犬とは違い、猫をなつかせるのは苦労します。
犬は比較的すぐなついてくれますが、猫はそうはいきません。
飼い主でもない人が普通に近づけば、逃げられることでしょう。
私も実家で、犬と猫とを同時に飼ったことがあります。
犬にはドッグフード、猫にはキャットフードを用意して、別々の器に入れて餌をやります。
そんなとき、不思議な光景を目にします。
基本的に成熟した猫は、なついてもらえるのに時間がかかります。
警戒心が強く、なかなか心を開いてくれません。
犬と違い、信頼関係を結ぶまでに何倍も時間がかかると思っていいでしょう。
私の実家周りは「わんわん」と「にゃあにゃあ」の2つの鳴き声がよく聞こえてくる環境です。
実家では犬を飼い、お隣の家では猫を飼っていたからです。
水口家は全員が犬好きでしたが、お隣さんは猫が大好きだったようです。
そもそも犬も猫も、祖先は同じです。
今でこそ見た目も泣き方も性格も異なりますが、はるか昔にさかのぼると同じ祖先にたどり着きます。
5,500万年前に、今のヨーロッパ地方あたりの森に生息していた「ミアキス」という動物が、犬と猫の祖先だとされています。
猫に悪いことをやってはいけないとしつけるとき、少しコツが必要です。
悪いことと言ってもたくさんあります。
テーブルの上に乗ってはいけない。
猫を飼っていると、つい「誤解」してしまいやすいことがあります。
猫の動きの特徴といえば、やはりいつもじっとしていることです。
「猫」というという名前の由来は、数多くの諸説があります。
もし猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本です。
アメリカでは、獣医師の間では「猫を外に出してはいけない」というのが基本になっています。
「完全室内飼いにするのはかわいそうだ」という意見もあるでしょうし、猫としても自由に動きたいのが本来の気持ちでしょう。
都会で猫を飼う場合、ほとんど完全室内飼いになるのがほとんどでしょう。
外出させてあげたくても、外は危険が多いため、難しいです。
屋外で飼っていると、トラブルでけがをしたり、ほかの動物たちと接触して病気をもらってしまったりすることもあります。
「だいぶ猫の体が汚れてきたなあ。そうだ、一緒にお風呂に入ろう」
猫の体が汚れてきたので、たまには洗ってやろうと思います。
しかし、水をかけるやいなや、嫌がるしぐさを見せるはずです。
「猫舌」という言葉を聞いたことがあることでしょう。
熱い物を飲み食いすることのできないことや、そういう人のことを指していう言葉です。
猫舌という言葉のとおり、猫は熱いものが大の苦手です。
「せっかく猫のために水を用意してあげたのに飲んでくれない」
そんな悩みを持っていませんか。
猫はえり好みが強くて、飼い主が与えたものを素直に食べたり飲んだりしてくれない場合が多かったりします。
猫が寝る場所といえば、お決まりの場所があります。
屋根の上、テレビの上、たんすの上、テーブルの上などです。
おや、何か共通点がありませんか。
猫が、突然、辺りをきょろきょろ見回し始めることがあります。
その視線の先に何かあるのかと目をやりますが、何もない。
それでも猫は、何かを追っているかのように、きょろきょろしています。
テレビを見ていると、いつの間にか猫も一緒にテレビを見ていることがあります。
「テレビの内容が理解できるのかな」と思います。
残念ながら、テレビの物語や人の言葉などを理解しているわけではないようです。
犬とは違い、猫はしつけに時間がかかります。
芸を覚えさせるなんて、難しいでしょう。
犬を使ったサーカス団は世界に数多くありますが、猫を使ったサーカス団はほとんどありません。
「猫鍋」という写真がブームになったことがあります。
鍋の中で身を丸くして、休んでいる猫の様子を撮影した写真や動画などが、テレビ、雑誌、インターネットで大にぎわいです。
小さな鍋の中で休んでいる猫を見るとかわいらしく、見ているだけで癒やされます。
ペットの体調管理も、飼い主の責任の1つです。
人間も体調が悪ければ、病院に行って診てもらいます。
早期発見ができれば、大事に至る可能性も小さくなります。
猫は、いつものろのろしたり、寝ていたりするので、体調を崩しているときにわかりにくいのが特徴です。
そういうときは、いかに普段からペットと接しているかの差が現れます。
普段からよく接していると、わずかな違いに気づきやすくなります。
「3つ子の魂、百まで」という言葉があります。
生まれて3年の間に形成された性格は、その後、年を取っても変わらないということです。
3年と言い切るには議論の余地がありますが、幼いころに培った性格がなかなか変わらないのは間違いありません。
猫は犬と違いしつけるのに、時間がかかります。
飼い主にとって、とりあえずきちんとしつけたいのは、トイレについてです。
室内のどこにでも糞をされると、飼い主としてもストレスになります。
猫にトイレをしつけることさえできれば、猫を飼うのは大半が楽になるといっても過言ではありません。
トイレをしつけるときには、一度決めた場所は、変更しないのが鉄則です。
トイレの場所を移動したがために、せっかく身についていたトイレの習慣が、うまくできなくなってしまうことも珍しくありません。
「新発売」という文字があれば、私たち人間はつい視線を向けてしまいます。
「何だろう」「気になるな」「一度くらいなら試し買いしてみようかな」と思います。
まだ味はわかりませんが、気になり、つい手が伸びてしまいます。
猫とほかの動物を同居させるときには、ポイントがあります。
動物好きな人は、猫のほかに、犬・ウサギ・インコなどを同時に飼うこともあるでしょう。
まず、幸いにも飼っている猫が生後間もない時期なら、比較的容易に慣れさせることができます。
食事の支度で台所を走っていると、猫が足元に飛びかかってくることがあります。
料理の支度をする邪魔をするかのようです。
また、少し急ぎの用があって猫の前で走ると、急に足に飛びつかれた経験をしたことがあるのではないでしょうか。
「ペットを飼うときに気をつけたほうがいいことは何ですか」
ペットショップのベテラン店員に聞けば、即座にアドバイスされることがあります。
「電気配線を噛ませないように保護したり、隠したりしてください」
猫と一緒に住んでいても、家を空けなければいけないときがあります。
仕事でやむなく遠くへ出張しなければならなくなり、家を1日空けることもあるでしょう。
猫を家の中で1人きりにさせるのはかわいそうだと思い、出張先の旅館やホテルに一緒に連れて行こうとすることがあります。
猫の大好物といえば、何を思い浮かべますか。
この問いに対して「魚」を想像する人が多いようです。
長谷川町子さんの代表作品『サザエさん』で登場する猫も、魚をくわえている様子がたびたび登場します。
旅行や出張のような家を数日間空ける特殊な状況を除いて、餌を出したままにするのはやめたほうがいいでしょう。
好きなときに食べるだけ食べてもらえればいいと思い、1日分の餌をまとめて与える飼い主がいます。
飼い主としては手間が少なくなり楽になりますが、猫は餌を食べる分量やタイミングがつかみづらくなります。
長年猫と付き合っている飼い主とお話しする機会があります。
そうしたとき、よく次のような言葉を耳にします。
「猫の声が、人の言葉のように聞こえる」
犬とは違い、猫をなつかせるのは苦労します。
犬は比較的すぐなついてくれますが、猫はそうはいきません。
飼い主でもない人が普通に近づけば、逃げられることでしょう。
逃げ方もゆっくりした逃げ方ではなく、走るように逃げられます。
