ストレスを解消させるために、あなたはどのような手段を使いますか。
「即効性のある方法」
この方法に誰もが魅力を感じ、興味を持ち、試したくなるでしょう。
ストレスをためている人が増えています。
ストレスにはどのような種類があるのでしょうか。
大きく分けて次の2種類があります。
一般的に「ストレス」と言えば「精神的ストレス」です。
精神的ストレスと言えば「人間関係」が原因となるものがほとんど。
では、人間関係のもつれの原因はどこにあるのかというと、自分の心にあります。
ストレスをためる人は、人を見たときに「競争するぞ」と意気込みます。
意気込むのはいいのですが「競争」というのが、引っかかります。
相手をコテンパンに負かすことで、快感を得ようとしているのです。
短期的に物事を考える癖を持つ人は、おのずからストレスをためやすい体質となります。
思ったような結果がすぐ得られないという短期的に考えているため、気持ちの変化も不安定になるからです。
短い期間しか視野に入れていないため、いいことがあればすぐ喜び、悪いことがあればすぐいらいらして、気持ちが変化します。
「まあ、いいか」
「また今度やればいいか」
「次の機会にしよう」
自分の職業を選ぶとき、お金で選ぶと苦労します。
稼ぎのよさや儲けの大きさで職業を選ぶと、遅かれ早かれ「自分崩壊」が起こります。
お金のために、自分を前へと動かしますが、やりたい気持ちがないことを無理やりする反発が起こり、心の中で戦争が起こります。
松下電器創設者のである松下幸之助氏は、素直、正直がビジネスでは大切だと言っています。
素直、正直が無駄なやりとりをなくし、コミュニケーションの誤解を減らし、本来のビジネスに集中できると言っています。
一度嘘をついてしまうと、その嘘のつじつま合わせに気を使わなければなりません。
「ええと、自分でも何を言いたいのかわからなくなってきた……」
「ごめん、話がそれちゃった」
「話がごちゃごちゃになってきた」
「明日も仕事だ。疲れたなあ」
「こんなにたくさん宿題がある。大変だ」
ストレスをため込む人の特徴は、ストレスをありのまま受け止めていることです。
ストレスをためる人は、仕事や勉強をいつも後回しにしていると言うことです。
後回しは、楽に思えます。
楽に思えるから、ほとんどの人が、面倒なことは後回しにしてストレスを回避しようとします。
「私怨を晴らす」という言葉を聞いたことがありますか。
自分が受けてきた苦しみを、あとから来る人間にも同じような苦しみを味わわせようとする個人的な恨み解消のことを言います。
ストレスは関係ないようですが、実は関係があるので、整理してお話しします。
ストレスをためない体質になるために、タバコは吸わないことです。
皆さんにとってすでにご存じでしょうが、あらためて話をしたいテーマです。
タバコを吸っていると、健康に害を及ぼすだけでは終わりません。
「嫌だな」と思っているときには、自分の心で苦しみを感じている状態です。
まだ起こってもいない現実を、自分の頭で妄想を膨らませています。
こういうときに膨らませる妄想は、たいてい、悪い方向です。
ささいなすれ違いから言い争いになったり、けんかへと発展してしまったりすることがあります。
私もけんかをした経験があるのでよくわかりますが、一度けんかをした相手とは、顔を合わせたくなくなります。
目の前に現れても、視線をそらして、避けたくなります。
ストレスをためやすい人は「休むことはいけないこと」という思い込みがあります。
休憩している姿を、人に見られないようにします。
休憩していないような仕事を見せようとします。
大きな仕事を任されたとき、ストレスをためやすい人は、自分一人で乗り切ろうとします。
「我慢」「忍耐」「辛抱」という言葉が大好きです。
眉間にしわが寄っている状態が、頑張っている状態だと思います。
私はいつも、ストレスの少ない生活のために、生活のリズムを大切にしています。
特に起きる時間と寝る時間は、徹底的にいつも同じ時間に設定しています。
もちろん仕事や週末などは、多少のずれはあるものの、たいていいつも同じ時間に起きて、同じ時間に寝るようにしています。
「声を出せばストレスも出る」という法則があります。
カラオケに行って、歌うとすっきりするのは、声を出すからです。
さすがに学校や会社で歌ってストレス発散というわけにはいきませんが、似たようなことはできます。
私は中学のときに、野球部に所属していました。
新しい部員が入って「自分には向いていない」とすぐやめる人もいれば、意外な人が長く続き、好成績をあげることがあります。
「人は見かけによらない」といいますが「すぐやめる人」と「長く続く人」には、ある共通点を発見しました。
ストレスを感じるのは、マイナス面ばかり見ているからです。
あなたが「嫌だな。つらいな」と思っているのは、マイナスの部分だけを集中して見ているからいけないのです。
現実を変えるのではありません。
糸を結んでいるときに、もつれができることがあります。
たいていこういうときには、もつれた糸をほどこうとすると、余計にもつれます。
もつれると、いらいらします。
私は海外旅行が大好きです。
旅行にはお金がかかるため、いつでも行けるわけではありませんが、ストレスがたまって疲れたときほど行きたくなります。
自分をリセットしたくなるからです。
肩が凝るのは、肩の血液の流れが停滞しているからです。
渋滞が起こるのは、車の流れが悪いからです。
人間関係が悪くなるのは、会話が不足しているからです。
完全を求める人は、必ずストレスがたまります。
完全は終わりがないからです。
終わりがないから、延々と努力することになり、苦労します。
「なぜこんなに疲れがたまるのだろうか」
そういうときは、自分の部屋を振り返ってみましょう。
仕事や勉強で疲れることはあっても、本来、自分の部屋で癒やされるものです。
どうしても処理しきれないストレスがあるときには、逃げる手もあります。
最終手段ですが、使っていけないわけではありません。
むしろ適切に使っていけば、自分をストレスから守るための大切な手段になります。
私が中学生3年のときの担任は、岡田先生という男の先生でした。
普段はとても優しいのですが、怒ったときにはとても怖くなる先生です。
その岡田先生が考え出した学級全体のルールの1つに「当番」というものがありました。
マラソンでは自分のペースを崩したときが、負けにつながると言われます。
走っている最中、ほかの選手に抜かれそうになると「追い抜かれてなるものか」と、つい力が入ります。
「まだまだついていける」
うまく言っている人たちを見て、こういうことを言う人がいます。
「調子に乗るな」
