しかし、仕事が終われば、たくさん水を飲み始めます。
なぜかというと、健康のために水を飲みます。
水は健康のために、これ以上ない基本です。
水が不足すれば、体の体調も悪くなります。
疲れやすくなったり、便秘気味になったり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。
仕事ができるのは、健康があってのことです。
その健康を保つために基本となる水を、どこかで補給してあげなければいけません。
ジュースやコーヒーでは、水分補給になりません。
ジュースには砂糖が大量に含まれているため、血糖値が上がり、むしろ健康に良くありません。
コーヒーの飲みすぎも、そもそも純粋な水分補給には向きません。
やはり水分補給は、水がいちばんです。
水をがぶがぶ飲むのは、仕事を続けていく体を保つための意外な仕事術です。
「諦めるな」
「最後まで粘れ」
「途中で逃げるな」
粘り強く執着する根性論は、力強くてかっこいいです。
世の中では「諦めない」という言葉だけが、もてはやされています。
強調されすぎているため、諦めることが悪いことだと思っている人がたくさんいます。
諦めない人こそ、一流だというイメージがあります。
しかし、本当に諦めない状態になれば、大変なことになります。
時間もお金も体力も無駄になります。
有限である資源をいかに無駄なく活用するかが、仕事で差をつける勝負ポイントです。
「諦めない」というのは、素晴らしい響きですが、無駄を発生しやすい習慣です。
「うまくいかない、自分には向いていない」とわかれば、さっと諦めたほうが得策です。
時間・お金・体力の無駄を、最小限に抑えることができます。
仕事ができる人は、行動の速い人です。
なぜ行動が速いのかというと、諦めが早いからです。
さっと試して、うまくいけば、続ける。
ダメなら諦めて、次に進む。
こういうサイクルで仕事をしています。
意外なことですが「諦めを早くする」というのは、大切な仕事術です。
あまり大きな声では言えませんが、仕事ができる人は、どこか「諦めのよさ」があります。
さっと新しいことに取り組んで、手応えや様子を見ます。
「これはうまくいかないな」とわかれば、すぐ諦めて、次のアクションへ移ります。
諦めを早くする習慣は、時間・お金・体力を無駄にしない習慣です。
仕事のできる人が身につけている、意外な仕事術の1つなのです。
「知っています」
「わかっています」
「当然です」
仕事ができる人は、博識です。
しかし、仕事ができる人は賢いからと言って「知っています」と正直に言い切るのは、感じが悪いです。
「知っています」と答えたときに、相手と距離を置くことになってしまいます。
「それくらい知っていて当然。そんなことも知らないのですか」という印象の悪い暗黙のメッセージを送っていることになります。
正直に答えることで人間関係にひびが入りますから、言葉とは難しいです。
さらには「詳しく説明してくれ」と言われたときは大変です。
詳しく説明するのは、誰でも難しいです。
言葉に詰まったときには、知っていると言い切っただけに、かっこ悪く映ります。
仕事ができる人は「知っています」という言葉の危険性を、ひそかに感じています。
そのため、仕事ができる人ほど「知っています」という表現は、危なくて使いません。
たとえ「水について知っていますか」と聞かれたとしても、正直に「知っています」と答えるのは危険です。
「みんなの前で詳しく説明してほしい」と言われれば、あなたは必ず言葉に詰まるはずです。
身近な物ほど、よくわかっていません。
応用になれば、なおさらです。
こういうときには「知っています」ではなく「詳しくは知りません」と答えればいい。
「詳しくは知りません」ということで「基本的なことなら知っています」というメッセージを柔らかく伝えることができます。
事実ですから、堂々と使える表現です。
これは、すべてに使える表現です。
「詳しくは知りませんが、○○ですよね」と答えます。
「なんだ。よく知っているではないか」と、評価が上がるのです。
私が社会経験を通して、よく目の当たりにしている実態なので、紹介したくなりました。
「学校に通う人は失敗しやすい」という法則です。
社会人で勉強のために、学校に通っている人をよく見かけます。
私の職場でも、仕事をしながら学校に通っている人がいます。
しかし、結果から言えば、学校に通っている人は失敗している人が大半です。
なぜ、学校に通うのかと理由を尋ねると、決まって次のようなメリットが返ってきます。
「学校側でカリキュラムを立ててくれる」
「わからないことは、先生に質問できる」
「友人と一緒にいることで、楽しく学べる」
「お金を先に支払うので、とにかくやるしかない」
こういうメリットがあるので、学校だからこそうまくいきそうです。
しかし、裏を返せば、実はすべてデメリットです。
学校に頼っている間は勉強がうまく続きますが、学校を卒業したとたん支えを失うため、勉強も止まってしまいます。
学校のような強制力がないので長続きせず、成果が出にくいです。
実は学校に頼っているかぎり、本当に大切な「自己管理能力」が身につきません。
そのため、学校に通って学んだ人は、職場に戻ったときになぜかよく失敗しています。
資格は持っていても、遅刻が多かったり、進行が遅れたり、仕事の品質が悪かったりします。
仕事をする能力はあっても、自分を管理する能力がないのでは、すべて台無しになります。
まず大切なのは、自己管理能力です。
自分を管理して、初めて勉強も仕事も人間関係もうまくいきます。
自己管理能力が欠如していれば、どんなこともうまくいきません。
では、勉強のできる人はどうしているのかというと「独学」です。
独学は大変です。
自分でカリキュラムを組み立て、スケジュールを管理する必要があります。
本屋で学ぶ教科書を自分で選ぶ眼力が必要です。
勉強が長続きするように、やる気を出す工夫も必要です。
大変ですが、大変だからこそ自己管理能力を磨くチャンスになります。
学校では学べないすべて、自己管理能力を磨くチャンスです。
人間はどこで自己管理能力を磨くのかというと「1人になったとき」です。
1人にならないと、自分の状態や気持ちが管理できません。
他人に言われてから行動するのでは、自分らしい人生が歩めません。
それは管理されているのではなく、流されているだけです。
言い換えれば、独学をしないと、自己管理能力はいつまで経っても養われません。
こうした現実を、仕事ができる人はひそかに気づいています。
仕事ができる人は「独学」です。
独学といういばらの道を選ぶ人ほど、仕事の技術だけでなく、自己管理能力が磨かれるのです。