「マナーなんて面倒だな」
洋食レストランで食事をするときに感じた、私の率直な感想です。
おそらく多くの人が、同じ気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。
「マナー、マナー」と意識をするのは、まだマナーが身についていない証拠です。
身についていないから、意識をするのです。
私がテーブルマナーを勉強し始めたころがそうでした。
西洋のテーブルマナーには、さまざまなルールやサインがあります。
皿を下げてほしいというサイン。
逆に、皿を下げないでほしいというサイン。
ときどき入店してすぐ、給仕を振り切って、自分たちの都合で座る席を決めようとするお客さんを見かけます。
どの席に座るか、自分たちで勝手に決めるのは良くありません。
レストラン側の都合があるからです。
眺めがいい席が、上席になります。
一般的なテーブル席では、壁側の席が上席になります。
レストランの店内を見渡しやすい席であるためです。
食事中、お手洗いに行きたくなるときがあります。
食事中にお手洗いの立つのは、基本的にいいことではありません。
せっかくのおいしい食事の味や雰囲気を損ねてしまうためです。
テーブル席に座ればさっそくナプキン、と言いたいところですが、まだ早すぎます。
ナプキンを早く広げすぎると「そんなにおなかがすいているの?」と笑われます。
テーブルに着いたらまずメニューを眺め、食事を選びましょう。
ナプキンには、3つの役割があります。
(1)衣服を汚さないため
最も基本的なナプキンの理由です。
食事中、リラックスをすると、つい足を組みたくなります。
食事前や食事中に限らず、常に足を組むのは控えるのがマナーです。
洋食のテーブルマナーという以前の問題です。
食事マナーの難しい点は「所が変われば解釈も変わる」ということです。
世界共通のテーブルマナーがあればいいのですが、残念ながらありません。
「ナイフとフォークで食べるのがマナー」もあれば「箸で食べるのがマナー」「素手で食べるのがマナー」もあります。
食事中に席を離れるのは、あまり好ましくありませんが、仕方ない事情があります。
食事中、やむなくお手洗いで席を離れることがあります。
携帯電話が鳴り、席を外すこともあるでしょう。
「ピピピピ!」
食事中、急に携帯電話が鳴ることがあります。
基本的に、食事中の携帯電話による会話は好ましくありません。
食事のオーダーが終われば、食事が出てくるまでの間、しばらく待ちます。
このとき、姿勢にも注意を払いましょう。
人間の本性が見えやすいのは「何かしているとき」ではなく「何もしていないとき」です。
問題なのは、1人で食事をする場合です。
もちろん1人でもテーブルの上で手を組み、背筋を伸ばして待つ姿勢が基本です。
しかし、人によっては少し退屈と感じる場合があるでしょう。
食事が終わった、もしくは食事が終わってテーブルを広くしたいので、早く皿を下げてもらいたいときがあります。
手を挙げて、直接給仕を呼ぼうかと思いますが、不要です。
西洋のテーブルマナーでは「皿を下げてください」というサインがあります。
食事をしていると、多少の空気も一緒に飲み込んでしまうものです。
食事中のげっぷは厳禁です。
特に西洋のテーブルマナーでは、おならよりげっぷを嫌う傾向があります。
友人と食事をしていると、なぜか友人が食べているもののほうがおいしく見えることはありませんか。
人間とは不思議なものですね。
他人のものが、何でもよく見えてしまうのは、人間の心理なのかもしれません。
話が盛り上がると、声が大きくなったり、大声で笑ったりしてしまいます。
特に、打ち解けた友人との食事は盛り上がりやすいことでしょう。
しかし、いくら話が盛り上がったとはいえ、食事中、大声を出すのはマナー違反です。
給仕が近づいて運ばれるの料理の中に、なにやら不思議なものがあります。
水の入った銀の器です。
テーブルマナーについてまったくの初心者なら「なんだろう」と思うでしょう。
レストランでコース料理をオーダーすると、誰もが驚くことがあります。
「ナイフとフォークの数」です。
一般的な食事の感覚から考えれば、ナイフとフォークは一本ずつと思います。
食事中、うっかり手を滑らせて、ナイフやフォークを落とすことがあります。
落としてしまったことは仕方ありません。
人間ですから、うっかりはあります。
肉を切るときに、フォークを使って切ろうとする人がいます。
小さな肉や柔らかい肉なら、フォークで軽く押さえつけるだけで切れます。
とはいえ、面倒だからフォークで切ってしまおうというのはいけません。
欧米のテーブルマナーでは、食事の際、できるだけ音を立てないように心がけることが大切です。
ナイフとフォークで、かちゃかちゃと音を立てる。
スープを飲むとき、ずるずる音を立てる。
最近では禁煙のレストランが増えましたが、レストランの種類によっては、喫煙できるところがあります。
喫煙可能ですから、レストラン内でタバコを吸っていいわけですが、マナーがあります。
食前・食事中の喫煙は控えるようにしましょう。
料理では、香りも重要です。