調子に乗っていると偉そうに見え、うらやましいから、そういう嫌みを言います。
ストレスを解消させるために、あなたはどのような手段を使いますか。
「即効性のある方法」
この方法に誰もが魅力を感じ、興味を持ち、試したくなるでしょう。
こうした話、広告、メディアに飛びつく人は、要注意です。
さて、ここで少し表現を変えます。
まず(1)の方法を「麻薬的療法」といいます。
即効性はありますが、持続する期間が短く、あとから強い副作用があります。
続いて(2)の方法を「漢方薬的療法」といいます。
即効性はないものの、副作用はなく、ゆっくりですが確実に効果が出てくるものです。
このように比較をすれば、ほとんどの人が(2)を選び始めます。
比べると冷静になって考えることができ、本当に自分のためになる選択ができるようになります。
マスメディアでは、こういう冷静な比較より「即効性のある方法」に絞って話をしていることが多いと感じます。
この方法に飛びつく人が多く、視聴率を上げやすいからです。
一時的には強い効果がありますが、持続せず短期です。
また副作用があるため、本当のストレス改善にはなりません。
私は、根底から改善するストレス解消を伝えたいと考えます。
今回のお話は「ストレスをためる人、ためない人」というテーマです。
徹底的に(2)の「漢方薬的療法」に絞ってお話をします。
即効性はないが、ゆっくり効果が現れ、確実に改善に向かう方法です。
こういうお話を、私はずっとしたかったのです。
本当の改善、そろそろ、始めませんか。
ストレスをためている人が増えています。
ストレスにはどのような種類があるのでしょうか。
大きく分けて次の2種類があります。
激しい運動をした後に感じる疲労は「肉体的ストレス」です。
転んだときに擦りむいてけがをしたときに感じる痛みも、肉体的ストレスです。
疲れを回復させるために、私たちは治療をしたり、睡眠を取ったり、お風呂に入ったりします。
肉体的ストレスは、回復しやすいものです。
回復法がはっきりしていますから、対処もしやすく、時間とともに自然と回復へ向かうことがほとんどです。
本当に問題となるのは、精神的ストレスのパターンです。
私たちが本当にストレスと認識している多くは、精神面を指しています。
テストで悪い点を取って、気持ちが落ち込みます。
友人とけんかをしていらいらします。
そりの合わない人と一緒に仕事をすることになり、人間関係に悩みます。
とりわけ人間関係によるトラブルが多く、精神的に怒り、苦しみ、悲しみ、いらいら、落ち込みを感じ、ストレスになっています。
ストレスを感じることのほとんどは精神的であり、またすぐ回復させることが難しくて、たちが悪いのです。
一般的に「ストレス」と言えば「精神的ストレス」です。
精神的ストレスと言えば「人間関係」が原因となるものがほとんど。
では、人間関係のもつれの原因はどこにあるのかというと、自分の心にあります。
心の運転に問題があるために、よく事故を起こす状態です。
例えて言えば、車の運転です。
車を運転すると、たびたび事故を起こすとします。
事故を起こす原因は、運転手の運転に問題があるということです。
いらいらするような現実が多いのは、あなたの心の運転に問題があるということです。
心の運転が良くなれば、事故はなくなり、ストレスも消えます。
ストレスをためる原因のほとんどは、心の問題です。
ストレスとは、心の問題と言ってもいいでしょう。
たとえば、学校で先生に呼ばれて、生活態度について指摘を受けます。
これをストレスと感じるかどうかは、実はその人の心の問題です。
ある人は「叱られた。落ち込むな。なぜひどいことばかりなんだ」と思い、ストレスを感じます。
いらいらすると、また乱暴な行動に走ることになり、再び先生に呼ばれて指摘を受けるでしょう。
悪循環です。
しかし、またある人には「自分の悪いところを教えてもらった。これを直せば、もっと素晴らしい自分になれる」と喜びます。
前向きに改善すれば、先生からの指摘も少なくなり、ストレスも減っていきます。
現実は同じですが、現実の受け止め方によって意味が変わります。
ある人はストレスと感じ、ある人は快感を得ています。
正反対の結果です。
キーポイントは、心の運転です。
心の運転が上手な人は、周りからの刺激をうまく受け止めます。
むしろ快感に変えてしまうことができてしまいます。
心の運転さえ上手になれば、現実の受け止め方が変わります。
今までいらいらしていたことが少なくなり、ストレスも減るのです。
ストレスをためる人は、人を見たときに「競争するぞ」と意気込みます。
意気込むのはいいのですが「競争」というのが、引っかかります。
相手をコテンパンに負かすことで、快感を得ようとしているのです。
自分の勝利が、あらかじめわかっています。
いじめは、その一種です。
必ず自分が勝つとわかっていることだけをやっています。
自分より弱い相手を見つけ、必ず自分が勝つことができるからと、弱いものをいじめます。
たちが悪いのです。
もちろん勝つ側は気持ちいいことでしょう。
しかし、いじめられる側は、大変な思いをします。
いい思いをするのは、勝つ側だけに偏ります。
こういう人は、人から嫌われ、避けられるようになり、さらに寂しい思いをする悪循環になります。
いい思いをしたいがために、さらに弱いものをいじめて自分だけいい思いをしようとします。
ストレスをためない人は、弱いものこそ助けようとします。
助けて笑顔になってくれることに、喜びを感じて、嬉しくなります。
助けられた側も、助けてもらっているのですから、もちろん嬉しくなります。
いじめは勝つ側だけしか、いい思いをしませんが、協力は助ける側も助けられる側も嬉しくなります。
これを続けていくと、さらに良いことがおきます。
協力してくれるあなたに対して印象が良くなり、たくさんの人から話しかけられたり、友人が増えたりしていきます。
すると、今度はあなたが助けられることになるでしょう。
いじめる側より、助ける側のほうが、絶対にかっこいいのです。
協力のほうが、ストレスが小さくなります。
むしろ協力は、ストレスを増やすどころか、減らす生き方です。
お互いにとってプラスになる協力に生きる人が、ストレスが少なくて、ためない人なのです。
短期的に物事を考える癖を持つ人は、おのずからストレスをためやすい体質となります。
思ったような結果がすぐ得られないという短期的に考えているため、気持ちの変化も不安定になるからです。
短い期間しか視野に入れていないため、いいことがあればすぐ喜び、悪いことがあればすぐいらいらして、気持ちが変化します。
ストレスをためない人は、物事を長期的に考えている人です。
