執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

8

社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。

社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

社会のルール・マナー・常識というのは、すぐ習得できそうな気がします。

しかし、これが落とし穴です。

社会のルール・マナー・常識というのは、底なしの井戸のようです。

もちろん基本的な事柄なら、すぐ習得できることでしょう。

人と会えば挨拶、箸の持ち方など、何年も時間がかかるわけではありません。

しかし、1人の人間として生きていくために必要な社会のルール・マナー・常識になると、実に多種多様です。

範囲が狭いようで、実は広い。

浅いようで、実は深い。

すべてきちんと習得しようとすると、実に時間がかかります。

親としては、子どもが他人に迷惑をかけず、子どもに恥をかかせないよう教育を施す必要があります。

しかし、学校があるからとはいえ、基本的な社会のルール・マナー・常識の教育をほったらかしにするケースがあります。

その代表的な例でいえば「テーブルマナー」です。

ナイフとフォークの正しい使い方を知る必要があります。

高級なレストランに行くと、同じようなナイフやフォークがいくつも出てきます。

実はそれぞれに意味があり、使い方があります。

それは本で学んでも身につきません。

実際に自分が体を動かして身につけていきます。

それだけでは済みません。

フィンガーボールなど、どのような使い方なのか、まったく見当もつかないものまで登場します。

さすがにこうしたことまで、学校では教えてくれません。

だからこそ、家庭内で教えるチャンスを、意図的に作る必要があります。

そこで水口家では、まれに家族で高級レストランに外食に出かけることがありました。

子どもには場違いな場所です。

しかし、親としては、学校で教えてくれないテーブルマナーを家庭で教えようとしていました。

最初は失敗ばかりでしたが、親からのフォローのおかげで次第に慣れていきます。

親の真似をして学ぶのが、一番習得が早くて、確実です。

こうした基本的な社会のルール・マナー・常識など、すべてを学校任せにするのではありません。

家庭でしか学べないこともあります。

子どもが恥をかく前に、家庭内で教えておく必要があります。

誰かに迷惑をかける前に、教える必要があります。

まず家庭内こそ、教育の基本であり土台です。

基本的な科目の勉強はもちろん学校が主体ですが、社会のルール・マナー・常識などは家庭が主体なのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(8)
  • すべてを学校任せにするのはやめる。
子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION