執筆者:水口貴博

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。

「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。 | 犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

親子間の教育で発生しがちな問題があります。

「かわいいわが子には、きちんとした人になってもらいたい」

そういう思いが強いゆえに、教育が厳しくなり、いつも怒ってばかりの親になってしまうことです。

親は「わが子のための愛情表現」のつもりですが、子どもには「いつも怒ってばかりの親」という印象が強く残ります。

もちろんある程度の教育の厳しさは必要ですが、あまりにいつも怒ってばかりの親はいい気がしません。

その結果、子どもから嫌われてしまいやすくなります。

これと同じような現象が、飼い主と犬との間にも起こる場合があります。

行儀がよくていい子に育ってほしい飼い主の気持ちはわかりますが、その気持ちが強すぎると、行きすぎたしつけになりがちです。

行儀のいい犬にしつけようとする思いが強すぎるがゆえに、いつも叱ってばかりの飼い主になってしまう場合があります。

もちろんある程度のしつけの厳しさは必要ですが、あまりにいつも怒ってばかりの飼い主はいい気がしません。

叱ってばかりになると、犬から怖がられてしまい、嫌われます。

その結果、飼い主から離れて、言うことを聞きにくくなります。

あなたの場合はどうでしょうか。

しつけるときに叱るなら、褒める量よりたくさん叱っていませんか。

「叱る量」より「褒める量」のバランスが重要です。

必ず、叱る量より、褒める量のほうが多くなるように心がけましょう。

叱る量のほうが多いと、犬には「飼い主はいつも怒っているなあ」という印象のほうが強くなります。

褒める量のほうが必ず多くなるようにしましょう。

たくさん褒める分には問題ありませんが、たくさん叱りすぎるとぐれてしまうのは、人間だけでなく犬も同じなのです。

犬の気持ちを理解しながら育てる方法(12)
  • 「叱る量」より「褒める量」が、多くなるようにする。
いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。

犬の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 犬が素早く動くものに反応してしまうのは、野生だったころの名残。
  2. 犬同士にも相性がある。
  3. 痛みでしつけようとすると、犬から嫌われる。
  4. 広いハウスより、狭いハウスのほうが、落ち着く。
  5. 実は、犬も夢を見る。
  6. 犬は色を見分けるのが、大の苦手。
  7. 先住犬がいる家で、新しく犬を飼うときの注意ポイント。
  8. なぜ犬は、飼い主に叱られたときほど大きなあくびをするのか。
  9. 大はしゃぎする犬を、おとなしくしつける方法。
  10. 猫は、舌の上で水をすくって飲む。
    犬は、舌の裏で水をすくって飲む。
  11. 犬用のお洋服は、単なるおしゃれだけではなかった。
  12. 「褒める量」より「叱る量」のほうが多くなっていませんか。
  13. いきなり登場したハウスに、なかなかなじんでくれないときの対処。
  14. いくらおなかがすいているとはいえ、拾い食いはやめさせる。
  15. 道端の草は、衛生的によくないので食べさせないほうがいい。
  16. 餌をやるのが楽とはいえ、出したままにするのはやめたほうがいい。
  17. なぜか自分からリードを噛み切って、飼い主のもとを離れたがる犬の気持ち。
  18. 首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておけば、迷子になっても怖くない。
  19. よく噛んで食べさせるのを、強要しないようにする。
  20. 犬は肉食。
    好きな肉にも、順番がある。
  21. 犬のマーキング行為は、存在のアピールをする重要な役目を果たす。
  22. 犬が変なポーズで寝始めたら、飼い主は大喜びしていい。
  23. 犬が本当に成長するために必要なのは、意外にも飼い主以外の人と接する機会。
  24. 飼い主が気を配る必要があるのは、生まれたばかりの子犬より、むしろ子どもたちの行動。
  25. 水口家での飼い主と犬との間にあった、暗黙の了解。
  26. 屋外で飼うなら、犬の立場になって考える必要がある。
  27. 犬のよだれは、人の汗に相当する。
  28. においを嗅ぎ回る犬は、人がニュースを確かめることに相当する。
  29. 動物病院の選び方で大切なのは、先生の思いやり。
  30. 曖昧な部分を残したほうが、犬との付き合いはうまくやっていける。

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