「おいしそうな香り」という言葉があります。
いい香りを嗅げば、食欲が湧いてくることがありますね。
フォーマルなレストランでは、ライスを食べるとき、箸は出ません。
ライスを食べるときには、フォークを使うのがマナーです。
まずナイフを使って、フォークの腹にライスを乗せます。
おいしい料理は、会話の内容によって損なわれることがあります。
汚い話題・下ネタです。
品位の低い話題は、食事の場ではふさわしくありません。
食事中、汚い話や下ネタを避けるのは、基本的なマナーです。
すでにご存じの方も多い、基本マナーですね。
さて、そんな人でも、うっかりしてしまいやすいNGの話題があります。
友人と一緒に食事をしていると、料理の種類によっては、調味料が登場することがあります。
塩、コショウ、そのほかハーブが含まれたものです。
テーブルの取りやすい場所に置いてあればいいのですが、取りにくい場合があります。
食事の途中で席を立つ場合、ナプキンは椅子の上にたたんでおくのがマナーです。
しかし、食事が終わって席を離れるとき、ナプキンのたたむマナーは少し変わります。
使用済みであることがわかるように、わざとナプキンをきれいにたたまず、テーブルの隅に置くのです。
「マナーなんて面倒だな」
洋食レストランで食事をするときに感じた、私の率直な感想です。
おそらく多くの人が、同じ気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。
「食べるときくらい、自由にさせてほしい」
食事をするときは、自由気ままにしたいものですね。
社会経験を通して、テーブルマナーを身につける機会がありました。
特に大きな影響を受けたのは、アメリカの留学経験でした。
アメリカに留学をしていると、周りは洋食レストランばかりです。
友人と一緒に洋食レストランで食事をする機会が頻繁にありました。
最初は「マナーなんて面倒だな」と思っていたのですが、マナーについて学んでいるうちに、ふと気づきました。
必ず合理的な理由があるのです。
ただなんとなく決まったマナーではありません。
「よりおいしく食べるためには、どうすればいいのか」
「より上品に食べるには、どうすればいいのか」
「同席者や給仕に失礼のないよう食べるには、どうすればいいのか」
テーブルマナーとは、よりおいしく、よりエレガントに食べるための方法です。
先人が悩みぬいた結果、出来上がった「回答」です。
素晴らしい知恵の結集です。
堅苦しいと考えるのではなく、知恵として捉えてみましょう。
すべてのテーブルマナーには、その動きをする理由があります。
その理由を知ると、急にテーブルマナーが楽しくなります。
「なるほど」と思うからです。
堅苦しかったテーブルマナーが、ぱっと明るく楽しくなります。
「もっと先人たちの知恵を知りたい。もっとマナーを勉強したい」と思うようになるでしょう。
テーブルマナーの理由を確認しながら学ぶことが、楽しく身につけるコツです。
「マナー、マナー」と意識をするのは、まだマナーが身についていない証拠です。
身についていないから、意識をするのです。
私がテーブルマナーを勉強し始めたころがそうでした。
「失敗すると嫌だな」
「これで正しいのかな」
「おかしくないかな」
食事中、緊張や不安のため、おなかが痛くなったくらいです。
正直なところ、テーブルマナーにばかり意識が向いてしまい、食事を味わえず、友人との会話を楽しめなかった時期がありました。
それはそれで仕方ありません。
私の場合、余裕がなく慣れていないのがいけないのです。
大切なことは、テーブルマナーを意識しないくらい慣れてしまうことです。
そういう「特訓期間」を設けると、最も早く身につけられるでしょう。
めったにレストランへ行かなければ、テーブルマナーを勉強してもすぐ忘れます。
時間をあけるからいけないのです。
テーブルマナーは、体で覚えるものです。
体の記憶は、覚えるには少し時間がかかりますが、覚えてしまえば忘れません。
集中的に学ぶのがいちばんです。
自動車の運転免許を取るように、短期間で連続してレストランに向かいましょう。
たとえば、毎週金曜の夜は、高級レストランでの食事はいかがでしょうか。
これは実際に私がやっていた方法です。
高級レストランでの食事代は「研修費」と思えばいいでしょう。
自分を磨くためにお金を出して、セミナーへ向かっていると考えるのです。
金曜の仕事帰りは、自分へのご褒美としてレストランで食事をするのです。
毎週繰り返しテーブルマナーに触れる機会があると、覚えるのも身につくのも早くなります。
これを3カ月続けてみましょう。
集中して触れる機会があると、あっという間にマスターできます。
西洋のテーブルマナーには、さまざまなルールやサインがあります。
皿を下げてほしいというサイン。
逆に、皿を下げないでほしいというサイン。
お会計をお願いするサイン。
スープを飲むときのルール。
肉を切るときのルール。
ナイフとフォークの使い方。
欧米のテーブルマナーでは、そうした厳格なルールばかりが先行し、最初は面倒だなと思います。
