飼い主が本を読んだりテレビを見ていたりすると、猫が飼い主に近づいて鳴き始めることがあります。
それも飼い主をじっと見つめながら鳴いています。
時には鳴きながら猫パンチをしてきたり、飼い主の膝に乗ってきたり、手を噛んできたりします。
舌を出したまま、寝ている猫を見かけることはありませんか。
間抜けな顔です。
見ていて笑ってしまいます。
猫がやっていることといえば、たいてい3つくらいしかありません。
じっとしているか、寝ているか、毛繕いをしているかです。
のんきな姿ではありませんか。
「ただいま。ああ、今日も疲れたなあ」
飼い主が外出先から帰って、ソファーでまったりくつろぎます。
そんなとき、猫が近寄ってきて、飼い主に体をこすりつけることがありませんか。
飼い主が座っていると、何の気なしに猫が膝の上に乗ってくる。
何をし始めたのかと思えば、ズボンやセーターをもみもみとマッサージしたり、吸ったりしている。
飼い主をマッサージしてくれているかのようなしぐさです。
まれにではありますが、飼い主が少しドアを開けている隙に、室内で飼っている猫が逃げ出してしまうことがあります。
猫は小さいし、足音もないので、いつの間にか出ていることが多いです。
また、今まで室内だったからこそ外の世界に興味を示し、飼い主の目を盗んで積極的に抜け出そうとする猫も少なくありません。
猫の頭や背中をブラシで優しくブラッシングしていると、普段とは違った声を出すことがあります。
「ごろごろ」という声です。
いえ、厳密に言えば「声」というより「音」といったほうがいいでしょう。
猫と一緒に住んでいると、さまざまなトラブルに悩まされることでしょう。
花瓶を落とされる。
いすやテーブルの脚をかじる。
犬は基本的に、泳ぐのが上手です。
「犬かき」という言葉が存在するほど泳ぐのが得意です。
生後1カ月も経てば、誰に教わったわけでもなく、自然と泳ぐことができるくらいです。
猫をじっと観察していると、ときどき口の周りをなめることがあります。
食事中にするなら、口の周りについた食事のかすなどをなめているのだろうと思います。
しかし、食事でも何でもないときに、口の周りをなめるのは不思議な行動です。
外出を自由にさせている猫の場合、飼っている猫を家の周りの路地などで見かけることがあるでしょう。
「おや、こんなところで会うとは偶然だね」
飼い主を見た猫は、きっと喜んで近寄ってくれるだろうと期待します。
猫が普通のおしっこをするときは、かがみ込んだ姿勢になるはずです。
排泄後は、後ろ足で丁寧に砂をかけようとする。
おそらくこの光景が最初に浮かぶことでしょう。
猫と猫じゃらしで遊んでいる途中、急に大きなあくびをすることはありませんか。
じゃれているときに限らず、飼い主が遊び相手になっているときに限って、大きなあくびをすることがあります。
「こんなときにあくびをするなんて、やる気あるのかな」
猫が積極的に緑黄色野菜を取ろうとすることは、まれです。
食べない猫がいないわけではありませんが、珍しいと考えていいでしょう。
猫は肉食動物だからです。
人間は熱いとき、体中で汗をかきます。
体温をある一定に維持していなければ、体の機能のさまざまなところで支障が出てしまうからです。
そのため、汗が出る穴である「汗腺」は、足のつま先から頭のてっぺんまで、体中に存在しています。
猫は、体温調節のため汗をかきません。
熱がこもるほど体が大きくないからです。
体が小さいので熱がすぐ逃げてしまい、体から汗をかくことはありません。
飼い主が何かに集中していると、猫がわざとらしく飼い主の集中を邪魔しようとすることがあります。
たとえば、次のような経験はありませんか。
床に新聞を広げて見ていると、新聞紙の上に乗ってくる猫。
飼っている猫に、人差し指を差し出してみましょう。
おそらく興味深く、飼い主の指のにおいを嗅ごうとするはずです。
餌を差し出しているなら興味を持つのはわかりますが、単に人差し指だけで興味を持つのは不思議です。
「ご飯の時間ですよ」
飼い主が器の中にキャットフードを入れた後、猫がやってきます。
食べてからしばらくすると、器に入っている餌に向かって猫パンチをすることがあります。
まれなケースではありますが、親猫が生まれたばかりの自分の赤ちゃんを噛み殺すことがあります。
おなかを痛めて生んだ子を噛み殺すなんて、通常は考えられないことです。
自分の命を懸けてまだ守りたいはずのわが子を、なぜ噛み殺してしまうのでしょうか。
ときどき自分で自分のおっぱいを吸っている一風変わった猫を見かけることはありませんか。
母猫なら、自分で自分のおっぱいを吸ってお乳を飲んでいるのかなと考えます。
しかし、これはメス猫だけでなく、オス猫にも見られます。
犬と猫とで与えてはいけないものは、似ています。
体質が似ているため、食べてはいけないものも犬と猫とで共通点が多いです。
食べられるかどうかを食べさせてから確かめるのではなく、あらかじめ確認するようお願いします。
猫は、小さなものによく反応を示します。
猫じゃらしを使って猫と遊んでいると、野生本能がむくむく目覚め始め、かなり本気になるはずです。
いつもじっとしている猫も、急に飛びかかってくることでしょう。
「さあ、こっちにおいで。なでてあげるよ」
猫をなでていると、ごろごろと気持ちよさそうな音を出します。
こんなとき、気持ちよさそうな顔をして満足した表情を見せます。
ご家庭でミカンを食べることもあると思います。
食事のデザートでミカンを出す家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、ミカンの皮をむくやいなや、猫が驚いたように飼い主から離れることがあります。
猫と一緒に暮らしていると、悩まされるのはにおいです。
特に「猫のにおい」より「排泄物のにおい」が気になります。
猫のおしっこは、少量にもかかわらず、においが強いと思いませんか。
猫の耳は特殊です。
180度、パラボラアンテナのように耳の方向を変えることができます。
人間とは違い、猫の耳周りには筋肉が集中しているため、聞きたい方向に耳を自在に動かせます。
ばたばたばた!