少々うまくいかないことがあっても、長期的に考えていると「まあいいか」と前向きに考えることができます。
たとえば、親に叱られたときを考えてみましょう。
短期的に考えている人は、まずいらいらして、親が嫌いになります。
しかし、人生全体を見据えた長期で考えると、自分の悪いところを早い時期に指摘を受けたことがわかり、感謝に変わります。
長期的に考えると、いらいらがなくなり、感謝へと変わります。
短期で考えていると短気になりますが、長期で考えていると気長になります。
私には、大学受験に失敗をして、浪人をした経験があります。
短期で考えると、失敗になり、落ち込みと絶望を感じます。
しかし、人生全体という長いスパンで考えてみると、自分について考える素晴らしい機会であったことに気づきます。
長期的に考えると、現実のほとんどは素晴らしいことばかりに変わります。
「まあ、いいか」
「また今度やればいいか」
「次の機会にしよう」
このように「後回しにする癖」は、おっとりした性格を生み出します。
けんかは少なくなりますし、落ち着きにつながります。
しかし、ちょっと罠があるのです。
後回しにする性格は、一時的にはいいかもしれませんが、長期的に考えると危険なのです。
人生は、今日の塊です。
今を後回しにする癖は、1日、1週間、1カ月、1年に及び、ついには人生全体にも及びます。
一時的なストレス解消、緩和には効果のある後回しにする性格も、長期で考えると、そうとも限らないのです。
今はよくても、あとから苦労が増えてしまう事態へと変わってしまうからです。
若い学生のころに遊んでばかりいた人は、社会に出てから苦労をします。
今をだらだら遊んでばかりいたので、そのときは良かったかもしれませんが、あとからそのつけは返ってきます。
しかし、学生のころに一生懸命に勉強をした人は、社会に出てから楽になります。
勉強した量は、コミュニケーションや仕事の具合に好影響を及ぼし、同期で入った人をすぐ追い抜き、出世も早くなります。
人生は常に今の塊です。
今を懸命に生きる癖は、1日、1週間、1カ月、1年に及び、ついには人生全体にも及びます。
全体を見据えたとき、今日を懸命に生きたほうが、賢く生きることができるのです。
「賢明さ=懸命さ」です。
自分の職業を選ぶとき、お金で選ぶと苦労します。
稼ぎのよさや儲けの大きさで職業を選ぶと、遅かれ早かれ「自分崩壊」が起こります。
お金のために、自分を前へと動かしますが、やりたい気持ちがないことを無理やりする反発が起こり、心の中で戦争が起こります。
「お金のために仕事をしろ!」という声と「やりたくないことはしたくない!」という心の声が対立して、言い争いになる。
反発に苦しむことになり、ストレスも増えます。
お金を基準に仕事を選ぶと、稼ぎはよくて一時的に楽はしますが、長期で見て苦しくなります。
ストレスに苦しむのは、もはや時間の問題です。
本当は、自分の好きなことを基準に仕事を選ぶことがいちばん自然です。
「やりたい気持ちがある」という心の声と「好きなことをしてお金までもらえる」という心の声が共鳴するからです。
自分が好きなことをすれば、喜びが得られます。
楽しいから長続きして、嬉しいからもっとしたくなります。
もちろんお金は十分に稼げないかもしれませんが、ずっと続けていくうちにプロになります。
「最初は苦しくても、後になるほど楽になる」という構図が出来上がります。
プロになるほど、あとからお金も稼げるようになる好循環になるのです。
ストレスとの付き合い方は、常に長期で考えることです。
視野を狭くして、一時的によくは見えても、長期で見てあとから大変なしっぺ返しを食らいます。
苦しいから短期的な解決方法に頼ると、最初は気持ちよくても、あとから取り返しのつかないことになります。
本当は漢方薬のような解決が望ましい。
なかなか効果は表れないけど、確実に体の中から改善させる方法のほうが、本当の治療になるのです。
松下電器創設者のである松下幸之助氏は、素直、正直がビジネスでは大切だと言っています。
素直、正直が無駄なやりとりをなくし、コミュニケーションの誤解を減らし、本来のビジネスに集中できると言っています。
一度嘘をついてしまうと、その嘘のつじつま合わせに気を使わなければなりません。
嘘だとばれれば信用を失いますから、ばれないように話のつじつまを合わせます。
松下氏は、これが無駄と言っています。
必要のないところに、エネルギーと時間をかけてしまうほど、無駄なことはない。
初めから素直、正直なら、嘘を繕う必要はなくなるはずだということです。
自分をよく見せたり、見栄や体裁を考えたりするばかりに、嘘をついてしまうことがあります。
そのときはうまく流すことができても、嘘を突き通し続ける労力を考えれば、初めから正直に話しておくほうが無駄がないのです。
話を聞いた相手は、嘘のない会話をしたいと思っています。
嘘のない話は、話の内容も濃くなるため、仲良くなりやすいという効果もあります。
「ええと、自分でも何を言いたいのかわからなくなってきた……」
「ごめん、話がそれちゃった」
「話がごちゃごちゃになってきた」
まとまりのない話は、ストレスになります。
相手にとっても、自分にとっても、理解と誤解に苦しみ、歯切れが悪くなります。
原因は、自分ときちんと話をしていなかったからです。
相手と話す前に、本当はまず自分と話をしておかないといけません。
言いたいことをはっきりまとめていないと、コミュニケーションもうまくできません。
自分の話をまとめていないうちから話しかけると、たいてい、話がもつれます。
自分でも何を言っているのかわからなくなり、相手も自分も疲れます。
数学の文章問題がなぜ難しいのかというと、何を意図しているのかわからないからです。
出題者が、わかりにくく遠回しに問題を出して、回答者に悩ませようとしているから、数学の文章問題は難しく感じます。
テストならまだわかりますが、日常の会話までそうしては大変ですね。
自分と話をして、言いたいことをまとめてから話しかけることが、お互いにとっていちばんストレスが小さいのです。
「明日も仕事だ。疲れたなあ」
「こんなにたくさん宿題がある。大変だ」
ストレスをため込む人の特徴は、ストレスをありのまま受け止めていることです。
そのままを受け止めていますから、刺激も大きく感じます。
ある専門家は「ストレスをためないコツは、気にしないこと」と言います。
それは言われなくても、わかっています。
気にしないことが、すぐできれば苦労はしません。
気にしたくなくても、気にせざるを得ない状況だから困っているのが、私たちの本音です。
では、本当のストレスをため込まずに、うまく世間を渡るためには、ストレスとどう付き合えばいいのでしょうか。