しかし、これも慣れです。
私も最初は、本当に面倒で嫌でした。
しかし、そういう文化や方法にさえ慣れてしまえば、大したことはありません。
むしろ便利であり、これほど楽なことはありません。
あらかじめ決まっているルールに従うだけです。
それだけです。
最初はテーブルマナーにばかり気を取られていても、しばらくして慣れてくれば当たり前のことになり、体が覚えます。
体に覚えさせれば楽なものです。
私たちは歩くとき、右足や左足を意識しませんね。
テーブルマナーも体が覚えさえすれば、意識せずとも体が勝手に動くようになります。
そうすると、食事のおいしさに集中できたり同席者との会話にも集中できるようになります。
ルールがあるから、面倒ではありません。
ルールがあるから、不要なことを考えずに済み、むしろ楽なのです。
ときどき入店してすぐ、給仕を振り切って、自分たちの都合で座る席を決めようとするお客さんを見かけます。
どの席に座るか、自分たちで勝手に決めるのは良くありません。
レストラン側の都合があるからです。
店内に空席があれば、別にどこでもいいだろうと思いますが、すでに予約が入っているテーブル席があるかもしれません。
レストラン側は、より多くのお客さんに座ってもらえるよう、適切な配置があります。
時間帯、人数、喫煙や禁煙などの条件によって、座ってほしい席が異なります。
給仕の指示する席に座ることで、レストランに来店されるお客さん全員に、適切なテーブル席へと案内できるようになります。
入店すれば、給仕から案内されるまで素直に入り口の椅子に腰掛けて、しばらく待つようにしましょう。
希望席があるなら、自分たちで勝手に座るのではなく、案内される際、給仕に相談をしましょう。
可能なかぎり、要望に応えられる適切な席へと案内してくれるはずです。
本当に希望する席があるなら、予約をして席を確保しておくのがマナーです。
予約をして来店されるお客さんを優遇するのは当然です。
予約をするお客さんは、レストラン側にとって特別客なのです。
眺めがいい席が、上席になります。
一般的なテーブル席では、壁側の席が上席になります。
レストランの店内を見渡しやすい席であるためです。
また、後ろに壁しかないため、気を使うことがなく、落ち着きやすくなります。
女性・ゲスト・目上の人と同席するときは、壁側の席を勧めるようにしましょう。
ただし、例外があります。
「眺めがいい席が上席になる」というルールを思い出しましょう。
たとえば、美しい夜景が見えるレストランは、通路側の席が上席になります。
夜景を見ながら食事ができるため、きっと喜ばれるはずです。
判断が難しいようなら、相談をして決めればいいでしょう。
ささいな配慮ですが、相手を思いやる心遣いが感じられます。
雰囲気のいい場所で会話した人には、いい印象を持ちやすくなります。
こういうところで人間関係が円滑になり、深まります。
食事中、お手洗いに行きたくなるときがあります。
食事中にお手洗いの立つのは、基本的にいいことではありません。
せっかくのおいしい食事の味や雰囲気を損ねてしまうためです。
レストランでは食事の味だけでなく、香りにも気を配っています。
おいしい食事は、味だけでなく、香りも素晴らしいものです。
一度、お手洗いへ行くと、悪臭が邪魔をして、味が損なわれてしまいやすいのです。
もし友人と同席なら、会話の流れを妨げる可能性もあるでしょう。
せっかく会話が盛り上がったところで席を外されると、雰囲気が崩れてしまいやすくなります。
したがって、できるだけお手洗いは控えるようにするのが、基本的なマナーです。
しかし、そうは言っても、お手洗いに向かいたいときがあるでしょう。
食事中、膝の上に置いているナプキンですが、お手洗いなどで中座をする際、どうすればいいのでしょうか。
椅子の上にナプキンを置くのが正解です。
ナプキンの中央を持って、三角の状態にして、椅子の上に置きます。
「まだ食事中です」という店員へのサインになるのです。
また、別の表現として「ナプキンを椅子の背もたれにかける」という方法もあります。
マナーとしては違反ではありませんが、あまりおすすめはしません。
同席者がいると、汚れのついたナプキンが視界に入ってしまい、不快にさせる場合があるためです。
わざわざ椅子の上に置くのは、同席者の視界に入れないための工夫なのです。
テーブル席に座ればさっそくナプキン、と言いたいところですが、まだ早すぎます。
ナプキンを早く広げすぎると「そんなにおなかがすいているの?」と笑われます。
テーブルに着いたらまずメニューを眺め、食事を選びましょう。
まずおいしそうな食事に目をやるのが、マナーです。
すぐメニューに目をやることで、給仕や同席している友人にも、食事を楽しみにしている気持ちが伝わりやすくなります。
ナプキンを広げるタイミングは、最初の食事や飲み物が出てきたときです。
もし目上の人と同席している場合は、目上の人が先にナプキンを広げてからにしましょう。
次に、ナプキンの置き方です。
首からぶら下げるような使い方は、欧米のテーブルマナーでは良くありません。