「別に悪いことしないのに、そんな大げさに逃げなくてもいいのになあ」
猫は大変警戒心が強いので、見知らぬ人が近づけば、基本的には逃げるのが普通です。
では、どうすればすぐ猫とお友人になれるのでしょうか。
最も理想的な方法は、餌を差し出しながらゆっくり近づくことです。
大好物の餌を差し出されると、緊張が緩み、近づくことを許してくれます。
しかし、いつも餌があるとは限りません。
もし餌がないときはどうするか。
ここが実力を発揮する瞬間です。
話しかけながら近づいてみましょう。
「おいでおいで」
「かわいいね」
「いい子だね」
できるだけ明るくて優しい声を出しながら、ゆっくり話しかけて近づいてみましょう。
時には、猫の声を真似て「にゃあにゃあ」と声を出しながらでもいいでしょう。
人間の場合でもそうですが、無言で近づかれると、何か強く警戒してしまいます。
何をされるのかわからず、怖いです。
何でもいいから、何か言葉をかけながら近づくことです。
すると、意外にも近づくことを許してくれるはずです。
優しく頭をなでてあげれば、すぐお友人になれます。
私も実家で、犬と猫とを同時に飼ったことがあります。
犬にはドッグフード、猫にはキャットフードを用意して、別々の器に入れて餌をやります。
そんなとき、不思議な光景を目にします。
猫にやろうと思った餌を、犬が全部横取りして、食べてしまいます。
犬と猫を同時に飼ったことがある人なら、こんな状況を目にしたことがあるのではないでしょうか。
犬はキャットフードも食べることができます。
いえ、キャットフードのほうがおいしそうに食べる場合があります。
なぜ猫の餌を犬が横取りするのかは、理由があります。
味を感じるのは、舌の上にある味覚器官です。
人・犬・猫を比べると、大きな差があります。
犬は人の5分の1しか味覚器官がありませんが、猫は犬のさらに3分の1しか味覚器官がありません。
犬も味音痴ではありますが、猫はもっと味音痴です。
そのためキャットフードは、味音痴な猫でも味がわかるように、少量でも味をかなり濃くしてつくられている場合が多くあります。
味ばかりでなく、脂肪分やタンパク質もドッグフードより豊富に含まれています。
この濃い味に犬は大喜びして、ドッグフードよりキャットフードのほうがおいしく感じてしまいます。
これが癖になると、猫にやるつもりのキャットフードをいつも犬が横取りするのが習慣になり、猫は何も食べられなくなります。
犬のほうが体も大きく力も強いので、猫は反抗できません。
こんなとき、あなたならどうしますか。
対策としては2つあります。
このようにすれば、横取りされる心配がなくなり、お互いが安心して食事できるのです。
基本的に成熟した猫は、なついてもらえるのに時間がかかります。
警戒心が強く、なかなか心を開いてくれません。
犬と違い、信頼関係を結ぶまでに何倍も時間がかかると思っていいでしょう。
しかし、猫は一生通じて常になつきにくいわけではありません。
なつきやすい「社会化期」と呼ばれる時期があります。
生まれてから1カ月目から3カ月目までの2カ月間です。
生まれたばかりの猫は、目も耳もまだ十分機能していません。
生後1カ月を過ぎると、しっかり目が開き、耳も聞こえるようになります。
人の赤ちゃんなら、生後1カ月目から3カ月目は「生まれたばかり」という印象が強い時期。
ところが、猫の場合は少し様相が変わります。
猫には生後1カ月は、人間でいう1歳に当たります。
生後3カ月も経てば、人でいう5歳にまで成長してしまいます。
生後1カ月目から3カ月目は、人でいう1歳から5歳程度と考えると、成長段階が理解しやすくなるでしょう。
生まれて間もない時期に接した人とは、絆や愛情を育みやすくなるため、なつきやすくなる傾向があります。
生後の短い時期ですが、生まれたばかりの猫を育てる時期があればチャンスです。
その時期は、猫との生活の中でも特に深く接してあげればいいでしょう。
積極的に話しかけたり抱っこしたりなど、できるだけ猫と関わる頻度を増やすようにします。
飼い主とのコミュニケーションが十分に取れると、その分なつくようになるはずです。
私の実家周りは「わんわん」と「にゃあにゃあ」の2つの鳴き声がよく聞こえてくる環境です。
実家では犬を飼い、お隣の家では猫を飼っていたからです。
水口家は全員が犬好きでしたが、お隣さんは猫が大好きだったようです。
お隣さんが飼っていた猫の数も、1匹ではありませんでした。
おそらく最低でも5匹以上はいたと思います。
飼っている猫に、野良猫も混ざっていたので正確な数はよくわかりませんが、とにかくすごい数でした。
昼寝をしていると、実家で飼っているクッピーの吠える声と、お隣で飼っている猫が合唱しているような声が聞こえました。
そんな異様な環境でした。
まだ小学生だった私は、犬も好きでしたが、やはりお隣さんが飼っている猫も気になりました。
隣で飼っていた猫は、ふとした隙に、ときどき水口家の庭に侵入してきました。
「かわいいなあ。頭をなでてやろう」
しかし、多くの猫がいたにもかかわらず、触った経験はあまりありません。
触らせてくれません。
近づくと、すごい勢いで逃げていきます。
敵がやってきたといわんばかりの勢いで、一目散に逃げていきます。
そんなわけで子ども時代は、たくさんの猫がいたにもかかわらず、ほとんど猫を触れなかったという悲しい思い出があります。
しかし、1つ不思議なことがありました。
なぜか父や母が近づくと逃げません。
「なぜ? 自分は嫌われているのか。そもそも嫌われるようなことはまだしていないぞ」
猫が人を見て判断しているかのような態度が悔しくて、今でもよく覚えています。
猫は、基本的に子どもが苦手です。
猫に限らず、ほかの動物も子どもを苦手とします。
いえ、厳密に言えば、子どもというより落ち着きのない人が苦手です。
子どもは往々にして、騒がしかったり、突然大声を上げたり、動きが予測しづらかったりなど落ち着きがないからです。
私は子どもだったがゆえに、不器用に近づいて猫を驚かせ、いつも逃げられてしまっていました。
逆に猫がいちばん大好きなのは、お年寄りです。
お年寄りと猫とはすぐ仲良くなります。
旧友の仲であるかのように仲良く接している光景を見たことがあるのではないでしょうか。
お年寄りの動きは緩やかで落ち着いているため、猫も接しやすくなります。
猫は、一般的に落ち着いた人ほど大好きです。
もし子どもがいるなら、落ち着いて接することを教えてあげましょう。
落ち着きがあれば、子どもでも猫と仲良くなれるはずです。
そもそも犬も猫も、祖先は同じです。
今でこそ見た目も泣き方も性格も異なりますが、はるか昔にさかのぼると同じ祖先にたどり着きます。
5,500万年前に、今のヨーロッパ地方あたりの森に生息していた「ミアキス」という動物が、犬と猫の祖先だとされています。
大きさは、今の少し大きめの猫くらいです。
森の中で生息していたミアキスは、生存競争が繰り広げられ、すみかを移動し始めました。
ダーウィンの進化論では「あらゆる動物は、環境に最も適した進化を遂げる」とされています。
この「住む場所の違い」によって「動物としての違い」も生まれてきました。
住む場所に最も適するため、体つき・性格・大きさなどあらゆることが「最適化」されて変化(進化)していきました。
森の外の草原へとすみかを移した動物は「犬」となり、森の中に残った動物は「猫」へと進化していったとされています。
もう少し具体的に説明しましょう。
森の外に出て草原で暮らすようになったミアキスは、広い草原を速く走る必要性があります。
草原はとても広い。