バネにすればいいのです。
ストレスをバネにして、大きく飛躍すれば、ストレスを吹き飛ばす効果もあります。
仕事や勉強でも、プラスアルファの力を発揮できます。
もちろん大きすぎるストレスはよくありませんが、適度なストレスは友人のように付き合うことが大切です。
適度なストレスは、バネになります。
バネにする付き合い方が、現実的です。
体の免疫作用は、ストレスをバネにしているから、強くなります。
体内に入ってきた菌を抵抗にして、菌と戦う免疫力を高めているから、体内のバランスを保つことができています。
「気にしない、無視しよう」と強がっていると、病に倒れます。
ストレスをバネにして、自分の力に変えましょう。
ストレスのおかげで、自分を高めることができるのです。
ストレスをためる人は、仕事や勉強をいつも後回しにしていると言うことです。
後回しは、楽に思えます。
楽に思えるから、ほとんどの人が、面倒なことは後回しにしてストレスを回避しようとします。
ストレスをため込む人は、ストレスとの上手な付き合い方だと、勘違いしています。
本当は、後回しにすればするほど、ストレスがたまっていくという事実があるのです。
「まだやっていないのか」
「今まで何をしていたのですか」
「早くしろ」
ぐずぐずしていたばかりに叱られた経験はありませんか。
後回しにすることは、他人からの評価が下がり、叱られたり叱られたりします。
そのほうがストレスが大きくなってしまうのです。
一時的にストレスから逃れることはできても、ためた分のストレスの波が、あとから押し寄せてきます。
初めにあったストレスが倍以上に大きくなって返ってきます。
だからストレスをためる人は、いつも「後回しにする」という効率の悪い習慣が癖になっています。
嫌な仕事、面倒なことほど「今すぐ」に行うことがストレスを少しでも小さくさせる工夫です。
早く終わらせれば、早く忘れることができます。
後回しにしていると「やらないといけない」と頭の中で、何度も反復しなければならなくなり、それが疲れに変わります。
「今すぐ」という習慣は、行動が早いだけでなく、人からの評価も高くなります。
「あの人は、言われたことはすぐやるタイプだ」
「あの人は、行動力がある」
「スピードがある」
仕事が速くなるだけでなく、評価も高くなり、昇進も早くなります。
ストレスとの上手な付き合い方は「今すぐ」という行動習慣なのです。
「私怨を晴らす」という言葉を聞いたことがありますか。
自分が受けてきた苦しみを、あとから来る人間にも同じような苦しみを味わわせようとする個人的な恨み解消のことを言います。
ストレスは関係ないようですが、実は関係があるので、整理してお話しします。
ストレスをためる人は、自分でわかるまで考えることがいいことだと思っています。
また教育者でも、わかるまでとにかくずっと考えさせようとする教え方をする人がいて、残念に思います。
こういう状態では、実は学力が伸び悩みます。
たしかに考える力はつくことでしょうが、単なるきれい事です。
わからないことは、いつまで経ってもわかるはずがありません。
自分の理解を超えたことを、わかるまで考えるということほど、効率が悪く、ストレスのたまる話もありません。
小学生が微分積分の問題をわかるまで考えようとしても、いつまでもわかるはずがありません。
わからないことは、正しい解き方を学ぶほうが先決です。
「わからないから教えてください」とすぐ解き方を教えてもらえればいいのです。
考えてわからないことは、わからないのですから答えを見たほうが「そうか! こうすればいいんだ」と理解できます。
わからないところをすぐ教えてあげたほうが、成長が早いのです。
しかし、現実では、小学生に対して微分積分のような問題を、わかるまでずっと考えさせようとする教育方法が多いのです。
そういう教え方がかっこいいと勘違いしている教育者さえいます。
問題は、わからなければすぐ答えを教えてもらえればいいのです。
これを「引き継ぐ」といいます。
現代でこれほど、科学技術が進歩できているのは、過去の技術を引き継いでいるからです。
知っていることを、惜しみなく次の世代へ伝え、わからないことは教えてあげる優しさがあるからこそ、進歩していきました。
もし、次のような考えならどうでしょうか。
「わかったことを、次の世代にそう簡単には教えてあげない。私たちと同じように苦しみを味わいなさい。そうしたら教えてあげる」
こうした恨みを晴らすような教え方、教育方法では、科学技術は停滞したままになるでしょう。
わかったことは次の世代に惜しみなく伝え、わからないことは一緒に考える姿勢があるからこそ、引き継がれ、進歩します。
学力の向上、成長でも、わからないことは教えてもらえばいいのです。
また教えてあげればいいのです。
「考えてもわからないことは、すぐ答えを聞いてしまえ」というのは、だらだらした考え方ではありません。
ストレスが小さくなり、成長が早くなる鉄則です。
ストレスをためない体質になるために、タバコは吸わないことです。
皆さんにとってすでにご存じでしょうが、あらためて話をしたいテーマです。
タバコを吸っていると、健康に害を及ぼすだけでは終わりません。
お金がかかります。
仕事中なら、席を外す時間が長くなります。
タバコの煙は周りの人に迷惑をかけてしまいます。
アメリカでは、喫煙者は自己管理能力がないと見なされ、評価に影響すると言われます。
ストレスとタバコは、太いつながりがあります。
タバコを吸わないと、いらいらするといいます。
しかし、そもそもタバコを吸わなければ、いらいらすることはありません。
「タバコを吸うと、ストレスが解消される」という声もありますが、信じなくてもかまいません。
本当は体に悪いとわかってはいるが、喫煙を少しでも正当化させたいための言い訳です。
ストレスを受けにくい体質へと改善する気持ちが本当にあるなら、禁煙こそ、最初に手をつけるべきところ。
体調が良くなり、気力もみなぎりやすくなります。
心と精神が安定して、気持ちが落ち着きます。
余計な出費が減り、お金が貯まりやすくなります。
いつもより食事をおいしくいただけるようにもなります。
すべてにおいて改善されます。
喫煙者は、タバコをやめる努力をしましょう。
「嫌だな」と思っているときには、自分の心で苦しみを感じている状態です。
まだ起こってもいない現実を、自分の頭で妄想を膨らませています。
こういうときに膨らませる妄想は、たいてい、悪い方向です。
「嫌だな」と思うくらいですから、自分にとって都合の悪いように考えます。
この「嫌だな」と感情も思い続ければ、思ったより大きなストレスへと変わります。