飼っている猫が急にダッシュして、部屋中を駆け回り始める。
「どうしたのだろう。何事だろう」
猫の姿勢は独特です。
歩くときは背中が丸く曲がり、やや前方にかがむような姿勢になっています。
曲がっているのは腰だけではありません。
猫は警戒心の強い動物です。
猫といえば、いつも寝ている光景が印象的ですが、寝ているとはいえ、3分の2は浅い睡眠です。
30分から60分の間の浅い睡眠の後、7分ほどの深い睡眠に入り、また30分から60分の間の浅い睡眠に戻ります。
飼い主が本を読んだりテレビを見ていたりすると、猫が飼い主に近づいて鳴き始めることがあります。
それも飼い主をじっと見つめながら鳴いています。
時には鳴きながら猫パンチをしてきたり、飼い主の膝に乗ってきたり、手を噛んできたりします。
明らかに何かを伝えようとしていることがうかがえます。
「トイレもしたし、ご飯もあげたし何の用だろう。ああ。こんなとき猫の言葉がわかればいいのに」
多くの飼い主は、猫が何を言わんとしているのかもどかしい気持ちになるでしょう。
猫が「遊び相手になってよ」とおねだりをしています。
1人で遊ぶのもいいですが、やはり遊ぶときには相手がいるほうが、ストレスも発散できますし楽しく感じます。
特に飼い主がじっとしているとき、こういうことがよくあります。
飼い主がテレビや読書をしていると、暇を持て余しているように見えるからです。
「暇があるなら遊び相手になってかまってよ」と思っています。
室内だけで飼っている猫なら、ほかに相手がいませんから、当然飼い主を遊び相手として求めてきます。
また飼い主が仕事や学校などで外出している場合、留守番をしている時間も長くなりますからストレスもためがちです。
ボールや新聞紙など暇つぶしになるものはありますが、やはり猫がいちばん喜ぶのは飼い主が相手になってくれることです。
リアクションを返してくれる人と触れ合うほうが、猫も楽しいです。
ストレスも発散しやすくなります。
わざわざ猫から指名されたときには、飼い主は嫌がらず、ボールや猫じゃらしで遊び相手になってあげるといいでしょう。
猫の頭や背中を優しくなでてあげるだけでもかまいません。
舌を出したまま、寝ている猫を見かけることはありませんか。
間抜けな顔です。
見ていて笑ってしまいます。
舌を出しながら寝る理由については、いくつか理由があるようです。
猫は1日の3分の1を、毛繕いのために時間を費やしています。
自分から毎日お風呂に入る習慣がないので、舌をブラシの代わりにして、汚れを落としています。
しかし、舌とはいえ、筋肉です。
舌も使っていると、舌が疲れて、垂れることもあるようです。
本来、猫は警戒心が強い生き物です。
犬と猫を比べても、猫のほうがなつくまでに時間がかかるのが一般的です。
しかし、飼い主との同居生活が長くなると、飼い主と信頼関係が結ばれ、十分になついてきます。
警戒を緩めたせいで筋肉が緩み、舌が出てしまうことがあります。
そもそも生まれつき、顎が小さな猫もいます。
たとえば、ヒマラヤン、チンチラ、ペルシャは平らな顔をしているので、顎は小さめです。
顎の中に舌が収まりきらず、力を抜いたときに自然と舌が出てしまうことがあります。
いずれにせよ大きな病気という問題ではないようです。
決して飼い主をからかうつもりで舌を出しているわけではありません。
舌を出したままの姿をかわいいと感じる程度でいいでしょう。
猫がやっていることといえば、たいてい3つくらいしかありません。
じっとしているか、寝ているか、毛繕いをしているかです。
のんきな姿ではありませんか。
こうしたマイペースでのんびりしたところが、猫の魅力でもあります。
ストレスの多い現代人は、こうした猫の無邪気な姿に癒やされているのでしょう。
しかし、そんなじっとしている猫が、ふと立ち上がり、いつになく元気になる時間があります。
食事の時間です。
飼い主が家に帰ってきて、自分の食事をテーブルで食べていると、たいてい猫がやってきませんか。
「にゃあにゃあ」と鳴きながら近づいてきます。
「僕にも少し分けてよ」といわんばかりです。
普段はじっとしているくせに、こういうときだけは飼い主のところにやってきて、積極的に鳴いておねだりをしようとします。
「少しくらいならいいかな」
かわいく鳴いている猫に根負けして、飼い主が食べかけている食べ物を与えてしまいそうになります。
これはいいことなのでしょうか。
結論から言えば、基本的に人が食べる食事を猫に与えるのは、NGです。
人間の食事には人が求める栄養があり、猫の餌には猫が求める栄養があります。
人間が食べる食事は、カロリーが高いものが多く、肥満になりやすいのも理由です。
いちばんの理由は、猫にとって有害な物質が含まれている可能性があるからです。
人には栄養でも、猫には毒になるものもあります。
たとえば、タマネギです。
人には重要な栄養の1つになりますが、猫には毒物です。
人間が食べている食事をそのまま与えるのは控えたほうがいいでしょう。
一見、食事内容を目で確認し問題ないと思えても、意外なものが混ざっている可能性もあります。
また、猫は犬より体が小さいため、与えてはいけないものは犬以上に敏感になったほうがいいでしょう。
ほんのわずかな量でも、猫は体が小さいため、すぐ致死量に達してしまいます。
猫にはキャットフードがいちばんです。
市販されているキャットフードなら、必要とされる栄養はほぼそろっているはずです。
小さなパンの切れ端を、たまにくらいならいいですが、あくまでおやつ程度に留めておきましょう。
「ただいま。ああ、今日も疲れたなあ」
飼い主が外出先から帰って、ソファーでまったりくつろぎます。
そんなとき、猫が近寄ってきて、飼い主に体をこすりつけることがありませんか。
このときの猫のしぐさが、かわいらしいです。
飼い主の帰りを待ちわびて、甘えているのかなと思いますね。
甘えたり遊びの催促をしたりしている場合もありますが、体をこすりつけるしぐさが見られる場合は、少し事情が異なるようです。
これは、飼い主に甘えているのではなく、においをつけようとしています。
猫は自分と同じにおいがするものを好みます。
自分の縄張りには、当然自分のにおいがついていますが、外出から帰ってきた飼い主には、知らないにおいがついています。
知らないにおいがあると「自分の縄張りに侵入者がいる」と思います。
違和感を覚え、落ち着きません。
そのため、気分を落ち着かせようと飼い主に体をこすりつけ、自分のにおいをつけようとします。
お風呂上がりの場合にも、猫がすりすりしてくることが多いですが、これも同じ理由です。
ほとんどの飼い主は、猫が甘えているものだと勘違いして、抱いて遊び相手をしますが、これがちょうどいい具合になります。
猫と触れ合うことで、飼い主ににおいがつくことになり、猫も自分の欲求が達成できるのです。
飼い主が座っていると、何の気なしに猫が膝の上に乗ってくる。
何をし始めたのかと思えば、ズボンやセーターをもみもみとマッサージしたり、吸ったりしている。
