「犬がぼけるのをなんとか防ぎたい」
飼い主の多くは、こうした切実な願いがあることでしょう。
21世紀に入り、犬のぼけが次第に顕著になってきました。
そもそも、なぜ「ぼけ」になってしまうのでしょうか。
ぼける直接の原因は、脳の神経細胞が死滅することです。
ある程度の年齢になると、使われていない脳細胞はどんどん死滅します。
ぼける原因は、脳細胞の死滅です。
使っていない脳神経がさびたり壊れたりなど死滅することで、脳の正常な活動が失われ、生活に支障が出てしまいます。
では、肝心の犬のぼけ対策ですが、あなたならいつから始めますか。
あなたは犬と一緒に散歩をするとき、どのような道を通っていますか。
散歩は毎日のことですから、いつも同じような道ばかり通っているのではないでしょうか。
一般的に犬との散歩は、単調になりがちです。
「屋外より室内で飼うほうが、犬はぼけにくい」という研究データがあります。
室内で飼うと、飼い主がいつもそばにいることになります。
自然とスキンシップの量も増えやすくなります。
勉強家ほどぼけにくくなるのは人間だけでなく、犬も同じです。
ぼけない犬に育てるために「知育おもちゃ」を買ってあげるのも手です。
単に暇つぶしになるおもちゃだけではなく、頭を使うおもちゃのほうが、犬の頭の健康に効果があります。
「旅行には行きたい。でも旅行中の犬の留守番をどうしよう」
犬を飼っている人は、必ず抱く悩みでしょう。
大丈夫です。
旅行が少し大げさなら、せめて日帰り旅行だけでも、体験してみましょう。
たしかに旅行なら、宿泊施設などを見つけたり、遠い距離を移動したりなど、不安要素はたくさんあります。
その点、日帰り旅行なら、比較的簡単に実現できるのではないでしょうか。
「褒められたい」というのは、行動したい気にさせる大きな要因です。
心から尊敬している人から、褒められたときの嬉しさは大きくなりますね。
「もっと褒められたい」「もっと頑張るぞ」というやる気が出てきます。
あなたは今日、自分の愛犬の何を褒めましたか。
飼い主の言うことやしつけを守ることができたときに褒めるのは、当然でしょう。
しかし、言うことを聞いたり守ったりしたときだけ、褒めるのではありません。
私は、過去に犬を同時に2匹飼ったことがあります。
いえ、2匹どころではありません。
最高でいえば、6匹も同時に飼った経験もあります。
犬は、孤独が苦手です。
屋外で飼う場合は、飼い主とのスキンシップが限られ、寂しい気持ちになりやすくなります。
飼い主としても仕事やプライベートなどで忙しく、犬の面倒をなかなかみてやれないこともあるでしょう。
犬との散歩に変化をつけるのは「道」だけではありません。
歩くペースにも気を配ることが大切です。
犬の筋肉には、大きく分けて2種類あります。
脳の神経細胞の働きを活性化する大変注目されている物質があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。
この物質は、脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにして、記憶力の効果やぼけの防止に効果があるとされています。
犬の肥満を防ぐためには、1日に与える食事のカロリーを合計します。
犬の種類や成長段階に応じて、適切なカロリーがあります。
「適正な食事量」と「適度な運動」を管理していれば、太ることはありません。
一般的に、犬は虫歯になりにくいとされています。
大量のだ液を出す性質があり、酸を薄める効果があります。
また、そもそも犬のだ液には、人とは異なる大きな特徴があります。
人間の場合と同じように、犬も肥満に要注意です。
肥満になれば、心臓病・糖尿病の原因になります。
また体重が増えますから、関節を痛める可能性も高くなります。
適量というのは、つまり「満腹」ということです。
ちょうどいいかもしれませんが、良くありません。
犬の長寿についてのある研究について、興味深い研究結果を目にしたことがあります。
「がりがり」
「ごりごり」
「もぐもぐ」
犬の散歩なんて、別に時間は関係ないと思いますが、そうではありません。
犬の健康を考慮するなら、この散歩をする時間にも少し工夫が必要です。
おすすめのベストな散歩タイミングは「早朝」と「夕方」です。
犬の世話と聞いて、何を思い浮かべますか。
多くの人はまず「餌」と「散歩」の2つを想像するのではないでしょうか。
おなかがすくので餌を与える。
人と人とが話をするなら、向かい合う姿勢が普通です。
人とのコミュニケーションがそうだから、犬に語りかけるときも、言葉だけになっている場合が多いのではないでしょうか。
しかし、犬の場合もその調子で語りかけるのは、まだ十分とは言えません。
人の場合も、犬の場合も、心の中は見えません。
見えませんが、不安定になった心は、行動のどこかに表れます。
いつもと違った行動とはいえ、さまざまですね。
テレビは、素晴らしい道具です。
次々と色鮮やかな映像が流れ、音楽があり、しかも無料で見られます。
もちろん電気代は少しかかりますが「教育費」と考えれば大きな金額ではありません。
たまたまペットショップで、犬用の興味深いものを見つけたことがあります。
犬には犬用のビデオがあるのをご存じですか。
「犬用のビデオ?」
犬のしつけとして、留守番があります。
さすがに飼い主とはいえ、24時間、犬と一緒にい続けるわけにはいきません。
学校があったり会社があったりなど、犬に留守番をお願いしなければならないときがあります。
犬の餌代とはいえ、1年を通してみると、かなりの出費になります。
また毎日ドッグフードばかりでは、あまりに単調すぎる食事でかわいそうだなと感じる飼い主もいることでしょう。
そのため、家庭によっては、飼い主の食事の残りを与えているところもあるようです。
父・母・妹・私の4人と、犬とで散歩に出かけたある日のことです。
普段は、私と犬で散歩に出かけますが、夕方に家族全員がそろう機会があったので、みんなで犬の散歩に出かけました。
散歩のコースはいつも同じですが、普段と違う愛犬の様子に気づくまでに、そう時間はかかりませんでした。
犬に長生きしてもらうためには、やはり予防接種は欠かせません。
何かトラブルが起こってから対処するのではなく、トラブルが起こるのを未然に防ぐということが大切です。
「うちの子は、室内で飼っているから大丈夫」
犬のぼけについての研究結果で、ショッキングな内容を目にしたことがあります。
「なぜ犬はぼけるようになったのか」という研究論文でした。
その研究結果によると、実は私たち人間にあるといいます。
「犬がぼけるのをなんとか防ぎたい」
飼い主の多くは、こうした切実な願いがあることでしょう。
21世紀に入り、犬のぼけが次第に顕著になってきました。
獣医師学の発達や栄養のある食事を取ることができるようになったおかげで、犬も人と同じように高齢化が進みました。
10歳を超えて生きる犬は当たり前になりました。
中には20歳も生きる長寿犬も、もはや珍しくありません。
20歳の犬と言えば、人でいう90歳程度にあたります。
10歳以上の犬の62%は、認知症の症状があると推測されています。
10歳の犬といえば、まだ幼い子どものような気がしますが、人間の年齢で言えばおよそ60歳前後です。
「およそ」がついたのは、犬の種類によって差があり、一概には言えないからです。
実は、大型犬と小型犬では、成長スピードに若干違いがあります。