ナプキンは、2つ折りにして、膝の上に広げます。
このとき、折り目がついている側が手前になるよう、膝の上に置きましょう。
最も一般的なナプキンの置き方です。
では、なぜこうした決まりがあるのでしょうか。
ナプキンは、食事中、口元の汚れを拭くときに引き上げますね。
そのとき、手に取りやすいのは、手前より奥側です。
また、口を拭くときも、二枚重ねになっているナプキンの内側で拭きます。
この「内側」というのが、ポイントです。
2枚重ねになっているナプキンの内側なら、拭いた後に再び重ねて、汚れを隠すことができるからです。
手に取りやすく、汚れも隠しやすいという理由から、このたたみ方が一般的なマナーとして定着しています。
ナプキンには、3つの役割があります。
最も基本的なナプキンの理由です。
食事中、ナイフやフォークで口元に運んでいる途中、うっかり膝元に落としてしまう場合があります。
そのとき、身につけている衣服を汚さないよう、ナプキンを膝の上に置きます。
食事をしていると、口元が汚れたり指先が汚れたりする場合があります。
そうしたとき、適当に手を拭くのではなく、ナプキンの内側で汚れを取ります。
ハンカチやティッシュでもいいのではないかと思いますが、良くありません。
ハンカチはトイレでも使うため、口元の汚れを落とすのには適しません。
また「ナプキンが汚くて使えません」という意味にもなるので、給仕や料理人に対して失礼です。
一方、ティッシュは拭いた後の置き場に困ります。
口元を拭いたティッシュをテーブルの上に散らかすというのは、エレガントではありません。
その点、ナプキンなら、膝元にあるため、拭いた後のやり場に困りません。
指を拭くときも、膝元にあるため、拭いたと気づかれにくくなるのです。
さて、最後に奥が深いと感じたのは、この3つ目の理由です。
欧米では当然の理由ですが、アジアではこの理由は知られていません。
多くの人は、ナプキンは汚れを防いだり取ったりするために使うものと思っているのではないでしょうか。
その理由もありますが、もう1つ、味を損ねないためにも一役買います。
食事をしていると、口元には油がついてしまいます。
油がついた唇で、ワイングラスに口をつけるとどうでしょう。
唇による「飲み跡」がくっきりとついてしまい、品がありませんね。
同時に、油がワインへ移り、ワインの味が損なわれやすくなります。
一度、ナプキンで口元を押さえて油を取ってから、ワインを飲むようにしましょう。
口元の油を取り除くことで、ワインの味を損なわずに飲むことができるのです。
食事中、リラックスをすると、つい足を組みたくなります。
食事前や食事中に限らず、常に足を組むのは控えるのがマナーです。
洋食のテーブルマナーという以前の問題です。
足を組むと横柄な態度になりがちで、給仕や料理人に対して失礼にあたります。
貞淑な女性が足を組むと、急に品位が落ちてしまいます。
特にテーブルクロスが長い場合は、気が緩みがちです。
テーブルクロスが長いと、足元が見えにくくなり「どうせ足元は見えないだろう」と思います。
たとえ足元が隠れていたとしても、遠くから見ると、一目でわかってしまうものです。
食事マナーの難しい点は「所が変われば解釈も変わる」ということです。
世界共通のテーブルマナーがあればいいのですが、残念ながらありません。
「ナイフとフォークで食べるのがマナー」もあれば「箸で食べるのがマナー」「素手で食べるのがマナー」もあります。
全然違いますね。
その1つに、熱い飲み物を飲むマナーも、ところによって解釈が変わるマナーの1つです。
「ふうふう」
中華料理では、ラーメンやフカヒレのスープを口にするとき、息を吹きかけて冷ますことがあります。
この動作は、中華料理では比較的許容されています。
ふうふう息を吹きかけることで「出来立てでおいしそう」というニュアンスを伝えます。
そういうふうに捉える文化があります。
「ずるずる」
日本の熱いお茶漬けでも、ずるずる音を立てながら食べることがあります。
ずるずるいう音は、風情があって許容されています。
「おいしい。熱いけれど早く食べたい」という気持ちを伝えるものとされています。
しかし、所が変われば、マナーもさまざまです。
残念ながら西洋料理のテーブルマナーでは、息を吹きかけたりすすったりするのは厳禁です。
西洋の料理では、品や音を重んじる傾向があります。
ふうふう吹きかけるのは焦っている様子に見えてしまい、品位を落としてしまいます。
「ずるずる」という音も、静かで落ち着いた食事の雰囲気を壊してしまうため、よくないとされています。
フォーマルなレストランはもちろん、たとえカジュアルなレストランでも控えるべきです。
癖になっている人は、特に注意をしましょう。
食事中に席を離れるのは、あまり好ましくありませんが、仕方ない事情があります。
食事中、やむなくお手洗いで席を離れることがあります。
携帯電話が鳴り、席を外すこともあるでしょう。
一時的に席が空くわけですが、ここが問題です。
空席を見て、給仕が食事も会計も済んだと勘違いをして、皿を下げてしまう恐れがあります。