また、広い草原は見晴らしがよく、隠れる場所や逃げるところも少ない状態です。
それは、集団で行動したほうが都合はつきました。
集団で群れるほうが、獲物を仕留めやすかったり、襲われても反撃しやすかったりします。
1対10で戦えば、通常は1匹のほうが負けます。
また集団だからこそ、統率するリーダーが必要になり、絶対的な主従関係も生まれました。
広い草原を走っているうちに、体つきは大きくなり、筋肉質になり、持久力やスピードを身につけます。
敵を威嚇するために、吠える声も大きくなりました。
今の犬らしさへと進化を遂げていきました。
「森」という環境に残ったミアキスは、多くの木や草が生い茂る中で、獲物を捕ったり、敵から逃げたりしなければなりません。
そのため、体は比較的小さく、しかし素早く動ける瞬発力を求められます。
その環境に最適化しようと、木を登ったり下りたりするための「鋭い爪」。
一瞬で獲物を仕留める「瞬発力」。
多くの小動物の存在を聞き分けられる鋭い「聴覚」。
飛ぶ鳥もいれば、地上を動く小動物など、狭い場所で頼りになるのは、目より音でした。
その結果、鋭い聴覚が発達し、超音波まで聞き分けられる耳を持つようになりました。
また、少ない筋肉と小さな体で、スピードや瞬発力を実現するためには、普段体力を温存しなければなりません。
普段はじっとしている生活が定着していきました。
高い木の上から落ちたとしても、無事に着地ができるよう体はしなやかで、平衡感覚に優れていきました。
その後、森から出て、砂漠で暮らし始め、リビア猫へと進化を遂げた後、家畜されて今の猫へと進化していきました。
犬も猫も祖先が同じですから、性格も似ていると思いますが、生まれ育った環境のせいで性格もまったく異なっています。
こうしたドラマを知ると、今まで何気なく飼っていた犬や猫への愛着もより大きくなりませんか。
今あなたが飼っている犬や猫は、そんな激しい生存競争を乗り越えることができた子孫です。
見た目も鳴き声も性格まで全然違う犬と猫ですが、出どころは同じなのです。
猫に悪いことをやってはいけないとしつけるとき、少しコツが必要です。
悪いことと言ってもたくさんあります。
テーブルの上に乗ってはいけない。
犬のように「止まれ」と止まらせたり「行け!」と言って走らせたりなど、まず普通にすれば失敗します。
犬とは違い、猫は人との付き合いが短く「しつけ」という概念もあまりありません。
だからとはいえあまりに自由奔放に過ごさせるのも、良くありません。
他人の敷地に勝手に侵入したり、テーブルの上のものを盗んでいったりなど、最低限してはいけないことをしつける必要があります。
では、どうしつけるのかというと、少しコツがあります。
猫がいたずらをした瞬間に、大きな声で一言叱ればいい。
もちろん叩いたり蹴ったりするのではなく、あくまで言葉で叱ります。
叱るときに、大声で叱り続けるのではなく「一言」だけで結構です。
猫は、大きな音が苦手です。
周りに人がいると少し恥ずかしいですが、人がいなければ、かなり大きな音のほうが効果は大きくなります。
叱るときは、必ず「いたずらをした瞬間」に叱るようにしましょう。
しばらく時間がたってから叱ろうとすると、猫は何のことで叱られているのか理解できなくなります。
現行犯のときに叱るからこそ、何の行為で叱られているのかを理解しやすくなります。
こうした単純なしつけですが、悪いことをさせないようにするためには、速攻性があります。
何かをした瞬間に大きな音で驚かせると、それ以後、同じようなことを怖くてしなくなるはずです。
猫を飼っていると、つい「誤解」してしまいやすいことがあります。
猫の動きの特徴といえば、やはりいつもじっとしていることです。
「猫」というという名前の由来は、数多くの諸説があります。
その説の1つに「よく寝る子」→「寝子」→「猫」という説があります。
たしかに寝ている時間が長いのが特徴です。
ときどきのろのろ歩いては「にゃあ」と泣いて、また寝始めます。
またのろのろ歩いて「にゃあ」と泣いて、また寝始めるという繰り返しです。
これは毎日繰り返します。
いつもこうです。
まだ犬の場合なら、朝や夕方に散歩に行く習慣がありますが、猫には散歩の習慣もありません。
するとです。
飼い主は、こう思い始めます。
「いつもじっとしているから、そっとしてほしいのだろう」
猫が寝ていたりじっとしたりしますから、だんだんそういうふうに思うようになります。
その結果、飼い主はいつも猫をほったらかしにしがちになります。
たしかに猫としては、そっとしてもらいたいときもあるでしょう。
しかし、じっとしている本当の理由は、飼い主が相手にしてくれないからです。
本当は飼い主にかまってもらいたいと思っています。
体を動かしたり、じゃれたりして遊びたい。
けれど、飼い主からあまり相手にされないので、動く機会が少なくなる。
動くことが少ない猫の様子を見た飼い主は「そっとしてほしいのだろう」と思い、余計に相手にしなくなる。
この悪循環です。
そればかりではありません。
その結果どうなるのかというと、猫はストレスをためがちになり、運動不足で肥満になりやすくなります。
のろのろしている猫が太り気味になっている場合、飼い主と猫との間に、こうした悪循環が生じている場合があります。
あなたの家で飼っている猫はどうでしょうか。
必ずしもこの限りではありませんが、可能性としては高いはずです。
「猫はじっとしているのが好きなのだろう」と思うのはいいですが、思い込みすぎていないでしょうか。
試しに猫じゃらしを持ってきて、猫とじゃれてみましょう。
そうすると、飼い主との触れ合いにとても喜ぶはずです。
飼い主とじゃれたいし、触れ合いたいし、体を動かしたいのです。
もし猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本です。
アメリカでは、獣医師の間では「猫を外に出してはいけない」というのが基本になっています。
「完全室内飼いにするのはかわいそうだ」という意見もあるでしょうし、猫としても自由に動きたいのが本来の気持ちでしょう。
もちろん人や車などが少ない田舎なら、野放しもあるかもしれません。
しかし、都会は住宅が密集し、車通りも多いのが特徴です。
猫を野放しにすると、よくないことがたくさんあります。
ほかの家の庭に侵入したり、お店の肉類を盗んだりするケースなどあるでしょう。
ほかの野良猫から、何かの病気を移されてしまうこともあります。
外は汚れているので、ノミやダニをもらって、家の中に撒き散らしてしまうこともあります。
車どおりの多い地域の場合は、当然車にひかれるリスクも高くなります。
道路で車にひかれるのは、犬より猫のほうが多いというデータがあります。
犬と散歩をする場合は、飼い主がついていますし、車が近づけばリードを引っ張って防げます。
しかし、猫の動きは不規則です。
猫は、普段のろのろ動く一方、驚いたときは急に走り始めます。
いきなり道路に飛び出して、車にひかれやすくなってしまいます。
逆に猫を引きそうになって車の運転手がハンドル操作を誤り、余計に事故を大きくさせてしまうケースもあります。
このように猫を野放しにしていると、猫にとって不幸になる場合が多いです。
猫が動物病院に運ばれてくるケースの大半は、完全に室内で飼っていれば防げたものだと言われます。
都会で飼うなら、基本的に完全に室内で飼うことです。
それは飼い主のためであり、猫のためなのです。
都会で猫を飼う場合、ほとんど完全室内飼いになるのがほとんどでしょう。
外出させてあげたくても、外は危険が多いため、難しいです。