一般的な犬の高齢とは、2つの定義があります。
一般的に大型犬のほうが早く成長し、早く老化が進行します。
さて、2つの違いを含めて、7歳くらいから、高齢を意識し始めたほうがいいでしょう。
犬の高齢は、早く訪れます。
ぎりぎり高齢の手前で、飼い主としては高齢を意識して遅すぎることはありません。
散歩中に柱に頭をぶつけたり、トイレができなくなったり、以前と比べて睡眠時間が長くなるなどの症状が見られれば、要注意です。
すでに、かなりぼけが進行している可能性があります。
ぼけない犬に育てるために、早めに対策を立てましょう。
そもそも、なぜ「ぼけ」になってしまうのでしょうか。
ぼける直接の原因は、脳の神経細胞が死滅することです。
ある程度の年齢になると、使われていない脳細胞はどんどん死滅します。
脳のネットワークが破壊された結果、記憶が失われたり、今までできていたことができなくなってしまったりします。
ただし、死滅の仕方には特徴があります。
脳全体から均等に減っていくのではありません。
使っていない脳細胞から死滅していきます。
使っていないのは、不要だということです。
いらないところから優先的に消滅し、エネルギーの節約を図るようになります。
逆を言えば、使っている脳細胞は使い続けているかぎり、死滅することはありません。
必要としている脳細胞には、適度に電気信号が流れ、さびたり壊れたりしません。
老化が進んでも、使っている神経細胞は死ぬまで消滅することはありません。
ここに、健康で若々しい犬に育てる方法が隠されています。
すなわち、犬にできるだけ脳を使ってもらうことです。
使っている脳細胞は死滅しにくいわけですから、日頃からできるだけたくさんの刺激に触れさせてあげることが大切です。
その基盤になるのは、やはり日頃の生活です。
日頃の生活の中に、いかに犬の脳を刺激する要素があるかです。
単調でのんびりした生活もいいですが、犬の健康を考えるなら、変化やメリハリのある生活のほうが効果的です。
さまざまな景色を見せてあげます。
食事のメニューを変化させて、さまざまな味やにおいを経験させます。
知育おもちゃなどを使って、頭を使った遊びを楽しませます。
そうすることで、幅広い脳の領域を使うことになり、ぼけない犬に育っていくのです。
ぼける原因は、脳細胞の死滅です。
使っていない脳神経がさびたり壊れたりなど死滅することで、脳の正常な活動が失われ、生活に支障が出てしまいます。
では、肝心の犬のぼけ対策ですが、あなたならいつから始めますか。
往々にして、ぼけてからようやく始めようとする飼い主が多いようです。
犬にぼけの兆しが見え始めてからようやく重い腰を上げ、ぼけの対策をしようとします。
これはあまり良くありません。
ぼけが起こり始めたということは、すでに数多くの脳細胞が死滅し終わった後だからです。
ぼけてからの対策は、すでに手遅れになっている可能性があります。
一応、死んだ脳細胞が再びよみがえることは確認されていますが、まれなケースです。
死滅する前の脳細胞なら、刺激を与えて強化させることはできます。
しかし、完全に死滅しきった脳細胞を生き返らせるのは、よほどの強い刺激や頻度がないかぎり、難しいと考えていいでしょう。
しかも高齢になってからいつも以上に強い刺激を与えようとしても、肉体的に無理があり、現実として難しい面もあります。
本当のぼけ対策は、高齢になってから始めるのではありません。
生まれた瞬間から始めます。
若いときこそ、体も頭も丈夫です。
活性化させやすいですが、若いころから数多くの刺激を体験させ、たくさんの脳神経ネットワークをつくってあげます。
若いうちに脳を活性化させただけ、年を取ったときのぼけのリスクは低下します。
いつまでも健康で若々しさを保つことができるのです。
あなたは犬と一緒に散歩をするとき、どのような道を通っていますか。
散歩は毎日のことですから、いつも同じような道ばかり通っているのではないでしょうか。
一般的に犬との散歩は、単調になりがちです。
同じ時間に、同じ道を、同じペースで歩く。
たしかに同じ道ばかり通るほうが慣れているため安心しますし、気が楽です。
難しく考える必要もなく、いつもの習慣に身を任せ、淡々と歩けばいいだけです。
しかし、そうした気楽さが、かえって犬の脳の衰えを加速させてしまいがちです。
マンネリになるのは、人間も犬も同じです。
いつも同じ道ばかり歩いていると、受ける刺激も単調になり、飽き飽きしてきます。
脳の活動の低下につながります。
適度に脳に刺激を与えるために、散歩のコースを変えてみましょう。
いくつか例を挙げてみましょう。
まず初歩的な散歩コースの変更です。
円を描くような散歩コースに限りますが、いつも歩いている散歩道を逆に歩いてみればいい。
いつも右回りで犬と散歩をしているなら、左回りの逆コースで歩けばいいだけです。
同じ道を通っていても、逆に歩くだけで目に飛び込んでくる景色が変わるため、受け取る刺激も変わります。
散歩道の途中に川があっても、歩く方向を変えると、見える景色も感じ方も変わります。
比較的手間もかからず、今日からでもすぐできることでしょう。
やはり愛犬が最も大きな刺激を受けるのは、完全に初めての道です。
家の周りの道を最大限に活用して、通ったことのない道をさまざま模索してみましょう。
散歩道らしくない道も、犬には新しい空気に触れる機会になります。
今までみたこともない風景、初めて感じるにおいなど、大きな刺激にあふれることでしょう。
そういう未知の刺激を受ける体験を増やすことで、犬は興味にわくわくするはずです。
忘れがちなのは、細い路地です。
犬との散歩道といえば、つい「大きな通り道」ばかり歩いてしまいがちです。
幅の広くて、人通りが少ないほうが、飼い主にとっても犬にとっても楽だからです。
しかし、ほかにも道はたくさんあります。
家と家の細い路地などは、犬には興味が引かれる場所です。
人や車の通りなどに注意する必要はありますが、機会があれば、ぜひ細い道も通りましょう。
また、これらにあげた散歩コースを、曜日ごとに変えてみるのもおすすめです。
月曜日はこの日、火曜日はまた別の道というふうに、曜日ごとに変えてみるのもいいでしょう。
こうした変化をつけることで、愛犬の脳が活性化され、ぼけにくくなります。
「屋外より室内で飼うほうが、犬はぼけにくい」という研究データがあります。
室内で飼うと、飼い主がいつもそばにいることになります。
自然とスキンシップの量も増えやすくなります。
常に飼い主がそばにいるので、孤独に弱い犬にとっても安心して暮らすことができるはずです。
もし、家族で住んでいる家庭なら、なおさらいい環境です。
父や母、そのほか子どもや祖父や祖母など、数多くの人が遊び相手になってくれます。
そういう多くの人に囲まれている環境のほうが、自然とスキンシップにも恵まれやすくなります。
それに比べて屋外はどうでしょうか。
一見、屋外のほうが自然のように思えますが、一概に言えません。
外にいますから、通りを歩く人や車を見かけたり、空を飛んでいる鳥や虫などを目にしたりできることでしょう。
しかし、リードでつながれているため、目にすることはできても、触れられるわけではありません。
見ることはできても触れられないのは、犬にとっても不満がたまりやすくなります。
なにより屋外の場合、飼い主と触れ合える機会が限られています。
散歩のときと、飼い主が家から出入りするときくらいしか接する機会がないので、スキンシップが少なくなりがちになります。
