執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。

朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

ある休日前夜、ふと、母が口にする言葉がありました。

はっとした表情をして、唐突に「明日の朝食は、外食でバイキングに行こう」と言い始めます。

「どうしたんだ? いきなり」と思います。

面白いことに、だいたい言い始めるのは母です。

おそらく母の頭の中では次のようなプロセスがあったのでしょう。

  • 夜になり、朝食のメニューを考える

  • 面倒だと感じ、朝食は外食にすることを思いつく

  • 唐突に「明日の朝食は、外食でバイキングに行こう」と言い始める

こうした思考プロセスは、不思議なことに子どもでもよくわかります。

そういうこともあって、ときおり水口家では、休日の朝食として外食に行くことがありました。

いきなり朝から外食も悪くありません。

たまたま家の近くに、バイキング形式で朝食を提供するレストランがあり、そこによく行きました。

私は母の気持ちが見える一方で「やった!」という気持ちでいっぱいでした。

ほとんどの子どもは、バイキングが大好きです。

子どもが「バイキングが嫌いだ」という人を見たことがありませんね。

自分で好きな料理を自分で選べ、しかも食べ放題だからです。

子どもにとって「バイキング」は嬉しくてたまりませんし、私もその1人でした。

次の日、朝食としてバイキング形式のレストランへ外食することになりました。

外食に出かけると、意外な効果がありました。

家族全員が、確実に早起きをするようになります。

もちろん私も「バイキングのためなら」と思い、休日でも早起きをするようになりました。

家族全員が「明日は朝食に出かける」ということがわかっているので、休日の朝が引き締まりやすい。

しかも、朝から家族全員が必ずそろうことになります。

休日ですから、時間はゆっくりしていますし、会話も弾みやすい。

食べに行った帰りに、デパートに寄ってさらに時間をつぶすということも、珍しくありませんでした。

子どもを休日に早起きさせたければ、食い物の力です。

「考える力」のある子どもに育てる方法(13)
  • 休日の朝食は、バイキング形式のところへ食べに行く。
普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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