飼い主をマッサージしてくれているかのようなしぐさです。
どういう意味があるのでしょうか。
これは、猫が赤ちゃんのころ、母猫のおっぱいを吸っているときのしぐさを再現しています。
まだ幼いころ母猫のおっぱいを揉んだり吸ったりする癖が、成猫になっても抜けないことがあります。
毎日親猫のおっぱいを揉んだり吸ったりしていると習慣として残ってしまうことがあります。
飼い主が着ている柔らかい服の素材は、母猫のおっぱいの肌触りに似ていることから、揉んだり吸ったりしています。
甘えているならそっとしてあげたいところですが、1つ注意したい点もあります。
ズボンやセーターを揉んだり吸ったりしているうちに、繊維を飲み込んでしまう点です。
喉に詰まらせたり、胃や腸の調子を悪くさせてしまったりしてしまう危険性があります。
甘えている姿はかわいいですが、飲み込んでは大変なので、注意するかやめさせるようにしましょう。
もしくは、毛玉が出ないような安全なおもちゃがあれば、代わりに与えるようにしましょう。
特に肌触りのいいおもちゃがポイントです。
肌触りがいいおもちゃは猫も癒やされるし、好む傾向があります。
もしこの行為をやめさせたければ、飼い主は母猫の代わりになり、愛情をたくさん注いであげることが必要です。
猫が強く成長していくことで、揉んだり吸ったりするしぐさも自然と卒業していくはずです。
まれにではありますが、飼い主が少しドアを開けている隙に、室内で飼っている猫が逃げ出してしまうことがあります。
猫は小さいし、足音もないので、いつの間にか出ていることが多いです。
また、今まで室内だったからこそ外の世界に興味を示し、飼い主の目を盗んで積極的に抜け出そうとする猫も少なくありません。
猫が逃げ出したことに気づき、慌てて外を探しに出かけた経験のある飼い主も多いのではないでしょうか。
幸いなことに、猫は犬と違い、短時間でそれほど遠くへ行く習性はありません。
猫は短時間で遠くへ行けるほどの体力や持久力はありません。
そもそも猫は普段からじっとしていることが多い。
逃げ出したことにすぐ気づけば、近場にいる可能性は大変高く、比較的見つかる可能性が高いはずです。
しかし、猫が逃げ出してからすぐ探しても、なぜか見つからないときがあります。
近場にいることはたしかですが、なぜか見つからない場合は、飼い主の探し方に問題があることが多いです。
外に出て、おそらく公園・道路・近所の庭など探しているのではないでしょうか。
それだけではいけません。
もっと大切なところを見落としています。
もっと視点を上に上げてください。
木の上や屋根の上です。
そもそも猫は野生の名残から、高いところに行きたがる習性があります。
高い場所は、広い範囲が見渡せ、敵から攻撃も受けにくいので、安全のために登りたがろうとします。
木の上や屋根の上にいる場合が多いので、視界に入らず見つけられないことが多いです。
猫を探すときには、平面を見ながらも、できれば上を見ながら探しましょう。
木の上・屋根の上・塀の上などです。
高いところに目をやれば、猫を見つける可能性が高くなるでしょう。
猫の頭や背中をブラシで優しくブラッシングしていると、普段とは違った声を出すことがあります。
「ごろごろ」という声です。
いえ、厳密に言えば「声」というより「音」といったほうがいいでしょう。
口を閉じたまま、どこからともなく聞こえてくるからです。
「にゃあ」と鳴くときは口を開けますが「ごろごろ」という音は口を閉じたまま、猫の体の中から聞こえてきます。
長い間、この音が出る具体的な場所については、専門家の間でも謎とされていました。
しかし、最新の研究から、この音は喉にある「仮声帯」という特殊な声帯から出ている音だということがわかってきました。
リラックスすると、毎秒30回以上で振動し「ごろごろ」という独特の音へと変わっています。
この声を出すとき「最高にリラックスしています」という猫の意思表示です。
人間も最高にリラックスしているときには「ふう~」という声が自然と出てしまいますが、それに近いと考えていいでしょう。
「とても幸せです」という意味です。
ただし、リラックスのときだけでなく、まれにけがをしてじっとしているときに出すこともあるようです。
精神的な苦痛にじっと耐えているときに出ることもあるようです。
人間が肉体的・精神的に我慢をするとき、低い声でうなり声を出すのと似た感覚です。
猫の気持ちを知る、大切な手段の1つなのです。
猫と一緒に住んでいると、さまざまなトラブルに悩まされることでしょう。
花瓶を落とされる。
いすやテーブルの脚をかじる。
ソファーなどを爪で引っかく。
寝室で糞をする。
どんな飼い主でも一度や二度は経験があるはずです。
特に、大切にしているものを傷つけられると、腹が立つ飼い主も多いのではないでしょうか。
安物ならいいですが、高級品を壊されると、どんな飼い主でも気がめいるはずです。
そうしたとき、つい猫に大きな声でお説教をします。
「こら。なんてことをするの! こんなところを引っかいたらダメでしょ!」
言葉がわからないことは承知のうえですが、飼い主としては何か一言でも文句が言いたくなります。
反省するそぶりでも見せるかと思っていると、猫は無視。
目を合わせるどころか、視線を外して、飼い主の言葉を無視しているような態度を見せることがあります。
そんな態度を見て「飼い主をなめているのか!」と、さらに怒る飼い主も多いのではないでしょうか。
ちょっと待ってください。
実はこの態度、猫がきちんと反省していますというサインです。
猫は精神的なストレスを感じたとき、視線を外す習性があります。
視線を外すことで、問題から一時的に目を背け、自分を落ち着かせようとしています。
また、相手に敵意がないことを示す手段でもあります。
犬や猫の世界で、目をじっと見つめる様子は、臨戦態勢に入っている状態です。
逆に視線を外すことで「あなたと揉めるつもりはありません。落ち着いてください」という意思表示です。
反省していないように見えますが、それなりに反省をして、ストレスを感じている猫らしいそぶりなのです。
犬は基本的に、泳ぐのが上手です。
「犬かき」という言葉が存在するほど泳ぐのが得意です。
生後1カ月も経てば、誰に教わったわけでもなく、自然と泳ぐことができるくらいです。
犬は、水猟犬としての歴史があるからです。
人が池や湖の上で打ち落とした水鳥を、犬が泳いで取りに行き、飼い主のもとにくわえて持ってくる仕事をしていた時期があります。
そのためほとんどの犬は泳ぐのが上手です。
生まれつき泳ぎの本能を持ち合わせています。
一緒に犬と海に行って泳いだり、一緒にお風呂の湯船に浸かったりした思い出を持つ飼い主もいるのではないでしょうか。
「犬が泳ぐのがうまいなら、猫も上手に泳げるのでは?」
そう思って、猫も体を洗うついでに湯船に浸からせようとしますが、これはいけません。
おそらくすぐ溺れるでしょう。
猫は犬と違い、泳ぐのが大の苦手です。
少しくらい泳げるどころか、まったく泳げません。