屋外で飼っていると、トラブルでけがをしたり、ほかの動物たちと接触して病気をもらってしまったりすることもあります。
万が一、車にひかれてしまえば、一大事です。
そうした事情から、猫は室内で飼うのが基本になります。
しかし、室内で飼うと、閉じられた環境になり、猫は運動不足でストレスをため込みがちになります。
犬のような散歩の習慣はないので、ときどき飼い主が猫の相手をして運動をさせてあげましょう。
おすすめは、時間があれば積極的に猫とじゃれ合ってあげましょう。
猫が1人で遊べるように猫専用のジャングルジムを用意してもいいでしょう。
テニスボールでボール遊びをするのも大喜びします。
小さすぎるボールの場合は飲み込んで喉を詰まらせてしまうこともありますが、テニスボールくらいなら、心配はありません。
大きさとしても、猫にとって相手にしやすいちょうどいい大きさです。
ストレスをため込みやすい事情を理解して、犬を飼うとき以上に、たくさんの遊び道具を用意しておくといいでしょう。
「だいぶ猫の体が汚れてきたなあ。そうだ、一緒にお風呂に入ろう」
猫の体が汚れてきたので、たまには洗ってやろうと思います。
しかし、水をかけるやいなや、嫌がるしぐさを見せるはずです。
それもそのはず。
猫は水が大の苦手です。
犬も水が苦手ですが、それ以上に猫は水に対して強い苦手意識を持っています。
この理由をひも解くと、猫の先祖である「リビア猫」から説明しなければなりません。
リビア猫は猫の先祖であり、アフリカからインドにかけて砂漠地帯に住んでいました。
砂漠地帯ですから、雨もほとんど降りません。
当然、水で体を洗うという習慣もありませんでした。
では、体の汚れをどう落としたのかというと、砂漠の砂の上を転がったり、自分の舌で毛繕いをしたりなどしていました。
猫の舌の上を見れば、ぶつぶつした突起物があるはずです。
それが、人間でいう髪をとく「ブラシ」の代わりになっています。
舌でなめて、毛繕いをしたり汚れを落としたり毛並みを整えたりしています。
水がない環境で育ったので、汚れを落としやすいように舌が進化しています。
そのため、水が苦手でどうしていいのかわからないので、とりあえず逃げようとします。
ちなみに水に慣れていませんから、当然泳ぐのも下手です。
犬は「犬かき」で上手に泳ぎますが、猫の場合はうまく泳げず、溺れます。
また雨も嫌いです。
犬は雨の中でも気にせず散歩をしますが、野良猫はたいてい雨宿りです。
雨が降っているときは、ぬれるのが嫌なので、やむまでじっとしていることがほとんどです。
完全に室内で飼えれば、雨にぬれたり汚れたりするケースは少ないことでしょう。
とはいえ何週間もそのままにしておけば、さすがににおいや汚れなど気になり始めるはずです。
たまには猫を洗いますが、たとえ毛の長い猫の場合であろうと、1カ月に1回程度で十分です。
通常の猫なら、汚れの状況に応じて、1、2カ月に1回程度でいいでしょう。
頻繁にシャンプーをしすぎると、皮膚が乾燥しすぎてしまい、かえって皮膚のトラブルになる原因になるので注意が必要です。
できれば、猫がまだ若いうちに水に慣らしておくと効果的です。
水も、冷たい水ではなく、ぬるま湯のほうがいいでしょう。
たまには一緒にお風呂に入りたいところですが、溺れでもしたら大変です。
お風呂に浸からせるより、ぬるま湯のシャワーを優しくかけてあげる程度がいいでしょう。
「猫舌」という言葉を聞いたことがあることでしょう。
熱い物を飲み食いすることのできないことや、そういう人のことを指していう言葉です。
猫舌という言葉のとおり、猫は熱いものが大の苦手です。
人間の場合は、熱いものは「出来立て」や「体が温まる」といったイメージがありますが、猫には大迷惑。
味がどうこう言う以前に、口にできません。
どんなにおいしいものでも、熱すぎるものは一切口にしてくれません。
では、冷たいものがいいのかというと、そうでもありません。
人間の場合は、暑い夏に冷たいものが出てくれば、体が冷えて癒やしを感じますが、猫には大迷惑。
猫の臭覚は敏感で冷たいものがいいにおいがせず、食欲が湧きません。
熱いのもいけないし、冷たいものもいけない。
猫はなんとわがままなのでしょう。
いえ、実は猫に限らず、たいてい野生の動物はこうした傾向があります。
野生には動物で火をおこしたり、野生生活に冷蔵庫があったりするわけではありません。
野生にある冷たいものと言えば「死んでから時間がたっている死がい」という印象があります。
それはすでに腐っていたり栄養分が抜けていたりなど、食べられない悪い印象があるため、本能的に避けてしまいます。
たとえ、水でも、冷たすぎると飲んでくれません。
猫に餌をやるときには「常温」のものがいちばんです。
人間都合で、寒い冬に熱いものを与えたり、暑い夏に冷たいものなどを与えたりするのは、猫にはありがた迷惑。
普通に餌をやるのが、いちばんなのです。
「せっかく猫のために水を用意してあげたのに飲んでくれない」
そんな悩みを持っていませんか。
猫はえり好みが強くて、飼い主が与えたものを素直に食べたり飲んだりしてくれない場合が多かったりします。
たとえば、喉を潤してあげようと、器に水を入れたのに、飲まない。
こんな経験をしたことが一度や二度はあるのではないでしょうか。
そんなとき、確認していただきたい3つのチェックポイントがあります。
猫は臭覚が優れていて、カルキのにおいが苦手です。
本能的に「カルキは体に悪い」というのを察知しています。
水道水の場合、カルキが含まれているため、なかなか飲んでくれない場合が多いです。
ただし、悪いのは水道水ではなく、カルキです。
水道水でも、一度煮沸させたり、市販されているカルキ除去フィルターを通したりすれば、猫は喜んで飲む場合が多いようです。
猫はえり好みが激しい生き物ですが、水ではなく、水を入れた器も同じです。
水を入れる器が汚れているか、色、肌触りなど、何か猫の気に入らない要素があるのかもしれません。
人間には気づけませんが、プラスチックにもにおいがあります。
プラスチックの種類によっては、そのにおいを嫌って、水を飲んでくれないこともあるようです。
カルキを除去した水を用意しているにもかかわらず、飲んでくれないときには、器が気に入らない可能性が大です。
器を取り換えて、しばらく様子を見てみましょう。
猫は、熱すぎるものも苦手ですが、冷たすぎるものも苦手です。
人間なら「冷たい水は冷えていておいしい」と感じますが、猫は冷たいものが苦手で飲む気が起きません。
ミネラルウォーターは、カルキが含まれていないので猫も喜びますが、問題なのは温度です。
多くのミネラルウォーターは、たいてい冷蔵庫に入れて冷やしています。
猫にやろうと冷えたミネラルウォーターの場合、冷たすぎて飲んでくれないことが多いです。
猫用のミネラルウォーターを用意するなら、冷蔵庫に入れず、常温で保存したものを与えるといいでしょう。
猫が寝る場所といえば、お決まりの場所があります。
屋根の上、テレビの上、たんすの上、テーブルの上などです。
おや、何か共通点がありませんか。
そうです「高いところ」です。
どうやら猫は、高いところが好きで落ち着くようです。
これは猫がもともと野生だったころの名残です。
まだ野生だったころ森の中で暮らしていました。
森の中では、地上を歩く敵から襲われにくい場所として、木に登って寝ていました。
また外敵から襲われそうになったときも、すぐ木に登れば、避難できます。
人間には、高いところは怖くて危ないというイメージがありますが、猫には逆です。
本能として高いところを好み、高いところのほうが落ち着きます。
「高いところは安全で落ち着く」