肉体的には何も傷はついていませんが、精神的に少しずつ傷をつけている状態です。
傷が浅いうちに、なんとか対処できる方法はないのでしょうか。
触ることも見ることもできない感情に対して、良い対処法はないのでしょうか。
私も実践している、良い方法があります。
「開き直り」です。
「開き直り」というのは、今の感情を180度回転させるということです。
悪い方向へと考えていてもいいことはありませんから、思いきって逆をします。
「開き直り」とは、嫌だなと思ったことは、自分から進んでやりに行くということです。
逃げたい出来事を、自分から進んで追いかけていくと言うことです。
その出来事に対して、体当たりすればいいのです。
「水口君、ちょっと頼みたい仕事がある」と言われたとき「嫌だな」と思いそうになります。
そうなれば開き直り、むしろ自分から「今すぐやります」と乗り気になります。
乗り気にならないと「嫌だな」という感情をいつまでも消すことはできないのです。
「よし! 思いきって立ち向かおう!」と開き直れば、マイナスの感情は、プラスの感情へと一瞬で変わります。
180度開き直れば、マイナスの感情が、プラスへと変わります。
どんなに暗い闇の状態でも、180度ひっくり返せば、明るい光になります。
ささいなすれ違いから言い争いになったり、けんかへと発展してしまったりすることがあります。
私もけんかをした経験があるのでよくわかりますが、一度けんかをした相手とは、顔を合わせたくなくなります。
目の前に現れても、視線をそらして、避けたくなります。
このように考えると、けんかは、そのときだけのトラブルではありません。
一度けんかしてからは、その人に対してずっと苦手意識を持ち、逃げるような生活を送らなければならなくなります。
私はこれを「逃亡生活」と読んでいます。
けんかというトラブルを犯して、ほったらかしにしたばかりに、逃亡者のようにびくびくしなければならなくなります。
うまく顔を合わせず、会話をしないように逃げたとしても「どこかでばったり会うのではないか?」と怯えながらの生活です。
これほど居心地の悪い生活はありません。
「苦手、怯え、恐怖、不安」という感情は、一つひとつは小さな感情でも、積み重なれば、大きなストレスへと変わります。
逃げれば逃げるほど、追いかけてくるのです。
罪を犯した人間が逃亡し「いつか警察に見つかるのでは?」とびくびくした生活に似ています。
なら、進んで自首すればいいのです。
自首すれば、逃げる苦労がなくなります。
そのうえ、刑も軽くなります。
これはどういうことかというと「仲直りをしましょう」ということです。
仲直りをすれば、逃げる苦労がなくなります。
刑も軽くなります。
けんかをしてしまい苦手意識を持っている人とは、できるだけ早く仲直りをしましょう。
仲直りをすれば、あっという間にマイナスの感情から開放されます。
ストレスをためやすい人は「休むことはいけないこと」という思い込みがあります。
休憩している姿を、人に見られないようにします。
休憩していないような仕事を見せようとします。
昼休みに、デスクで寝ている人を見ると「サボっている」と考えます。
睡眠時間が8時間という人がいれば「寝すぎだ。甘えた生活を送っている」と非難します。
「今度休暇をとっていいですか」という人がいると「休む暇があるなら、仕事しろ」と思います。
「休憩とはサボること」だと考えています。
ストレスをためやすい人にある、典型的な考えです。
命にも関わる、危険な考え方です。
一方、ストレスをためない人は「休憩も仕事の1つ」と考えます。
本来は、休むことも、仕事の一部です。
「休憩」という仕事によって、体力が回復します。
十分に休憩するから、しっかり仕事ができるようになります。
「3時間しか眠っていません」という人がいれば「仕事をサボっている」と考えて差し支えはありません。
3時間しか寝ていなければ、仕事の品質も低下するでしょう。
日勤帯に仕事をするために、夜はしっかり休む仕事があります。
休憩に対して、罪悪感は不要です。
疲れたときは、堂々と休みましょう。
しっかり休憩をするから、しっかり仕事ができるようになるのです。
大きな仕事を任されたとき、ストレスをためやすい人は、自分一人で乗り切ろうとします。
「我慢」「忍耐」「辛抱」という言葉が大好きです。
眉間にしわが寄っている状態が、頑張っている状態だと思います。
評価され「そういう人間にならなければ!」と意気込みます。
しかし、この考え方で本当に何でも乗り切れるのでしょうか。
人間には限界があります。
100キロのバーベルは、筋力を鍛えればいつか持ち上げられる日がくることでしょう。
しかし、1トンものバーベルになれば、人間が持てる限界を超えています。
どんなに筋トレをしたところで、不可能です。
我慢、忍耐、辛抱が好きな人は、できないことをいつまで経っても、1人でやろうとします。
だから成長が停滞します。
ストレスもたまる一方です。
自分一人では、どうしようもないという世界があるのです。
こういうときには、ほかの人からの協力を求め、一緒に持ち上げればいいのです。
1人個人の力は小さくても、協力すれば、1トンものバーベルを持ち上げられるようになります。
そのほうが結果としてストレスも小さくなります。
100キロのバーベルも、1人の人間が筋力を鍛えて持ち上げようとしなくても、3人で協力すればすぐ解決できることです。
早くて、ストレスが少なくなる解決法は「我慢」より「協力」です。
私はいつも、ストレスの少ない生活のために、生活のリズムを大切にしています。
特に起きる時間と寝る時間は、徹底的にいつも同じ時間に設定しています。
もちろん仕事や週末などは、多少のずれはあるものの、たいていいつも同じ時間に起きて、同じ時間に寝るようにしています。
よほどのことがないかぎり、このリズムは崩しませんし、崩したくはありません。
このリズムが崩れると、1日全体も一緒に崩れてしまうからです。
起きる時間と、寝る時間が不安定なら、ストレスになります。
明らかな睡眠不足の中で自分を叩き起こしたり、眠くもないのに、無理やり寝ようとしたりするのは、ストレスです。
もちろん睡眠不足になれば、日中はぼうっとして、仕事や勉強に集中できなくなります。
日中にしっかり仕事をするために、その基本となる、起きる時間と寝る時間はいつも同じ時間に整えています。
波のように、リズムは一定にさせたいのです。
この一定のリズムを保っていると、心も体もリズムが良くなり、生活バランスを保つことができるようになります。
いつも同じ時間に起きているからこそ、体が自然と目覚めるようになり、早起きもできるようになります。