孤独が苦手な犬には、なかなかつらい環境のようです。
しかし、屋外だからとはいえ、突破口はないわけではありません。
飼い主とのスキンシップを室内と屋外とで単純に比べたとき、屋外のほうが少なくなりがちというだけです。
大切なことは「量」より「質」です。
意図的に飼い主が外にいる犬に会いに行けば、短い時間でも、スキンシップを増やすことができるはずです。
「1人じゃないよ」「寂しくないよ」ということをわからせ、屋外でも濃いスキンシップをすればいい。
屋外でもぼけにくい犬へと育てることができます。
時間の長さより、どれだけ質の高いスキンシップができるかにかかっているのです。
勉強家ほどぼけにくくなるのは人間だけでなく、犬も同じです。
ぼけない犬に育てるために「知育おもちゃ」を買ってあげるのも手です。
単に暇つぶしになるおもちゃだけではなく、頭を使うおもちゃのほうが、犬の頭の健康に効果があります。
ぼけない犬にするためには、普段から頭を使う機会をいかに増やすかがポイントです。
暇つぶしにおもちゃで遊ぶとき、頭を使う機会になります。
さて、単に「知育おもちゃ」を与えるなら、まだ普通です。
ぼけない犬に育てるためには、誰もが普通に思いつくことでしょう。
「知育おもちゃ」の本当の面白さは「レベルアップをさせていくこと」です。
大型のペットショップに行けば、多種多様な知育おもちゃがあるはずです。
もし近くにペットショップがなければ、インターネットで探すという手もあります。
見つければ、よく見てみましょう。
知育おもちゃとは「レベル」や「難しさ」に応じて、種類が分けられていませんか。
人間でもそうですが、難しい問題を解くためには、基本ができていなければなりません。
基本ができることで、無理なく次のレベルへとステップアップができるようになります。
いつか、難しい問題も簡単に回答できてしまいます。
犬も同じです。
初めは、どんな犬でもできるような簡単な知育おもちゃを買い与えてみましょう。
もちろんうまく遊べるまでに時間はかかりますが、そのうちできるようになります。
次に少し難しいレベルのものにステップアップさせていきましょう。
後はこの繰り返しです。
頭は使えば使うほど、賢くなります。
犬の負担なく、だんだん頭を鍛えていけます。
多少値段はかかりますが、賢い犬に育てるための1つの方法です。
「旅行には行きたい。でも旅行中の犬の留守番をどうしよう」
犬を飼っている人は、必ず抱く悩みでしょう。
大丈夫です。
不安を解消させる方法があります。
犬も一緒に旅行に連れて行けばいい。
1年を通じて、旅行に行く機会はどのくらいありますか。
大型連休には、遠くへ旅行に行く人も多いのではないでしょうか。
旅行に行くときに、もし余裕があるなら、犬も一緒に連れて行きましょう。
犬と家の周りを散歩しているとはいえ、たいていいつも決まったコースであるため、決まった刺激で固定されます。
しかし、旅行に行けば、見るもの聞くもの触れるものなど、何から何まですべてが変わります。
それは犬にとって大きな脳への刺激になり、将来的にはぼけの予防にもつながります。
旅行先には、犬にとって今まで見たことも嗅いだこともない刺激がたくさんあるからです。
海外への旅行への同伴はさすがに難しくても、国内ならできるはずです。
犬と旅行をするなら、あえて犬が泊まれるような宿泊施設に泊まればいい。
犬が一緒に泊まれる宿泊施設は、インターネットや雑誌などで探せば、すぐ見つかるはずです。
しかも多いことに驚くことでしょう。
自動車に犬を乗せれば、全国各地に旅できるはずです。
基本的に犬は、猫より旅行に強い生き物です。
「犬は人につき、猫は家につく」といわれます。
犬の場合は、飼い主の行くところなら場所がどこであろうと、比較的素直についてきてくれるはずです。
もちろんリードやトイレ用シートは、必ず用意をしておきましょう。
旅行先で犬が迷子にならないように注意です。
ほかの人に噛みついたり、他人の敷地内で粗相があったりしないよう注意も必要です。
それさえ守っていれば、旅行は素晴らしい経験になるでしょう。
旅行が少し大げさなら、せめて日帰り旅行だけでも、体験してみましょう。
たしかに旅行なら、宿泊施設などを見つけたり、遠い距離を移動したりなど、不安要素はたくさんあります。
その点、日帰り旅行なら、比較的簡単に実現できるのではないでしょうか。
宿泊施設の心配をすることがなくなるだけでも、かなり精神的な負担も変わるはずです。
私が愛犬とよく行ったのは、海でした。
実家の2階の窓から海が見えました。
瀬戸内海です。
歩くには遠すぎる距離だったので、車に乗せて、10キロほど先にある海に愛犬と一緒に行くことがありました。
いわば、小さな日帰り旅行です。
海を始めてみたときに愛犬は、ぼうっとしていました。
そのとき、初めて海というものを見ました。
おそらく「なんだろう」と思い、大きく広がる海を目の前に、どうすればいいのかわからなかったのでしょう。
たしかに水たまりにしては、大きすぎます。
見慣れない風景、砂浜の感触、海の潮のにおいなど、多くの刺激を受けていると、たいていこうなります。
私も初めて海を見たとき、ぼうっとしていた気がします。
それがまだ何なのかよく理解できず、大きな海原に感動していました。
あっけにとられる愛犬を見ながら、私も昔の自分を思い出し、初心に返ることができました。
犬のぼけ防止につながるだけでなく、飼い主にとっても豊かな思い出づくりにつながるはずです。
「褒められたい」というのは、行動したい気にさせる大きな要因です。
心から尊敬している人から、褒められたときの嬉しさは大きくなりますね。
「もっと褒められたい」「もっと頑張るぞ」というやる気が出てきます。
それは人間だけでなく、犬もまったく同じです。
犬も、飼い主にもっと褒められたいと思って行動します。
飼い主が喜んでいる姿は、犬にとっても大きな喜びです。
信頼している飼い主から褒められると、やはり嬉しくてたまりません。
しつけるときにうまくいくかどうかは、ひとえに「犬」より「飼い主」にかかっています。
飼い主が「喜び上手」なら、犬は必ず成長します。
しつけのとき、本当に必要になるのは「ご褒美のお菓子」より「ぱっと明るい飼い主の笑顔」です。
犬の頭をなでながら「よしよし、偉い!」と満面の笑みを浮かべながら褒めてあげましょう。
その喜びは、きちんと犬に伝わります。
「もっとかっこいいところをご主人さまに見てもらおう」と思い、活動的になります。
かっこつけたくなるのは、人も犬も同じです。
飼い主が積極的に笑顔で犬を褒めると、自然と犬は活動的になります。
活動的になれば、もちろんドジを踏んだり落ち込んだりすることも多くなりますが、ささいなことです。
やはりたくさん体を動かすことで多くの刺激に触れるようになり、筋力も鍛えられるメリットのほうが大きいでしょう。
結果として、犬の健康につながります。
よく叱るより、よく褒める飼い主になりましょう。
あなたは今日、自分の愛犬の何を褒めましたか。
飼い主の言うことやしつけを守ることができたときに褒めるのは、当然でしょう。
しかし、言うことを聞いたり守ったりしたときだけ、褒めるのではありません。
いかに普段の何気ないところを褒めてあげられるかです。
愛犬の存在を、常に感謝することが大切です。
褒められれば褒めるほど、犬は元気になり、活動的になります。
「飼い主から注目されている」と思い、元気になります。