猫が寝る場所はいつも高い木の上がお決まりの場所でした。
しかも高い場所に上がるだけでなく、高い場所でぐっすり寝たりします。
「高いところで、よくのんきに寝られるなあ。落ちたら危ないぞ」
そう思う人もいることでしょう。
猫は耳の奥に平衡感覚を受け持つ器官があり、よく発達して、左右上下の平衡感覚には優れています。
そのため、2階程度の高さから逆さまに落ちても、体をくるっとくねらせて、上手に着地できます。
高すぎる場所ではいけませんが、高い場所から落ちたときの着地はとてもうまく、ダメージは人間が思うほど強くはないようです。
昔から高いところに住んでいたからこそ、体は弓のようにしなやかで柔らかく、落下したときの運動神経にも優れています。
そこで室内で猫を飼うなら、できれば猫のために高いところを用意してあげましょう。
人間は、横に広い部屋を好みますが、猫の場合は、縦に長い部屋のほうが大好きです。
階段のような段差をつくり、高い場所へ楽に移動できるようにするといいでしょう。
たんすの上に上がられるのは飼い主としては厄介かもしれませんが、猫は落ち着ける聖地になるはずです。
猫が、突然、辺りをきょろきょろ見回し始めることがあります。
その視線の先に何かあるのかと目をやりますが、何もない。
それでも猫は、何かを追っているかのように、きょろきょろしています。
何かあって視線をやっているならわかります。
しかし、何もないのに、きょろきょろされると、飼い主としては怖い気持ちになります。
「もしやこの家は、悪い霊に取りつかれでもしているのか」
何か幽霊でも見えているのではないかと、悪い想像を膨らませてしまいます。
実は、猫がきょろきょろするのは「見えている」のではなく「聞こえている」場合が大半のようです。
初めに言っておくと、猫の視力は悪いです。
0.1から0.3くらいの視力しかないと言われ、人間よりはるかに悪い。
10メートルも離れていると、ぼやけているようにしか見えません。
しかし、その視力を補えるほどの、鋭い聴覚があります。
猫はもともと夜行性であり、視力はあまり重要ではありませんでした。
では、真っ暗な森の中で、どう動物の動きを察知したかというと「音」です。
歩く足音、小さな鳴き声、飛んでいる音。
こうした音から、外敵までの距離、大きさ、動きの様子などを把握していました。
犬も聴覚が優れている生き物ですが、それ以上に優れています。
特に優れているのは、高音を聞き分ける能力です。
低い音は、人も犬も猫も大差はありませんが、高音となると猫が圧倒的に優れています。
なんと超音波まで聞き分けられます。
人間の場合は、最高20キロヘルツの高音を聞き分けるのが限界です。
犬の場合は40キロヘルツ、猫の場合は80キロヘルツという超音波の領域まで聞き分けられます。
人にも犬にもまったく聞こえない高音でさえも、猫なら聞けます。
何もないのにきょろきょろしている場合、数十メートル先の猫や犬の歩く足音、鳥の飛ぶ音などに反応しているのでしょう。
もしくは、屋根の上にいるネズミのかすかな鳴き声に反応しているのかもしれません。
いずれにせよ人間には聞こえない音を聞き取っていると思っていいでしょう。
幽霊の姿が見えているわけではないようです。
テレビを見ていると、いつの間にか猫も一緒にテレビを見ていることがあります。
「テレビの内容が理解できるのかな」と思います。
残念ながら、テレビの物語や人の言葉などを理解しているわけではないようです。
猫が反応しているのは、テレビに映っている動きに対してです。
特に、小さなものが細かく動く映像は、野生時代の狩猟本能が駆り立てられ、釘付けになってみてしまいます。
しかし、テレビを見ているだけならいいですが、それだけで終わらない場合もあります。
普段のニュース番組の中で、ふと、小動物の映像が流れることもあります。
ネズミやハムスターでも映ろうものなら、本物と間違え、テレビに向かって突進することもあります。
強い勢いでテレビに当たると、テレビも壊れますし、なにより猫も大けがをすることでしょう。
「これは本物ではないよ」と飼い主が教えたいですが、言葉もわかりませんし、なかなか難しいのが現実です。
もし、猫と一緒にテレビを見る環境の場合は、こうしたトラブルがあっても問題ないように対策が必要です。
たとえば、テレビが倒れないように固定したり、突進しても壊れないように保護シートなどを貼っておいたりするといいでしょう。
ペットショップにいけば、専門の保護シートなどが置いているはずです。
テレビが壊れたり、猫がけがをしたりしてからでは遅いですから、ぜひとも対策をしておくことをおすすめします。
犬とは違い、猫はしつけに時間がかかります。
芸を覚えさせるなんて、難しいでしょう。
犬を使ったサーカス団は世界に数多くありますが、猫を使ったサーカス団はほとんどありません。
芸を覚えてくれず、大きな音にも弱く、なかなか言うことを聞いてくれないためです。
このことからも、芸を覚えさせるのは難しいことだと言うことがうかがえます。
芸を覚えさせるのは難しいとしても、簡単なしつけでさえ苦労します。
トイレシートで用を足すようにしたり、爪で壁を引っかくのをやめさせたりなど、お行儀よくしつけるのは時間がかかります。
猫はかわいいですが、とても世話が焼けます。
大切なことは「言うことを聞かせること」ではありません。
忍耐力があるかどうかです。
なかなか言うことを聞かなくても、わかるまで何度でもしつけることができるかどうかです。
猫の面倒を見ていると同時に、実は飼い主も猫に鍛えられています。
考え方をスイッチしましょう。
すぐ言うことを聞いてくれないから、いい。
もし何でもすぐ言うことを聞いてくれれば、飼い主としての忍耐力が鍛えられません。
しかし、なかなか言うことを聞いてくれず、忍耐力が必要とされるなら、飼い主も一緒に成長できます。
忍耐力が鍛えられれば、普段の人間関係でもうまくいきます。
友人関係でも職場の人間関係でも、恋愛関係でも、夫婦関係でも「忍耐力」が必要とされます。
いらいらを見せないようにしたり、理性を失わずに対応したりなど、人間関係では忍耐力の連続です。
子どもが生まれれば、忍耐力なくして育てることはできません。
なかなか言うことを聞いてくれない赤ちゃんは、猫と似ています。
赤ちゃんもかわいいですが、とても世話が焼けます。
この状況は、猫に似ています。
もし猫をきちんと育てることができれば、赤ちゃんを育てるのもうまくいくはずです。
それだけの忍耐力があれば、赤ちゃんのおしめを替えたりわがままに応えたり、夜泣きに対応したりなどできるはずです。
きっといい父親・母親になれるに違いありません。
そう考えると、猫は先生です。
理性を失わず、常に冷静な自分でいられるよう、猫が先生になって飼い主を鍛えてくれているのです。
「猫鍋」という写真がブームになったことがあります。
鍋の中で身を丸くして、休んでいる猫の様子を撮影した写真や動画などが、テレビ、雑誌、インターネットで大にぎわいです。
小さな鍋の中で休んでいる猫を見るとかわいらしく、見ているだけで癒やされます。
こうした習性は昔からありますが、ストレス社会になった今だからこそ、鍋の中で寝る猫の姿に癒やしを強く感じるのでしょう。
しかし、不思議な疑問があります。
そもそも、なぜ猫は鍋の中を好むのでしょうか。
猫は「鍋」が好きなのではありません。
「狭い場所」が好きです。
実は鍋に限らず、狭い場所は大好きです。
落ち着けて、安心でき、眠くなります。
猫がまだ野生だったころから警戒心が強いので、敵からの身を隠すために、見つかりにくい場所を探していました。
