執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。

なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

犬をしつける際に、厳しい表情で叱ることがあります。

「こら!」

「椅子の脚をかじっちゃダメでしょ」

「そわそわしないでじっとしていなさい」

事実、犬をしつけるなら、悪さをした直後が効果的です。

ある行動をしたときに、飼い主が怒っていると、犬は直感的に「これをしてはいけないのか」と理解し、覚えが早くなります。

叱ることも、愛のあるしつけの1つです。

そんなとき、犬は信じられないしぐさをすることがあります。

なんと、大きなあくびをします。

私も実家で雑種犬を飼っていますが、厳しく叱るときに限って、大きなあくびをされます。

あなたも一度は経験があるのではないでしょうか。

飼い主は一生懸命叱っているのに、犬は無視しているかのようです。

人間があくびをするときといえば、疲れを感じたときや眠いときですね。

もちろん犬も同じで、疲れを感じたときや眠いときもありますが、この状況の場合は少し理由が異なります。

ストレスや緊張を感じたとき、それを和らげようとあくびをしています。

こうしたしぐさを「カーミング・シグナル」と言います。

決して、飼い主を無視しているわけではありません。

むしろ怒っている飼い主の感情を受け止め、ストレスを感じ、反省している様子です。

飼い主としては、犬の品行の悪さに怒りを感じますが、犬のあくびを見たとき、冷静になって自分を振り返りましょう。

少し怒りすぎていませんか。

大きな声で怒鳴りすぎていませんか。

怒ったときに犬が大きなあくびをすれば「怖いよ。もう少し落ち着いてよ」と思っているのです。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(8)
  • 叱っている最中にあくびをする犬の気持ちを、理解する。
大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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