執筆者:水口貴博

上手にわかりやすく説明する30の方法

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説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。具体的な言葉を使って説明する。

説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。具体的な言葉を使って説明する。 | 上手にわかりやすく説明する30の方法

ある日、レストランへ入ったときのことです。

レストランは、満席でした。

忙しそうにしているウエイターから「しばらくお待ちください」と言われました。

「しばらくお待ちください」と言われて、困りました。

人によって「しばらく」を、1分と考える人もいれば、10分と考える人もいます。

10分も待たされるなら、ほかのレストランへ行ってしまいます。

こうしたときには「しばらく」という言葉を使わず「5分ほどお待ちください」と具体的に言ったほうが誤解が減ります。

5分という時間は、人によって変わることはありません。

具体的な数字ですから、すっと理解できます。

もし具体的な時間がわからなければ「ただ今、お待ちのお客さまが3名です」という表現でもいいでしょう。

待っている人の数で、どのくらい待たされるのかという状況が読めてきます。

説明が上手な人は、抽象的な言葉は使いません。

具体的な言葉を使って説明します。

大きさを表現する場合は、どうでしょうか。

「とても大きいです」という抽象的表現は使っていませんか。

皆さんがよく口にする言葉ですが、抽象的です。

「とても大きい」というのは、人によってイメージが異なりますね。

「東京ドーム3つ分の大きさです」と言えば、想像しやすくなります。

「とても小さいです」という抽象的表現も使っていませんか。

「小指の爪くらいです」と言ったほうが、理解しやすくなります。

自分が口にしている説明言葉に、具体的な表現を混ぜてみましょう。

説明が上手になるためには、具体的な表現を使えばいいのです。

上手にわかりやすく説明する方法(20)
  • 抽象的な表現をやめて、具体的な表現を使う。
接続助詞を使わず「。
(句点)」を使えばいい。

上手にわかりやすく説明する30の方法

  1. 言葉を短くするだけでいい。
  2. 大切なことから話し始める。
    足りなければ、後から付け加えればいい。
  3. 鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。
  4. 小さな声で発言しない。
    大きな声で発言する。
  5. 読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。
  6. 本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。
  7. 「箇条書き」を使えば、わかりやすい説明になる。
  8. 長い説明の前には、ポイントの数を宣言しよう。
  9. 「ですます口調」で言い切ると、わかりやすくなる。
  10. 日記は短いほうが、説明もうまくなる。
  11. 社会人になると日記を書く暇すらない。
    学生時代こそ、日記を書くチャンス。
  12. 結論から話をすると、説明がわかりやすくなる。
  13. じらさない。
    回りくどい話をしない。
  14. 否定した説明は、わかりにくい。
    肯定した説明が、わかりやすい。
  15. 「してはいけない」で説明すると、元気がなくなる。
    「しよう」で説明すると、元気が出てくる。
  16. 説明する側が、要点を強調する工夫を凝らす。
  17. 説明は、足りないくらいで、ちょうどいい。
  18. 「順番の流れ」より「気持ちの流れ」で、説明をする。
  19. 強調言葉を使いすぎるくらいなら、言わないほうがまだいい。
  20. 説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。
    具体的な言葉を使って説明する。
  21. 接続助詞を使わず「。
    (句点)」を使えばいい。
  22. 固有名詞を、いきなり使わないこと。
  23. 「要は」という表現は、1つの説明で1回しか使えない表現。
  24. 先に結論を、黒板に書く。
  25. 著者の体験を交えて話をすると、忘れにくくなる。
  26. カタカナ言葉を使いすぎない。
  27. 「あり得ない表現」を使わない。
  28. 誰もが知っている言葉を使う。
    専門的な用語は使わない。
  29. 落ち着いた話し方は、自信の表れ。
  30. 大げさな表現を使って、相手の心を衝動的にさせない。

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