くぼみであったり、小さな穴などに隠れ、休んだり眠ったりしていました。
四方が囲まれたところのほうが敵から見つかりにくくなり、安心できます。
そのときの名残が現在でも残っていて、四方で囲まれた狭い場所に隠れようとします。
人間からすれば、狭い場所のほうが窮屈でストレスを強く感じますが、猫には逆です。
狭い場所こそ安心を感じ、ストレスが小さくなる場所です。
不思議な話ですね。
そこで家の中には、猫用に四方で囲まれた狭い場所を用意しておくといいでしょう。
先に述べた鍋でもいいです。
お釜、空のカバン、籠などでもOKです。
猫には、お昼寝用のベッドとして活用してくれるに違いありません。
ペットの体調管理も、飼い主の責任の1つです。
人間も体調が悪ければ、病院に行って診てもらいます。
早期発見ができれば、大事に至る可能性も小さくなります。
猫の場合も、体調が悪ければすぐ動物病院に連れて行き、診てもらう必要があります。
しかし、猫の場合は犬と違い、体調が悪いのは見分けにくいのが特徴です。
犬なら飼い主と一緒に散歩をする習慣があるので、体調を崩しているときは、歩く様子から早期発見がしやすい。
動きが遅くなったり、歩き方が不自然になったりするのですぐ気づけます。
しかし、猫の場合は、散歩をする習慣がありません。
いつものろのろ歩いていたり、お昼寝したりしています。
見方によっては、いつも体調が悪そうにも見えます。
「普段の状態」なのか、それとも「体調を崩している状態」なのか、見極めるのが難しいです。
では本当に体調が悪いときに、どう早く気づけるのでしょうか。
それはひとえに、飼い主がどれだけ普段からペットと触れ合っているかです。
普段から猫の様子や習慣、食べ方や量など知っていれば、いつもと違う様子から体調を崩している様子に気づけます。
見極めるのにセンスが必要ですが、普段からきちんと接しているなら、自然とわかるはずなのです。
猫は、いつものろのろしたり、寝ていたりするので、体調を崩しているときにわかりにくいのが特徴です。
そういうときは、いかに普段からペットと接しているかの差が現れます。
普段からよく接していると、わずかな違いに気づきやすくなります。
意外なところでもう1つのチェックポイントがあります。
猫の排泄物です。
おしっこと糞は、汚いから目を背けがちです。
人間ですから、洋式の便器で用を足した後、自分の尿や便を、丹念に見る人は少ないのではないでしょうか。
汚いものからは、つい視線を外しがちです。
自宅のペットの糞尿も、汚いため、見ないようにしていることが多いでしょう。
しかし、そらさずきちんとみることが大切です。
猫の排泄物は、健康のバロメーターです。
体の内部を直接みることはできませんが、内部から出てきた排泄物を見ることで、客観的に確かめることができます。
量、回数のチェックはもちろんのこと、いつもより尿の色が濃かったり、いつもよりふんがべっとりしたりなどです。
またできるだけ「においのチェック」もしておきましょう。
不快になる気持ちはあるでしょう。
しかし、猫の健康状態を知るための、唯一の手がかりです。
みたくない気持ちをぐっとこらえ、毎日猫の排泄物を見れば、体の内部の異変に気づくきっかけにできます。
猫の排泄物を処理するタイミングで、様子を確かめることも習慣の1つにしておきましょう。
「3つ子の魂、百まで」という言葉があります。
生まれて3年の間に形成された性格は、その後、年を取っても変わらないということです。
3年と言い切るには議論の余地がありますが、幼いころに培った性格がなかなか変わらないのは間違いありません。
若い時期にさまざまな刺激に触れさせることで、情緒が豊かになったり、学習能力にも差が出たりします。
基本的な人格を形成する時期に当たります。
人間の場合は、生まれてから「3年間」が重要ですが、猫の場合は生まれてから「3カ月間」が重要です。
3カ月なんて、まさにあっという間です。
なぜ3カ月間なのかというと、猫は最初の1年で急成長するからです。
多くのペットたちは、人の何倍もの早さで成長しますが、猫も同じです。
では、どのくらい早く成長するのでしょうか。
猫と人の年齢を計算する有名な計算式があります。
この計算式にのっとって考えると、次のようになります。
【猫/人間】
もちろん成長スピードは、種類や生活環境にもよりますが、おおむねの概算はこのようになるでしょう。
見てのとおり、最初の3カ月で、人間でいう5歳くらいまで成長することになります。
この最初の3カ月間は「猫の社会化期」と呼ばれています。
さまざまな刺激を受け入れやすく、猫の基本的な行動や性格の形成に結びつきやすいです。
この時期に飼い主と十分接していれば、なつきやすくなります。
ほかの動物と接すれば、同居もしやすくなります。
食事の好みも、この時期に何を食べるかで決まるようです。
1年も過ぎようものなら、あっという間に人間でいう20歳になります。
猫が生まれてから最初の3カ月間は特にさまざまな経験をさせてあげましょう。
猫への教育に力を入れてもいいところです。
この時期に猫は基本的な性格を形成することになるので、重要な時期になるのです。
猫は犬と違いしつけるのに、時間がかかります。
飼い主にとって、とりあえずきちんとしつけたいのは、トイレについてです。
室内のどこにでも糞をされると、飼い主としてもストレスになります。
トイレさえ決められた場所できちんとするようになれば、かなり飼いやすくなるはずです。
では、どうトイレをしつけるかという方法ですが、いくつかポイントがあります。
トイレは、場所と雰囲気が重要です。
トイレというのは、そもそもリラックスできる場所です。
リラックスできる場所でないと、なかなか用を足したい気にもなりません。
もしトイレが、部屋の出入り口付近の場合は騒がしくて、用をたしにくくなります。
廊下や玄関など、人の出入りが多いところもあまり良いとは言えません。
トイレは落ち着ける場所にすることで「用を足しやすい雰囲気」をつくっていくことが大切です。
たとえば、部屋の入り口とは反対側の四隅です。
入り口側の反対側の四隅なら、人の出入りで邪魔にならず、落ち着ける場所になるでしょう。
そのほか、部屋の状況を見ながら、落ち着ける場所を模索していきましょう。
猫の祖先は夜行性です。
明るいところより、暗いところを好みます。
用を足すときも、猫がリラックスできる環境のほうがしつけを身につけるのも早くなります。
そこでトイレの場所は、薄暗い場所がいいでしょう。
明るい場所でも、屋根を取り付けるなどして、意図的に陰をつくり、暗い場所を演出するなど工夫をしてみるといいでしょう。
基本的にトイレの場所をころころ変更するのは良くありません。
せっかく覚えても、場所が変わると違和感を覚え、また変なところでおしっこをしたり糞をしたりすることがあります。
ここだと決めたトイレの場所は、できるかぎり変更しないようにしましょう。
猫にトイレをしつけることさえできれば、猫を飼うのは大半が楽になるといっても過言ではありません。
トイレをしつけるときには、一度決めた場所は、変更しないのが鉄則です。
トイレの場所を移動したがために、せっかく身についていたトイレの習慣が、うまくできなくなってしまうことも珍しくありません。
環境が変化することで、興奮や緊張を感じて落ち着かなくなり、排泄のタイミングや場所を間違えてしまいやすいです。
しかし、日常生活には変更せざるを得ないときがあります。
特によくあるケースが「部屋の模様替え」です。
季節の変わり目や気分転換などで、部屋を模様替えした際に、猫のトイレの場所も移動せざるを得ないときがあります。