いつも同じ時間に寝ているからこそ、自然な眠気がやってきて、自然に寝ることができます。
十分な睡眠が取れれば、起きている間、仕事や勉強に集中できるようになります。
起きる時間と寝る時間は、仕事、勉強の質に深く関わる基盤なのです。
「声を出せばストレスも出る」という法則があります。
カラオケに行って、歌うとすっきりするのは、声を出すからです。
さすがに学校や会社で歌ってストレス発散というわけにはいきませんが、似たようなことはできます。
簡単なことです。
「会話」をすればいいのです。
会話をすれば、それだけで声を出せます。
コミュニケーションを交わすほど、声を出す量、回数ともに増えていき、同時にストレスも発散できるのです。
それだけでなく、会話が密になると人間関係が良くなります。
誤解やすれ違いも少なくなるという作用まで期待でき、結果としてストレスをためにくくなります。
「おしゃべりな人は、ストレスをためにくい」というわけです。
ストレスによる障害は、女性より男性に多い結果が出ています。
男性のほうが無口で、女性はおしゃべりな人が多いため、結果としてストレス発散にも影響が出ているのです。
ストレスをためない人は、コミュニケーションの量が多いことが特徴です。
いつもうるさい人は「大変だ。忙しい。死にそうだ」と言っているにもかかわらず、なかなかダウンしません。
「大変だ」と口にするたびに、ストレス発散しているからです。
それよりいつも無口で真面目にしている人ほど、ある日突然ストレスで倒れたり、うつになったりするのです。
ストレスをためる人は、コミュニケーションの量が少ないことが特徴です。
会話をせずに、1人で仕事をしようとします。
自分では大丈夫だと思っても、知らないうちに、ストレスがたまっています。
ストレスをためないために、会話の量を増やすことです。
仕事中に無駄なおしゃべりはいけませんが、業務に関する会話ならいいでしょう。
仕事中にストレスがたまりますが、一方で仕事中にストレスを発散できるのです。
私は中学のときに、野球部に所属していました。
新しい部員が入って「自分には向いていない」とすぐやめる人もいれば、意外な人が長く続き、好成績をあげることがあります。
「人は見かけによらない」といいますが「すぐやめる人」と「長く続く人」には、ある共通点を発見しました。
野球が得意になる人のパターンは、ルールは意識せず、とにかくまず始めていることです。
もちろん野球にはルールがたくさんあり、どれも大切なのはわかりますが、あまりルールについては深く考えていません。
「楽しそうだな。どんな感じなのだろう」という好奇心から、軽い気持ちでトライします。
では、ルールをどう覚えていくのかというと「しながら覚えていく」というパターンです。
実際に体を動かして、経験を伴いながらルールを覚えます。
これが、野球が得意になる人の共通点です。
逆に野球に挫折する人のパターンは、まずルールを覚えてから始めようとすることです。
「ルールのとおりにしなければならない」
「ルールを知らず、ほかのメンバーに迷惑をかけてはいけない」
そうした気持ちが大きすぎて、すべてのルールを徹底的に覚えようとします。
そのため、なかなか行動ができずに、二の足を踏みます。
野球のルールばかりを覚えていくうちに、次のようなことを考え始めます。
「これほど複雑なんだ。こんなにたくさんルールがあるのか。自分には向いていないな」
まだ始めてもいないうちから、野球をした気になり、行動する前から「自分には無理だ、向いていない」と結論を出しているのです。
どんなジャンル、スポーツ、仕事でもそうですが「楽しい」と「苦労」の両方があります。
ルールを先に考えすぎると「楽しい」という気持ちより「苦労」というストレスのほうが先に出てしまい、目立ってしまいます。
マイナス面ばかりを見てしまい「つまらない」「苦労」「大変」と思い込んで、やめてしまうのです。
ルールは、あとから覚えていいのです。
まず「楽しむこと」が、なにより大切です。
その楽しさや面白さを体感して、経験しながらルールを1つずつ覚えていけばいいのです。
ストレスを感じるのは、マイナス面ばかり見ているからです。
あなたが「嫌だな。つらいな」と思っているのは、マイナスの部分だけを集中して見ているからいけないのです。
現実を変えるのではありません。
見方を変えましょう。
あなたの見方が変われば、現実は変わります。
友人と一緒に映画を見に行ったとき、あなたは「面白い」と感じても、友人は「つまらない」と感じていたことはありませんか。
見ている映画はまったく同じはずなのに、なぜ違いが出てくるのかというと「見方に違いがあるから」です。
つまらないと感じるのか、面白いと感じるのかは、見方の違いです。
映画評論家の淀川長治さんは「どんな映画も素晴らしい」と言います。
彼は、どんな映画でも「ここがいい」「ここが魅力です」「すごいですね」と素晴らしい点を褒めながら解説します。
それは彼が積極的に素晴らしい点を見つけているからです。
自分から「楽しもう」「見つけよう」とする人が、本当に楽しみを見つけていきます。
つまらない人は、つまらないところばかりを見ているから、いけないのです。
ダメなところ、残念なところばかりを探して、見ようとしているから、本当につまらなくなります。
楽しむ人は、映画の素晴らしい点や楽しいところを、自分から積極的に見つけようとしています。
映画が楽しくなり、わくわくするのです。
大切なことなのでもう一度言いますが、ストレスと感じるのはマイナス面ばかり見ているからです。
見方を変えれば、まったく現実は変わります。
「絶対にない」と思っているのは、先の映画の例と同じように、つまらないところばかりを見ている状態です。
楽しいところや面白いところは、自分から積極的に見つけていくのです。
あなたが今直面しているストレスから「いいところ」を見つけていきましょう。
糸を結んでいるときに、もつれができることがあります。
たいていこういうときには、もつれた糸をほどこうとすると、余計にもつれます。
もつれると、いらいらします。
いらいらした状態で、もつれをほどこうとすると、たいていの場合、余計にもつれます。
心に余裕のない状態でもつれを解こうとしても、逆効果です。
このもつれをほどくために、頑張るのではなく、逆にいったんストップさせてみることです。
もつれた糸を解こうと、さらに一生懸命になると、余計にもつれます。
まずいったんストップさせて、一呼吸、入れます。
すると、精神的に落ち着きを取り戻し、余裕が出てきます。
もう一度、もつれた糸を見れば、どこが原因でもつれているのか、冷静に見ることができるようになります。