そういうとき「まだ食事中です。皿を下げないでほしい」というサインがあります。
ナイフとフォークを皿の上で「ハ」の字にするのです。
ナイフの刃は自分のほうに向け、フォークは下向きにすると、よりエレガントです。
何気ない状態ではありますが、西洋のテーブルマナーでは「皿を下げないでください」という意味になります。
もしお手洗いや、急な用件で一時的に席を外すときには、忘れないよう「ハ」の字にしてからにしましょう。
「ピピピピ!」
食事中、急に携帯電話が鳴ることがあります。
基本的に、食事中の携帯電話による会話は好ましくありません。
レストランでは、お客さんの会話の声も、BGMです。
そんな中、急な携帯電話の着信音は、雰囲気を壊してしまいます。
どんなメロディーであろうと、あらゆる着信音は食事中の雰囲気を壊し、周りの人に迷惑をかけます。
自分はいいかもしれませんが、周りにいるお客さんのことを考えましょう。
せっかくのおいしい食事と楽しい雰囲気が、急に鳴った携帯電話の着信音で台無しになるかもしれません。
プロポーズの最中なら、携帯電話の着信音で台無しですね。
自分や同席者のことだけではなく、周りのお客さんのことも考え、携帯電話の電源はオフにすることをおすすめします。
ただし、仕事やプライベートなどの都合で、電源をオフにできない場合もあるでしょう。
そういう場合は、マナーモードにしておけばOKです。
では、テーブル席で携帯電話を取る場合です。
目安は1分です。
1分以内に終わる短い用件なら、テーブル席で小さな声で済ませましょう。
もし、1分以上長引くようなら、相手の人に席を立つサインを告げて、一度レストランの外に出てから話をします。
食事中に席を立つことはあまり良い印象を与えませんので、できるだけ控えるよう心がけることが大切です。
食事のオーダーが終われば、食事が出てくるまでの間、しばらく待ちます。
このとき、姿勢にも注意を払いましょう。
人間の本性が見えやすいのは「何かしているとき」ではなく「何もしていないとき」です。
食事が出てくるまでの間、何もないときこそ、要注意です。
椅子にもたれたり、腰を曲げたりしていると、みすぼらしく見えます。
このリラックスした瞬間、気持ちが緩んでしまいやすいのです。
大切なのは、姿勢です。
このとき、欧米の給仕も一目置く、かっこいい姿勢があります。
「テーブルの上で手を組み、背筋を伸ばして待つ姿勢」です。
「腕を組む」のではなく「手を組む」。
できるだけ、椅子の背にはもたれないようにしましょう。
落ち着きがある姿勢ですね。
もし友人と同席の場合、テーブルの上で手を組み、背筋を伸ばしながら、会話を楽しみましょう。
この姿勢で待っている人は、給仕からも落ち着いているなと見られ、一目置かれます。
どんなにフォーマルなレストランでも、この姿勢はなじみます。
問題なのは、1人で食事をする場合です。
もちろん1人でもテーブルの上で手を組み、背筋を伸ばして待つ姿勢が基本です。
しかし、人によっては少し退屈と感じる場合があるでしょう。
食事が出てくるまでの間、上手な暇つぶしがあります。
「手帳の確認」と「読書」です。
本を読むときも、できればハードカバーの本が好ましいでしょう。
雑誌は内容にもよりますが、ビジネス関連ならいいでしょう。
これなら周りの雰囲気に溶け込めます。
落ち着いた姿勢であり、落ち着いた雰囲気を演出できます。
食事が終わった、もしくは食事が終わってテーブルを広くしたいので、早く皿を下げてもらいたいときがあります。
手を挙げて、直接給仕を呼ぼうかと思いますが、不要です。
西洋のテーブルマナーでは「皿を下げてください」というサインがあります。
ナイフとフォークを皿の右下にそろえればいいのです。
そろえるときも、ナイフとフォークが重なることがないよう注意します。
ナイフの刃は自分のほうに向け、フォークは下向きにすると、よりエレガントです。
この状態を見た給仕は、タイミングを見計らって、さっと皿を下げてくれます。
食事をしていると、多少の空気も一緒に飲み込んでしまうものです。
食事中のげっぷは厳禁です。
特に西洋のテーブルマナーでは、おならよりげっぷを嫌う傾向があります。
くしゃみが出そうになったり、おならが出そうになったりすることもあります。
品がありませんし、場の雰囲気を悪くします。
しかし、そうはいえ、人間です。
生理現象です。
不可抗力の面があります。
げっぷ・くしゃみ・おならをうまく我慢できるならいいでしょう。
しかし、我慢ができないときもあります。
あまり無理をするのも、体に良くありません。
無理をして我慢しすぎると、逆に体調を崩してしまいかねないからです。
もし、我慢できずにげっぷ・くしゃみ・おならをしてしまったら、一言「失礼」と言いましょう。
人間の生理上の都合ですから、比較的許容される範囲です。
同席している人も、仕方ないと理解してくれることでしょう。
友人と食事をしていると、なぜか友人が食べているもののほうがおいしく見えることはありませんか。
人間とは不思議なものですね。
他人のものが、何でもよく見えてしまうのは、人間の心理なのかもしれません。
