執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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もたもたする時間は無駄ではない。手足の運動神経のトレーニングになっている。

もたもたする時間は無駄ではない。手足の運動神経のトレーニングになっている。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

大人から見れば、子どものあらゆることがもたもたしているように感じます。

着替えるときも時間がかかる。

靴を履くのに時間がかかる。

靴下を履くのにも、やけに時間がかかります。

それは完全に大人からの目線です。

長く生きている大人からすれば、手足が器用で当然です。

靴下はすぐはくことができ、着替えもあっという間にでき、靴ひももすぐ結べます。

しかし、子どもはどうでしょうか。

子どもは、手足をまだ十分操れるわけではありません。

運動神経が十分に発達していないからです。

時間は余分にかかって当然です。

そこで見方を変えてみましょう。

もたもたしている時間ではなく、トレーニングの時間なのだと。

これから手足を自由に操れるように運動神経のトレーニングをしている最中です。

子どもにとって、もたもたしているつもりはまったくありません。

むしろ頑張っている証拠です。

ゆっくり時間をかけるからこそ、質のいいトレーニングができます。

親の都合で「早くしなさい」とせかすより、時間をかけたほうが子どものためになります。

運動神経の発達には時間がかかりますから、そこは大人が長期で見てあげるようにしましょう。

子どもが運動神経のトレーニングをしているところを邪魔せず、ゆっくり見守れる親になりましょう。

自分のペースでゆっくり指を動かすことで、次第に手先が器用になります。

「考える力」のある子どもに育てる方法(8)
  • もたもたしている時間は、トレーニングの時間だと考える。
子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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