ゆっくり、確実に、もつれを解けるようになるでしょう。
人間関係でも同じです。
人と人とがもつれているときに、無理をして仲直りをしようとすると、余計に仲が悪くなるときがあります。
お互いに心の余裕がない状態であり、冷静に見られないからです。
いらいらしているときに、もつれた糸をほどこうとすると、余計にもつれてしまう状態と同じです。
こういうときにはどうすればいいのでしょうか。
いったん、完全に止めてしまうのです。
完全なる休憩、休み、ストップをして、まず自分を取り戻します。
落ち着きを取り戻してから、人間関係を見直すと「何が原因なのか、どうすればいいのか」が見えてくるようになります。
私は海外旅行が大好きです。
旅行にはお金がかかるため、いつでも行けるわけではありませんが、ストレスがたまって疲れたときほど行きたくなります。
自分をリセットしたくなるからです。
自分をリセットしたいときは、海外旅行がうってつけです。
海外旅行に何の関係があるのかというと、何の関係もありません。
何のためにするのかというと、自分を空っぽにしてしまうためにです。
まったく自分の価値観を、ひっくり返してしまうのです。
見たことも聞いたことも体験したこともない生活に触れると、人間は自分を一度リセットしようとします。
自分を180度ひっくり返して、中に入っているものを取り出し、空っぽにして、心を入れ替え、やり直しをしようとします。
リセットすると、不思議なことに、次からうまくできることがあります。
押し入れの中がごちゃごちゃしているのは、さまざまな荷物でいっぱいになっているからです。
ごちゃごちゃでぎゅうぎゅうになっている押し入れを、そのまま整理することもできますが、もっと賢い方法があります。
こういうときには、押し入れに入っている荷物を全部出してから、整理をやり直したほうがいい。
海外旅行には、そんな「自分」という押し入れに入っている荷物を、全部出す効果があります。
自分を180度ひっくり返すと、自分の中に入っている常識・文化・価値観がひっくり返って、落ちて出てきます。
ひっくり返ったときに、自分の中にあるストレス、苦労、悩みも一緒になり、落ちて外に出てきます。
吐き出すということです。
新しい世界の中で空っぽになった自分に、常識・文化・価値観は入れ直します。
この瞬間が、たまらなく気持ちいい。
悩みが軽減された状態で、もっと視野が広くなった自分に生まれ変われます。
新しい体験をすると、人間は生き生きします。
元気が出てきます。
自分をリセットしたいなら、海外旅行が効果的です。
肩が凝るのは、肩の血液の流れが停滞しているからです。
渋滞が起こるのは、車の流れが悪いからです。
人間関係が悪くなるのは、会話が不足しているからです。
ストレスを感じるのは、生活における「流れ」が悪くなったときです。
流れが悪くなると、ストレスを感じ始めてきます。
ストレスを軽くするポイントは、この「流れを良くすること」にあります。
肩が凝ったときには、肩を揉んでもらいますよね。
揉んでもらうと、血液の流れが良くなり、肩こりが緩和されます。
同じように停滞しているあなたの生活も、外部からの刺激によって、ほぐしてもらえばいいのです。
「外部からの刺激って、具体的には何?」
新しいことを経験するのです。
新しいことなら、すべてがあなたをほぐすための刺激になります。
たとえば、ニュースです。
「NEWS(ニュース)」は「NEW(新しい)」の複数形です。
ニュースがなぜ、古今東西、人気があるのかというと「新しい」からです。
新しいことを見たり聞いたり、経験すると、その刺激が自分をほぐして、柔らかくなり、流れが良くなる効果があります。
毎朝、自然とニュースを求めてしまうのは、新しい刺激によって、自分の気の流れをよくしたいからです。
NEW(新しい)に触れると、気の流れが良くなります。
新しいことといえば、ニュースだけではありません。
新しい経験、新しい人との出会いなど、初めての出来事なら、すべてが刺激になります。
ストレスを感じ始めるのは、流れが悪くなったときですから、流れを良くするために、新しい経験を求めればいいのです。
完全を求める人は、必ずストレスがたまります。
完全は終わりがないからです。
終わりがないから、延々と努力することになり、苦労します。
完全を求める必要はありません。
本当の完全は「適当」です。
ストレスの少ない人は「完全」ではなく「適当」を求めようとします。
適当こそが、いちばん適当であり、完全だと知っているからです。
私は自分の発信したい言葉を、完全には話しきらないようにしています。
完全に話しきってしまうと、読者が考えなくなるからです。
不足している言葉や説明は、文章を読んでいる読者が補完して、実生活の中で体験していただきたいのです。
そのために、あえて完全ではなく、適当な文章を書いています。
完全を求めると、相手のためにならないどころか、自分まで疲れます。
100%を求めようとすると、強いストレスがかかってしまい、満足のいく作品をつくることができなくなります。
私は、いつも「まあ、この辺でいいか」という軽い気持ちと適当さで、文章を書いています。
自分にもストレスが少なくなり、読者にとっても考えてもらえるチャンスを与えることができるため、完全に近くなるのです。
適当にしたほうが、完全になるのです。
「なぜこんなに疲れがたまるのだろうか」
そういうときは、自分の部屋を振り返ってみましょう。
仕事や勉強で疲れることはあっても、本来、自分の部屋で癒やされるものです。
自分の部屋は、心を落ち着かせ、癒やされるためにあります。
疲れが取れないのは、本来、癒やしの機能がある自分の部屋に、何か問題があることが多いのです。
ごみが落ちている床。
雑誌や新聞で散らかっているテーブル。
整理されていない本棚。
台所にある荒い残しの食器。
1つでも、当てはまるふしはありませんか。
ごちゃごちゃした部屋は、疲れやすい部屋です。
汚いごみを見ると、嫌な気持ちになりますね。
それだけのことです。
整理整頓されていない部屋は、癒やされるどころか、余計に疲れがたまってしまいます。
ごちゃごちゃした部屋は、心もごちゃごちゃになります。
こういうときには、まず自分の部屋の掃除から始めればいいのです。
掃除をして、整理整頓をすれば、必ず心も変わります。
青空を見るとすっきりするのは、何もないからです。
同じように、すっきりした部屋は、心もすっきりします。
ストレスがたまったら、まず部屋の掃除から始めるのです。
どうしても処理しきれないストレスがあるときには、逃げる手もあります。
最終手段ですが、使っていけないわけではありません。