面白いことに、相手も同じことを思っていたりするのです。
そこでよくありがちなのが「料理のシェア」です。
「ちょっと料理を交換しようよ」
出てきた料理を交換して、仲間とシェアしようとします。
皿を交換したり、皿の上の一部を交換したりなどです。
カジュアルなレストランなら、まだ許されます。
カジュアルなレストランは、来店客に子どもや若者が多い前提ですから、ある程度は許容してくれるでしょう。
しかし、フォーマルなレストランでは、やはり大人の雰囲気を大切にします。
相手の皿に手を差し出して食事を取ろうとすると、焦りや横取のような様子に見えやすいため、上品ではありません。
相手の料理がおいしそうに見えても、できるだけ控えるようにしましょう。
もし「どうしてもシェアしたい」という場合には、給仕を呼んで、シェア用の取り皿をいただきます。
その際も、自分で取り分けるのではなく、給仕に取り分けてもらうのがマナーです。
話が盛り上がると、声が大きくなったり、大声で笑ったりしてしまいます。
特に、打ち解けた友人との食事は盛り上がりやすいことでしょう。
しかし、いくら話が盛り上がったとはいえ、食事中、大声を出すのはマナー違反です。
周りの人の迷惑になりますし、給仕からも嫌がられます。
声は、普通で結構です。
あくまで大声で話したり笑ったりするようなことがないよう、気をつけましょう。
「そうは言っても大声で笑えないと、相手と楽しめないだろう」
いえ、そうではないのです。
友人との会話を楽しむために、大声を出すのではありません。
友人との会話を楽しむために、大声を出さないのです。
考えてみましょう。
自分たちが会話をしているとき、隣のテーブルのお客さんが大声で話をしたり笑っていたりするとどうでしょうか。
隣のテーブルがうるさすぎると、目の前に友人がいても、話し声が聞きにくくなったり、雰囲気が壊されたりすることでしょう。
恋人同士なら、目が当てられません。
自分たちがレストランで食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそです。
だからこそ、友人との会話を楽しむために、大声を出さないのです。
それは、相手のためであり、自分のためです。
「食事中、大声を出さないようにしましょう」というルールをみんなが守ることで、全体の秩序や雰囲気が保たれます。
全員の会話が華やかになるのです。
給仕が近づいて運ばれるの料理の中に、なにやら不思議なものがあります。
水の入った銀の器です。
テーブルマナーについてまったくの初心者なら「なんだろう」と思うでしょう。
これは「フィンガーボール」と呼ばれる器です。
水が入っているからとはいえ、飲むものではありません。
水と間違えて飲んでしまうと、大恥をかくので要注意です。
これは食事中、汚れた指先を洗うために用意されたものです。
たとえば、エビ・カニなどの甲殻類やデザートの果物など、手で食べるのが前提の料理があります。
多少の汚れはナプキンを使えばいいのですが、手でつかんで食べる都合上、ナプキンでは追いつかないことがあります。
しかも、エビ・カニ・果物などは、独特のべたつきがあります。
ナプキンを使ったとしても、べたつきまではなかなか取れないものです。
そこで汚れやべたつきをきれいに落としやすいよう、手を洗うための専用の器が、あらかじめ用意されるのです。
逆に考えれば、フィンガーボールと一緒に出てきたものは、素手で食べてもいいというサインでもあります。
そう考えると、ほら、わかりやすいですね。
フィンガーボールの水の中には、指先のにおいを消すため、レモンを浮かべている場合もあります。
レモンまで浮かべているレストランは、配慮の行き届いたレストランです。
フィンガーボールの使い方は、片手ずつ、指先を浸します。
片手ずつフィンガーボールの水に浸し、指先を軽くこすり合わせながら、汚れを落としていきましょう。
両手を同時に浸すのは、焦っている様子があり、マナー違反になるので注意です。
ぬれた手は、ナプキンを使って拭いて終了です。
レストランでコース料理をオーダーすると、誰もが驚くことがあります。
「ナイフとフォークの数」です。
一般的な食事の感覚から考えれば、ナイフとフォークは一本ずつと思います。
しかし、フォーマルなレストランでフルコースをオーダーすると、ナイフとフォークがずらりと並ぶのが一般的です。
「どれを使えばいいのか」
初めて見ると、ほとんどの人が困惑するでしょう。
それも同じ形のナイフとフォークではなく、それぞれ大きさが微妙に異なり、使い分けが必要な印象を受けるのです。
フルコースではさまざまな料理が次々と出てきますが、料理に応じた専用ナイフと専用フォークがあります。
形で覚えればいいのですが、数が数だけに、なかなか覚えるのに苦労をします。
しかし、大丈夫です。
シンプルな覚え方があります。
ずらりと並んだナイフとフォークは、外側から使うようにすればいいのです。
実は欧米の洋食では、そういうルールに従って並べられています。
これさえ知っておけば、ナイフとフォークの形に戸惑うことはありませんね。