完全に金づちです。
猫は砂漠出身であり、猫の歴史の中で水を浴びたり泳いだりする経験がないため、水に慣れていません。
たまには体を洗ってやろうと猫を湯船に浸からせた瞬間、水を飲んでしまい、即死してしまうこともあります。
猫には絶対泳がせないこと。
また、数カ月に一度猫の体を洗うときには、湯船ではなく、シャワーで済ませるようにしましょう。
シャワーさえも嫌がるなら、大きめの洗面器にぬるま湯を入れて、その中で洗うようにしましょう。
猫をじっと観察していると、ときどき口の周りをなめることがあります。
食事中にするなら、口の周りについた食事のかすなどをなめているのだろうと思います。
しかし、食事でも何でもないときに、口の周りをなめるのは不思議な行動です。
そういう光景を見たことはありませんか。
どういう意味があるのでしょうか。
これは「転位行動」の1つといわれています。
転位行動とは、相反する考えが衝突し、考えがもつれたときに出てしまう行動のことです。
人間にも転位行動があります。
たとえば、困ったときに、つい頭をかいてしまうのも転位行動の一種です。
「どうしよう」と心のもつれを紛らすために、つい頭をかいて心の動揺を落ち着かせようとします。
猫が口の周りをなめるのも、転位行動です。
先ほどの猫なら「おなかがすいたなあ。でも動くのはおっくうだ」という2つの相反する考えが衝突しているのでしょう。
「どうしようかな」と判断に迷って考えがもつれてしまうときに、つい口の周りをなめてしまいます。
このほかにも、いくつか転位行動には種類があります。
こうした意味不明な様子を見かけたら、何か考えをもつらせているのかもしれません。
外出を自由にさせている猫の場合、飼っている猫を家の周りの路地などで見かけることがあるでしょう。
「おや、こんなところで会うとは偶然だね」
飼い主を見た猫は、きっと喜んで近寄ってくれるだろうと期待します。
しかし、飼い主を見ても無視。
近寄ろうとすると、むしろ警戒する姿勢を見せることがあります。
「なんだよ。いつも仲良くしているのに、冷たいなあ」
普段は仲がいいのに、外で会うと、なぜか急にそっけない猫の態度に困惑する飼い主も多いことでしょう。
もし飼い主の存在に気づいていないなら、おそらく猫がパトロール中で忙しく、気づける余裕がなかったのでしょう。
しかし、飼い主に顔を向けて、存在に気づいているにもかかわらず、そっけない態度なら、別の理由が考えられます。
おそらく猫は飼い主だと気づいていません。
猫の視力は弱いためです。
個体差はありますが、おおむね0.1前後といわれています。
そもそも夜行性だったため、視力の弱い猫ばかりです。
10メートルも離れるとぼやけ、20メートルも離れると誰なのかまったくわかりません。
しかも、猫は犬と同じように色の識別も大変苦手です。
色といい視力といい、なにやらさっぱりわかりません。
だからこそ、目の代わりに、鼻や耳が発達しました。
こうした事情から、外で猫と出会うと、飼い主であるにもかかわらず無反応を見せることがよくあります。
もし飼い主だと気づいてもらいたければ、単純に声を出せばいいでしょう。
いつものように「おいで」と言ったり、猫の名前を呼んだりすれば「おや。聞いたことがある声だ」と気づいてくれるはずです。
猫は、耳なら敏感です。
いつもの態度になり、ゆっくり近づいてくることでしょう。
猫が普通のおしっこをするときは、かがみ込んだ姿勢になるはずです。
排泄後は、後ろ足で丁寧に砂をかけようとする。
おそらくこの光景が最初に浮かぶことでしょう。
しかし、猫の排泄を見ていると、変わった姿勢でおしっこをする場面を見かけることがあります。
立ったままおしっこをしているところを見かけたことはありませんか。
「座ってのおしっこ」と「立ったままのおしっこ」とでは、何か意味に違いがあるのでしょうか。
これは単なる排泄とは別の意味を持つ行為です。
立ったままおしっこをするほとんどは「マーキング」と呼ばれる行為です。
尿やふんなどのにおいをつけることで、自分の縄張りを示すことをいいます。
自分のにおいをつけることで、自分の存在を示し、安心感を得ようとしています。
立ったままおしっこをする理由は、できるだけ広範囲に撒き散らそうとするからです。
また高い位置におしっこをするほうが、猫の体の大きさも同時に表現できる意味も含まれています。
特に、去勢をしていないオスでは頻繁に見られる光景です。
猫らしい、自然の営みの1つです。
しかし、いくら自然の営みとはいえ、これに悩む飼い主も多いことでしょう。
屋外ならいいですが、室内の至る所でマーキングをされると、家具が汚れるのはもちろん、においがついて掃除も大変です。
もしこのマーキングをしてほしくないなら、最初からメスの猫を飼うといいでしょう。
そもそも自然の営みですから、しつけでやめさせるのも難しい話です。
メスでもまったくマーキング行為をしないわけではありませんが、大変珍しいと考えていいでしょう。
もし、すでにオスの猫を飼っている場合は、厳しいしつけが必要です。
マーキングをしようとした瞬間に大きな声で「こら!」と強く叱るようにしましょう。
叱るのは、しようとした瞬間か、している最中です。
しばらく時間を置いてしまうと、猫はなぜ叱られているのか理解できません。
マーキングをやめさせるまでは、猫との根気の勝負です。
「マーキングをすると恐ろしいことが起こる」と猫に覚えさせれば、マーキングをやめ、決められた場所でするようになります。
また、最後の手段として、去勢という方法もあります。
ただし、これはお金もかかりますし、動物に手を加えることに抵抗感を持つ飼い主もいることでしょう。
状況に応じて判断しましょう。
猫と猫じゃらしで遊んでいる途中、急に大きなあくびをすることはありませんか。
じゃれているときに限らず、飼い主が遊び相手になっているときに限って、大きなあくびをすることがあります。
「こんなときにあくびをするなんて、やる気あるのかな」
なぜでしょうか。
実はやる気がないどころか、やる気を出している合図です。
大きなあくびをするのは、本気モードに入ったことを意味します。
何かに夢中になっていると、脳や体も活動が活発になり、多くの酸素を必要とします。
そこで、大きなあくびをして酸素を脳に送り込み、戦闘態勢に向けて準備を整えようとしています。
また夢中になることで、緊張したり興奮したりしますが、大きなあくびをすることで緊張感を和らげるなどの効果もあります。
猫があくびをすれば、い良いよやる気を出し始めた証拠なのです。
猫が積極的に緑黄色野菜を取ろうとすることは、まれです。
食べない猫がいないわけではありませんが、珍しいと考えていいでしょう。
猫は肉食動物だからです。
基本的に必要な栄養素は、肉だけで事足ります。
しかし「野菜」は食べなくても「草」なら食べる猫が多いようです。
自宅で観葉植物を育てている場合、かじろうとする猫を目撃したことがある飼い主も多いことでしょう。
なぜ草を食べようとするのでしょうか。