部屋の模様替えをすると、部屋全体の雰囲気も変わり、トイレの場所も変わってしまうと、猫は違和感を覚えます。
猫は、環境の変化に敏感です。
部屋のレイアウトが変わるだけで、別の世界に来たと思います。
せっかくトイレの場所を覚えていても、模様替えのタイミングで、一からやり直しになることがあります。
そこで大切なのは、部屋の模様替えを前提にして猫のトイレの場所を考えることです。
部屋の模様替えをしても、猫のトイレの場所だけは変更しないように、あらかじめトイレの場所を考えておくのがコツです。
模様替えをしても、トイレの場所を変えないことです。
やむを得ないときは仕方ないですが、できるだけ猫の負担を小さくするために、心がけておきたいことです。
「新発売」という文字があれば、私たち人間はつい視線を向けてしまいます。
「何だろう」「気になるな」「一度くらいなら試し買いしてみようかな」と思います。
まだ味はわかりませんが、気になり、つい手が伸びてしまいます。
新しいものを手にすると、自分の殻を破ることができ、何か新しく生まれ変われるのではないかという期待が膨らんできますね。
しかし、猫の場合になるとそうはいきません。
猫は、偏食家です。
新しいものを好まず、慣れ親しんだものをずっと食べ続ける傾向があります。
猫の健康を思って、ときどき食事のメニューを変えてあげると、口にしてくれないことはありませんか。
いつもと違った味の場合は「慣れないにおいだ」「本当に食べられるのか」と警戒してしまいます。
これが、人と猫とで大きく異なる点です。
人は新しいものが好きですが、猫は新しいものは苦手です。
では、猫の食習慣というのは、いつごろ形成されるのでしょうか。
これは猫がまだ幼いころの食習慣が強く影響するようです。
親猫のおっぱいを卒業して、食べ始めるようになった食事を「自分が食べるご飯」と認識するようです。
マグロの肉を与えればマグロの肉をえり好みするようになり、鶏肉を与えれば鶏肉をえり好みするようになります。
いろいろな餌を食べてもらいたければ、この離乳した直後に、さまざまな餌を与え慣れさせてあげるといいでしょう。
もちろん成猫になってからも、食習慣を変えていくことは可能ですが、なかなかスムーズにいくことは少ないようです。
もし食習慣を変えるなら、一気に変えてしまうのではなく、時間をかけながら少しずつ変えていくようにすればいいでしょう。
また、すでに固定されている食習慣が、猫の栄養バランスに大きな問題がなければ、わざわざ直すのはやめたほうがいいでしょう。
無理に変更しようとすると、かえって猫のストレスになりかねません。
偏食がいけないのは、私たち人間が持っている先入観ですが、そもそも猫は偏食をする生き物と思っていたほうがいいでしょう。
猫が喜ぶに違いないと思って飼ってきた新発売のキャットフードを食べてくれないことも、まったく珍しいことではないのです。
猫とほかの動物を同居させるときには、ポイントがあります。
動物好きな人は、猫のほかに、犬・ウサギ・インコなどを同時に飼うこともあるでしょう。
まず、幸いにも飼っている猫が生後間もない時期なら、比較的容易に慣れさせることができます。
生後1カ月から2カ月の間は「社会化期」と呼ばれています。
猫の警戒心が大変弱くて、社会のさまざまなことを吸収し慣れやすい時期です。
この時期に、飼い主と触れ合っていれば、飼い主に慣れやすくなります。
飼い主だけではなく、ほかに犬を飼っていたり、ウサギを飼っていたりしても、同様に抵抗感が小さくなります。
小さなひよこでもハムスターでも、仲良しになる場合が多いようです。
ただし生後2カ月を過ぎると、少し話が変わります。
猫の体が大きくなり、警戒心も強くなり始めます。
この時期になってから、ほかの動物に慣れさせようとしても、強い警戒心を抱き、すぐは慣れてくれません。
小さなハムスターやインコの場合は、仲良くするどころか獲物と勘違いしてしまい、襲ったり噛んだりしてしまうことがあります。
場合によっては、食べてしまうことさえあるので要注意です。
すでに成猫の場合は、ひよこ、ハムスター、インコなどの小さな動物を一緒に飼うのは控えたほうがいいでしょう。
そうした例外を除けば、たとえ成猫でも、時間はかかりますが慣れさせていけます。
ただし、相性の問題もありますから、いくらやっても難しいときには一緒の場所に飼うのを控えたほうがいい場合もあります。
食事の支度で台所を走っていると、猫が足元に飛びかかってくることがあります。
料理の支度をする邪魔をするかのようです。
また、少し急ぎの用があって猫の前で走ると、急に足に飛びつかれた経験をしたことがあるのではないでしょうか。
歩いているときは普通ですが、走っていると、追いかけられたり飛びつかれたりします。
なぜでしょうか。
これは、走っているときに素早く動く足に反応しているからです。
猫は、小さくて素早く動くものに反応します。
獲物と勘違いをしているわけではありませんが、忙しくしている足の様子に狩猟本能が反応してしまい、飛びつきたくなります。
これをやめさせるよう猫をしつけたいところですが、いかがなものでしょう。
そもそも急ぎ足で走る人間のほうが、品行が悪いと言えるのではないでしょうか。
しつけとは、礼儀作法を身につけさせることです。
ゆっくり歩く猫と、急ぎ足で走る人間とを見比べれば、正すべきは、猫ではなく飼い主のほうです。
考え方を変えましょう。
この猫の習性は、考え方によっては教育になります。
「走ったら危ないよ。ゆっくり歩こう。そのほうがかっこいいよ」
急いで走るマナー違反を、猫が人間に指摘してくれていると考えればいい。
逆に教えられている立場です。
いつも落ち着きのある生活を心がけたいものです。
猫と一緒に暮らしていると、猫が先生になり、ゆったりした余裕のある生活になるよう生き方を指摘してくれます。
猫は人生の師匠になるのです。
「ペットを飼うときに気をつけたほうがいいことは何ですか」
ペットショップのベテラン店員に聞けば、即座にアドバイスされることがあります。
「電気配線を噛ませないように保護したり、隠したりしてください」
ペットの経験が豊富なペットショップの店員さんなら、必ず言われるはずです。
それも厳しい顔つきで、言われるのが特徴です。
なぜこれほど、厳しく指導するのか。
それは、噛んだ結果、取り返しのつかない大事件に発展する可能性が大きいからです。
猫と一緒に住んでいると、注意するのは「噛む」という行動です。
猫に限らず、犬・ウサギ・ハムスター・モルモットでもそうですが、よく噛みます。
「噛む」という行動には、大きな危険が隠れています。
噛んで、物を傷つけられたり壊されたりするくらいなら、まだいいほうです。
本当に怖いのは「感電」と「火事」です。
電気コードをかじってしまうことで、猫は電気に接触し、感電してしまうことがあります。
犬も猫も、肉食系の動物は、鋭い歯を持っています。
いくら導線がゴムで保護されているとはいえ、ペットの鋭い歯にかかれば、電気コードを噛みちぎるくらい簡単です。
もし感電でもすれば、即死です。
けがをするとかいう問題ではなく、一瞬で死に至ります。
噛み方によっては、電気コードがショートを起こし、火事の原因になります。
小さな火がカーテンに移り、大きな火事に発展してしまいます。
火事の原因について調べると、飼っているペットが電気の配線をかじり、ショートして出火させたケースもあります。
火事になると、ただ事では済まず、大きな被害につながります。
だからこそ、ペットを飼うときにいちばん気をつけなければいけないのは、電気配線を噛ませないこと。