むしろ適切に使っていけば、自分をストレスから守るための大切な手段になります。
RPG(ロールプレーイングゲーム)をしたことがあればわかると思いますが、必ず「逃げる」という選択肢がありますね。
逃げるという選択肢のない、RPGゲームは見たことがありません。
自分の体力や精神力を考慮して、戦う前から負けるとわかっている戦いには、逃げる手段が最適です。
ゲームの中で逃げる選択ができる人でも、現実では逃げる選択をしてはいけないという守りに縛られている人がいるのです。
どんなに「頑張ろう」「立ち向かおう」と思っても、やはり人間には限界があります。
「もう自分には無理だ」と早い段階でわかれば、傷が小さなうちに逃げる手段を使い、ストレスから回避するのです。
弱いから逃げるのではありません。
本当は、強いから逃げるのです。
RPGゲームで逃げる手段を適切に使わなければ、どこかの戦いで、必ずいつか力尽きます。
弱い人は、頑張ろうという意地を見せて、いつまでも立ち向かおうとします。
無理をして立ち向かおうとするから限界に達して、ある日、気持ちが折れてしまいます。
鉄の棒は固いように思えますが、折れるときには、一瞬で折れます。
私が中学生3年のときの担任は、岡田先生という男の先生でした。
普段はとても優しいのですが、怒ったときにはとても怖くなる先生です。
その岡田先生が考え出した学級全体のルールの1つに「当番」というものがありました。
男女がペアになり、日替わりで今日の当番をします。
黒板を消したり、掃除をしたり、朝の挨拶、終わりの挨拶を一括でまとめる役です。
日替わりの学級委員に近い形式です。
そんな当番で最もみんなが嫌がることが、1つありました。
スピーチです。
学校の6時間目が終わり、終わりの挨拶をする際、みんなの前でスピーチをしなければならないというルールがありました。
内容は何でもいいのですが、最低1分間は、必ず話し続けなければならないというルールがありました。
私はこれがはじめ、嫌でたまらなかったのです。
私だけでなく、みんな、それを嫌がっていました。
シーンと静まり返った教室の中、みんなの前でのスピーチは、まさに緊張一色です。
初めは、手足が震えていた経験を覚えています。
スピーチ時間は最低1分とはいえ、慣れていないうちは、この1分すら長く感じるものです。
当番の関係から、約2週間に1回、みんなの前でスピーチという機会が与えられます。
当番で、順番どおりに回ってきます。
これを3カ月ほど繰り返していくころから変化が見られ始めました。
緊張が、だんだんなくなったのです。
初めは手足が震えたスピーチも、3カ月を過ぎれば慣れてきて、半年を過ぎれば緊張が感じられなくなるのです。
何度もスピーチを経験することで、慣れができてくるからです。
1年経つころには、どうすれば緊張できるのか、考えてしまうほどでした。
岡田先生は「大切なことは慣れることなんだ」と私たちに教えてくれていたのです。
「自分には無理だ」と思っていた、手に汗握るスピーチがそうであるように、数をこなせば、緊張もストレスさえも減っていきます。
質の問題ではなく、量の問題です。
たくさんの数をこなして、量を経験すれば、緊張がなくなり、ストレスもなくなります。
岡田先生は、中学3年の私たちに、大切な世渡り術を体感させてくれていたのでしょう。
それは教えてわかることではなく、考えてわかることでもありません。
実際に自分たちがそういう経験をして、体感することで理解してほしかったのだと思います。
わざわざ私たちに、スピーチの機会を定期的に与えてくれていたのでしょう。
私は今でも、みんなの前で話をするのが得意ですが、その発端は、中学3年のころに経験した、大量のスピーチに由来しています。
当時の経験をきっかけに、慣れてしまいました。
スピーチに緊張する人を見ると、必ずその人は、経験が少ないことが共通しています。
「いかにうまく話そうか」とばかり、考えています。
スピーチでは質より、量がポイントなのです。
「いかにうまく話そうか」と考えるより、下手でもいいからたくさんの経験をこなします。
すると、慣れのおかげで、余裕が出てきて、結果としてうまさにつながります。
ストレスは、量の問題や回数の問題をはじめとする、慣れの問題なのです。
マラソンでは自分のペースを崩したときが、負けにつながると言われます。
走っている最中、ほかの選手に抜かれそうになると「追い抜かれてなるものか」と、つい力が入ります。
「まだまだついていける」
「自分にはできるはずだ」
「あんな人に、抜かれたくない」
多少の速いペースなら、本人の成長につながるでしょう。
しかし、明らかに自分の限界を超えた速いペースについていこうとすると、今度は自分の限界を超えます。
本来の自分のペースを崩したとき、自分も崩れます。
バランスが崩れ、息切れを引き起こしたり体力を使い果たしたりして、途中で棄権する結果につながります。
ストレス管理では、自分の限界を知り、きちんと限界を守ることが大切です。
できると思っていることでも、自分の限界を超えたペースでは、実現が難しい。
世の中には多くの競争があります。
自分を超えたペースについていこうとすると、無理が生じて、途中で棄権する可能性が出てきます。
かっこつけようとする人ほど、無理をして速いペースについていこうとします。
息切れて倒れてしまう。
無理をして頑張ろうとすればするほど、強引な状態になり、余計な摩擦やトラブルを生みます。
競争に熱くなるのはいいですが、自分のペースまで崩すことはありません。
常に自分のペースを守ること。
自分のペースがベストペースです。
うまく言っている人たちを見て、こういうことを言う人がいます。
「調子に乗るな」
調子に乗っていると偉そうに見え、うらやましいから、そういう嫌みを言います。
でも、本当は調子には乗ったほうがいいのです。
調子に乗れば、体力を使わず、ストレスも少なく、そのうえ短時間で大きな前進ができるからです。
「調子に乗る=波に乗る」という状態です。
波乗りサーファーは、波に乗っているから、ぐんぐん前へと進めます。
波に乗っているだけですから、波という自然の力に押されるだけです。
体力も必要なく、ストレスもありません。
自分の力に波の力も加わった最高潮の状態ですから、自分の限界を超えたスピードで、前へと進めます。
それが「調子に乗る」という状態です。
不調どころか、むしろ好調です。
ベストの状態ですから、止める必要はありません。
「調子に乗るな」ではなく「調子に乗れ!」と話しかけるほうが、適切なのです。
「調子が出てきた」と思ったら、もっと調子に乗ってしまいましょう。
乗っているときに進めるだけ前へと進んでおくほうがいいのです。