これは、大きく2つの理由が考えられます。
猫は1日の大半を毛繕いしているため、大量の毛が胃の中にたまってしまいます。
胃の中にたくさんの毛がたまると、やはり猫でも気持ち悪く感じるようです。
毛玉が胃や腸を通過しやすくするために草を食べている、毛玉を吐き出しやすくするために草を食べていることが考えられています。
もう1つ理由として考えられるのは、植物に含まれる「葉酸」を摂取しているという説です。
多くのビタミンは肉から摂取できますが、葉酸は例外です。
葉酸は、植物由来のビタミンのため、肉だけで十分に摂取するのは難しいです。
葉酸が不足すると、子猫の成長が遅れたり、貧血を起こしやすくなったりする場合があります。
さて、ここで気をつけておきたいのは「食べてはいけない草があること」です。
草なら何でもいいと言うわけではなく、中には猫にとって毒物となる成分が含まれている植物もあります。
特に気をつけたいのは「観葉植物」です。
観賞用として、部屋の中に植物を置いている家庭も多いことでしょう。
その場合、猫が口にしてしまう可能性があるので特に注意しましょう。
特に以下に挙げる植物は、猫に有害な物質が含まれていますので、控えるようにしましょう。
ここにあげたのは私たちの身近にある植物のうち一例です。
厳密にあげると、食べてはいけない植物はもう少したくさんあります。
心配なら、ペットショップの店員に伺うようにしましょう。
自宅であらかじめ観葉植物の種類に注意をしましょう。
また、そもそも猫に無理やり草や野菜などを与える必要もありません。
栄養面を考慮した市販のキャットフードなら、葉酸を含めた栄養バランスがきちんと含まれているはずです。
無理に食べさせる必要はなく、食べたら食べたくらいに考えていいでしょう。
人間は熱いとき、体中で汗をかきます。
体温をある一定に維持していなければ、体の機能のさまざまなところで支障が出てしまうからです。
そのため、汗が出る穴である「汗腺」は、足のつま先から頭のてっぺんまで、体中に存在しています。
真夏日には、まめに体中から汗を流して、必死に体温調節を行おうとします。
人体は大きいため、熱がこもりやすく、迅速な体温調整が必要だからです。
では、犬と猫はどうでしょうか。
まず犬からご説明します。
犬は、体温調節を「口」と「足の裏」で行います。
犬はいつも口を開けて呼吸することで、口から水分を蒸発させ、体温の調節を行っています。
また、わずかではありますが、足の裏に汗をかくことも確認されています。
口呼吸ほど強力な体温調節はできませんが、足の裏でも汗を少しかいて体温調整を行っています。
人間ほど体が大きくないので、口呼吸と足の裏程度で十分です。
では、猫の場合はどうでしょうか。
結論から言うと、猫は汗をかいて体温調節をしません。
なぜかというと、熱がこもるほど体が大きくないからです。
熱くても、猫は体が小さいため、熱がすぐ逃げてしまいます。
そのため、汗をかかない体質です。
しかし、体が小さいゆえに暑さに強いですが、逆に寒さには弱い特徴があります。
体が小さいゆえに熱がすぐ逃げてしまい、寒さには大変弱いです。
ほとんどの猫は、豊かな毛並みが特徴ですが、寒さを補うためです。
つまり「猫は暑さに強く、寒さに弱い」という特徴があるのです。
猫を飼うときに気をつけたいのは、暑さより寒さです。
真夏の炎天下にエアコンもつけないのは例外ですが、猫を飼うときに気をつけるなら、暑さより寒さに重点を置きましょう。
寒い冬には、必ずエアコンをつけ、温かい環境をつくってあげましょう。
そうした点からも、やはり猫は室内で飼うのがおすすめなのです。
猫は、体温調節のため汗をかきません。
熱がこもるほど体が大きくないからです。
体が小さいので熱がすぐ逃げてしまい、体から汗をかくことはありません。
しかし、です。
猫がフローリングを歩いていると、足跡がついている。
抱いてみると、足の裏の丸く盛り上がった肉球がびっしょりぬれている。
「あれ? 体温調整で汗をかかないはずでは?」
そう思う飼い主もいることでしょう。
この足の裏の汗は、少し特殊な汗です。
体温調節でかく汗ではなく、緊張しているときにかく汗です。
猫は臨戦状態に入ったときに、素早く身動きが取れるよう足の裏に汗をかきます。
足の裏に汗をかくことで、地面との摩擦をつきやすくし、滑り止めの役目を果たします。
素早い身動きがいつでも取れるように準備しています。
人にも、緊張すると足の裏に汗をかく体質の人がいますが、それと同じ根拠です。
おそらく猫は、部屋の中を飛んでいるハエか何かを追いかけている間に、緊張や興奮をして汗をかいたのでしょう。
足の裏がびっしょりぬれていれば、しばらく猫を緊張から解放させてあげましょう。
抱いたりさすったりなどして、猫をなだめてあげるといいでしょう。
飼い主が何かに集中していると、猫がわざとらしく飼い主の集中を邪魔しようとすることがあります。
たとえば、次のような経験はありませんか。
床に新聞を広げて見ていると、新聞紙の上に乗ってくる猫。
机で勉強をしていると、ノートの上に乗ってくる猫。
パソコンに向かってインターネットを楽しんでいると、キーボードやマウスの上に乗ってくる猫。
テレビを見ていると、わざとらしくスクリーンの前に立ちはだかろうとする猫。
このように猫に集中を邪魔された経験を持つ飼い主も多いのではないでしょうか。
なぜ、猫は飼い主の邪魔をしようとするのでしょうか。
これは、飼い主を遊びに誘っている行動です。
飼い主に自分の存在をアピールして、気にかけてもらいたい。
「甘えたい」
「暇ならかまってよ」
「遊び相手になってほしい」
こうしたメッセージが含まれる、猫なりのアピール方法です。
じっとしている飼い主を見て「そんなに暇なら、たまには遊び相手になってよ」と思っています。
もし、猫に邪魔をされたら、飼い主は怒らず、遊び相手になってあげるといいでしょう。
抱いてあげるだけでも喜ぶはずです。
基本的に単独行動する猫ですが、時には寂しく感じるときもあるのです。
飼っている猫に、人差し指を差し出してみましょう。
おそらく興味深く、飼い主の指のにおいを嗅ごうとするはずです。
餌を差し出しているなら興味を持つのはわかりますが、単に人差し指だけで興味を持つのは不思議です。
なぜ指を出しただけで反応するのでしょうか。
猫は、突起物が近づくと、何かを確かめるため、においを嗅ぎたくなる習性があります。
飼い主が指を差し出せば、猫は指先に興味を示し、クンクンとにおいを嗅ぎます。
さて、この習性を使えば、猫とお友人になりやすくなります。
公園で野生の猫とお友人になりたいとき、普通に近づけば逃げられることでしょう。
こういうときこそ、中腰になり、指を差し出しながら近づいてみましょう。
突き出た指先に興味を示し、近づくことを許してくれる可能性が大きくなります。
「ご飯の時間ですよ」
飼い主が器の中にキャットフードを入れた後、猫がやってきます。
食べてからしばらくすると、器に入っている餌に向かって猫パンチをすることがあります。