飼い主は普段から犬を喜ばせるために、たくさん褒めるところを発見して、褒めちぎってあげましょう。
ありのままを褒めます。
たとえば、次のような点は毎日でも褒められるのではないでしょうか。
「散歩の相手になってくれてありがとう」
「毛並みがきれいだね」
「今日も元気だね」
「そばにいてくれてどうもありがとう」
「癒やしてくれて助かるよ」
当たり前だと思うのではなく、そういうところこそ目を向けてください。
ポイントは、思っているだけでなく口に出して言うことです。
言葉に出すことで、犬の耳に入るだけでなく、飼い主も自然と表情がつくられます。
飼い主が口にする表情・態度・言葉のスピード・声の大きさなどから、飼い主が抱いている気持ちや感情が伝わります。
その表情や言葉を犬が聞いて、プラスに受け止めます。
人と犬という生物的な違いはあっても、底辺にある部分は同じです。
もちろん人と犬ですから、まれに誤解することもあるでしょう。
しかし、お互い地球上で生まれ、生きている者同士です。
何かつながるものがあるはずです。
言葉はわからなくても、態度や表情などで、メッセージを伝えることができるのです。
私は、過去に犬を同時に2匹飼ったことがあります。
いえ、2匹どころではありません。
最高でいえば、6匹も同時に飼った経験もあります。
実は、ちょっとした縁がきっかけで、同時に飼わざるを得ない状況になりました。
ある朝のことです。
なんと、飼っている犬が子どもを産みました。
それも1匹ではなく、5匹も子犬を産んでいました。
私は、犬を屋外で飼っています。
おそらくどこかの野良犬が寄ってきて、飼い主が目を離した隙に交尾をしたのでしょう。
飼い主としては「いつの間に」と驚きました。
犬は、一度に何匹も産みます。
そのときは子犬を5匹産んで、親犬を含めて合計すれば、6匹になりました。
今まで1匹しか飼っていなかったのに、いきなり6匹は大きな変化でした。
さすがにそれだけ多くの犬を一度に飼うのは大変です。
産まれたばかりの子犬を、知人か誰かにすぐ引き取ってもらおうと思いましたが、しばらくして考え直しました。
さすがに生まれたばかりの犬を、すぐ親から引き離すのはかわいそうだと思いました。
少しためらいました。
私もいい経験だ、しばらくの間だけでもと思い、複数の犬を飼うことになりました。
「これは犬の世話が相当大変になるに違いない」
おそらく毎日が運動会さながら、犬の世話に忙しくなるに違いないと、私も家族も覚悟していました。
犬が6匹増えたのですから、単純に考えれば、今までの6倍くらい手間が増えるだろうと思っていました。
しかし、です。
飼い始めてから数日が過ぎ、気づきました。
6匹も犬がいるにもかかわらず、飼い主の手間は変わりません。
覚悟していただけに、拍子抜けしました。
今まで通り、1匹を飼っているかのようです。
それはなぜか。
子犬の世話は、親犬がほとんどすべてしてくれるからです。
まず餌の量が増えると思いましたが、さほど変わりませんでした。
子犬は親犬のおっぱいを飲むので、子犬用の餌を用意する必要がありませんでした。
しばらく経って、子犬が目を開け、歩けるようになりました。
さあ、犬6匹分の散歩の時間です。
ときどき2匹の犬を散歩している飼い主に出会いますが、それどころではありません。
親犬と子犬を含めた、合計6匹を一度にリードにつないで散歩するのは、絶景でした。
しかし、これも大変ではありません。
犬が6匹いるからとはいえ、1日6回散歩をするわけではありません。
1匹でも6匹でも、一度に散歩へ連れて行けば、手間は1回で済むことに気づきました。
子犬の世話も、手はかかりませんでした。
私は生まれたばかりの子犬の対応は初めてだったので、どう接していいのかわかりませんでした。
しかし、心配はまったく不要でした。
やはり母犬のおかげです。
母犬が子犬たちの面倒を見てくれています。
犬はどこで学んだのか、犬の育て方をきちんとわかっています。
生まれたばかりのときは、母犬のおっぱいを吸っています。
子犬の危険を感じたら、親犬が口でくわえて回避させます。
適度に子犬同士をけんかさせたりして、犬社会のルールを教えている様子も見られました。
また、犬の吠える声も心配でしたが、取り越し苦労でした。
犬が6匹もいれば、1日中わんわんと吠え、近所迷惑になるに違いないと思っていましたが、しんとしていました。
母親がそばにいるからです。
母犬がそばにいる間は、子犬がたくさんいても、おとなしいです。
やはりお母さんのそばにいるのがいちばん安心するのでしょう。
人間の赤ちゃんも、お母さんの胸に抱かれているとおとなしくなるのと同じです。
子犬の世話のほとんどは、親犬がしてくれるので、飼い主はあまり手を加える必要がありませんでした。
いえ、感じ方によっては、飼い主の苦労が減っていることさえあります。
ほぼすべてを親犬が面倒を見てくれているので、飼い主は親犬を集中的にケアしていればいいだけでした。
これは意外な事実でした。
「犬は何匹いても、飼い主の手間は変わらない」
私の実体験から、わかったことでした。
犬は、孤独が苦手です。
屋外で飼う場合は、飼い主とのスキンシップが限られ、寂しい気持ちになりやすくなります。
飼い主としても仕事やプライベートなどで忙しく、犬の面倒をなかなかみてやれないこともあるでしょう。
そこでおすすめなのは、もう1匹、犬を飼ってみることです。
「2匹も飼うなんて大変! 今の世話が2倍になるなんて!」
そう思う方もいらっしゃることでしょう。
もちろん犬同士の相性の問題もありますし、飼育スペースなどの問題もあるでしょう。
しかし、大変なことばかりではありません。
もし余裕があるなら、2匹飼ってあげるほうが、飼い主は大変でも犬のためになります。
実は、犬は1匹だけより2匹飼うほうが安定します。
世話が2倍に増えそうに思えますが、そうでもありません。
むしろ1匹より2匹飼うほうが、飼い主の手間が減る場合があります。
そもそも犬は集団で行動する生き物です。
単独行動は苦手です。
2匹いることで、飼い主が犬の遊び相手になる手間が減ります。
もちろん2匹になることで増える手間もありますが、飼い主や犬が感じる喜びや楽しみも2倍になるのが、最も大きなところです。
お互いがいたわり合える環境づくりが大切です。
人は人の中で成長できるように、犬も犬の中で成長します。
そばに自分と同じ動物がいるので、寂しさを感じることがなくなります。
たしかに餌の量も2倍になりますが、散歩の量は変わりません。
可能なら、比較的頭が柔軟な子犬のころから飼っていればいいでしょう。
飼い主は大変かもしれませんが、長期で見れば、犬の心身にいい影響を与えるため、老化を防ぐ効果があります。
犬との散歩に変化をつけるのは「道」だけではありません。
歩くペースにも気を配ることが大切です。
犬の筋肉には、大きく分けて2種類あります。
「遅筋」と「速筋」です。
まず遅筋というのは、ゆっくり運動するときに使われる筋肉です。
主にのんびり散歩しているときに活用される筋肉であり、持久力があります。
一方、速筋というのは、素早く運動するときに使われる筋肉です。
全速力で走るときに使われる筋肉であり、あまり持久力はありません。
普段の散歩といえば、歩くのが大半になるでしょう。
犬の体全身を使っているようですが、ゆっくり歩く運動の場合「遅筋」は鍛えられても「速筋」はほとんど使われていません。
そのため、速筋も鍛えてやる必要があります。
速筋を鍛えるのは簡単です。