難しいようで、単純です。
食事中、うっかり手を滑らせて、ナイフやフォークを落とすことがあります。
落としてしまったことは仕方ありません。
人間ですから、うっかりはあります。
問題なのは、どう拾うかです。
本来、フォーマルなレストランなら、落とした瞬間に給仕が気づき、呼ぶまでもなくさっと取り換えてくれます。
しかし、状況によっては、必ずしもすぐ気づいてくれるとは限りません。
慣れないうちは「給仕に拾わせるのは申し訳ない。呼ぶのも面倒」と思います。
しかし、気にする必要はありません。
そっと手を挙げて給仕を呼び、新しいものに交換をしてもらいましょう。
たとえ床の上に落ちたときでなく、椅子の上に落ちたときも同じです。
椅子の上くらいなら、つい自分で拾ってしまいそうですが、これもマナー違反なのです。
それは、自分のためであり、同席している人のためであり、レストランの雰囲気のためなのです。
もし意地を張って、自分で拾うとどうでしょうか。
落ちたものを拾う行為は、自分が恥をかくことになります。
自分は恥をかいてもいいかもしれませんが、同席者が恥ずかしいのです。
周りの人から見れば「そういう下品な行為をする人と一緒に食事をしている人」と思われます。
同席者に恥をかかせることになり、迷惑します。
フォーマルなレストランでは、雰囲気を大切にします。
落としたものを拾うしぐさは、フォーマルなレストランにふさわしくありませんね。
給仕はレストランの雰囲気づくりにも重要な役割を果たしているので、気兼ねなくお願いをして問題ないのです。
肉を切るときに、フォークを使って切ろうとする人がいます。
小さな肉や柔らかい肉なら、フォークで軽く押さえつけるだけで切れます。
とはいえ、面倒だからフォークで切ってしまおうというのはいけません。
こうした使い方は、良くありません。
フォークの間違った使い方です。
ナイフとフォークの使い方が、ごちゃごちゃになっています。
ナイフは切るためのもの。
フォークは食べ物を刺し、口に運ぶためのものです。
ライスを食べるときも、フォークを使います。
「そんなこと、わかっているよ」
そういう人に限って「少しくらいいいだろう」と油断し、ナイフとフォークの使い方を曖昧にすることが多いのです。
カトラリーの役割を崩すのは、マナー違反です。
ナイフはナイフとして使い、フォークはフォークとして使う。
間違った使い方によって、皿やカトラリーを傷つけてしまいかねません。
いま一度、役割を心に留めて使うようにしましょう。
欧米のテーブルマナーでは、食事の際、できるだけ音を立てないように心がけることが大切です。
ナイフとフォークで、かちゃかちゃと音を立てる。
スープを飲むとき、ずるずる音を立てる。
椅子を引くとき、ぎいぎいと音を立てる。
こうした音は、食事の雰囲気を壊してしまうので、良くありません。
西洋のテーブルマナーでは、全般的に音を控えるようにするのがマナーです。
もちろん多少の音は仕方ないのですが、できるだけ音を立てないように心がけることが必要です。
では、どうすれば音を小さくできるのでしょうか。
1つコツがあります。
「ゆっくりした動作」を心がけることです。
急いで食事をしようとすると、ナイフやフォークの扱いが乱暴になり、音が大きくなりがちです。
そこで食事の動きを、ゆっくりにしてみましょう。
たとえば、動きの早さを半分にしてみましょう。
ゆっくりした動作になれば、同じ動きであるにもかかわらず、品が出てきます。
同時に、食事の際の音も小さくなります。
このことで、音が小さくなるだけでなく、食事を長く楽しむこともできるようになるのです。
最近では禁煙のレストランが増えましたが、レストランの種類によっては、喫煙できるところがあります。
喫煙可能ですから、レストラン内でタバコを吸っていいわけですが、マナーがあります。
食前・食事中の喫煙は控えるようにしましょう。
料理人に大変失礼にあたるからです。
食事前に、タバコを吸っているそのしぐさは「食事はまだなのか。早くしろ」という横柄な態度に映ります。
また、味や香りにも悪影響です。
料理人は、味だけでなく、香りにまで気を使って食事をつくっています。
タバコを吸いながら食事をされると、味や香りを妨害してしまい、料理人は残念な気持ちになるのです。
汗を流して作った食事を否定されているような感覚です。
では、タバコはいつ吸えばいいのかというと「食後」です。
最後のデザートを終えてからにしましょう。
同席者がいるなら、同席者の同意を得てからに喫煙するのがマナーです。
料理では、香りも重要です。
「おいしそうな香り」という言葉があります。
いい香りを嗅げば、食欲が湧いてくることがありますね。
食欲が湧くことで、より料理がおいしくいただけます。
そのため、一流と呼ばれる料理人ほど、香りにも気を使って料理をつくっています。
いかに客人の食欲をそそり、いかにおいしく食べてもらおうかと、料理人は日夜、試行錯誤を繰り返しているのです。
料理の値段が高いのは、見えない努力への対価が含まれているからです。
レストランでは、香水やオーデコロンはふさわしくありません。