餌で遊んでいるかのようです。
この不思議なしぐさには、どういう意味があるのでしょうか。
主に3つの理由が考えられます。
猫は野生のころ、常に飢餓と隣り合わせでした。
そのため、一度にすべて食べきれない食料は、空腹になったときに食べられるよう、土の中に隠す習慣がありました。
そのときの餌の一部を土の中に埋めようとするしぐさが、名残として残っているものと考えられています。
これは、キャットフードではなく、人間が食べる食べ物を与えたときによく見られます。
人間が食べる食べ物は、塩分が多すぎたり、猫が苦手な味だったりします。
味・舌触り・においなど、何かが気に食わず、餌に八つ当たりすることがあります。
「こんなの食べられないよ」という猫からの主張です。
無理に食べさせるのはやめ、無難にキャットフードに取り換えるようにしましょう。
猫が野生だったころ、食べきれない食べ物は空腹になったときに備え、土の中に隠す習慣がありました。
しかし、人間との生活となれば、定期的に食事が出ますし、隠す必要もありません。
食べることの喜びを失ってしまいやすい。
食への喜びを忘れ、人間との生活に慣れてしまった猫は、おなかがいっぱいになれば、残った餌で遊んでしまうこともあります。
人間もおなかがいっぱいになれば、スプーンやフォークで食事をいじって遊んでしまいそうになる感覚と近いのでしょう。
さて、こうしたしぐさが見られたときの飼い主が取るべき対応です。
3つのうちどの理由に当たるのかは、状況しだいです。
餌を取り換えたり、逆に引っ込めたりなどして、猫の様子をうかがいながら原因を探ってみましょう。
まれなケースではありますが、親猫が生まれたばかりの自分の赤ちゃんを噛み殺すことがあります。
おなかを痛めて生んだ子を噛み殺すなんて、通常は考えられないことです。
自分の命を懸けてまだ守りたいはずのわが子を、なぜ噛み殺してしまうのでしょうか。
この理由には、野生時代の競争の名残が残っているようです。
いくつか理由が考えられますが、最も有力とされる説があります。
(有力説)強い子孫を残すため
生まれつき子猫に障害があったり、虚弱な体質を持っていたりすると、親猫は「この子はやっていけない」と悟ります。
弱い猫の遺伝子を残さず、強い遺伝子を残す。
種が生き残ろうとする本能によるものと考えられます。
この行動は、野生ではよく見られることです。
ただこれは1つの有力説です。
ほかの諸説もあります。
オス猫がメス猫に嫉妬して、産んだ子を殺してしまうという説。
生まれたばかりの子猫に付着している母猫の性フェロモンに反応し、オス猫が間違えて子猫に交尾を仕掛けて殺してしまうという説。
また最近では、ストレスによって、母猫が子猫に八つ当たりしてしまうという説も出てきています。
あってはならないことですが、人間の虐待に近いケースと考えていいでしょう。
親が子育ての過剰なストレスのために自制心を失い、子どもに八つ当たりしてしまいます。
本当の理由は猫に聞いてみるしかありません。
子猫を殺そうとすれば、飼い主としてはまずやめさせるようにしましょう。
ときどき自分で自分のおっぱいを吸っている一風変わった猫を見かけることはありませんか。
母猫なら、自分で自分のおっぱいを吸ってお乳を飲んでいるのかなと考えます。
しかし、これはメス猫だけでなく、オス猫にも見られます。
なぜ自分で自分のおっぱいを吸っているのでしょうか。
これは猫の自慰行為と考えられています。
つまり、猫のマスターベーションです。
完全室内飼いの場合、猫は狭い空間で大半を過ごすことになります。
退屈しのぎで体の毛繕いをしているうちに、自分のおっぱいをなめ、快感になることを覚えることがあります。
「おや。ここをなめると気持ちいいぞ」
たまたま気持ちよくなる場所を見つけ、それからというもの暇さえあれば、いつもなめるのが習慣になってしまいます。
まだおっぱいだけならいいですが、猫の中には、自分で自分の生殖器をなめる猫もいるようです。
「はは。なんだ。そんなことだったのか」
笑って済ませてあげたいところですが、そうもいきません。
いちばん心配なのは、皮膚がただれてしまうことです。
毎日いつもなめ続けてしまうと、皮膚がただれたり傷ついたり炎症を起こしたりする場合もあります。
さすがにそうなると、治療が必要です。
もし炎症を起こしたら、動物用の医療器具「エリザベスカラー」と呼ばれるものがあります。
首回りに装着して、自分で体をなめさせないようにするものです。
傷がひどくなり炎症が治まるまでの間は、動物病院の獣医師と相談しながら、指導に従うようにしましょう。
犬と猫とで与えてはいけないものは、似ています。
体質が似ているため、食べてはいけないものも犬と猫とで共通点が多いです。
食べられるかどうかを食べさせてから確かめるのではなく、あらかじめ確認するようお願いします。
人間には何でもない食べ物ですが、猫には猛毒です。
赤血球を壊し、貧血を引き起こす可能性があります。
心臓にダメージを与えたり、下痢をしたり、吐いたりなどすることもあります。
重度の症状になると輸血が必要になる場合もあるので、十分注意しましょう。
猫といえば魚のイメージを持つ人も多いですが、問題になるのは「骨」です。
生の魚をそのまま与えてしまうと、骨が喉に突き刺さります。
場合によっては死に至る可能性もあります。
「アワビを食べると猫の耳が落ちる」という言い伝えがあります。
あながち、嘘でもありません。
アワビやサザエには、皮膚の炎症を引き起こす有害な物質が含まれています。
大量に摂取して猫の耳が炎症を起こし、落ちてなくなってしまったところを、昔の人が表現したようです。
少量の摂取でも、重傷になる可能性があるため控えるようにしましょう。
一部の魚介類には、ビタミンB1を破壊する「チアミナーゼ」が含まれています。
与え続けていると、脱力症状で元気をなくしたり、貧血を起こしたりする可能性があります。
ただし、チアミナーゼは熱に弱いため、一度加熱した場合なら問題はなくなります。
チョコレート類に含まれる心臓や神経系に異常を来す可能性がある「テオブロミン」が含まれています。
人間には無害ですが、猫には猛毒です。
意外なところで「モカコーヒー」にもチョコレートが含まれるので注意が必要です。
コーヒーやコーラに含まれるカフェインも、心臓や神経系に異常を来す可能性あります。
少ない量でも、十分に危険です。
牛乳の甘み成分である「乳糖」を分解する酵素「ラクターゼ」が必要です。
生まれたばかりの子猫はたくさん持っていて問題ありませんが、成猫になるとは減ってしまうため、下痢を起こす可能性があります。
人間が食べるものは全体的に、塩分・糖分・油分などが多すぎます。
人間にはちょうど良い量でも、体の小さな猫には致命的になる場合があります。
カロリーも高いものが多いため、肥満につながりやすくなります。
さて、これらすべてに共通することがあります。
少量でも重傷になりやすいことです。
犬より猫のほうが、体が小さいためです。