素早く走るような運動を取り入れればいい。
ゆっくりした散歩もいいですが、たまには犬と一緒に走ってみましょう。
人通りが少なくて十分に道幅が広いところにくれば、犬とかけっこ競争です。
リードを持ちながら走れば、犬の速筋を鍛えることができます。
遅筋と速筋の両方を鍛えることができ、本当の意味でのたくましい犬へと成長していくのです。
脳の神経細胞の働きを活性化する大変注目されている物質があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。
この物質は、脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにして、記憶力の効果やぼけの防止に効果があるとされています。
受験や資格取得の際に、サプリメントとして口にする人も多いようです。
もちろん人間に対してだけでなく、犬に対しても効果があります。
特に、マグロ・サバ・イワシなどの魚肉に多く含まれています。
この2つの物質には、細胞組織を大きく傷つける作用を持つ「活性酸素」を抑制する働きも確認されています。
活性酸素を抑制できれば、免疫力の維持・がんの抑制・老化防止など、さまざまな効果が期待できます。
認知症の予防だけでなく、老化の防止にもつながる素晴らしい栄養素といっていいでしょう。
「よし。じゃあ今日から犬の餌に魚の肉を与えよう」
おっと、ちょっと待ってください。
ここからが大事なポイントです。
たしかに魚には、犬の脳を活性化させるDHAやEPAが含まれていますが、犬に有害な物質も含まれています。
生の魚の内臓には、犬のビタミンB1を破壊する酵素が大量に含まれています。
少量なら問題ありませんが、与え続けていると、ビタミンB1の欠乏が深刻になります。
その結果、元気をなくしたり、脚気になったりする可能性があります。
この酵素は熱に弱いので、加熱をすれば犬でも問題なく食べられるようになります。
しかし、都合が悪いことに、DHAやEPAは熱に弱い性質があります。
揚げ物にすると、生のときに比べて50%ほど失われ、焼いたり煮たりすると80%まで失われます。
熱を通せば、犬も魚を食べられますが、肝心のDHAやEPAの大半が消失します。
うまく摂取する方法はないのでしょうか。
実は、単純な方法があります。
市販されているDHAやEPAのサプリメントを、普段の犬の餌に含めてやればいい。
DHAやEPAは、犬用も人間用も区別はありません。
サプリメントの液体を、少し餌に混ぜてやるだけで、味を保ったまま手軽にすぐ健康食に変えることができます。
もちろん自分が口にしても結構です。
人の健康にも犬の健康にも効果があるDHAやEPAを、ぜひご活用してみましょう。
犬の肥満を防ぐためには、1日に与える食事のカロリーを合計します。
犬の種類や成長段階に応じて、適切なカロリーがあります。
「適正な食事量」と「適度な運動」を管理していれば、太ることはありません。
一般的に、健康的な成犬の場合なら「朝晩の2回」、もしくは「朝昼晩の3回」になるでしょう。
犬の種類によっては、運動が活発なタイプもいますので、その辺りは状況によります。
しかし、カロリー計算をきちんとして適度に運動をしているにもかかわらず、犬がなぜか太ってしまう場合があります。
そうした場合の多くは、犬の生活のどこかで、大切なカロリー計算を抜かしています。
カロリー計算を見逃してしまいがちな2つのポイントがあります。
しつける際には、ご褒美のお菓子を用意している飼い主も多いことでしょう。
ご褒美と言っても、本当に一口にも満たない小さなお菓子です。
しかし、この見た目の小ささに騙されて、ついカロリー計算に入れていない飼い主がいます。
ご褒美とはいえ、食べて消化しますから、カロリー摂取になります。
しかもご褒美は何度も繰り返し与えてしまうため、小さな量でも、たくさん与えがちになります。
お菓子は少量で高カロリーです。
1日全体でみれば、かなりのカロリー摂取につながっている可能性があります。
もう1つ忘れがちなのは、飲み物のカロリー計算です。
たとえば果汁100%のオレンジジュースやアップルジュースなどを与えたときに、やはりカロリーがあります。
基本的に犬や猫は、柑橘系は苦手なはずですが、体質が丈夫であるためか、よく飲む場合があります。
糖分が含まれた飲み物ですから、高カロリーになっていることがあります。
また牛乳も同じです。
たいてい、犬も猫も牛乳を苦手とします。
牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が含まれていないため、下痢を起こしがちになるからです。
しかし、中には牛乳を飲んでも平気な犬もいます。
牛乳には甘みがあるので喜んで飲みますが、牛乳は少量でも高カロリーです。
水分補給のつもりが、いつの間にか多くのカロリーを摂取しています。
この「ご褒美のお菓子」と「飲み物」をあらためて見直して、いま一度、カロリー計算をやり直してみましょう。
一般的に、犬は虫歯になりにくいとされています。
大量のだ液を出す性質があり、酸を薄める効果があります。
また、そもそも犬のだ液には、人とは異なる大きな特徴があります。
人間はだ液が酸性ですが、犬はアルカリ性です。
人間はそもそもだ液が酸性であり、歯垢を分解したときに酸が発生するため、虫歯になりやすい。
一方、犬の場合は、アルカリ性のだ液が歯垢を分解したときに発生する酸を中和する働きがあり、虫歯になりにくいです。
しかし、です。
たしかに犬は虫歯になりにくいですが、別の歯のトラブルを抱えやすい。
それが「歯周病」と「歯肉炎」です。
犬のだ液はアルカリ性であるため、虫歯には強いですが、歯石がつきやすいという難点があります。
糖分を分解すれば、歯に歯垢がこびりつきます。
歯垢ははじめ柔らかいため、歯磨きをすれば取り除けますが、通常犬は歯磨きをする習慣がありません。
歯垢は長時間ほうっておくと、石のように固くなってしまう性質があります。
これを「歯石」といいます。
歯垢が、石のように固い歯石になってしまうと、厄介です。
単なる歯磨きでも取れなくなり、専門医に任せるしか手はありません。
この歯石が原因で歯周病や歯肉炎になりやすくなります。
歯のトラブルは、犬の寿命にも影響します。
人間の場合でも、虫歯で歯が痛くなると、気力に影響します。
歯の痛みは体全身に及び、痛みのため、行動力が奪われます。
犬が歯のトラブルを抱えた結果、歯の痛みのため運動しようという意欲が失われ、散歩の距離や頻度などが少なくなります。
運動量が著しく低下すれば、筋力低下。
筋力が低下すれば、老化の促進という悪循環を招く危険性があります。
ほんの数本の歯とはいえ、侮れません。
では、どうすればいいのでしょうか。
予防するためには、飼い主が定期的に犬の歯を磨いてあげるのがいちばんです。
一般的な飼育書には「犬は虫歯にならないので歯磨きをしなくていい」と書かれているものが多いですが、誤りです。
歯周病や歯肉炎の可能性があるため、やはり歯磨きは必要です。
頻度はそれほど多くはなくてもいいですが、2日に1回や3日に1回くらいはしましょう。
犬の歯の状態を見ながら、状況に応じて頻度を変えるようにしましょう。
人間の場合と同じように、犬も肥満に要注意です。
肥満になれば、心臓病・糖尿病の原因になります。
また体重が増えますから、関節を痛める可能性も高くなります。
これは言うまでもありませんね。
当たり前すぎることです。