香水くらいいいではないかと思いますが、良くありません。
食事中は、食事の香りを楽しむものです。
そのとき香水の香りがあると、食欲が減退したり気分が悪くなったりなど、悪影響を及ぼすことがあるのです。
自分がいい香りだと思っても、ほかの人が同様に感じるとは限りません。
あらかじめレストランに行くとわかっているなら、香水は弱めにしましょう。
場合によっては、香水はつけなくてもいいくらいです。
香水をつけなくて失礼にはなることはありませんが、香水が強すぎて失礼になることはあります。
フォーマルなレストランでは、ライスを食べるとき、箸は出ません。
ライスを食べるときには、フォークを使うのがマナーです。
まずナイフを使って、フォークの腹にライスを乗せます。
フォークの腹の上に載せたライスを、口に運ぶのが一般的です。
こうすれば、ナイフとフォークを持ち替えることなく、スムーズに食べることができます。
まれにフォークの背を使う人もいますが、腹を使うのが正式です。
アジア人は、ライスが出てきたときには、箸を使います。
フォークでライスを食べるのに違和感を持つ人が多いでしょうが、慣れていきましょう。
子どもや年配者など、フォークではライスが食べにくい人は、箸がないか給仕に尋ねてみてもいいでしょう。
ただしフォーマルなレストランでは、箸を準備していない場合があるので、その点は注意をしましょう。
おいしい料理は、会話の内容によって損なわれることがあります。
汚い話題・下ネタです。
品位の低い話題は、食事の場ではふさわしくありません。
自分は大丈夫と思っても、同席者を不快にさせてしまう場合があります。
食前・食後くらい、いいのでないかと思いますが、良くありません。
周りの人の耳に入ってしまい、不快にさせる可能性があるためです。
レストラン全体の雰囲気も悪くさせてしまいます。
「食事中」だけでなく、そもそも「レストラン内」では控えます。
そのほか食事の味を損ねるような話題は、全般的に控えるようにしましょう。
当たり前のことと思うかもしれませんが、友人と食事をして話が弾むと、いつの間にかそういう話題に流れていることがあります。
話が弾むのはいいのですが、常に内容には気を配るようにしましょう。
食事中、汚い話や下ネタを避けるのは、基本的なマナーです。
すでにご存じの方も多い、基本マナーですね。
さて、そんな人でも、うっかりしてしまいやすいNGの話題があります。
「食事への批判」です。
自分はおいしくないと思っても、同席者はおいしいと思っているかもしれません。
悪気のあるなしは、関係ありません。
食事への批判のせいで、同席者や周りの人だけでなく、給仕や料理人に対しても不快にさせてしまうのです。
「なんだ。そんなこと、わかっているよ」
いえいえ、そう思っているからこそ、注意が必要なのです。
頭ではわかっているのです。
頭ではよくないとわかっていても、うっかり口にしてしまいやすいのです。
「うわっ、まずい」
好みに合わない味に驚いた勢いで、つい口にしてしまいやすい。
よくないと頭ではわかっていても、油断しやすい瞬間です。
食事を口にした直後は、食事の批判をしないよう注意を払うべき瞬間です。
友人と一緒に食事をしていると、料理の種類によっては、調味料が登場することがあります。
塩、コショウ、そのほかハーブが含まれたものです。
テーブルの取りやすい場所に置いてあればいいのですが、取りにくい場合があります。
たとえば、テーブルの隅に置かれているときです。
同席者が使用したまま手元に置かれ、手が届きにくい場合もあります。
腰を上げ、椅子から立ち上がり、無理に手を差し出すのは良くありません。
いきなり手を差し伸ばすと、同席者を驚かせるでしょう。
袖が食事に触れてしまうことも考えられます。
調味料を取るときには、近くにいる人に取ってもらうようにしましょう。
申し訳ないと思う必要はなく、一般的なマナーです。
使った後は、同席者が腰を上げなくても手に取れるようテーブルの中心あたりに置くようにしましょう。
食事の途中で席を立つ場合、ナプキンは椅子の上にたたんでおくのがマナーです。
しかし、食事が終わって席を離れるとき、ナプキンのたたむマナーは少し変わります。
使用済みであることがわかるように、わざとナプキンをきれいにたたまず、テーブルの隅に置くのです。
おそらくテーブルマナーを学び始めた人は、この意外なマナーに驚くはずです。
普通に考えれば、きれいにたたむほうが品があっていいのではないかと思います。
なぜ、たたまないほうがいいのでしょうか。
西洋では「ナプキンをたたむのを忘れてしまうほどおいしかった」という意味があるからです。
乱れたナプキンの状態は、給仕や料理人に対して料理の賛美を表現するマナーなのです。
もちろんあまりにくしゃくしゃにするのは品がないので「使用済み」とわかる程度にたたむくらいがいいでしょう。
一方、気をつけたいのは「きれいにたたんでしまうこと」です。
きれいにナプキンをたたんでしまうと「満足いく食事ではありませんでした」というメッセージになるためです。
美しい状態が常にベストとは限らないのです。