今、あなたの家の中や部屋の状態はどうですか。
飼っているペットが噛んで、電気ショートを起こすリスクはありませんか。
あらゆるところを確認しましょう。
少しでも不安を感じる点があれば「隠す」「保護」などして、すぐ対策をしましょう。
猫と一緒に住んでいても、家を空けなければいけないときがあります。
仕事でやむなく遠くへ出張しなければならなくなり、家を1日空けることもあるでしょう。
猫を家の中で1人きりにさせるのはかわいそうだと思い、出張先の旅館やホテルに一緒に連れて行こうとすることがあります。
この場合、一緒に連れて行くのはおすすめできません。
猫を許可している旅館やホテルでも、やめたほうがいいでしょう。
旅館やホテルが悪いのではありません。
そもそも猫は、環境の変化を嫌うからです。
日本のことわざに「犬は人につき、猫は家につく」という言葉があります。
犬は人になつき、飼い主の命令に誠実で、飼い主の行くところならどこへでもついていきます。
そもそも犬はグループで行動する生き物だったので、仲間とはぐれることに不安を感じます。
リーダーのいるところなら、守ってくれる存在がいるから安心できると思っています。
しかし、猫は違います。
飼い主ではなく、環境になつきます。
猫は野生のころから、団体行動ではなく、1人で行動する生き物でした。
猫の場合は、狩る獲物がネズミや小鳥などの小動物であったため、1人で行動するほうが狩りがしやすかった事情があります。
そのため、1人になっても寂しいとはあまり感じません。
「慣れた環境」さえあれば、少々飼い主が不在でも、寂しがらずにやっていけます。
猫にとって本当につらいのは「飼い主が不在になる状況」より「環境が変わってしまう状況」です。
これはショックを受けます。
環境が変わることで、隠れる場所、寝る場所など把握し直さなければならず、あたふたしてしまいます。
旅行・出張・引っ越しなどで環境に大きな変化があると、猫は不安でたまらなくなります。
鳴き声を荒らげたり、落ち着かないそぶりをしたり、粗相をしたりなど、余計に世話が焼けます。
もし、出張で家を1日空けるくらいなら、猫を家で留守番をさせたほうが賢明です。
1日くらいなら、少し餌を多めに置いていれば、何の問題もなく過ごすはずです。
3日くらい空ける場合なら、餌を3日分置いておけばいいでしょう。
もしそれ以上長く、家を空ける場合は、誰かに猫を預かってもらうより、誰かに家に来てもらうほうがいい。
両親や友人にお願いをして、自宅に来てもらい、餌やトイレ周りを手入れしてもらうほうがいいでしょう。
そのくらい環境を変えないようにするほうが、猫のためです。
猫にとって環境が変わらないことは、重要なことなのです。
猫の大好物といえば、何を思い浮かべますか。
この問いに対して「魚」を想像する人が多いようです。
長谷川町子さんの代表作品『サザエさん』で登場する猫も、魚をくわえている様子がたびたび登場します。
そんな光景を見ながら「そうか、猫は魚が大好物なのだな」と考えている人も多いのではないでしょうか。
なぜ日本は、猫は魚が好物であるイメージが強いのかというと、古くからの食文化が関係しているようです。
日本は島国であり、海に面している土地が多い国です。
魚の漁獲量も多いため、食卓に魚がよく登場する生活です。
その魚が登場しやすい食生活だったため、猫にとっても魚にありつけやすくなりました。
日本では猫が魚を食べる姿を目にすることが多いため「猫と言えば魚」というイメージが定着していったようです。
たしかに猫は肉食です。
魚も肉であり、猫の好物ですが、肉は魚だけではありません。
鶏肉・豚肉・牛肉などもあります。
欧米では、むしろ猫の餌として鶏肉や豚肉などをよく与えています。
猫は魚の肉だけに限らず、肉なら何でもよく食べます。
ただ常識を覆すようですが、生魚は猫には与えないほうがいい食べ物です。
骨が喉に突き刺さりやすいからです。
魚が悪いのではなく骨がいけない。
肉なので喜んで食べるのも事実ですが、生魚の場合、骨が喉に詰まりやすくなるのも事実です。
あらかじめ骨を抜いた刺し身なら問題ありませんが、骨が残っている刺し身なら控えたほうが賢明です。
そういうリスクを考えると、いくら喜んで食べるとはいえ、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
猫の食道は狭く、人の場合以上に喉に突き刺さりやすい。
猫はあまり噛まずに飲み込んでしまうので、魚の骨が刺さるリスクも高くなります。
動物病院に運ばれてくる猫たちは、喉に骨が刺さっているケースが多いそうです。
基本食は、キャットフードで十分です。
たまに生魚を与えるなら、猫の健康面を考え、徹底的に骨を抜いてからにしましょう。
旅行や出張のような家を数日間空ける特殊な状況を除いて、餌を出したままにするのはやめたほうがいいでしょう。
好きなときに食べるだけ食べてもらえればいいと思い、1日分の餌をまとめて与える飼い主がいます。
飼い主としては手間が少なくなり楽になりますが、猫は餌を食べる分量やタイミングがつかみづらくなります。
日頃からこうした餌のやり方をしていると「いつでも餌を食べられる」と思い、餌をだらだら食べるようになります。
おなかがすいたときに、満腹になるまで食べるようになります。
当然ですが、食べすぎになり、肥満にもつながります。
猫の健康面を考えても、肥満になるのは良くありません。
そういう意味で、猫の健康管理の基本は「餌の量」と「与えるタイミング」です。
決められた量を、決められたタイミングできちんと食べれば、猫は太ることはありません。
餌の量と与えるタイミングは、猫ではなく、飼い主の責任に委ねられています。
太るのは、猫が悪いのではなく、飼い主が悪い。
人間でも肥満になれば、糖尿病や高血圧のリスクが高まりますが、猫も同じです。
猫も肥満になれば、糖尿病や高血圧のリスクが高まります。
「そうは言っても、うちの猫はだらだらした食べ方しかしてくれない」
「餌が出てきたら食べる」というしつけをするためにいい方法があります。
もし餌を食べなければ、一度、器を下げてください。
猫はショックを受けます。
いつでも食べられると思っていたのに、器を下げられると、食べられなくて困ってしまいます。
食事をする時間に制限時間を設ければいい。
餌を出したときに、きちんと食べるようになってくれます。
飼い主は猫の健康を管理しやすくなり、猫も長生きができるようになります。
さて、目安となる餌の量と回数です。
幼い猫や年老いた猫の場合は、消化の力が弱いため、回数を多くする代わりに、量は少なめにするのがポイントです。
特に室内で飼う場合は、動く範囲も限られているため、より飼い主のケアは重要です。
長年猫と付き合っている飼い主とお話しする機会があります。
そうしたとき、よく次のような言葉を耳にします。
「猫の声が、人の言葉のように聞こえる」
猫といえば「にゃあにゃあ」という泣き声が一般的です。
しかし、にゃあと言っても、さまざまです。
声の大きさ・スピード・イントネーションなどで、多種多様な声があります。
飼い主と猫との付き合いが長いと、どんな場面でどのような声を出すのかがわかるようになります。
「にゃあ」という声が「おなかが減ったよ」という声に聞こえたり「かまってほしいよ」という声に聞こえたりします。
それはすごいことです。
付き合いが長く、深い仲だからこそできることです。
そうなるのがゴールでもあり、スタートでもあります。
猫の言っていることがわかるようになるからこそ、今までより一歩踏み込んだ猫との生活ができるようになるはずです。