しかし、です。
人が太ると病気につながると感じて、ダイエットをする人が多いですが、ペットのこととなると、急に無頓着になる飼い主がいます。
適度に太った犬の姿は、愛らしくて、見ていて癒やされると思うからです。
「ペットは、ふっくらしているくらいがちょうどいい」
そう軽く考えて、ほうっておくケースが多いです。
中には、わざとふっくらさせるため、餌の量を増やしている飼い主さえいます。
厳しいことを言いますが、太ったペットの姿は、完全に飼い主の心の緩みです。
かわいいという理由であろうと、食事の量を守れていない事情であろうと、飼い主がペットへの食事の量を管理できていません。
たしかに適度にふっくらした体はかわいいかもしれませんが、健康を害しているという事実も知っておかなければなりません。
しかも一度肥満になると、悪循環になりがちです。
体重が増えるので、動きにくくなる。
動きにくくなるから体重が増えやすくなる。
体重が増えると、さらに動きにくくなります。
初めはふっくらしていた程度だったのが、いつの間にか相撲力士のように大きな巨体になっていることがあります。
「かわいいペット」という先入観から、つい小太りを許容していませんか。
このうっかり許容してしまいがちな心の緩みが、思わぬ肥満体質の入り口だったりします。
犬の食事量の調整は、飼い主が責任を持って管理しましょう。
食事と運動の量を管理しながら適正体重にさせるのが、犬の長生きにつながるのです。
適量というのは、つまり「満腹」ということです。
ちょうどいいかもしれませんが、良くありません。
犬の長寿についてのある研究について、興味深い研究結果を目にしたことがあります。
犬に与える餌の量を、25%減らした結果、長生きをするようになりました。
理由は「活性酸素」にあります。
たくさん食事をした分、細胞組織を傷つける作用を持つ活性酸素も、多く生み出すことになります。
しかし、食事の量が少なくなれば、活性酸素の量も少なくなるため、老化の抑制が期待できます。
その結果、長寿につながります。
多くの飼育書では、犬が食べる食事の適量が書かれています。
しかし、それは「満腹の量」ではないでしょうか。
適量といえば適量ですが、もう少し減らしても健康上は問題ありません。
むしろ健康にいい影響があります。
「満腹」より「腹八分目」に抑えることです。
不要な活性酸素の排出を抑制し、長生きにつなげる効果があります。
そこでおすすめするのは「適正な食事の量を25%程度減らすこと」です。
犬には、腹八分目。
「少し物足りないな」と感じる程度です。
これがちょうどいい。
健康に有効な食事の量を減らす効果もありますし、なによりしつけがしやすくなります。
しつけをするときは、ご褒美を用意している飼い主も多いことでしょう。
ご褒美を目的に、犬は言うことを聞きやすくなります。
もし、おなかがいっぱいだと、ご褒美への魅力が薄れてしまい、飼い主の言うことを聞きにくくなります。
「別におなかがすいていないし、別に欲しくないよ」と、求心力が低下します。
だからこそ、少しおなかをすかしている状態のほうがいい。
少しおなかがすいている状態だからこそ、しつけもしやすく、長生きもしやすくなるというダブルの効果が期待できるのです。
「がりがり」
「ごりごり」
「もぐもぐ」
犬は、何でも噛むのが特徴です。
室内で飼っている場合、靴・スリッパ・テーブルの柱など、噛まれて困る物がある飼い主も多いでしょう。
私も靴が片方ないと思って探していたら、犬に持っていかれて噛まれていた、ということがあります。
しつけのため、噛むことをやめさせようと考えますが、かませないようにしつけるのは難しいと考えましょう。
噛むのは、犬にとって自然な行為です。
噛むのをやめさせるのは、犬から大きな楽しみを奪ってしまうことになります。
なにより犬の健康にも良くありません。
なぜ、噛むのをやめさせると健康に支障が出るのか。
噛むのをやめることで、歯が弱くなってしまうからです。
犬は固いものを噛むことで、歯茎などが強化されます。
また、歯の強化だけでなく、脳の強化にもなります。
噛むと、そしゃくする刺激が伝えられ、脳を活性化させる効果があります。
人間も眠いときガムを噛むと眠気が吹き飛びますが、犬もガムを噛んでいると頭が冴えます。
噛むことは、犬の歯の健康だけでなく脳の健康にもつながり、ぼけの予防にもなります。
「そうは言っても、やはり家具を噛まれるのは困る」
たしかに噛まれては困る大切な家具もあることでしょう。
そういうとき、噛んでもいいおもちゃをあらかじめ与えておけばいい。
ペットショップに行けば、犬が甘噛みしてもいいようなおもちゃがずらりと売られているはずです。
犬の歯のためにも、1つや2つ、買ってあげましょう。
噛むことをやめさせるのではなく、噛んでいいものと悪いものの区別をさせます。
噛みたい欲求は、甘噛み用のおもちゃに向けさせるようにすればいいのです。
犬の散歩なんて、別に時間は関係ないと思いますが、そうではありません。
犬の健康を考慮するなら、この散歩をする時間にも少し工夫が必要です。
おすすめのベストな散歩タイミングは「早朝」と「夕方」です。
なぜ、早朝と夕方なのか。
太陽からの日差しが小さく、紫外線の少ない時間帯だからです。
実は、犬も白内障になります。
白内障とは、紫外線を浴びることで目の水晶体が濁ってしまい、視力障害を引き起こしてしまう病気です。
もともと犬は夜行性ということもあり、人より紫外線に弱く、白内障になりやすいです。
散歩をするときに外出しますが、太陽が輝いているときに散歩をすると、多くの紫外線を浴びて、目の水晶体を傷つけてしまいます。
また、室内より屋外で飼っているほうが、太陽光に当たる時間が長いため、白内障になりやすい傾向があります。
犬によって差はありますが、7歳くらいから兆しが見え始め、10歳くらいには白内障に悩み始める犬が多いようです。
この紫外線の影響を考えて、散歩をするなら早朝と夕方がおすすめです。
この時間帯なら、まだ太陽からの紫外線が小さいからです。
ただし、これはあくまでも目安です。
決して昼間に散歩をしてはいけない、と言っているわけではありません。
たまには太陽が輝く昼間に散歩をしてもいいでしょう。
犬の目の健康を考えるなら、基本は「早朝」と「夕方」に散歩をし、成長に応じては「昼間」の散歩も加える方法がいいでしょう。
犬の世話と聞いて、何を思い浮かべますか。
多くの人はまず「餌」と「散歩」の2つを想像するのではないでしょうか。
おなかがすくので餌を与える。
ストレス発散のため、朝と夕に散歩に出かける。
おおむね犬との暮らしは、この繰り返しです。
たしかに最低限この2つがあれば、犬は生きていけますが、これだけでは物足りません。
「餌」と「散歩」だけでは、犬が生きていける世話しかしていません。
ここに差ができます。
本当に大切なのは「犬が生きていける世話」ではなく「犬を満足させる世話」です。
いかに満足させることをしてやれるかです。
餌や散歩以外で、犬の期待を超えて満足させてやれるかによって、犬の心身の健康に差が出てきます。
では、その満足とは何でしょうか。
それが「遊び」です。
犬の相手は、餌と散歩だけでは不十分です。
「遊び」がないといけません。
遊びと聞けば、サボりやだらしないというイメージがありますが、とんでもありません。
犬にとって遊びとは、プラスアルファをつくる時間です。
食べられる餌だけでなく、甘噛み用のおもちゃや知育おもちゃを与えます。