ほんの一口食べただけでも、致死量に達してしまうこともあります。
日頃から十分に注意しましょう。
猫は、小さなものによく反応を示します。
猫じゃらしを使って猫と遊んでいると、野生本能がむくむく目覚め始め、かなり本気になるはずです。
いつもじっとしている猫も、急に飛びかかってくることでしょう。
そうした猫の無邪気な反応を見ていると、本当に癒やされますね。
しかし、夢中になっている絶好調のときに限って、急に毛繕いを始めることはありませんか。
興奮も高ぶってい良いよといったところで、急に猫が毛繕いを始めると、相手になっている飼い主としては調子を狂わされます。
「遊びに飽きちゃったのかな」と思いますが、少し違うようです。
これは、気持ちを落ち着かせようとするための行動の1つです。
猫は興奮して気持ちが高ぶってきたとき、気持ちを抑えたり紛らしたりするために、毛繕いを始めます。
そもそも猫は体力も持久力がないので、遊びに疲れ、休憩も兼ねているようです。
決して遊びに飽きたわけではないようです。
ほとんどの場合、しばらく毛繕いをすれば、また落ち着きを取り戻し、猫じゃらしの続きをしてくれるに違いありません。
毛繕いは「ちょっと休憩」の合図と考えればいいでしょう。
「さあ、こっちにおいで。なでてあげるよ」
猫をなでていると、ごろごろと気持ちよさそうな音を出します。
こんなとき、気持ちよさそうな顔をして満足した表情を見せます。
リラックスしていると思ったら、あるとき急変します。
驚いた声を出して暴れ、飼い主から離れようとするのです。
別に急所を触ったわけではないのに、なぜでしょうか。
そういうときは、おそらく飼い主のなで方に問題がある場合が多いようです。
猫は、少しでも気に入らないなでられ方をされると、態度が急変します。
飼い主に対してでさえ、はっきり嫌がる態度を見せます。
たとえば、おなかを優しくなでる分には問題ありませんが、少しでも指を立ててなでようとすると、急に嫌がるはずです。
なでるのもゆっくりだからいいですが、少しでも力を入れたり早くなでたりしようとすると、嫌がります。
猫は食事や環境へのこだわりが強いですが、なでられ方へのこだわりも強いです。
しかし、急所に触れるわけでもなく、なで方にも問題ない場合でも、急に嫌がる場合があります。
これは多くの飼い主が「なぜ。何がいけないのか」と困惑するところです。
実は、もう1つ猫が嫌がる意外なポイントがあります。
「長時間、なでられるのを嫌がること」です。
なでると気持ちよさそうな顔をするので、ずっとなで続けてやろうと思います。
人でも犬でも長時間のマッサージは嬉しく感じますが、猫の場合は少し違って、だんだん嫌がり始めます。
初めは気持ちのいいマッサージでも、慣れると「1人にさせてほしい。ほうっておいてもらいたい」と思うようになるからです。
なんというわがままな猫でしょうか。
しかし、飼い主は怒ってはいけません。
猫をなでてやるときには、嫌われない程度になでる時間を短めにするほうがちょうどいいのです。
ご家庭でミカンを食べることもあると思います。
食事のデザートでミカンを出す家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、ミカンの皮をむくやいなや、猫が驚いたように飼い主から離れることがあります。
どうしたんだろうと思って、猫に近づくとまた逃げられ、抱かせてさえもらえなくなる。
そんな経験はありませんか。
猫は、ミカンのにおいが大の苦手です。
ミカンに限らず、リンゴ・レモン・グレープフルーツなど「柑橘系のにおい」は苦手です。
ミカンをむくやいなや飼い主から驚いて逃げたのは、皮をむいたときに、ミカンの汁が飛び散ったのでしょう。
ミカンのにおいが手についたので、飼い主が近づいても逃げてしまい、抱いても嫌がって逃げようとしたのです。
人間にはすがすがしい気持ちにさせてくれる柑橘系の香りは、猫には不快な気持ちにさせる悪臭です。
人と猫とで、こうも感じ方が違うのですね。
また一般的に、ミカンを食べた後は、飼い主から離れたがります。
ミカンの皮をむいたときに、手や爪などにミカンのにおいが付着しているからです。
「今日に限って、猫に煙たがられるなあ」
そんなとき、もしかして飼い主は、柑橘系の果物を食べた後かもしれませんね。
猫と一緒に暮らすなら、ミカンの皮をむいたときにはきちんと手を洗ったり、歯を磨いたりなどすればいいでしょう。
猫と一緒に暮らしていると、悩まされるのはにおいです。
特に「猫のにおい」より「排泄物のにおい」が気になります。
猫のおしっこは、少量にもかかわらず、においが強いと思いませんか。
一般的に、犬のおしっこより、猫のおしっこのほうが鼻につくはずです。
なぜ猫のおしっこの色やにおいが強いのでしょうか。
それは、そもそも水分を大量に摂取する習慣がないからです。
猫はもともと砂漠出身です。
そのため、少ない水分でも体内でうまく水分を節約しながら、消化活動ができる仕組みになっています。
少ない水分に多くの老廃物を凝縮させることになるため、尿は色もにおいも強くなる傾向があります。
心配性の飼い主なら、体調の異変と勘違いしてしまいそうですが、あらかじめ生まれつきのものと考えていいでしょう。
しかし、尿の色やにおいが濃いからとはいえ、必ずしも問題ないとは言い切れません。
本当に体調に異変があり、尿の色やにおいに変化が現れることもあります。
やはり飼い主としては、普段から猫のおしっこの色とにおいをよく観察しておくことが大切です。
普段どおりの色とにおいを確認しておき、普段と異なる点があれば、すぐ気づけるようにしておくといいでしょう。
猫の耳は特殊です。
180度、パラボラアンテナのように耳の方向を変えることができます。
人間とは違い、猫の耳周りには筋肉が集中しているため、聞きたい方向に耳を自在に動かせます。
普段の猫の耳といえば、立っている状態です。
しかし、あるとき、急に耳を伏せることがあります。
たとえば、台風の晩、大きな雷の音が突然聞こえたときです。
急に猫の耳が折れ曲がり、伏せた状態になります。
これはどういう気分の表れなのでしょうか。
基本的に「恐怖を感じたとき」にする耳の状態といわれています。
特に猫は、突然鳴る大きな音が苦手です。
猫は聴覚が優れているため、大きな音がストレスになります。
雷が「ごろごろ」となったとき強い恐怖感を覚え「怖いよ」という気持ちが耳に表れました。
耳を伏せることで、大きな雷の音を遮り、ストレスから逃げようとしています。
人間でも大きな音にいらいらしたとき、自分で耳をふさぐことがあるでしょうが、そのしぐさに似ています。
大きな音がストレスになりやすいですから、猫と一緒に生活をするときには、大きな音を立てないようにすればいいでしょう。
掃除機、ステレオなど、大きな音がなるものはできるだけ控えるほうが賢明です。
掃除機をかけるときは、猫を移動させたり、ステレオはイヤホンで聴いたりなど、ストレスにならないように心がけましょう。
ばたばたばた!