なくても生きていけます。
しかし、こうした遊び道具があることで、より豊かな暮らしへとつながります。
散歩も同じです。
毎日決まった道を歩くのではなく、時には寄り道です。
広い公園に寄り道し、ドッグランをしたり、フライングディスクを使って遊んだりします。
それは「飼い主対犬」という直接のやりとりです。
犬が本当に求めているのは、飼い主との直接のコミュニケーションです。
尊敬するリーダーから注目され、相手にしてもらえるのがいちばんの喜びと感じます。
飼い主を相手にして遊ぶ時間は、やはりいちばん刺激的な時間です。
こうした遊びによって犬は満足でき、体も脳も活性化されていきます。
飼い主は、1日1回は、犬の遊び相手になりましょう。
「飼い主」というより「遊び相手」です。
犬の遊びにとことん付き合ってあげる時間で、差ができるのです。
人と人とが話をするなら、向かい合う姿勢が普通です。
人とのコミュニケーションがそうだから、犬に語りかけるときも、言葉だけになっている場合が多いのではないでしょうか。
しかし、犬の場合もその調子で語りかけるのは、まだ十分とは言えません。
言葉だけでは、犬の耳しか刺激していません。
せっかく犬に語りかけているなら、ぜひスキンシップを心がけましょう。
頭をなでたり背中をさすったりしながら、話しかけてあげます。
語りかけるすべてのタイミングは、スキンシップの時間にもなるはずです。
そうすることで、聴覚に加え、触覚も刺激させることになります。
犬の脳に伝わる刺激が増え、脳が活性化されます。
また、単に刺激が増えるだけではありません。
飼い主から触れられることで、犬は「飼い主から注目されている。愛されている」と感じて、精神的な満足感も得られます。
犬とは言葉でコミュニケーションが取れない分、優しいスキンシップを通して、気持ちや愛情を伝えてあげましょう。
人の場合も、犬の場合も、心の中は見えません。
見えませんが、不安定になった心は、行動のどこかに表れます。
いつもと違った行動とはいえ、さまざまですね。
犬の場合、最も代表的なのは「お漏らし」です。
いつも決められた場所でトイレがきちんとできているはずの愛犬が、急にお漏らしをすることはありませんか。
「こら!」と叱りたいところですが、少し辛抱です。
もちろんたまたまということもありますが、犬は何かに不安を抱えている可能性があります。
わざと悪さをして、飼い主からの注目を集めようとしたのかもしれません。
つまり、犬は何か心の病を抱えている可能性があります。
犬の心が不安定になるようなことが何かないか、いま一度、生活を振り返ってみましょう。
最近になり、犬の身の回りで、何か変化はありませんでしたか。
理由はさまざまであり、一概には言えません。
しかし、犬がお漏らしをしたとき「何か不安を抱えている」というサインに気づくセンスは大切です。
犬は、飼い主に「寂しいよ」とサインを送るために、わざとお漏らしという悪さをして、注目させようとする可能性があります。
飼い主はいま一度、犬の立場になって考えてみることが大切なのです。
テレビは、素晴らしい道具です。
次々と色鮮やかな映像が流れ、音楽があり、しかも無料で見られます。
もちろん電気代は少しかかりますが「教育費」と考えれば大きな金額ではありません。
室内で飼っているなら、ぜひテレビを最大限に活用しましょう。
せっかく人類が生み出した便利な道具がありますから、犬にも活用しない手はありません。
飼い主だけでテレビを独り占めにせず、ぜひとも犬にも見させてあげましょう。
テレビから流れる映像や音は、犬にとっていい刺激になるはずです。
特に室内では限られた空間ですから、テレビからさまざまな映像や音の刺激を受けることで、脳の発達を促せます。
直接、触れたりにおったりしないため、厳密に社会勉強と言えませんが、視覚と聴覚の刺激に関して、便利な道具です。
中には普段の生活では目にできない、さまざまな映像を見たり、音を聞けたりできます。
映像といい、音といい、犬の社会勉強になるはずです。
これだけあって、すべて無料で見られますから、これほど素晴らしく便利な道具もありません。
犬にとっての教育番組です。
また、飼い主が留守にしているときも、テレビをつけたままにするのも1つの手です。
静まり返った空間で、犬に留守番をさせるのはかわいそうです。
テレビをつけていれば、いつも、映像と音を楽しむことができますから、犬の寂しさを紛らすことができるはずです。
もし、テレビを付けたままで不安があるなら、自動的にスイッチが切れるタイマーを用意すればいいでしょう。
もちろんテレビを付ける際は、電気コードを噛んで、ショートさせないように注意しましょう。
それさえ守っていれば、テレビは犬のいい勉強になるはずです。
たまたまペットショップで、犬用の興味深いものを見つけたことがあります。
犬には犬用のビデオがあるのをご存じですか。
「犬用のビデオ?」
興味を引かれた私は手にとって、説明書を読んで納得しました。
犬には、犬の特性があります。
小動物に気を引かれたり耳が鋭かったりなど、人とは異なる習性や感覚器官の違いがあります。
そうした違いを生かして番組をつくっているビデオのようです。
犬がリラックスできるアルファ波が出やすいBGMを背景に、犬が喜ぶハムスターやリスの小動物などがテレビに映ります。
動体視力を刺激する映像が流れる内容が多いようです。
犬としては、野生の中に立っている気分を味わえることでしょう。
また犬の目線に立って、散歩をしているような映像が次々と流れるものもあります。
疑似的ではありますが、散歩をしているような気分を味わえるはずです。
飼い主がいなくて退屈している犬の、せめてもの暇つぶしになるでしょう。
静まり返っている部屋で飼い主の帰りを待たせるのもいいですが、こうした犬用のビデオを見させてあげるのも1つの手です。
ペットショップに行けば「犬用ビデオ」を用意しているところもあります。
もしなければインターネットで検索すれば、すぐ出てくるはずです。
もちろん電気代はかかりますが、飼い主がいない間のいい暇つぶしになるはずですので、ぜひ検討してみましょう。
近所迷惑にならないよう音量は控えめにしながら、犬のためにテレビを賢く活用していきましょう。
犬のしつけとして、留守番があります。
さすがに飼い主とはいえ、24時間、犬と一緒にい続けるわけにはいきません。
学校があったり会社があったりなど、犬に留守番をお願いしなければならないときがあります。
最初は短い時間から始めて、次第に留守番できる時間を長くします。
最長で半日から1日くらいは、飼い主がいなくても留守番ができるようになるはずです。
さて、そんなときです。
仕事や学校で家を出るとき、飼い主は家で待つ犬に、どう言っていますか。
おそらく多くの飼い主は、犬に「いってきます」と言ってから、家を離れるのではないでしょうか。
「いってきます」というのは間違ってはいませんが、少し悲しい響きです。
そこで終わってしまうから、寂しく聞こえます。
いってきますと言った後に、もう一言、大事な言葉を続けてください。
「留守番、お願いね」です。
これは犬に期待をする言葉です。
言葉はわからなくても、飼い主の期待をしているまなざしで犬は理解します。
「留守番、お願いね」という言葉で「これから数時間は1人で待つのだな。よし頑張るぞ」という覚悟と気合が入ります。
本来、犬は集団で行動し、1人きりにされるのは苦手です。
しかし、飼い主から「留守番をお願いするよ」と期待をされれば、犬は飼い主からの期待に応えようと強くなろうとするのです。
犬の餌代とはいえ、1年を通してみると、かなりの出費になります。
また毎日ドッグフードばかりでは、あまりに単調すぎる食事でかわいそうだなと感じる飼い主もいることでしょう。
そのため、家庭によっては、飼い主の食事の残りを与えているところもあるようです。
もちろん犬の苦手な食べ物は避けるという前提で、たまに飼い主の食事の残りを与えるくらいならいいでしょう。
いつもと違った食事に、犬も喜ぶに違いありません。
しかし「たまに」であって「毎日」となると、話は別です。
飼い主の食事の残りばかりというのは、犬の健康にいいとは言えません。
「人間が必要とする栄養」と「犬が必要とする栄養」は、大きく異なるためです。
人間の場合は、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルという5大栄養素が基本です。
バランスよく摂取することで、発育が促されます。
しかし、犬が必要とする栄養は、主にタンパク質とカルシウムくらいです。
人間のように、炭水化物・脂質・ビタミンなどは多くを必要としません。
むしろ炭水化物は分解が苦手なので、摂取しすぎると体に悪い影響が出る場合があります。
人間が食べる食事には、脂質が多く含まれているものが多いので、高カロリーの摂取になり、肥満の原因になります。
ビタミンでいえば、犬はビタミンCを体内でつくり出すことができるため、そもそも不要です。
また、人間の食事の残りとはいえ、犬が苦手とするネギ・生卵・生魚・カフェイン・ニンニクなどが、混ざっているものもあります。
悪気はなくても、うっかり飼い主の不注意で与えてしまうこともあるでしょう。
このように、人と犬とでは、必要とする栄養が異なります。
人間の食事の残りを与え続けていると、腎臓の機能が低下したり、心臓の病気を引き起こしてしまったりする可能性があります。
犬の健康を考えるなら、ドッグフードを中心に与えるのがいちばんなのです。
父・母・妹・私の4人と、犬とで散歩に出かけたある日のことです。
普段は、私と犬で散歩に出かけますが、夕方に家族全員がそろう機会があったので、みんなで犬の散歩に出かけました。
散歩のコースはいつも同じですが、普段と違う愛犬の様子に気づくまでに、そう時間はかかりませんでした。
私たちの周りをぐるぐると回りながら、飛び跳ねたりはしゃいだりと、いつもの散歩のときより明らかに嬉しそうです。
私と犬との2人で散歩をするときより、家族という集団で犬と散歩をするほうが、明らかに喜んでいるのがわかります。
そうです、犬は集団で散歩をするのが大好きです。
そもそも犬は集団で行動する生き物です。
野生だったころ、群れをなして行動していたので、団体で行動するほうが安心したり興奮したりして喜びます。
飼い主と2人で散歩もいいですが、機会があればさらに別の人と一緒に散歩をすれば、もっと喜ぶはずです。
家族で犬を飼っているなら、ぜひ家族全員で散歩に出かけてみましょう。
たまには親やパートナーを連れて散歩に出かければ、いつもと違った興奮気味の愛犬を目にできるはずです。
家族間のコミュニケーションの場にもなるはずです。
犬のためにも大勢で散歩をする機会を、できるだけつくるようにしましょう。
犬に長生きしてもらうためには、やはり予防接種は欠かせません。
何かトラブルが起こってから対処するのではなく、トラブルが起こるのを未然に防ぐということが大切です。
「うちの子は、室内で飼っているから大丈夫」
いえ、室内とはいえ油断できません。
蚊を介して感染してしまう病気もあります。
また、散歩中、道端に落ちている物をうっかり口にして、感染してしまうこともあります。
飼い主の普段の配慮だけでは予防が難しいことがあるのも事実です。
これを防ぐ一般的な方法は、やはり予防接種を受けることです。
各種伝染病の予防は、ワクチンを接種することで、防げます。
年に1回、少なくとも3年に1回は、定期的に予防接種を受けるようにしましょう。
近場のペットショップや保健所などに相談すれば、詳しいアドバイスが受けられるはずです。
何かあってからではなく、何かが起こる前に行動することが大切です。
予防接種で、大切なことがもう1つあります。
犬だけでなく、飼い主にとっても楽になることです。
「病気にならないだろうか」と、常に心配するのは疲れます。
予防接種を受けていれば、一安心ができ、気苦労も減ります。
飼い主の心労が減ることを考えれば、予防接種の金額は決して高くはないはずです。
犬のぼけについての研究結果で、ショッキングな内容を目にしたことがあります。
「なぜ犬はぼけるようになったのか」という研究論文でした。
その研究結果によると、実は私たち人間にあるといいます。
「野良犬にぼけは少ない一方、飼われている犬にはぼけが多い」というデータもありました。
たしかに私の知り合いを見ても、犬がぼけた話はよく耳にしますが、ぼけた野良犬がいるという話はあまり聞いたことがありません。
なぜでしょうか。
犬がぼけるようになったのは「人と暮らし始めてから」といわれています。
人と暮らす前の野生だったころは、ぼける犬、つまりぼけたオオカミは皆無でした。
犬がまだ野生だったころは、まさに毎日が命懸けの生活でした。
いつどこで敵がやってくるのかわからないので、鼻を利かせ、耳を研ぎ澄まし、獲物を必死で追いかけ、外敵からは逃げました。
まさに毎日命懸けの生活でした。
死と隣り合わせの緊張感があるゆえに、ぼける暇などなかったのでしょう。
「ぼけてしまう」とは死に直結した事態になるため、頭も耳も鼻も敏感でした。
しかし、人と一緒に生活し始めてから、犬の生活様式は大きく変わりました。
まず、外敵から襲われるという心配がなくなりました。
また、狩りに出かけなくても、じっとしているだけで定期的に餌がもらえます。
飼い主に保護されるため「生きなければいけない。死んでたまるものか」という緊張感が抜けてしまいました。
人間と一緒に暮らすということは、ある程度、社会のルールに従わなければいけないと言うことです。
人の言うことを聞いて、決められたルールに従うのは賢いように思えます。
しかし、見方を変えれば、これほど犬から自由を奪っている姿もありません。
犬は賢いように見えますが、頭の中はあまり活動していません。
犬はロボットのように、決められたルールに従っているだけです。
飼い主に言われたからやっている感じです。
またいつもリードにつながれることで、自由な行動も制限されるため、受ける刺激が大幅に減ってしまったという理由もあります。
こうした行動の制限、緊張感の緩み、ぬるま湯の環境などの理由から、犬がぼけやすくなりました。
なんという皮肉でしょうか。
犬のぼけの原因が人とは考えたくはありませんが、事実です。
犬は悪くなくて、私たちが悪かった。
ちなみに最もぼける確率が高いとされるのは、驚くべきことに「盲導犬」とのことです。
盲導犬といえば、優秀で賢い印象がありますが、現実は違うようです。
人の手によって野生を奪われ、徹底的に型にはめられ、自由を奪われているため、最もぼけが進行しやすいです。
考えさせられる課題です。
犬と一緒に生活するから、人は助けられる。
しかし、人と一緒に生活するから犬はぼける。
これは難しい課題です。
犬とのいい関係を続けていくために、適度な距離感や付き合い方など模索していく必要がありそうです。