飼っている猫が急にダッシュして、部屋中を駆け回り始める。
「どうしたのだろう。何事だろう」
何かの不安に駆られて、焦っているように見える。
しばらく経つと、立ち止まって、何をするのかといえばトイレ。
用を足せば、また勢いよく走り始め、しばらくするとようやくいつもの様子に戻る。
こうした不思議な光景を見たことはありませんか。
トイレに行く直前、もしくは直後に、猛ダッシュをする習慣を持つ猫がいます。
この動作は、どのような意味があるのでしょうか。
これは野生時代からの名残といわれています。
猫は用を足すために自分の巣から出た後、急いで遠くへ走っていきました。
自分のすみかを、ほかの動物に気づかれないようにするためです。
のんびり巣から出ているところを目撃されると「こいつの巣はここにあるのか」とほかの動物に気づかれてしまいます。
生命の危険に直面する恐れがあります。
そこで猫は、走り続けているかのように、トイレのために巣から出るや否や走り始めます。
巣から遠く離れた場所まで行き、周りの安全を確認してから、ようやく用を足します。
用を足した後、できるだけ自分のにおいを残さないように後ろ足で丁寧に砂をかけ、においを消そうとします。
敵に気づかれたり襲われたりする前に、ダッシュをしてその場を立ち去ります。
こうした野生時代から培った安全意識が本能に刻み込まれ、現代でもいまだに体が自然と反応しています。
もちろん飼い主と一緒に過ごしていますから、猫の単なる取り越し苦労です。
注意したいのは、やめさせたいと思った飼い主が、猫を追いかけたりかまったりすることです。
追いかけられたりすると、逆に猫は本能を刺激され、やめるどころか悪化する場合があります。
この動作をやめさせたければ、しばらくほうっておけば、自然とやめるはずです。
対策というほどの対策でもありません。
猫が「飼い主との生活は十分に安全だ」と安心させればいい。
飼い主との信頼関係を結べるにつれて「こんなことは意味がないな」と気づき、自然とやめるようになるはずです。
猫の姿勢は独特です。
歩くときは背中が丸く曲がり、やや前方にかがむような姿勢になっています。
曲がっているのは腰だけではありません。
足も曲げながら歩いているはずです。
人間なら「もっと姿勢をよくして歩きなさい」と叱られそうなところです。
なぜ、わざわざこうした姿勢の悪い格好で歩いているのでしょうか。
それは、瞬発力を発揮するためです。
普段はのろのろしている猫ですが、獲物を捕まえるときには、スピードが必要です。
そのスピードがいつでも出るように、あらかじめ腰と足を曲げ、バネの状態にしています。
スピードを出したいときには、曲がった腰や足を伸ばすだけでいい。
また逃げるときにも威力を発揮します。
急に外敵から襲われそうになっても、腰と足をあらかじめ曲げていれば、伸ばすだけで瞬発力を発揮できます。
素早く逃げやすくなります。
野生のころからの警戒心が残っているため、ほぼいつも、腰と足を曲げています。
いつでも獲物を捕らえたり、逃げたりできるよう、あらかじめ足腰を曲げて準備を整えている状態です。
猫が本気になって走れば、100メートルを7秒台で走るそうです。
人の世界記録が100メートルを8秒台ですから、いかに猫が速く走るかおわかりいただけるでしょう。
とはいえ、飼い主もこうした姿勢を真似するのは良くありません。
いくら猫がいざというときのために腰を丸くしているとはいえ、人間はきちんと普段から背筋を伸ばして歩くほうが好印象です。
姿勢が悪いのは猫だけにして、人間は背筋を伸ばして歩きましょう。
猫は警戒心の強い動物です。
猫といえば、いつも寝ている光景が印象的ですが、寝ているとはいえ、3分の2は浅い睡眠です。
30分から60分の間の浅い睡眠の後、7分ほどの深い睡眠に入り、また30分から60分の間の浅い睡眠に戻ります。
寝ているときは、これを延々と繰り返しています。
寝ているとはいえ、浅い睡眠がほとんどですから、耳で音を聞いています。
外敵が近づいて物音がしたとき、すぐ気づいて逃げられるようにするためです。
また、寝場所も高い場所を好みます。
高い場所のほうが襲われにくいため、安心できるからです。
寝方も独特です。
猫はスフィンクスのような寝方や、アンモナイトのように丸まって寝ている場合が多いことでしょう。
あおむけになって寝ると、物音がしたときに、一度体を起こさなければならないため、逃げるまでの時間のロスが発生するからです。
このように睡眠の質の形態といい、高い場所を好む習性といい、寝姿といい、猫の強い警戒心がうかがえます。
しかし、室内で長く猫を飼っていると、猫の寝姿が悪くなるときがあります。
いつもはアンモナイトのような寝方をしているのに、あおむけになっておなかを見せるように寝ます。
猫のおなかといえば、猫の急所中の急所です。
毛も少なくて皮膚も薄いので、外敵に傷を負わされると浅い傷でも、大きな痛手を受けてしまいます。
その猫がおなかを出して寝ていると、行儀が悪くなり、不良になったように思えますが、飼い主にとって喜ばしいことです。
つまり、それだけ飼い主のそばは安全であり、信用しきっている証拠です。
最近、猫の寝相が悪くなったのではなく、飼い主との深い信頼関係が結べている証拠です。
猫がおなかを見せながら万歳をして寝ていたら、飼い主も万歳をするくらい喜んでいいのです。